JPH0564571U - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0564571U
JPH0564571U JP012440U JP1244092U JPH0564571U JP H0564571 U JPH0564571 U JP H0564571U JP 012440 U JP012440 U JP 012440U JP 1244092 U JP1244092 U JP 1244092U JP H0564571 U JPH0564571 U JP H0564571U
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木 敏 鈴
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間に亘って防錆機能を確保できるととも
に、補強部材とシール本体の接合工程で、同時に防錆処
理を行える密封装置を提供する。 【構成】 金属環2と、金属環2に接合したゴム状弾性
体製のシール本体5とを有し、金属環2に、シール本体
5の存在しない露出部10を形成したオイルシール1に
おいて、前記露出部10に、シール本体5と一体したゴ
ム状弾性体の膜12を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、金属製の補強部材を有するオイルシール等であって、ダスト,水等 にさらされる部位に用いられる密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3(A)は従来の密封装置としてのオイルシール100を示す。101は断 面略L字形の補強部材としての金属環で、金属環101の周囲にはゴム状弾性体 製のシール本体102を接合してある。シール本体102は環状の嵌合部103 、内向きのフランジ104を備え、フランジ104の内周にはシールリップ10 5を設けてある。
【0003】 そして、嵌合部103をハウジング100内に嵌合し、シールリップ105は 軸107に接触し、密封面を形成する。こうして外部Aのダスト,水等が内部B へ侵入することを防止している。
【0004】 一方、オイルシール100のフランジ104には、溝108,109が(B) のように同一円周上に複数個形成されており、金属環101表面に露出部110 ,111を形成している。該露出部110,111は接合時、即ち、オイルシー ル100の加硫成形時に形成されたものである。
【0005】 つまり、図4のように成形用金型の上型112,下型113によりキャビティ Dを形成し、キャビティD内に金属環101を配置する。上型112,下型11 3にはそれぞれピン114,115を同一円周上に複数個設けてある。型締め状 態ではピン114,115が金属環101に接触し、金属環101の上下方向の 動きを抑制する。
【0006】 その後、図示しない加硫ゴム材料をキャビティD内に満たし、ゴム材料の固化 により金属環101と接合される。そして、型開きして製品を取り出せばピン1 14,115に相当する個所が前記溝108,109として残るわけである。
【0007】 オイルシール100はその使用中、溝108に対応する露出部110は外部A 側のダスト,水等にさらされた状態となり、該露出部110が錆びて耐久性の低 下を招き易い。そこで、通常は露出部110にめっき、塗装等の表面処理を施し て防錆対策としている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記めっき,塗装等の表面処理はオイルシール100を長期間使用し ていると化学的に変質して金属環101に対する付着力が弱まる可能性がある。 その結果、めっき,塗装等が金属環101から剥離してしまい、防錆機能が低下 する欠点がある。
【0009】 また、加硫成形工程の他に表面処理工程を別途設けなければならないため、製 造工数増加によるコストの上昇を招く。
【0010】 本考案は上記課題を解決するためのもので、長期間に亘って防錆機能を維持で きるとともに、補強部材とシール本体の接合工程で、同時に防錆処理を行える密 封装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、金属製の補強部材と、補強部材に接合した ゴム状弾性体製のシール本体とを有し、該補強部材に、シール本体の存在しない 露出部を形成した密封装置において、前記露出部に、シール本体と一体化したゴ ム状弾性体の膜を形成した。
【0012】
【作用】
上記構成に基づく本考案は、補強部材とシール本体とを接合する工程において 、同時に補強部材の露出部に膜を形成できる。
【0013】 また、膜はシール本体と一体化してあるから、露出部に対する付着力が高い。
【0014】
【実施例】
次に、本考案を図面に基づいて説明する。図1(A)は本考案の実施例である オイルシール1の正面半断面図、(B)は金属環の平面図である。オイルシール 1は、補強部材としての金属環2と、金属環2に接合したゴム状弾性体製の環状 のシール本体5とを有する。金属環2は円筒部3の一端側に内向きのフランジ4 を設けた断面略L字状にに成形してある。
【0015】 シール本体5は円筒部3を被覆した嵌合部6と、フランジ4を被覆したフラン ジ7と、フランジ7の内周端に一体に設けたシールリップ8aとを有する。
【0016】 フランジ7の表裏には溝8,9を同一円周上に複数個設けてあり、金属環2の 表面にシール本体5の存在しない露出部10,11を形成している。そして、露 出部10の表面にはシール本体5と一体化されたゴム状弾性体製の膜12を形成 してある。
【0017】 この膜12は凹凸を有し、図1(B)のように円周方向に沿って複数条凸部を 形成している。
【0018】 上記構成のオイルシール1はハウジング13に嵌合され、シールリップ8aが 軸14に接触して密封面を形成する。こうして、外部Eのダスト,水等が内部F へと侵入するのを防止している。
【0019】 ここで、金属環2の露出部10は膜12によって覆われているため、ダスト, 水等には接触せず錆びを防止できる。また、膜12はシール本体5と一体化され ているため金属環2の表面に対する付着力が強く剥れ難い。従って、長期間に亘 って防錆機能を確保でき、耐久性が向上する。
【0020】 一方、上記オイルシール1は次のようにして製造した。図2(A)のように成 形用金型の上型20,下型21によりキャビティGを形成する。上型20,下型 21にはピン22,23を同一円周上に複数個設けてあり、ピン22の先端面に は突起24を設けて溝25を形成している。
【0021】 キャビティG内に配置した金属環2はピン22,23によって保持され、上下 方向に位置決めされる。ピン22は金属環2のフランジ4に接触する。
【0022】 そして、図2(B)のようにキャビティG内に加硫ゴム材料Hがゆき亘る際に 、溝25内に入り込んだゴム材料Hの圧力で金属環2が下方へ押され、突起24 とフランジ4との表面との間にもゴム材料が入り込み膜12を形成する。
【0023】 なお、本実施例で形成される膜12の凸部の高さは約0.1mmであり、凸部同 士の頂点間隔は約1.0mm、頂点の角度は約90度である。そして、ゴム材料H が固化して金属環2と接合された後、型開きして製品を取り出せばよい。
【0024】 このように、本考案では金属環2とシール本体5との接合時、つまり加硫成形 工程で膜12を同時に設けることができる。従って、製造工程も増えずコストの 抑制を図れる。
【0025】 なお、本実施例ではピン22の端面に突起24を設けているが、突起を金属環 2のフランジ4の表面に設けても同様に膜を形成できる。
【0026】 更に、内部Fの密封流体が金属を腐食させ易いものである場合には、露出部1 1の表面にも上記膜12を形成すれば良い。
【0027】 更にまた、オイルシールは軸に固定し、シールリップをハウジングに接触させ る形式としてもよい。
【0028】 更にまた本考案は盲蓋にも適用できる。この場合補強部材は円板形状となる。
【0029】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成したものであるから、補強部材とシール本体との接 合工程で同時に膜を形成できる。従って、製造工数が増えることはなくコストを 抑制し得る。
【0030】 更に、膜はシール本体と一体化してあるから補強部材に対する付着力が高く、 露出部から剥れにくい。従って、長期間に亘って防錆機能を確保でき、耐久性が 向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案を適用したオイルシールの正面
半断面図、(B)は(A)のオイルシールの金属環の平
面図。
【図2】(A)は図1のオイルシール成形用金型の半断
面図、(B)は(A)の要部拡大断面図。
【図3】(A)は従来のオイルシールの正面半断面図、
(B)は(A)の平面図。
【図4】従来のオイルシール成形用金型の半断面図。
【符号の説明】
1 オイルシール 2 金属環(補強部材) 3 円筒部 4,7 フランジ 5 シール本体 6 嵌合部 8a シールリップ 8,9 溝 10,11 露出部 12 膜 13 ハウジング 14 軸 20 上型 21 下型 22,23 ピン 24 突起 25 溝 E 外部 F 内部 G キャビティ H ゴム材料

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の補強部材と、補強部材に接合し
    たゴム状弾性体製のシール本体とを有し、該補強部材
    に、シール本体の存在しない露出部を形成した密封装置
    において、 前記露出部に、シール本体と一体化したゴム状弾性体の
    膜を形成したことを特徴とする密封装置。
JP1992012440U 1992-02-06 1992-02-06 密封装置 Expired - Lifetime JP2599362Y2 (ja)

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JP1992012440U JP2599362Y2 (ja) 1992-02-06 1992-02-06 密封装置

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Publication Number Publication Date
JPH0564571U true JPH0564571U (ja) 1993-08-27
JP2599362Y2 JP2599362Y2 (ja) 1999-09-06

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011005843A (ja) * 2009-05-29 2011-01-13 Hitachi Koki Co Ltd 集塵装置を有する穿孔機
JP2013079696A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Nok Corp 継ぎ手シール
JP2016173168A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 三菱電線工業株式会社 シール構造体
JP2017116028A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 Nok株式会社 フレーム一体ガスケット及びその製造方法

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