JPH0698167A - 基準濃度調整方法 - Google Patents

基準濃度調整方法

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Publication number
JPH0698167A
JPH0698167A JP4243685A JP24368592A JPH0698167A JP H0698167 A JPH0698167 A JP H0698167A JP 4243685 A JP4243685 A JP 4243685A JP 24368592 A JP24368592 A JP 24368592A JP H0698167 A JPH0698167 A JP H0698167A
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JP
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white
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image
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JP4243685A
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English (en)
Inventor
Takashi Toyofuku
福 貴 司 豊
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH0698167A publication Critical patent/JPH0698167A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】読取走査子と固体撮像素子とによって原稿の画
像データを読み取る画像読取装置において、読取画像の
ごみや塵や電気ノイズに強いシェーディング補正を行う
ことができ、また、ゲイン調整を短時間で行うことがで
きる基準濃度調整方法の提供。 【構成】シェーディング補正用白基準板70を複数、例
えば3つのブロックに分け、これらの複数のブロック
(71a,71b,71c)毎に各画素の複数ラインの
平均測光値を求め、各画素についてこれら3つの平均測
光値の最大値をシェーディング補正値とする基準濃度調
整方法、およびゲイン調整用白基準板72を読み取って
得た白光量測定値が基準白色濃度の光量値となるように
ゲイン調整量を設定する際に白光量測定値を算出するた
めのゲイン調整量の初期値を前回のゲイン調整時のゲイ
ン調整量としてバイナリーサーチを行う基準濃度調整方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主走査方向に延在し、
この主走査方向と略直交する副走査方向に移動して原稿
画像を読み取る読取走査子および固体撮像素子を用いた
画像読取装置において、シェーディング補正用白基準板
を用いたシェーディング補正およびゲイン調整用白基準
板を用いたゲイン調整の少なくとも一方を行って各画素
の白基準濃度を調整する基準濃度調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷製版装置や複写装置等の画像形成装
置に用いられる画像読取装置として、一次元方向(主走
査方向)に延在する読取光によって原稿を2次元的に走
査し、原稿からの反射光を固体撮像素子によって光電的
に読み取る画像読取装置が知られている。
【0003】このような画像読取装置は、反射原稿の読
み取りの場合には、原稿台上の所定の位置に原稿を載置
して原稿台押さえ等で固定した後、主走査方向に延在す
る光源、例えば蛍光灯、LEDアレイ等の棒状光源を有
する読取走査子を前記一次元方向と略直交する副走査方
向に移動する。これにより、原稿台上の原稿は、光源よ
り射出された読取光によって全面を二次元的に照射され
る。原稿からの反射光は、複数のミラーを有する光学系
によって所定の方向に反射され、結像レンズを透過して
所定位置に配置されたCCD等の固体撮像素子に結像
し、この固体撮像素子によって光電変換されて電気信号
に変換され、原稿画像データとして例えば濃度信号とさ
れている。
【0004】得られた原稿画像データは、上述の印刷製
版装置などの画像形成装置においては、画像処理装置に
おいて様々な処理がなされた後、記録画像情報として画
像記録装置に伝送される。画像記録装置では、伝送され
た記録画像情報に応じて変調された光ビームによって感
光材料を2次元的に走査露光して、画像記録を行い、読
み取った原稿画像の再生画像を得ている。
【0005】このような読取走査子を用いた画像読取装
置における不可避的な問題点として、原稿からの反射光
の光量が、主走査方向の中央部に比べて両端部のほうが
相対的に低くなってしまう、いわゆるシェーディングが
ある。例えば、棒状光源として蛍光灯を用いた場合、蛍
光灯の光量はその長手方向すなわち主走査方向で均一で
はなく、中央部に比べ両端部の光量が若干低い。また、
光源の光量が主走査方向で均一であっても、通常の光学
部材は光軸を中心に設計されるため、やはり中央部に比
して周辺部は効率が低く、CCD等に入射する反射光
は、やはり主走査方向の中心部に比べ両端部の光量は相
対的に低くなってしまう。また、CCDなどの固体撮像
素子においても、各画素毎のばらつきがあり、このばら
つきによる受光光量のゆらぎを生じさせてしまう。その
ため、正確な画像読取を行うことができず、通常、画像
読取装置においては、固体撮像素子の画素毎のばらつき
をも考慮して、固体撮像素子の各画素の受光光量を主走
査方向全体で出力電気信号として電気的に均一にするた
めのシェーディング補正が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような画像読取装
置において、従来、シェーディング補正は、少なくとも
主走査方向1ラインに延在する比較的広幅の褪色のない
セラミック製の白色基準板を原稿台外の読取走査子の走
査範囲内に主走査方向に略平行に配置し、これを読取走
査子によって比較的高速で走査し、その反射光の光量デ
ータを主走査方向1ラインの各画素毎に複数ラインに亘
って累積し、その平均を求めることで主走査1ラインの
光量分布を得て、これに基づいて各画素の読取光量デー
タを電気的に補正し、主走査方向の1ラインの各画素に
ついて均一化することにより行っていた。
【0007】このようなシェーディング補正方法では、
比較的高速の走査読取を行うので、1ラインの読取走査
幅が比較的広く、ごみや塵などの影響を受けにくく、ま
た、多数のラインに亘って平均化するのでCCD等の固
体撮像素子などの電気的ノイズの影響も受けにくく、筋
むらなどの画質劣化を生じさせない適切な方法である
が、広幅の白色基準板が必要であるため、小型化に不適
であり、またセラミック白色基準板は高価であり、低コ
スト化に不適であるという問題があった。
【0008】一方、特開昭60−237765号公報に
は、基準白原稿を複数ラインに亘ってラインイメージセ
ンサによって光電的に読み取り、その出力データのうち
の最大値を各画素毎に記憶して、この最大値を用いてシ
ェーディング補正を行う方法が開示されている。この方
法は、複数のラインの出力データのうちの最大値を用い
ることにより、ごみや塵などの影響を受けないシェーデ
ィング補正値を得るものであるが、1ラインのみのデー
タでは、電気的ノイズの影響を受けやすいため、電気的
ノイズの影響による縦すじむらが無視できない高画質画
像に対しては適用できないという問題があった。
【0009】本出願人は、画像読取装置を小型化、低コ
スト化するために、シェーディング補正用白基準板とし
て狭幅のシェーディングペーパーを用い、ゲイン調整用
白基準板として小さなセラミック製の白基準板を用いる
装置を提案している。シェーディングペーパーは、原稿
台外の読取走査子の走査範囲内で長手方向を主走査方向
に一致して配置される、主走査方向に読取走査子よりも
長い領域を有する白色の長尺な紙であって、読取走査子
がこのシェーディングペーパーを走査して、その反射光
の光量を測定することにより、主走査方向1ラインにお
ける画素毎の光量分布を得て、この光量データを各画素
毎に複数ラインに亘って累積し、平均化して電気的ノイ
ズの影響を除去したシェーディング補正値を得ている。
【0010】ところが、このように狭幅のシェーディン
グペーパーを読取走査子によって走査して、電気的ノイ
ズの影響を無視できる程度に平均化するのに必要な数の
出力光量データを累積するためには、1走査ラインの読
取走査幅は、狭くなり、ごみや塵と同程度あるいはそれ
以下となるため、シェーディングペーパーの読取走査範
囲内にごみや塵などが付着していると、たとえ、複数ラ
イン平均化しても、ごみなどが付着している画素の出力
光量データ、すなわちシェーディング補正値がごみなど
の影響を受けて低下するため、この補正値を用いてシェ
ーディング補正を行うと、再生画像に縦筋むらなどが発
生するという問題があった。
【0011】また、シェーディングペーパーは通常は安
価な紙であり、経時と共に褪色してしまう。そのため、
シェーディングペーパーは所定期間経過し、大きく褪色
すると交換されるが、シェーディングペーパーが若干褪
色しても、シェーディングペーパーの褪色は全域で同程
度に起こるので、各読取画素間の画素バランスをとるシ
ェーディング補正には影響はない。しかしながら、出力
光量測定値は褪色によって減少するため、この測定値を
基準白色濃度として光量測定値の最大幅を設定するため
のゲイン調整を行うと、読取画像濃度データが、原稿画
像濃度と違ってしまう。従って、ゲイン調整は、シェー
ディングペーパーによるシェーディング補正とは別に、
ゲイン調整のための小さなセラミック製白基準板で行っ
ている。
【0012】ところで、ゲイン調整は、このような白基
準板を読取走査子で照射し、その反射光をCCDなどの
固体撮像素子で受光し、得られたデータを適正にシェー
デイング補正した後行われる。このように白色基準板を
1ライン読み取った後、所要補正を行った出力光量測定
値を1ラインについて所定の複数画素累積することを所
定の複数回または複数ラインについて繰り返して、平均
光量測定値を求める。この後、この平均光量測定値に予
め設定されたゲイン調整量GAIN、例えば12bit
ではゲイン調整量の最小値を000、その最大値をFF
Fとする時、初回設定値としてFFF/2でゲイン調整
し、その時の白光量測定値出力SG を得る。この白光量
測定値出力SG が関係式SM −B<SG <SM −Aを満
足するようになるまで、ゲイン調整量GAINをバイナ
リーサーチによって設定していく。ここでSM は目標濃
度すなわち基準白色濃度の光量値、A,Bは予め設定さ
れる定数である。こうして、設定されたゲイン調整量G
AINに対して、白基準板を読み取り、その時の出力値
である白光量測定値SG が上述の範囲に調整されると、
その後ゲイン調整量GAINを所定量ずつ変化させるこ
とを両光量値(SGとSM )が一致するまで繰り返し
て、ゲイン調整量GAINを設定している。しかしなが
ら、バイナリーサーチを開始する際のゲイン調整量の初
期設定値は、いつも最大ゲイン調整量の中央値に設定さ
れるため、1つの平均化光量測定値を得るための光量測
定および累積、平均化、比較という電気的演算処理プロ
セスに一定の時間を要するため、ゲイン調整量を設定す
るまでの演算に時間がかかるという問題もある。
【0013】また、ここに提案した装置では、低コスト
化のためシェーディング補正やゲイン調整のためのバッ
クアップメモリを持っていないため、シェーディング補
正は電源オン時やここから所定時間経過時や読取条件変
更時に行うが、ゲイン調整は毎読取時に行うためサイク
ルタイムが長くなるという問題がある。
【0014】本発明の第1の目的は、上記従来技術の問
題点を解消し、シェーディング補正用白基準板に付着す
るごみや塵などの影響やCCDなどの固体撮像素子を始
めとする読取回路における電気ノイズ等の影響を受けに
くいシェーディング補正を行うことのできる基準濃度調
整方法を提供するにある。
【0015】また、本発明の第2の目的は、上記従来技
術の問題点を解消し、ゲイン補正用白基準板を用いてゲ
イン調整量を設定し、この設定ゲイン調整量によってゲ
イン調整を行う際に、ゲイン調整量の設定を短時間で行
うことができ、サイクルタイムを短縮することのできる
基準濃度調整方法を提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、原稿画像濃度を読み取る画像読取
装置において、主走査方向の1ライン分読み取るための
読取走査子によってシェーディング補正用白基準板を前
記主走査方向と略直交する副走査方向に読取走査し、前
記主走査方向の1ライン分の画素を固体撮像素子によっ
て画素分割して読み取って、シェーディング補正を行う
に際し、前記白基準板を前記読取走査素子によって前記
副走査方向に所定間隔をあけて複数の領域に分割して走
査し、各領域において前記固体撮像素子によって読み取
られた複数ラインの測光値を各画素毎に平均化して平均
値を求め、各画素において、これら複数の領域の平均値
のうちの最大値を当該画素のシェーディング補正値とす
ることを特徴とする基準濃度調整方法を提供するもので
ある。
【0017】上記第2の目的を達成するために、本発明
は、原稿画像濃度を読み取る画像読取装置において、主
走査方向の1ライン分読み取るための読取走査子および
固体撮像素子の組み合わせによって、ゲイン調整用白色
基準板を読み取り、得られた測光値に所要の補正を行っ
た後の補正出力値をゲイン調整して白光量測定値を得、
得られた白光量測定値が予め設定された基準白色濃度値
となるように、前記補正出力値に加えるべきゲイン調整
量を設定するに際し、前記ゲイン調整量の初期値として
前回設定されたゲイン調整量の所定値またはその近傍を
用いて、前記白色基準板の読み取りによって得られた補
正出力値にゲイン調整を行ない、得られた白光量測定値
と基準白色濃度値とを比較することを繰り返して、前記
白光量測定値が基準白色濃度値からのずれ量が一定以内
である範囲に入るまでバイナリーサーチを行った後、前
記白光量測定値が前記基準白色濃度値に等しくなるま
で、この時のゲイン調整量から所定量ずつ増加あるいは
減少することを繰り返してゲイン調整量を設定すること
を特徴とする基準濃度調整方法を提供するものである。
【0018】
【発明の作用】本発明の第1の態様の基準濃度調整方法
は、原稿台上に載置された原稿の画像濃度を主走査方向
に1ライン分読み取る読取走査子を、主走査方向と略直
交する副走査方向に移動することによって、原稿画像を
CCDなどの固体撮像素子によって画素毎に光電的に読
み取る画像読取装置において、読取に先立って、まず読
取走査子によって原稿台外に配置されるシェーディング
補正用白基準板を所定走査幅をもつ複数、例えば3つの
領域毎に分けて走査し、固体撮像素子によって白基準板
からの反射光の光量を光電変換して電気的に読み取り、
この光量測定値を種々補正した後、各々の複数の領域に
ついて各画素毎に所定ライン分累積し、平均する。主走
査1ラインの各画素について、求められた複数の領域の
光量測定値を比較し、最大値を求め、これを当該画素の
シェーディング補正のために用いるシェーディング補正
値とする。
【0019】従って、得られたシェーディング補正値
は、所定ライン分累積され、平均化されているため電気
的ノイズの影響を受けにくいものとなっており、また複
数の領域に分けて光量測定し、その最大値を用いている
ので、複数の領域の多くとも2つの領域にごみや塵など
が付着していても、残りの1つに付着していない限り、
これらのごみなどの影響を受けることはない。従って、
本発明により求められた、このようなシェーディング補
正値を用いて読取画像データをシェーディング補正する
ことにより、縦筋や筋むらなどのない高画質再生画像を
得ることができる。
【0020】本発明の第2の態様の基準濃度調整方法
は、上記画像読取装置において、読取走査子によって原
稿台外に配置されるゲイン補正用白基準板を照射し、そ
の反射光を固体撮像素子によって受光し、光電変換して
その光量測定値(データ)を電気信号として読み取り、
この光量データをシェーディング補正も含め、種々補正
した後、この補正出力値を1ラインについて複数画素累
積することを複数回繰り返した後に平均して平均化され
た補正出力値を得た後、まずゲイン調整量の初期値とし
て予め記憶されていた前回設定されたゲイン調整量の近
傍の所定値を用いて平均化補正出力値をゲイン調整する
ことにより白光量測定値(白基準板光量測定値)を得
る。この白光量測定値と予め設定されている基準白色濃
度値(基準白色濃度の光量値)とを比較して、バイナリ
サーチによって次回のゲイン調整量を得る。
【0021】こうして、白光量測定値が基準白色濃度か
らのずれ量が一定以内である範囲に入るまで、上記測
光、ゲイン調整、比較、ゲイン調整量の設定を繰り返す
バイナリサーチを行った後、ゲイン調整量を単調に所定
量ずつ増加または減少させることを白光量測定値と基準
白色濃度値が一致するまで繰り返して必要なゲイン調整
量を設定するものである。その結果、ゲイン調整量設定
までのサイクルタイムを短縮でき、画像読取全体のサイ
クルタイムを短縮できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る基準濃度調整方法を添付
の図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。図
1は、本発明の基準濃度調整方法を適用する画像読取装
置を用いた印刷製版装置の模式図である。また、図2に
は、図1に示される画像読取装置の上面および読取走査
子の速度変化を概念的に示す概念図である。
【0023】同図に示すように印刷製版装置10は、画
像読取装置12と、画像処理装置14と、画像記録装置
16とからなり、原稿Gの画像、例えば連続階調画像を
画像読取装置12によって図中矢印yで示される副走査
方向に走査しつつ、副走査方向と略直交する主走査方向
(図1紙面に垂直な方向 図2矢印x方向)1ライン毎
に光電的に読み取り電気信号とした後、画像処理装置1
4で2値化された網点画像信号Rとし、画像記録装置1
6において感光材料F上に網点階調画像として露光記録
し、感光材料処理を行って再生するものである。
【0024】画像読取装置12は、原稿Gを載置する透
明ガラス板などからなる原稿台22と、原稿Gを原稿台
22に固定するための原稿台カバー24と、読取走査子
である光源ユニット31と、反射光Lの光路を逆方向に
向ける第2ミラー32および第3ミラー34からなるミ
ラーユニット35と、原稿画像を担持するスリット状の
反射光を結像させる結像レンズ36と、前記反射光の結
像位置に配置され、前記主走査方向1ラインの原稿画像
を1ブロックとして光電変換して画像濃度データSaと
してアナログ電気信号化するCCD38とを有する。ま
た、結像レンズ36には、CCD38に入射する反射光
Lの光量を調整するための絞り36aが配置されてい
る。また、結像レンズ36とCCD38との間には、色
フィルタ37aおよびモアレ消しフィルタ37bなどの
フィルタが配置され、必要に応じて反射光の光路Lに挿
入される。
【0025】図示例の印刷製版装置10(画像読取装置
12)においては、光源ユニット31の基準位置(ホー
ムポジション)Hpと原稿台22との間には、反射光L
の光量測定値(濃度測定値)のシェーディング補正を行
うためのシェーディングペーパー70と、かつCCD3
8によって測光される反射光Lの光量測定値の最高レベ
ルのゲイン調整を行うための白基準板72とが配置され
る。
【0026】光源ユニット31は、原稿台22上に載置
された原稿Gを原稿台22の下面側から照明するための
光源を構成する一次元方向(主走査方向)に延在する長
尺の2本の蛍光灯26,26、蛍光灯26,26によっ
て射出され、原稿Gによって反射された反射光Lを直下
に所定スリット幅および長さのスリット光として透過さ
せるスリット28を有し、蛍光灯26,26を覆うケー
シング29およびスリット28の直下に配置され、反射
光Lの光路を副走査方向に反射する第1ミラー30から
構成される。このような光源ユニット31は、図示しな
いパルスモータなどを駆動源とする駆動手段によって、
図2に示すように基準位置Hpから矢印yで示される副
走査方向に移動されることにより、蛍光灯26,26か
らの光(読取光)によって原稿Gを2次元的に走査し、
また必要に応じてシェーディングペーパー70を2次元
的に走査して、本発明の第1の態様の基準濃度調整方法
を実施する。また、光源ユニット31は、停止した状態
で白基準板72を照射し、本発明の第2の態様の基準濃
度調整方法を実施する。
【0027】また、ミラーユニット35は、この光源ユ
ニット31が原稿台22の下面を副走査方向yに所定の
副走査速度で走査移動するとき、走査中原稿Gからの反
射光の反射光LのCCD38までの光路長が等しくなる
ように、前記副走査速度の1/2の速度で同じ副走査方
向に移動する。
【0028】CCD38は、主走査1ライン分の原稿画
像を光電変換して主走査1ライン分のアナログ画像デー
タ信号Saとして出力するラインセンサであるが、本発
明においては、これに限定されず種々のラインセンサを
用いることができる。ところで、CCD38によって読
み取られる主走査方向1ライン分のアナログ画像データ
Saは、スリット28の主走査方向の長さ全域にわた
る、すなわち、原稿台主走査方向有効範囲のアナログ画
像データであり、原稿Gの主走査方向の長さがスリット
28の長さより小さい場合には、原稿画像データ以外の
画像データ、例えば原稿カバー24の裏面のデータをも
画像データとして含んでいる。
【0029】画像処理装置14は、CCD38から主走
査1ラインの画像データを読み取るタイミングを決める
主走査クロックφx を発生するクロック発生器40と、
主走査クロックφx に基づいてCCD38から読み込ま
れたアナログ画像データ信号Saをゲイン補正などのア
ナログ補正した後、デジタル信号としての画像データ信
号Sに変換するA/D変換器42と、この画像データ信
号Sを用いて、プレスキャン時には本発明のシェーディ
ング補正値やゲイン調整量の設定のための基準濃度調整
方法を実施するとともに、本スキャンではこの信号Sを
画像処理して最終的に網点画像信号として画像記録装置
16に出力する画像処理部44とからなる。
【0030】画像処理部44ではクロック発生器40か
らの主走査クロック信号φx および副走査クロック信号
φy に基づき前記画像信号Sに対してCCD38のオフ
セット補正や暗時補正などの補正を施した後、対数変換
処理、シェーディング補正、ゲイン調整、階調変換処
理、倍率変換処理、平滑化処理、鮮鋭化処理、網掛処理
等の画像処理などを施し、2値化された網点画像信号R
として画像記録装置16に出力する。
【0031】画像記録装置16は、前記網点画像信号R
をレーザ光等の光信号に変換し感光材料F上に導いて露
光し、網点階調画像の記録を行う画像露光部46と、露
光済感光材料を現像、定着して網点階調画像として原稿
画像を再生する感光材料処理部48からなる。ここで、
感光材料処理部48は、必ずしも一体として有している
必要はなく、露光済感光材料Fを別の感光材料処理装置
によって処理するようにしてもよい。
【0032】図3は、図1の画像処理部44の構成を示
したものである。この場合、画像処理部44は、まず画
像バスにより画像データが順次流れている前補正回路部
50、対数変換回路52、CCD補正回路54、階調変
換回路56、倍率変換回路58、網点生成部60と、倍
率変換回路58と網点生成部60との間の画像バスから
CPUバスに接続されるラインメモリ62と、CPUバ
スにより情報のやり取りを行っているCPU64、RO
M66、RAM68とがあり、前補正回路部50、対数
変換回路52、CCD補正回路54、階調変換回路5
6、倍率変換回路58および網点生成部60と、CPU
64、ROM66およびRAM68とは、それぞれ接続
されて種々の画像処理が行われる。
【0033】前補正回路部50は、オフセット補正回路
50aと暗時補正回路50bとからなる。ここでオフセ
ット補正回路50aは、ラインセンサ、増幅器およびA
/D変換器などのアナログ素子の温度ドリフトおよび電
圧変動などのオフセット誤差の変動に伴う雑音成分を、
暗時のマスク画像信号を用いて、補償するもので、例え
ば、暗時の画像信号レベルが複数の走査ラインにわたっ
て変動する場合に1ライン毎にオフセット誤差を補償
し、信号を安定にするものである。また暗時補正回路5
0bは、CCD38などの各画素毎の(光が入射してい
ない時にも存在する)のベース信号の不均一(ゆらぎ)
を補正する暗時補正などを行うものである。対数変換回
路52は、画像信号を対数変換(LOG変換)するもの
である。
【0034】CCD補正回路54は、本発明の最も特徴
的な部分であって、シェーディング補正回路54aとゲ
イン補正回路54bからなる。ここで、シェーディング
補正回路54aは、本発明の第1の態様の基準濃度調整
方法によって設定されたシェーディング補正値を用い
て、固体撮像素子であるCCD38の各画素毎のばらつ
きによる受光光量の不均一を照明光の不均一をも含めて
補正するシェーディング補正を行うものである。またゲ
イン補正回路54bは、本発明の第2の態様の基準濃度
調整方法によって設定されたゲイン調整量を用いて、C
CD38による光量測定値の最大幅、すなわち最大値を
設定し、各画素についてそろったものとするゲイン調整
を行うもので、すなわち基準となる白濃度の光量値をど
の画素についても同じ白基準板72からの読取光量値に
設定するためのものである。各画素の受光信号をベース
および最大値のそろった均一なものとする、すなわち各
画素の受光信号の画素バランスがとれたものとする、例
えば同じ原稿画像濃度であれば同じ画像データ(画像信
号)とするものである。ところで、上述の暗時補正やシ
ェーディング補正およびゲイン補正は、CCD38での
受光信号をA/D変換器40でA/D変換する前のアナ
ログデータのうちに行ってもよい。また、CCD補正回
路54は、対数変換回路52の前に配置し、シェーディ
ング補正やゲイン補正などのCCD補正後、対数変換を
行ってもよい。
【0035】階調変換回路56は、対数変換された画像
信号を階調特性(露光量−濃度特性)に対応する画像信
号、すなわち画像記録のための信号に変換するものであ
る。倍率変換回路58は、CCD38で読み取られた主
走査方向1ライン分の画像データを所定の拡大倍率、縮
小倍率などの画像形成倍率に応じた主走査方向の画素密
度に対応する画像信号に変換する回路であり、前記主走
査1ライン画像データから所定の間引き率で画像データ
を間引いて、1ラインの画像データを所要量の画像デー
タとすることのできる回路である。例えば、倍率変換回
路58ではプレスキャンにおいては、1ラインの全入力
画像データ7500画素を間引いて約1/30の250
画素程度のデータ量としている。
【0036】網点生成部60は、平滑化処理回路、鮮鋭
化処理回路および網点分解処理回路からなる。平滑化処
理回路は、入力画像データと周辺画素データとを平均化
して、当該入力画像データをアンシャープ処理し、画像
データ信号中のノイズ低減を図り、補正画像データを得
る。鮮鋭化処理回路は、画像の輪郭などのエッジを強調
し、鮮鋭化(シャープネス)処理するもので、例えば、
原画像データから平滑化された平滑化画像データの定数
倍を引きアンシャープマスキングをして画像鮮鋭度を増
し、エッジ強調を行う。さらに、網掛処理回路は、画像
濃度信号から網点画像信号を作成するもので、この網点
画像信号は、所要の角度および線数に応じて画像濃度を
面積変調する。網点画像信号は、画像記録装置16の画
像露光部46に出力される。
【0037】ラインメモリは、原稿台22の主走査方向
有効範囲1ライン分の画像データを記憶するものであっ
て、倍率変換回路58によって間引かれた1ライン分の
画像データを記憶するためのメモリである。一旦、記憶
された1ライン分の画像データはこのラインメモリ62
からCPU64によって読み出され、種々の演算処理に
供される。
【0038】CPU64は、ROM66に記憶されてい
る制御シーケンスに従って、上述の前補正回路部50、
対数変換回路52、CCD補正回路54、階調変換回路
56、倍率変換回路58、網点生成部0の平滑化処理回
路、鮮鋭化処理回路、網掛処理回路などの各回路の制
御、および予めRAM68にメモリされている各種デー
タおよびユーザが入力したデータ、例えば主走査方向の
有効画像領域データや画像処理に必要な種々の制御、さ
らに本発明の第1の態様のシェーディング補正値を設定
する基準温度調整方法および本発明の第2の態様のゲイ
ン調整量を設定する基準濃度調整方法を行うものであ
る。
【0039】このような印刷製版装置10(画像読取装
置12)においては、本発明の第1の態様の基準濃度調
整方法によるシェーディング補正値の設定(更新)はシ
ェーディングペーパー70を用いて行われ、電源をオン
した時点、色フィルタ37aやモアレ消しフィルタ37
bなどのフィルタの挿入量が変更された時および絞り3
6aによる絞り調整量が変更された時、等に行われる。
シェーディングペーパー70は安価な紙で経時変化で褪
色してしまうが、シェーディングペーパー70がたと
え、少し褪色しても正確な画素バランスをとるためのシ
ェーディング補正を行うことは可能である。しかし褪色
したシェーディングペーパー70では反射光Lの光量が
最大値である基準白色濃度値(光量値)を設定すること
はできない。従って、反射光L光量が最高レベルである
場合のCCD38による濃度(光量)測定値の最大値の
設定(光量測定の最大幅の設定)を行うために、本発明
の第2の態様の基準濃度調整方法による白基準板72を
用いたゲイン調整量の設定が毎画像読取のプレスキャン
時に行われる。
【0040】白基準板72はセラミック製の純白の小型
の板で、画像読取装置12においては、白基準板72を
用いたゲイン調整の際には、光源ユニット31を停止し
て白基準板72を照射し、その反射光をCCD38によ
って測定することにより、反射光Lが最高レベルである
場合のCCD38の光量計測値を得、これを基準白色濃
度にするためのゲイン調整量を設定する。
【0041】本発明の基準濃度調整方法を実施する印刷
製版装置10の画像読取装置12は、基本的に以上のよ
うに構成されるが、以下にその作用および基準濃度調整
方法を説明する。
【0042】まず、本発明第1の態様の基準濃度調整方
法によるシェーディング補正について説明する。まず、
電源がオンされると、絞り36aが開放値、あるいは所
定値に設定され、色フィルタ37a、モアレ消しフィル
タ37bが光路内に所定量挿入される。図2に示すよう
に、光源ユニット31は、基準位置(HP)からスロー
アップ、所定速度で移動、スローダウンして所定位置に
停止し、ここから再びスローアップして所定速度、例え
ば倍率100%読取速度に達する時シェーディングペー
パー70の端部に到達しており、ここからこの速度でシ
ェーディングペーパー70を走査する。
【0043】ここで、本態様においては、図4に示すよ
うにシェーディングペーパー70を3つのブロック(領
域)71a,71b,71cに分けて行う。まず、ブロ
ック71aの第1ラインが読み取られる。すなわち、図
1に示すように、光源ユニット31の光源26によって
照射された光はシェーディングペーパー70の第1ブロ
ック71aの第1ライン部分によって反射される。この
反射光Lはスリット28を通過し、ミラー30,32,
34によって反射され、絞り36aが所定絞り値に設定
された結像レンズ36を通過し、必要に応じて挿入され
る色フィルタ37aおよびモアレ消しフィルタ37bを
通過し、CCD38に結像されて入射する。
【0044】CCD38は図3に示すように、この反射
光Lの光量を主走査1ラインの各画素毎に光電変換して
各画素のアナログ光量信号を出力する。このアナログ光
量信号はAD変換器42でAD変換され、例えば12b
itのデジタル光量信号とされ、前補正回路部50にお
いてオフセット回路50aによるオフセット補正、暗時
補正回路50bによる暗時補正が施され後、対数変換回
路52によって対数変換される。こうして得られた12
bitの光量測定値(測光値)は、CCD補正回路54
のシェーディング補正回路54aに入力されてCPU6
0によってRAM68に各画素毎に記憶される。
【0045】次のタイミングでは光源ユニット31は副
走査方向に移動し、シェーディングペーパー70の第1
ブロック71aの第2ラインを照射し、その反射光Lの
光量が全く同様にして、12bitの測光値が各画素毎
に得られ、CPU60によってRAM68に記憶されて
いた第1ラインの測光値と各画素毎に累積される。CP
U60は、この各画素毎の測光値の読取および累積を第
1ブロック71aの全領域に亘って、例えば64ライン
について行った後、この各画素の累積値を各画素毎に平
均化し平均測光値を各画素毎に求め、RAM68に記憶
する。ここで、第1ブロック71aの全領域から読み取
られる主走査ラインの数は、各画素の測定値の累積値が
電気的ノイズの影響を受けなくなるまで累積できれば、
いくつであってもよいが、サイクルタイムの点からはあ
まり多いのは好ましくない。
【0046】こうして、シェーディングペーパー70の
第1ブロック71aの各画素毎の平均測光値を得た後、
光源ユニット31はさらに副走査方向に所定速度で移動
し、シェーディングペーパー70の第2ブロック71b
および第ブロック71cを全く同様にして読み取り、各
々のブロック毎に各画素毎の平均測光値を得、それぞれ
RAM68に記憶する。そして、CPU64はこの後、
各画素毎に3つのブロック71a,71b,71cの3
つの平均測光値のうちの最大値を求め、それぞれ各画素
のシェーディング補正値とする。こうして、主走査方向
1ライン分の各画素のシェーディング補正値が決定さ
れ、RAM68に記憶される。こうして本発明の第1の
態様の基準濃度調整方法が終了する。この時、光源ユニ
ット31は、図2に示されるようにシェーディングペー
パー70の端部から外れるとともにスローダウンして白
基準板72を読み取れる位置で停止する。なお、シェー
ディングペーパー70を読み取るブロックは、複数個の
ブロックであればよく、図4に示す3つのブロック71
a,71b,71cに限定されない。
【0047】次に、本発明の第2の態様の基準濃度調整
方法によるゲイン調整について説明する。図1に示すよ
うに光源ユニット31の光源26によって照射された光
は、白基準板72によって反射され、上述したように、
その反射光Lはスリット28を通過し、ミラー30,3
2,34によって反射され、絞り36aが所定絞り値に
設定された結像レンズ36、必要に応じて挿入される色
フィルタ37aおよびモアレ消しフィルタ37bを通過
し、CCD38に結像されて入射する。CCD38に入
射した光はCCD38によって光電変換されて主走査1
ラインの各画素のアナログ光量信号となって出力され
る。
【0048】このアナログ光量信号はAD変換器42で
AD変換され、例えば12bitのデジタル光量信号と
される。前補正回路部50においてオフセット回路50
aによるオフセット補正、暗時補正回路50bによる暗
時補正が施された後、対数変換回路52によって対数変
換される。主走査方向1ラインの所定画素範囲にのみ配
置されるので、ここで、白基準板72は、この白基準板
72の配置範囲の画素のみの光量測定値を求めるように
してもよい。こうして得られた12bitの光量測定値
(測光値)は、CCD補正回路54のシェーディング補
正回路54aに入力され、先に求められてRAM68に
各画素毎に記憶されているシェーディング補正値によっ
て上記所定範囲の各々の画素毎にシェーディング補正が
施される。この後CPU64は、シェーディング補正済
の光量測定値を白基準板72の配置範囲内の複数の画
素、例えば64画素について累積し、RAM68に記憶
する。
【0049】このような白基準板72の読み取りを複数
ライン分、例えば16回繰り返すことにより、CPU6
4は、主走査方向1ラインの複数画素の累積光量測定値
をRAM68から読み出しつつ複数回、例えば16回累
積してRAM68に書き込む。こうして得られた累積光
量測定値をCPU64は平均化して、平均光量測定値を
演算する。
【0050】この平均光量測定値をゲイン補正回路54
bに入力する。この時、本発明においては、ゲイン補正
回路54bで平均光量測定値をゲイン調整するためのゲ
イン調整量の初期値として、前回のゲイン調整量を用い
る。こうして得られた白光量測定値(白基準板光量測定
値)を予め設定されている基準白色濃度( WHTSTD )と比
較し、その大小関係から、ゲイン調整量の初期値( GAIN
)を中心とする所定範囲内( GAIN±α) でバイナリーサ
ーチを行って、ゲイン調整量を GAIN ±α/2に設定す
る。この後、再び上述した白基準板72の読み取りを行
って、平均光量測定値を得、設定されたゲイン調整量 G
AIN ±α/2でゲイン調整を行い、白光量測定値を求め基
準白色濃度と比較することを繰り返し、白光量測定値が
基準白色濃度からのずれ量が所定量である処理範囲内(
WHTSTD±A ) または目標範囲( WHTSTD−B 〜 WHTSTD−A
)に入るまでバイナリーサーチを行う。なお、1回目
(初回)にゲイン調整量 GAIN ±α/2で、バイナリーサ
ーチを行っても、白基準板読取濃度(白光量測定値)が
目標範囲( 例えば、WHTSTD±A ) に入らなかった時は、
最大幅 GAIN ±( GAIN max/2 )でバイナリーサーチをや
り直せばよい。
【0051】白光量測定値が基準白色濃度の所定範囲内
( 例えば、WHTSTD±A ) に入ると、ゲイン調整量( GAIN
)を所定量ずつ増加または減少することを白光量測定値
が基準白色濃度( WHTSTD )になるまで続ける。こうし
て、ゲイン調整量を設定する。こうして設定されたゲイ
ン調整量は、シェーディングペーパー70によって得ら
れたシェーディング補正量によってシェーディング補正
されたものであるため、主走査方向1ラインの全画素の
画素バランスがとられた光量測定値に基づいて求められ
たものであるので、全画素について、光量測定値の最大
幅を均一なものとすることができるものである。こうし
て、本発明の第2の態様の基準濃度調整方法によってゲ
イン調整量が設定される。
【0052】この後、光源ユニット31は、図2に示す
ようにスローアップして、原稿Gの先端部で最高速度に
達し、最高速度で原稿Gをプレスキャンし、所定位置か
らスローダウンして、所定位置に停止する。この停止位
置は、本スキャンを行う際に光源ユニット31がスロー
アップして原稿Gの末端部に達した時、倍率に応じた読
取速度に達する位置である。従って、この停止位置から
逆方向にスローアップし、原稿Gの末端部で所定の読取
速度に達し、この速度で原稿Gの本スキャンを行ない、
原稿Gの先端部に達するとスローアップして、最高速で
ホームポジションに復帰する。この時、画像処理装置4
4では、所定の画像処理が行われ、電気的ノイズの影響
もごみや塵などの影響もない網点画像信号Rが出力さ
れ、画像露光部46ではこの信号に基づいて変調された
光で感光材料Fが露光され、感光材料処理部48で現像
され、再生像が得られる。こうして得られた再生像は縦
筋むらなどのない高画質画像である。
【0053】なお、図示例の画像読取装置12において
は、絞り調整が電源入力から所定時間経過後、例えば、
10分後、30分後に行なわれるのでシェーディングペ
ーパー70を用いるシェーディング補正は、電源入力時
はもちろん、この絞り調整的にも行う必要がある。これ
に対し、白基準板72によるゲイン調整は毎読取時に行
う必要がある。従って、シェーディングペーパーによる
シェーディング補正を行なう場合には、図2に示すよう
に光源ユニット31は白基準板72の位置まで最高速度
で移動して、停止すればよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の態
様によれば、ごみや塵や電気ノイズの影響を受けにくい
シェーディング補正を行うことができ、これによって得
られる再生像は縦筋や筋むらのない高画質画像とするこ
とができる。また、データのサンプリングエリアを小さ
くできるので、シェーディング補正用白基準板自体を小
さくすることができる。また、本発明の第2の態様によ
れば、ゲイン調整を小さなゲイン調整用白基準板によっ
て高速で行うことができ、ゲイン調整のみならず読取動
作そのもののサイクルタイムを短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基準濃度調整方法を実施する印刷製版
装置の一実施例の模式図である。
【図2】図1に示される印刷製版装置の上面を概念的に
示す図である。
【図3】図1に示す印刷製版装置の画像処理装置の一実
施例のブロック図である。
【図4】本発明の基準濃度調整方法によるシェーディン
グ補正を行うシェーディングペーパーの読取領域を示す
説明図である。
【符号の説明】
10 印刷製版装置 12 画像読取装置 14 画像処理装置 16 画像記録装置 22 原稿台 24 原稿台カバー 26 蛍光灯 28 スリット 31 光源ユニット 35 ミラーユニット 36 結像レンズ 36a 絞り 37a 色フィルタ 37b モアレ消しフィルタ 38 CCD 42 AD変換器(A/D) 44 画像処理部 50 前補正回路部 50a オフセット補正回路( OFFSET ) 50b 暗時補正回路 52 対数変換回路 54 CCD補正回路 54a シェーディング補正回路 54b ゲイン補正回路 56 階調変換回路 58 倍率変換回路 60 網点生成部 62 ラインメモリ 64 CPU 66 ROM 68 RAM 70 シェーディングペーパー 71a,71b,71c 読取ブロック 72 白基準板 G 原稿 F 感光材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像濃度を読み取る画像読取装置にお
    いて、主走査方向の1ライン分読み取るための読取走査
    子によってシェーディング補正用白基準板を前記主走査
    方向と略直交する副走査方向に読取走査し、前記主走査
    方向の1ライン分の画素を固体撮像素子によって画素分
    割して読み取って、シェーディング補正を行うに際し、 前記白基準板を前記読取走査素子によって前記副走査方
    向に所定間隔をあけて複数の領域に分割して走査し、各
    領域において前記固体撮像素子によって読み取られた複
    数ラインの測光値を各画素毎に平均化して平均値を求
    め、各画素において、これら複数の領域の平均値のうち
    の最大値を当該画素のシェーディング補正値とすること
    を特徴とする基準濃度調整方法。
  2. 【請求項2】原稿画像濃度を読み取る画像読取装置にお
    いて、主走査方向の1ライン分読み取るための読取走査
    子および固体撮像素子の組み合わせによって、ゲイン調
    整用白色基準板を読み取り、得られた測光値に所要の補
    正を行った後の補正出力値をゲイン調整して白光量測定
    値を得、得られた白光量測定値が予め設定された基準白
    色濃度値となるように、前記補正出力値に加えるべきゲ
    イン調整量を設定するに際し、 前記ゲイン調整量の初期値として前回設定されたゲイン
    調整量近傍の所定値を用いて、 前記白色基準板の読み取りによって得られた補正出力値
    にゲイン調整を行ない、得られた白光量測定値と基準白
    色濃度値とを比較することを繰り返して、前記白光量測
    定値が基準白色濃度値からのずれ量が一定以内である範
    囲に入るまでバイナリーサーチを行った後、前記白光量
    測定値が前記基準白色濃度値に等しくなるまで、この時
    のゲイン調整量から所定量ずつ増加あるいは減少するこ
    とを繰り返してゲイン調整量を設定することを特徴とす
    る基準濃度調整方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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