JP2002185796A - 画像読取処理システムおよび画像読取処理方法、並びに記録媒体 - Google Patents

画像読取処理システムおよび画像読取処理方法、並びに記録媒体

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JP2002185796A
JP2002185796A JP2000376524A JP2000376524A JP2002185796A JP 2002185796 A JP2002185796 A JP 2002185796A JP 2000376524 A JP2000376524 A JP 2000376524A JP 2000376524 A JP2000376524 A JP 2000376524A JP 2002185796 A JP2002185796 A JP 2002185796A
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Kazuhisa Koizumi
和久 小泉
Masatoshi Tanabe
雅俊 田辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明な原稿載置台を有する画像読取装置での
原稿画像読み取り時の外光成分による読み取り画像デー
タの劣化分を補正し、画像処理装置から出力される画像
の画像レベルの低下を防ぐ。 【解決手段】 原稿載置台4−1上の原稿を押圧する圧
板4−2の開閉状態を検知する圧板開閉状態検知センサ
1−61を圧板の回転部に設け、あるいは原稿台上の外
光の光量レベルを検知する外光光量検知センサ1−62
を原稿載置台4−1の近傍で圧板4−2により押圧され
る位置に設ける。圧板4−2の開閉状態のそれぞれの状
態について画像処理条件の設定を行い、画像読み取り動
作に際して、その検知センサ1−61または1−62の
検出結果に応じて、予め設定された開状態、閉状態にお
ける画像処理条件を選択し、選択した画像処理条件に基
づいて、画像処理装置の駆動制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明な原稿載置台
を有するフラットベッド型の画像読取装置とこの画像読
取装置で読み取った画像信号の処理を行う画像処理装置
とを有する画像読取処理システムおよび画像読取処理方
法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿載置型の画像読取装置(フラットベ
ッドスキャナ)は、一般に原稿を露光源により照射し、
その原稿反射光を光電変換素子群(CCD:電荷結合素
子)により電気信号に変換して画像情報を読み取る構成
となっている。その読取系は2種類あり、レンズを使っ
て原稿像を小さくしてCCDに投影する構成の縮小光学
系と、ロッドレンズアレイという特殊なレンズで原稿と
CCDを1:1で対応させる等倍光学系とがある。
【0003】CCDについて簡単に説明すると、CCD
は電荷蓄積部と電荷転送部に分かれており、原稿画像デ
ータは、CCDの各画素における電荷蓄積層に入射する
光量に比例した電荷量(信号出力は電荷量に比例した電
圧値)である。そのため、見開き本の原稿を読み取る際
に、原稿押圧部材を開いた状態で原稿読み取りを行った
場合、入射光が画像情報を含んだ原稿反射光であるか、
または外光の入射であるかを出力信号から判別すること
は不可能である。つまり、CCDの入射光量をL、原稿
反射光量をR、外光量をSとすると L=R+S となる。このようにCCDは信号レベルにおいて本質的
に外光ノイズ成分を持っているが、R>>Sであれば、
出力信号において外光の影響をほとんど受けないことに
なる。
【0004】実際、従来のCCDを用いた画像読取装置
では、照度の高い露光源(原稿照明光源)を用いている
ため、原稿反射光量Rに対して外光量Sが十分小さくな
り、原稿押圧部材を開いた状態で原稿の読み取りを行っ
た場合においても、読み取り画像信号は外光の影響をほ
とんど受けないレベルであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在、CCDの感度は
大幅に向上しており、これにより露光源の照度を比較的
低く設定できるため、露光源の低照度化が図られてい
る。この低照度化は、省消費電力、低コスト化につなが
るからである。特に、密着型センサ(等倍光学系)で
は、更に低照度のLED(発光ダイオード)アレイやL
EDと線状導光体を用いたLIDE光源(Light Indire
ction Exposure)なども採用されている。
【0006】一方、近年のこのような露光源の低照度化
により、原稿反射光量Rと外光量Sの差が小さくなり、
原稿押圧部材を開いた状態での画像読み取り時における
CCDへの外光ノイズ成分が無視できないレベルとなっ
てきており、出力信号レベルの劣化を招くという問題が
生じることが予想される。
【0007】特に、デジタル複写機などに用いられる画
像読取装置において、外光による画像信号の劣化が起こ
った場合には、画像形成部からプリントアウトされた画
像にその劣化が反映されるため、所望の画像が得られな
い場合が生じる。
【0008】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、透明な原稿載置
台を有するフラットベッド型の画像読取装置およびその
読み取り画像信号の処理を行う画像処理装置とを有する
画像読取処理システムにおいて、原稿画像読み取り時の
外光成分による読み取り画像データの劣化分を補正し
て、画像処理装置から出力される画像の画像レベルの低
下を防ぐことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、原稿を載置する透明な原稿載置
台と、該原稿載置台上の原稿を押圧して該原稿載置台の
上面を覆う閉位置と該上面を開放する開位置とに開閉す
る原稿押圧部材と、該原稿押圧部材の開閉状態を検知す
る開閉検知手段と、前記原稿載置台に載置された原稿を
露光する露光手段と、原稿画像情報を含む原稿反射光を
電気信号に変換し出力する光電変換手段とを有し、該光
電変換手段により読み取った画像信号を第1のデータと
して出力する原稿画像読取装置と、前記原稿画像読取装
置から出力された前記第1のデータである画像信号を該
第1の画像データを顕像化する画像出力部の出力形式に
応じた第2のデータである画像信号に変換するために所
定の画像処理を実施する画像処理手段と、前記画像処理
手段における複数個の処理条件の設定を行う設定手段
と、前記設定手段により設定された画像処理条件に基づ
いて前記画像処理手段の駆動制御を行う制御手段とを有
する画像処理装置とを具備し、前記制御手段は、前記開
閉検知手段の検出結果に応じて、前記設定手段により予
め設定された前記原稿押圧部材の開状態、閉状態におけ
る画像処理条件を選択し、選択した画像処理条件に基づ
いて前記画像処理手段の駆動制御を行うことを特徴とす
る。
【0010】ここで、前記開閉検知手段は、前記原稿押
圧部材の原稿台に対する開角度を検出する開角度検出手
段と、前記原稿押圧部材の開状態と閉状態を区別するた
めの閾値としての開角度を任意に設定できる開角度設定
手段とを有し、前記制御手段は、前記開角度検出手段の
検出結果と前記開角度設定手段で設定された前記閾値と
しての開角度とに基づいて、前記原稿押圧部材の開状
態、閉状態を決定し、該決定結果により前記画像処理条
件の選択をすることを特徴とすることができる。
【0011】また、前記画像処理手段は、ある空間周波
数を持つ画像信号に任意のフィルタをかけることで前記
画像読取装置により読み取られた画像中の文字の先鋭さ
の強調(エッジ強調)、画像中のノイズ成分の除去(ス
ムージング)等を行う空間周波数フィルタ処理手段と、
前記画像読取装置により読み取られた画像信号を濃度デ
ータに変換する濃度処理手段のうちの少なくとも1つの
手段を有し、前記制御手段は、前記開閉検知手段が検出
した前記原稿押圧部材の開状態、閉状態に応じて、前記
空間周波数フィルタ処理手段のフィルタ係数値と、前記
濃度処理手段の変換係数のうちの少なくとも一方を変え
て前記画像処理手段の駆動制御を行うことを特徴とする
ことができる。
【0012】また、前記設定手段は、前記原稿押圧部材
の開状態,閉状態に対応した前記空間周波数フィルタ処
理手段のフィルタ係数値、および前記濃度処理手段の係
数値のうちの少なくとも一方の係数値を所定の記憶手段
に予め設定し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶さ
れた設定値に基づいて前記画像処理手段の駆動制御を行
うことを特徴とすることができる。
【0013】上記目的を達成するため、請求項5の発明
は、原稿を載置する透明な原稿載置台と、該原稿載置台
上に原稿を押圧して前記原稿載置台の上面を覆う閉位置
と該上面を開放する開位置とに開閉する原稿押圧部材
と、前記原稿載置台近傍で該原稿押圧部材に覆われる位
置に設けられた外光の光量を検出する光量検知手段と、
前記原稿載置台に載置された原稿を露光する露光手段
と、原稿画像情報を含む原稿反射光を電気信号に変換し
出力する光電変換手段とを有し、該光電変換手段により
読み取った画像信号を第1のデータとして出力する原稿
画像読取装置と、前記原稿画像読取装置から出力された
前記第1のデータである画像信号を該画像データを顕像
化する画像出力部の出力形式に応じた第2のデータであ
る画像信号に変換するために所定の画像処理を実施する
画像処理手段と、前記画像処理手段における複数個の処
理条件の設定を行う設定手段と、前記設定手段により設
定された画像処理条件に基づいて前記画像処理手段の駆
動制御を行う制御手段とを有する画像処理装置とを具備
し、前記制御手段は、前記光量検知手段により検出され
た光量のレベルに応じて、前記設定手段により予め設定
された画像処理条件を選択し、選択した画像処理条件に
基づいて前記画像処理手段の駆動制御を行うことを特徴
とする。
【0014】ここで、前記画像処理手段は、ある空間周
波数を持つ画像信号に任意のフィルタをかけることで読
み取り画像にある文字の先鋭さの強調(エッジ強調)、
画像中のノイズ成分の除去(スムージング)等を行う空
間周波数フィルタ処理手段と、読み取られた画像信号を
濃度データに変換する濃度処理手段のうち少なくとも1
つの手段を有し、前記制御手段は、前記光量検知手段の
検出結果に基づき、前記空間周波数フィルタ処理手段の
フィルタ係数値と、前記濃度処理手段の変換係数のうち
少なくとも一方を変えて前記画像処理手段の駆動制御を
行うことを特徴とすることができる。
【0015】また、前記設定手段は、前記光量検知手段
が検出する外光の光量に対応した前記空間周波数フィル
タ処理手段のフィルタ係数値、および前記濃度処理手段
の係数値のうちの少なくとも一方の係数値を所定の記憶
手段に予め設定し、前記制御手段は、前記記憶手段に記
憶された設定値に基づいて前記画像処理手段の駆動制御
を行うことを特徴とすることができる。
【0016】また、前記光量検知手段は、画像を読み取
るための前記光電変換手段を兼ねていることを特徴とす
ることができる。
【0017】また、前記画像読取装置と前記画像処理装
置はそれぞれ別の筐体に収納された独立した装置である
ことを特徴とすることができる。
【0018】また、前記画像出力部はプリンタ、または
メモリ、あるいはディスプレイであることを特徴とする
ことができる。
【0019】また、前記画像読取処理システムは前記画
像読取装置と前記画像処理装置と前記画像出力部とを内
蔵する単一の装置であることを特徴とすることができ
る。
【0020】また、前記画像読取処理システムはデジタ
ル複写機あるいは画像通信機能を有する高機能周辺装置
であることを特徴とすることができる。
【0021】上記目的を達成するため、請求項13の発
明は、原稿を載置する透明な原稿載置台と、該原稿載置
台上の原稿を押圧して該原稿載置台の上面を覆う閉位置
と該上面を開放する開位置とに開閉する原稿押圧部材
と、該原稿押圧部材の開閉状態を検知する開閉検知手段
と、前記原稿載置台に載置された原稿を露光する露光手
段と、原稿画像情報を含む原稿反射光を電気信号に変換
し出力する光電変換手段とを有する原稿画像読取装置、
および前記原稿画像読取装置から出力された画像信号を
画像出力部の出力形式に応じた画像信号に変換するため
に所定の画像処理を実施する画像処理装置とを具備する
システムの画像読取処理方法であって、前記原稿押圧部
材の開状態、閉状態のそれぞれにおける画像処理条件を
記憶手段に予め設定する設定ステップと、原稿画像の読
取に際して、前記開閉検知手段の検出結果に応じて、前
記設定ステップで予め設定された前記原稿押圧部材の開
状態、閉状態における画像処理条件を選択する選択ステ
ップと、前記選択ステップで選択された画像処理条件に
基づいて前記画像処理を行う処理ステップとを有するこ
とを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するため、請求項17の発
明は、原稿を載置する透明な原稿載置台と、該原稿載置
台上の原稿を押圧して該原稿載置台の上面を覆う閉位置
と該上面を開放する開位置とに開閉する原稿押圧部材
と、前記原稿載置台近傍で該原稿押圧部材に覆われる位
置に設けられた外光の光量を検出する光量検知手段と、
前記原稿載置台に載置された原稿を露光する露光手段
と、原稿画像情報を含む原稿反射光を電気信号に変換し
出力する光電変換手段とを有する原稿画像読取装置、お
よび前記原稿画像読取装置から出力された画像信号を画
像出力部の出力形式に応じた画像信号に変換するために
所定の画像処理を実施する画像処理装置とを具備するシ
ステムの画像読取処理方法であって、前記光量検知手段
で検出される外光の光量のそれぞれに対応する画像処理
条件を記憶手段に予め設定する設定ステップと、原稿画
像の読取に際して、前記光量検知手段の検出結果に応じ
て、前記設定ステップで予め設定された外光の光量に対
応する画像処理条件を選択する選択ステップと、前記選
択ステップで選択された画像処理条件に基づいて前記画
像処理を行う処理ステップとを有することを特徴とす
る。
【0023】上記目的を達成するため、請求項20の発
明は、原稿を載置する透明な原稿載置台と、該原稿載置
台上の原稿を押圧して該原稿載置台の上面を覆う閉位置
と該上面を開放する開位置とに開閉する原稿押圧部材
と、該原稿押圧部材の開閉状態を検知する開閉検知手段
と、前記原稿載置台に載置された原稿を露光する露光手
段と、原稿画像情報を含む原稿反射光を電気信号に変換
し出力する光電変換手段とを有する原稿画像読取装置、
および前記原稿画像読取装置から出力された画像信号を
画像出力部の出力形式に応じた画像信号に変換するため
に所定の画像処理を実施する画像処理装置とを具備する
システムをコンピュータにより制御するためのプログラ
ムを記録した記録媒体であって、該プログラムはコンピ
ュータに対し、前記原稿押圧部材の開状態、閉状態のそ
れぞれにおける画像処理条件を記憶手段に予め設定さ
せ、原稿画像の読取に際して、前記開閉検知手段の検出
結果に応じて、前記予め設定された前記原稿押圧部材の
開状態、閉状態における画像処理条件を選択させ、前記
選択された画像処理条件に基づいて前記画像処理を行わ
せることを特徴とする。
【0024】上記目的を達成するため、請求項22の発
明は、原稿を載置する透明な原稿載置台と、該原稿載置
台上の原稿を押圧して該原稿載置台の上面を覆う閉位置
と該上面を開放する開位置とに開閉する原稿押圧部材
と、前記原稿載置台近傍で該原稿押圧部材に覆われる位
置に設けられた外光の光量を検出する光量検知手段と、
前記原稿載置台に載置された原稿を露光する露光手段
と、原稿画像情報を含む原稿反射光を電気信号に変換し
出力する光電変換手段とを有する原稿画像読取装置、お
よび前記原稿画像読取装置から出力された画像信号を画
像出力部の出力形式に応じた画像信号に変換するために
所定の画像処理を実施する画像処理装置とを具備するシ
ステムをコンピュータにより制御するためのプログラム
を記録した記録媒体であって、該プログラムはコンピュ
ータに対し、前記光量検知手段で検出される外光の光量
のそれぞれに対応する画像処理条件を記憶手段に予め設
定させ、原稿画像の読取に際して、前記光量検知手段の
検出結果に応じて、前記予め設定された外光の光量に対
応する画像処理条件を選択させ、前記選択された画像処
理条件に基づいて前記画像処理を行わせることを特徴と
する。
【0025】(作用)本発明では、上記構成により、原
稿画像読み取り時の外光成分による読み取り画像データ
の劣化分を補正し、画像処理装置から出力される画像の
画像レベルの低下を防ぐことかができる。
【0026】また、本発明では、外光成分の光量を検出
する際に、外光成分の光量を検出するためのセンサと原
稿画像を読み取るためのセンサとを兼用することによ
り、別の光量センサを用いること無く、比較的安いコス
トで画像読取処理システムを構成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0028】(第1の実施形態)以下、本発明の好適な
実施形態の一例としてデジタル複写機について図面を参
照して説明する。請求項に記載の画像出力部は、デジタ
ル複写機においては任意の記録材に画像形成を行う画像
形成装置(プリンタ)に相当する。
【0029】1.デジタル複写機の全体構成 1.1.基本動作 図1は本発明の画像読取処理システムを構成する画像読
取装置及び画像処理装置の制御系の概略回路構成例を示
す。同図中の画像出力部をプリンタとしてデジタル複写
機の制御ブロック図とする。同図を用いて、まずデジタ
ル複写機によるコピー(複写)動作について説明する。
【0030】画像読取部1−1のCCD(図4の4−
7、図5の5−2)により読み取られた原稿画像情報
は、電気信号に変換されて第1形式の画像データとし
て、画像処理回路(IPU)1−2に送信される。
【0031】第1形式の画像データを受信したIPU1
−2は、その画像データに対して各処理(1.3におい
て詳細説明を行う)を行い、第2形式の画像データを生
成して、これを画像出力部(ここでは、プリンタ)1−
5に送信する。プリンタ1−5では受信した第2形式の
画像データに基づいて画像形成が行われることにより、
コピー動作が可能となる。
【0032】1−3は制御回路であって、その内部にプ
ログラムやデータを格納するROM(リードオンリメモ
リ)1−3a、RAM(ランダムアクセスメモリ)1−
3bを備えており、制御操作部(コンソールパネルとも
称する)1−4により設定された画像処理条件に基づい
て、制御回路1−3内のCPU1−3cがIPU1−2
の駆動の制御を行う。
【0033】本発明を実施するために、画像読取部1−
1には原稿押圧部材である圧板(図4の4−2)の開閉
状態を検出する開閉状態検知センサ1−61が取り付け
られている(詳細は2.において後述する)。
【0034】以下、画像読取部の構成、画像処理部の構
成、画像形成部の構成、及びそれらの処理動作について
それぞれ詳述する。
【0035】1.2.画像読取部 図4、図5に本発明の一実施形態における画像読取部1
−1の構成例を示す。以下、図4、図5を参照して、画
像読取部1−1動作、及び上記の第1形式の画像データ
について説明する。
【0036】画像読取部1−1は、原稿を載置する原稿
台ガラス4−1と、この原稿台ガラスを押圧して開閉が
可能な圧板4−2と、光学走査系とで構成されている。
光学走査系の代表的な構成として、図4に示すような縮
小光学系と、図5に示すような等倍光学系がある。
【0037】まず、縮小光学系を用いたフラットベッド
型スキャナについて図4を参照して説明する。この縮小
光学系は、露光ランプ4−3、第1ミラー4−4、第4
ミラーセット4−5、レンズ4−6、CCDイメージセ
ンサ4−7などで構成されている。露光ランプ4−3及
び第1ミラー4−4は、第1キャリッジ(図示せず)上
に搭載され、第2ミラーセット(図示せず)は第2キャ
リッジ(図示せず)上に搭載されている。原稿台ガラス
4−1上に置かれた原稿を読み取るときには、光路長が
変わらないように、第1キャリッジ、第2キャリッジと
が所定の相対速度で機械的に走査される。この光学走査
系は、スキャナ駆動モータ(図示せず)により駆動され
る。原稿画像(原稿反射光)は、CCDイメージセンサ
4−7によって読み取られ、電気信号(アナログ信号)
に変換される。
【0038】次に、等倍光学系を用いたフラットベッド
スキャナについて図5を参照して説明する。この等倍光
学系として、密着型イメージセンサ(CS:コンタクト
センサ)を例に取る。CSは線状光源5−1と受光セン
サ部5−2がフレームによって一体構成されている。原
稿反射光は等倍レンズアレイ5−3に入射し、フレーム
内に原稿幅サイズに実装された受光センサ部5−2のC
CDにより読み取られ、電気信号に変換される。この密
着型イメージセンサを原稿台ガラス4−1に沿ってスラ
イド(平行移動)させることにより、原稿画像の読み取
りを行うことができる。
【0039】画像読取部1−1のCCDセンサから出力
される画像信号は、各画素の濃度を表すアナログ信号で
あり、このアナログ信号はAD変換器(ADC)(図示
しない)により、1画素毎に多値(2値以上)データに
変換される。この多値データを第1形式の画像データと
する。この第1形式の画像データは、一般的な白黒8値
データを例とすると、8ビットすべてが“1”のとき
は、完全な白(または黒)、すべてが“0”のときは完
全な黒(または白)、その中間がグレーとし、数値に比
例した階調をもつ。
【0040】1.3.画像形成部 デジタル複写機で用いられる画像形成部(画像出力部)
1−5は、電気信号で送られた画像イメージを、電子写
真方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式等
のいずれかのプリント方式のプリント機構により、普通
紙、感熱紙などに顕画像に形成する装置である。本発明
の実施形態では、一例としてレーザビーム露光方式を用
いた電子写真方式の画像形成部について、図6及び図7
を参照して説明する。
【0041】図6において、6−1は感光ドラムであっ
て、その表面に光の照射によって電気的特性が変化する
光半導体層が形成されており、画像形成動作中は定速回
転を行う。その画像形成動作は以下に示すステップに従
って行われる。
【0042】(ステップ1)帯電:帯電器(帯電ロー
ラ)6−2により感光ドラム6−1の光半導体層を均一
に帯電させる。
【0043】(ステップ2)レーザ露光:感光ドラム6
−1に向けて、レーザ光学系6−3(詳細は図7を参照
して後述する)により画像パターンを照射し、感光ドラ
ム6−1上に静電潜像を形成する(図中鎖線B)。
【0044】(ステップ3)現像:現像器6−4により
上記の静電潜像にトナーを付着させ、トナー画像を得
る。
【0045】(ステップ4)転写:転写ローラ6−5に
より感光ドラム6−1上のトナー画像を記録材(以下、
記録紙とする)上に転写させる。
【0046】(ステップ5)定着:定着器6−6によ
り、記録紙の加熱及び加圧を行い、トナーを記録紙上に
定着させ、記録紙が排紙トレー6−7上に排出される。
【0047】(ステップ6)クリーニング:記録紙上に
転写しきらずに感光ドラム6−1上に残ったトナーをブ
レード6−8によりかき落し、かき落とされたトナーは
排トナー容器6−9内に蓄積される。
【0048】上記のステップ1〜6に従って画像形成動
作が行われる。尚、記録紙または記録材は、給紙カセッ
ト6−10または手差しトレイ6−11に積載され、給
紙カセット6−10の場合は給紙ローラ6−12によ
り、感光ドラム6−1のドラム面に搬送される(図中破
線A)。
【0049】次に、レーザ露光系6−3の詳細について
図7を参照して説明する。
【0050】図6に示すように、レーザ書き込み系は、
レーザ出力ユニット6−3a、ミラー6−3bで構成さ
れている。レーザ出力ユニット6−3aの内部には、図
7に示すように、レーザ光源であるレーザダイオード7
−1、モータによって高速で定速回転する回転多面鏡
(ポリゴンミラー)7−2、レーザ光の補正を行うシリ
ンドリカルレンズ7−3、レーザ光を感光ドラム6−1
上に結ばせる焦点レンズ(f−θレンズ)7−4が備わ
っている。
【0051】レーザ光源7−1から出射するレーザ光
は、定速回転に伴って変化するポリゴンミラー7−2の
反射角度によって左右(主走査方向)に振られ、焦点レ
ンズ7−4により感光ドラム6−1上に焦点を結ばせ、
ミラー6−3bで折り返されて、感光ドラム6−1の面
上に集光結像する。
【0052】主走査方向上に左右に振られたレーザ光
は、感光ドラム6−1が回転する方向と直行する方向
(主走査方向)に露光走査され、後述する画像処理部か
ら出力される画像信号のライン単位の記録を行う。この
とき、画像処理部から画像形成部へ送信される第2形式
の画像データ信号に応じて、レーザ光をオン・オフさせ
る。感光ドラム6−1の回転速度と記録密度に対応した
所定の周期でレーザ光の主走査を繰り返すことによっ
て、感光ドラム6−1の面上に、画像読取部で読み取っ
た画像に対応する静電潜像が形成される。
【0053】また、レーザ出力ユニット6−3aの内部
において、感光ドラム6−1の一端の近傍のレーザビー
ムが照射される位置には、主走査同期信号(BD信号)
を発生するビームセンサ7−5が配置されている。ビー
ムセンサ7−5から出力されるこの主走査同期信号をも
とに、主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、お
よび後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の
生成が行われる。
【0054】1.4.画像処理部 画像処理回路1−2が行う画像処理について説明する。
【0055】画像読取部1−1(スキャナ)から送信さ
れた各画素の濃度を表わす第1形式の画像データ(RG
Bデータ)を、第2形式の画像データ(YMCBデー
タ)に変換して画像形成部(プリンタ)1−5へ送信す
るために、必要な画像処理として、(1)シェーディン
グ補正、(2)AE処理、(3)変倍処理、(4)フィ
ルタ処理、(5)濃度処理、(6)階調処理があり、基
本的に図3に示すようなステップに従ってこれらの処理
が行われる。次に、それら各処理について説明を行う。
【0056】(1)シェーディング補正:シェーディン
グ補正部(またはシェーディング補正ステップ)3−1
で、原稿を照射する光源の照射ムラや、CCDの感度ば
らつきを補正する。
【0057】(2)AE処理:AE処理部(またはAE
処理ステップ)3−2で、下地除去(カラー原稿におけ
る下地の除去)、AIコントラスト処理(原稿種類に応
じた最適な濃度に補正)を行う。
【0058】(3)変倍処理:変倍処理部(または変倍
処理ステップ)3−3で、画像の読み取り密度を変化さ
せ、読み取った画像データを用いてデータ補間する処理
を行う。
【0059】(4)フィルタ処理:フィルタ処理部(ま
たはフィルタ処理ステップ)3−4で、画像中の文字の
先鋭さの強調(エッジ強調)、画像中のノイズ成分の除
去(スムージング)をする。
【0060】ここで、そのフィルタ処理の一例を示す。
フィルタは一般的に2次元のマトリクスとして、
【0061】
【数1】
【0062】のように与えられる。ここで、Aは2次元
のマトリクスの係数、a,b,c,d,eは整数で、と
もに実行する処理に応じて任意に設定でき、エッジ強
調、スムージング等を行うフィルタとしての値は予め設
定されている。また、この数値の組み合わせ(パター
ン)は、複数個固定できる。
【0063】(5)濃度変換処理:濃度変換処理部(ま
たは濃度変換処理ステップ)3−5で、デジタル信号の
レベルを制御操作部1−4上のコピー濃度ボタン(図示
しない)の濃度指示情報あるいは上記AE処理部3−2
でのAE処理結果に応じて、輝度データから濃度データ
に変換して出力する。
【0064】すなわち、この濃度変換処理は、輝度デー
タを所定の濃度データに変換する処理であり、画像読取
部1−1で読み取りを行った画像データは量子化された
輝度データとして処理されており、この輝度データに対
応した濃度データの変換するためのテーブルデータを用
いて濃度変換処理を行う。したがって、輝度データを濃
度データに変換する係数を変える場合は、このテーブル
(ルックアップテーブル)の対応値を変える、つまりテ
ーブルを複数個もつことにより実現する。
【0065】(6)階調処理:階調処理部(または階調
処理ステップ)3−6において、画像形成部1−5の記
録方式に応じて2値化あるいは多値化処理が行われる。
【0066】2値化処理はその目的によって、単純2値
化処理方式、2値擬似中間調処理方式(ディザ法)に大
別される。前者は文字、線画を、各画素毎にドットに記
録するか否かを一定閾値で2値化(判定)し、原稿の持
つ解像情報をより忠実に再現することを目的とし、後者
は写真に代表されるハーフトーン画像の持つ階調情報を
より忠実に再現することを目的とする。擬似中間調処理
方式には様々な方式が提案,実施されているが、いずれ
の方式も単位面積当たりの黒(記録)ドット数によって
擬似的に中間調を表現するものである。ここでは一例と
して、誤差拡散法について述べる。ただし、本発明はこ
の方法に限定されるものではなく、すべての階調処理に
適用可能である。
【0067】誤差拡散法(Error Diffusion :ED法)
は、任意の注目画素の周辺に生じた2値化誤差を誤差フ
ィルタで重み付けし、これから2値化するその周辺画素
に配分し補正する。従って、画像データはこの誤差補正
された後に、一定閾値で2値化されることになる。この
誤差拡散法の特徴は、2値化誤差が2次元的に空間的に
拡散配分されるため、良好な階調再現性を持つととも
に、解像再現性も比較的良い。また、網点原稿に対して
もモアレ抑圧の効果が大きい。この重み係数、2値化閾
値は任意に設定することが可能で、読み取りの解像度や
会調整に応じて設定される。
【0068】以上説明したものがデジタル複写機を構成
する上で要求される最低限の画像処理の内容である。た
だし、この制御ブロックの構成は、複写機の種類(カラ
ーまたは白黒)、その他の画像処理/編集との関係等で
処理順序あるいは構成が変わる場合もある。
【0069】2.本発明を実施した場合におけるデジタ
ル複写機の制御 本発明を実施した場合におけるデジタル複写機の制御手
順について図2を参照して説明する。
【0070】まず予め、図1に示すように、画像読取部
1−1に、原稿押圧部材(圧板)4−2の開閉状態を検
知する検知センサ1−61を設置する。この検知センサ
1−61として、本発明の一実施形態では、図4に示す
ように、圧板4−2の可動部分(ヒンジ部分)にポテン
ショメータを取り付けて、これを圧板4−2の原稿台ガ
ラス4−1に対する開角度を検出するセンサとして用
い、かつ圧板4−2の開状態と閉状態を区別するための
閾値としての所定の開角度を制御回路1−3の内部メモ
リに予め設定しておく。そして、上記ポテンショメータ
1−61の検出結果(角度データ)と予め設定された閾
値(開角度)に基づいて、制御回路1−3は圧板4−2
が開状態か、閉状態かの決定を行う。しかし、この例は
本発明を限定するものではない。
【0071】制御回路1−3は、検知センサ1−61の
検知結果に基づいて、図2に示すフローチャートに基づ
いた制御を行う。
【0072】図2は本発明を実行するための制御処理動
作を示すフローチャートである。なお、本動作はROM
1−3bに格納されているプログラムに基づいてCPU
1−3cの指示により実行される。
【0073】まず、画像処理における各処理条件を、圧
板4−2の開状態と閉状態の両方について、それぞれC
PU1−3cに接続された制御操作部1−4により設定
し、これをテーブルデータとして内部メモリ、例えばR
OM1−3aに格納する(ステップS−1)。
【0074】そして、画像読み取り動作を行う前に圧板
4−2の開状態・閉状態を検知センサ1−61を用いて
上記のような方法により検知する(ステップS−2)。
【0075】この検知結果に基づいて、圧板4−2が開
状態にあるときは、あらかじめ設定された開状態の処理
条件をテーブルからCPU1−3cが読み取り(ステッ
プS−3)、圧板4−2が閉状態にあるときは閉状態の
設定条件をテーブルからCPU1−3cが読み取る(ス
テップS−4)。
【0076】そして、CPU1−3cがそれぞれ読み込
んだ上記処理条件は画像処理回路1−2内のレジスタ
(図示しない)に設定され、画像処理回路1−2はこの
設定された画像処理条件に基づいて、画像読取部1−1
により読み取られた第1形式の画像データに対して画像
処理を実行する。
【0077】次に、本発明の具体例として上記1.4項
において述べたフィルタ処理部3−4に、本発明を適用
した場合の制御について説明する。
【0078】まず、画像処理条件の一つである空間周波
数フィルタのフィルタ係数を、圧板4−2の開状態、閉
状態の両方についてそれぞれCPU1−3cに接続され
た制御操作部1−4により予め設定し、それを制御回路
1−3内のメモリにテーブルデータとして記憶させてお
く(ステップS−1)。
【0079】その際、圧板4−2の開状態における第1
形式の画像信号は、外光の影響により、その黒信号のエ
ッジ部出力が白側に近づくことが予想される。よって、
圧板4−2の開状態のエッジ強調フィルタにおける設定
値は、圧板4−2の閉状態の同フィルタの係数よりも、
黒信号が強調されるように、係数を設定する。
【0080】そして、画像読取部1−1で画像読み取り
動作を行う前に、圧板4−2の開状態・閉状態を、検知
センサ1−61の検知出力に基づいて、前述のような方
法によりCPU1−3cが決定する(ステップS−
2)。
【0081】この決定結果に基づいて、圧板4−2が開
状態にあるときは、上記テーブルデータから開状態のフ
ィルタ係数値をCPU1−3cが読み込み(ステップS
−3)、圧板4−2が閉状態にあるときは、上記テーブ
ルデータから閉状態のフィルタ係数値をCPU1−3c
が読み込む(ステップS−4)。
【0082】そして、画像処理回路1−2のフィルタ処
理部3−4は、それぞれ読み込んだフィルタ係数値に基
づいて、画像読取装置により読み取られた第1形式の画
像データに対して、フィルタ処理を実行する。これによ
り、原稿画像読み取り時の外光成分による読み取り画像
データの劣化分を補正し、前記画像処理装置から出力さ
れる画像の画像レベルの低下を防ぐことができる。
【0083】また、上記1.4項において述べた濃度変
換処理部3−5に、本発明を適用した場合の制御につい
て説明する。画像の濃度変換処理に関しては、まず、前
述したように、輝度データを濃度データに変換するテー
ブルデータを圧板4−2の開状態と閉状態の両方につい
てそれぞれ制御操作部1−4により予め設定し、これを
制御回路1−3内のメモリに輝度/濃度変換用のテーブ
ルデータとして記憶させておく。
【0084】圧板4−2の開状態における第1形式の画
像信号は、外光の影響により、その黒信号のエッジ部出
力が白信号側に近づくことが予想される。よって、圧板
4−2が開状態のときの輝度/濃度変換テーブルデータ
は、輝度データの高いレベル側のデータが、圧板4−2
の閉状態の同値よりも、黒レベルに近づくように設定
し、圧板4−2が閉状態のときの輝度/濃度変換テーブ
ルデータは、通常の条件で処理できる値として設定する
(ステップS−1)。
【0085】そして、画像読取部1−1で画像読み取り
動作を行う前に、圧板4−2の開状態・閉状態を、検知
センサ1−61の検知出力に基づき、上記2.において
述べたような方法によりCPU1−3cが決定する(ス
テップS−2)。
【0086】この決定結果に基づいて、圧板4−2が開
状態にあるときは、あらかじめ設定された開状態のテー
ブルデータをCPU1−3cが読み込み(ステップS−
3)、圧板4−2が閉状態にあるときは閉状態のテーブ
ルデータをCPU1−3cが読み込む(ステップS−
4)。
【0087】そして、画像処理回路1−2の濃度変換処
理部3−5はそれぞれ読み込んだテーブルデータに基づ
いて、画像読取部1−1により読み取られた第1形式の
画像データに対して、濃度変換処理を実行する。これに
より、原稿画像読み取り時の外光成分による読み取り画
像データの劣化分を補正し、前記画像処理装置から出力
される画像の画像レベルの低下を防ぐことができる。
【0088】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。なお、図1,図3〜図7は
上記の本発明の第1の実施形態と同様なので、その説明
は省略する。
【0089】ただし、本実施形態では、本発明を適用す
るために、画像読取部1−1には、図4に示すように、
圧板(原稿押圧部材)4−2で覆われる範囲の下側でか
つ、原稿台ガラス4−1の近傍に外光の光量を検出す
る、光量検出センサ1−62を設けている。
【0090】この圧板4−2の下部でかつ圧板4−2に
覆われる範囲内に置かれた光量検出センサ1−62は、
例えばフォトダイオードと演算増幅器(オペアンプ)に
より構成され(図示せず)、その演算増幅器の出力はC
PU1−3cのA/Dポート(図示しない)に入力され
てデジタル信号に変換され、CPU1−3cはそのデジ
タル値を読み込むことで外光レベルの検出を行う。圧板
4−2が閉じられている状態では、外光は光量検出セン
サ1−62にほとんど入射しないため、その検出光量は
0に近いレベルとなる。
【0091】また、製本された本等を開いて画像を読み
取る場合には、圧板4−2は開かれた状態で読み取りを
行なうため、光量検出センサ1−62には圧板4−2の
開き具合にほぼ比例したかたちで外光の光量が検出され
る。
【0092】次に、本発明を実施した場合におけるデジ
タル複写機の制御手順について図8のフローチャートを
参照して説明する。
【0093】制御回路1−3は、外光の光量の検知結果
に基づいて、図8に示すフローチャートに基づいた制御
を行う。図2は本発明を実行するための制御処理動作を
示すフローチャートである。なお、本動作はROM1−
3bに格納されているプログラムに基づいてCPU1−
3cの指示により実行される。
【0094】まず、画像処理における各処理条件を、外
光検出レベルについてそれぞれCPU1−3cに接続さ
れた制御操作部1−4により3種類に分けて設定し、こ
れをテーブルデータとして内部メモリに格納する(ステ
ップS−11)。
【0095】そして、画像読み取り動作開始前に、光量
検出センサ1−62の検出結果を基に、外光の光量レベ
ルを前述した方法によりCPU1−3cで検知する。こ
の検知結果に基づいて、外光検出光量レベルが高レベル
の場合は(ステップS−12)、あらかじめ設定された
外光の光量が高い状態の処理条件を、外光検出光量レベ
ルが中レベルの場合は(ステップS−13)、あらかじ
め設定された外光の光量が中状態の処理条件を、それ以
外の外光検出光量レベルが低レベルの場合は、外光の光
量が低い状態の設定条件を、CPU1−3cがテーブル
から読み込む。そして、CPU1−3cを通じてそれぞ
れ読み込んだ処理条件に基づいて、画像処理回路1−2
の処理条件を設定する(ステップS−14,S−15,
S−16)。
【0096】その後、画像読取部1−1により原稿画像
の読み取りが開始され、読み取られた第1形式の画像デ
ータに対して、上記設定された処理条件に対応した画像
処理が画像処理回路1−2で実行される(ステップS−
17)。
【0097】次に、本発明の具体例として、前述の1.
4項において述べたフィルタ処理部3−4に本発明を適
用した場合の制御について説明する。
【0098】まず、画像処理条件の一つである空間周波
数フィルタの係数を、原稿台近傍に設けられた光量セン
サ1−62の光量検出レベルに応じて変えられるよう
に、ここでは3段階に分けてその係数を予め設定し、こ
れを制御回路1−3内のメモリに検出光量と係数値の3
段階のテーブルデータとして記憶させる。
【0099】原稿圧板4−2が開いている状態で外光の
検出レベルが高い場合において、第1形式の画像信号
は、外光の影響により、その黒信号のエッジ部出力が白
側に近づくことが予想される。よって、外光の光量レベ
ルが高い場合のエッジ強調フィルタにおける設定値は、
外光光量レベルが低い場合の同フィルタの係数よりも、
黒信号が強調されるように、係数を設定し、テーブルデ
ータとして記憶させる。
【0100】そして、画像読み取り動作を行う前に、光
量検出センサ1−62の検出結果を基に、外光の光量レ
ベルを前述した方法によりCPU1−3cで検知する。
この検知結果に基づいて、CPU1−3cは、外光検出
光量レベルが高い場合にあるときは(ステップS−1
2)、上述のテーブルデータで外光の光量の高い場合の
係数値を選択し、外光検出光量レベルが中レベルの場合
にあるときは(ステップS−13)、上述のテーブルデ
ータで外光の光量の中レベルの場合の係数値を選択し、
それ以外の外光検出光量レベルが低い場合にあるとき
は、上述のテーブルデータで外光の光量が低い場合の係
数値を選択して、テーブルから読み込む。そして、CP
U1−3cはそれぞれ読み込んだ係数を画像処理回路1
−2のフィルタ処理部3−4に設定する(ステップS−
14,S−15,S−16)。
【0101】そして、その設定された係数に基づいて、
フィルタ処理部3−4は、画像読取部1−1により読み
取られた第1形式の画像データに対して、フィルタ処理
を実行する(ステップS−17)。これにより、原稿画
像読み取り時の外光成分による読み取り画像データの劣
化分を補正し、前記画像処理装置から出力される画像の
画像レベルの低下を防ぐことができる。
【0102】また、上記1.4項において述べた濃度変
換処理部3−5に、本発明を適用した場合の制御につい
て説明する。画像の濃度変換処理に関しては、まず、上
述したように輝度データを濃度データに変換するテーブ
ルデータを、原稿台近傍に設けられた光量センサ1−6
2の光量検出レベルに応じて変えられるように、ここで
も3種類に分けてテーブルデータを予め設定し、制御回
路1−3内のメモリに、外光の検出光量に応じた輝度/
濃度変換用の3種類のテーブルデータとして記憶させ
る。
【0103】原稿圧板4−2が開いている状態で、外光
の検出レベルが高い場合において、第1形式の画像信号
は、外光の影響により、その黒信号のエッジ部で白信号
側に近づくことが予想される。よって、外光検出光量レ
ベルが高い場合の輝度/濃度変換テーブルデータは、輝
度データの高いレベル側のデータが、外光検出光量レベ
ルが低い場合の同値よりも、黒レベルに近づくように設
定し、テーブルデータとして記憶させる。
【0104】そして、画像読み取り動作を行う前に、光
量検出センサ1−62の検出結果を基に、外光の光量レ
ベルを前述した方法によりCPU1−3cで検知する。
この検知結果に基づいて、CPU1−3cは、外光検出
光量レベルが高い場合にあるときは(ステップS−1
2)、上述のテーブルデータで外光の光量の高い場合の
テーブルデータを選択して、外光検出光量レベルが中レ
ベルの場合にあるときは(ステップS−13)、上述の
テーブルデータで外光の光量の中レベルの場合のテーブ
ルデータを選択して、それ以外の外光検出光量レベルが
低い場合にあるときは、上述のテーブルデータで外光の
光量が低い場合のテーブルデータを選択して、読み込
み、それを濃度変換処理部3−5に設定する(ステップ
S−14,S−15,S−16)。
【0105】そして、画像処理回路1−2の濃度変換処
理部3−5は、CPU1−3cが読み込んだテーブルデ
ータに基づいて、画像読取部1−1により読み取られた
第1形式の画像データに対して、輝度/濃度変換処理を
実行する(ステップS−17)。これにより、原稿画像
読み取り時の外光成分による読み取り画像データの劣化
分を補正し、前記画像処理装置から出力される画像の画
像レベルの低下を防ぐことができる。
【0106】(その他の実施形態)上述した本発明の第
2の実施形態では、外光の光量の検出を専用のフォトダ
イオードを用いたセンサ1−62により行うように構成
したが、図9に示す様に、原稿画像を読み取るための、
CCDセンサ9−2を画像読取エリア9−3の域外(外
光検出エリア)9−4まで延長し、このCCDセンサ9
−2の外光検出エリア9−4で外光の光量の検出を行っ
ても良い。この兼用のCCDセンサ9−2により、原稿
画像読み取り時の外光成分による読み取り画像データの
劣化分を補正し、画像処理部から出力される画像の画像
レベルの低下を防ぐことができる。
【0107】また、本発明は、画像出力部の出力形態に
より限定されない。つまり、画像出力部が第1の実施形
態に示したような画像形成装置(各種プリンタ)だけで
なく、画像を表示する表示装置(各種ディスプレイ)及
び、画像を記録する記録装置(各種メモリ)の何れの場
合においても、本発明は適用可能である。
【0108】なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホ
ストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0109】また、本発明の目的は、前述した実施の形
態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを
記録した記録媒体(記憶媒体)を、システムあるいは装
置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプロ
グラムコードを読み出し、実行することによっても、達
成されることは言うまでもない。
【0110】この場合、記録媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコードを記録した記録媒
体は本発明を構成することになる。
【0111】そのプログラムコードを記録し、またテー
ブル等の変数データを記録する記録媒体としては、例え
ばフロッピディスク(FD)、ハードディスク、光ディ
スク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気
テープ、不揮発性のメモリカード(ICメモリカー
ド)、ROMなどを用いことができる。
【0112】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述の実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS(オ
ペレーティングシステム)などが実際の処理の一部また
は全部を行ない、その処理によって前述した実施の形態
の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもな
い。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の形
態によれば、透明な原稿載置台を有するフラットベッド
型の画像読取装置および読み取り画像信号の処理を行う
画像処理装置とを有する画像読取処理システムにおい
て、原稿載置台上の原稿を押圧する原稿押圧部材(圧
板)の開閉状態を検知する検知手段を画像読取装置に設
け、それぞれの状態について画像処理条件の設定を行
い、画像読み取り動作に際して、その検知手段の検出に
応じて、予め設定された開状態、閉状態における画像処
理条件を選択し、選択した画像処理条件に基づいて、画
像処理装置の駆動制御を行うようにしたので、原稿画像
読み取り時の外光成分による読み取り画像データの劣化
分を補正し、画像処理装置から出力される画像の画像レ
ベルの低下を防ぐことができる。
【0114】また、本発明の第2の形態によれば、透明
な原稿載置台を有するフラットベッド型の画像読取装置
および読み取り画像信号の処理を行う画像処理装置とを
有する画像読取処理システムにおいて、原稿台上の外光
の光量レベルを検知する検知手段を画像読取装置に設
け、それぞれの状態について画像処理条件の設定を行
い、画像読み取り動作に際して、その検知手段の検出に
応じて、予め設定された開状態、閉状態における画像処
理条件を選択し、選択した画像処理条件に基づいて、画
像処理装置の駆動制御を行うようにしたので、原稿画像
読み取り時の外光成分による読み取り画像データの劣化
分を補正し、画像処理装置から出力される画像の画像レ
ベルの低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2の実施形態における画像読
取処理システムの制御系の概略回路構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の制御を実行するため
の制御手順を示すフローチャートである。
【図3】図1の画像処理回路の内部構成例を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の第1、第2の実施形態における縮小光
学系を用いた画像読取装置の構成例を示す縦断面図であ
る。
【図5】本発明の第1、第2の実施形態における等倍光
学系(CS)を用いた画像読取装置の主要部の構成例を
示す斜視図である。
【図6】本発明の第1、第2の実施形態における電子写
真方式を用いた画像形成部の構成例を示す縦断面図であ
る。
【図7】図6のレーザ露光装置の構成例を示す平面図で
ある。
【図8】本発明の第2実施形態の制御を実行するための
制御手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態における外光検知セン
サの別の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1−1 画像読取部 1−2 画像処理回路(IPU) 1−3 制御回路 1−3a ROM 1−3b RAM 1−3c CPU 1−4 制御操作部 1−5 画像出力部 1−61 圧板開閉状態検知センサ 1−62 外光光量検知センサ 3−1 シーディング補正部 3−2 AE(ABC)処理部 3−3 変倍処理部 3−4 フィルタ処理部 3−5 濃度処理部 3−6 階調処理部 4−1 原稿台ガラス 4−2 圧板 4−3 露光ランプ 4−4 第1ミラー 4−5 第4ミラーセット 4−6 レンズ 4−7 CCDイメージセンサ 5−1 線状光源 5−2 受光センサ部 5−3 等倍レンズアレイ 6−1 感光ドラム 6−2 帯電器(帯電ローラ) 6−3 レーザ光学系 6−3b ミラー 6−4 現像器 6−5 転写ローラ 6−6 定着器 6−7 排紙トレー 6−8 ブレード 6−9 排トナー容器 6−10 給紙カセット 6−11 手差しトレイ 6−12 給紙ローラ 7−1 レーザダイオード 7−2 回転多面鏡(ポリゴンミラー) 7−3 シリンドリカルレンズ 7−4 焦点レンズ(f−θレンズ) 7−5 ビームセンサ 9−2 CCDセンサ 9−3 画像読取エリア 9−4 外光検出エリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 H04N 1/40 101D 1/19 1/04 103C Fターム(参考) 5B047 AA01 BB02 BC14 BC20 CB01 5B057 AA11 BA02 BA11 BA19 CE02 CE03 CE05 CE06 CE11 CH01 CH11 5C062 AA05 AB17 AB30 AB41 AB42 AC65 AD02 5C072 EA05 FB11 FB15 LA02 LA07 RA20 UA11 UA13 5C077 LL05 MM03 NN02 PP02 PP03 PP15 PP43 PP71 PQ12 PQ22 RR14 SS01 TT06

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を載置する透明な原稿載置台と、該
    原稿載置台上の原稿を押圧して該原稿載置台の上面を覆
    う閉位置と該上面を開放する開位置とに開閉する原稿押
    圧部材と、該原稿押圧部材の開閉状態を検知する開閉検
    知手段と、前記原稿載置台に載置された原稿を露光する
    露光手段と、原稿画像情報を含む原稿反射光を電気信号
    に変換し出力する光電変換手段とを有し、該光電変換手
    段により読み取った画像信号を第1のデータとして出力
    する原稿画像読取装置と、 前記原稿画像読取装置から出力された前記第1のデータ
    である画像信号を該第1の画像データを顕像化する画像
    出力部の出力形式に応じた第2のデータである画像信号
    に変換するために所定の画像処理を実施する画像処理手
    段と、前記画像処理手段における複数個の処理条件の設
    定を行う設定手段と、前記設定手段により設定された画
    像処理条件に基づいて前記画像処理手段の駆動制御を行
    う制御手段とを有する画像処理装置とを具備し、 前記制御手段は、前記開閉検知手段の検出結果に応じ
    て、前記設定手段により予め設定された前記原稿押圧部
    材の開状態、閉状態における画像処理条件を選択し、選
    択した画像処理条件に基づいて前記画像処理手段の駆動
    制御を行うことを特徴とする画像読取処理システム。
  2. 【請求項2】 前記開閉検知手段は、前記原稿押圧部材
    の原稿台に対する開角度を検出する開角度検出手段と、
    前記原稿押圧部材の開状態と閉状態を区別するための閾
    値としての開角度を任意に設定できる開角度設定手段と
    を有し、 前記制御手段は、前記開角度検出手段の検出結果と前記
    開角度設定手段で設定された前記閾値としての開角度と
    に基づいて、前記原稿押圧部材の開状態、閉状態を決定
    し、該決定結果により前記画像処理条件の選択をするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像読取処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記画像処理手段は、ある空間周波数を
    持つ画像信号に任意のフィルタをかけることで前記画像
    読取装置により読み取られた画像中の文字の先鋭さの強
    調(エッジ強調)、画像中のノイズ成分の除去(スムー
    ジング)等を行う空間周波数フィルタ処理手段と、前記
    画像読取装置により読み取られた画像信号を濃度データ
    に変換する濃度処理手段のうちの少なくとも1つの手段
    を有し、 前記制御手段は、前記開閉検知手段が検出した前記原稿
    押圧部材の開状態、閉状態に応じて、前記空間周波数フ
    ィルタ処理手段のフィルタ係数値と、前記濃度処理手段
    の変換係数のうちの少なくとも一方を変えて前記画像処
    理手段の駆動制御を行うことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の画像読取処理システム。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、前記原稿押圧部材の開
    状態,閉状態に対応した前記空間周波数フィルタ処理手
    段のフィルタ係数値、および前記濃度処理手段の係数値
    のうちの少なくとも一方の係数値を所定の記憶手段に予
    め設定し、 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された設定値に基
    づいて前記画像処理手段の駆動制御を行うことを特徴と
    する請求項3に記載の画像読取処理システム。
  5. 【請求項5】 原稿を載置する透明な原稿載置台と、該
    原稿載置台上に原稿を押圧して前記原稿載置台の上面を
    覆う閉位置と該上面を開放する開位置とに開閉する原稿
    押圧部材と、前記原稿載置台近傍で該原稿押圧部材に覆
    われる位置に設けられた外光の光量を検出する光量検知
    手段と、前記原稿載置台に載置された原稿を露光する露
    光手段と、原稿画像情報を含む原稿反射光を電気信号に
    変換し出力する光電変換手段とを有し、該光電変換手段
    により読み取った画像信号を第1のデータとして出力す
    る原稿画像読取装置と、 前記原稿画像読取装置から出力された前記第1のデータ
    である画像信号を該画像データを顕像化する画像出力部
    の出力形式に応じた第2のデータである画像信号に変換
    するために所定の画像処理を実施する画像処理手段と、
    前記画像処理手段における複数個の処理条件の設定を行
    う設定手段と、前記設定手段により設定された画像処理
    条件に基づいて前記画像処理手段の駆動制御を行う制御
    手段とを有する画像処理装置とを具備し、 前記制御手段は、前記光量検知手段により検出された光
    量のレベルに応じて、前記設定手段により予め設定され
    た画像処理条件を選択し、選択した画像処理条件に基づ
    いて前記画像処理手段の駆動制御を行うことを特徴とす
    る画像読取処理システム。
  6. 【請求項6】 前記画像処理手段は、ある空間周波数を
    持つ画像信号に任意のフィルタをかけることで読み取り
    画像にある文字の先鋭さの強調(エッジ強調)、画像中
    のノイズ成分の除去(スムージング)等を行う空間周波
    数フィルタ処理手段と、読み取られた画像信号を濃度デ
    ータに変換する濃度処理手段のうち少なくとも1つの手
    段を有し、 前記制御手段は、前記光量検知手段の検出結果に基づ
    き、前記空間周波数フィルタ処理手段のフィルタ係数値
    と、前記濃度処理手段の変換係数のうち少なくとも一方
    を変えて前記画像処理手段の駆動制御を行うことを特徴
    とする請求項5に記載の画像読取処理システム。
  7. 【請求項7】 前記設定手段は、前記光量検知手段が検
    出する外光の光量に対応した前記空間周波数フィルタ処
    理手段のフィルタ係数値、および前記濃度処理手段の係
    数値のうちの少なくとも一方の係数値を所定の記憶手段
    に予め設定し、 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された設定値に基
    づいて前記画像処理手段の駆動制御を行うことを特徴と
    する請求項6に記載の画像読取処理システム。
  8. 【請求項8】 前記光量検知手段は、画像を読み取るた
    めの前記光電変換手段を兼ねていることを特徴とする請
    求項5ないし7のいずれかに記載の画像読取処理システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記画像読取装置と前記画像処理装置は
    それぞれ別の筐体に収納された独立した装置であること
    を特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の画像
    読取処理システム。
  10. 【請求項10】 前記画像出力部はプリンタ、またはメ
    モリ、あるいはディスプレイであることを特徴とする請
    求項1ないし9のいずれかに記載の画像読取処理システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記画像読取処理システムは前記画像
    読取装置と前記画像処理装置と前記画像出力部とを内蔵
    する単一の装置であることを特徴とする請求項1ないし
    10のいずれかに記載の画像読取処理システム。
  12. 【請求項12】 前記画像読取処理システムはデジタル
    複写機あるいは画像通信機能を有する高機能周辺装置で
    あることを特徴とする請求項11に記載の画像読取処理
    システム。
  13. 【請求項13】 原稿を載置する透明な原稿載置台と、
    該原稿載置台上の原稿を押圧して該原稿載置台の上面を
    覆う閉位置と該上面を開放する開位置とに開閉する原稿
    押圧部材と、該原稿押圧部材の開閉状態を検知する開閉
    検知手段と、前記原稿載置台に載置された原稿を露光す
    る露光手段と、原稿画像情報を含む原稿反射光を電気信
    号に変換し出力する光電変換手段とを有する原稿画像読
    取装置、および前記原稿画像読取装置から出力された画
    像信号を画像出力部の出力形式に応じた画像信号に変換
    するために所定の画像処理を実施する画像処理装置とを
    具備するシステムの画像読取処理方法であって、 前記原稿押圧部材の開状態、閉状態のそれぞれにおける
    画像処理条件を記憶手段に予め設定する設定ステップ
    と、 原稿画像の読取に際して、前記開閉検知手段の検出結果
    に応じて、前記設定ステップで予め設定された前記原稿
    押圧部材の開状態、閉状態における画像処理条件を選択
    する選択ステップと、 前記選択ステップで選択された画像処理条件に基づいて
    前記画像処理を行う処理ステップとを有することを特徴
    とする画像読取処理方法。
  14. 【請求項14】 前記選択ステップでは、前記開閉検知
    手段から得られる前記原稿押圧部材の原稿台に対する開
    角度の検出値と、予め設定した前記原稿押圧部材の開状
    態と閉状態を区別するための閾値としての開角度とを比
    較して、前記原稿押圧部材の開状態、閉状態を決定し、
    該決定結果により前記画像処理条件の選択をすることを
    特徴とする請求項13に記載の画像読取処理方法。
  15. 【請求項15】 前記画像処理装置は、ある空間周波数
    を持つ画像信号に任意のフィルタをかけることで前記画
    像読取装置により読み取られた画像中の文字の先鋭さの
    強調(エッジ強調)、画像中のノイズ成分の除去(スム
    ージング)等を行う空間周波数フィルタ処理手段と、前
    記画像読取装置により読み取られた画像信号を濃度デー
    タに変換する濃度処理手段のうちの少なくとも1つの手
    段を有し、 前記処理ステップでは、前記開閉検知手段が検出した前
    記原稿押圧部材の開状態、閉状態に応じて、前記空間周
    波数フィルタ処理手段のフィルタ係数値と、前記濃度処
    理手段の変換係数のうちの少なくとも一方を変えて前記
    画像処理を行うことを特徴とする請求項13または14
    に記載の画像読取処理方法。
  16. 【請求項16】 前記設定ステップでは、前記原稿押圧
    部材の開状態,閉状態に対応した前記空間周波数フィル
    タ処理手段のフィルタ係数値、および前記濃度処理手段
    の係数値のうちの少なくとも一方の係数値を所定の記憶
    手段に予め設定し、 前記処理ステップでは、前記記憶手段に記憶された設定
    値に基づいて前記画像処理を行うことを特徴とする請求
    項15に記載の画像読取処理方法。
  17. 【請求項17】 原稿を載置する透明な原稿載置台と、
    該原稿載置台上の原稿を押圧して該原稿載置台の上面を
    覆う閉位置と該上面を開放する開位置とに開閉する原稿
    押圧部材と、前記原稿載置台近傍で該原稿押圧部材に覆
    われる位置に設けられた外光の光量を検出する光量検知
    手段と、前記原稿載置台に載置された原稿を露光する露
    光手段と、原稿画像情報を含む原稿反射光を電気信号に
    変換し出力する光電変換手段とを有する原稿画像読取装
    置、および前記原稿画像読取装置から出力された画像信
    号を画像出力部の出力形式に応じた画像信号に変換する
    ために所定の画像処理を実施する画像処理装置とを具備
    するシステムの画像読取処理方法であって、 前記光量検知手段で検出される外光の光量のそれぞれに
    対応する画像処理条件を記憶手段に予め設定する設定ス
    テップと、 原稿画像の読取に際して、前記光量検知手段の検出結果
    に応じて、前記設定ステップで予め設定された外光の光
    量に対応する画像処理条件を選択する選択ステップと、 前記選択ステップで選択された画像処理条件に基づいて
    前記画像処理を行う処理ステップとを有することを特徴
    とする画像読取処理方法。
  18. 【請求項18】 前記画像処理装置は、ある空間周波数
    を持つ画像信号に任意のフィルタをかけることで前記画
    像読取装置により読み取られた画像中の文字の先鋭さの
    強調(エッジ強調)、画像中のノイズ成分の除去(スム
    ージング)等を行う空間周波数フィルタ処理手段と、前
    記画像読取装置により読み取られた画像信号を濃度デー
    タに変換する濃度処理手段のうちの少なくとも1つの手
    段を有し、 前記処理ステップでは、前記光量検知手段が検出した前
    記外光の光量レベルに応じて、前記空間周波数フィルタ
    処理手段のフィルタ係数値と、前記濃度処理手段の変換
    係数のうちの少なくとも一方を変えて前記画像処理を行
    うことを特徴とする請求項17に記載の画像読取処理方
    法。
  19. 【請求項19】 前記設定ステップでは、前記光量検知
    手段で検出される外光の光量のそれぞれに対応した前記
    空間周波数フィルタ処理手段のフィルタ係数値、および
    前記濃度処理手段の係数値のうちの少なくとも一方の係
    数値を所定の記憶手段に予め設定し、 前記処理ステップでは、前記記憶手段に記憶された設定
    値に基づいて前記画像処理を行うことを特徴とする請求
    項18に記載の画像読取処理方法。
  20. 【請求項20】 原稿を載置する透明な原稿載置台と、
    該原稿載置台上の原稿を押圧して該原稿載置台の上面を
    覆う閉位置と該上面を開放する開位置とに開閉する原稿
    押圧部材と、該原稿押圧部材の開閉状態を検知する開閉
    検知手段と、前記原稿載置台に載置された原稿を露光す
    る露光手段と、原稿画像情報を含む原稿反射光を電気信
    号に変換し出力する光電変換手段とを有する原稿画像読
    取装置、および前記原稿画像読取装置から出力された画
    像信号を画像出力部の出力形式に応じた画像信号に変換
    するために所定の画像処理を実施する画像処理装置とを
    具備するシステムをコンピュータにより制御するための
    プログラムを記録した記録媒体であって、該プログラム
    はコンピュータに対し、 前記原稿押圧部材の開状態、閉状態のそれぞれにおける
    画像処理条件を記憶手段に予め設定させ、 原稿画像の読取に際して、前記開閉検知手段の検出結果
    に応じて、前記予め設定された前記原稿押圧部材の開状
    態、閉状態における画像処理条件を選択させ、 前記選択された画像処理条件に基づいて前記画像処理を
    行わせることを特徴とする記録媒体。
  21. 【請求項21】 前記プログラムはコンピュータに対
    し、 前記開閉検知手段から得られる前記原稿押圧部材の原稿
    台に対する開角度の検出値と、予め設定した前記原稿押
    圧部材の開状態と閉状態を区別するための閾値としての
    開角度とを比較させて、前記原稿押圧部材の開状態、閉
    状態を決定させ、 該決定結果により前記画像処理条件の選択させることを
    特徴とする請求項20に記載の記録媒体。
  22. 【請求項22】 原稿を載置する透明な原稿載置台と、
    該原稿載置台上の原稿を押圧して該原稿載置台の上面を
    覆う閉位置と該上面を開放する開位置とに開閉する原稿
    押圧部材と、前記原稿載置台近傍で該原稿押圧部材に覆
    われる位置に設けられた外光の光量を検出する光量検知
    手段と、前記原稿載置台に載置された原稿を露光する露
    光手段と、原稿画像情報を含む原稿反射光を電気信号に
    変換し出力する光電変換手段とを有する原稿画像読取装
    置、および前記原稿画像読取装置から出力された画像信
    号を画像出力部の出力形式に応じた画像信号に変換する
    ために所定の画像処理を実施する画像処理装置とを具備
    するシステムをコンピュータにより制御するためのプロ
    グラムを記録した記録媒体であって、該プログラムはコ
    ンピュータに対し、 前記光量検知手段で検出される外光の光量のそれぞれに
    対応する画像処理条件を記憶手段に予め設定させ、 原稿画像の読取に際して、前記光量検知手段の検出結果
    に応じて、前記予め設定された外光の光量に対応する画
    像処理条件を選択させ、 前記選択された画像処理条件に基づいて前記画像処理を
    行わせることを特徴とする記録媒体。
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