JP2578735Y2 - 部品の締結構造 - Google Patents
部品の締結構造Info
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- JP2578735Y2 JP2578735Y2 JP1992063387U JP6338792U JP2578735Y2 JP 2578735 Y2 JP2578735 Y2 JP 2578735Y2 JP 1992063387 U JP1992063387 U JP 1992063387U JP 6338792 U JP6338792 U JP 6338792U JP 2578735 Y2 JP2578735 Y2 JP 2578735Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、自動車の各種
部品同士を分離可能に締結する締結構造の改良に関する
ものである。
部品同士を分離可能に締結する締結構造の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種締結構造は、クリップ体を
用いて一の部品と他の部品とを締結するもので、図7に
示す如く、一の部品P1側には丸孔状の取付孔H1を穿
設し、他の部品P2側には角孔状の通孔H2を穿設する
一方、上記クリップ体21を、回転軸部22aを一体に
有する摘み体22と、該摘み体22の回転軸部22aに
嵌装されるロック部材23と、該ロック部材23を弾性
付勢するコイルスプリング24と、コイルスプリング2
4を回転軸部22aに止着するワッシャー25及びEリ
ング26とから構成している。
用いて一の部品と他の部品とを締結するもので、図7に
示す如く、一の部品P1側には丸孔状の取付孔H1を穿
設し、他の部品P2側には角孔状の通孔H2を穿設する
一方、上記クリップ体21を、回転軸部22aを一体に
有する摘み体22と、該摘み体22の回転軸部22aに
嵌装されるロック部材23と、該ロック部材23を弾性
付勢するコイルスプリング24と、コイルスプリング2
4を回転軸部22aに止着するワッシャー25及びEリ
ング26とから構成している。
【0003】そして、実際に部品P1・P2同士を締結
する場合には、具体的には図示しないが、まず、一の部
品P1の丸孔状取付孔H1内に上記摘み体22の回転軸
部22aを挿通し、該回転軸部22aにロック部材23
とコイルスプリング24を順に嵌装する状態を得て、回
転軸部22aの先端部にワッシャー25とEリング26
を取り付ければ、これにより、クリップ体21が一の部
品P1側に仮止めできる。そこで、後は、他方の部品P
2側に穿設されている角孔状通孔H2内に上記ロック部
材23を挿通して、摘み体22を所定方向に回転する
と、ロック部材23もこれと連動して同方向に回転し
て、角孔状通孔H2の短寸側孔縁に係止するので、これ
により、一の部品P1と他の部品P2が締結され、逆
に、この締結された両部品P1・P2を分離する場合に
は、今度は、摘み体22を逆方向に回転させて、ロック
部材23の通孔H2の短寸側孔縁に対する係止を解け
ば、他の部品P2の通孔H2からクリップ体21のロッ
ク部材23を即座に引き抜けるので、これにより、部品
P1・P2同士を分離することが可能となる。従って、
従来の締結構造にあっては、クリップ体21の一部を構
成する摘み体22を所定方向に回転させるだけで、部品
P1・P2同士を締結したり、この締結された部品P1
・P2同士を分離できる利点を有する訳である。
する場合には、具体的には図示しないが、まず、一の部
品P1の丸孔状取付孔H1内に上記摘み体22の回転軸
部22aを挿通し、該回転軸部22aにロック部材23
とコイルスプリング24を順に嵌装する状態を得て、回
転軸部22aの先端部にワッシャー25とEリング26
を取り付ければ、これにより、クリップ体21が一の部
品P1側に仮止めできる。そこで、後は、他方の部品P
2側に穿設されている角孔状通孔H2内に上記ロック部
材23を挿通して、摘み体22を所定方向に回転する
と、ロック部材23もこれと連動して同方向に回転し
て、角孔状通孔H2の短寸側孔縁に係止するので、これ
により、一の部品P1と他の部品P2が締結され、逆
に、この締結された両部品P1・P2を分離する場合に
は、今度は、摘み体22を逆方向に回転させて、ロック
部材23の通孔H2の短寸側孔縁に対する係止を解け
ば、他の部品P2の通孔H2からクリップ体21のロッ
ク部材23を即座に引き抜けるので、これにより、部品
P1・P2同士を分離することが可能となる。従って、
従来の締結構造にあっては、クリップ体21の一部を構
成する摘み体22を所定方向に回転させるだけで、部品
P1・P2同士を締結したり、この締結された部品P1
・P2同士を分離できる利点を有する訳である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、従来の締結
構造にあっては、既述した如く、クリップ体21を、回
転軸部22aを有する摘み体22とロック部材23とコ
イルスプリング24とワッシャー25とEリング26の
5部品から構成している関係で、部品点数が自ずと増加
して、クリップ体21自体がコスト高となる問題点を有
すると共に、当該クリップ体21を一の部品P1側に仮
止めする場合にも、この部品点数が禍して、各構成部品
を治具等を用いて個々に組み付けていかなければならな
いので、作業性が低下する大きな問題点を有していた。
そこで、この点を改善するために、実開平4−7520
8号公報に示す締結構造が提案されている。当該改良型
の締結構造は、確かに、上記した各部品を有機的に組み
合わせて、部品点数を削減するための工夫を施してはい
るが、最終的には、クリップ体を別体成形の第1部材と
第2部材との2部品で構成した関係では、やはり、クリ
ップ体を一の部品側に仮止めする場合には、十分な作業
性の向上が望めなかった。
構造にあっては、既述した如く、クリップ体21を、回
転軸部22aを有する摘み体22とロック部材23とコ
イルスプリング24とワッシャー25とEリング26の
5部品から構成している関係で、部品点数が自ずと増加
して、クリップ体21自体がコスト高となる問題点を有
すると共に、当該クリップ体21を一の部品P1側に仮
止めする場合にも、この部品点数が禍して、各構成部品
を治具等を用いて個々に組み付けていかなければならな
いので、作業性が低下する大きな問題点を有していた。
そこで、この点を改善するために、実開平4−7520
8号公報に示す締結構造が提案されている。当該改良型
の締結構造は、確かに、上記した各部品を有機的に組み
合わせて、部品点数を削減するための工夫を施してはい
るが、最終的には、クリップ体を別体成形の第1部材と
第2部材との2部品で構成した関係では、やはり、クリ
ップ体を一の部品側に仮止めする場合には、十分な作業
性の向上が望めなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、これら従来の
締結構造の課題を有効に解決するために開発されたもの
で、取付孔が穿設された一の部品と通孔が穿設された他
の部品とを、クリップ体を用いて分離可能に締結する締
結構造を前提として、上記クリップ体を合成樹脂で一体
に成形して、その弾性フランジ部の上面側に摘み部を設
け、弾性フランジ部の下面側に回転軸部を設けて、該回
転軸部に上記一の部品の取付孔に係止する第1係止爪及
び第2係止爪と、他の部品の通孔に係脱可能に係止する
ロック肩とを一体に形成し、上記第1係止爪は当該ロッ
ク肩とは回転軸部の軸線方向で重ならない範囲にスリッ
トを介して撓み可能に配され、第2係止爪はロック肩と
軸線方向で重なる範囲に配され、且つ、弾性フランジ部
の下面に上記取付孔の周縁に設けられた位置決め用凹部
内に嵌合する突起を形成する構成を採用した。
締結構造の課題を有効に解決するために開発されたもの
で、取付孔が穿設された一の部品と通孔が穿設された他
の部品とを、クリップ体を用いて分離可能に締結する締
結構造を前提として、上記クリップ体を合成樹脂で一体
に成形して、その弾性フランジ部の上面側に摘み部を設
け、弾性フランジ部の下面側に回転軸部を設けて、該回
転軸部に上記一の部品の取付孔に係止する第1係止爪及
び第2係止爪と、他の部品の通孔に係脱可能に係止する
ロック肩とを一体に形成し、上記第1係止爪は当該ロッ
ク肩とは回転軸部の軸線方向で重ならない範囲にスリッ
トを介して撓み可能に配され、第2係止爪はロック肩と
軸線方向で重なる範囲に配され、且つ、弾性フランジ部
の下面に上記取付孔の周縁に設けられた位置決め用凹部
内に嵌合する突起を形成する構成を採用した。
【0006】
【作用】依って、本考案にあっては、クリップ体が合成
樹脂で一体に成形されている関係で、クリップ体の回転
軸部を一の部品の取付孔内に挿通するだけで、回転軸部
に形成されている第1係止爪が当該取付孔の孔縁に自動
的に係止するので、これにより、クリップ体が一の部品
側に簡単に仮止めできる。従って、後は、斯る仮止め状
態にあるクリップ体のロック肩を他の部品の通孔内に挿
通して、摘み部を弾性フランジ部の突起が位置決め用凹
部内に嵌合するまで回転すれば、ロック肩の先端部が通
孔の孔縁に係止するので、これにより、一の部品と他の
部品同士が確実に締結される。又、この締結状態にある
両部品を分離する場合には、今度は、摘み部を突起と位
置決め用凹部の規制を受けるまで逆方向に回転させて、
ロック肩の通孔の孔縁に対する係止を解けば、他の部品
の通孔からクリップ体のロック肩を引き抜けるので、こ
れにより、部品同士を簡単に分離することが可能とな
る。しかも、本考案にあっては、回転軸部に上記したロ
ック肩とは重ならない範囲に配される第1係止爪に加え
て、ロック肩と重なる範囲に配される第2係止爪をも一
体に形成しているので、クリップ体を如何なる状態に回
転させても、クリップ体が一の部品から脱落する心配が
全くない。その上、クリップ体を一の部品側に仮止めす
る場合には、第1係止爪がその撓みを得て取付孔の孔縁
に係止するので、作業性が一層良好となる。
樹脂で一体に成形されている関係で、クリップ体の回転
軸部を一の部品の取付孔内に挿通するだけで、回転軸部
に形成されている第1係止爪が当該取付孔の孔縁に自動
的に係止するので、これにより、クリップ体が一の部品
側に簡単に仮止めできる。従って、後は、斯る仮止め状
態にあるクリップ体のロック肩を他の部品の通孔内に挿
通して、摘み部を弾性フランジ部の突起が位置決め用凹
部内に嵌合するまで回転すれば、ロック肩の先端部が通
孔の孔縁に係止するので、これにより、一の部品と他の
部品同士が確実に締結される。又、この締結状態にある
両部品を分離する場合には、今度は、摘み部を突起と位
置決め用凹部の規制を受けるまで逆方向に回転させて、
ロック肩の通孔の孔縁に対する係止を解けば、他の部品
の通孔からクリップ体のロック肩を引き抜けるので、こ
れにより、部品同士を簡単に分離することが可能とな
る。しかも、本考案にあっては、回転軸部に上記したロ
ック肩とは重ならない範囲に配される第1係止爪に加え
て、ロック肩と重なる範囲に配される第2係止爪をも一
体に形成しているので、クリップ体を如何なる状態に回
転させても、クリップ体が一の部品から脱落する心配が
全くない。その上、クリップ体を一の部品側に仮止めす
る場合には、第1係止爪がその撓みを得て取付孔の孔縁
に係止するので、作業性が一層良好となる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図示する一実施例に基づいて
詳述すれば、該実施例の締結構造も、図1に示す如く、
従来と同様に、クリップ体1を用いて部品P1・P2同
士を分離可能に締結するものであるが、特徴とするとこ
ろは、上記クリップ体1を以下の構成となした点にあ
る。即ち、本実施例にあっては、クリップ体1を合成樹
脂で一体に成形して、図2にも示す如く、その傘状弾性
フランジ部2の上面側中央に摘み部3を一体に立設し、
弾性フランジ部2の下面側中央に回転軸部4を一体に垂
設して、当該回転軸部4の略中間に後述する一の部品P
1側に穿設された取付孔の孔縁に係止する二対の係止爪
5・6を形成すると共に、回転軸部4の先端に後述する
他の部品P2側に穿設された通孔に係脱可能に係止する
一対のロック肩7を直線状に形成する構成となしてい
る。
詳述すれば、該実施例の締結構造も、図1に示す如く、
従来と同様に、クリップ体1を用いて部品P1・P2同
士を分離可能に締結するものであるが、特徴とするとこ
ろは、上記クリップ体1を以下の構成となした点にあ
る。即ち、本実施例にあっては、クリップ体1を合成樹
脂で一体に成形して、図2にも示す如く、その傘状弾性
フランジ部2の上面側中央に摘み部3を一体に立設し、
弾性フランジ部2の下面側中央に回転軸部4を一体に垂
設して、当該回転軸部4の略中間に後述する一の部品P
1側に穿設された取付孔の孔縁に係止する二対の係止爪
5・6を形成すると共に、回転軸部4の先端に後述する
他の部品P2側に穿設された通孔に係脱可能に係止する
一対のロック肩7を直線状に形成する構成となしてい
る。
【0008】尚、上記二対の係止爪5・6は、図示する
如く、夫々が90゜の間隔をおいて対向して一体に形成
されて、一方の対向する第1係止爪5は、逆U字状のス
リット8を介して内側に容易に撓める構造を付与してい
るので、他方の対向する第2係止爪6よりは外方に大き
く突出し、且つ、該第1係止爪5は、上記ロック肩7と
直交する位置、即ち、ロック肩7とは回転軸部4の軸線
方向で重ならない範囲に配され、第2係止爪6は、逆
に、ロック肩7と軸線方向で重なる範囲に配されてい
る。又、上記弾性フランジ部2の下面周縁には一対の突
起9を形成して、該各突起9を後述する一の部品P1側
の位置決め凹部内に嵌合することにより、クリップ体1
の回転位置・角度を規制する構成となしている。
如く、夫々が90゜の間隔をおいて対向して一体に形成
されて、一方の対向する第1係止爪5は、逆U字状のス
リット8を介して内側に容易に撓める構造を付与してい
るので、他方の対向する第2係止爪6よりは外方に大き
く突出し、且つ、該第1係止爪5は、上記ロック肩7と
直交する位置、即ち、ロック肩7とは回転軸部4の軸線
方向で重ならない範囲に配され、第2係止爪6は、逆
に、ロック肩7と軸線方向で重なる範囲に配されてい
る。又、上記弾性フランジ部2の下面周縁には一対の突
起9を形成して、該各突起9を後述する一の部品P1側
の位置決め凹部内に嵌合することにより、クリップ体1
の回転位置・角度を規制する構成となしている。
【0009】他方、本実施例にあっては、一の部品P1
側に対しては、上記一対のロック肩7を挿通できる十分
な大きさを有し且つ各係止爪5・6の間隔巾よりは短寸
な中央拡径孔部10aを有する略角孔状の取付孔10を
穿設すると共に、図3にも示す如く、該取付孔10の周
縁に円弧状を呈する一対のガイド溝11を対称に設け
て、該各ガイド溝11の両終端に上記突起9を嵌合する
位置決め用凹部12を形成する構成となし、他の部品P
2側に対しては、その長手方向は上記一対のロック肩7
の間隔巾よりも大きいが反対方向はロック肩7の間隔巾
よりも小さな角孔状の通孔13を穿設する構成となって
いる。
側に対しては、上記一対のロック肩7を挿通できる十分
な大きさを有し且つ各係止爪5・6の間隔巾よりは短寸
な中央拡径孔部10aを有する略角孔状の取付孔10を
穿設すると共に、図3にも示す如く、該取付孔10の周
縁に円弧状を呈する一対のガイド溝11を対称に設け
て、該各ガイド溝11の両終端に上記突起9を嵌合する
位置決め用凹部12を形成する構成となし、他の部品P
2側に対しては、その長手方向は上記一対のロック肩7
の間隔巾よりも大きいが反対方向はロック肩7の間隔巾
よりも小さな角孔状の通孔13を穿設する構成となって
いる。
【0010】依って、斯る一の部品P1と他の部品P2
を上記クリップ体1を用いて締結する場合には、まず、
クリップ体1の回転軸部4をそのロック肩7から一の部
品P1の取付孔10内に挿通すると、一方の対向する第
1係止爪5がスリット8を介して内側に撓みながら該取
付孔10の中央拡径孔部10aを通過して、該拡径孔部
10aの孔縁に自動的に係止するので、これにより、図
4に示す如く、クリップ体1が一の部品P1側に簡単に
仮止めできる。従って、後は、斯る仮止め状態にあるク
リップ体1のロック肩7を他の部品P2の通孔13内に
挿通して、摘み部3を突起9が位置決め用凹部12内に
嵌合するまで所定方向に90゜回転すれば、図5に示す
如く、今度は、ロック肩7の先端部が通孔13の短寸側
孔縁に係止するので、これにより、一の部品P1と他の
部品P2同士が確実に締結されることとなる。尚、この
締結状態にあっては、上記摘み部3の回転により、今度
は、他の対向する第2係止爪6が取付孔10の中央拡径
孔部10aの孔縁に係止して、回転軸部4の取付孔10
からの抜け外れを阻止している。
を上記クリップ体1を用いて締結する場合には、まず、
クリップ体1の回転軸部4をそのロック肩7から一の部
品P1の取付孔10内に挿通すると、一方の対向する第
1係止爪5がスリット8を介して内側に撓みながら該取
付孔10の中央拡径孔部10aを通過して、該拡径孔部
10aの孔縁に自動的に係止するので、これにより、図
4に示す如く、クリップ体1が一の部品P1側に簡単に
仮止めできる。従って、後は、斯る仮止め状態にあるク
リップ体1のロック肩7を他の部品P2の通孔13内に
挿通して、摘み部3を突起9が位置決め用凹部12内に
嵌合するまで所定方向に90゜回転すれば、図5に示す
如く、今度は、ロック肩7の先端部が通孔13の短寸側
孔縁に係止するので、これにより、一の部品P1と他の
部品P2同士が確実に締結されることとなる。尚、この
締結状態にあっては、上記摘み部3の回転により、今度
は、他の対向する第2係止爪6が取付孔10の中央拡径
孔部10aの孔縁に係止して、回転軸部4の取付孔10
からの抜け外れを阻止している。
【0011】又、この締結状態にある両部品P1・P2
を分離する場合には、今度は、摘み部3を逆方向に回転
させて、ロック肩7の通孔13の短寸側孔縁に対する係
止を解けば、他の部品P2の通孔13からクリップ体1
のロック肩7を引き抜けるので、これにより、部品P1
・P2同士を簡単に分離することが可能となる。しか
し、この時には、クリップ体1は一の部品P1にそのま
ま係止されて、一の部品P1側から脱落する心配がない
ので、本実施例の締結構造は、パネル状の部品同士を対
象としても効果的であることは言うまでもないが、開閉
蓋等を本体側に止着する構造して利用することも十分に
可能である。
を分離する場合には、今度は、摘み部3を逆方向に回転
させて、ロック肩7の通孔13の短寸側孔縁に対する係
止を解けば、他の部品P2の通孔13からクリップ体1
のロック肩7を引き抜けるので、これにより、部品P1
・P2同士を簡単に分離することが可能となる。しか
し、この時には、クリップ体1は一の部品P1にそのま
ま係止されて、一の部品P1側から脱落する心配がない
ので、本実施例の締結構造は、パネル状の部品同士を対
象としても効果的であることは言うまでもないが、開閉
蓋等を本体側に止着する構造して利用することも十分に
可能である。
【0012】尚、本実施例にあっては、摘み部3の回転
により、部品P1・P2同士を締結する場合でも分離す
る場合でも、弾性フランジ部2下面に形成された一対の
突起9が一の部品P1側に設けられたガイド溝11内を
摺動して、その各終端に形成された位置決め用凹部12
に弾性的に嵌合するものであるから、これにより、摘み
部3の回転位置及び角度を規制できると同時に、締結時
と分離時には、明確な節度感が得られることとなる。更
に、弾性フランジ部2の存在は、部品P1・P2同士の
バラツキ・各部品とクリップ体1のバラツキ・突起9と
位置決め用凹部12のバラツキ等を吸収することが期待
できる。
により、部品P1・P2同士を締結する場合でも分離す
る場合でも、弾性フランジ部2下面に形成された一対の
突起9が一の部品P1側に設けられたガイド溝11内を
摺動して、その各終端に形成された位置決め用凹部12
に弾性的に嵌合するものであるから、これにより、摘み
部3の回転位置及び角度を規制できると同時に、締結時
と分離時には、明確な節度感が得られることとなる。更
に、弾性フランジ部2の存在は、部品P1・P2同士の
バラツキ・各部品とクリップ体1のバラツキ・突起9と
位置決め用凹部12のバラツキ等を吸収することが期待
できる。
【0013】又、上記の実施例は、摘み部3を正逆90
°回転させて、部品P1・P2同士の締結と分離を得る
ように構成したものであるが、本考案はこれに限定され
るものではなく、例えば、図6に示す如く、対称に形成
された一対のガイド溝11を正円状に連続して形成し
て、摘み部3を同一方向に90°づつ回転させることに
より、部品P1・P2同士の締結と分離を連続して得る
ように構成することも実施に応じ任意である。
°回転させて、部品P1・P2同士の締結と分離を得る
ように構成したものであるが、本考案はこれに限定され
るものではなく、例えば、図6に示す如く、対称に形成
された一対のガイド溝11を正円状に連続して形成し
て、摘み部3を同一方向に90°づつ回転させることに
より、部品P1・P2同士の締結と分離を連続して得る
ように構成することも実施に応じ任意である。
【0014】
【考案の効果】以上の如く、本考案は、クリップ体を合
成樹脂で一体に成形したことを特徴とするものであるか
ら、従来のものと比較すると、クリップ体自体の大巾な
簡素化とコストの低廉化が図れることは言うまでもない
が、特に、当該クリップ体を一の部品側に仮止めする場
合にも、クリップ体の回転軸部を一の部品の取付孔内に
挿通して、第1係止爪をその撓みを得て取付孔の孔縁に
自動的に係止するだけで良いので、作業性の向上に大い
に貢献できることとなった。その上、本考案にあって
は、回転軸部に上記したロック肩とは重ならない範囲に
配される第1係止爪に加えて、ロック肩と重なる範囲に
配される第2係止爪をも一体に形成しているので、クリ
ップ体を如何なる状態に回転させても、クリップ体が一
の部品から脱落する心配が全くない。
成樹脂で一体に成形したことを特徴とするものであるか
ら、従来のものと比較すると、クリップ体自体の大巾な
簡素化とコストの低廉化が図れることは言うまでもない
が、特に、当該クリップ体を一の部品側に仮止めする場
合にも、クリップ体の回転軸部を一の部品の取付孔内に
挿通して、第1係止爪をその撓みを得て取付孔の孔縁に
自動的に係止するだけで良いので、作業性の向上に大い
に貢献できることとなった。その上、本考案にあって
は、回転軸部に上記したロック肩とは重ならない範囲に
配される第1係止爪に加えて、ロック肩と重なる範囲に
配される第2係止爪をも一体に形成しているので、クリ
ップ体を如何なる状態に回転させても、クリップ体が一
の部品から脱落する心配が全くない。
【図1】本考案の実施例に係る締結構造を示す要部分解
斜視図である。
斜視図である。
【図2】(A)はクリップ体の正面図、(B)は同側面
図、(C)は同底面図である。
図、(C)は同底面図である。
【図3】位置決め用凹部とガイド溝の関係を示す要部断
面図である。
面図である。
【図4】クリップ体を一の部品側に仮止めした状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】一の部品と他の部品を締結した状態を示す断面
図である。
図である。
【図6】ガイド溝の他例を示す要部斜視図である。
【図7】従来の締結構造を示す要部分解斜視図である。
1 クリップ体 2 弾性フランジ部 3 摘み部 4 回転軸部 5 第1係止爪 6 第2係止爪 7 ロック肩8 スリット 9 突起 10 取付孔 12 位置決め用凹部 13 通孔 P1 一の部品 P2 他の部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 21/04 F16B 5/10
Claims (1)
- 【請求項1】 取付孔が穿設された一の部品と通孔が穿
設された他の部品とを、クリップ体を用いて分離可能に
締結する締結構造において、上記クリップ体を合成樹脂
で一体に成形して、その弾性フランジ部の上面側に摘み
部を設け、弾性フランジ部の下面側に回転軸部を設け
て、該回転軸部に上記一の部品の取付孔に係止する第1
係止爪及び第2係止爪と、他の部品の通孔に係脱可能に
係止するロック肩とを一体に形成し、上記第1係止爪は
当該ロック肩とは回転軸部の軸線方向で重ならない範囲
にスリットを介して撓み可能に配され、第2係止爪はロ
ック肩と軸線方向で重なる範囲に配され、且つ、弾性フ
ランジ部の下面に上記取付孔の周縁に設けられた位置決
め用凹部内に嵌合する突起を形成したことを特徴とする
部品の締結構造。
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