JP2603740Y2 - ダストシール - Google Patents
ダストシールInfo
- Publication number
- JP2603740Y2 JP2603740Y2 JP1991040827U JP4082791U JP2603740Y2 JP 2603740 Y2 JP2603740 Y2 JP 2603740Y2 JP 1991040827 U JP1991040827 U JP 1991040827U JP 4082791 U JP4082791 U JP 4082791U JP 2603740 Y2 JP2603740 Y2 JP 2603740Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- seal
- peripheral surface
- flange
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Gasket Seals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ダストシールに関し、
特に軸とフランジとの間隙をシールするのに好適なダス
トシールに関する。
特に軸とフランジとの間隙をシールするのに好適なダス
トシールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダストシールとしては、図8に示
されるような円環状のものが知られている。このダスト
シール50は、環状弾性体であるシール本体51の外周
側に環状のリップ52が形成されており、リップ52が
被シール部材と圧縮することによって、シール性を確保
できるようになっている。
されるような円環状のものが知られている。このダスト
シール50は、環状弾性体であるシール本体51の外周
側に環状のリップ52が形成されており、リップ52が
被シール部材と圧縮することによって、シール性を確保
できるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ダストシール50では、シール本体51を円柱状の軸の
外周面に装着した際、軸の外周面に切欠きとして、所
謂、肉ぬすみがある場合、あるいは軸の曲率が変化する
場合には、シール本体51と軸との間に間隙が生じ、シ
ール性が低下するという不具合があった。
ダストシール50では、シール本体51を円柱状の軸の
外周面に装着した際、軸の外周面に切欠きとして、所
謂、肉ぬすみがある場合、あるいは軸の曲率が変化する
場合には、シール本体51と軸との間に間隙が生じ、シ
ール性が低下するという不具合があった。
【0004】本考案は、軸の外周面が均一な曲面を形成
するものでなくても、被シール部材との間に間隙を生じ
ることなくシールすることができるダストシールを提供
することを目的とする。
するものでなくても、被シール部材との間に間隙を生じ
ることなくシールすることができるダストシールを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案は、空間部を有するフランジと、前記空間部
を挿通し、断面が非円形形状の軸との間に装着され、前
記フランジと前記軸との間をシールする弾性体からなる
ダストシールであって、前記軸の外周面に装着される筒
状のシール本体と、該シール本体の内周端側から径方向
内方で、前記シール本体から軸方向に離れる方向に、且
つ傾斜して突出し、前記シール本体よりも薄肉で前記軸
の外周面を圧接する薄膜リップと、前記シール本体の外
周面から径方向外方で、且つ前記薄膜リップと軸方向反
対側に傾斜して突出し、前記フランジの内周面を圧接す
る厚膜リップと、を備えたものである。
に、本考案は、空間部を有するフランジと、前記空間部
を挿通し、断面が非円形形状の軸との間に装着され、前
記フランジと前記軸との間をシールする弾性体からなる
ダストシールであって、前記軸の外周面に装着される筒
状のシール本体と、該シール本体の内周端側から径方向
内方で、前記シール本体から軸方向に離れる方向に、且
つ傾斜して突出し、前記シール本体よりも薄肉で前記軸
の外周面を圧接する薄膜リップと、前記シール本体の外
周面から径方向外方で、且つ前記薄膜リップと軸方向反
対側に傾斜して突出し、前記フランジの内周面を圧接す
る厚膜リップと、を備えたものである。
【0006】
【作用】前記した手段によれば、ダストシールを被シー
ル部材に装着した際、シール本体が軸の最も径の大きい
部分に保持され、厚膜リップがフランジの内周面を圧接
し、薄膜リップの先端が断面非円形形状の軸外周面形状
(例えば、切欠き面あるいは径の小さい面)に沿って当
接する。それによって、被シール部材と本弾性体との間
に間隙が生じるのを防止し、シール性が確保される。
ル部材に装着した際、シール本体が軸の最も径の大きい
部分に保持され、厚膜リップがフランジの内周面を圧接
し、薄膜リップの先端が断面非円形形状の軸外周面形状
(例えば、切欠き面あるいは径の小さい面)に沿って当
接する。それによって、被シール部材と本弾性体との間
に間隙が生じるのを防止し、シール性が確保される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、ダストシール10は環状弾性体
としてのシール本体11を有しており、シール本体11
の外周側には環状の厚膜リップ12が一体に膨出形成さ
れ、内周側には環状の薄膜リップ13が一体に膨出形成
されている。前記薄膜リップ13は、シール本体11の
内周側の上端面からシール本体11の軸心方向に向かっ
て略斜め上方に突出されている。
明する。図1において、ダストシール10は環状弾性体
としてのシール本体11を有しており、シール本体11
の外周側には環状の厚膜リップ12が一体に膨出形成さ
れ、内周側には環状の薄膜リップ13が一体に膨出形成
されている。前記薄膜リップ13は、シール本体11の
内周側の上端面からシール本体11の軸心方向に向かっ
て略斜め上方に突出されている。
【0008】上記構成によるダストシール10を、図2
に示されるように、円柱状の軸14の外周側に装着して
円形状のフランジ15の空間部内に挿入すると、シール
本体11の内周面および薄膜リップ13が軸14の外周
面に圧着し、厚膜リップ12がフランジ15の壁面に圧
着する。これにより軸14とフランジ15との空間部1
6をシールすることができる。
に示されるように、円柱状の軸14の外周側に装着して
円形状のフランジ15の空間部内に挿入すると、シール
本体11の内周面および薄膜リップ13が軸14の外周
面に圧着し、厚膜リップ12がフランジ15の壁面に圧
着する。これにより軸14とフランジ15との空間部1
6をシールすることができる。
【0009】特に、図3および図4に示されるように、
軸14の表面に切欠き17が形成された場合には、薄膜
リップ13が軸14の周面および切欠き17の表面と圧
着し、軸14とシール本体11との間に間隙が生じるの
を防止することができる。また、前記厚膜リップ12は
フランジ15の壁面に圧着するので空間部16をシール
することができる。
軸14の表面に切欠き17が形成された場合には、薄膜
リップ13が軸14の周面および切欠き17の表面と圧
着し、軸14とシール本体11との間に間隙が生じるの
を防止することができる。また、前記厚膜リップ12は
フランジ15の壁面に圧着するので空間部16をシール
することができる。
【0010】また、図5に示されるように、ダストシー
ル10として、環状弾性体であるシール本体18を有し
たものでも、シール本体18の内周側に環状の薄膜リッ
プ13を一体に膨出形成すれば、断面非円形形状の軸に
対しては前記実施例と同様な効果を得ることができる。
ル10として、環状弾性体であるシール本体18を有し
たものでも、シール本体18の内周側に環状の薄膜リッ
プ13を一体に膨出形成すれば、断面非円形形状の軸に
対しては前記実施例と同様な効果を得ることができる。
【0011】また、前記各実施例におけるダストシール
10、10は、図6および図7に示されるように、表面
に切欠き17は形成されていないが、曲率が変化するよ
うな軸19、20に装着しても、環状の薄膜リップ13
が各軸19、20の外周面に圧着するため、シール本体
11、18と軸19、20との間に間隙が生じるのを防
止することができる。
10、10は、図6および図7に示されるように、表面
に切欠き17は形成されていないが、曲率が変化するよ
うな軸19、20に装着しても、環状の薄膜リップ13
が各軸19、20の外周面に圧着するため、シール本体
11、18と軸19、20との間に間隙が生じるのを防
止することができる。
【0012】
【考案の効果】本考案は、空間部を有するフランジと、
前記空間部を挿通し、断面が非円形形状の軸との間に装
着され、前記フランジと前記軸との間をシールする弾性
体からなるダストシールであって、前記軸の外周面に装
着される筒状のシール本体と、該シール本体の内周端側
から径方向内方で、前記シール本体から軸方向に離れる
方向に、且つ傾斜して突出し、前記シール本体よりも薄
肉で前記軸の外周面を圧接する薄膜リップと、前記シー
ル本体の外周面から径方向外方で、且つ前記薄膜リップ
と軸方向反対側に傾斜して突出し、前記フランジの内周
面を圧接する厚膜リップと、を備えたことによって、薄
膜リップはシール本体よりも薄肉で、径方向内外に変形
可能となっているので、軸の周面が真円でなくても軸の
周面の形状に追従して変形し、軸との間に空隙が形成さ
れるようなことがないから、軸との間の良好なシール性
が得られた。また、軸が振動等によって本来の軸線の位
置からずれるようなことがあっても、厚膜リップがその
振動等に追従して径方向内外に変形するので、そのよう
な場合であってもフランジとの間のシール性が損なわれ
るようなことはなく、良好なシール性が得られた。以
上、被シール部材と本弾性体との間に間隙が生じるのを
防止し、シール性が確保された。
前記空間部を挿通し、断面が非円形形状の軸との間に装
着され、前記フランジと前記軸との間をシールする弾性
体からなるダストシールであって、前記軸の外周面に装
着される筒状のシール本体と、該シール本体の内周端側
から径方向内方で、前記シール本体から軸方向に離れる
方向に、且つ傾斜して突出し、前記シール本体よりも薄
肉で前記軸の外周面を圧接する薄膜リップと、前記シー
ル本体の外周面から径方向外方で、且つ前記薄膜リップ
と軸方向反対側に傾斜して突出し、前記フランジの内周
面を圧接する厚膜リップと、を備えたことによって、薄
膜リップはシール本体よりも薄肉で、径方向内外に変形
可能となっているので、軸の周面が真円でなくても軸の
周面の形状に追従して変形し、軸との間に空隙が形成さ
れるようなことがないから、軸との間の良好なシール性
が得られた。また、軸が振動等によって本来の軸線の位
置からずれるようなことがあっても、厚膜リップがその
振動等に追従して径方向内外に変形するので、そのよう
な場合であってもフランジとの間のシール性が損なわれ
るようなことはなく、良好なシール性が得られた。以
上、被シール部材と本弾性体との間に間隙が生じるのを
防止し、シール性が確保された。
【図1】本考案の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】ダストシールの装着状態を示す縦断面図であ
る。
る。
【図3】軸とフランジの要部拡大平面図である。
【図4】軸とフランジの要部拡大斜視図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す要部断面図である。
【図6】曲率が変化する軸の断面図である。
【図7】曲率が変化する他の軸の断面図である。
【図8】従来のダストシールを示す要部断面図である。
10、50・・・・・・ダストシール 11、18、51・・・シール本体 12・・・・・・・・・厚膜リップ 13・・・・・・・・・薄膜リップ 14、19、20・・・軸 15・・・・・・・・・フランジ 16・・・・・・・・・空間部 17・・・・・・・・・切欠き 52・・・・・・・・・リップ
Claims (1)
- 【請求項1】 円形状の空間部(16)を有するフラン
ジ(15)と、前記空間部(16)を挿通し、断面が非
円形形状の軸(14)との間に装着され、前記フランジ
(15)と前記軸(14)との間をシールする弾性体か
らなるダストシールであって、前記軸(14)の外周面に装着される筒状のシール本体
(11)と、 該シール本体(11)の内周端側から径方向内方で、前
記シール本体(11)から軸方向に離れる方向に、且つ
傾斜して突出し、前記シール本体(11)よりも薄肉で
前記軸(14)の外周面を圧接する薄膜リップ(13)
と、 前記シール本体(11)の外周面から径方向外方で、且
つ前記薄膜リップ(13)と軸方向反対側に傾斜して突
出し、前記フランジ(15)の内周面を圧接する厚膜リ
ップ(12)と、 を備えたことを特徴とするダストシー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991040827U JP2603740Y2 (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | ダストシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991040827U JP2603740Y2 (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | ダストシール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04126061U JPH04126061U (ja) | 1992-11-17 |
JP2603740Y2 true JP2603740Y2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=31921779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991040827U Expired - Lifetime JP2603740Y2 (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | ダストシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603740Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50112650A (ja) * | 1974-02-19 | 1975-09-04 | ||
JPS53163454U (ja) * | 1977-05-27 | 1978-12-21 |
-
1991
- 1991-05-02 JP JP1991040827U patent/JP2603740Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04126061U (ja) | 1992-11-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990302 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991214 |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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