JP2000504401A - 半径方向シールリング及び該シールリングを製造するための方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 確実な組み付け可能性のために、半径方向シールリングが、エラストマによって被覆されたばね鋼薄板から成っていて、シールしたい部分に当接するために、シールリングの内側に向けられた少なくとも１つの湾曲部と、反対側の外側に向けられた少なくとも１つの湾曲部とを有した、波打つように延びる横断面を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 半径方向シールリング及び 該シールリングを製造するための方法 背景技術 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の半径方向シールリングと、該シ ールリングを製造するための方法に関する。上位概念により公知のＯリングは、 最良の組み付け確実性を提供してはいない。何故ならば、組み付け時にねじれた り、切り込まれたりする恐れがあるからである。 発明の効果 請求項１に記載の形式の本発明による半径方向シール部材は、極めて高い組み 付け安定性を有している。即ち、シールリングを装着若しくは嵌め込む際の、並 びに互いにシールしたい部分を結合させる際の損傷が回避される。 シールしようとする部分では、互いに隣接する端部に設けられた、請求項２記 載の簡単なリング段部が、シール面として働く。半径方向の位置固定は、互いに 密に結合させたい部分の、互いに上下に若しくは互いに内外に係合する半径方向 のリング段部区分の閉じられた端部を介して行われる。 本発明のシール部材を介して互いに密に結合させた い部分のセンタリングは、請求項３の構成により可能にされる。 本発明によるシールリングの製造のための有利な方法は請求項４に記載されて いる。このような方法の有利な形態は、請求項５及び６に記載されている。 図面 本発明の実施例が、閉鎖部材によって閉鎖されるケーシング開口部を備えたケ ーシングの一部の断面図で示されている。 実施例の説明 ケーシング１の開口部は、閉鎖部材２によって半径方向のシールリング３を使 用して密に閉鎖されている。 シールリング３は、横断面がほぼＳ字型に成形されたばね鋼薄板から成ってい る。このばね鋼薄板は、シールリングの所望の直径に合わせて屈曲されて、当接 個所で溶接されている。ばね鋼薄板はエラストマによって被覆されている。この シールリング３の製造は、請求項４から６項までに記載に相応している。 シールリング３の、ほぼＳ字形として形成された横断面形状は、半径方向内側 に向けられた湾曲部４が、閉鎖部材２のリング段部６の半径方向のシール面に、 半径方向外側に向けられた湾曲部５が、リング段部７のシール面に、それぞれプ レロードをかけられながら密に当接するようになっている。 ケーシングのリング段部７は、シールリング３の幅よりも大きな軸方向の長さ を有している。ケーシング１の開口部において、閉鎖部材２の閉鎖作用の存在し ている状態で、ケーシング１のリング段部７の軸方向で閉じられた端部領域にシ ールリング３が当接することにより、シール段部７の軸方向で開かれた端部に残 っている軸方向の端部区分が、閉鎖部材２のリング面８に対してセンタリングす るために利用され得る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 半径方向シールリングであって、 エラストマによって被覆されたばね鋼薄板から成っており、シールしたい 部分（１，２）に当接するために、シールリングの内側に向けられた少なくとも １つの湾曲部（４）と、反対側の外側に向けられた少なくとも１つの湾曲部（５ ）とを有した、波打つように延びる横断面を有していることを特徴とする半径方 向シールリング。 ２． ケーシングシール部材、特に、半径方向シール部材を備えた、噴射ポンプ ケーシング（１）の開口部に嵌め込みたい閉鎖部材（２）のもとで使用されるケ ーシングシール部材において、 ケーシング（１）と閉鎖部材（２）の、半径方向で互いに向かい合って位 置するシール面が、それぞれ軸方向で互いに向かい合って位置する端部において 、半径方向に段付けされたリング段部区分（７若しくは６）であって、この段部 区分の、軸方向で閉鎖された両端部の間で、リングシール部材（３）が軸方向で 固定されていることを特徴とするケーシングシール部材。 ３． 両リング段部（６，７）の少なくとも一方が、シールリング（３）の幅を 超えて延びる軸方向の長さを有しており、これにより、リング段部（６若しく は７）の、軸方向に開かれた端部領域によって、反対側に位置するリング段部（ ７若しくは６）を備えた部分に対する半径方向でのセンタリングが可能にされる 、請求項２記載のケーシングシール部材。 ４． 請求項１に記載のシールリングを製造するための方法において、 熱調質されていないばね鋼薄板に、シールリング（３）の横断面成形体を 加工成形し、 成形されたばね鋼薄板を、所望のシールリング（３）、即ち所望の直径に 合わせて巻き、 巻かれたばね鋼薄板を当接端部で溶接し、 ばね鋼薄板から成るシールリング（３）を熱調質し、 ばね鋼薄板シールリング（３）をエラストマ材料で被覆することを特徴と する、シールリングを製造するための方法。 ５． 前記被覆を、成形されたシールリング（３）をエラストマ溶液に浸漬する こと、又は噴霧法、又は静電的な方法で行う、請求項４記載の方法。 ６． 成形されて、１つのシールリング（３）を形成するように溶接されたばね 鋼薄板に、被覆のための予備処置のために接着媒体が施与されている、請求項５ 記載の方法。