JPH11148555A - 金属ガスケット - Google Patents

金属ガスケット

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Publication number
JPH11148555A
JPH11148555A JP31388197A JP31388197A JPH11148555A JP H11148555 A JPH11148555 A JP H11148555A JP 31388197 A JP31388197 A JP 31388197A JP 31388197 A JP31388197 A JP 31388197A JP H11148555 A JPH11148555 A JP H11148555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stress
metal gasket
seal bead
projecting part
tightened
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31388197A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Sasaki
豊 佐々木
Toshio Hayashi
富志夫 林
Osamu Sekimoto
修 関本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP31388197A priority Critical patent/JPH11148555A/ja
Publication of JPH11148555A publication Critical patent/JPH11148555A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 締付部周辺の繰り返し応力を低減することが
できる。 【解決手段】 締付穴25の外周の半周に突出部3を設
ける。この突出部3は、ゴムあるいは樹脂等の弾性体の
薄い膜からなり、締付穴25を介してシートビード26
の反対側の位置に印刷あるいは接着により形成したもの
である。突出部3は、シールビード26より応力による
変形が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に用いら
れ、シリンダとシンリンダヘッド又はシリンダとクラン
クケースの間をシールするための金属ガスケットに関
し、特に、締付部における繰り返し応力を低減する構造
の金属ガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属ガスケットは、例えば、内燃機関の
シリンダとシンリンダヘッド又はシリンダとクランクケ
ースの間をシールするために用いられる。図4は、従来
の金属ガスケットを示す構成図であり、(a)は平面
図、(b)はA−Aの断面図である。図5は、この金属
ガスケットを用いた2サイクルエンジンを示す正面図で
ある。
【0003】図4に示す金属ガスケット21は、シリン
ダとシンリンダヘッド及びシリンダとクランクケースの
間に介装される。金属ガスケット21は、ステンレス等
の金属で形成され、冷却水通路や燃焼室のシール対象部
23,24の外周には突出部であるシールビード26
(図の二点鎖線は、シールビード26の中心線である)
が形成されている。このシールビード26は、金属を塑
性変形させて形成されている。そして、この金属ガスケ
ット21の中央部には肉抜き穴27が形成され、外周部
には、締付穴25が合計8箇所設けられている。
【0004】この金属ガスケット21が取り付けられて
いる2気筒エンジンは、シリンダヘッド3、シリンダ
1、クランクケース2から構成されている。そして、金
属ガスケット21をシリンダヘッド13とシリンダ11
又はシリンダ11とクランクケース12の間に介装し、
締付部(金属ガスケット21においては締付穴25)を
ボルト又はナットで締め付け固定する。このとき、シー
ルビード26がある程度つぶれて、ガスあるいは冷却水
等を外部等に漏れないようシールすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】金属ガスケット21を
シリンダ11とクランクケース12の間に介装した場
合、締付部を締め付けたとき、シールビード26により
フランジ17の外側に微小隙間が発生する。この状態で
エンジンを運転すると、フランジ17の付け根部19に
繰り返し応力が発生し、特に、図6に示すように、混合
気の燃焼爆発時には、フランジ17が上方に引っ張り応
力を受け、付け根部19は図中点線に示すように変形し
やすくなる。図7に、フランジのエンジン運転時の応力
特性を示す。エンジン運転時には、振動に起因する応力
振幅(正弦波)が発生し、引っ張り応力のピーク値が疲
労限界を越えると、フランジ7の付け根部19に疲労破
壊が発生する。
【0006】本発明は、上記課題を鑑みてなされたもの
で、締付部周辺の繰り返し応力を低減することができる
金属ガスケットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、シール対象部
の周囲にシールビードを形成し、部材間に介装して締付
部を締め付けることにより、シールを行う金属ガスケッ
トにおいて、前記締付部の外周の一部であって、該締付
部を介してシールビードとは反対側の位置に、弾性体の
突出部を形成したことを特徴とする。
【0008】ここで、前記突出部は、シールビードより
高さ方向の応力変形が少ないものであるのが好ましい。
【0009】本発明において、締付部の外周の一部であ
って、該締付部を介してシールビードとは反対側の位置
に、弾性体の突出部を形成したので、締結部で締め付け
た場合に、各部材間に突出部が介在し、エンジンの運転
時には、振動に起因する応力を減少させることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明を行う。
【0011】図1は、本発明に係る金属ガスケットの一
実施形態を示す構成図である。この金属ガスケット1
は、従来の金属ガスケット21とほぼ同じ構成であるの
で、同一部分には同一符号を付し、説明は省略する。こ
の金属ガスケットの特徴は、締付穴25の外周の半周に
突出部3を設けたことである。この突出部3は、ゴムあ
るいは樹脂等の弾性体の薄い膜からなり、締付穴25を
介してシートビード26の反対側の位置に印刷あるいは
接着により形成したものである。このとき、シールビー
ド26の高さをtb、突出部3の厚さをtsとすると、
ts<tb の関係にある。これらの値は、シールビー
ド26が締め付け時に、塑性変形してつぶれることを考
慮して設定する。
【0012】図2に示すように、この金属ガスケット1
をシリンダ11とクランクケース12の間に設置したと
きには、突出部3がフランジ17とクランクケース12
の間に介在する。締付部をボルト又はナットで締め付け
ると、シールビード26は塑性変形してつぶれるが、突
出部3は塑性変形を起こしにくいため、フランジ17は
図中破線で示すように変形し、付け根部19には、圧縮
応力が発生する。エンジンの運転時には、振動に起因す
る応力振幅(正弦波)が発生するが、図3に示すよう
に、平均応力は圧縮側に偏る。しかも、時間が経つにつ
れ、シールビード26が徐々に塑性変形を起こすが、突
出部3は塑性変形は起こしにくく、高さがシールビード
より変化しにくいため、付け根部19には圧縮応力が増
加していくとともに、応力振幅が減少していく。そし
て、シールビード26の塑性変形が安定した時点で、平
均応力も安定する。突出部3は弾性体を用いているの
で、応力緩和にも効力を発揮する。
【0013】突出部3をシールビード26と同様に金属
を塑性変形して形成することも考えられるが、シールビ
ード26と同様に時間とともに、塑性変形を起こしてし
まう。そのため、従来技術のように突出部3を設けない
場合よりは、応力を減少できるが、弾性体であるゴムあ
るいは樹脂を形成したものに比べて効果は少ない。
【0014】なお、突出部3は、シールビード26と同
一面に形成したが、反対側の面(裏面)に形成しても構
わない。また、締付穴25の外周に半周分だけ、突出部
を形成したが、シールビード26より、高さ方向の変形
が少なければ、半周以下であっても構わないし、形成面
積も少なくて構わない。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、締付部の
外周の一部であって、該締付部を介してシールシールビ
ードとは反対側の位置に、弾性体の突出部を形成したの
で、締結部で締め付けている部材間に突出部が介在し、
応力を低減することができる。しかも、突出部がシール
ビードより高さ方向の応力変形が少ないことで、部材と
突出部間に隙間が発生することがなく、応力を低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明に係る金属ガスケ
ットの一実施形態を示す構成図である。
【図2】本発明に係る金属ガスケットを用いたエンジン
のフランジの付け根部に発生する応力を示す説明図であ
る。
【図3】フランジの付け根部における応力特性を示すグ
ラフである。
【図4】(a)及び(b)は、従来の金属ガスケットを
示す構成図である。
【図5】従来の金属ガスケットを用いたエンジンを示す
構成図である。
【図6】エンジンのフランジの付け根部に発生する応力
を示す説明図である。
【図7】フランジの付け根部における応力特性を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1,2 金属ガスケット 3 突出部 25 締付穴 26 シールビーズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール対象部の周囲にシールビードを形
    成し、部材間に介装して締付部を締め付けることによ
    り、シールを行う金属ガスケットにおいて、前記締付部
    の外周の一部であって、該締付部を介してシールビード
    とは反対側の位置に、弾性体の突出部を形成したことを
    特徴とする金属ガスケット。
  2. 【請求項2】 前記突出部は、シールビードより高さ方
    向の応力変形が少ないことを特徴とする請求項1記載の
    金属ガスケット。
JP31388197A 1997-11-14 1997-11-14 金属ガスケット Pending JPH11148555A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31388197A JPH11148555A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 金属ガスケット

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31388197A JPH11148555A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 金属ガスケット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11148555A true JPH11148555A (ja) 1999-06-02

Family

ID=18046643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31388197A Pending JPH11148555A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 金属ガスケット

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JP (1) JPH11148555A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014214717A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 本田技研工業株式会社 樹脂製カバーの取付構造
JP2016125614A (ja) * 2015-01-07 2016-07-11 富士重工業株式会社 ガスケット
WO2020202282A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 本田技研工業株式会社 内燃機関

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JP2016125614A (ja) * 2015-01-07 2016-07-11 富士重工業株式会社 ガスケット
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