JPH0140656Y2 - - Google Patents

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JPH0140656Y2
JPH0140656Y2 JP5739985U JP5739985U JPH0140656Y2 JP H0140656 Y2 JPH0140656 Y2 JP H0140656Y2 JP 5739985 U JP5739985 U JP 5739985U JP 5739985 U JP5739985 U JP 5739985U JP H0140656 Y2 JPH0140656 Y2 JP H0140656Y2
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mold
cavity
recess
corrosion
molding
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JP5739985U
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はキヤビテイ内にインサート部材を装填
してゴム等の成形材料と一体成形するために用い
る成形型に関する。
(従来の技術) 従来この種の成形型としては、第4図に示すよ
うなものがある。この成形型は第5図に示すよう
なダストカバー100を成形するものである。こ
のダストカバー100の大径端部101および小
径端部102には、金属製又は樹脂製等の補強用
の円環状のインサート部材101a,102aが
一体に成形されている。成形型のキヤビテイ10
6はダストカバー100の内周面100aを成形
する可動型103と、ダストカバー100の外周
面100bを成形する固定型104と、固定型1
04に嵌合されダストカバー100の小径端部1
02を成形する中子型105とから構成されてい
る。成形にあたつてはインサート部材101a,
102aに塩化ゴム系接着剤が浸漬塗布された
後、キヤビテイ106上下両端の所定位置にゴム
生地107と共に装填され、加熱、加圧されてイ
ンサート部材101a,102aとゴムとが一体
成形され、接着剤を介することによりインサート
部材101a,102aはゴムと強固に接着され
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかし斯かる従来例の場合には、インサート部
材101a,102aを接着剤に浸漬塗布してい
るためにインサート部材101a,102a全面
にわたつて接着剤が付着しており、インサート部
材101a,102aがキヤビテイ106内周面
と接触する部分、すなわち、キヤビテイ106上
端の可動型103下面および下端の中子型105
上面は、加熱されたときに接着剤から発生する腐
食性ガスにより局部的に腐食侵食され、成型面の
成形面の寿命が短くなるという問題があつた。こ
のような問題を解決するためにはインサート部材
101a,102aのゴムと接着する部分だけに
接着剤を塗布して成形型と接合する面には接着剤
が付着しないようにすればよいが、塗布工程にお
ける接着剤の塗布作業に手間がかかり、生産性、
コストの点で不利となる。そこで成形型の腐食防
止策として、キヤビテイ内周面にクロームメツ
キをして成形型の金属面を保護する方法、キヤ
ビテイ内周面を四フツ化エチレン樹脂によりコー
テイングする方法、キヤビテイ内周面を窒化処
理する方法等が考えられるが、のクロームメツ
キの場合はクロームは腐食性ガスに基本的に弱い
こと、の四フツ化エチレン樹脂のコーテイング
の場合には金属成形型の表面との密着性に問題が
あり剥れやすいこと、さらにの窒化処理の場合
には成形品の離型性が悪い等の問題があり、いず
れも有効なものではなかつた。
本考案は上記の問題点を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは成形型のイン
サート部材が当接する部分に耐腐食性部材を埋設
することにより、成形型の成形面の局部的な腐食
の発生を防止して成形型の長寿命化を図ることに
ある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案は、成形
型のキヤビテイ内周面においてインサート部材が
接触する部分に凹部を設け、該凹部に耐腐食性部
材を埋設したものから成つている。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。第1図には本考案の第一実施例に係る成形型
が示されており、第5図に示される従来例と同様
のダストカバー100の圧縮成形に適用されるも
のである。第1図において1は可動型であり、そ
の下面には成形品のダストカバー100の内周面
100aを形成する略円柱状の突出部2が形成さ
れており、外周端部には下方に向つて突出する円
筒状の嵌合凸部3が形成されている。一方4は固
定型で、略円筒状に形成されており、上記した可
動型1の突出部2が挿入される。さらに固定型4
上面の外周端部には上記した嵌合凸部3が嵌合す
る嵌合凹部5が形成されており、該嵌合凹部5に
上記した嵌合凸部3が嵌合して固定型4と可動型
1とを同軸上に位置決めして組付けるようになつ
ている。固定型4の内周面はダストカバー100
の外周面100bを形成するようになつている。
さらに固定型4の開口端縁には、ダストカバー1
00の小径端部102を構成する円柱状の中子型
6が嵌合している。中子型6の上面にはダストカ
バー100の小径端部102の開口部100cを
形成する円柱状の突出部6aが形成されており、
突出部6a上端面は可動型1の突出部2下端面に
当接し、中子型6上面の外周端部は固定型4の下
面の開口端縁に形成された環状の段部4aに当接
するようになつている。
上記した固定型4の内周面、可動型1の突出部
2外周面および中子型6の上面により略円筒状の
キヤビテイ7が構成されている。このキヤビテイ
7の上端のダストカバー100の大径端部形成部
7aおよびキヤビテイ下端の小径端部形成部7b
には金属製あるいは樹脂製等のインサート部材
8,9がそれぞれ装着される。大径端部形成部7
aに装着されるインサート部材8は断面円弧状に
形成されており、その外周端部8aは大径端部形
成部7aに設けられた環状の段部10に載置さ
れ、圧縮成形時にゴム生地7cの流れにより上方
に持ち上げられ、その上端部はキヤビテイ7の上
端である可動型1下面に当接される。また内周端
は可動型1の突出部2の外周面に当接するように
なつている。このインサート部材8上端部が当接
する可動型1下面には円周方向全周にわたつて延
びる環状の凹部11が形成されており、この凹部
11にはセラミツクス、樹脂等の耐腐食性部材1
2が埋設されている。耐腐食性部材12として
は、セラミツク、樹脂材の他にステンレス、ガラ
ス等耐食性を有する種々の材料が使用可能であ
る。凹部11は、キヤビテイ7内に露出する部分
だけでなく、半径方向外方の固定型4の上面との
合せ面の部分まで、固定型4の内周端が描く円周
上をまたがつて形成されている。一方インサート
部材8の内周端が当接する可動型1の突出部2基
端部外周面にも円周方向全周にわたつて形成され
た環状の凹部13が形成されており、耐腐食性部
材14が埋設されている。つぎにキヤビテイ7下
端に形成された小径端部形成部7bに装着される
インサート部材19は、内周端が上方に突出した
断面略L字状で、下面がキヤビテイ7下端の中子
型6上面に載置される。この中子型6上面のイン
サート部材9の載置面にも円周方向全周上にわた
つて延びる環状の凹部16が形成されており、該
凹部16に耐腐食性部材17が埋設されている。
この凹部16もキヤビテイ7内に露出している面
だけでなく、半径方向外方の固定型4上面との合
せ面の部分まで、固定型4の内周端にまたがつて
設けられている。
上記のように構成された成形型においては、ダ
ストカバー100の成形は、まず成形型が型開き
され、中子型6が嵌合された固定型4に、あらか
じめ塗布工程において接着剤が全面に塗布された
インサート部材9が装着され、さらにゴム生地が
挿入されるとともに、インサート部材8が固定型
4上端の環状の段部10に載置された後、可動型
1が型閉めされ、図示しない圧縮成形機により加
熱、加圧される。成形時加熱によつてインサート
部材8,9に塗布された接着剤から腐食性ガスが
発生するが、各インサート部材8,9は耐腐食性
部材12,14,17に接触しているために、可
動型1および固定型4の成形面に腐食性ガスは触
れない。成形終了後型開きされ、成形品が取り出
されるが、その際にゴムの成形面は、従来の成形
型と同様の金属面であり、離型性がよく、また各
耐腐食性部材12,14,17は凹部11,1
3,16に埋設されているので、凹部11,1
3,16に密着して、その摩擦係合力により耐腐
食性部材12,14,17の凹部11,13,1
6からの脱落が防止される。
つぎに第2図には本考案の第二実施例が示され
ている。上記第一実施例と同一の構成部分につい
ては同一の符号を付して説明すると、第一実施例
と異なる点は可動型1および中子型6に設けた耐
腐食性部材12,14,17を埋設する凹部1
1,13,16の断面形状をありみぞ形状とし
て、耐腐食性部材12,14,17の脱落防止を
図つたものである。
第3図には本考案の第三実施例が示されてお
り、第一実施例と同一の構成部分については同一
の符号を付して説明すると、第一実施例と異なる
点は可動型1下面に形成される凹部11を凹部1
1の底面を構成する環状体18により形成してい
る点にある。環状体18は、可動型1を突出部2
と外周端部の嵌合凸部3とを軸方向に同心円状に
三分割として、突出部2と環状凸部3の間に嵌合
されるようになつている。この環状体18の下端
面と固定型4の上端面との間隙により凹部11が
形成されている。環状体18の幅は可動型1の突
出部2と環状凸部3の間隔よりも広く形成されて
おり、突出部2および環状凸部3にはそれぞれ間
隔を拡げる方向、すなわち突出部2には半径方向
内方に縮径され、嵌合凸部3内周面には半径方向
外方に拡径された段部2a,3aが形成され、こ
の段部2a,3aの間に環状体18が嵌合するよ
うになつている。
一方キヤビテイ7下端側の中子型6上面に形成
される凹部16も凹部16の底面を構成する環状
体19により形成されている。すなわち環状体1
9は、中子型6を突出部6aの外周面よりわずか
に小径の円筒状の分割面により二分割して形成さ
れ、突出部6aに嵌合するようになつている。環
状体19上面と固定型4の開口端縁に設けられた
段部4aとの間隙により凹部16が形成される
が、環状体19の外周端部にはその間隙分だけ上
方に突出する環状凸部19aが形成されており、
上端面が固定型4の段部4aに当接するようにな
つている。凹部16に埋設される耐腐食性部材1
7は固定型4の内周部下端の段部4aと中子型6
の突出部6aの段部6bに係合して抜け止めが図
られている。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用から成るもの
で、キヤビテイ内に挿入されたインサート部材は
耐腐食性部材に接触しているので、成形時接着剤
から発生する腐食性ガスから成形型の成形面は保
護される。その結果成形型の局所的腐食は防止さ
れ、耐久性が向上し、成形型の長寿命化を図るこ
とができるという効果が得られる。さらにインサ
ート部材の接着剤の塗布工程は生産性、コストの
面で有利な従来の浸漬塗布がそのまま適用でき、
その上成形ゴムの表面は従来の成形面のままでよ
く、良好な離型性が保たれる等の種々の効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例に係る成形型の縦
断面図、第2図は本考案の第二実施例に係る成形
型の縦断面図、第3図は本考案の第三実施例に係
る成形型の縦断面図、第4図は従来の成形型の縦
断面図、第5図は第4図の成形型により成形され
るダストカバーの縦断面図である。 符号の説明、1……可動型、4……固定型、6
……中子型、7……キヤビテイ、7a……大径端
部形成部、7b……小径端部形成部、8,9……
インサート部材、11,13,16……凹部、1
2,14,17……耐腐食性部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表面に接着剤が塗布されたインサート部材と成
    形材料とをキヤビテイ内に配置し、加圧、加熱し
    て両部材を一体に成形する成形型において、上記
    インサート部材が接触する上記キヤビテイ内周面
    に凹部を設け、該凹部に耐腐食性部材を埋設した
    ことを特徴とする成形型。
JP5739985U 1985-04-19 1985-04-19 Expired JPH0140656Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5739985U JPH0140656Y2 (ja) 1985-04-19 1985-04-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5739985U JPH0140656Y2 (ja) 1985-04-19 1985-04-19

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Publication Number Publication Date
JPS61173316U JPS61173316U (ja) 1986-10-28
JPH0140656Y2 true JPH0140656Y2 (ja) 1989-12-05

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JP5739985U Expired JPH0140656Y2 (ja) 1985-04-19 1985-04-19

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