JPH061160Y2 - 避難装置における避難器具の巻き上げ装置 - Google Patents

避難装置における避難器具の巻き上げ装置

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JPH061160Y2
JPH061160Y2 JP5817387U JP5817387U JPH061160Y2 JP H061160 Y2 JPH061160 Y2 JP H061160Y2 JP 5817387 U JP5817387 U JP 5817387U JP 5817387 U JP5817387 U JP 5817387U JP H061160 Y2 JPH061160 Y2 JP H061160Y2
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JP
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evacuation
handle
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drum
evacuation device
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JP5817387U
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千尋 市川
寿孝 川口
正男 加藤
佳男 岩下
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株式会社ナカ技術研究所
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、中高層ビルディングや各種のアパートの室内
の床、ベランダ等に設置される避難装置に装着され、避
難器具を伸長して使用したのち、収納状態に戻す際に使
用される避難器具の巻き上げ装置に関するものである。
【従来の技術】
一般にこの種の避難装置は、建物の上階の床面と、その
直下の階の天井面とを形成するスラブに穿設された孔部
に装着するもので、第5図に示すように、その上部開口
を上蓋11により開閉可能に閉塞してなる収納枠10内
に伸縮可能な避難器具12を収納しておき、避難時に、
上蓋11を上方に持ち上げて床面13に開口を形成した
後、避難器具12を下方に伸長させて上下階の間に避難
用の通路を形成するように構成されており、また、避難
時において下方に伸長させた避難器具12は、収納枠1
0に装着された巻き上げ装置Aのドラム20により避難
器具12の最下部付近に連結されたワイヤロープ21を
巻き上げることによりもとの収納状態に収納することが
できるようにされている。そして、この場合、巻き上げ
装置Aのドラム20を回転させるために、該ドラム20
の駆動軸30の端面には操作ハンドル40等が装着され
るが、このハンドル40は常時装着しておくと避難時に
衣服等が引っ掛かるおそれがあるために、通常着脱自在
とされている。
【考案が解決しようとする問題点】
第5図(b)は従来におけるハンドル40とドラム20の
駆動軸30との装着状態を示すもので、駆動軸30側に
略小判型の係合部31を突設させるとともに、ハンドル
40側にはこの係合部31に合致する被係合部41を形
成しておき、避難器具12の巻き上げ時にハンドル40
の被係合部41を駆動軸30の係合部31に係合させる
ように構成されている。 しかし、このようなものにあっては、ハンドル40が単
に駆動軸30との間で空転しないように装着されている
だけであるので、駆動軸30の軸方向に引っ張ると容易
に外れ易いのに加え、ワイヤロープ21の巻き上げ作業
は、避難装置が床面に設置されているために前屈みの不
自然な姿勢によりなされ、ハンドル40に全体重がかけ
られる場合も多く、避難器具12の巻き上げ時にハンド
ル40が脱離して該ハンドル40を階下に落してしま
い、階下の人に怪我をさせてしまったり、あるいは作業
者が転落するおそれがあるという欠点を有していた。 本考案はこのような欠点を解消すべくなされたものであ
って、安全かつ迅速に避難器具12の巻き上げをするこ
とができる避難装置における避難器具12の巻き上げ装
置Aを提供することを目的とする。
【問題点を解決するための手段】
そして本考案によれば上記目的は、本考案の一実施例で
ある第1図において示されるように、避難器具12の最
下部付近に連結したワイヤロープ21を巻回支持するド
ラム20を、このドラム20の駆動軸30の端面に形成
した係合部31に着脱自在に係合される操作ハンドル4
0により回転させ、収納枠10から下方に伸長された避
難器具12を巻き上げる避難装置における避難器具12
の巻き上げ装置Aにおいて、上記駆動軸30の係合部3
1とハンドル40の被係合部41との間に係合時におけ
る回転方向の空転域Bを形成し、この空転域B範囲にお
いて係合部31と被係合部41とをハンドル40の軸方
向への脱離を防止すべく歯合させたことを特徴とする避
難装置における避難器具の巻き上げ装置Aを提供するこ
とにより達成される。
【作用】
すなわち本考案は、第1図(b)に示すように、避難器具
12の巻き上げ時すなわちハンドル40を回転させた時
にハンドル40の軸方向への離脱が生じないように相互
に歯合させることにより、上記問題点を解消するもので
ある。
【実施例】
以下、本考案の望ましい実施例を添付図面に基づいて詳
細に説明する。 第1図(a)のおいて、本考案による巻き上げ装置Aが装
備された避難装置の実施例が示されており、ベランダの
スラブに穿たれた孔部に取り付けられる収納枠10と、
この収納枠10の上下開口を閉塞する上下蓋11,14
と、常態においてこの収納枠10内に下蓋14に支持さ
れるような状態で収納され、非常時には下方に向けて伸
長可能な複数の摺動杆120,120‥‥からなるテレ
スコープ状の避難器具12と、上下蓋11,14を連動
して作動させるリンク装置15とを有して構成され、リ
ンク装置15の各支点位置を、避難器具12による下蓋
14への負荷が上蓋11の臨界開放角度以下の場合には
上蓋11の閉塞力として働き、上記臨界開放角度以上に
なった場合に、上蓋11の開放力として働くように設定
することにより、避難時において上蓋11を所定角度だ
け回動させるだけで、以降上蓋11が速やかに全開状態
に移行し、床面に避難用開口が形成されるようになって
いる。 また、巻き上げ装置Aは、第1図(a)に示すように、収
納枠10の上蓋11の開放基端側の側壁部に装備される
もので、第2図に示すように、駆動軸30周りに固定さ
れ、その両端部に鍔部22を形成するとともにその小径
側にワイヤロープ21の一端部を連結した截頭円錐状の
ドラム20を有して構成されており、このワイヤロープ
21を避難器具12の摺動杆120内に挿通させた後、
その他端部を最下位に位置する摺動杆120に連結する
ことにより、駆動軸30を回転させてワイヤロープ21
を上方に巻き上げ、避難器具12を重合状に短縮するこ
とができるようにされている。 一方、この実施例において、駆動軸30に形成される係
合部31は、第1図(b)及び第3図に示すように、丸棒
状のシャフト部32の側壁部に該シャフト部32と同心
の円弧面33を有する一対の突起部34を対称位置に突
設するとともに、これら突起部34の一側壁部の一部を
該駆動軸30の端面に突起部34が残留して係止壁35
となるような状態で切り欠くことにより駆動軸側係合凹
部36を形成して構成されている。 また、ハンドル40は、第3図(a)に示すように、必要
な駆動力を生じさせるに適した長さのアーム部42の先
端に握り部43を突設させるとともに、アーム部42の
基端部に上記駆動軸30の係合部31に係合する被係合
部41を形成して構成されている。この被係合部41
は、第3図(c)に示すように、上記突起部34の駆動軸
側係合部36に係合する突部44を握り部43の反対面
に形成し、全体として正面視において上記駆動軸30の
端面形状と同一の形状を有する開口で、握り部43側の
面に形成されたハンドル側係合凹部45を駆動軸30の
突起部34が摺動することにより、駆動軸30の係合部
31とハンドル40の被係合部41との間に時計まわり
の空転域Bが形成されるように構成されている。 したがって、この実施例においては、ハンドル40の被
係合部41を駆動軸30の係合部31に係合された後、
時計まわりに空転域範囲を回動させると、ハンドル40
の突部44と駆動軸30の係止壁35が歯合し、ハンド
ル40の軸方向への脱離が防止され、以後この状態でハ
ンドル40を回転させることにより、ワイヤロープ21
をドラム20上に巻き上げることができる。さらに、こ
の実施例における巻き上げ装置Aは、第2図に示すよう
に、上記ドラム20の他に巻き上げ時および収納時にお
けるドラム20の空転を防止するラチェット装置50
と、避難時における避難器具12の急激な降下を防止す
る制動装置60とが具備されている。 ラチェット装置50は、第4図に示すように、駆動軸3
0の端部に固着される爪車51と、この爪車51の爪5
2に歯合すべくスプリング53により付勢されたレバー
54と、避難時において該レバー54を所定の位置に保
持させるためのストッパ55とから構成され、スプリン
グ力に抗してレバー54を第4図における矢印方向に回
動させることにより、ドラム20の空転を可能にして避
難器具12を自重により下方に降下させることができる
ようにされている。また、制動装置60は、第2図に示
すように、駆動軸30周りに重錘61を回動自在に枢着
して駆動軸30とともに回転する軸受62と、ドラム2
0からワイヤロープ21が脱離しないように該ドラム2
0を覆うようにドラムカバー23の背面壁と重錘61の
カム部63との間にスプリング64を介して装着され、
軸受62とともに回転し、かつ該軸受62の長手方向に
摺動可能とされた二枚の摩擦板65と、これら二枚の摩
擦板65の間に上記駆動軸30の長手方向に摺動可能に
装着される制動片66とから構成され、駆動軸30の回
転により重錘61が遠心方向に回動し、カム部63がこ
のカム部63に当接する摩擦板65と制動片66とをド
ラム20側に押しやる結果、該制動片66が二枚の摩擦
板65により挟まれ、駆動軸30の回動が制動されるよ
うになっている。 したがって、この実施例によれば、避難時において上蓋
11を開放して床面13に避難用開口を形成した後、下
階の安全を確認し、ラチェット装置50のレバー54を
所定の角度だけ爪車51との歯合が解除される方向に回
動させると、それに伴ってストッパ55が同一方向に回
動し、以降、レバー54はストッパ55により該解除位
置に固定される結果、ドラム20の回転が可能となり、
避難器具12は自重によりワイヤロープ21をドラム2
0から解きながら下降し、階下に達する。この時、避難
器具12が所定の速度以上に高速で降下すると、制動装
置60の重錘61がスプリング64力に抗して外方に回
動し、カム部63の作用で制動片66を二枚の摩擦板6
5により強く挟持する結果、ドラム20の回転速度は減
速され、避難器具12の降下速度が制動される。 また、避難後において、避難器具12を再び収納枠10
内に収納するには、避難器具12の伸長状態において例
えば、巻き上げ装置Aの駆動軸30の端部にハンドル4
0を装着して駆動軸30を回転させると、ワイヤロープ
21がドラム20に巻き取られ、避難器具12は最下位
の摺動杆120から順次上位に位置する他の摺動杆12
0内に嵌入され、縮退する。この時、ワイヤロープ21
には張力の作用によりドラム20の小径側への分力が発
生するので、ワイヤロープ21はドラム20上に整列し
て巻き取られる。 なお、第2図に示した実施例においては、ドラム20は
截頭円錐形状に形成されたものを使用したが、通常の筒
状のものを使用することも可能であり、また、制動装置
60として他の構成を有するものを使用することもでき
ることは勿論である。
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案による避難装置
における避難器具の巻き上げ装置によれば、駆動軸の係
合部とハンドルの被係合部との間に係合時における回転
方向の空転域を形成し、この空転域範囲において係合部
と被係合部とをハンドルの軸方向への離脱を防止すべく
歯合させたので、ハンドルの操作時に誤ってハンドルが
駆動軸から離脱することがなく安全に避難器具の巻き上
げ作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案による巻き上げ装置が装備された避
難装置を示す全体斜視説明図、 第1図(b)は巻き上げ装置のハンドルの装着状態を示す
一部断面斜視説明図、 第2図は巻き上げ装置の断面図、 第3図(a)はハンドルと駆動軸端部を示す斜視説明図、 第3図(b)は駆動軸側から見たハンドルの正面図、 第3図(c)は第3図(a)のC方向矢視図、 第4図は第2図のIV方向矢視図、 第5図(a)は従来例を示す正面図、 第5図(b)は従来例におけるハンドルの装着状態を示す
斜視説明図である。 10‥‥収納枠 12‥‥避難器具 20‥‥ドラム 30‥‥駆動軸 31‥‥係合部 40‥‥ハンドル 41‥‥被係合部 A‥‥巻き上げ装置 B‥‥空転域

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】避難器具の最下部付近に連結したワイヤロ
    ープを巻回支持するドラムを、このドラムの駆動軸の端
    面に形成した係合部に着脱自在に係合される操作ハンド
    ルにより回転させ、収納枠から下方に伸長された避難器
    具を巻き上げる避難装置における避難器具の巻き上げ装
    置において、 上記駆動軸の係合部とハンドルの被係合部との間に係合
    時における回転方向の空転域を形成し、この空転域範囲
    において係合部と被係合部とをハンドルの軸方向への脱
    離を防止すべく歯合させたことを特徴とする避難装置に
    おける避難器具の巻き上げ装置。
JP5817387U 1987-04-18 1987-04-18 避難装置における避難器具の巻き上げ装置 Expired - Lifetime JPH061160Y2 (ja)

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JP5817387U JPH061160Y2 (ja) 1987-04-18 1987-04-18 避難装置における避難器具の巻き上げ装置

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JP5817387U JPH061160Y2 (ja) 1987-04-18 1987-04-18 避難装置における避難器具の巻き上げ装置

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Publication Number Publication Date
JPS63166260U JPS63166260U (ja) 1988-10-28
JPH061160Y2 true JPH061160Y2 (ja) 1994-01-12

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ID=30888521

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