JP2576993Y2 - エアクリーナ - Google Patents

エアクリーナ

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JP2576993Y2
JP2576993Y2 JP1992068335U JP6833592U JP2576993Y2 JP 2576993 Y2 JP2576993 Y2 JP 2576993Y2 JP 1992068335 U JP1992068335 U JP 1992068335U JP 6833592 U JP6833592 U JP 6833592U JP 2576993 Y2 JP2576993 Y2 JP 2576993Y2
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JP
Japan
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cap
air cleaner
center
beads
ribs
Prior art date
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JP1992068335U
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English (en)
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JPH0634161U (ja
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俊昌 谷
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、吸気圧力の変動が原因
となってエアクリーナのキャップに発生する振動を効果
的に抑え、吸気音を低減することができるエアクリーナ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源・環境汚染防止などの観点
から、自動車においては燃料消費率の低減が要求されて
いる。そこで、車両全体の軽量化が進む中で、エアクリ
ーナのケースやキャップの材料も、金属製から樹脂製へ
と、より軽量な材料が使用されるようになってきてい
る。
【0003】ところで、図2に示すようにエアクリーナ
1のケース2やキャップ3を金属、例えばスチール等で
製作したものは、ガスケット4を配してケース2の開口
部2aからフィルタエレメント5を収容した後、センタ
ーボルト6にチョウナット7を螺合して、ケース2にキ
ャップ3を固定する構造であり、キャップ3の中心部3
aがしっかり固定されるため、キャップ3全体が振動し
難くなっている。
【0004】これに対して、樹脂製のものは金属製のも
のに比して剛性が低く、ネジ止めに適していないため、
一般的に図3に示すようにキャップ3の周縁部に、ケー
ス2に取り付けたフック8を引っ掛けて固定するものが
多く使用されている。このような構造のエアクリーナ1
においては、キャップ3の中心部3aが固定されていな
いため、エンジンの吸気圧力の変動により、キャップ3
が振動し易く、吸気音の増大の要因となっている。
【0005】そこで、エアクリーナ1のキャップ3に
は、図4(a)(b)及び図5(a)(b)に示すよう
に、リブ9或いはビード10等を形成して、補強を施し
たものが従来から使用されている。そして、このような
リブ9やビード10は、図に示すように一般的に偶数個
で、且つ相互に成す角が等分角になるように配置され、
キャップ3の中心に対して対称に形成されているのが通
常である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、本考案者
は、上記の如くリブ9やビード10を形成し、補強した
キャップ3を使用したエアクリーナ1においても、未だ
充分に振動を抑えることができず、吸気圧力の変動によ
って吸気音が発生することを発見し、キャップ3に発生
する振動モードを解析したところ、次のようなことが確
認された。
【0007】即ち、吸気圧力に変動が生じると、振動モ
ードはエアクリーナ1のキャップ3の中心を通るリブ9
又はビード10に沿ってキャップ3の直径方向に発生
し、図4(a)のA−A線において図4(c)(d)に
示すようにキャップ3が湾曲し、その中心部3aにおい
て振幅が最大となるように、ケース2の外側に出っ張っ
たり内側に引っ込んだりする振動が発生したり、或いは
図5(a)のB−B線において図5(c)(d)に示す
ようにキャップ3がその中心を通るリブ9又はビード1
0を境に、両側に折れ曲がるような振動が発生すること
が判明した。
【0008】これは、キャップ3に発生する振動モード
が、リブ9やビード10に沿ってキャップ3の周縁上の
一点から、キャップ3の中心を通って、この中心に対し
て対称の位置となる周縁上の別の一点に向かって、キャ
ップ3の直径方向に伝達するためであると考えられる。
このように、従来のエアクリーナ1のようにリブ9やビ
ード10を偶数個で、且つ相互に成す角が等分角になる
ようにキャップ3に形成し、キャップ3の中心に対して
対称に配置した場合には、実際には振動の抑制に余り大
きな効果を発揮していなかったという問題があった。
【0009】本考案は以上の問題点に鑑みて、吸気圧力
の変動によって、エアクリーナケースのキャップに発生
しようとする振動モードを、リブ又はビードの配置を工
夫することによって途切れさせ、以てエアクリーナケー
スのキャップの振動を抑制し、吸気音を低減することが
できるエアクリーナを提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本考案のエアクリーナは、開口部を形成したケース内
にフィルタエレメントを収容し、前記開口部を閉塞する
キャップを装着したエアクリーナにおいて、前記キャッ
の中心からオフセットした点を中心にして、放射状に
リブ又はビードを連続的に延長して形成している。
【0011】また、前記リブ又はビードは、キャップの
中心からオフセットした点を中心に放射状に配置すると
共に、相互に成す角が不等分角になるように形成する方
法、あるいは前記リブ又はビードを、放射状に偶数本ま
たは奇数本形成する方法がある。尚、前記した中心部と
は、厳密な中心を指すのではなく、中心付近という意味
である。
【0012】
【作 用】本考案のエアクリーナは以上の構成を有して
おり、吸気圧力の変動によってキャップに発生しようと
する振動モードは、キャップの周縁部から中心部に向か
って、キャップの直径方向に伝達するが、前記リブ又は
ビードは、中心から、特にオフセットした点を中心とし
て放射状に、連続的に延長されている。換言すれば前記
リブ又はビードがキャップの中心より偏った位置から放
射状に延びて形成されていることから、キャップの平面
的な強度は前記オフセットした分だけ変化することに
り、従って、伝達する振動モードは、この中心部付近に
おいて途切れることとなり、吸気音を発生するような振
動がキャップに発生することを防止するように作用す
る。
【0013】
【実 施 例】次に図面を参照して、本考案を図3に示
すようなエアクリーナ1に適用した実施例を説明する。
図1に示す実施例は、エアクリーナ1のキャップ3に、
このキャップ3の中心部3aを挟んで相互に直線状に配
置されないように、ビード10を前記キャップ3の中心
からオフセットした点を中心として放射状に形成してい
る。この構造のエアクリーナにおいては、キャップ3の
中心部3a付近を通る直径方向に、実線Gのように振動
モードが発生しようとすると、この振動モードの伝達方
向を横切るように位置しているビード10によって、遮
断されるように途切れ、キャップ3の直径方向に向かっ
て破線Hのように伝達することができなくなる。このよ
うにして吸気音を発生させるような振動が、キャップ3
に発生することを抑えることができるのである。本考案
に係るエアクリーナ1のキャップ3は、その中心部3a
よりオフセットした点を中心としてビード10あるいは
リブ9が放射状に延長されているので、振動モードが効
果的に遮断されることになる。 なお、ビード10あるい
はリブ9は、キャップ3の中心部3aよりオフセットし
た点を中心とする上に、相互になす角が不等分角となる
ように、放射状に偶数本形成するか、あるいは放射状に
奇数本形成することによって前記キャップ3に発生する
震動モードを効果的に遮断することができる。 なお、上
記実施例は、キャップ3にビード10を形成したもので
あるが、このビード10の代わりにリブ9を形成しても
同様な効果を奏するものである。本考案に係るエアクリ
ーナ1は、合成樹脂製のみならず、スチール等の金属
製、その他の材料で製作されたものにも適用することが
できる。
【0014】
【考案の効果】本考案のエアクリーナは、開口部を形成
したケース内にフィルタエレメントを収容し、前記開口
部を閉塞するキャップを装着したエアクリーナにおい
て、前記キャップの中心からオフセットした点を中心に
して、放射状にリブ又はビードを連続的に延長して形成
している。換言すれば前記リブ又はビードがキャップの
中心より偏った位置から放射状に連続的に延びて形成さ
れていることから、キャップの平面的な強度は前記オフ
セットした分だけ変化している。
【0015】従って、吸気圧力の変動によってキャップ
に発生しようとする振動モードは、キャップの周縁部か
ら中心部に向かって、キャップの直径方向に伝達する
が、前記リブ又はビードは、この中心部よりオフセット
した位置を中心として放射状に連続的に延びているため
に、伝達する振動モードは、この中心部付近において途
切れることとなり、吸気音を発生するような振動がキャ
ップに発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るエアクリーナのキャップ
の平面図である。
【図2】ネジ止めによってキャップをケースに固定した
エアクリーナの要部断面図である。
【図3】フック掛けによってキャップをケースに固定し
たエアクリーナの要部断面図である。
【図4】従来のエアクリーナに使用されるリブを形成し
たキャップであり、(a)はその平面図、(b)は
(a)のI−I線断面図、(c)(d)は(a)のA−
A線において発生する振動の状態を示す概略図である。
【図5】従来のエアクリーナに使用されるビードを形成
したキャップであり、(a)はその平面図、(b)は
(a)のII−II線断面図、(c)(d)は(a)の
B−B線において発生する振動の状態を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 エアクリーナ 2 ケース 2a 開口部 3 キャップ 3a 中心部 5 フィルタ
エレメント 9 リブ 10 ビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 35/024 501 F02B 35/024 511 F02M 35/10 F02M 35/16

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を形成したケース内にフィルタエ
    レメントを収容し、前記開口部を閉塞するキャップを装
    着したエアクリーナにおいて、前記キャップの中心から
    オフセットした点を中心にして、放射状にリブ又はビー
    ドを連続的に延長して形成したエアクリーナ。
  2. 【請求項2】 前記リブ又はビードを、相互に成す角が
    不等分角になるように、放射状に偶数本形成した請求項
    1記載のエアクリーナ。
  3. 【請求項3】 前記リブ又はビードを、放射状に奇数本
    形成した請求項1記載のエアクリーナ。
JP1992068335U 1992-09-30 1992-09-30 エアクリーナ Expired - Lifetime JP2576993Y2 (ja)

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JP1992068335U JP2576993Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 エアクリーナ

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JPH0634161U JPH0634161U (ja) 1994-05-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS612328Y2 (ja) * 1980-10-17 1986-01-25
JPS59156159U (ja) * 1983-04-06 1984-10-19 株式会社デンソー 空気清浄器

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JPH0634161U (ja) 1994-05-06

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