JP3002331U - 緊急避難用吊り篭における下降速度制御装置 - Google Patents

緊急避難用吊り篭における下降速度制御装置

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JP3002331U JP1994003972U JP397294U JP3002331U JP 3002331 U JP3002331 U JP 3002331U JP 1994003972 U JP1994003972 U JP 1994003972U JP 397294 U JP397294 U JP 397294U JP 3002331 U JP3002331 U JP 3002331U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自動的に下降速度を適度に制御できる緊急避
難用吊り篭における下降速度制御装置を提供する。 【構成】 調速機構に複数の調速胴部95を内装して主
動軸に周設固着させると共に、周面に等間隔に複数の制
動ブロック97を隔離遊装し、一方伝動ユニット一端に
設けられた小ギア103を伝動軸22の大ギア221に
噛合し、一方伝動ユニットに弾性手段106によって付
勢される作動つめ105を設けてつめ車部211に抵触
して主動軸を傾き回動に制御し、さらに手動ブレーキ機
構110にハウジング10外部に一端を固定された制御
弾性手段140を連接し、その下端に連結したソケット
部120前端がブレーキドラムに内装された制動部13
0の両制動片131間に伸入して両制動片を押開きまた
は閉合わせ制御できるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は緊急避難装置に関し、特に自動的に下降速度を制御できる緊急避難用 吊り篭における下降速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
限られた土地面積を有効に利用するため、現今の建築物はだんだんと高く建て られるようになった。その結果、火災などの意外な事故が発生すると、高層ビル の住民は避難するにおおわらわであり、したがって、緊急避難装置は現在の高層 ビルにとって無くてはならない緊急避難用のハードウエア装備となっている。第 11図に示すのは、従来の5階建て以下のビルに用いられる緊急避難装置1で、 図示のように、その避難用吊り篭(図示せず)の下降速度を制御するに、機体の ハウジング2底面に設けられた制御ロッド3によりばね4を押上げて、ブレーキ ブロック5を直交向きに回転軸6を軸挿した制動ドラム7に圧接し、該ブレーキ ブロック5と該制動ドラム7との間で生じた摩擦抵抗により該回転軸6の回転速 度((即ち、吊り篭の下降速度)を制御するのである。しかし、この種緊急避難 装置1の制御機構は避難者が制御するものであるに対し、一般の人は、例えば火 災などの意外な事故に遭遇すると、ほとんどが緊張と恐怖で慌てふためき思考が 混乱して下降速度の制御ができずに立往生するなど、往々にして吊り篭が機能し なくなったりする。特に、避難者は必ずしも行動が自由な者だけではなく、例え ば身体障害者や病人または老弱婦幼であると自分で操作できずに避難ができなく なる。それが5階建てのビルの場合は、吊り篭が失速しても或いは死者を生ずる までには至らないかも知れないが、5階以上のビルの場合は、避難者の自重によ る重力加速速度から吊り篭が失速でもすると死傷者が生じ易いと共に、下降中途 に他のフロアに底留して他の避難者を同乗させることができず、したがって、こ の種緊急避難装置は吊り篭の上下昇降時間が比較的短い低層ビルだけに適する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 上記従来の緊急避難用吊り篭における下降速度制御装置の問題点に鑑み、本考 案は、ワイヤロープの巻取りドラムに並設されて、自動的に下降速度を適度に制 御できる緊急避難用吊り篭における下降速度制御装置を提供することを目的とす る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、そのハウジング内のそれぞれ適当な位置 に主動軸、伝動軸および巻胴軸を枢支して、該巻胴軸にワイヤロープを巻取った ドラムを固装し、該ワイヤロープ自由端を該ドラム側辺に枢支した自由軸に一旦 迂回させてから該ハウジング外に伸出させて避難用吊り篭と連結させると共に、 該主動軸とモータ出力軸を入力軸を介して伝動可能に連結して、上記伝動軸一端 に上記主動軸に周設した小ギアと噛合する大ギアを設け、他端に上記巻胴軸に周 設した大ギアと噛合する小ギアを取付けて; その内装した制動部の円弧状両制動片により普通は内周壁を摩擦抵触されて作 動制止されるブレーキドラムと、その中空内部に上記主動軸に周設した複数の調 速胴部を内装し且つ各調速胴部周面に複数の制動ブロックを等間隔に遊装した調 速機構と、その一端を上記主動軸と上記入力軸の連結部位に介挿し並びに該主動 軸周壁に設けたつめ車部と対応する周回りに、弾性手段の弾性付勢により該つめ 車部と接触して作動制御する作動つめをそなえた一方伝動ユニットとを該主動軸 の周回り適所に固定して、 さらに、その適当な部位に上記ハウジング外部に一端を係止した制動弾性手段 他端と連接し、その下端に連結したソケット部前端が上記制動部の両制動片間に 伸入して、該両制動片を押開き又は閉合わせ制御する手動ブレーキ機構を設けて 構成される。
【0005】 そして、上記主動軸のつめ車部周面に等間隔に連接状の“L”字凹溝を設けて 、該つめ車部断面を“風車”形状し;上記円弧状制動片を銅質材料で形成するよ うにして;上記手動ブレーキ機構に一端を連結した制動弾性手段の弾力が、上記 制動部の両制動片を引張り付勢した両ばね手段の弾力よりも強力であるようにし ;上記ドラムを固装した伝動軸一端を上記ハウジング外に伸出させてもう一つの ドラムを取付け、該ドラムに巻付けたワイアロープを上記吊り手を経たせて上記 避難陽吊り篭と連結するようにすれば一層好ましくなる。
【0006】
【作用】
上記のように構成された、本考案は、普通はベランダの適当な壁面に固定され 、一旦火災等の災難が発生した時は、先ず避難者を避難用吊り篭に載せて、他の 者が手動ブレーキ機構を直立位置に操作すれば、ソケット部は元来の制動部を押 広げた位置から縮合位置に復帰し、該吊り篭は避難者の自重で下降し始めると共 に、ドラムが回転して巻胴軸を連動回転し、該巻胴軸の大ギアは該伝動軸の小ギ アを連動して、該伝動軸の大ギアが主動軸の小ギアを連動回転することになり、 そして、一方伝動ユニットの作動つめが主動軸のつめ車部を押動して該主動軸が 回転し、かつ該主動軸の回転にともない入力軸が連動回転され、さらに該主動軸 の回転にともない調速機構内の調速胴部も回転して、その遠心力の作用から制動 ブロックが調速機構内周面に接着抵触して摩擦を生じ、該調速機構との間で生じ た摩擦抵抗により該調速胴部に回転抵抗を生じさせてこれにより主動軸の回転速 度を低減して、相対に吊り篭の下降速度を緩慢にし、この瞬間的な減速により一 定速度になると、吊り篭を安定した速度で揺るやかに下降させることができる。 そして、吊り篭が地面に達すれば、該手動ブレーキ機構を原位置に戻せば、この 際、該制動部は普通状態に復帰して制動部の円弧状両制動片を押広げてブレーキ ドラム内周壁に抵触して摩擦制動し、該主動軸は回転停止して吊り篭の下降を制 止する。
【0007】 続いて、該手動ブレーキ機構を操作して該手動軸を制動部の制御から離脱させ 、並びにモータを起動して入力軸を駆動すると該一方伝動ユニットは従動回転し て、それに一体固装した小ギアが伝動軸の大ギアを連動し、同時に巻胴軸を逆向 きに連動回転して吊り篭を巻上げ、さらに上記のスステップをへて次の避難者を 下降避難させることができる。この際、一方伝動ユニットの作動つめは主動軸の つめ車部周縁の押圧により収縮して、一方伝動ユニットが逆回転をしている時は 、該主動軸は連動回転されないことになり、調速機構内の調速胴部は回転しない ので、摩擦抵抗によるブレーキ作用が生じないと共に、該ブレーキドラムも該主 動軸に対してブレーキ作用を生じるが、何れも小ギアの回転には影響しない。
【0008】 この考案の上記またはその他の目的、特徴および利点は、図面を参照しての以 下の実施例の詳細な説明から一層あきらかとなろう。
【0009】
【実施例】
第1、2図に示す如く、本考案の緊急避難用吊り篭における下降速度制御装置 は、主として、機体ハウジング10内に伝動ギアセット20を設けたものであり 、該ハウジング10は、一方側面を開放側面11に形成した矩形方体を呈して、 該開放側面11と対向した側面に上下に排列する4つの軸孔12を設けて、該ハ ウジング10底部にその底部にもっとも近い軸孔12aよりも高い範囲にわたる 両固定板13,13´を適当な間隔に立設し、かつ該開放側面11を箱蓋14に より封閉できるようにして、該蓋箱14に上記4つの軸孔12と対応して同様に 4つの軸受座15を凹設する。該伝動ギアセット20は、主動軸21、伝動軸2 2、巻胴軸23をそなえて、該主動軸21にはすばギア30を固装して入力軸4 0一端のはすばギア41に噛合させ、該入力軸40はモータ50によりチェーン 51を介して回転駆動されれると同時に、その他端にハンドル車42を設ける。 一方、該伝動軸22は一端に大ギア221を固装して他端に小ギア222を装着 し、該巻胴軸23は一端に大ギア231を設けて上記伝動軸22の小ギア222 と咬合すると共に、その他端にワイヤロープ61を巻付けたドラム60を嵌着し て、該ワイヤロープ61の自由端611を該ドラム60上方の自由軸70に一旦 迂回させてから該ハウジング10上端面の溝孔16より伸出させ、かつ該ハウジ ング10外部の吊り手17に貫挿して避難用吊り篭18と牢固に連結する(第3 図を参照)。そして、本考案の特徴について述べると; 該主動軸21は、一端を上記ハウジング10底部に近い軸孔12a(第2図参 照)に枢止して調速機構90を一体嵌合し、他端にブレーキドラム80を取付け て周回りにつめ車部211を設けると共に、該つめ車部211に一方伝動ユニッ ト100を周設して、該つめ車部211周回りに等間隔に連接状の“L”字凹溝 を形成し、即ち、該つめ車部211の断面形状は“風車”を呈することになり、 さらにソケット部120を介して手動ブレーキ機構110を該ハウジング10外 に設ける。そのうち; 該ブレーキドラム80は円環体であって、そのハブ部にそなえた軸孔81に上 記主動軸21を貫挿してキー止めし、かつその胴内部82に制動部130を装設 して、該制動部130の左右両円弧状制動片131を上下両ばね手段131aに より引張り付勢し、並びにピボット132(ボルトを例にする)により位置決め て作用支点とする。
【0010】 該調速機構90は中空円筒状を呈して、第8図に示す如く、その制動胴部91 の一端開口縁に径向き沿いに伸出する突縁91aを凸設して、該突縁91aのハ ウジング10底面と接着する底部に平坦部911を設けると共に、該制動胴部9 1を該ハウジング10内の両固定板13,13´中央部位に穿設された通孔13 a,13´aに内装し、かつ該制動胴部91はその中空内部を大円孔92に形成 して、その突縁91aの上記固定板13上端に設けられたねじ孔13bと対応す る部位に同様にねじ孔93を穿ち、さらにボルト94により該制動胴部91を固 定板13に連結固定して、該制動胴部91の中空内部に4つの羽根を付けた羽根 車状の両調速胴部95を内装し、該4つの羽根板951が4つの扇形容置空間9 52を形成して、該調速胴部95をキー96により上記主動軸21に外挿固定し て、該調速胴部95の4つの容置空間952内にそれぞれ銅質の扇形制動ブロッ ク97を収容する。
【0011】 該一方伝動ユニット100は中空スリーブ101をそなえて、その軸孔を主動 軸21に滑り嵌めて、その一端の該主動軸21との間に両線形ころ軸受102を 設置し、かつ該スリーブ101外周面に主動軸21のはすばギア30をキー止め して、他端に上記伝動軸22の大ギア221と噛合する小ギア103を一体固定 させると共に、該スリーブ101内周面に接する主動軸21につめ車部211を 設けて、対応するスリーブ101内周面に複数の作動つめ105を取付けて弾性 手段106(ばねを例にする)により常時上記主動軸21のつめ車部211へ突 出するよう付勢させ、さらに環状スリーブ107により該弾性手段106の装着 孔104孔口を破覆封開して、該作動つめ105が該装着孔104下端より伸出 して該つめ車部211と接触して一方クラッチ機構として作動できるようにする 。
【0012】 該手動ブレーキ機構110は円柱状ロッド111をそなえて、その適当な部位 に制動弾性手段140(ばねを例にする)一端を連接して、引伸ばした状態の該 制動弾性手段140他端をハウジング10外部に係止し、かつソケット部120 を介してハウジング10外部に着装させると共に、該ソケット部120の円筒状 キャップ体にカム軸部121が連結されて、その先端を偏平状に研削して拡張カ ム端122として上記ブレーキドラム80の中空胴内部82に伸入し、並びに該 カム端122により上記制動部130の円弧状制動片131を常時上記ばね手段 131aに抗して押開き制御可能にする。そして、その制動弾性手段140は上 記制動部130の左右両円弧状制動片131を連結する上下両ばね手段131a よりも強力に設けられることを原則とする。
【0013】 上記は本考案の構造およびその各部品の配置位置について述べたが、その作動 態様は、第3図に示す如く、ハウジング10は両翼板19によりベランダの適当 な壁面に固定され、避難者が吊り篭18に入ったあと、他の者が制動弾性手段1 40に抗して手動ブレーキ機構110のロッド111を操作して直立位置に来さ せると、第4、5図に示すように、該ソケット部120は元来の制動部130を 押広げた位置から縮合位置に復帰し、この際、該吊り篭18は避難者の自重で下 降開始すると共に、第2図を参照すれば分かるように、ドラム60が回転し始め て巻胴軸23を連動回転し、該巻胴軸の大ギア231は該伝動軸22の小ギア2 22を連動して、該伝動軸22の大ギア221が主動軸21の小ギア103を連 動回転することになり、そして、第6図に示すように、一方伝動ユニット100 の作動つめ105が主動軸21のつめ車部211を押動して該主動軸21が回転 し、かつ該主動軸21の回転にともないはすばギア30が一方伝動ユニット10 0に追従回転して入力軸40を連動回転し、さらに第8図に示す如く、該主動軸 21の回転にともない調速機構90内の調速胴部95も回転して、その遠心力の 作用から制動ブロック97が調速機構90内周面に接着して摩擦作用を生じ、即 ち、該調速胴部95の羽根板951が回転して制動ブロック97を調速機構90 内周面に押圧させて、該調速機構90との間で生じた摩擦力により該調速胴部9 5の回転抵抗を生じさせ、これにより主動軸21の回転速度を低減して、相対的 に吊り篭18の下降速度を緩慢にし、この瞬間的な減速により一定速度になると 、吊り篭18を安定した速度で緩やかに下降させることができる。そして、吊り 篭18が地面に達すれば、該手動ブレーキ機構110を放して原位置に戻せば、 この際、第4図に示すように、該制動部120が制動部130の円弧状制動片1 31を押広げて、該主動軸21は回転停止して吊り篭18の下降を制止するので ある。
【0014】 続いて、該手動ブレーキ機構110を操作して該主動軸21を制動部130の 制御から離脱させ、並びにモータを起動してチェーン51を介して入力軸40を 駆動し且つはすばギア30を連動回転すると、一方伝動ユニット100は従動回 転して、それに一体固装した小ギア103が伝動軸22の大ギア221を連動し 、同時に巻胴軸23を逆向きに連動回転して吊り篭18を巻上げ、さらに上記の ステップをへて次の避難者を下降避難させるのであり、第7図に示すように、こ の際、一方伝動ユニット100の作動つめ105は主動軸21のつめ車部211 周縁の押圧により段々と弾性手段106を圧縮して装着孔104内に収縮して、 該つめ車部211の“L”字凹溝を越えてから再び該装着孔104より伸出し、 このような動作を反復する。したがって、一方伝動ユニット100が逆回転をし ている時は、該主動軸21を連動回転しないことになり、調速機構90内の調速 胴部95は回転しない(第9図をご参照)ので、摩擦抵抗によるブレーキ作用が 生じないと共に、該ブレーキドラム80も該主動軸21に対してブレーキ作用を 生じるが、何れも小ギア103の回転には影響せず、そしてモータ50を起動す る電源ない時は、該入力軸40のハンドル車を回転して吊り篭18を巻上げるこ とができる。
【0015】 第10図に示すのは、巻胴軸23端部をハウジング10外に伸出させてもう一 つの巻胴150を固装し、かつ該巻胴150を巻けたワイヤロープ151も吊り 手17をへて吊り篭18上端に連結すると、該吊り篭18上端自体の両吊りロー プ181とで該吊り篭18を吊掛支持することになり、この三者によって形成さ れた吊持平面により該吊り篭18の安定性を向上することができ、下降の際に吊 り篭18自体が回動する現象が生じなくなる。
【0016】
【考案の効果】
上記のように本考案は、回転速度に対応した遠心力の作用により制動ブロック を作動させて、速度が大きいほど強く制動して自動的に吊り篭の下降速度を制御 できるように機能させ、かつ手動ブレーキ機構を操作することにより該吊り篭を 下方の何れのフロアにも停止して、他のフロアの避難者を同乗させ或いは消火の 手助けをすることができると同時に、操作者が緊張の余りに力を出し過ぎて手動 ブレーキ機構のロッドを中間位置以上に他側に押しても、制動部は尚も拡張カム が逆側から作用してブレーキ状態を呈するので、操作者が緊張から手を放し又は 力を入れ過ぎて該手動ブレーキ機構を急激に手繰り寄せても、該制動部をブレー キ状態に確保することができ、しかも該制動弾性手段の弾力は該制動部の左右両 円弧状制動片におけるばね手段の弾力よりも強力に設計されているので、該手動 ブレーキ機構を手放すと、該手動ブレーキ機構は該弾性手段の弾力により従来の 位置に復帰して、該制動部が該制動部の両円弧状制動片を押し広げることになる 。
【0017】 また、本考案は、必要とする積載量に応じて、調速胴部の数量を増設すれば( 即ち、制動ブロックを増加する)、重量の増加による下降加速度に対抗すること ができ、身体障害者や病人および老弱婦幼など行動が比較的緩慢な者は自分で操 作する必要がなく、安全に下降避難することができる。そして、最後の避難者が 下降避難する時は、該吊り篭に入った後、手動ブレーキ機構の制動弾性手段の係 止を解いて手動ブレーキ機構を直立位置に押せば、該制動部は主動軸を制動しな くなり、最後の避難者は自重で該吊り篭が下降開始して安全に避難することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における比較的好ましい実施例の立体分
解図。
【図2】該実施例の組立断面図。
【図3】該実施例の組立完了立体斜視図。
【図4】該実施例における制動部の作動状態表示図。
【図5】該実施例における制動部のもう一つの作動状態
表示図。
【図6】該実施例における一方伝動ユニットの作動状態
表示図。
【図7】該実施例におけるもう一つの一方伝動ユニット
の作動状態表示図。
【図8】該実施例における調速機構の作動状態表示図。
【図9】該実施例における調速機構のもう一つの作動状
態表示図。
【図10】本考案におけるもう一つの実施例の取付け状
態表示図。
【図11】従来の緊急避難装置における下降速度制御機
構の縦向き断面図。
【符号の説明】
10 ハウジング 18 吊り篭 21 主動軸 22 伝動軸 221,231 大ギア 23 巻胴軸 40 入力軸 50 モータ 70 自由軸 80 ブレーキドラム 90 調速機構 95 調速胴部 97 制動ブロック 105 作動つめ 100 一方伝動ユニット 110 手動ブレーキ機構 120 ソケット部 130 制動部 131 制動片 131a ばね手段 106,140 制動弾性手段 103,222 小ギア 150,60 ドラム 151,61 ワイヤロープ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】そのハウジング(10)内のそれぞれ適当
    な位置に主動軸(21)、伝動軸(22)および巻胴軸
    (23)を枢支して、該巻胴軸(23)にワイヤロープ
    (61)を巻取ったドラム(60)を固装し、該ワイヤ
    ロープ(61)自由端を該ドラム(60)側辺に枢支し
    た自由軸(70)に一旦迂回させてから該ハウジング
    (10)外に伸出させて避難用吊り篭(18)と連結さ
    せると共に、該主動軸(21)とモータ(50)出力軸
    を入力軸(40)を介して伝動可能に連結して、上記伝
    動軸(22)一端に上記主動軸(21)に周設した小ギ
    ア(103)と噛合する大ギア(221)を設け、他端
    に上記巻胴軸(23)に周設した大ギア(231)と噛
    合する小ギア(222)を取付けて;その内装した制動
    部(130)の円弧状両制動片(131)により普通は
    内周壁を摩擦抵触されて作動制止されるブレーキドラム
    (80)と、 その中空内部に上記主動軸(21)に周設した複数の調
    速胴部(95)を内装し且つ各調速胴部(95)周面に
    複数の制動ブロック(97)を等間隔に遊装した調速機
    構(90)と、 その一端を上記主動軸(21)と上記入力軸(40)の
    連結部位に介挿し並び該主動軸(21)周壁に設けたつ
    め車部(211)と対応する周回りに、弾性手段(10
    6)の弾性付勢により該つめ車部(211)と接触して
    作動制御する作動つめ(105)をそなえた一方伝動ユ
    ニット(100)とを該主動軸(21)の周回り適所に
    固装して、 さらに、その適当な部位に上記ハウジング(10)外部
    に一端を係止した制動弾性手段(140)他端と連接
    し、その下端に連結したソケット部(120)前端が上
    記制動部(130)の両制動片(131)間に伸入し
    て、該両制動片(131)を押開き又は閉合わせ制御す
    る手動ブレーキ機構(110)を設けてなる緊急避難用
    吊り篭における下降速度制御装置。
  2. 【請求項2】上記主動軸(21)のつめ車部(211)
    周面に等間隔に連接状の“L”字凹溝を設けて、該つめ
    車部(211)断面を“風車”形状にしてなる請求項1
    記載の緊急避難用吊り篭における下降速度制御装置。
  3. 【請求項3】上記円弧状制動片(131)を銅質材料で
    形成するようにしてなる請求項1記載の緊急避難用吊り
    篭における下降速度制御装置。
  4. 【請求項4】上記手動ブレーキ機構(110)と一端を
    連結した制動弾性手段(140)の弾力が、上記制動部
    (130)の両制動片(131)を連結した両ばね手段
    (131a)の弾力よりも強力であるようにしてなる請
    求項1記載の緊急避難用吊り篭における下降速度制御装
    置。
  5. 【請求項5】上記ドラム(60)を固装した伝動軸(2
    3)一端を上記ハウジング(10)外に伸出させてもう
    一つのドラム(150)を取付け、該ドラム(150)
    に巻付けたワイアロープ(151)を上記吊り手(1
    7)を経たせて上記避難用吊り篭(18)と連結するよ
    うにしてなる請求項1記載の緊急避難用吊り篭における
    下降速度制御装置。
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