JPH11223164A - 樹脂製部材の締結構造 - Google Patents

樹脂製部材の締結構造

Info

Publication number
JPH11223164A
JPH11223164A JP2435198A JP2435198A JPH11223164A JP H11223164 A JPH11223164 A JP H11223164A JP 2435198 A JP2435198 A JP 2435198A JP 2435198 A JP2435198 A JP 2435198A JP H11223164 A JPH11223164 A JP H11223164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting flange
resin member
tapered
bolt
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2435198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3974991B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Akiyama
佳寛 秋山
淳 ▲高▼井
Atsushi Takai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2435198A priority Critical patent/JP3974991B2/ja
Publication of JPH11223164A publication Critical patent/JPH11223164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3974991B2 publication Critical patent/JP3974991B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製部材を損傷させることなく被締結部材
に正確に結合するとともに、樹脂製部材のリサイクル性
を確保する。 【解決手段】 樹脂製部材21の取付フランジ22を被
締結部材2に結合するボルト28は、頭部30と、樹脂
製部材21のテーパー孔27に嵌合するテーパー部31
と、被締結部材2のネジ孔21 に螺合するネジ部32と
を備える。テーパー部31の軸方向寸法Lを適切に設定
することにより、樹脂製の取付フランジ22に作用する
締結力を抑制して損傷を防止することができ、しかも従
来の金属カラーを取付フランジ22に埋設する必要がな
いので樹脂製部材21のリサイクルが容易になる。取付
フランジ22の変形によりテーパー孔27の位置がずれ
ていても、そのテーパー孔27はテーパー部31との当
接により位置修正されるため、取付フランジ22の変形
を矯正して樹脂製部材21を被締結部材2に正しく結合
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製部材を被締
結部材にボルトで締結する樹脂製部材の締結構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる樹脂製部材の締結構造は、実開平
7−35753号公報、実公昭60−32409号公報
により既に知られている。上記実開平7−35753号
公報に記載されたものは、樹脂製のインテークマニホー
ルドをエンジンのシリンダヘッドにボルトで結合する際
に段付きボルトを使用することにより、ボルトの過剰な
締結力で樹脂製のインテークマニホールドが損傷するの
を防止するようになっている。また上記実公昭60−3
2409号公報に記載されたものは、樹脂製のヘッドカ
バーやタイミングベルトカバーをエンジン本体にボルト
で結合する際に、前記樹脂製部材の取付フランジに埋設
した金属カラーにボルトを挿通してエンジン本体に螺入
することにより、そのボルトの締結力を金属カラーで支
持して取付フランジの損傷を防止するようになている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、樹脂製部材
は成形時にヒケやソリ等の変形が発生することが避けら
れず、そのために樹脂製部材のボルト孔相互間のピッチ
が被締結部材側のボルト孔相互間のピッチと一致しなく
なってしまう場合がある。このような状態で樹脂製部材
を被締結部材に結合すると、そのボルト孔の内周面がボ
ルトの外周面によって強くこじられて損傷したり、ボル
トを締め込むのに必要なトルクが増加して締結不良が発
生したりする可能性がある。また金属カラーを用いた場
合には、その樹脂製部材をリサイクルする際に金属カラ
ーを取り外す必要があるため、リサイクル性が大幅に低
下してしまう問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、樹脂製部材を損傷させることなく被締結部材に正確
に結合するとともに、樹脂製部材のリサイクル性を確保
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、樹脂製部材の取付フ
ランジを貫通するボルトを被締結部材に形成したネジ孔
に螺合することにより、前記ボルトの頭部で取付フラン
ジの押圧面を押圧して該取付フランジの結合面を被締結
部材の結合面に締結する樹脂製部材の締結構造におい
て、前記取付フランジは押圧面側から結合面側に向けて
縮径するテーパー孔を備えるとともに、前記ボルトは取
付フランジの厚さに応じた軸方向寸法を有して前記テー
パー孔に嵌合するテーパー部と、このテーパー部に連な
るように設けられて前記ネジ孔に螺合するネジ部とを備
えたことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、取付フランジのテーパ
ー孔に嵌合するボルトのテーパー部が該取付フランジの
厚さに応じた軸方向寸法を有しているため、テーパー孔
の周囲に作用するボルトの締結力を抑制して樹脂製の取
付フランジの損傷を防止することができ、しかも従来の
金属カラーを取付フランジに埋設する必要がないので樹
脂製部材のリサイクルが容易になる。また取付フランジ
の変形によりテーパー孔の位置がずれていても、そのテ
ーパー孔はボルトのテーパー部との当接により位置修正
されるため、テーパー孔を傷めることなく取付フランジ
の変形を矯正して樹脂製部材を被締結部材に正しく結合
することができる。更にボルトのテーパー部を取付フラ
ンジのテーパー孔に挿入するとき、テーパー部の小径部
をテーパー孔の大径部に嵌合させれば良いので、前記挿
入を容易に行うことができる。
【0007】また請求項2に記載された発明は、被締結
部材に植設したスタッドボルトが樹脂製部材の取付フラ
ンジを貫通し、前記スタッドボルトに螺合するナットで
取付フランジの押圧面を押圧して該取付フランジの結合
面を被締結部材の結合面に締結する樹脂製部材の締結構
造において、前記取付フランジは結合面側から押圧面側
に向けて縮径するテーパー孔を備えるとともに、前記ス
タッドボルトは取付フランジの厚さに応じた軸方向寸法
を有して前記テーパー孔に嵌合するテーパー部と、この
テーパー部に連なるように設けられて前記ナットに螺合
するネジ部とを備えたことを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、取付フランジのテーパ
ー孔に嵌合するスタッドボルトのテーパー部が該取付フ
ランジの厚さに応じた軸方向寸法を有しているため、テ
ーパー孔の周囲に作用するナットの締結力を抑制して樹
脂製の取付フランジの損傷を防止することができ、しか
も従来の金属カラーを取付フランジに埋設する必要がな
いので樹脂製部材のリサイクルが容易になる。また取付
フランジの変形によりテーパー孔の位置がずれていて
も、そのテーパー孔はスタッドボルトのテーパー部との
当接により位置修正されるため、テーパー孔を傷めるこ
となく取付フランジの変形を矯正して樹脂製部材を被締
結部材に正しく結合することができる。更にスタッドボ
ルトのテーパー部に取付フランジのテーパー孔を嵌合さ
せるとき、テーパー部の小径部にテーパー孔の大径部を
嵌合させれば良いので、前記嵌合を容易に行うことがで
きる。しかも被締結部材に植設したスタッドボルトに樹
脂製部材を係止した状態でナットを螺合することができ
るので、樹脂製部材を手で押さえる必要がなくなって作
業性が向上する。
【0009】また請求項3に記載された発明は、請求項
1または2の構成に加えて、樹脂製部材のテーパー孔の
内周面に環状のリブを突設したことを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、テーパー部の外周面が
テーパー孔の内周面のリブに当接して接触面積が減少す
るため、ボルトの締め込み荷重、あるいはスタッドボル
トに対するナットの締め込み荷重を低減することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1〜図3は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はエンジンの要部断面図、図2は図1の2−
2線矢視図、図3は図2の3−3線拡大断面図である。
【0013】図1に示すように、直列4気筒のエンジン
Eは一体に結合されたシリンダブロック1およびシリン
ダヘッド2を備える。シリンダブロック1には4個のシ
リンダ3…が形成されており、各々のシリンダ3にピス
トン4が摺動自在に嵌合する。シリンダヘッド2には燃
焼室5に連なる吸気ポート6および排気ポート7が形成
されており、吸気ポート6を燃焼室5に接続する吸気口
8が吸気弁9により開閉されるとともに、排気ポート7
を燃焼室5に接続する排気口10が排気弁11により開
閉される。シリンダヘッド2の上部とヘッドカバー12
とによって区画された動弁室13の内部に、カムシャフ
ト14と、ロッカーシャフト15と、ロッカーシャフト
15に枢支されて吸気カム16により駆動される吸気ロ
ッカーアーム17と、ロッカーシャフト15に枢支され
て排気カム18により駆動される排気ロッカーアーム1
9とが収納される。
【0014】図2および図3を併せて参照すると明らか
なように、アルミニューム合金製のシリンダヘッド2の
結合面20に、樹脂製のインテークマニホールド21の
取付フランジ22に形成した結合面23が、ゴムあるい
は発泡ゴムで形成した板状の弾性シール部材24を介し
て結合される。インテークマニホールド21には4個の
シリンダ3…に対応して4個の吸気通路25…が形成さ
れており、各吸気通路25は弾性シール部材24に形成
した開口26を介して前記結合面20に開口する吸気ポ
ート6に連通する。
【0015】インテークマニホールド21の取付フラン
ジ22の両端下部と中央上部とに、合計3個のテーパー
孔27…が形成されており、これらテーパー孔27…を
貫通する3本のボルト28…をシリンダヘッド2に形成
した3個のネジ孔21 …に螺入することにより、弾性シ
ール部材24をそれぞれの結合面20,23間に挟持し
た状態でシリンダヘッド2およびインテークマニホール
ド21が一体に結合される。
【0016】取付フランジ22に形成された各テーパー
孔27は、該取付フランジ22の押圧面29側から結合
面23側に向けて縮径している。各ボルト28は座付き
の頭部30と、頭部30に連設したテーパー部31と、
テーパー部31に連設したネジ部32とから構成される
もので、頭部30は取付フランジ22の押圧面29に当
接し、テーパー部31は取付フランジ22の前記テーパ
ー孔27に嵌合し、ネジ部32はシリンダヘッド2のネ
ジ孔21 に螺合する。ボルト28のテーパー部31の軸
方向寸法Lは、取付フランジ22の厚さに応じた寸法
に、例えば取付フランジ22の厚さと弾性シール部材2
4の厚さとの和から所定の締め代を減算した値に設定さ
れる。
【0017】尚、シリンダヘッド2は本発明の被締結部
材を構成し、インテークマニホールド21は本発明の樹
脂製部材を構成する。
【0018】而して、3本のボルト28…でインテーク
マニホールド21の取付フランジ22をシリンダヘッド
2に結合すると、シリンダヘッド2の結合面20と取付
フランジ22の結合面23とに弾性シール部材24の両
面が挟持され、その弾性シール部材24の開口26…を
介してシリンダヘッド2の吸気ポート6…とインテーク
マニホールド21の吸気通路25…とが相互に連通す
る。
【0019】ボルト28のネジ部32をシリンダヘッド
2のネジ孔21 に螺入したとき、テーパー部31の端面
がシリンダヘッド2の結合面20に当接してボルト28
の螺入量が規制されるため、インテークマニホールド2
1の取付フランジ22および弾性シール部材24はテー
パー部31の軸方向寸法Lにより決定される所定の締結
力で圧縮される。従って、ボルト28の外周に嵌合する
金属カラーをインテークマニホールド21の取付フラン
ジ22に埋設することなく、インテークマニホールド2
1を一定の締結力でシリンダヘッド2に結合することが
でき、過剰な締結力で樹脂製の取付フランジ22が損傷
するのを確実に防止することが可能となる。
【0020】このように金属カラーを使用せずにインテ
ークマニホールド21を一定の締結力で結合することが
できるので、インテークマニホールド21の樹脂素材を
再利用する際に前記金属カラーを取付フランジ22から
取り外す必要がなくなり、リサイクル性が大幅に向上す
る。
【0021】ところで、樹脂製のインテークマニホール
ド21には射出成形に伴うヒケやソリが発生するため、
その取付フランジ22に形成した3個のテーパー孔27
…相互間のピッチが設計値に対して変化してしまう場合
がある。このような場合に、シリンダヘッド2の3個の
ネジ孔21 …に対して取付フランジ22の3個のテーパ
ー孔27…が位置ずれするため、ボルト28…がテーパ
ー孔27…と干渉してスムーズに螺入できなくなる可能
性がある。
【0022】しかしながら、本実施例によれば、ボルト
28…のテーパー部31…でテーパー孔27…を押圧し
て正しい位置に案内することにより、取付フランジ22
の歪みを矯正しながら該取付フランジ22をシリンダヘ
ッド2に対して正確に結合することができる。このと
き、ボルト28…から取付フランジ22に作用する軸直
角方向の荷重はテーパー部31…からテーパー孔27…
へと滑らかに伝達されるため、局所的な荷重によってテ
ーパー孔27…が損傷するようなこともない。またボル
ト28…の挿入時にテーパー部31…の小径部をテーパ
ー孔27…の大径部に嵌合させれば良いため、テーパー
孔27…の位置が大きくずれていてもボルト28…を容
易に挿入することができる。
【0023】また、図4の変形例の如く、取付フランジ
22の結合面23に、各テーパー孔27の外周を囲むよ
うに環状の溝221 を形成すれば、ボルト28の締結力
で取付フランジ22の歪みを容易に矯正し、その結合面
23を弾性シール部材24に均一に密着させることがで
きる。
【0024】また、図5の変形例の如く、取付フランジ
22の各テーパー孔27の小径部側に発生するデッドス
ペースを利用し、冷却水を流す冷却水通路222 ,22
2 を形成することができる。
【0025】図6は本発明の第2実施例を示すものであ
る。第2実施例は取付フランジ22の各テーパー孔27
の内周面にボルト28のテーパー部31に接触可能な環
状のリブ271 を突設したものである。従って、ボルト
28を螺入する際にテーパー孔27の位置が大きくずれ
ていても、テーパー部31とリブ271 とが小さい面積
で接触するため、小さいトルクでボルト28を螺入する
ことが可能となる。
【0026】図7は本発明の第3実施例を示すもので、
この第3実施例は上記第1、第2実施例のボルト28…
に代えてスタッドボルト33…を用いたものである。各
スタッドボルト33はシリンダヘッド2のネジ孔21
螺合するネジ部32と、このネジ部32に連設したテー
パー部31と、このテーパー部31に連設したネジ部3
4とから構成されるもので、テーパー部31は取付フラ
ンジ22のテーパー孔27に嵌合し、ネジ部34には座
付きのナット35が螺合する。テーパー部31およびテ
ーパー孔27のテーパー方向は第1、第2実施例のもの
と反対であり、取付フランジ22の結合面23側から押
圧面29側に向けて縮径する。スタッドボルト33のテ
ーパー部31の軸方向寸法Lは、取付フランジ22の厚
さと弾性シール部材24の厚さとの和から所定の締め代
を減算した値に設定される。
【0027】而して、シリンダヘッド2のネジ孔21
に予めスタッドボルト33…のネジ部32…を螺合して
おき、そのテーパー部31…に弾性シール部材34およ
び取付フランジ22のテーパー孔27…を嵌合させた状
態で、ネジ部34…に螺合したナット35…をテーパー
部31…の端面に当接する位置まで締め込むと、ナット
35…に押圧面29を押圧された取付フランジ22の結
合面23が弾性シール部材24を介してシリンダヘッド
2の結合面20に結合される。
【0028】而して、この第3実施例は、ボルト28…
の頭部30…に代えてナット35…で取付フランジ22
を締結する点と、テーパー部31…およびテーパー孔2
7…のテーパー方向が逆である点とが前述した第1実施
例と異なるだけで、その第1実施例と同様の作用効果を
得ることができる。しかもスタッドボルト33…にナッ
ト35…を締結する際に、スタッドボルト33…にイン
テークマニホールド21を係止して落下を防止すること
ができるので、インテークマニホールド21を手で押さ
えることなくナット35…の締結作業を行えるようにな
って作業性が向上する。
【0029】図8は本発明の第4実施例を示すものであ
る。第4実施例は取付フランジ22の各テーパー孔27
の内周面にスタッドボルト33のテーパー部31に接触
可能な環状のリブ271 を突設したものである。従っ
て、スタッドボルト33のネジ部34にナット35を螺
入する際にテーパー孔27の位置が大きくずれていて
も、テーパー部31とリブ271 とが小さい面積で接触
するため、小さいトルクでナット35を螺入することが
可能となる。
【0030】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0031】例えば、実施例ではシリンダヘッド2およ
びインテークマニホールド21の結合部を例示したが、
本発明はそれ以外の部材の結合部にも適用することがで
きる。また実施例ではシリンダヘッド2およびインテー
クマニホールド21間に板状の弾性シール部材24を介
在させているが、その板状の弾性シール部材24に代え
てOリング等の環状のシール部材を使用しても良く、シ
ール部材を介在させなくても良い。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、取付フランジのテーパー孔に嵌合するボルト
のテーパー部が該取付フランジの厚さに応じた軸方向寸
法を有しているため、テーパー孔の周囲に作用するボル
トの締結力を抑制して樹脂製の取付フランジの損傷を防
止することができ、しかも従来の金属カラーを取付フラ
ンジに埋設する必要がないので樹脂製部材のリサイクル
が容易になる。また取付フランジの変形によりテーパー
孔の位置がずれていても、そのテーパー孔はボルトのテ
ーパー部との当接により位置修正されるため、テーパー
孔を傷めることなく取付フランジの変形を矯正して樹脂
製部材を被締結部材に正しく結合することができる。更
にボルトのテーパー部を取付フランジのテーパー孔に挿
入するとき、テーパー部の小径部をテーパー孔の大径部
に嵌合させれば良いので、前記挿入を容易に行うことが
できる。
【0033】また請求項2に記載された発明によれば、
取付フランジのテーパー孔に嵌合するスタッドボルトの
テーパー部が該取付フランジの厚さに応じた軸方向寸法
を有しているため、テーパー孔の周囲に作用するナット
の締結力を抑制して樹脂製の取付フランジの損傷を防止
することができ、しかも従来の金属カラーを取付フラン
ジに埋設する必要がないので樹脂製部材のリサイクルが
容易になる。また取付フランジの変形によりテーパー孔
の位置がずれていても、そのテーパー孔はスタッドボル
トのテーパー部との当接により位置修正されるため、テ
ーパー孔を傷めることなく取付フランジの変形を矯正し
て樹脂製部材を被締結部材に正しく結合することができ
る。更にスタッドボルトのテーパー部に取付フランジの
テーパー孔を嵌合させるとき、テーパー部の小径部にテ
ーパー孔の大径部を嵌合させれば良いので、前記嵌合を
容易に行うことができる。しかも被締結部材に植設した
スタッドボルトに樹脂製部材を係止した状態でナットを
螺合することができるので、樹脂製部材を手で押さえる
必要がなくなって作業性が向上する。
【0034】また請求項3に記載された発明によれば、
テーパー部の外周面がテーパー孔の内周面のリブに当接
して接触面積が減少するため、ボルトの締め込み荷重、
あるいはスタッドボルトに対するナットの締め込み荷重
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの要部断面図
【図2】図1の2−2線矢視図
【図3】図2の3−3線拡大断面図
【図4】第1実施例の変形例を示す図
【図5】第1実施例の他の変形例を示す図
【図6】本発明の第2実施例に係る、前記図3に対応す
る図
【図7】本発明の第3実施例に係る、前記図3に対応す
る図
【図8】本発明の第4実施例に係る、前記図3に対応す
る図
【符号の説明】
2 シリンダヘッド(被締結部材) 21 ネジ孔 20 結合面 21 インテークマニホールド(樹脂製部材) 22 取付フランジ 23 結合面 27 テーパー孔 271 リブ 28 ボルト 29 押圧面 30 頭部 31 テーパー部 32 ネジ部 33 スタッドボルト 34 ネジ部 35 ナット L 軸方向寸法

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製部材(21)の取付フランジ(2
    2)を貫通するボルト(28)を被締結部材(2)に形
    成したネジ孔(21 )に螺合することにより、前記ボル
    ト(28)の頭部(30)で取付フランジ(22)の押
    圧面(29)を押圧して該取付フランジ(22)の結合
    面(23)を被締結部材(2)の結合面(20)に締結
    する樹脂製部材の締結構造において、 前記取付フランジ(22)は押圧面(29)側から結合
    面(23)側に向けて縮径するテーパー孔(27)を備
    えるとともに、前記ボルト(28)は取付フランジ(2
    2)の厚さに応じた軸方向寸法(L)を有して前記テー
    パー孔(27)に嵌合するテーパー部(31)と、この
    テーパー部(31)に連なるように設けられて前記ネジ
    孔(21 )に螺合するネジ部(32)とを備えたことを
    特徴とする樹脂製部材の締結構造。
  2. 【請求項2】 被締結部材(2)に植設したスタッドボ
    ルト(33)が樹脂製部材(21)の取付フランジ(2
    2)を貫通し、前記スタッドボルト(33)に螺合する
    ナット(35)で取付フランジ(22)の押圧面(2
    9)を押圧して該取付フランジ(22)の結合面(2
    3)を被締結部材(2)の結合面(20)に締結する樹
    脂製部材の締結構造において、 前記取付フランジ(22)は結合面(23)側から押圧
    面(29)側に向けて縮径するテーパー孔(27)を備
    えるとともに、前記スタッドボルト(33)は取付フラ
    ンジ(22)の厚さに応じた軸方向寸法(L)を有して
    前記テーパー孔(27)に嵌合するテーパー部(31)
    と、このテーパー部(31)に連なるように設けられて
    前記ナット(35)に螺合するネジ部(34)とを備え
    たことを特徴とする樹脂製部材の締結構造。
  3. 【請求項3】 樹脂製部材(21)のテーパー孔(2
    7)の内周面に環状のリブ(271 )を突設したことを
    特徴とする、請求項1または2に記載の樹脂製部材の締
    結構造。
JP2435198A 1998-02-05 1998-02-05 樹脂製部材の締結構造 Expired - Fee Related JP3974991B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2435198A JP3974991B2 (ja) 1998-02-05 1998-02-05 樹脂製部材の締結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2435198A JP3974991B2 (ja) 1998-02-05 1998-02-05 樹脂製部材の締結構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11223164A true JPH11223164A (ja) 1999-08-17
JP3974991B2 JP3974991B2 (ja) 2007-09-12

Family

ID=12135784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2435198A Expired - Fee Related JP3974991B2 (ja) 1998-02-05 1998-02-05 樹脂製部材の締結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3974991B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009536114A (ja) * 2006-05-09 2009-10-08 エアバス ユーケー リミティド 層間剥離を阻止するための装置及び方法
JP2012251583A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Toyota Motor Corp 部品締結構造
JP2014185597A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Mahle Filter Systems Japan Corp 吸気マニホールド
WO2016117062A1 (ja) * 2015-01-22 2016-07-28 日産自動車株式会社 炭素繊維強化樹脂材の締結構造
CN106837953A (zh) * 2015-12-07 2017-06-13 中航通飞研究院有限公司 一种螺栓连接形式
JP2017194008A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 本田技研工業株式会社 燃料配管の保護構造
CN110693288A (zh) * 2019-09-30 2020-01-17 安徽信息工程学院 一种储物架
CN112297448A (zh) * 2020-02-27 2021-02-02 北京字节跳动网络技术有限公司 塑胶成型部件
KR20210035624A (ko) * 2019-09-24 2021-04-01 한국서부발전 주식회사 결합 구조가 개선된 유압 제어 밸브 매니폴드
JP2023046238A (ja) * 2021-09-22 2023-04-03 建和 王 型枠装置
JP2023046236A (ja) * 2021-09-22 2023-04-03 建和 王 連結具
JP2023046239A (ja) * 2021-09-22 2023-04-03 建和 王 型枠装置
US12084875B2 (en) 2021-09-22 2024-09-10 Chien-Ho WANG Interlocking device for modular building formworks

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009536114A (ja) * 2006-05-09 2009-10-08 エアバス ユーケー リミティド 層間剥離を阻止するための装置及び方法
JP2012251583A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Toyota Motor Corp 部品締結構造
JP2014185597A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Mahle Filter Systems Japan Corp 吸気マニホールド
US10132342B2 (en) 2015-01-22 2018-11-20 Nissan Motor Co., Ltd. Fastening structure for carbon fiber-reinforced resin material
WO2016117062A1 (ja) * 2015-01-22 2016-07-28 日産自動車株式会社 炭素繊維強化樹脂材の締結構造
JPWO2016117062A1 (ja) * 2015-01-22 2017-11-09 日産自動車株式会社 炭素繊維強化樹脂材の締結構造
CN106837953A (zh) * 2015-12-07 2017-06-13 中航通飞研究院有限公司 一种螺栓连接形式
US10294904B2 (en) 2016-04-20 2019-05-21 Honda Motor Co., Ltd. Protective structure for fuel pipe
JP2017194008A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 本田技研工業株式会社 燃料配管の保護構造
KR20210035624A (ko) * 2019-09-24 2021-04-01 한국서부발전 주식회사 결합 구조가 개선된 유압 제어 밸브 매니폴드
CN110693288A (zh) * 2019-09-30 2020-01-17 安徽信息工程学院 一种储物架
CN112297448A (zh) * 2020-02-27 2021-02-02 北京字节跳动网络技术有限公司 塑胶成型部件
JP2023046238A (ja) * 2021-09-22 2023-04-03 建和 王 型枠装置
JP2023046236A (ja) * 2021-09-22 2023-04-03 建和 王 連結具
JP2023046239A (ja) * 2021-09-22 2023-04-03 建和 王 型枠装置
US11976478B2 (en) 2021-09-22 2024-05-07 Chien-Ho WANG Building formwork apparatus having locking member
US12000145B2 (en) 2021-09-22 2024-06-04 Chien-Ho WANG Modular building formwork apparatus with an interlocking device
US12084875B2 (en) 2021-09-22 2024-09-10 Chien-Ho WANG Interlocking device for modular building formworks

Also Published As

Publication number Publication date
JP3974991B2 (ja) 2007-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4358323B2 (ja) 組立工作物およびその製造方法
JPH11223164A (ja) 樹脂製部材の締結構造
JP4597424B2 (ja) ガスケットの装着構造
US8166940B2 (en) Internal combustion engine with a camshaft bearing device
US5022664A (en) Metal gasket for joint structure
US5377643A (en) Cylinder head sealing device for an internal combustion engine
JP2001152966A (ja) 樹脂製シリンダーヘッドカバー
JP2003129910A (ja) 取付けフランジ及び該フランジ補強インサートを備えた吸気マニフォールド
US20220307599A1 (en) Multi-Layer Steel Gasket
JPH0410443Y2 (ja)
JP2855926B2 (ja) 内燃機関のシリンダ
JPH0346206Y2 (ja)
JP3248435B2 (ja) オイルパンの取付構造
JPH11223264A (ja) 樹脂製部材のシール構造
KR100288331B1 (ko) 2개의실린더뱅크를가지는내연기관의흡기매니폴드를체결하는방법
JP4349835B2 (ja) メタルガスケット
JP3016775U (ja) 車両用ドアミラーの取付構造
JPH0637239Y2 (ja) カバーガスケット
JPH0826940B2 (ja) エンジンにおけるヘッドカバ−のシ−ル装置
JP2597303Y2 (ja) シリンダヘッドの金属積層形ガスケット
JPH064054Y2 (ja) 内燃機関のマニホールドガスケット
JPH038830Y2 (ja)
JPH11148555A (ja) 金属ガスケット
JP3016520U (ja) 車両用ドアミラーの取付構造
JPS5928109Y2 (ja) 内燃機関のシリンダヘツド密封装置におけるガスケツト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060814

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070618

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees