JPH0526379Y2 - - Google Patents

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JPH0526379Y2
JPH0526379Y2 JP1988052641U JP5264188U JPH0526379Y2 JP H0526379 Y2 JPH0526379 Y2 JP H0526379Y2 JP 1988052641 U JP1988052641 U JP 1988052641U JP 5264188 U JP5264188 U JP 5264188U JP H0526379 Y2 JPH0526379 Y2 JP H0526379Y2
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water outlet
thermostat
outlet fitting
intake manifold
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばエンジンの冷却水通路におけ
るサーモスタツト配設部のごとき継目構造部への
メタルガスケツトの配設構造に関する。
〔従来の技術〕
従来より、例えば多気筒エンジンでは、冷却水
が、ラジエータからポンプを経てエンジンのシリ
ンダブロツク部のウオータジヤケツト部を通り、
更に吸気マニホルドの部分を通つて再度ラジエー
タへ戻つてくるようになつているが、かかる冷却
水を通す冷却水通路のうち吸気マニホルドに形成
された通路部分とウオータアウトレツトフイツチ
ングとの継目部には、ワツクスタイプのサーモス
タツト(このサーモスタツトは冷却水温が低いと
きは閉じ、高くなると開くバルブ)が介装されて
いる。
このサーモスタツトの取付方を詳述すると、第
11図のようになる。すなわち、第11図に示す
ように、上記冷却水通路部分の開口が形成された
吸気マニホルド部分1とウオータアウトレツトフ
イツチング2とがそのフランジ部を対向させて各
開口穴部を整合させるべく配置されるようになつ
ており、更に吸気マニホルド部分1のウオータア
ウトレツトフイツチング2との対向面における開
口縁部には、環状の凹段部1Aが形成されてい
て、この凹段部1Aに、サーモスタツト3のフラ
ンジ部が嵌め込まれるようになつている。これに
よりサーモスタツト3は冷却水通路に装架される
ようにして取り付けられる。
そして、サーモスタツト3を嵌め込んで装着し
たあとは、吸気マニホルド部分1およびウオータ
アウトレツトフイツチング2の対向面間に、シー
ル用のソフトガスケツト4′を介装させてから、
吸気マニホルド部分1およびウオータアウトレツ
トフイツチング2をボルトで締め付けることによ
り、これらの吸気マニホルド部分1およびウオー
タアウトレツトフイツチング2で、サーモスタツ
ト3およびソフトガスケツト4′を挟持するよう
になつている。このようにして、サーモスタツト
3の配設部の継目部にシールが施されることにな
る。
なお、ソフトガスケツトとは、例えばアスベス
ト系のジヨイントシートを基材とし、このジヨイ
ントシートの両面の一部に樹脂をプリント付着し
たものをいう。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記のような継目部において、凹段
部1Aの段高さとサーモスタツト3の板厚とが異
なる場合があるが、かかる場合は、ソフトガスケ
ツト4′の弾性により、この段差を吸収している。
しかしながら、上記ソフトガスケツト4′は両
面プリントのためコストが高いという問題点があ
る。
そこで、コストを低減できるメタルガスケツト
を上記の継目部に使用することも考えられるが、
メタルガスケツトを単に上記の継目部に使用した
場合は、上記段差を十分に吸収することができな
い。このため、サーモスタツト3がガタついた
り、十分なシール機能を発揮できなくなるという
問題点がある。
さらに、マニホルドリアクタを取り付けるため
のガスケツトに、シリンダヘツド側に向かつて突
出部を形成するとともに、マニホルドリアクタ側
に向かつて突出部を形成して、これらの突出部を
締め付け力によつて締代分だけ押し潰し、突出部
の頂部を平面上に変形させて、ポートライナ間あ
るいはポートライナ、マニホルドリアクタ間をシ
ールする構造のもの(実願昭51−51579号(実開
昭52−141559号)のマイクロフイルム参照)も提
案されている。
しかし、このような従来の技術では、突出部が
ポートライナ間あるいはポートライナとマニホル
ドリアクタとの間に存在するため、一方の突出部
はポートライナを押圧するために押し潰されるだ
けで、他方の突出部のポートライナを押圧する力
を強化する作用効果は得られず、更にシリンダヘ
ツドとマニホルドリアクタとの間に、一方の突出
部が挟持されていないため、経年変化によつてシ
リンダヘツドとマニホルドリアクタとの間に隙間
が生じた場合には、ガスケツトのシール力は低下
し、マニホルド外に吸気が漏れる恐れがある。
なお、かかる問題は、上記のようなサーモスタ
ツトの配設継目部に限らず、各穴部を整合させる
ように対向して配置される第1部材および第2部
材のうちの第1部材における第2部材に対向する
面の穴部側縁部に凹段部を形成し、この凹段部に
穴部に装架されるように配設される第3部材の端
部を嵌め込んで第1部材および第2部材を締め付
けることにより、第1部材および第2部材で第3
部材を挟持するようにした継目構造部において
も、同様にして生じるものである。
本考案はこのような問題点に鑑みなされたもの
で、メタルガスケツトを上記のような継目構造部
に使用しても、十分なシール機能を発揮しなが
ら、上記第1部材の凹段部に嵌め込まれる第3部
材もガタつかないようにした、継目構造部のメタ
ルガスケツト配設構造を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案の継目構造
部のメタルガスケツト配設構造は、各穴部を整合
させるように対向して配置される第1部材および
第2部材のうちの上記第1部材における上記第2
部材に対向する面の上記穴部側縁部に凹段部を形
成し、この凹段部に上記穴部に装架されるように
配設される第3部材の端部を嵌め込んで上記の第
1部材および第2部材を締め付けることにより、
上記の第1部材および第2部材で上記第3部材を
挟持するようにした継目構造部において、上記の
第1部材および第2部材の対向面間に、上記穴部
とほぼ同じ大きさの開口を有するメタルガスケツ
トがその開口を上記の穴部に整合させるようにし
て配設され、上記メタルガスケツトの開口縁部に
は、上記の第1部材と第2部材が対向する位置で
第1部材側に当接すべく形成された第1折り曲げ
部と、上記の第2部材と第3部材が対向する位置
で第3部材側に当接すべく形成された第2折り曲
げ部と、上記の第1折り曲げ部と第2折り曲げ部
との間で第2部材側に隆起して同第2部材に当接
すべく形成された隆起部とが設けられ、上記の第
1部材および第2部材の締め付け後において、上
記第2折り曲げ部が上記第3部材の端部を押圧す
べく構成されたことを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の継目構造部のメタルガスケツト
配設構造では、第1部材の凹段部に第3部材の端
部を嵌め込んでから、第1部材および第2部材の
対向面間にメタルガスケツトを配設し、その後、
第1部材および第2部材を締め付けてゆくことに
より、その締め付けが終わると、メタルガスケツ
トの第2折り曲げ部が第3部材の端部を押圧す
る。
このとき、メタルガスケツトを第1部材および
第2部材で締め付ける際に、締め付け力によりメ
タルガスケツトの第1折り曲げ部と隆起部との変
形によつて、第2折り曲げ部が第3部材を押圧す
る力を補助し、より強く第3部材を押圧する。
さらに、第1折り曲げ部が第1部材に当接する
とともに、隆起部が第2部材に当接することか
ら、経年変化によつて、第1部材と第2部材との
間に隙間が生じた場合でも、第1折り曲げ部が第
1部材に、隆起部が第2部材にそれぞれ当接した
状態を維持する。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第1〜5図は本考案の第1実施例として
の継目構造部のメタルガスケツト配設構造を示す
もので、第1図はその継目部締め付け前の状態を
示す部分断面図、第2図はその継目部締め付け後
の状態を示す部分断面図、第3図はそのメタルガ
スケツトの平面図、第4図は第3図の−矢視
拡大断面図、第5図は第3図の−矢視拡大断
面図であり、第1,2図中、第11図と同じ符号
は同様の部分を示す。
さて、この第1実施例の場合も、多気筒エンジ
ンにおける冷却水通路のうち吸気マニホルドに形
成された通路部分とウオータアウトレツトフイツ
チングとの継目構造部へのメタルガスケツトの配
設構造についてのものである。すなわち、第1,
2図に示すように、上記冷却水通路部分の開口が
形成された吸気マニホルド部分(第1部材)1と
ウオータアウトレツトフイツチング(第2部材)
2とがそのフランジ部を対向させて各開口穴部を
整合させるべく配置されるようになつており、吸
気マニホルド部分1のウオータアウトレツトフイ
ツチング2との対向面の穴部側の縁部に環状の凹
段部1Aが形成されていて、この凹段部1Aに、
サーモスタツト3のフランジ部が嵌め込まれるよ
うになつている。これにより、サーモスタツト3
は冷却水通路に装架される。
そして、この場合、凹段部1Aの段高さsとサ
ーモスタツト3の板厚tとは異なり、これらの大
小関係は、t<sとなつている。
さらに、サーモスタツト3を嵌め込んだあと
は、吸気マニホルド部分1およびウオータアウト
レツトフイツチング2の対向面間に、冷却通路の
穴部とほぼ同じ大きさの開口4Bを有するシール
用メタルガスケツト4が介装されるが、このメタ
ルガスケツト4は、その凹段部1A近傍に位置す
べき開口4B縁部の全周に亘り連続して、サーモ
スタツト3のフランジ部を押さえるための段ビー
ド40が形成されており、この段ビード40に
は、ウオータアウトレツトフイツチング2とサー
モスタツト3が対向する位置でサーモスタツト3
側に当接しうるように形成された折り曲げ部(第
2折り曲げ部)40aが形成されていて、第2図
に示すごとく、吸気マニホルド部分1とウオータ
アウトレツトフイツチング2とをボルトで締め付
けると、メタルガスケツト4の開口4Bの縁部が
もとの曲げ形状の影響で反り上がるように、段ビ
ード40が変形して、この段ビード40の折り曲
げ部40aでサーモスタツト3のフランジ部を押
圧するようになつている。
また、この段ビード40のやや外側には、他の
段ビード41が形成されており、この段ビード4
1の外側の折り曲げ部(第1折り曲げ部)41a
は吸気マニホルド部分1とウオータアウトレツト
フイツチング2が対向する位置で吸気マニホルド
部分1に当接している。
また、この段ビード41の内側の折り曲げ部4
1bはウオータアウトレツトフイツチング2に当
接するようになつているが、更に詳細には、折り
曲げ部40a,41a間でウオータアウトレツト
フイツチング2側に隆起する隆起部50が形成さ
れており、この隆起部50がウオータアウトレツ
トフイツチング2に当接しているのである。
さらに、このメタルガスケツト4は、第3〜5
図に示すごとく、その外周部にも、段ビード42
が形成され、この段ビード42の内側の折り曲げ
部42aが吸気マニホルド部分1に当接し、段ビ
ード40の外側の折り曲げ部42bがウオータア
ウトレツトフイツチング2に当接するようになつ
ている。
このため、このメタルガスケツト4の形状は、
第3図に示すようになつており、このメタルガス
ケツト4における第3図の−矢視拡大断面は
第4図のようになり、このメタルガスケツト4に
おける第3図の−矢視拡大断面は第5図のよ
うになる。なお、第3〜5図中の符号4Aはボル
ト穴である。
上述の構成ににより、吸気マニホルド部分1の
凹段部1Aにサーモスタツト3のフランジ部を嵌
め込んでから、吸気マニホルド部分1およびウオ
ータアウトレツトフイツチング2の対向面間にメ
タルガスケツト4を配設すると、このメタルガス
ケツト4の段ビード40の折り曲げ部40aがサ
ーモスタツト3のフランジ部に対向する。なお、
このメタルガスケツト4の他の段ビード41,4
2の折り曲げ部41a,42aは吸気マニホルド
部分1に当接し、もう一つの折り曲げ部41b,
42bおよび隆起部50はウオータアウトレツト
フイツチング2に当接する。
その後に、これらの吸気マニホルド部分1およ
びウオータアウトレツトフイツチング2をボルト
で締め付けてゆくと、第2図に示すごとく、メタ
ルガスケツト4の開口4Bの縁部がもとの曲げ形
状の影響で反り上がるように、段ビード40が変
形して、段ビード40の折り曲げ部40aでサー
モスタツト3のフランジ部を押圧する。
また、この締め付けにより、他の段ビード4
1,42も変形して、吸気マニホルド部分1とウ
オータアウトレツトフイツチング2との間のシー
ルを行なう。
上記のようにメタルガスケツト4を吸気マニホ
ルド部分1およびウオータアウトレツトフイツチ
ング2で締め付ける際に、締め付け力によりメタ
ルガスケツト4の第1折り曲げ部41aと隆起部
50との変形によつて、第2折り曲げ部40aが
サーモスタツト3を押圧する力を補助し、より強
くサーモスタツト3を押圧する。
さらに、第1折り曲げ部41aが吸気マニホル
ド部分1に当接するとともに、隆起部50がウオ
ータアウトレツトフイツチング2に当接すること
から、経年変化によつて、吸気マニホルド部分1
とウオータアウトレツトフイツチング2との間に
隙間が生じた場合でも、第1折り曲げ部41aが
吸気マニホルド部分1に、隆起部50がウオータ
アウトレツトフイツチング2にそれぞれ当接した
状態を維持するため、シール効果の低減を招くこ
とがない。
これにより、吸気マニホルド部分1とウオータ
アウトレツトフイツチング2との締め付けが終わ
ると、メタルガスケツト4の段ビード40でサー
モスタツト3を押さえつけながら、他の段ビード
41,42でサーモスタツト配設部における継目
部の十二分な耐水シール機能を発揮する。
第6〜8図は本考案の第2実施例としての継目
構造部のメタルガスケツト配設構造を示すもの
で、第6図はその継目部締め付け前の状態を示す
部分断面図、第7図はその継目部締め付け後の状
態を示す部分断面図、第8図はその変形例を第6
図に対応させて示す部分断面図であり、第6〜8
図中、第1〜5,11図と同じ符号は同様の部分
を示す。
さて、この第2実施例では、ビードの形状が前
述の第1実施例と異なる。即ち、この第2実施例
では、第6図に示すごとく、メタルガスケツト4
には、その凹段部1A近傍に位置すべき開口4B
縁部の全周に亘り連続して、吸気マニホルド部分
1へ向け凸な丸ビード43,44が2条形成さ
れ、そのうちの内側寄りの丸ビード43における
凸側先端(第2折り曲げ部)43aがサーモスタ
ツト3のフランジ部に当接するようになつてい
る。すなわち、この丸ビード43はサーモスタツ
ト3のフランジ部を押さえるためのもので、第7
図に示すごとく、吸気マニホルド部分1とウオー
タアウトレツトフイツチング2とをボルトで締め
付けると、丸ビード43が押しつぶされるように
変形して、この丸ビード43の先端43aでサー
モスタツト3のフランジ部を押圧するようになつ
ている。
また、外側よりの丸ビード44における凸側先
端(第1折り曲げ部44a)は吸気マニホルド部
分1とウオータアウトレツトフイツチング2が対
向する位置で吸気マニホルド部分1に当接するよ
うになつている。
さらに、この丸ビード44の内側に位置する折
り曲げ部44bおよび外側に位置する折り曲げ部
44cがそれぞれウオータアウトレツトフイツチ
ング2に当接するようになつている。すなわち、
丸ビード先端43a,44a間でウオータアウト
レツトフイツチング2側に隆起する隆起部51が
形成されており、この隆起部51がウオータアウ
トレツトフイツチング2に当接している。
上述の構成により、吸気マニホルド部分1の凹
段部1Aにサーモスタツト3のフランジ部を嵌め
込んでから、吸気マニホルド部分1およびウオー
タアウトレツトフイツチング2の対向面間にメタ
ルガスケツト4を配設すると、このメタルガスケ
ツト4の丸ビード43,44が吸気マニホルド部
分1の凹段部1A近傍に位置し、このメタルガス
ケツト4の丸ビード43がサーモスタツト3のフ
ランジ部に対向する。
なお、このメタルガスケツト4の他の丸ビード
44の凸側先端44aは吸気マニホルド部分1に
当接し、この丸ビード44の内側に位置する折り
曲げ部44bおよび外側に位置する折り曲げ部4
4cひいては隆起部51がそれにウオータアウト
レツトフイツチング2に当接する。
その後、これらの吸気マニホルド部分1および
ウオータアウトレツトフイツチング2をボルトで
締め付けてゆくと、第7図に示すごとく、丸ビー
ド43が押しつぶされるように変形して、サーモ
スタツト3のフランジ部を押圧する。
また、この締め付けにより、他の丸ビード44
も変形して、吸気マニホルド部分1とウオータア
ウトレツトフイツチング2との間のシールを行な
う。
このように、この第2実施例の場合も、吸気マ
ニホルド部分1とウオータアウトレツトフイツチ
ング2とを締め付ける際に、第1折り曲げ部44
aと隆起部51との変形によつて、第2折り曲げ
部43aがサーモスタツト3を押圧保持する力を
強化し、更には経年変化による吸気マニホルド部
分1とウオータアウトレツトフイツチング2との
間に隙間が生じた場合でも、第1折り曲げ部44
aが吸気マニホルド部分1に、隆起部51がウオ
ータアウトレツトフイツチング2にそれぞれ当接
するので、シール効果を十分に維持できるもので
ある。
これにより、吸気マニホルド部分1とウオータ
アウトレツトフイツチング2との締め付けが終わ
ると、メタルガスケツト4の丸ビード43でサー
モスタツト3を押さえつけながら、他の丸ビード
44でサーモスタツト配設部における継目部の十
分な耐水シール機能を発揮する。
なお、このメタルガスケツト4の外周部にも、
前述の第1実施例とほぼ同様にして、ビード(こ
のビードは丸ビードでも段ビードでもよい)を形
成してもよい。このようにすれば、上記の継目構
造部での耐水シールは十二分なものとなる。
また、第8図に示すごとく、メタルガスケツト
4の凹段部1A近傍に位置すべき開口4B縁部の
全周に亘り、ウオータアウトレツトフイツチング
2へ向け凸な丸ビード45を形成し、この丸ビー
ド45の凸側先端(隆起部)52をウオータアウ
トレツトフイツチング2に当接させ、丸ビード4
5の内側に位置する折り曲げ部(第1折り曲げ
部)45aをサーモスタツト3のフランジ部に対
向させ、外側に位置する折り曲げ部(第2折り曲
げ部)45bを吸気マニホルド部分1に当接させ
てもよい。
このようにすれば、吸気マニホルド部分1とウ
オータアウトレツトフイツチング2とをボルトで
締め付けた場合、丸ビード45が変形して、丸ビ
ード45の折り曲げ部45aで、サーモスタツト
3のフランジ部を押圧する。また、このとき丸ビ
ード45の折り曲げ部45bで、吸気マニホルド
部分1とウオータアウトレツトフイツチング2と
の間のシールを行なう。
第9,10図は本考案の第3実施例としての継
目構造部のメタルガスケツト配設構造を示すもの
で、第9図はその継目部締め付け前の状態を示す
部分断面図、第10図はその変形例を第9図に対
応させて示す部分断面図であり、第9,10図
中、第1〜8,11図と同じ符号はほぼ同様の部
分を示す。
この第3実施例は、第9図に示すごとく、サー
モスタツト押圧用のビードとして丸ビード46を
用い、シール用のビードとして段ビード47を用
いたもので、吸気マニホルド部分1およびウオー
タアウトレツトフイツチング2をボルトで締め付
けてゆくと、丸ビード46が押しつぶされるよう
に変形して、サーモスタツト3のフランジ部を押
圧するとともに、他の段ビード47も変形して、
吸気マニホルド部分1とウオータアウトレツトフ
イツチング2との間のシールを行なう。
なお、この第3実施例では、符号47aで示す
部分が吸気マニホルド部分1とウオータアウトレ
ツトフイツチング2が対向する位置で吸気マニホ
ルド部分1側に当接すべく形成された第1折り曲
げ部として機能し、符号46aで示す部分がウオ
ータアウトレツトフイツチング2とサーモスタツ
ト3が対向する位置でサーモスタツト3側に当接
すべく形成された第2折り曲げ部として機能し、
符号53で示す部分が上記第1折り曲げ部47a
と第2折り曲げ部46aとの間でウオータアウト
レツトフイツチング2側に隆起してこのウオータ
アウトレツトフイツチング2に当接すべく形成さ
れた隆起部として機能する。
このようにしても、前述の各実施例とほぼ同様
の効果ないし利点が得られる。
なお、第10図に示すごとく、サーモスタツト
押圧用のビードとして段ビード48を用い、シー
ル用のビードとして丸ビード49を用いてもよ
い。
この場合、符号49aで示す部分が吸気マニホ
ルド部分1とウオータアウトレツトフイツチング
2が対向する位置で吸気マニホルド部分1側に当
接すべく形成された第1折り曲げ部として機能
し、符号48aで示す部分がウオータアウトレツ
トフイツチング2とサーモスタツト3が対向する
位置でサーモスタツト3側に当接すべく形成され
た第2折り曲げ部として機能し、符号54で示す
部分が上記第1折り曲げ部47aと第2折り曲げ
部46aとの間でウオータアウトレツトフイツチ
ング2側に隆起してこのウオータアウトレツトフ
イツチング2に当接すべく形成された隆起部とし
て機能する。
また、本考案は、上記のようなサーモスタツト
の配設継目部に限らず、各穴部を整合させるよう
に対向して配置される第1部材および第2部材の
うちの第1部材における第2部材に対向する面の
穴部側縁部に凹段部を形成し、この凹段部に穴部
に装架されるように配設される第3部材の端部を
嵌め込んで第1部材および第2部材を締め付ける
ことにより、第1部材および第2部材で第3部材
を挟持するようにした継目構造部にメタルガスケ
ツトを配設する場合においても、同様にして適用
できるものである。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の継目構造部のメ
タルガスケツト配設構造によれば、各穴部を整合
させるように対向して配置される第1部材および
第2部材のうちの上記第1部材における上記第2
部材に対向する面の上記穴部側縁部に凹段部を形
成し、この凹段部に上記穴部に装架されるように
配設される第3部材の端部を嵌め込んで上記の第
1部材および第2部材を締め付けることにより、
上記の第1部材および第2部材で上記第3部材を
挟持するようにした継目構造部において、上記の
第1部材および第2部材の対向面間に、上記穴部
とほぼ同じ大きさの開口を有するメタルガスケツ
トがその開口を上記の穴部に整合させるようにし
て配設され、上記メタルガスケツトの開口縁部に
は、上記の第1部材と第2部材が対向する位置で
第1部材側に当接すべく形成された第1折り曲げ
部と、上記の第2部材と第3部材が対向する位置
で第3部材側に当接すべく形成された第2折り曲
げ部と、上記の第1折り曲げ部と第2折り曲げ部
との間で第2部材側に隆起して同第2部材に当接
すべく形成された隆起部とが設けられ、上記の第
1部材および第2部材の締め付け後において、上
記第2折り曲げ部が上記第3部材の端部を押圧す
べく構成されているので、メタルガスケツトを上
記のような継目構造部に使用しても、十分なシー
ル機能を発揮しながら、上記第1部材の凹段部に
嵌め込まれる第3部材もガタつかないようにでき
る利点がある。
すなわち、メタルガスケツトを第1部材および
第2部材で締め付ける際に、締め付け力によるメ
タルガスケツトの第1折り曲げ部と隆起部との変
形によつて、第2折り曲げ部が第3部材を押圧す
る力を補助し、より強く第3部材を押圧できる効
果が得られる。
さらに、第1折り曲げ部が第1部材に当接する
とともに、隆起部が第2部材に当接することか
ら、経年変化によつて、第1部材と第2部材との
間に隙間が生じた場合でも、第1折り曲げ部が第
1部材に、隆起部が第2部材にそれぞれ当接した
状態を維持するため、シール効果の低減を招くこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本考案の第1実施例としての継目
構造部のメタルガスケツト配設構造を示すもの
で、第1図はその継目部締め付け前の状態を示す
部分断面図、第2図はその継目部締め付け後の状
態を示す部分断面図、第3図はそのメタルガスケ
ツトの平面図、第4図は第3図の−矢視拡大
断面図、第5図は第3図の−矢視拡大断面図
であり、第6〜8図は本考案の第2実施例として
の継目構造部のメタルガスケツト配設構造を示す
もので、第6図はその継目部締め付け前の状態を
示す部分断面図、第7図はその継目部締め付け後
の状態を示す部分断面図、第8図はその変形例を
第6図に対応させて示す部分断面図であり、第
9,10図は本考案の第3実施例としての継目構
造部のメタルガスケツト配設構造を示すもので、
第9図はその継目部締め付け前の状態を示す部分
断面図、第10図はその変形例を第9図に対応さ
せて示す部分断面図であり、第11図は従来の継
目構造部のガスケツト配設構造を示す部分断面図
である。 1……吸気マニホルド部分(第1部材)、1A
……凹段部、2……ウオータアウトレツトフイツ
チング(第2部材)、3……サーモスタツト(第
3部材)、4……メタルガスケツト、4A……ボ
ルト穴、4B……開口、40〜42,47,48
……段ビード、43〜46,49……丸ビード、
40a,43a,45a,46a,48a……第
2折り曲げ部、41a,44a,45b,47
a,49a……第1折り曲げ部、50〜54……
隆起部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 各穴部を整合させるように対向して配置される
    第1部材および第2部材のうちの上記第1部材に
    おける上記第2部材に対向する面の上記穴部側縁
    部に凹段部を形成し、この凹段部に上記穴部に装
    架されるように配設される第3部材の端部を嵌め
    込んで上記の第1部材および第2部材を締め付け
    ることにより、上記の第1部材および第2部材で
    上記第3部材を挟持するようにした継目構造部に
    おいて、上記の第1部材および第2部材の対向面
    間に、上記穴部とほぼ同じ大きさの開口を有する
    メタルガスケツトがその開口を上記の穴部に整合
    させるようにして配設され、上記メタルガスケツ
    トの開口縁部には、上記の第1部材と第2部材が
    対向する位置で第1部材側に当接すべく形成され
    た第1折り曲げ部と、上記の第2部材と第3部材
    が対向する位置で第3部材側に当接すべく形成さ
    れた第2折り曲げ部と、上記の第1折り曲げ部と
    第2折り曲げ部との間で第2部材側に隆起して同
    第2部材に当接すべく形成された隆起部とが設け
    られ、上記の第1部材および第2部材の締め付け
    後において、上記第2折り曲げ部が上記第3部材
    の端部を押圧すべく構成されたことを特徴とす
    る、継目構造部のメタルガスケツト配設構造。
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