JP2580118B2 - 情報読取装置 - Google Patents

情報読取装置

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JP2580118B2
JP2580118B2 JP60293536A JP29353685A JP2580118B2 JP 2580118 B2 JP2580118 B2 JP 2580118B2 JP 60293536 A JP60293536 A JP 60293536A JP 29353685 A JP29353685 A JP 29353685A JP 2580118 B2 JP2580118 B2 JP 2580118B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は光電変換素子を用いて画情報の読み取りを行
う情報読取装置に関する。
「従来の技術」 ファクシミリ装置あるいはある種の複写機のように、
原稿上の画情報を電気信号に変換して読み取る読取装置
では、光電変換素子として固体撮像素子が広く用いられ
ている。
第14図はこのような装置の一例を示したものである。
プラテン1には原稿2がその読取面を下に向けて載置さ
れている。プラテン1のすぐ下には、原稿2を照射する
1本の螢光ランプ3が原稿2の主走査方向に配設されて
いる。螢光ランプ3による原稿2の反射光はレンズ4に
入射し、固体撮像素子5に光学像を結ぶようになってい
る。固体撮像素子5は例えばCCDを用いた一次元撮像素
子であり、原稿2を副走査方向に移動させることによ
り、ラスタスキャン方式で画情報の読み取りを行うよう
になっている。
このような記録装置では、白紙状態の原稿のようにそ
の濃度が1ラインにわたって均一な場合でも、固体撮像
素子5の光電変換出力が不均一なものとなる。この原因
の1つとして、光源の輝度頒布のバラツキがある。第15
図はこれを説明するためのものである。蛍光灯3を光源
として使用した場合には、原稿2の読み取りラインの中
央部に光線6が最も集中する。原稿2の中央部分で最も
照度が高くなり、端部に向うほどこれが低下するので、
これにより光電変換出力が大きく変化する。光電変換出
力が不均一となるその他の原因としては、コサイン4乗
則によって、レンズ4の周辺部分の光量が低下するこ
と、および固体撮像素子5の素子の感度の不均一等が挙
げられる。
このように固体撮像素子5の光電変換出力が不均一と
なると、アナログ画信号を2値化する段階等の信号処理
の過程に悪影響を及ぼし、画質を劣化させる原因とな
る。第16図は画信号の2値化の段階における画質の劣化
を説明するためのものである。原稿の読み取りライン
に、同図aに示すような画情報7(白黒情報)が存在す
るとする。固体撮像素子からは、これに対して同図bに
示すような不均一な光電変換出力8が得られる。これを
あるスレッショルド・レベルで2値化するとする。この
場合、1ラインの中央部分で黒の画情報に相当する信号
レベルが白の画情報として誤って2値化される可能性が
あり、1ラインの端部近傍では白の画情報に相当する信
号レベルが黒の画情報として誤って2値化される可能性
がある。従って、例えば同図bに示すようなスレッショ
ルド・レベル1を設定したとすると、同図cに示すよ
うに元の画情報に比べてかなり劣化したディジタル画信
号9が得られる。なお、例えばディザ法等の擬似的な中
間調再現方法ではスレッショルド・レベルをマトリック
スの位置に応じて変化させて2値化を行うが、同様な原
理で画像の劣化が生じることは当然である。
このような画像処理時における画情報の劣化を防止す
るために、A/D(アナログ・ディジタル)変換器とA/D変
換後のディジタルデータを記憶するRAM(ランダム・ア
クセス・メモリ)、およびシェーディング補正を行うた
めのROM(リード・オン・メモリ)を用いた情報読取装
置が存在する。この装置では、まず白地のラインを固体
撮像素子によって読み取り、第17図aに示すように、1
ラインにわたる光電変換出力(シェーディング波形)11
を得る。次にこれをA/D変換器を用いてディジタル量に
変換し、RAMに記憶させる。この後、実際に画信号の読
み取りが行われる段階で、RAMから各主走査位置に対応
したディジタル量を読み出し、これをA/D変換後の実際
の画信号と共にROMに入力する。ROMには、実際の画信号
をRAMから読み出された補正用のデータで補正する演算
内容が書き込まれており、シェーディングの補正された
画信号が得られることとなる。
ところが従来のこのような情報読取装置では、ROMに
大容量のものを使用する必要があった。例えば前記した
例では、ROMが8ビットの2倍の16ビットのデータをア
ドレス情報として入力することとなり、補正後の出力デ
ータが8ビットとすれば、その容量は524Kビットも必要
となった。
そこで、本発明者は先にこのような点を改良した情報
読取装置を提案した。
第18図は、この情報読取装置を表わしたものである。
この装置で原稿読取装置21はCCD等の固体撮像素子を備
えており、クロック発生器22から出力されるクロック信
号23に同期してビットシリアルに画像の読み取りを行
う。
(i)まずこの提案では、原稿読取装置21に光がなんら
入射しない無入光時における固体撮像素子の出力を調べ
る。このため、原稿読取装置21の図示しない光源を消灯
しておき、出力される信号24を増幅器25に入力させて増
幅させる。増幅後の信号26はA/D変換器27に入力され
る。A/D変換器27は遅延回路28で所定時間だけ遅延され
たクロック信号29に同期して画信号を1画素ずつA/D変
換し、nビットのパラレルデータとして出力する。
A/D変換器27によって得られた変換信号32は、スイッ
チ回路33に供給される。スイッチ回路33はこの状態で、
図示のように接点A側に接続されている。従ってこの無
入光時のデータ(以下無入光時データCiという。)は、
RAM34へ書き込まれることになる。この無入光時データC
iは、原稿の読み取り時等においてアドレスカウンタ36
から供給されるアドレス情報によって読み出され、シェ
ーディング補正の第1段階の処理が行われることにな
る。
第19図はこのような補正の必要性を説明するために1
次元CCDイメージセンサの構造を表わしたものである。
1次元CCDイメージセンサは、この図に示すようにアレ
イ状の光電変換素子41を有している。この光電変換素子
41の奇数番目の画素についての光電変換後の出力は蓄積
電極42に一時的に蓄積され、しま偶数番目の画素につい
ての光電変換後の出力は蓄積電極43に一時的に蓄積され
るようになっている。これら蓄積された信号電荷はシフ
トゲート44、45を経てシフトレジスタ46、47にパラレル
に入力される。このようにしてシフトレジスタ46、47に
セットされた信号電荷は、転送クロック(図示せず)に
よって1画素ずつシフトされ、出力部48に供給される。
出力部48では、奇数番目の画素と偶数番目の画素につい
ての信号を1画素ずつ交互に画信号49として出力する。
このように通常の1次元CCDイメージセンサでは、奇
数番目の画素と偶数番目の画素が異なった経路で信号処
理を受ける。このため、出力部48から出力される画信号
の基底レベルは奇数番目と偶数番目で異なってくる。こ
れを補正するために無入光時データCiを求めておき、こ
れをRAM34に記憶しておくのである。
(ii)このようにしてRAM34への無入光時データCiの書
き込みが終了したら、原稿読取装置21はシェーディング
補正用の白地リファレンスデータWiと原稿の画像データ
Diの読み取りを行う。ここで白地リファレンスデータWi
は主走査方向全域が所定濃度の白色になっている読取対
象を走査したとき得られる信号であり、光量の不均一等
を補正するために用いられるものである。
白地リファレンスデータWiと原稿の画像データDiの読
み取りが行われる状態では、スイッチ回路33は接点B側
に接続されている。スイッチ回路33からこの白地リファ
レンスデータWiまたは原稿の画像データDiの出力が行わ
れているとき、RAM34からはそれぞれの主走査位置に対
応した無入光時データCiが読み出され、これと共に減算
器51に供給される。減算器51では、白地リファレンスデ
ータWiまたは原稿の画像データDiから無入光時データCi
を減算する。そして、基底レベルの補正された白地リフ
ァレンスデータ(Wi-Ci)または黒レベルの補正された
原稿の画像データ(Di-Ci)としてシェーディング補正
回路52に供給する。
(iii)シェーディング補正回路52では、白地リファレ
ンスデータ(Wi-Ci)を1主走査ラインにわたって記憶
し、原稿の読み取りが行われる段階で逐次入力される画
像データ(Di-Ci)との間で割算を行い、シェーディン
グ補正された画信号53として出力することになる。もち
ろん、このような割算の代わりに、白地リファレンスデ
ータ(Wi-Ci)および画像データ(Di-Ci)をそれぞれ対
数変換し、これらの差を求めたのち逆対数変換を行って
も同様な結果を得ることができる。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで第20図は、A/D変換器27(第18図)の入力す
る信号波形の一例を表わしたものである。同図で1番上
の波形は、白地リファレンスデータWiを表わしており、
真中に位置する波形は原稿の読み取り時に出力される画
像データDiをそれぞれ表わしている。1番下の波形は、
無入光時データCiを表わしている。この図で横軸は1主
走査ラインを表わしており、縦軸は光電変換素子として
のCCDの出力レベルを表わしている。
ところで白地リファレンスデータWiおよび画像データ
Diは光電変換素子によって読み取られた結果得られたデ
ータであるが、無入光時データCiはこれと異なる。従っ
て、原稿やこれを載置するプラテンガラスの状態によっ
てはシェーディングの補正が理想的には行われない場合
がある。
第21図および第22図はこれを説明するためのものであ
る。このうち第21図では、プラテンガラス55の直下に配
置された照射用の2つの螢光ランプ56、56が消灯されて
いる。この状態では、プラテンガラス55からCCD(図示
せず)に向かう光線はなく、無入光時データCiの読み取
りが行われることになる。ところが現実の読み取りでは
このような状況は存在しない。
第22図は現実における最も黒い原稿部分57Bを読み取
る状態を表わしたものである。プラテンガラス55に原稿
が載置された場合には、これがどんなに黒いものであっ
ても、それはすべての光を吸収する程には黒くなく、そ
の表面から多少の光線の反射がある。またプラテンガラ
ス55の表面からも光線の反射が存在する。従って、原稿
の読み取りの基準に用いる“黒色”の画信号は、無入光
状態で作り出された無入光時データCiよりも、現実の装
置で黒の画像領域を読み取って得られた黒の画信号(以
下黒地リファレンスデータという)の方がより現実に適
するということになる。
これを更に細かく言えば、シェーディング補正に用い
る黒地リファレンスデータは、読み取りに用いられる原
稿の黒の部分とほぼ同一の状態の画像を読み取った場合
のデータであることが好ましい。これは第23図に示す一
般的な印刷用原稿57-1の場合には、反射光がほぼ散乱光
になるのに対して、第24図に示すように光沢のある原稿
57-2の場合には反射光が垂直方向に集中し、従って両者
の間で表面反射率が異なってくるからである。すなわ
ち、同じ濃度の原稿であっても、CCDに入射される光線
の量が異なり、CCDの出力レベルが異なってくる。
第25図はこれを表わしたものである。同図で実線Iは
適切なリファレンスデータを用いて原稿の読み取りを行
った場合であり、原稿の濃度とCCDの出力濃度が比例関
係を保っている。ところが、読み取られる原稿よりも反
射率の高い、すなわちより光沢のある部材を読み取って
リファレンスデータを作成すると、同図IIで示すように
CCDの出力濃度が原稿の高濃度側で強調されてしまい、
忠実な濃度再現を行うことができない。反対に、読み取
られる原稿が反射率が高く、リファレンスデータを作成
するための読取部材が通常の反射率を有している場合に
は、同図IIIで示すようにCCDの出力濃度が原稿の高濃度
側で低下してしまい、この場合にも忠実な濃度再現を行
うことができない。
以上のことから、原稿57の状態に応じて黒地リファレ
ンスデータを求めなければ理想的なシェーディング補正
を行えないことがわかる。
同様なことは白基準濃度データについてもいえる。第
26図は基準となる白い原稿部分57Wが読み取られる状態
を表わしたものである。白い原稿部分57Wの表面反射率
が実際に読み取られる原稿の部分と異なれば、白側の理
想的なシェーディング補正を行うことができない。
そこで本発明の目的は、実際の装置や原稿の状態に適
したシェーディング補正を行うことのできる情報読取装
置を提供することにある。
「問題点を解決するための手段」 本発明では、(イ)光電変換素子と、(ロ)この光電
変換素子の出力する信号をアナログ・ディジタル変換す
るアナログ・ディジタル変換器と、(ハ)原稿の読取領
域外で読み取られる複数の異なった反射状態の原稿それ
ぞれを読み取る際の基準データを得るためのそれぞれ反
射状態を異にした白色からなる複数の白地リファレンス
データ作成用読取部材と、(ニ)これら複数の白地リフ
ァレンスデータ作成用読取部材から所望の反射状態のも
のを選択するための白地リファレンスデータ作成用読取
部材選択手段と、(ホ)アナログ・ディジタル変換器か
ら出力される白地リファレンスデータ作成用読取部材選
択手段によって選択された白地リファレンスデータ作成
用読取部材の読取信号を白地リファレンスデータとして
記憶する白地リファレンスデータ記憶手段と、(ヘ)ア
ナログ・ディジタル変換器から出力される原稿の主走査
位置の画信号のレベルを白地リファレンスデータ記憶手
段に記憶された白地リファレンスデータによって補正す
る特性補正手段とを情報読取装置に具備させ、特性補正
手段によってシェーディングの補正を行うようにしてい
る。もちろん原稿に応じたリファレンスデータ作成用部
材を画像の読取部に着脱自在に配置されるように、リフ
ァレンスデータ作成用読取部材取付手段を装置に具備さ
せてもよい。
なお、リファレンスデータ作成用読取部材の読み取り
に際しては、レンズ等の光学系を焦点ぼけの状態にして
おくことが、データのノイズ成分を除去するうえで有効
である。また、光電変換素子が複数ラインの読み取りを
行い、これら読み取られたデータを各主走査位置ごとに
平均化することも同様に有効である。
「実施例」 以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の情報読取装置の要部を表わしたもの
である。この情報読取装置の装置本体61の上部には、プ
ラテンガラス55が配置されている。プラテンガラス55の
上面には、原稿57およびリファレンスデータ作成用部材
62が密着するようになっている。原稿57はプラテンカバ
ー63によって覆われ、またリファレンスデータ作成用部
材62はリファレンスカバー64によって外部から遮光され
ている。プラテンガラス55の下には水平方向(副走査方
向)に往復動するキャリッジ(図示せず)が配置されて
おり、この中に螢光ランプ56等の光学部品が配設されて
いる。螢光ランプ56を出射した後、原稿57あるいはリフ
ァレンスデータ作成用部材62によって反射された光線
は、第1〜第3のミラー66〜68によってその進路を変え
られる。そして光学レンズ69を通過してCCD71上に到達
し、ここで光電変換されることになる。
CCD71による読み取りは、まずリファレンスデータ作
成用読取部材62について行われる。リファレンスデータ
作成用読取部材62には、第2図に示すように主走査方向
に細長い用紙を使用しており、その半分の幅に帯状に黒
色のインク72を塗布している。この塗布部分が黒地リフ
ァレンスデータ作成用読取部材62Bとして、また白色の
地色部分が白地リファレンスデータ作成用読取部材62W
として用いられる。リファレンスデータ作成用読取部材
62は用紙の表面反射率に応じて数種類用意されており、
この情報読取装置に使用される原稿の紙質等に応じて適
宜選択して使用されるようになっている。
さて情報読取装置の図示しないスタートボタンが押さ
れると、前記したキャリッジが副走査方向に移動を開始
し、最初に黒地リファレンスデータ作成用読取部材62B
の読み取りが行われる。これにより黒地リファレンスデ
ータBiが作成されて、次に説明するようにメモリに記憶
される。
キャリッジが更に移動していくと、CCD71は次に白地
リファレンスデータ作成用読取部材62Wの読み取りを行
う。このとき白地リファレンスデータWiが作成される。
白地リファレンスデータWiは黒地リファレンスデータBi
によってそのデータ内容を修正され、修正後の白地リフ
ァレンスデータ(Wi-Bi)がシェーディング補正のため
に他のメモリに記憶される。
更にキャリッジが移動すると、CCD71は原稿57の読み
取りを開始することになる。このとき読み取られた画像
データDiは黒地リファレンスデータBiによってそのデー
タ内容を修正され、修正後の画像データ(Di-Bi)につ
いてシェーディングの補正が行われることになる。
第3図は、白地リファレンスデータWiと黒地リファレ
ンスデータBi、それに画像データDiの一例を表わしたも
のである。同図で破線は無入光時データCiを参考的に表
わしたものである。
この情報読取装置によってシェーディングの補正され
た画像データをD(I)とすると、これは次式によって
表わすようなものとなる。
第4図は、以上概略を説明したシェーディング補正処
理を行う情報読取装置の回路構成の概要を表わしたもの
である。この図で第18図と同一の部分には同一の符号を
付し、それらの説明を適宜省略する。
さてこの情報読取装置では、A/D変換器27から256段階
(8ビット)の変換信号32が出力され、スイッチ回路33
に供給される。原稿読取装置21が黒地リファレンスデー
タ作成用読取部材62Bの読み取りを行っている状態で
は、これが黒地リファレンスデータBiとしてRAM43に書
き込まれる。このとき、スイッチ回路33とRAM43の間に
平均値演算回路を設け、黒地リファレンスデータBiを複
数ライン分入力してこれらの平均値を算出した後、RAM3
4に書き込みを行ってもよい。また装置によっては、こ
の黒地リファレンスデータBiの読み取りを行っている間
は、原稿読取装置21の光学系を焦点ぼけの状態に設定し
ておくことも読取位置の微妙な濃淡等のノイズを取り除
く上で有効である。同様の配慮は、白地リファレンスデ
ータWiの作成時にも有効である。
RAM34への黒地リファレンスデータBiの書き込みが終
了したら、次に白地リファレンスデータWiの作成が行わ
れる。白地リファレンスデータWiも8ビットのパラレル
データとしてスイッチ回路33から出力される。このと
き、アドレスカウンタ36は対応する主走査位置の黒地リ
ファレンスデータBiが格納されたアドレスをアドレス情
報74として指示し、RAM34から対応するデータBiの読み
出しが行われる。減算器51はこれら両リファレンスデー
タWi、Biの差を求め、白地リファレンスデータ(Wi-B
i)としてシェーディング補正回路52に供給する。
第5図はこの実施例で用いられているシェーディング
補正回路の概要を表わしたものである。シェーディング
補正回路52に供給された白地リファレンスデータ(Wi-B
i)は対数変換器75に供給される。第6図はこの対数変
換器75の変換テーブルの内容を表わしたものである。こ
の変換内容は次の式で表わされる。
ただし、INTEGERは整数を意味し、また出力データの上
限は“255"であり、これを越える値になったときも、こ
の値に抑えられる。
対数変換によって得られた変換信号76は、スイッチ回
路77に供給される。スイッチ回路77は白地リファレンス
データ(Wi-Bi)の読み取りを行ったこの状態で、図示
のように接点A側に接続されている。従って白地リファ
レンスデータ(Wi-Bi)はアドレス情報74に応じてRAM78
の対応する番地に順次書き込まれていくことになる。1
主走査ライン分の白地リファレンスデータ(Wi-Bi)の
書き込みが終了すると、シェーディング補正のための準
備が完了する。
この後、画像の読み取りが開始する。シェーディング
補正回路52に供給された画像データ(Di-Bi)は、対数
変換器75によって同様に対数変換され、今度はスイッチ
回路77のB接点を経て減算器79に入力される。このと
き、アドレスカウンタ36(第4図)は同一主走査位置の
白地リファレンスデータ(Wi-Bi)が読み出されるよう
にアドレス情報74をRAM78に供給する。RAM78から出力さ
れる白地リファレンスデータ(Wi-Bi)も減算器79に供
給され、両者の減算が行われる。
このようにして各主走査ラインごとに減算器79から繰
り返し出力される減算後のデータは逆対数変換器81に入
力され、逆対数変換が行われる。この結果として、シェ
ーディングの補正された画信号53が得られることにな
る。
「変形例」 以上説明した実施例では、リファレンスデータ作成用
読取部材62として1対の黒地リファレンスデータ作成用
読取部材62Bと白地リファレンスデータ作成用読取部材6
2Wをプラテンガラス55上に密着配置させるようにした
が、これでは、異なった表面反射率等を有する原稿を使
用するとき、厳密な意味でリファレンスデータ作成用読
取部材62を交換する必要が生じてくる。このような煩雑
さを除去するためには、黒地リファレンスデータ作成用
読取部材62B等を予め読取位置に複数用意しておき、所
望の読取部材を用いてリファレンスデータを作成するよ
うにすればよい。
第7図は本発明の一変形例としてこのように所望のリ
ファレンスデータを選択することのできる情報読取装置
のリファレンスデータ読取部を表わしたものである。こ
の変形例では、プラテンガラス55とリファレンスカバー
64の間に、一般原稿用の黒地リファレンスデータ作成用
読取部材62BNと、光沢原稿用の黒地リファレンスデータ
作成用読取部材62BSの計2組の黒色用読取部と、一般原
稿用の白地リファレンスデータ作成用読取部材62WNと、
光沢原稿用の白地リファレンスデータ作成用読取部材62
WSの計2組の白色用読取部がそれぞれ第1図に示したリ
ファレンスデータ作成用読取部材62を構成する2つの読
取部材62B、62Wのように、キャリッジの移動方向にそれ
ぞれの位置を異にして配置されている。
これらの読取部材の配置は、第7図に示すような順序
であってもよいし、第8図に示すように一般用と光沢原
稿用が逆となってもよい。もちろん、第9図に示すよう
に一般原稿用と、光沢原稿用にリファレンスデータ作成
用読取部材をそれぞれまとめて配置することも可能であ
る。
リファレンスデータ作成用読取部材はこのように同一
色について複数用意した場合であっても、必要に応じて
交換可能になっていることが好ましい。第10図はこのよ
うなリファレンスデータ読取部の一例を表わしたもので
ある。この変形例でリファレンスカバー85はその蓋部分
が着脱自在になっており、この蓋部分を取り外した状態
でリファレンスデータ作成用読取部材62の一部または全
部が交換できるようになっている。
さて、以上説明した情報読取装置のリファレンスデー
タ作成用読取部材は、それ自体にごみが付着していた
り、濃度の局部的な不均一が存在する場合が有り得る。
このような場合には既に説明したように光学系を焦点ぼ
けの状態にしたり、複数回の読み取りによって得られた
リファレンスデータの平均化を行うことが有効である。
これ以外にも、リファレンスデータ読取部の構成を工夫
することでデフォーカスの状態を実現することができ
る。
第11図〜第13図はこのような変形例を表わしたもので
ある。このうち第11図は、リファレンスデータ作成用読
取部材62をリファレンスカバー64の側に接着し、読取部
材の表面とプラテンガラス55の間に所定の空間を配置し
ている。これにより、プラテンガラス55の表面から離れ
た位置にあるリファレンスデータ作成用読取部材62の読
み取りが焦点ぼけの状態で行われる。
一方、第12図に示す変形例では、原稿載置用のプラテ
ンガラス55とは異なったプラテンガラス86を配置して焦
点ぼけを実現している。第13図に示す例では、リファレ
ンスデータ読取部に対応する位置についてのみ厚さの異
なるプラテンガラスを使用し、同様にこの部分における
焦点ぼけを実現している。以上説明した方法以外でも、
リファレンスデータ作成用読取部材を焦点ぼけの状態で
読み取ることができることはもちろんである。
「発明の効果」 このように本発明によれば、原稿の読取領域外で読み
取られる複数の異なった反射状態の原稿それぞれを読み
取る際の基準データを得るためのそれぞれ反射状態を異
にした白色からなる複数の白地リファレンスデータ作成
用読取部材から所望の反射状態のものを選択し、このア
ナログ・ディジタル変換後の読取信号を白地リファレン
スデータとして記憶しておいて原稿の読み取りの際にこ
れを使用してシェーディングの補正を行うことにした。
原稿は、例えば表面が光沢のない光を拡散しやすい通常
の用紙で作成されたものと、写真のように印画紙の表面
にかなりの光沢があるものとではそれらの白地部分の反
射状態が大きく異なり、これらを同一の「白色」として
補正を行うと微妙な濃度レベルを正確に再現することが
できない。白色といっても用紙の相違によってその色が
微妙に異なり、反射状態が相違する場合も多い。このよ
うな反射状態の相違は、特にカラー画像の再現の際に問
題となる。分解された各色の濃度レベルを表わした各画
信号の信号レベルのバランスが狂うと、良好な画質を再
現することが困難になるからである。
しかしながら、本発明では反射状態を異にした白色か
らなる複数の白地リファレンスデータ作成用読取部材か
ら所望の反射状態のものを選択することにしたので、原
稿に最も適するものを使用することで、このような問題
を大幅に解消させることができる。しかも、反射状態の
異なるものを複数用意したので、例えば“縁なし”の写
真のように画像の周辺に地色が現われていないような原
稿であっても、反射状態を考慮したシェーディング補正
が可能になり、良好かつ安定した画像の再現が可能にな
る。また、原稿の白色の地色部分を直接読み取ってシェ
ーディングの補正を行うものではないので、長期間ファ
イリングを行った原稿のようにその縁の部分に褪色や汚
れが発生していても、画質に悪い影響を与えることがな
く、良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の一実施例を説明するためのも
ので、このうち第1図は情報読取装置の概略構成図、第
2図はリファレンスデータ作成用読取部材の平面図、第
3図は白地リファレンスデータWiと黒地リファレンスデ
ータBi、それに画像データDiの一例を表わした特性図、
第4図は装置の回路構成の要部を示すブロック図、第5
図はこの回路のシェーディング補正回路部分の具体例を
示すブロック図、第6図は対数変換器の入出力特性を示
す特性図、第7図はリファレンスデータ読取部の一変形
例を示す側面図、第8図および第9図はリファレンスデ
ータ作成用読取部材の配置例を示す側面図、第10図はリ
ファレンスデータ作成用読取部材の交換自在なリファレ
ンスデータ読取部の一例を示す側面図、第11図〜第13図
はリファレンスデータ読取部において焦点ぼけを実現す
る例を表わした側面図、第14図は読取装置の一般的な構
成を示す概略構成図、第15図は螢光灯を読取装置の光源
として用いた場合における照度が不均一となる原因を説
明する説明図、第16図は従来におけるアナログ画信号の
2値化処理時の画信号の劣化の原因を説明するための各
種波形図、第17図は画信号の劣化を防止するために先に
提案された情報読取装置の波形処理を説明するための各
種波形図、第18図は先に提案された情報読取装置のブロ
ック図、第19図は1次元CCDイメージセンサの一般的な
構造を示す説明図、第20図はA/D変換器の入力する信号
波形の一例を表わした波形図、第21図は無入光時のリフ
ァレンスデータの作成原理を示す説明図、第22図は黒地
リファレンスデータの作成原理を示す説明図、第23図は
通常の原稿による入射光の反射状態を示す説明図、第24
図は光沢のある原稿による入射光の反射状態を示す説明
図、第25図はリファレンスデータの違いによる像の再現
特性を示した説明図、第26図は白地リファレンスデータ
の作成原理を示す説明図である。 21……原稿読取装置、27……A/D変換器、34……RAM(メ
モリ)、51……減算器(第1の特性補正手段)、52……
シェーディング補正回路(第2の特性補正手段)、53…
…画信号、55……プラテンガラス、62……リファレンス
データ作成用読取部材、62B……黒地リファレンスデー
タ作成用読取部材、62W……白地リファレンスデータ作
成用読取部材、64、85……リファレンスカバー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光電変換素子と、 この光電変換素子の出力する信号をアナログ・ディジタ
    ル変換するアナログ・ディジタル変換器と、 原稿の読取領域外で読み取られる複数の異なった反射状
    態の原稿それぞれを読み取る際の基準データを得るため
    のそれぞれ反射状態を異にした白色からなる複数の白地
    リファレンスデータ作成用読取部材と、 これら複数の白地リファレンスデータ作成用読取部材か
    ら所望の反射状態のものを選択するための白地リファレ
    ンスデータ作成用読取部材選択手段と、 前記アナログ・ディジタル変換器から出力される前記白
    地リファレンスデータ作成用読取部材選択手段によって
    選択された白地リファレンスデータ作成用読取部材の読
    取信号を白地リファレンスデータとして記憶する白地リ
    ファレンスデータ記憶手段と、 前記アナログ・ディジタル変換器から出力される原稿の
    主走査位置の画信号のレベルを前記白地リファレンスデ
    ータ記憶手段に記憶された白地リファレンスデータによ
    って補正する特性補正手段とを具備し、 この特性補正手段によってシェーディングの補正を行う
    ことを特徴とする情報読取装置。
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