JPH0713352U - 避難梯子装置 - Google Patents

避難梯子装置

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JPH0713352U
JPH0713352U JP4353093U JP4353093U JPH0713352U JP H0713352 U JPH0713352 U JP H0713352U JP 4353093 U JP4353093 U JP 4353093U JP 4353093 U JP4353093 U JP 4353093U JP H0713352 U JPH0713352 U JP H0713352U
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floor
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成の付加をもって、避難梯子の格納
箱の上蓋および下蓋の連動した開放を、下階からの操作
によっても容易に、かつ安全に行なうことができるよう
にする。 【構成】 上階と下階との間の床2に形成した開口部1
に、避難梯子9を格納した格納箱本体4を嵌着・固定
し、この格納箱本体4に設けた上蓋5と下蓋6とを、上
蓋5の開閉に連動して下蓋6が開閉されるように連結す
る一方、避難梯子9の降下領域の側方に位置させて、下
蓋6の基端側に突出する操作端部91bを有し、この操
作端部91bの回動操作にともない、その先端91a側
で上蓋5を押し上げて開放させる開放レバー91を格納
箱本体4に枢着している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、たとえば高層建築物あるいは一般住宅建物のベランダや張出部の 床面等に設置されて、火災等の緊急避難時に階下側へ降ろされる避難梯子をもっ た避難梯子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の装置では、建物のベランダや張出部のような床に下階に通じ る開口部を形成し、この開口部に、避難梯子を格納し、かつ上蓋および下蓋が設 けられた枠形の本体(ハッチ)を嵌着・固定してあり、上蓋を開放操作すると、 これに連動して下蓋が開放され、ついで、たとえばパンタグラフ式などの避難梯 子の格納状態を解除して、この梯子を下階に向けて降下させるようになっている 。つまり、普通は、避難方向が上階から下階へ向うもので、蓋の開放操作は上階 側に限られており、しかも、閉成時の下蓋が垂れ下がらないように、この下蓋に は、押上げ力を付与しても開けにくくしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記したような構成の従来の避難梯子装置においては、下階から下蓋を開放さ せにくく、下階から上階への避難時の蓋の開放は、上階側からの操作に依存しな ければならないという不便さがある。
【0004】 一方、従来、実公昭55−15858号公報にみられるように、上記下蓋をそ の閉成位置に保つセットピンを設け、下蓋の下方へ垂れ下がっている引き紐を階 下から引張操作することにより、上記セットピンが解除されて下蓋が開放される とともに、避難梯子が降下するようにしたものも知られている。しかし、この場 合は、階下の操作者が下蓋の開放動作に連動する避難梯子の降下位置を予め確認 しておかないと、操作者自身の上に避難梯子が降下してくる危険がある。
【0005】 本考案は上記したような従来の課題を解消するためになされたもので、上蓋の 開放操作に連動して開放する下蓋を、緊急時などにおいては階下からでも容易、 安全に開放操作させることができる避難梯子装置を提供することを目的としてい る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案に係る避難梯子装置は、建物の上階と下階と の間の床に形成された開口部に、避難梯子を降下可能に格納し、かつ上開可能な 上蓋と下開可能な下蓋とが枢着された枠形の格納箱本体を嵌着・固定し、上記上 蓋と下蓋とを上蓋の開閉に下蓋が連動するように連結してなる避難梯子装置にお いて、上記避難梯子の降下領域の側方に位置させて、上記本体に上記下蓋の基端 側に突出する操作端部を有し、その操作端部の操作にともない先端側で上蓋を押 し上げて開放させる開放レバーを枢着したものである。
【0007】 上記構成の避難梯子装置において、上蓋と下蓋とが、上蓋の開放初期での変位 量が下蓋の変位量よりも大となるレバー比をもったリンク機構で連結されている 場合に有効である。
【0008】 また、上記構成の避難梯子装置において、上記開放レバーの先端側と本体との 間に復帰用ばね部材を掛設する構成とするのが好ましい。
【0009】
【作用】
上記構成の本考案によれば、上蓋を開放させると、これに連動して下蓋が開放 されるので、上階側からの操作によって本体に格納された避難梯子を階下に降下 させることができるのは勿論のこと、下階側から開放レバーを回動操作すると、 上蓋が開放方向へ押し上げられることに伴って下蓋も容易に開放させることがで きる。とくに、上記開放レバーを、梯子の降下領域の側方位置において、下蓋の 基端側から回動操作できるので、下階からの下蓋開放動作時の安全性を確保する ことができる。
【0010】 また、上蓋と下蓋との間を特定のレバー比を有するリンク機構で連結する構成 の場合は、上蓋の開放操作を軽くスムースに行なえる。
【0011】 また、開放レバーに復帰ばね力を設ける場合は、梯子格納後に上蓋を全開位置 から閉成操作することで、上記開放レバーが自動的に元の位置に復帰する。
【0012】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。 図1ないし図5は本考案の避難梯子装置の一例を示すものである。
【0013】 同図において、1は高層建築物の床2に形成された開口部であり、この開口部 1には、避難器具用の格納箱3が取り付けられている。この格納箱3は、鉄板等 により平面四角状の枠形に形成されて上記開部1に嵌着・固定された本体4と、 上記本体4の上端に枢着されて上開可能な上蓋5と、上記本体4の下端に枢着さ れて下開可能な下蓋6とからなる。この上蓋5と下蓋6とは、上蓋5の開閉操作 に下蓋6が連動するように収納箱本体4内の幅方向両側端におけるリンク機構7 (7A,7B)を介して連結されている。
【0014】 上記リンク機構7は、たとえば図6に示すように、一端が上蓋5側のブラケッ ト8Aにピン71を介して連結・枢支された原節リンク72と、この原節リンク 72の他端に一端がピン73を介して連結されたれ連接棒74と、上記下蓋6側 のブラケット8Bにピン75を介して連結・枢支された従節リンク76と、この 従節リンク76の他端にピン77を介して一端が連結・枢支された連接棒78と を備え、上記連接棒78の他端と上記連接棒74の他端側とはピン79を介して 連結・枢支されている。80は上記連接棒78に重合されてボルト81で結合さ れたローラ受板であり、上記連接棒74の他端に設けられたローラ82に転接さ れるようになっている。
【0015】 つまり、このリンク機構7は、図6に示すように、上蓋5および下蓋6が閉成 されている状態から図7に示すように、上蓋5を開放方向へ回動させると、初期 時は上蓋5が図8のように、下蓋6よりも大きな変位量で回動し、さらに上蓋5 を開放させると、図9の状態を経て図10のように、上蓋5および下蓋6が完全 な開放状態となるように構成されている。
【0016】 9は上記格納箱3内に伸張可能に収納されたパンタグラフ式の避難梯子であり 、この避難梯子9は、例えば左右一対の縦材10,10と両縦材10の下端同士 を連結するように連設されたステップ用横材11とで構成されたU字形の枠材1 2と、各縦材10,10の各中央にピン13を介してそれぞれ枢着された左右一 対の連結縦材14,14とで枠組体15を構成し、この枠組体15を縦方向へ複 数組配設するとともに、これら各枠組体15同士を連結したものである。すなわ ち、この避難梯子9は、図11に示すように、各枠組体15における連結縦材1 4の一端部14aを、隣接枠組体15における横材11が連設されている縦材1 0の一端部10aにピン16で枢着し、隣接枠組体15における連結縦材14の 他端部14bを上記縦材10の他端部、すなわち非ステップ側端部10bにピン 17で枢着することにより、パンタグラフ式に伸縮可能に組み立てられている。
【0017】 上記縦材10の非ステップ側端部10bと隣接側枠組体15における連結縦材 14の端部14bとのいずれか一方、例えば連結縦材14の端部14b側には、 図11および図12に示すように、この端縁部位をL形に折曲してなるストッパ 部14cが形成されており、このストッパ部14cは梯子9の所定の伸張状態で 上記縦材10の非ステップ側端部10bに当接してそれ以上の伸張を阻止するも のである。
【0018】 上記格納箱本体には、支持杆18の両端部を支持する一対の支持杆取付金具1 9,19がボルト20等で固設されている。21,21は各基端が上記支持杆1 8の両端部にそれぞれ枢支された左右一対のステップ用リンクであり、これら両 リンク21,21の各自由端部に上記梯子9における最上段となる側の連結縦材 14の一端部14aがピン22を介してそれぞれ枢着され、上記ステップ用リン ク21,21の各中央に一端部がピン23で枢着された従節リンク24の他端部 に、上記梯子9における最上段となる側の縦材10の一端部10bがピン25を 介して枢着されている。
【0019】 26,26は上記ステップ用リンク21の各基端側にそれぞれ一端部がピン2 7で枢着された左右一対の原節リンク、28,28はそれぞれ上記ステップ用リ ンク21、従節リンク24および原節リンク26とにより4連平行リンク機構2 9を構成する左右一対の連接リンクであり、各連接リンク28の両端部はそれぞ れピン30,31を介して各原節リンク26の他端部および従節リンク24に枢 着されている。32は上記ピン29に取り付けられたガイドローラである。上記 4連平行リンク機構29等により、避難梯子9の降下角度が一定になるように構 成している。
【0020】 上記支持杆取付金具19,19間には、ブレーキ取付板33が固定されており 、このブレーキ取付板33には、上記梯子9の自重降下時に動作する緩降装置3 4が取り付けられている。35は上記梯子9を格納する時の引き上げ用のワイヤ ロープであり、その一端は、上記梯子9の最下端側となる縦材連結棒36にフッ ク37を介して繋がれており、他端側は後述する巻上ドラムに巻回されている。
【0021】 図13ないし図16において、38は上記緩降装置34における後面開放の金 属製の円筒コップ形ハウジングであり、このハウジング38はその後面開口を閉 じるように上記ブレーキ取付板33にボルト39等で固定されている。40は上 記ハウジング38の軸芯に位置させて配設された回転軸であり、その両端部40 a,40bはそれぞれ上記ハウジング38の前側壁38aおよび上記取付板33 に軸受41,42を介して回転可能に支承されており、この回転軸40に、上記 ワイヤロープ35を矢印a方向の回転で巻き込む捲上ドラム43が固定されてい る。44は上記回転軸40の前端部40aにねじ体45で固定されたラチェット である。
【0022】 46は上記ブレーキ取付板33にスペーサ部材47やボルト48により固定さ れたレバー取付板であり、このレバー取付板46には、先端側がハウジング38 の切欠孔49から侵入し、上記ラチェット44に係脱可能に係合するラチェット レバー50が軸51を介して上下方向へ回動可能に支持されている。このラチェ ットレバー50には、図15および図16に示すコイルばね52によりその先端 が上記ラチェット44に係合する方向へのばね力が付与されており、これにより 、上記捲上ドラム43がワイヤロープ35の繰り出し方向(矢印b方向)へ回転 するのを阻止させている。
【0023】 上記レバー取付板46には、上記ラチェットレバー50の基端部に対する押下 げ動作でラチェット44との係合を解除して上記ワイヤロープ35を繰り出させ るペダル53が取り付けられている。54は上記レバー取付板46にボルト55 で回動可能に枢着された復帰レバーであり、ラチェットレバー50の押下時にコ イルばね56のばね力により図15および図16の時計方向へ回動してラチェッ トレバー50の押下状態、すなわちラチェット44に対する係合解除状態を保持 するようになっている。なお、上記ラチェットレバー50の基端には、下蓋6の 開放時に下階側へ1m程度垂れ下がるペダル操作用のロープのような索条体90 の一端を繋いでいる。
【0024】 上記回転軸40には、図17のように、金属製の円盤形ブレーキ取付板57が 挿嵌されてねじ体58で固定されており、このブレーキ取付板57の前側面には 、ポリアセタールのような合成樹脂で円弧状に形成された複数、例えば2つのブ レーキ片59A,59Bが互いに点対称位置でリベットのような支持ピン60A ,60Bにより半径方向へ回動可能に枢着されている。
【0025】 上記両ブレーキ片59A,59Bの各基端部の前側面には、上記支持ピン60 A,60Bに枢着されて半径方向へ揺動可能な板形の振り子部材61A,61B の各基端部が枢着され、また、上記ブレーキ片59A,59Bの各自由端部の後 側面には、半径方向に揺動可能に設定される板形の振り子部材62A,62Bの 各基端部が支持ピン63A,63Bを介してそれぞれ枢着されている。上記振り 子部材61Aの自由端部と振り子部材62Bの自由端部とは互いに対向しており 、そこには、ブレーキ片59A,59Bと同一平面内において、支持ピン64を 介して円形の重錘65Aが揺動自在に枢着されており、また、振り子部材61B の自由端部と振り子部材62Aの自由端部も互いに対向しており、そこには、同 様に円形の重錘65Bが揺動自在に枢着されている。これら重錘65A(65B )は、ワイヤロープ35の繰り出し時の回転軸40の回転による遠心力で上記振 り子部材61A(61B),62B(62A)を介して両ブレーキ片59A,5 9Bを径方向へ変位させてハウジング38の周壁38bに圧接させるように構成 されている。
【0026】 図20および図21において、91は避難梯子9の降下領域の側方、つまり収 納箱本体4の側面に沿って配設されて上蓋5を介して下蓋6を開放させるための 開放レバーであり、その先端91aが上蓋5の押し上げ部として、また、基端部 91bが下蓋6の基端側から突出して操作端部として構成されており、さらに、 略中央部91cに形成された軸孔93に、支軸としてのボルト94を介して収納 箱本体4に対して回動可能に支持されており、このボルト94には、上記リンク 機構7における連接棒74の他端も連結・枢支されている。また、上記開放レバ ー91と収納箱本体4との間に位置させて上記ボルト94に、前述したローラ8 2を支持させている。95はボルト94に螺着されたナットである。上記開放レ バー91の先端側寄りと収納箱本体4との間には、復帰用スプリング96が掛設 されている。
【0027】 つぎに、上記構成の動作について説明する。 パンタグラフ式梯子9は、常時図4および図5に示すように、格納箱3内に折 り畳み状に格納されている。
【0028】 火災等の非常時に、上階において、避難者が格納箱3の上蓋5を開放すると、 リンク機構7(7A,7B)により下蓋6も開放される。(図6〜図7) ついで、避難者がペダル53を踏み込むと、ラチェットレバー50が押し下げ られてラチェット44に対する係合が解除され、これと同時に、復帰レバー54 が図15の時計方向へ回動して図16のように、ラチェットレバー50を解除位 置に保持する。
【0029】 上記ラチェット44が開放されると同時に、避難用梯子9がその自重で降下を 開始し、リンク機構29で方向規制を受けながら伸長し、前方傾斜姿勢で階下の 床面近くで停止する。
【0030】 一方、上記ラチェット44の開放によって梯子9に繋がれているワイヤロープ 35を巻回している捲上ドラム43を通して回転軸40に回転力が与えられる。 この回転軸40の回転にともなって緩降装置34におけるブレーキ取付板57が 回転すると、重錘65A,65Bが遠心力で径方向外方へ変位して振り子部材6 1A,62Bならびに61B,62Aを同方向へ揺動変位させるので、ブレーキ 片59A,59Bが図18に示す位置から各支持ピン60A,60Bを支点とし て図19に示すように、径方向外方へ回動して、倍力作用でハウジング38の周 壁38bに圧接し、これによって生じる摩擦力で回転軸40を制動して一定の回 転速度にさせるので、上記避難梯子9は自重による降下速度が制御されてゆっく りと伸長しながら階下の床面近くで停止し、上記梯子9に大きな衝撃を伴うこと はない。
【0031】 上記緩降装置34においては、上記重錘65A,65Bにより駆動制御される ブレーキ片59A,59Bを重錘65A,65B等と同一平面内において径方向 へ変位させるように構成しているので、軸方向の小寸法化を図り易い。とくに、 重錘65A,65Bの遠心力による変位方向とブレーキ片59A,59Bの変位 方向とが同一方向であるので、重錘65A,65Bの変位に応動する制動動作が スムースになされることになる。
【0032】 ところで、上記梯子9が階下まで届いて所定の伸長状態になると、図11のよ うに、縦材10,10の一端同士を連接するステップ用横材11に対して連結縦 材14の一端部14aが当たる一方、隣接する枠組体15における連結縦材14 の他端部14b側のストッパ部14cに縦材10の他端部19bが当たり、これ ら2つの当接点で上記梯子9の所定の伸長状態が保持される。したがって、避難 者が梯子9を降りる際の手と足のステップ変えのタイミングなどによって上記ス テップ用横材11にX方向から変動的荷重が加わったとしても、上記縦材10の 他端部10b側でのぶれ等がなくなり、避難者の降下時に梯子9がぐらついたり することなく、梯子9を安定した姿勢に保つことができる。
【0033】 さらに、上記ストッパ部14cによって梯子9のぐらつきが抑制されることに よって縦材10の一端部10a等に無理な応力が集中することもなくなる。勿論 、上記ストッパ部14cは、縦材10の他端部10b側に設けてもよく、縦材1 0と連結縦材14の両方に設けたものであってもよい。
【0034】 ところで、火災等の非常時に、下階から上階へ避難する事態が生じた場合、下 階の避難者は下蓋6を開放させる必要がある。かかる場合、下蓋6の基端側に突 出している開放レバー91の操作端部91bを図22の矢印方向へ回動操作する と、開放レバー91はボルト94を中心として図23のように、復帰ばね部材9 6のばね力に抗して反時計方向へ回動し、その先端91aで上記上蓋5を突き上 げて開放させるので、リンク機構7を介して下蓋6も開放され、図24に示すよ うに、上蓋5を開放させることができる。つまり、開放レバー91を設けるだけ の簡単な構成により、下階から下蓋6を開放させることができる。このとき、開 放レバー91の操作端91b側が下蓋6の基端側にあるために、安全に下蓋6を 開放させることができる。
【0035】 下蓋6が開放されると、ラチェットレバー50に繋がれている索条体96が下 階に垂れ下がるので、これを引張操作すれば、上記ラチェットレバー50が回動 し、前述したように避難用梯子9が自重で下階へ降下する。したがって、下階よ り上階へ避難することができる。
【0036】 上記避難梯子9の使用後は、復帰レバー54を図16の状態からコイルばね5 6のばね力に抗して反時計方向へ回動させて図15の位置に設定することにより 、ラチェットレバー50がコイルばね52のばね力で復帰し、その先端がラチェ ット44に係合する。この状態で、ハンドル(図示せず)を回転軸40の前端部 40aに差し込んだ後、ハンドルを回してワイヤロープ53を捲上ドラム43に 巻き込んでいくと、上記ワイヤロープ53に最下位で繋がれている梯子9は最下 段側から折り畳まれて引き上げられる。ついで、上蓋5を閉鎖すると、下蓋6も 閉鎖されて上記梯子9は格納箱3内に格納される一方、開放レバー91も復帰用 ばね部材96の引張力を受けて無理なく元の位置に復帰される。
【0037】
【考案の効果】
以上のように、請求項1の本考案によれば、避難梯子を降下可能に格納した格 納箱本体における上蓋の開放に連動して下蓋を開放させることができるのはもと より、避難梯子の降下領域の側方に位置して下蓋の基端側へ操作端部が突出する 開放レバーを設けるだけの簡易な構成により、下階から避難者が上記開放レバー を操作することで下蓋を容易、かつ安全に開放させることができる。
【0038】 また、請求項2によれば、上蓋と下蓋とを特定のリンク機構で連結したので、 上蓋の開放操作を軽少な力で無理なく行なえる。
【0039】 さらに、請求項3によれば、上記開放レバーと格納箱本体との間に復帰用ばね 部材を掛設したので、避難梯子の格納後に上蓋を閉成操作した際に開放レバーも 自動的に元の位置に復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による避難梯子装置を示す正
面図である。
【図2】同上実施例における避難梯子装置を示す側面図
である。
【図3】同上実施例における避難梯子装置における上下
蓋の分解斜視図である。
【図4】同上実施例における避難梯子装置を梯子格納状
態で示す半縦断上面図である。
【図5】同上実施例における避難梯子装置を梯子格納状
態で示す側面図である。
【図6】同上実施例における避難梯子装置のリンク機構
を上下蓋の閉成状態で示す側面図である。
【図7】同上リンク機構を上蓋の開放初期状態で示す側
面図である。
【図8】同上リンク機構を上蓋の開放中期状態で示す側
面図である。
【図9】同上リンク機構を上蓋の開放終期状態で示す側
面図である。
【図10】同上リンク機構を上蓋および下蓋の完全開放
状態で示す側面図である。
【図11】避難梯子の一部拡大側面図である。
【図12】同上避難梯子における連結部に形成されたス
トッパ部を示す斜視図である。
【図13】梯子用緩降装置をその周辺を含めて示す上面
図である。
【図14】同上梯子用緩降装置をその周辺を含めて示す
正面図である。
【図15】ラチェットレバーおよび復帰レバーの動作説
明図である。
【図16】ラチェットレバーおよび復帰レバーの異なる
動作説明図である。
【図17】同上緩降装置の縦断側面図である。
【図18】同上緩降装置の要部の動作説明図である。
【図19】同上緩降装置の要部の動作説明図である。
【図20】上蓋に対する開放レバーの位置を示す側面図
である。
【図21】同上開放レバーの取付状態を示す上面図であ
る。
【図22】同上開放レバーをリンク機構とともに示す側
面図である。
【図23】同上開放レバーの操作途中の状況を示す側面
図である。
【図24】同上開放レバーで下蓋を完全開放状態で示す
側面図である。
【符号の説明】
1 開口部 2 床 4 格納箱本体 5 上蓋 6 下蓋 7A,7B リンク機構 9 避難梯子 91 開放レバー 91a 開放レバーの先端 91b 開放レバーの操作端部 96 復帰用ばね部材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の上階と下階との間の床に形成され
    た開口部に、避難梯子を降下可能に格納し、かつ上開可
    能な上蓋と下開可能な下蓋とが枢着された枠形の格納箱
    本体を嵌着・固定し、上記上蓋と下蓋とを上蓋の開閉に
    下蓋が連動するように連結してなる避難梯子装置におい
    て、上記避難梯子の降下領域の側方に位置させて、上記
    本体に上記下蓋の基端側に突出する操作端部を有し、そ
    の操作端部の操作にともない先端側で上記上蓋を押し上
    げて開放させる開放レバーを枢着したことを特徴とする
    避難梯子装置。
  2. 【請求項2】 上記上蓋と下蓋とは、上蓋の開放初期で
    の変位量が下蓋の変位量よりも大となるレバー比を有す
    るリンク機構で連結されている請求項1の避難梯子装
    置。
  3. 【請求項3】 上記開放レバーの先端側と上記本体との
    間に復帰用ばね部材が掛設されている請求項1または2
    の避難梯子装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005027955A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Minoru Oota 無人開口避難装置
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