JP2587712B2 - 排水処理装置 - Google Patents

排水処理装置

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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、脱窒性に優れた排水の処理装置に関するも
のである。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 排水に含まれる窒素を生物学的に除去する技術とし
て、従来、浮遊生物方式の循環法が知られている。この
方法は、排水を嫌気的条件下で脱窒する脱窒槽と好気的
条件下で酸化する硝化槽とを通して処理する方法で、一
部の液を硝化槽から脱窒槽へ循環させながら行うもので
ある。また、このほかにオキシデーションデイッチ法
(OD法)も排水の窒素除去に用いられている。このOD法
は、トラック状の循環路を形成したディッチ槽に設けた
ロータ回転式の曝気装置により排水の曝気と流動を行わ
せ、硝化と脱窒とを行うようにしたものである。
しかし、上記の循環法においては、硝化液の循環用の
動力が必要があるとともに、硝化液の循環倍率によって
窒素除去率の限界があり、循環倍率は、例えば下水では
実用上原水の200〜300%が限界とされている。また、上
記OD法においては、長い無端水路を利用してDOの濃度分
布をつくり、負荷量またはDO値によって曝気ロータの回
転数や浸水深等の運転条件を変えてやるために要する自
動制御設備が繁雑になるとともに、窒素除去率は80%程
度が限界とされている。
本発明は、上記のような従来の脱窒処理における問題
を解決して、複雑な制御や多くの動力を要さず、しかも
窒素除去効率の優れた排水処理装置を提供しようとする
ものである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するための本発明の構成について、
実施例に対応する図面を参照して説明すると、本発明の
排水処理装置は、反応槽1を、無端水路を形成した好気
槽2と、その内側に無端水路を形成した嫌気槽3とによ
る2重槽に構成し、上記好気槽2には酸素の供給及び水
流発生用の曝気装置7,8を設け、また、上記嫌気槽3に
は水流をおこす攪拌装置9を設けるとともに、汚水及び
返送汚泥の導入手段10,11を設け、そして、好気槽2と
嫌気槽3とを区切る隔壁5には、汚水供給管10と汚泥供
給管11の先端開口部と攪拌装置9との間の位置に、好気
槽2の混合液の一部を嫌気槽3に導入する、導入量調節
自在とした流入口12を設けるとともに、汚水供給管10と
汚泥供給管11の先端開口部の上流側で、上記流入口の上
流側にある曝気装置9の下流側にあたる位置に、嫌気槽
3から好気槽2の方への混合液が流出する、流出量調節
自在とした流出ゲート14を設け、また、好気槽外周壁4
には、好気槽2の混合液を取出す手段15を設けたことを
特徴とするものである。
(作用) 上記の装置において、好気槽2内の混合液は曝気装置
7,8により矢印ロのように槽2内を循環し、嫌気槽3内
の混合液は攪拌装置9により矢印イのように槽3内を循
環する。汚水及び返送汚泥はそれぞれ管10,11により嫌
気槽3に供給され、攪拌により均一に混合され、槽3内
を循環しながら嫌気処理され、その一部はゲート14より
好気槽2に流入する。そして、流入した混合液は槽2内
を循環ながら曝気装置7,8による酸素供給でBODの酸化と
窒素の硝化処理を受けることになり、その一部は流入口
12より嫌気槽3に流入してさらに脱窒処理され、また、
酸化処理を受けた混合液は流出ゲートより槽外に取出さ
れ、次の工程の沈澱池へと導かれるのである。
(実施例) 以下、本発明装置の実施例について、図面を参照して
説明する。
図において、1は2重の長円形構造をなす反応槽で、
外壁4と隔壁5との間にトラック状の無端水路aを形成
した外槽2と上記隔壁5に囲まれた中心部に仕切壁6を
設けて、隔壁5と仕切壁との間にトラック状の無端水路
bを形成した内槽3とより構成されており、外槽2は好
気槽とし、内槽3は嫌気槽として使用される。
好気槽(外槽)2の対向する中央部には、それぞれ水
路aを横切って酸素供給手段及び水流発生手段とを有す
る、例えば横型ロータ回転式の曝気装置7,8が、その回
転軸を外壁4及び隔壁5に設けた軸受に支承して、下部
を水流中に浸漬して設けられている。そして、嫌気槽
(内槽)3の方には、その中央部に水路bを横切って、
水流をおこすための例えばロータやプロペラ式等の攪拌
機9が、その回転軸を隔壁5及び仕切壁6に設けた軸受
に支承して設けられている。そして、攪拌機9の少し上
流側の水路b中に汚水及び返送汚泥を導入する汚水供給
管10と汚泥供給管11とが設けられている。また、それら
両管10,11の先端開口部と攪拌装置9との間の位置とな
る隔壁には、好気槽2の混合液の一部を嫌気槽3に導入
するための流入口12が設けられており、この流通口12に
は、混合液の導入量を調節するための開閉板13が、好気
槽2の水路側に開閉調節されるように設けられている。
更に、汚水供給管10の開口部の上流側で、一方の曝気装
置8の下流側にあたる位置の隔壁には、嫌気槽3から好
気槽2の方へ混合液がオーバーフローして流出できるよ
うにするとともに、その水量を調節自在とした流出ゲー
ト14、例えば開口又は堰が設けられている。また、外壁
4の上記曝気装置8の少し上流側の位置には、好気槽2
内の処理液の一部を槽側に取出すための、取出水量を調
節自在とした排出ゲート15が設けられている。
上記構成の装置において、汚水は汚水供給管10より返
送汚泥は汚泥供給管よりそれぞれ嫌気槽3に入る。嫌気
槽3では、攪拌機9により汚水と活性汚泥が均一に混合
され、無端水路を矢印イの方向に流れ、循環しながらBO
Dの吸着と脱窒との嫌気処理がされる。そして、嫌気処
理された混合液の一部は、ゲート14よりオーバーフロー
して好気槽2に流出されることになる。好気槽2におい
ては、曝気装置7,8による酸素供給を受けて無端水路を
矢印ロの方向に流れ、循環しながらBODの酸化と窒素の
硝化反応が進行する。その循環されるNO3−Nを多く含
む混合液の一部は流入口12より嫌気槽3に入り、汚水中
のBODをもとに脱窒処理が行われる。そして、好気槽2
内を循環して十分に酸化処理を受けた混合液は、外壁4
に設けられた排出ゲート15より取出されて沈澱池(図示
を略す)へ導かれ、固液分離されることになるのであ
る。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明は、オキシデーションデ
ィッチを好気槽と嫌気槽とに区切って、好気槽の循環混
合液の一部を自然に嫌気槽に流入できるようにしたの
で、従来の循環法のような、好気槽から嫌気槽への返送
のための循環ポンプが不要となるばかりでなく、嫌気槽
への返送量は流入口の開閉操作で自在に選定でき、した
がって、循環率の制限による脱窒効果への制約がなくな
り、脱窒効率の高い処理が行えることになる。また、従
来のOD法のような繁雑な制御を行うことがなく、設備費
や運転経費が大巾に節減でき、操作が容易である等、優
れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示した平面図である。 1……反応槽、2……好気槽 3……嫌気槽、4……外周壁 5……隔壁、6……仕切壁 7,8……曝気装置、9……攪拌装置 10……汚水供給管、11……汚泥供給管 12……流入口、13……開閉板 14……流出ゲート、15……排出ゲート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応槽を、無端水路を形成した好気槽と、
    その内側に無端水路を形成した嫌気槽とによる2重槽に
    構成し、上記好気槽には酸素の供給及び水流発生用の曝
    気装置を設け、また、上記嫌気槽には水流をおこす攪拌
    装置を設けるとともに、汚水及び返送汚泥の導入手段を
    設け、そして、好気槽と嫌気槽とを区切る隔壁には、汚
    水供給管と汚泥供給管の先端開口部と攪拌装置との間の
    位置に、好気槽の混合液の一部を嫌気槽に導入する、導
    入量調節自在とした流入口を設けるとともに、汚水供給
    管と汚泥供給管の先端開口部の上流側で、上記流入口の
    上流側にある曝気装置の下流側にあたる位置に、嫌気槽
    から好気槽の方へ混合液が流出する、流出量調節自在と
    した流出ゲートを設け、また、好気槽外周壁には、好気
    槽の混合液を取出す手段を設けたことを特徴とする排水
    処理装置。
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