JP2587298Y2 - 避難梯子装置 - Google Patents

避難梯子装置

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JP2587298Y2
JP2587298Y2 JP1993043530U JP4353093U JP2587298Y2 JP 2587298 Y2 JP2587298 Y2 JP 2587298Y2 JP 1993043530 U JP1993043530 U JP 1993043530U JP 4353093 U JP4353093 U JP 4353093U JP 2587298 Y2 JP2587298 Y2 JP 2587298Y2
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正文 園田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、たとえば高層建築物
あるいは一般住宅建物のベランダや張出部の床面等に設
置されて、火災等の緊急避難時に階下側へ降ろされる避
難梯子をもった避難梯子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の装置では、建物のベラ
ンダや張出部のような床に下階に通じる開口部を形成
し、この開口部に、避難梯子を格納し、かつ上蓋および
下蓋が設けられた枠形の本体(ハッチ)を嵌着・固定し
てあり、上蓋を開放操作すると、これに連動して下蓋が
開放され、ついで、たとえばパンタグラフ式などの避難
梯子の格納状態を解除して、この梯子を下階に向けて降
下させるようになっている。つまり、普通は、避難方向
が上階から下階へ向うもので、蓋の開放操作は上階側に
限られており、しかも、閉成時の下蓋が垂れ下がらない
ように、この下蓋には、押上げ力を付与しても開けにく
くしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記したような構成の
従来の避難梯子装置においては、下階から下蓋を開放さ
せにくく、下階から上階への避難時の蓋の開放は、上階
側からの操作に依存しなければならないという不便さが
ある。
【0004】一方、従来、実公昭55−15858号公
報にみられるように、上記下蓋をその閉成位置に保つセ
ットピンを設け、下蓋の下方へ垂れ下がっている引き紐
を階下から引張操作することにより、上記セットピンが
解除されて下蓋が開放されるとともに、避難梯子が降下
するようにしたものも知られている。しかし、この場合
は、階下の操作者が下蓋の開放動作に連動する避難梯子
の降下位置を予め確認しておかないと、操作者自身の上
に避難梯子が降下してくる危険がある。
【0005】本考案は上記したような従来の課題を解消
するためになされたもので、上蓋の開放操作に連動して
開放する下蓋を、緊急時などにおいては階下からでも容
易、安全に開放操作させることができる避難梯子装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案に係る避難梯子装置は、建物の上階と下階と
の間の床に形成された開口部に、避難梯子を降下可能に
格納し、かつ上開可能な上蓋と下開可能な下蓋とが枢着
された枠形の格納箱本体を嵌着・固定し、上記上蓋と下
蓋とを上蓋の開閉に下蓋が連動するように連結してなる
避難梯子装置において、上記避難梯子の降下領域の側方
に位置させて、上記本体に上記下蓋の基端側に突出する
操作端部を有し、その操作端部の操作にともない先端側
で上蓋を押し上げて開放させる開放レバーを枢着したも
のである。
【0007】上記構成の避難梯子装置において、上蓋と
下蓋とが、上蓋の開放初期での変位量が下蓋の変位量よ
りも大となるレバー比をもったリンク機構で連結されて
いる場合に有効である。
【0008】また、上記構成の避難梯子装置において、
上記開放レバーの先端側と本体との間に復帰用ばね部材
を掛設する構成とするのが好ましい。
【0009】
【作用】上記構成の本考案によれば、上蓋を開放させる
と、これに連動して下蓋が開放されるので、上階側から
の操作によって本体に格納された避難梯子を階下に降下
させることができるのは勿論のこと、下階側から開放レ
バーを回動操作すると、上蓋が開放方向へ押し上げられ
ることに伴って下蓋も容易に開放させることができる。
とくに、上記開放レバーを、梯子の降下領域の側方位置
において、下蓋の基端側から回動操作できるので、下階
からの下蓋開放動作時の安全性を確保することができ
る。
【0010】また、上蓋と下蓋との間を特定のレバー比
を有するリンク機構で連結する構成の場合は、上蓋の開
放操作を軽くスムースに行なえる。
【0011】また、開放レバーに復帰ばね力を設ける場
合は、梯子格納後に上蓋を全開位置から閉成操作するこ
とで、上記開放レバーが自動的に元の位置に復帰する。
【0012】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面にもとづい
て説明する。図1ないし図5は本考案の避難梯子装置の
一例を示すものである。
【0013】同図において、1は高層建築物の床2に形
成された開口部であり、この開口部1には、避難器具用
の格納箱3が取り付けられている。この格納箱3は、鉄
板等により平面四角状の枠形に形成されて上記開部1に
嵌着・固定された本体4と、上記本体4の上端に枢着さ
れて上開可能な上蓋5と、上記本体4の下端に枢着され
て下開可能な下蓋6とからなる。この上蓋5と下蓋6と
は、上蓋5の開閉操作に下蓋6が連動するように収納箱
本体4内の幅方向両側端におけるリンク機構7(7A,
7B)を介して連結されている。
【0014】上記リンク機構7は、たとえば図6に示す
ように、一端が上蓋5側のブラケット8Aにピン71を
介して連結・枢支された原節リンク72と、この原節リ
ンク72の他端に一端がピン73を介して連結されたれ
連接棒74と、上記下蓋6側のブラケット8Bにピン7
5を介して連結・枢支された従節リンク76と、この従
節リンク76の他端にピン77を介して一端が連結・枢
支された連接棒78とを備え、上記連接棒78の他端と
上記連接棒74の他端側とはピン79を介して連結・枢
支されている。80は上記連接棒78に重合されてボル
ト81で結合されたローラ受板であり、上記連接棒74
の他端に設けられたローラ82に転接されるようになっ
ている。
【0015】つまり、このリンク機構7は、図6に示す
ように、上蓋5および下蓋6が閉成されている状態から
図7に示すように、上蓋5を開放方向へ回動させると、
初期時は上蓋5が図8のように、下蓋6よりも大きな変
位量で回動し、さらに上蓋5を開放させると、図9の状
態を経て図10のように、上蓋5および下蓋6が完全な
開放状態となるように構成されている。
【0016】9は上記格納箱3内に伸張可能に収納され
たパンタグラフ式の避難梯子であり、この避難梯子9
は、例えば左右一対の縦材10,10と両縦材10の下
端同士を連結するように連設されたステップ用横材11
とで構成されたU字形の枠材12と、各縦材10,10
の各中央にピン13を介してそれぞれ枢着された左右一
対の連結縦材14,14とで枠組体15を構成し、この
枠組体15を縦方向へ複数組配設するとともに、これら
各枠組体15同士を連結したものである。すなわち、こ
の避難梯子9は、図11に示すように、各枠組体15に
おける連結縦材14の一端部14aを、隣接枠組体15
における横材11が連設されている縦材10の一端部1
0aにピン16で枢着し、隣接枠組体15における連結
縦材14の他端部14bを上記縦材10の他端部、すな
わち非ステップ側端部10bにピン17で枢着すること
により、パンタグラフ式に伸縮可能に組み立てられてい
る。
【0017】上記縦材10の非ステップ側端部10bと
隣接側枠組体15における連結縦材14の端部14bと
のいずれか一方、例えば連結縦材14の端部14b側に
は、図11および図12に示すように、この端縁部位を
L形に折曲してなるストッパ部14cが形成されてお
り、このストッパ部14cは梯子9の所定の伸張状態で
上記縦材10の非ステップ側端部10bに当接してそれ
以上の伸張を阻止するものである。
【0018】上記格納箱本体には、支持杆18の両端部
を支持する一対の支持杆取付金具19,19がボルト2
0等で固設されている。21,21は各基端が上記支持
杆18の両端部にそれぞれ枢支された左右一対のステッ
プ用リンクであり、これら両リンク21,21の各自由
端部に上記梯子9における最上段となる側の連結縦材1
4の一端部14aがピン22を介してそれぞれ枢着さ
れ、上記ステップ用リンク21,21の各中央に一端部
がピン23で枢着された従節リンク24の他端部に、上
記梯子9における最上段となる側の縦材10の一端部1
0bがピン25を介して枢着されている。
【0019】26,26は上記ステップ用リンク21の
各基端側にそれぞれ一端部がピン27で枢着された左右
一対の原節リンク、28,28はそれぞれ上記ステップ
用リンク21、従節リンク24および原節リンク26と
により4連平行リンク機構29を構成する左右一対の連
接リンクであり、各連接リンク28の両端部はそれぞれ
ピン30,31を介して各原節リンク26の他端部およ
び従節リンク24に枢着されている。32は上記ピン2
9に取り付けられたガイドローラである。上記4連平行
リンク機構29等により、避難梯子9の降下角度が一定
になるように構成している。
【0020】上記支持杆取付金具19,19間には、ブ
レーキ取付板33が固定されており、このブレーキ取付
板33には、上記梯子9の自重降下時に動作する緩降装
置34が取り付けられている。35は上記梯子9を格納
する時の引き上げ用のワイヤロープであり、その一端
は、上記梯子9の最下端側となる縦材連結棒36にフッ
ク37を介して繋がれており、他端側は後述する巻上ド
ラムに巻回されている。
【0021】図13ないし図16において、38は上記
緩降装置34における後面開放の金属製の円筒コップ形
ハウジングであり、このハウジング38はその後面開口
を閉じるように上記ブレーキ取付板33にボルト39等
で固定されている。40は上記ハウジング38の軸芯に
位置させて配設された回転軸であり、その両端部40
a,40bはそれぞれ上記ハウジング38の前側壁38
aおよび上記取付板33に軸受41,42を介して回転
可能に支承されており、この回転軸40に、上記ワイヤ
ロープ35を矢印a方向の回転で巻き込む捲上ドラム4
3が固定されている。44は上記回転軸40の前端部4
0aにねじ体45で固定されたラチェットである。
【0022】46は上記ブレーキ取付板33にスペーサ
部材47やボルト48により固定されたレバー取付板で
あり、このレバー取付板46には、先端側がハウジング
38の切欠孔49から侵入し、上記ラチェット44に係
脱可能に係合するラチェットレバー50が軸51を介し
て上下方向へ回動可能に支持されている。このラチェッ
トレバー50には、図15および図16に示すコイルば
ね52によりその先端が上記ラチェット44に係合する
方向へのばね力が付与されており、これにより、上記捲
上ドラム43がワイヤロープ35の繰り出し方向(矢印
b方向)へ回転するのを阻止させている。
【0023】上記レバー取付板46には、上記ラチェッ
トレバー50の基端部に対する押下げ動作でラチェット
44との係合を解除して上記ワイヤロープ35を繰り出
させるペダル53が取り付けられている。54は上記レ
バー取付板46にボルト55で回動可能に枢着された復
帰レバーであり、ラチェットレバー50の押下時にコイ
ルばね56のばね力により図15および図16の時計方
向へ回動してラチェットレバー50の押下状態、すなわ
ちラチェット44に対する係合解除状態を保持するよう
になっている。なお、上記ラチェットレバー50の基端
には、下蓋6の開放時に下階側へ1m程度垂れ下がるペ
ダル操作用のロープのような索条体90の一端を繋いで
いる。
【0024】上記回転軸40には、図17のように、金
属製の円盤形ブレーキ取付板57が挿嵌されてねじ体5
8で固定されており、このブレーキ取付板57の前側面
には、ポリアセタールのような合成樹脂で円弧状に形成
された複数、例えば2つのブレーキ片59A,59Bが
互いに点対称位置でリベットのような支持ピン60A,
60Bにより半径方向へ回動可能に枢着されている。
【0025】上記両ブレーキ片59A,59Bの各基端
部の前側面には、上記支持ピン60A,60Bに枢着さ
れて半径方向へ揺動可能な板形の振り子部材61A,6
1Bの各基端部が枢着され、また、上記ブレーキ片59
A,59Bの各自由端部の後側面には、半径方向に揺動
可能に設定される板形の振り子部材62A,62Bの各
基端部が支持ピン63A,63Bを介してそれぞれ枢着
されている。上記振り子部材61Aの自由端部と振り子
部材62Bの自由端部とは互いに対向しており、そこに
は、ブレーキ片59A,59Bと同一平面内において、
支持ピン64を介して円形の重錘65Aが揺動自在に枢
着されており、また、振り子部材61Bの自由端部と振
り子部材62Aの自由端部も互いに対向しており、そこ
には、同様に円形の重錘65Bが揺動自在に枢着されて
いる。これら重錘65A(65B)は、ワイヤロープ3
5の繰り出し時の回転軸40の回転による遠心力で上記
振り子部材61A(61B),62B(62A)を介し
て両ブレーキ片59A,59Bを径方向へ変位させてハ
ウジング38の周壁38bに圧接させるように構成され
ている。
【0026】図20および図21において、91は避難
梯子9の降下領域の側方、つまり収納箱本体4の側面に
沿って配設されて上蓋5を介して下蓋6を開放させるた
めの開放レバーであり、その先端91aが上蓋5の押し
上げ部として、また、基端部91bが下蓋6の基端側か
ら突出して操作端部として構成されており、さらに、略
中央部91cに形成された軸孔93に、支軸としてのボ
ルト94を介して収納箱本体4に対して回動可能に支持
されており、このボルト94には、上記リンク機構7に
おける連接棒74の他端も連結・枢支されている。ま
た、上記開放レバー91と収納箱本体4との間に位置さ
せて上記ボルト94に、前述したローラ82を支持させ
ている。95はボルト94に螺着されたナットである。
上記開放レバー91の先端側寄りと収納箱本体4との間
には、復帰用スプリング96が掛設されている。
【0027】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。パンタグラフ式梯子9は、常時図4および図5に示
すように、格納箱3内に折り畳み状に格納されている。
【0028】火災等の非常時に、上階において、避難者
が格納箱3の上蓋5を開放すると、リンク機構7(7
A,7B)により下蓋6も開放される。(図6〜図7)
ついで、避難者がペダル53を踏み込むと、ラチェット
レバー50が押し下げられてラチェット44に対する係
合が解除され、これと同時に、復帰レバー54が図15
の時計方向へ回動して図16のように、ラチェットレバ
ー50を解除位置に保持する。
【0029】上記ラチェット44が開放されると同時
に、避難用梯子9がその自重で降下を開始し、リンク機
構29で方向規制を受けながら伸長し、前方傾斜姿勢で
階下の床面近くで停止する。
【0030】一方、上記ラチェット44の開放によって
梯子9に繋がれているワイヤロープ35を巻回している
捲上ドラム43を通して回転軸40に回転力が与えられ
る。この回転軸40の回転にともなって緩降装置34に
おけるブレーキ取付板57が回転すると、重錘65A,
65Bが遠心力で径方向外方へ変位して振り子部材61
A,62Bならびに61B,62Aを同方向へ揺動変位
させるので、ブレーキ片59A,59Bが図18に示す
位置から各支持ピン60A,60Bを支点として図19
に示すように、径方向外方へ回動して、倍力作用でハウ
ジング38の周壁38bに圧接し、これによって生じる
摩擦力で回転軸40を制動して一定の回転速度にさせる
ので、上記避難梯子9は自重による降下速度が制御され
てゆっくりと伸長しながら階下の床面近くで停止し、上
記梯子9に大きな衝撃を伴うことはない。
【0031】上記緩降装置34においては、上記重錘6
5A,65Bにより駆動制御されるブレーキ片59A,
59Bを重錘65A,65B等と同一平面内において径
方向へ変位させるように構成しているので、軸方向の小
寸法化を図り易い。とくに、重錘65A,65Bの遠心
力による変位方向とブレーキ片59A,59Bの変位方
向とが同一方向であるので、重錘65A,65Bの変位
に応動する制動動作がスムースになされることになる。
【0032】ところで、上記梯子9が階下まで届いて所
定の伸長状態になると、図11のように、縦材10,1
0の一端同士を連接するステップ用横材11に対して連
結縦材14の一端部14aが当たる一方、隣接する枠組
体15における連結縦材14の他端部14b側のストッ
パ部14cに縦材10の他端部19bが当たり、これら
2つの当接点で上記梯子9の所定の伸長状態が保持され
る。したがって、避難者が梯子9を降りる際の手と足の
ステップ変えのタイミングなどによって上記ステップ用
横材11にX方向から変動的荷重が加わったとしても、
上記縦材10の他端部10b側でのぶれ等がなくなり、
避難者の降下時に梯子9がぐらついたりすることなく、
梯子9を安定した姿勢に保つことができる。
【0033】さらに、上記ストッパ部14cによって梯
子9のぐらつきが抑制されることによって縦材10の一
端部10a等に無理な応力が集中することもなくなる。
勿論、上記ストッパ部14cは、縦材10の他端部10
b側に設けてもよく、縦材10と連結縦材14の両方に
設けたものであってもよい。
【0034】ところで、火災等の非常時に、下階から上
階へ避難する事態が生じた場合、下階の避難者は下蓋6
を開放させる必要がある。かかる場合、下蓋6の基端側
に突出している開放レバー91の操作端部91bを図2
2の矢印方向へ回動操作すると、開放レバー91はボル
ト94を中心として図23のように、復帰ばね部材96
のばね力に抗して反時計方向へ回動し、その先端91a
で上記上蓋5を突き上げて開放させるので、リンク機構
7を介して下蓋6も開放され、図24に示すように、上
蓋5を開放させることができる。つまり、開放レバー9
1を設けるだけの簡単な構成により、下階から下蓋6を
開放させることができる。このとき、開放レバー91の
操作端91b側が下蓋6の基端側にあるために、安全に
下蓋6を開放させることができる。
【0035】下蓋6が開放されると、ラチェットレバー
50に繋がれている索条体96が下階に垂れ下がるの
で、これを引張操作すれば、上記ラチェットレバー50
が回動し、前述したように避難用梯子9が自重で下階へ
降下する。したがって、下階より上階へ避難することが
できる。
【0036】上記避難梯子9の使用後は、復帰レバー5
4を図16の状態からコイルばね56のばね力に抗して
反時計方向へ回動させて図15の位置に設定することに
より、ラチェットレバー50がコイルばね52のばね力
で復帰し、その先端がラチェット44に係合する。この
状態で、ハンドル(図示せず)を回転軸40の前端部4
0aに差し込んだ後、ハンドルを回してワイヤロープ5
3を捲上ドラム43に巻き込んでいくと、上記ワイヤロ
ープ53に最下位で繋がれている梯子9は最下段側から
折り畳まれて引き上げられる。ついで、上蓋5を閉鎖す
ると、下蓋6も閉鎖されて上記梯子9は格納箱3内に格
納される一方、開放レバー91も復帰用ばね部材96の
引張力を受けて無理なく元の位置に復帰される。
【0037】
【考案の効果】以上のように、請求項1の本考案によれ
ば、避難梯子を降下可能に格納した格納箱本体における
上蓋の開放に連動して下蓋を開放させることができるの
はもとより、避難梯子の降下領域の側方に位置して下蓋
の基端側へ操作端部が突出する開放レバーを設けるだけ
の簡易な構成により、下階から避難者が上記開放レバー
を操作することで下蓋を容易、かつ安全に開放させるこ
とができる。
【0038】また、請求項2によれば、上蓋と下蓋とを
特定のリンク機構で連結したので、上蓋の開放操作を軽
少な力で無理なく行なえる。
【0039】さらに、請求項3によれば、上記開放レバ
ーと格納箱本体との間に復帰用ばね部材を掛設したの
で、避難梯子の格納後に上蓋を閉成操作した際に開放レ
バーも自動的に元の位置に復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による避難梯子装置を示す正
面図である。
【図2】同上実施例における避難梯子装置を示す側面図
である。
【図3】同上実施例における避難梯子装置における上下
蓋の分解斜視図である。
【図4】同上実施例における避難梯子装置を梯子格納状
態で示す半縦断上面図である。
【図5】同上実施例における避難梯子装置を梯子格納状
態で示す側面図である。
【図6】同上実施例における避難梯子装置のリンク機構
を上下蓋の閉成状態で示す側面図である。
【図7】同上リンク機構を上蓋の開放初期状態で示す側
面図である。
【図8】同上リンク機構を上蓋の開放中期状態で示す側
面図である。
【図9】同上リンク機構を上蓋の開放終期状態で示す側
面図である。
【図10】同上リンク機構を上蓋および下蓋の完全開放
状態で示す側面図である。
【図11】避難梯子の一部拡大側面図である。
【図12】同上避難梯子における連結部に形成されたス
トッパ部を示す斜視図である。
【図13】梯子用緩降装置をその周辺を含めて示す上面
図である。
【図14】同上梯子用緩降装置をその周辺を含めて示す
正面図である。
【図15】ラチェットレバーおよび復帰レバーの動作説
明図である。
【図16】ラチェットレバーおよび復帰レバーの異なる
動作説明図である。
【図17】同上緩降装置の縦断側面図である。
【図18】同上緩降装置の要部の動作説明図である。
【図19】同上緩降装置の要部の動作説明図である。
【図20】上蓋に対する開放レバーの位置を示す側面図
である。
【図21】同上開放レバーの取付状態を示す上面図であ
る。
【図22】同上開放レバーをリンク機構とともに示す側
面図である。
【図23】同上開放レバーの操作途中の状況を示す側面
図である。
【図24】同上開放レバーで下蓋を完全開放状態で示す
側面図である。
【符号の説明】
1 開口部 2 床 4 格納箱本体 5 上蓋 6 下蓋 7A,7B リンク機構 9 避難梯子 91 開放レバー 91a 開放レバーの先端 91b 開放レバーの操作端部 96 復帰用ばね部材

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の上階と下階との間の床に形成され
    た開口部に、避難梯子を降下可能に格納し、かつ上開可
    能な上蓋と下開可能な下蓋とが枢着された枠形の格納箱
    本体を嵌着・固定し、上記上蓋と下蓋とを上蓋の開閉に
    下蓋が連動するように連結してなる避難梯子装置におい
    て、上記避難梯子の降下領域の側方に位置させて、上記
    本体に上記下蓋の基端側に突出する操作端部を有し、そ
    の操作端部の操作にともない先端側で上記上蓋を押し上
    げて開放させる開放レバーを枢着したことを特徴とする
    避難梯子装置。
  2. 【請求項2】 上記上蓋と下蓋とは、上蓋の開放初期で
    の変位量が下蓋の変位量よりも大となるレバー比を有す
    るリンク機構で連結されている請求項1の避難梯子装
    置。
  3. 【請求項3】 上記開放レバーの先端側と上記本体との
    間に復帰用ばね部材が掛設されている請求項1または2
    の避難梯子装置。
JP1993043530U 1993-08-09 1993-08-09 避難梯子装置 Expired - Lifetime JP2587298Y2 (ja)

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