JP2577730Y2 - グロ−ブボックス等の錠付リッドロック装置 - Google Patents
グロ−ブボックス等の錠付リッドロック装置Info
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- JP2577730Y2 JP2577730Y2 JP10842991U JP10842991U JP2577730Y2 JP 2577730 Y2 JP2577730 Y2 JP 2577730Y2 JP 10842991 U JP10842991 U JP 10842991U JP 10842991 U JP10842991 U JP 10842991U JP 2577730 Y2 JP2577730 Y2 JP 2577730Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、錠付リッドロック装
置、例えば自動車の室内に取付けられるグロ−ブ(グラ
ブ)ボックスの錠付リッドロック装置に関する。
置、例えば自動車の室内に取付けられるグロ−ブ(グラ
ブ)ボックスの錠付リッドロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グロ−ブボックスの従来の錠付リッドロ
ック装置を図4及び図5に示す。これらの図面におい
て、1はグロ−ブボックス側に固定されたストライカで
あり、2はリッド側に固定されたロック機構である。ロ
ック機構2は、一側面から一対の軸受2aを突出させ、
これら軸受2aには後述するフック3と操作レバ−4と
を回転可能に取付ける支軸5が軸挿されている。また、
このロック機構2には、U形部2bが形成され、このU
形部2bによりフック3を回動可能とすると共に、フッ
ク3の一方向の回動を規制するようになっている。さら
に、このU形部2bの上方にはロック機構2と一体とし
たブラケット2cが形成され、さらに、このブラケット
2cの直下にはロック機構2に接着材で固着した発砲ウ
レタン等の弾性部材6が設けられている。
ック装置を図4及び図5に示す。これらの図面におい
て、1はグロ−ブボックス側に固定されたストライカで
あり、2はリッド側に固定されたロック機構である。ロ
ック機構2は、一側面から一対の軸受2aを突出させ、
これら軸受2aには後述するフック3と操作レバ−4と
を回転可能に取付ける支軸5が軸挿されている。また、
このロック機構2には、U形部2bが形成され、このU
形部2bによりフック3を回動可能とすると共に、フッ
ク3の一方向の回動を規制するようになっている。さら
に、このU形部2bの上方にはロック機構2と一体とし
たブラケット2cが形成され、さらに、このブラケット
2cの直下にはロック機構2に接着材で固着した発砲ウ
レタン等の弾性部材6が設けられている。
【0003】フック3は、ロック機構2に形成された一
対の軸受2aの間隔とほぼ同じ長さを有する筒状の軸受
部3aと、この軸受部3aの中央から張り出し形成した
腕部3bと、この腕部3bの先端に形成された傾斜面3
dを有するフック部3cとからなり、軸受部3aを上記
した一対の軸受2a間に配し、これら軸受2a及び軸受
部3aに軸挿させた支軸5に回転自在に取付けられ、腕
部3bがロック機構2のU形部2b内に突入している。
対の軸受2aの間隔とほぼ同じ長さを有する筒状の軸受
部3aと、この軸受部3aの中央から張り出し形成した
腕部3bと、この腕部3bの先端に形成された傾斜面3
dを有するフック部3cとからなり、軸受部3aを上記
した一対の軸受2a間に配し、これら軸受2a及び軸受
部3aに軸挿させた支軸5に回転自在に取付けられ、腕
部3bがロック機構2のU形部2b内に突入している。
【0004】また、このフック3は、軸受部3aに設け
た線状ばね7によってストライカ1の係止方向に常時旋
回力が付勢されている。すなわち、図4及び図5より分
かる如く、一端部7aと他端部7bとの間に中間部7c
を有するダブルト−ションのばね7の上記一端部7aを
フック3の腕部3bの下面に係止させ、コイル部7dを
フック3の軸受部3aに巻装すると共に、中間部7cを
ロック機構2の係止部2dに係止させてフック3を図5
上で時計方向に旋回させる旋回勢力が与えてある。ま
た、フック3はこの旋回力によってフック部3cがブラ
ケット2cの受部2eに当接して図示状態を保ってい
る。
た線状ばね7によってストライカ1の係止方向に常時旋
回力が付勢されている。すなわち、図4及び図5より分
かる如く、一端部7aと他端部7bとの間に中間部7c
を有するダブルト−ションのばね7の上記一端部7aを
フック3の腕部3bの下面に係止させ、コイル部7dを
フック3の軸受部3aに巻装すると共に、中間部7cを
ロック機構2の係止部2dに係止させてフック3を図5
上で時計方向に旋回させる旋回勢力が与えてある。ま
た、フック3はこの旋回力によってフック部3cがブラ
ケット2cの受部2eに当接して図示状態を保ってい
る。
【0005】操作レバ−4は、操作自在な操作部4aを
有し、この操作部4aの内側面から突出形成した一対の
軸受4bと、この軸受4bの下端を連結するようにして
設けた帯状板部4cと、ばね受4dとを有している。上
記した一対の軸受4bは、ロック機構2の軸受2aと共
に支軸5によって軸支され、操作レバ−4がロック機構
2に回転自在に取付けられている。上記した支軸5には
両端部に抜け止め用の拡径部5aが設けられている。
有し、この操作部4aの内側面から突出形成した一対の
軸受4bと、この軸受4bの下端を連結するようにして
設けた帯状板部4cと、ばね受4dとを有している。上
記した一対の軸受4bは、ロック機構2の軸受2aと共
に支軸5によって軸支され、操作レバ−4がロック機構
2に回転自在に取付けられている。上記した支軸5には
両端部に抜け止め用の拡径部5aが設けられている。
【0006】この操作レバ−4は、前記した線状ばね7
によってフック3と同方向への旋回勢力が与えられてい
る。すなわち、線状ばね7は中間部7cからコイル部7
eをフック3の軸受部3aに巻装し、その他端部7bを
操作レバ−4のばね受4dに係止させて操作レバ−4を
図5上で時計方向に旋回するように付勢している。そし
て、この操作レバ−4は帯状板部4cがロック機構2の
U形部2bの下面端2fと当接して図示状態を保ってい
る。また、この操作レバ−4の内面には、後述するクラ
ッチ8を押動する押動部4eが突出形成されている。
によってフック3と同方向への旋回勢力が与えられてい
る。すなわち、線状ばね7は中間部7cからコイル部7
eをフック3の軸受部3aに巻装し、その他端部7bを
操作レバ−4のばね受4dに係止させて操作レバ−4を
図5上で時計方向に旋回するように付勢している。そし
て、この操作レバ−4は帯状板部4cがロック機構2の
U形部2bの下面端2fと当接して図示状態を保ってい
る。また、この操作レバ−4の内面には、後述するクラ
ッチ8を押動する押動部4eが突出形成されている。
【0007】一方、このリッドロック装置には、フック
の係止を施錠し、また、この施錠を解錠する施解錠機構
が備えられている。この施解錠機構は、操作レバ−4と
フック3との連動系を断続させるクラッチ8と、ロック
機構2に取付けられたシリンダ錠9と、一端側をシリン
ダ錠9のシリンダ9aに、他端側をクラッチ8に連結さ
せ、シリンダ9aの回動にしたがってクラッチ8を連動
する連動レバ−10とから構成されている。
の係止を施錠し、また、この施錠を解錠する施解錠機構
が備えられている。この施解錠機構は、操作レバ−4と
フック3との連動系を断続させるクラッチ8と、ロック
機構2に取付けられたシリンダ錠9と、一端側をシリン
ダ錠9のシリンダ9aに、他端側をクラッチ8に連結さ
せ、シリンダ9aの回動にしたがってクラッチ8を連動
する連動レバ−10とから構成されている。
【0008】クラッチ8は図6(A)、(B)に示した
如く、フック3の軸受部3aに移動可能に取付けられ、
これにはフック3を押動する押動部8aと環状溝8bと
が設けられている。このクラッチ8は図5より分かる如
く、押動部8aの裏面8cに操作レバ−4の押動部4e
が当接し、また、下方に形成したばね片部8dが操作レ
バ−4の帯状板部4cに当接している。
如く、フック3の軸受部3aに移動可能に取付けられ、
これにはフック3を押動する押動部8aと環状溝8bと
が設けられている。このクラッチ8は図5より分かる如
く、押動部8aの裏面8cに操作レバ−4の押動部4e
が当接し、また、下方に形成したばね片部8dが操作レ
バ−4の帯状板部4cに当接している。
【0009】シリンダ錠9は挿入したキ−の操作によっ
てシリンダ9aが回動するように構成されている。ま
た、シリンダ9aの後面側には連動レバ−10を係合さ
せるT字形の突片部9bが所定位置に設けられている。
連動レバ−10は、図7(A)、(B)に示す如く、一
端部が曲形部10aとなっており、この曲形部10aに
シリンダ9aの突片部9bを嵌入させる長孔10bが形
成されている。そして、図7(A)の如くこの長孔10
bに突片部9bを嵌め合わせてシリンダ9aに連結させ
てある。なお、突片部9bの頭部を連動レバ−10より
突出させ、この突片部9bが長孔10b内で回転自在と
なるようになっている。また、連動レバ−10の他端側
は図6(A)、(B)に示す如く、二股形成された挾持
部10cとなっており、この二股がクラッチ8の環状溝
8bを係合している。
てシリンダ9aが回動するように構成されている。ま
た、シリンダ9aの後面側には連動レバ−10を係合さ
せるT字形の突片部9bが所定位置に設けられている。
連動レバ−10は、図7(A)、(B)に示す如く、一
端部が曲形部10aとなっており、この曲形部10aに
シリンダ9aの突片部9bを嵌入させる長孔10bが形
成されている。そして、図7(A)の如くこの長孔10
bに突片部9bを嵌め合わせてシリンダ9aに連結させ
てある。なお、突片部9bの頭部を連動レバ−10より
突出させ、この突片部9bが長孔10b内で回転自在と
なるようになっている。また、連動レバ−10の他端側
は図6(A)、(B)に示す如く、二股形成された挾持
部10cとなっており、この二股がクラッチ8の環状溝
8bを係合している。
【0010】上記した連動レバ−10は、シリンダ9a
の回動にしたがってクラッチ8を連動させる。すなわ
ち、キ−操作によりシリンダ9aを施錠させると、連動
レバ−10が図7(A)のように左方向に移動し、クラ
ッチ8が図6(A)に示す如く変位し、その押動部8a
がフック3の腕部3bの上面3eから退離した位置とな
り、クラッチ8がフック3の非押動状態となる。つま
り、この状態で操作レバ−4を旋回操作させると、クラ
ッチ8が空回りし、フック3への連動を切断する。
の回動にしたがってクラッチ8を連動させる。すなわ
ち、キ−操作によりシリンダ9aを施錠させると、連動
レバ−10が図7(A)のように左方向に移動し、クラ
ッチ8が図6(A)に示す如く変位し、その押動部8a
がフック3の腕部3bの上面3eから退離した位置とな
り、クラッチ8がフック3の非押動状態となる。つま
り、この状態で操作レバ−4を旋回操作させると、クラ
ッチ8が空回りし、フック3への連動を切断する。
【0011】キ−操作してシリンダ9aを解錠させる
と、連動レバ−10が図7(B)のように右方向に移動
し、クラッチ8が図6(A)に示す位置から図6(B)
に示す位置まで移動する。つまり、クラッチ8に形成し
た押動部8aがフック3の腕部3bの上面3eと対接す
る位置まで移動し、フック3の押動可能状態となる。こ
の状態では操作レバ−4の操作力がクラッチ8を介して
フック3に加わる。
と、連動レバ−10が図7(B)のように右方向に移動
し、クラッチ8が図6(A)に示す位置から図6(B)
に示す位置まで移動する。つまり、クラッチ8に形成し
た押動部8aがフック3の腕部3bの上面3eと対接す
る位置まで移動し、フック3の押動可能状態となる。こ
の状態では操作レバ−4の操作力がクラッチ8を介して
フック3に加わる。
【0012】したがって、上記した施解錠機構は、操作
レバ−4の操作に連動するクラッチ8がフック3の非押
動状態にあるときリッドを施錠し、クラッチ8がフック
3の押動状態にあるときリッドを解錠する。上記した連
動レバ−10は一端部の長孔10bにシリンダ9aの突
片部9bを嵌合させてシリンダ9aと連動させてある関
係で、シリンダ9aから取外れることがあり、このた
め、ロック機構2には連動レバ−10の取外れを防ぐた
めの支持板11が設けられている。
レバ−4の操作に連動するクラッチ8がフック3の非押
動状態にあるときリッドを施錠し、クラッチ8がフック
3の押動状態にあるときリッドを解錠する。上記した連
動レバ−10は一端部の長孔10bにシリンダ9aの突
片部9bを嵌合させてシリンダ9aと連動させてある関
係で、シリンダ9aから取外れることがあり、このた
め、ロック機構2には連動レバ−10の取外れを防ぐた
めの支持板11が設けられている。
【0013】上記したリッドロック装置は、リッドを閉
成動作させると、フック3の傾斜面3dがグロ−ブボッ
クスのストライカ1に当接する。この状態でリッドを押
圧するとストライカ1によって傾斜面3dが押動され、
フック3が線状ばね7の弾力に抗して支軸5を支点に図
5上で反時計方向に旋回する。これより、ストライカ1
が傾斜面3dを乗り越えて弾性部材6に圧接する。
成動作させると、フック3の傾斜面3dがグロ−ブボッ
クスのストライカ1に当接する。この状態でリッドを押
圧するとストライカ1によって傾斜面3dが押動され、
フック3が線状ばね7の弾力に抗して支軸5を支点に図
5上で反時計方向に旋回する。これより、ストライカ1
が傾斜面3dを乗り越えて弾性部材6に圧接する。
【0014】ストライカ1が傾斜面3dを乗り越える
と、フック3は線状ばね7の弾力により時計方向に旋回
しストライカ1に当接する。この結果、ストライカ1が
図5に示す弾性部材6とフック3によって挾圧され、リ
ッドの閉成状態が保持される。
と、フック3は線状ばね7の弾力により時計方向に旋回
しストライカ1に当接する。この結果、ストライカ1が
図5に示す弾性部材6とフック3によって挾圧され、リ
ッドの閉成状態が保持される。
【0015】リッドを開ける場合は、手動操作によって
操作レバ−4の操作部4aを線状ばね7の弾力に抗して
図5上で反時計方向に旋回させる。操作レバ−4の旋回
によってその押動部4eがクラッチ8の押動部8aを押
動する。
操作レバ−4の操作部4aを線状ばね7の弾力に抗して
図5上で反時計方向に旋回させる。操作レバ−4の旋回
によってその押動部4eがクラッチ8の押動部8aを押
動する。
【0016】このとき、施解錠機構が施錠されておれ
ば、クラッチ8がフック3に対し非押動状態となってい
ることから、操作レバ−4の旋回にかかわらずフック3
が非回動となり、リッドの施錠状態が維持される。
ば、クラッチ8がフック3に対し非押動状態となってい
ることから、操作レバ−4の旋回にかかわらずフック3
が非回動となり、リッドの施錠状態が維持される。
【0017】また、施解錠機構が解錠されている場合
は、クラッチ8がフック3に対し押動状態となっている
ので、上記操作レバ−4の旋回によって押動されたクラ
ッチ8がフック3を押動する。これより、フック3が線
状ばね7の弾力に抗して支軸5を支点に図5上で反時計
方向に旋回し、ストライカ1の係止を解除する。操作レ
バ−4をさらに旋回させると、フック3がロック機構2
のU形部2bの底部2hに当接することによって旋回が
阻止される。この状態でリッドを開くと、ロック機構2
がストライカ1から離れてリッドを開放させることがで
きる。
は、クラッチ8がフック3に対し押動状態となっている
ので、上記操作レバ−4の旋回によって押動されたクラ
ッチ8がフック3を押動する。これより、フック3が線
状ばね7の弾力に抗して支軸5を支点に図5上で反時計
方向に旋回し、ストライカ1の係止を解除する。操作レ
バ−4をさらに旋回させると、フック3がロック機構2
のU形部2bの底部2hに当接することによって旋回が
阻止される。この状態でリッドを開くと、ロック機構2
がストライカ1から離れてリッドを開放させることがで
きる。
【0018】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来のリッド
ロック装置の場合、車輌の振動等で連動レバ−10がシ
リンダ9aから取外れるのを防止する支持板11が用い
られているが、このような支持板11は別途生産し、組
付けるものであることから、コストアップの原因となっ
ている。本考案は、従来の部品を兼用して上記した連動
レバ−10の取外れを防止することにより生産上有利と
なるこの種の錠付リッドロック装置の開発を目的とす
る。また、合わせてリッドを施解錠するキ−操作時に操
作感覚(クリック感)をもたせることのできる錠付リッ
ドロック装置の開発を目的とする。
ロック装置の場合、車輌の振動等で連動レバ−10がシ
リンダ9aから取外れるのを防止する支持板11が用い
られているが、このような支持板11は別途生産し、組
付けるものであることから、コストアップの原因となっ
ている。本考案は、従来の部品を兼用して上記した連動
レバ−10の取外れを防止することにより生産上有利と
なるこの種の錠付リッドロック装置の開発を目的とす
る。また、合わせてリッドを施解錠するキ−操作時に操
作感覚(クリック感)をもたせることのできる錠付リッ
ドロック装置の開発を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本考案では、第1の考案として、車輌のグロ−ブ
ボックス等のストライカを、線状ばね勢力を与えたフッ
クによって係止してリッド閉成を保持し、このフックを
操作レバ−の操作に連動させて係止解除してリッドを開
放可能とするリッドに設けたロック機構と、操作レバ−
とフックとの連動系を断続する施解錠用のクラッチと、
このクラッチと連動レバ−を介して連結し、キ−操作に
したがってクラッチを断続動作させるシリンダ錠とを備
えたグロ−ブボックス等の錠付リッドロック装置におい
て、上記連動レバ−の一端部をシリンダ錠のシリンダ回
転部に着脱自在に連結すると共に、上記線状ばねの一端
側を上記連動レバ−に係架し、この連動レバ−に連結保
持力を与える構成としたことを特徴とする錠付リッドロ
ック装置を提案する。
ため、本考案では、第1の考案として、車輌のグロ−ブ
ボックス等のストライカを、線状ばね勢力を与えたフッ
クによって係止してリッド閉成を保持し、このフックを
操作レバ−の操作に連動させて係止解除してリッドを開
放可能とするリッドに設けたロック機構と、操作レバ−
とフックとの連動系を断続する施解錠用のクラッチと、
このクラッチと連動レバ−を介して連結し、キ−操作に
したがってクラッチを断続動作させるシリンダ錠とを備
えたグロ−ブボックス等の錠付リッドロック装置におい
て、上記連動レバ−の一端部をシリンダ錠のシリンダ回
転部に着脱自在に連結すると共に、上記線状ばねの一端
側を上記連動レバ−に係架し、この連動レバ−に連結保
持力を与える構成としたことを特徴とする錠付リッドロ
ック装置を提案する。
【0020】第2の考案として、上記線状ばねの一端側
にほぼV形とした曲線部を設け、上記連動レバ−がシリ
ンダの回動にしたがってこの曲線部を乗り越えて移動す
る構成としたことを特徴とする錠付リッドロック装置を
提案する。
にほぼV形とした曲線部を設け、上記連動レバ−がシリ
ンダの回動にしたがってこの曲線部を乗り越えて移動す
る構成としたことを特徴とする錠付リッドロック装置を
提案する。
【0021】
【作用】このリッドロック装置では、一つの線状ばねが
フックに係止勢力を与えると共に、シリンダ錠のシリン
ダに着脱自在に連結させた連動レバ−の取外れを防止す
るように作用する。したがって、連動レバ−はシリンダ
回転部に単に嵌合連結する構成となるので、部品の組付
けに有利となると共に連動レバ−の支持板などが不要と
なる。
フックに係止勢力を与えると共に、シリンダ錠のシリン
ダに着脱自在に連結させた連動レバ−の取外れを防止す
るように作用する。したがって、連動レバ−はシリンダ
回転部に単に嵌合連結する構成となるので、部品の組付
けに有利となると共に連動レバ−の支持板などが不要と
なる。
【0022】また、この線状ばねの一端側にV形の曲線
部を設けることにより、連動レバ−が連動々作時にこの
曲線部を乗り越えるため、リッドの施解錠に際して操作
感覚を与えることができる。
部を設けることにより、連動レバ−が連動々作時にこの
曲線部を乗り越えるため、リッドの施解錠に際して操作
感覚を与えることができる。
【0023】
【実施例】次に、本考案を自動車のグロ−ブボックスリ
ッドロック装置として実施した一例について図面に沿っ
て説明する。図1及び図2は本考案の第1実施例を示
し、図1はリッドロック装置の平面図、図2は連動レバ
−10と線状ばね50との係合状態を示した部分的な拡
大斜視図である。なお、本実施例の説明に当っては従来
例と同一部材については同符号を付してその説明を省略
する。
ッドロック装置として実施した一例について図面に沿っ
て説明する。図1及び図2は本考案の第1実施例を示
し、図1はリッドロック装置の平面図、図2は連動レバ
−10と線状ばね50との係合状態を示した部分的な拡
大斜視図である。なお、本実施例の説明に当っては従来
例と同一部材については同符号を付してその説明を省略
する。
【0024】本考案の特徴は、連動レバ−10がシリン
ダ9aから取外れるのを防止する従来例の支持板11を
取り除き、操作レバ−4とフック3とに弾性付勢する従
来の線状ばね7と同様の線状ばね50を用いて上記連動
レバ−10の取外れを防止するように構成した点にあ
る。
ダ9aから取外れるのを防止する従来例の支持板11を
取り除き、操作レバ−4とフック3とに弾性付勢する従
来の線状ばね7と同様の線状ばね50を用いて上記連動
レバ−10の取外れを防止するように構成した点にあ
る。
【0025】ダブルト−ションの線状ばね50は、操作
レバ−4のばね受4dに係止させる一端部50a、フッ
ク3の軸受部3aに巻装させるコイル部50b、ロック
機構2の係止部2dに係止させる中間部50c、同じく
フック3の軸受部3aに巻装させるコイル部50d、そ
してフック3の脚部3bの下面に向けて斜状形成させた
直線部50e、この直線部50eからほぼ直角に折り曲
げ、脚部3bの下面に配設した折曲部50f、この折曲
部50fから連動レバ−10を乗り越えるように延設し
た延設部50gからなり、一端部50aと中間部50c
との間のばね力で操作レバ−4に、中間部50cと折曲
部50fとの間のばね力でフック3に各々旋回付勢を与
えている。なお、U形部2bの一部には上記延設部50
gを引き出すための切欠部が形成してある。
レバ−4のばね受4dに係止させる一端部50a、フッ
ク3の軸受部3aに巻装させるコイル部50b、ロック
機構2の係止部2dに係止させる中間部50c、同じく
フック3の軸受部3aに巻装させるコイル部50d、そ
してフック3の脚部3bの下面に向けて斜状形成させた
直線部50e、この直線部50eからほぼ直角に折り曲
げ、脚部3bの下面に配設した折曲部50f、この折曲
部50fから連動レバ−10を乗り越えるように延設し
た延設部50gからなり、一端部50aと中間部50c
との間のばね力で操作レバ−4に、中間部50cと折曲
部50fとの間のばね力でフック3に各々旋回付勢を与
えている。なお、U形部2bの一部には上記延設部50
gを引き出すための切欠部が形成してある。
【0026】また、連動レバ−10には上記した線状ば
ね50の延設部50gを係合させる凹部10dが設けら
れ、延設部50gをこの凹部10dに図2に示す如く係
合させてある。このようにして線状ばね50を係合させ
た連動レバ−10は、その一端部がシリンダ9aから取
外れる方向の力が加わっても、このばね50の作用によ
って確実にシリンダ9aとの連結が保たれる。
ね50の延設部50gを係合させる凹部10dが設けら
れ、延設部50gをこの凹部10dに図2に示す如く係
合させてある。このようにして線状ばね50を係合させ
た連動レバ−10は、その一端部がシリンダ9aから取
外れる方向の力が加わっても、このばね50の作用によ
って確実にシリンダ9aとの連結が保たれる。
【0027】図3は本考案の第2実施例を示し、線状ば
ね50の延設部50gにV形の曲線部50hを形成した
ものである。この曲線部50hは、施解錠機構が解錠状
態にあるとき連動レバ−10を乗り越えた位置にあり、
解錠状態から施錠状態に移ると連動レバ−10の凹部1
0dがこの曲線部50hに当接して乗り越え、図3上で
右方へ移動する。
ね50の延設部50gにV形の曲線部50hを形成した
ものである。この曲線部50hは、施解錠機構が解錠状
態にあるとき連動レバ−10を乗り越えた位置にあり、
解錠状態から施錠状態に移ると連動レバ−10の凹部1
0dがこの曲線部50hに当接して乗り越え、図3上で
右方へ移動する。
【0028】また、施解錠機構が施錠状態から解錠状態
に移るときも上記同様にして連動レバ−10の凹部10
dが曲線部50hに当接して乗り越え図3に示す位置に
移動する。
に移るときも上記同様にして連動レバ−10の凹部10
dが曲線部50hに当接して乗り越え図3に示す位置に
移動する。
【0029】線状ばね50の延設部50gにこのような
曲線部50hを形成することにより、施解錠機構のキー
の操作者に対して操作感覚を与えることができる。な
お、上記各実施例では、連動レバー10に凹部10dを
形成して線状ばね50を係合させているが、この凹部1
0dに換えて細長形の貫通孔としてもよい。
曲線部50hを形成することにより、施解錠機構のキー
の操作者に対して操作感覚を与えることができる。な
お、上記各実施例では、連動レバー10に凹部10dを
形成して線状ばね50を係合させているが、この凹部1
0dに換えて細長形の貫通孔としてもよい。
【0030】
【考案の効果】上記した通り、本考案に係る錠付リッド
ロック装置は、フックに係止勢力を与える線状ばねの一
端側を引き出し、この引き出し部分で連動レバ−の取外
れを防止するように構成したので、従来のような連動レ
バ−の支持板が不要となり、部品点数が削減されて生産
上有利な錠付リツドロック装置となる。
ロック装置は、フックに係止勢力を与える線状ばねの一
端側を引き出し、この引き出し部分で連動レバ−の取外
れを防止するように構成したので、従来のような連動レ
バ−の支持板が不要となり、部品点数が削減されて生産
上有利な錠付リツドロック装置となる。
【0031】また、この錠付リッドロック装置は、キ−
操作時に操作感覚が得られる構成となっているので、施
錠と解錠の操作が操作者に確実に伝達されると共に操作
の感触性が良くなる。
操作時に操作感覚が得られる構成となっているので、施
錠と解錠の操作が操作者に確実に伝達されると共に操作
の感触性が良くなる。
【図1】本考案の第1実施例を示す錠付リッドロック装
置の平面図である。
置の平面図である。
【図2】連動レバ−に係架させた線状ばねを示す部分的
な拡大斜視図である。
な拡大斜視図である。
【図3】連動レバ−に係架させた線状ばねに曲線部を設
けた本考案の第2実施例を示す部分的な拡大斜視図であ
る。
けた本考案の第2実施例を示す部分的な拡大斜視図であ
る。
【図4】従来の錠付リッドロック装置の平面図である。
【図5】従来の錠付リッドロック装置の縦断側面図であ
る。
る。
【図6】従来の錠付リッドロック装置に備えたクラッ
チ、フック、連動レバ−を示す部分的な拡大斜視図であ
り、図6の(A)はクラッチがフックに対して非押動の
状態を示した動作図である。図6の(B)はクラッチが
フックに対して押動の状態を示した動作図である。
チ、フック、連動レバ−を示す部分的な拡大斜視図であ
り、図6の(A)はクラッチがフックに対して非押動の
状態を示した動作図である。図6の(B)はクラッチが
フックに対して押動の状態を示した動作図である。
【図7】従来の錠付リッドロック装置に備えられたシリ
ンダ錠と連動レバ−を示す部分的な拡大斜視図であり、
図7の(A)は施錠状態を示した図である。図7の
(B)は解錠状態を示した図である。
ンダ錠と連動レバ−を示す部分的な拡大斜視図であり、
図7の(A)は施錠状態を示した図である。図7の
(B)は解錠状態を示した図である。
1 ストライカ 2 ロック機構 3 フック 4 操作レバ− 5 支軸 8 クラッチ 9 シリンダ錠 10 連動レバ− 10d 凹部 50 線状ばね 50g 延設部 50h V形の曲線部
Claims (2)
- 【請求項1】 車輌のグロ−ブボックス等のストライカ
を、線状ばね勢力を与えたフックによって係止してリッ
ド閉成を保持し、このフックを操作レバ−の操作に連動
させて係止解除してリッドを開放可能とするリッドに設
けたロック機構と、操作レバ−とフックとの連動系を断
続する施解錠用のクラッチと、このクラッチと連動レバ
−を介して連結し、キ−操作にしたがってクラッチを断
続動作させるシリンダ錠とを備えたグロ−ブボックス等
の錠付リッドロック装置において、上記連動レバ−の一
端部をシリンダ錠のシリンダ回転部に着脱自在に連結す
ると共に、上記線状ばねの一端側を上記連動レバ−に係
架し、この連動レバ−に連結保持力を与える構成とした
ことを特徴とする錠付リッドロック装置。 - 【請求項2】 上記線状ばねの一端側にほぼV形とした
曲線部を設け、上記連動レバ−がシリンダの回動にした
がってこの曲線部を乗り越えて移動する構成としたこと
を特徴とする請求項1記載の錠付リッドロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10842991U JP2577730Y2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | グロ−ブボックス等の錠付リッドロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10842991U JP2577730Y2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | グロ−ブボックス等の錠付リッドロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0547264U JPH0547264U (ja) | 1993-06-22 |
JP2577730Y2 true JP2577730Y2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=14484552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10842991U Expired - Fee Related JP2577730Y2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | グロ−ブボックス等の錠付リッドロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577730Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-05 JP JP10842991U patent/JP2577730Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0547264U (ja) | 1993-06-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980331 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |