JP4086045B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関し、特に2値データを用いる場合の階調再現性を向上する技術に関する。
従来のデジタル複写機には、原稿画像を読取って得られたデジタルの多値の画像データを2値データに変換し、変換後の2値データを用いて画像形成を行うものがある。
図6は、当該デジタル複写機の構成例を示すブロック図である。
同図に示すように、デジタル複写機は、読取部901、γ(ガンマ)補正部902、2値化処理部903、γ曲線算出部904等を備えている。
読取部901は、原稿画像を読取って得られた64階調等の多値の画像データ(以下、「多値データ」という。)をγ補正部902に送る。
γ補正部902は、読取部901からの多値データをγ曲線算出部904からのγ曲線913に従って画像再現用のデータに変換する(γ補正)。
このようなγ補正を行うのは、原稿画像の階調を忠実にプリンタ部906からの出力画像において再現するためである。すなわち、原稿画像と出力画像の階調は、理想的には正比例の関係(直線911)にあるべきである。ところが、実際にはプリンタ部906の感光体ドラムの感光特性、設置環境等の要因により、再現すべき原稿画像の階調(濃度)と実際に再現される出力画像の階調(濃度)とが正確に比例せず、本来のグラフ911からずれた曲線、例えば912等を示すので、グラフ912と逆特性を示すグラフ(γ曲線)913をγ曲線算出部904で求め、そのグラフ913を用いて本来の直線911とのずれを補正することで、原稿画像の階調が忠実に出力画像で再現されるようにしている。
2値化処理部903は、γ補正後の多値データを擬似中間調表現の手法である誤差拡散法等を用いて2値データに変換し、画像メモリ905に格納させる。
プリンタ部906は、プリント指示があると、画像メモリ905から2値データを読み出して、読み出した2値データに基づいて用紙に画像を形成して出力する。
γ曲線算出部904は、γ曲線913を算出してγ補正部902に提供する。このγ曲線913の算出方法は、例えば特許文献1、2に記載されている方法が用いられる。概略すると、プリンタ部906の感光体ドラムの潜像電位、装置周辺の温湿度、感光体ドラム上に形成されたγ曲線算出用のトナーパッチの濃度等の測定結果からプリンタ部906で実際にプリント出力するとしたときの出力画像の階調特性を示すグラフ912を求め、そのグラフ912を直線911に対し線対称の位置関係になるグラフ913に逆変換する。
このようなγ補正と誤差拡散法による2値化処理を併用する構成をとることにより、中間調の画像の階調再現性を向上でき、また画像データを2値で画像メモリに保存できるので、例えば画像データを画像メモリに一時的に蓄積しておき必要に応じて読み出してプリント出力する場合、画像メモリの容量を少なく済ませられるというメリットがある。
特開平07−95406号公報 特開平10−75367号公報
上記のデジタル複写機の構成では、γ補正は原稿読取時に算出されたγ曲線913を用いて行われる。そのためプリント出力が、例えば原稿読取直後に行われる場合には、γ曲線の算出時からプリント出力時までの経過時間が短く、その間に感光体ドラムの感光特性等の変化によりプリンタ部906の出力特性が変わるといったことがほとんど生じない。
ところが、プリント出力が原稿読取りから数時間経過した後や次の日等に行われる場合には、γ曲線の算出時からプリント出力時までの経過時間が長くなるので、原稿読取時に算出されたγ曲線を用いて行われたγ補正だけでは階調再現性が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、画像メモリ等の格納手段に格納された2値データを用いて画像形成を行う構成において、階調再現性をより向上できる画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、入力された多値の画像データにγ(ガンマ)補正を施した後、2値化して格納手段に格納し、画像形成の指示を受けたとき前記格納手段から2値の画像データを読み出して画像形成を行う画像形成装置であって、前記γ補正に際し、その時の装置特性値から第1のγデータを生成し、画像形成に際し、その時の装置特性値から第2のγデータを生成するγデータ生成手段と、前記第1のγデータと前記第2のγデータとの差分を用いて2値の画像データの階調を補正する補正手段と、前記補正手段により補正された画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記補正手段は、2値の画像データを画素毎に当該画素を注目画素としてその周辺画素を含む範囲を対象にスムージング処理を施すスムージング手段と、第1のγデータに対し逆特性を有するγデータを生成する逆γデータ生成手段と、スムージング処理後の画像データを画素毎に前記逆γデータ生成手段により生成されたγデータを用いて補正する第1の補正手段と、前記第1の補正手段により補正された画像データを画素毎に前記第2のγデータを用いて補正する第2の補正手段と、を備え、同一画素について前記スムージング処理後の画像データと前記第2の補正手段による補正後の画像データの階調値の差分を求め、当該差分に応じて2値の画像データの階調値を決めることを特徴とする。
さらに、前記補正手段は、前記2値の画像データについて、画像がないことを示すオフ画素については前記階調補正を行わずそのままの値を用いることを特徴とする。
このようにすれば、例えば多値の画像データにγ補正が施された時から長時間経過後に画像形成が行われる場合であっても、その画像形成の時点でのγデータが反映されることになり、従来のように2値化前でのγ補正のまま画像形成が実行されるよりも画質向上を図れる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、デジタル複写機(以下、単に「複写機」という。)に適用した場合について説明する。
図1は、複写機1の全体の構成を示す図である。同図に示すように、複写機1は、画像読取部10、プリンタ部20および給紙部40を備える。
画像読取部10は、プラテンガラス11の原稿読取位置に載置された原稿の画像を光学的に読み取るものであって、スキャナ12、CCDイメージセンサ18などから構成される。
スキャナ12には、露光ランプ13とこの露光ランプ13の照射による原稿からの反射光をプラテンガラス11に平行な方向に光路変更するミラー14が設置され、図の矢印方向に移動することによりプラテンガラス11上の原稿をスキャンする。原稿からの反射光はミラー14に反射された後、ミラー15、16および集光レンズ17を介してCCDイメージセンサ18まで導かれ、ここで電気信号に変換されて画像データが生成される。
当該画像データは、制御部100内の画像メモリ140(図2)に格納される。そして、画像メモリ140に格納された画像データは、プリント出力のタイミングに応じて読み出され、プリンタ部20のレーザダイオード21の駆動信号となる。
プリンタ部20は、公知の電子写真方式により記録シート上に画像を形成するものであり、上記駆動信号を受信するとレーザダイオード21を駆動してレーザ光を出射させる。レーザ光は、所定の角速度で回転するポリゴンミラー22側面のミラー面で反射され、fθレンズ23、ミラー24、25を介して、感光体ドラム26の表面を露光走査する。
この感光体ドラム26は、上記露光を受ける前にクリーニング部27で表面の残留トナーを除去された後、帯電チャージャ28により一様に帯電されており、このように一様に帯電した状態で上記露光を受けると、感光体ドラム26表面に静電潜像が形成される。当該静電潜像は、現像器29により現像され、感光体ドラム26表面にトナー像が形成される。
給紙部40には、2つの用紙カセット41、42が設けられており、上述の感光体ドラム26の露光および現像の動作と同期して、必要なサイズの記録シートが用紙カセット41、42のいずれかから、給紙ローラ411もしくは421の駆動により給紙される。給紙された記録シートは、感光体ドラム26の下方で当該感光体ドラム26の表面に接触し、転写チャージャ30の静電力により、感光体ドラム26表面に形成されていたトナー像が当該記録シート表面に転写される。
その後、記録シートは、分離チャージャ31の静電力によって感光体ドラム26の表面から引き剥され、搬送ベルト32により定着部33に搬送される。記録シートに転写されたトナー像は、定着部33において内部にヒータを備えた定着ローラ34で加熱、押圧されて定着される。定着後の記録シートは、排出ローラ35により排紙トレイ36上に排出される。なお、プリンタ部20には、感光体ドラム26の表面電位を測定する電位センサ(不図示)、感光体ドラム26表面に形成されたγ曲線生成用のトナーパッチの濃度を検出する濃度センサ(不図示)や周辺の温湿度を検出する温湿度センサ(不図示)等の各種センサが配置され、制御部100は、各センサからの検出結果からγ曲線を算出する。
図2は、制御部100の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部100は、主な構成要素として、画像信号前処理部110、γ補正部120、2値化処理部130、画像メモリ140、濃度調整部150、LD駆動部160、γ曲線算出部170および不図示のCPU、ROM等を備えている。
ROMには、画像読取部10におけるスキャン動作やプリンタ部20における画像形成動作に関するプログラム等が格納されている。CPUは、ROMから必要なプログラムを読み出して、画像読取部10、プリンタ部20などの動作をタイミングを取りながら統一的に制御して円滑な複写動作を実行させる。
γ曲線算出部170は、プリンタ部20に配された電位センサや温湿度センサ等の検出結果(装置特性値)から当該検出時でのプリンタ部20による画像出力の階調特性を示すγ曲線(γデータ)を算出し、これをγ補正部120と濃度調整部150に送る。γ曲線の算出方法は、背景技術のところで説明したものと同様の公知の方法が用いられる。この意味で、γ曲線算出部170は、γデータを生成するγデータ生成手段として機能するものといえる。
画像信号前処理部110は、A/Dコンバータ、シェーディング補正部などを備えており、原稿読取によるCCDイメージセンサ18からの原稿の画像データを、A/Dコンバータでデジタルの多値信号、ここでは65階調の多値データに変換し、シェーディング補正部でCCDイメージセンサ18の感度ムラの補正を施した後にγ補正部120に送る。
γ補正部120は、γ曲線算出部170から現時点でのγ曲線、例えば図4(a)に示す曲線201のデータを受け取り、当該γ曲線に従って、画像信号前処理部110からの多値データを画像再現用の多値データに変換する(γ補正)。このγ補正自体は、従来のものと同じである。以下、このγ曲線を、読取時に算出されたγ曲線という意味で「スキャン時のγ曲線」という。
γ補正部120は、γ補正後の多値データおよびスキャン時のγ曲線のデータを2値化処理部130に送る。
2値化処理部130は、画素単位で多値データを2値データに変換する処理を行うものであり、ここでは、写真などのような中間調を含む濃淡画像の階調再現性を向上させるため、2値の擬似中間調表現手法として公知の誤差拡散処理が用いられる。なお、2値化される際の閾値として、ここでは32が設定されており、誤差拡散処理後のデータ値が32を越える画素については黒色を示す「1」に、それ以下の画素については白色を示す「0」の信号に変換される。ここで、2値化処理としては、誤差拡散によるものに限られず、例えばディザ法等の公知のものを用いるとしても良い。
2値化処理部130は、2値データとスキャン時のγ曲線のデータとを対応付けて、画像データの格納手段としての画像メモリ140に格納させる。具体的には、画像メモリ140内における2値データとスキャン時のγ曲線のデータの格納領域のアドレスを関連付け、関連付けられたアドレスのデータを所定の領域に格納させる。これにより、2値データを読み出す際には、当該アドレスのデータを参照することにより、対応するスキャン時のγ曲線のデータを読み出すことができる。
濃度調整部150は、CPUからプリント出力(画像形成)の指示があると、画像メモリ140から画像形成すべき画像データ(2値データ)および当該2値データに対応付けられたスキャン時のγ曲線のデータを読み出す。そして、γ曲線算出部170から現時点で算出されたγ曲線、例えば図5に示す曲線203のデータを受け取る。以下、プリント出力時に算出されるγ曲線を「プリント時のγ曲線」という。そして、2値データ、スキャン時およびプリント時の各γ曲線のデータに基づいて、2値データを多階調化するための多値データを生成し、これをLD駆動部160に送る。
図3は、濃度調整部150の詳細構成を示すブロック図である。
同図に示すように、濃度調整部150は、主な構成要素として、スムージング部151、逆変換部152、LUT(ルックアップテーブル)部153、154、除算器155および乗算器156等を備えている。
スムージング151は、公知のスムージング(平滑化)処理を行う回路であり、ここでは縦5画素*横5画素のスムージングフィルタ1511を備え、経路157を経て送られて来る2値データについて、画素毎に、注目画素の値に周辺画素(24個)の値の重み付け加算による移動平均を行うものである。具体的には、縦5画素*横5画素からなる2値データに、縦5画素*横5画素のスムージングフィルタ1511を重ね合わせ、画素値(0または1)とスムージングフィルタ1511の重み付け係数(ここでは、1/64、2/64、4/64のいずれか)とを対応するもの同士を乗算し、乗算したものを足し合わせる処理を実行する。
より具体的には、縦5画素*横5画素からなる25個の画素を、P11(1行目の第1列に位置する画素)、P12(1行目の第2列に位置する画素)・・・P33(3行目の第3列に位置する画素:注目画素)・・・P55(5行目の第5列に位置する画素)とし、その画素値をD11、D12・・D33・・D55とし、スムージングフィルタ1511の係数値を画素の並び順に対応させてF11、F12・・F33・・F55としたとき、平滑化後の値D33=(D11×F11)+(D12×F12)+・・+(D33×F33)+・・+(D55×F55)とするものである。
当該式によれば、例えばD11=「1」、D12=「0」、D13=「1」・・・D54=「0」、D55=「1」というように、画素値「1」と「0」が画素の並び順に交互に表れる画像の場合には、平滑化後の値D33は、32/64(=0.5)になる。
この値D33は、γ補正後の多値データ(2値化直前のデータ)での画素P33の階調値に相当するものと捉えることができる。すなわち、誤差拡散法は、多値で再現されたときに人の目に移る画像と同等に見えるように2値データを用いて2値表現する技法であり、一般的に、このように2値化された画像にスムージング処理を施すと2値化前の階調に近似した値を得ることができるとされており、重み付け係数の値を工夫することで2値化前の階調値に近い値を算出できるからである。
各画素について、当該画素を注目画素として上記スムージング処理を行うことにより、各画素の値は、2値の「0または1」から、γ補正後の65階調の「0(25画素全てが「0」の場合)、1/64、2/64・・63/64、1(25画素全てが「1」の場合)」内のいずれかの階調値Dに変換されることになる。同図は、ある画素Pについて、階調値D=30/64を示すデータがスムージング部151から出力されている例を示している。
逆変換部152は、スキャン時のγ曲線を逆変換して出力する回路である。具体的には、図4に示すようにスキャン時のγ曲線を201とすると、入力値と出力値が1対1、ここでは同じ値になる正比例のグラフ200(破線)に対し線対称の位置関係になるグラフ202を生成し、これを逆γ曲線のデータとしてLUT部153に出力する。
LUT部153は、スムージング部151からの階調値Dを、逆変換部152からの逆γ曲線202に従って変換し、変換後のデータをLUT部154に出力する。
上記のようにスムージング部151の平滑化後の階調値Dは、γ補正後の多値階調値を近似したものとできるので、各画素について当該画素の階調値Dを逆曲線202に従って変換するということは、実質的にγ補正前の元の階調値、すなわち画像信号前処理部110から出力される多値データの階調値に戻す処理を行っていることを意味する。
上記例の画素Pの場合、階調値D「30/64」は、LUT部153において、図4(b)に示すように値「20/64」に変換され、この変換後の値「20/64」は、γ補正前の階調値の近似値を示すものということになる。
図3に戻って、LUT部154は、LUT部153からのデータをγ曲線算出部170からのプリント時のγ曲線に従って変換し、変換後のデータを除算器155に出力する。
プリント時のγ曲線を図5に示すグラフ203とした場合、画素Pの例では、階調値「20/64」は、LUT部154において「25/64」に変換される。
上記のようにLUT部153から出力される階調値「20/64」は、γ補正前の階調値の近似値を示すものであるから、値「20/64」を現在のプリンタ部20の出力特性を示すγ曲線203に従って変換した値「25/64」とは、プリント時にその直前に読取りが行われたときに得られるであろうγ補正後の階調値に近い値ということができる。
除算器155は、各画素について、同一画素のスムージング部151からの階調値DのデータとLUT部154からの階調値dのデータとを受付け、dをDで除算し、その結果R(=d/D)を示すデータを乗算器156に出力する。上記の画素Pの例の場合、D=30/64、d=25/64であるから、R=25/30になる。
階調値Dは、原稿読取時に画像信号前処理部110からのデータにスキャン時のγ曲線201によるγ補正を施したときに得られたであろう値を示し、階調値dは、逆変換部152の逆変換の作用によりγ補正前のデータ、すなわち画像信号前処理部110からのデータにプリント時のγ曲線203によるγ補正を施して得られる値を示しており、実質、同じ値に別々のγ曲線を用いて補正して得られた値ということができ、この意味で、d/Dにより得られる値Rとは、スキャン時のγ曲線201とプリント時のγ曲線203の差分の大きさに相当する値と捉えることができる。
例えば、値Rが上記例のように「1」よりも小さければ、感光体ドラム26の感光特性等の変化により過去の読取時よりも現在のプリント時の方が、γ補正後の階調値はその差分だけ薄くなるように補正されるべきであるといえる。このことは、図4(a)に示すように、例えばγ補正前の階調値が「20/64」の場合、スキャン時のγ曲線201では補正値が「30/64」になるが、プリント時のγ曲線203では図5のように「25/64」になり、プリント時の方が低濃度を示す値に補正されることから理解できる。逆に、Rが「1」よりも大きければ、γ補正後の階調値はその差分だけ濃くなるように補正されるべきということになる。
乗算器156は、画像メモリ140からの2値データ(0または1)をスルー経路158を介して受け取ると共に除算器155からの値Rのデータを受信し、各画素ごとに、当該画素について双方のデータを乗算した多値データを補正データとしてLD駆動部160に出力する。具体的には、画素値が「0」の場合には「0」を、画素値が「1」の場合には比率Rの値を示すデータが出力されることになる。この意味で、濃度調整部150は、スキャン時のγ曲線201(第1のγデータ)とプリント時のγ曲線203(第2のγデータ)との差分を用いて2値データの階調を補正する補正手段として機能するものといえる。
LD駆動部160は、各画素について、当該画素の値が「0」の場合には当該画素が白色、「1」の場合には黒色相当で再現されるようにLD21を変調駆動する。また、「0<R<1」の場合には、「1」との差分、具体的にはR=25/30であれば差分5/30に相当する濃度だけ上記黒色相当よりも濃度が薄くなるように、逆に「R>1」の場合には、その差分、例えばR=31/30の場合であれば1/30に相当する濃度だけ上記黒色相当よりも濃度がさらに濃くなるようにLD21を変調駆動させる。なお、「1」との差分の大きさがどの程度のときにどれだけ黒色相当の濃度(階調)を変えるのかについての情報は、予め実験等から求められてROM等に格納され、LD21の駆動時に読み出される。
このように実際のプリント出力(画像形成)の際に、スキャン時のγ曲線とプリント時のγ曲線の差分を用いて黒色を示す画素(画像があることを示すオン画素)の階調を補正する構成にしたので、原稿読取時からある程度の時間経過後にプリント出力する場合でも、プリント出力時のプリンタ部20の出力特性が反映されることになり、従来のように読取時でのγ補正のまま出力するよりも画質向上を図れる。
また、例えば2値において背景(白色)に多数の黒点のかたまりを点在させてハイライト部の画像が表現されているような場合、人の目にはざらつき感が目立つ画像になり易くなるが、黒色の画素だけ濃度がγ曲線の差分に応じた分だけ濃度が補正されると共に、白色を示す画素(画像がないことを示すオフ画素)については、乗算器156を介してそのまま「0」を示すデータが出力されるので、2値での画像のコントラストを維持しつつざらつき感を低減できるという効果も有する。
本発明は、画像形成装置に限られず、上記濃度調整部における画像処理方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。また、一部または全部の処理を専用ハードウェアを利用して実行させたり、ソフトウェアにより実行させるようにすることができる場合もある。
(変形例)
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記実施の形態では、スムージングフィルタとして5画素*5画素のものを用いたが、フィルタの大きさ、その重み付け係数の値は上記のものに限られないことはいうまでもなく、2値を多値に変換するのに最適な大きさ等が実験等から予め決められるものである。また、スムージング処理を施す方法は、フィルタを用いる方法に限られず、注目画素とその周辺画素を含む範囲を対象にスムージング処理を行える方法一般を用いることができる。また、多値の階調を65階調とすることに限られない。さらに、γ曲線のデータ(γデータ)としては、当該曲線を表す関数の式であっても良いし、入力値と出力値を対応付けたテーブル構成のデータ等を用いることができる。
上記では、本発明をモノクロの画像に適用した場合の例を説明したが、カラー画像についても適用可能である。例えば、再現色としてC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)色を用いる場合、各色ごとに、1の画素をオン画素とオフ画素のいずれかに分けて上記実施の形態の方法による処理を行うとすれば良い。
(2)上記実施の形態では、濃度調整部150においてスムージング部151から出力される値とLUT部154から出力される値の比率をとるとしたが、スキャン時のγデータとプリント時のγデータの差分が出力画像に反映される構成であれば良い。例えば、除算器155の代わりに公知の減算器を配置し、減算により求められた差分を示すデータを乗算器156を介してLD駆動部160に出力し、LD駆動部160ではその差分の大きさに応じて黒色を示す画素の階調を補正する構成とすることができる。
また、例えばγ補正部120およびLUT部153で用いられるγ曲線が共に図4の直線200のような入出力特性が1対1のもの、すなわち入力データがそのままスルー出力される場合には、実質的にLUT部154においてだけプリント時のγ曲線に従ってγ補正が施されることになる。その意味では、γ補正部120、LUT部153、逆変換部152を配置せずに、プリント出力時に2値データを多値データに変換したときにだけ当該時点でのγ曲線に従ってγ補正を行う構成とすることでも、プリント出力時のプリンタ部20の階調特性を反映した補正が可能になる。
(3)上記実施の形態の濃度調整部150は、2値データの白色を示す画素については「0」をそのままLD駆動部160に出力するとしたが、例えば白色についても黒色同様に比率Rによる階調補正を行うとすることもできる。この場合には、乗算器156をなくし、除算器155の出力をLD駆動部160に送る構成とすれば良い。
(4)画像形成装置としては、γデータを用いてγ補正するものであれば複写機に限られず、プリンタ、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。また、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明に係る画像形成装置は、2値で表現された画像をプリント出力する場合における階調再現性を向上させる技術として有用である。
デジタル複写機1の全体の構成を示す図である。 上記複写機1に設置される制御部100のブロック図である。 制御部100内の濃度調整部150の詳細構成を示すブロック図である。 γ曲線の例を示す図である。 別のγ曲線の例を示す図である。 従来の複写機の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 複写機
20 プリンタ部
100 制御部
120 γ補正部
130 2値化処理部
140 画像メモリ
150 濃度調整部
170 γ曲線算出部
151 スムージング部
152 逆変換部
153、154 LUT部
155 除算器
156 乗算器
201、202、203 γ曲線

Claims (3)

  1. 入力された多値の画像データにγ(ガンマ)補正を施した後、2値化して格納手段に格納し、画像形成の指示を受けたとき前記格納手段から2値の画像データを読み出して画像形成を行う画像形成装置であって、
    前記γ補正に際し、その時の装置特性値から第1のγデータを生成し、画像形成に際し、その時の装置特性値から第2のγデータを生成するγデータ生成手段と、
    前記第1のγデータと前記第2のγデータとの差分を用いて2値の画像データの階調を補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補正手段は、
    2値の画像データを画素毎に当該画素を注目画素としてその周辺画素を含む範囲を対象にスムージング処理を施すスムージング手段と、
    第1のγデータに対し逆特性を有するγデータを生成する逆γデータ生成手段と、
    スムージング処理後の画像データを画素毎に前記逆γデータ生成手段により生成されたγデータを用いて補正する第1の補正手段と、
    前記第1の補正手段により補正された画像データを画素毎に前記第2のγデータを用いて補正する第2の補正手段と、を備え、
    同一画素について前記スムージング処理後の画像データと前記第2の補正手段による補正後の画像データの階調値の差分を求め、当該差分に応じて2値の画像データの階調値を決めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補正手段は、
    前記2値の画像データについて、画像がないことを示すオフ画素については前記階調補正を行わずそのままの値を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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