JPH0637239Y2 - カバーガスケット - Google Patents
カバーガスケットInfo
- Publication number
- JPH0637239Y2 JPH0637239Y2 JP1989110777U JP11077789U JPH0637239Y2 JP H0637239 Y2 JPH0637239 Y2 JP H0637239Y2 JP 1989110777 U JP1989110777 U JP 1989110777U JP 11077789 U JP11077789 U JP 11077789U JP H0637239 Y2 JPH0637239 Y2 JP H0637239Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover gasket
- bolt hole
- bolt
- gasket
- sealing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は密封性を改良したカバーガスケットに関し、具
体的に成型性に優れるカバーガスケットの形状改良に関
する。
体的に成型性に優れるカバーガスケットの形状改良に関
する。
[従来の技術] 従来、エンジンのカバー部材、例えばシリンダーヘッド
カバーあるいはオイルパン等とシリンダーブロックとの
密封手段としては、弾性体からなる環状のカバーガスケ
ットをそれらの部材間に装着して締付密封を図るのが知
られた構造である。最近では高出力化に伴う強い耐熱性
が密封性と共に該カバーガスケットに求められ、カバー
ガスケット自体の材質を高特性の発揮できるものに変更
してその性能を高めるとか、あるいは形状面からカバー
ガスケットの圧接面に条となって突出するビートを設け
るなど改良して要求される密封性及び耐久性などに対応
していた。
カバーあるいはオイルパン等とシリンダーブロックとの
密封手段としては、弾性体からなる環状のカバーガスケ
ットをそれらの部材間に装着して締付密封を図るのが知
られた構造である。最近では高出力化に伴う強い耐熱性
が密封性と共に該カバーガスケットに求められ、カバー
ガスケット自体の材質を高特性の発揮できるものに変更
してその性能を高めるとか、あるいは形状面からカバー
ガスケットの圧接面に条となって突出するビートを設け
るなど改良して要求される密封性及び耐久性などに対応
していた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前記の高特性を有するガスケット材料は
高価であって低コストを求められる自動車業界において
は受け入れられず、多くは前記のビードを設けるなどの
構造的改良によって密封力の向上・改善に対処しなけれ
ばならない。
高価であって低コストを求められる自動車業界において
は受け入れられず、多くは前記のビードを設けるなどの
構造的改良によって密封力の向上・改善に対処しなけれ
ばならない。
このような状況からガスケット形状を鑑みると、前記カ
バーガスケットの最大の弱点はシール面積の極端に少な
いボルト孔付近のシール性であって、ここで図面を基に
詳述すると第4図に示すように、締付力が加わると該ボ
ルト孔2付近の側面部分が弾性変形して横方向に流れ変
形を起こし、ただでさえ少ない密着面積をさらに減少さ
せそのシール面圧を低下させるなど満足な密封力を期待
できない大きな欠点となっていた。
バーガスケットの最大の弱点はシール面積の極端に少な
いボルト孔付近のシール性であって、ここで図面を基に
詳述すると第4図に示すように、締付力が加わると該ボ
ルト孔2付近の側面部分が弾性変形して横方向に流れ変
形を起こし、ただでさえ少ない密着面積をさらに減少さ
せそのシール面圧を低下させるなど満足な密封力を期待
できない大きな欠点となっていた。
このボルト孔2付近の成型においては、第5図に示すよ
うに、バリ溝8を削設した片方のキャビティ面7にボル
ト孔雄型ピン5を直接圧接触せしめて造形する金型構造
が一般的であるが、該構造では形成されたボルト孔2の
端面に確実に大きなバリが残るのでバリ取り仕上げ作業
を必ずなさねばならない不具合が生じる。
うに、バリ溝8を削設した片方のキャビティ面7にボル
ト孔雄型ピン5を直接圧接触せしめて造形する金型構造
が一般的であるが、該構造では形成されたボルト孔2の
端面に確実に大きなバリが残るのでバリ取り仕上げ作業
を必ずなさねばならない不具合が生じる。
本考案はこのような欠点を除去し、ボルト6とのなじみ
性を向上させそのボルト部付近の弾性変形量を抑えてシ
ール面圧を高めガスケット全面に均一な密封力を得さし
めることのできるカバーガスケットを提供することを目
的としている。
性を向上させそのボルト部付近の弾性変形量を抑えてシ
ール面圧を高めガスケット全面に均一な密封力を得さし
めることのできるカバーガスケットを提供することを目
的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案を図面によって詳述すると、第2図に示すように
合成ゴムを主体として加硫形成されるエンジンのカバー
ガスケット1であって、前記カバーガスケット1に複数
の貫通したボルト孔2を形成するとき、第3図に示すよ
うに該ボルト孔2の端面より内方に金型の割面3を配置
し、その割面3に薄被膜4を設けカバーガスケット1を
形成したことを特徴としている。
合成ゴムを主体として加硫形成されるエンジンのカバー
ガスケット1であって、前記カバーガスケット1に複数
の貫通したボルト孔2を形成するとき、第3図に示すよ
うに該ボルト孔2の端面より内方に金型の割面3を配置
し、その割面3に薄被膜4を設けカバーガスケット1を
形成したことを特徴としている。
[作用] 本考案はこのような構造をもって以下に示す多くの優れ
た作用を発揮する。
た作用を発揮する。
すなわち、本考案は第3図に示すように、金型のキャビ
ティ7におけるボルト孔2の端面より内方にボルト孔雄
型ピン5の割面3を配置したことによって、硬化形成さ
れたボルト孔2の中程に前記薄被膜4を造形せしめてい
る。
ティ7におけるボルト孔2の端面より内方にボルト孔雄
型ピン5の割面3を配置したことによって、硬化形成さ
れたボルト孔2の中程に前記薄被膜4を造形せしめてい
る。
このカバーガスケット1をカバー部材と密封部材との間
に挿設しボルト6をボルト孔2に通すと、前記中程に位
置する薄被膜4がボルト6周面に絡み付き、これを徐々
に締め付けると該絡み付いた薄被膜4はボルト6に付着
しながらカバーガスケット1のボルト孔2中部を内側に
巻き込もうとする働きをなし、さらに強く締め付けられ
るとボルト孔2の周面付近の圧縮横流れする部分をも引
っ張ってその上下の平面形状を維持せしめシール面圧を
確実に確保させるものとなる。また、前記のように絡み
付いた薄被膜4はエンジンの運転中の発熱によってボル
ト6周辺に焼き付いて密封力を向上せしめると共にボル
ト6の緩みをも防ぐ重要な役割を果たす。
に挿設しボルト6をボルト孔2に通すと、前記中程に位
置する薄被膜4がボルト6周面に絡み付き、これを徐々
に締め付けると該絡み付いた薄被膜4はボルト6に付着
しながらカバーガスケット1のボルト孔2中部を内側に
巻き込もうとする働きをなし、さらに強く締め付けられ
るとボルト孔2の周面付近の圧縮横流れする部分をも引
っ張ってその上下の平面形状を維持せしめシール面圧を
確実に確保させるものとなる。また、前記のように絡み
付いた薄被膜4はエンジンの運転中の発熱によってボル
ト6周辺に焼き付いて密封力を向上せしめると共にボル
ト6の緩みをも防ぐ重要な役割を果たす。
[実施例] 本考案を実施するに、ボルト孔2に形成する薄被膜4の
厚み形状は、成型中に発生し易いバリ形状から厚みを増
した舌形状まで求められる性能によって種々の対応をな
すことができ、平面形状においても全閉形状から円形上
あるいは絡み易い切り欠きを加えたのれん形状等様々な
ものを造形可能である。
厚み形状は、成型中に発生し易いバリ形状から厚みを増
した舌形状まで求められる性能によって種々の対応をな
すことができ、平面形状においても全閉形状から円形上
あるいは絡み易い切り欠きを加えたのれん形状等様々な
ものを造形可能である。
[考案の効果] 以上の説明のように本考案によれば、簡単な薄被膜4の
構造でボルト6周面に良くなじませボルト孔部2の密封
力を大きく向上せしめた、この良好ななじみ性はボルト
孔2近辺の圧縮変形を防ぎその締め付け圧力を全面に均
等に与えることが可能となる。なお、該薄被膜4はボル
ト孔2の奥まった位置にあって見苦しいものでなく組付
け時のボルト挿入に対し無理なく概入出来るため成型後
の面倒な仕上げ作業を不要とし製造コストの低減を見込
める効果も有する。
構造でボルト6周面に良くなじませボルト孔部2の密封
力を大きく向上せしめた、この良好ななじみ性はボルト
孔2近辺の圧縮変形を防ぎその締め付け圧力を全面に均
等に与えることが可能となる。なお、該薄被膜4はボル
ト孔2の奥まった位置にあって見苦しいものでなく組付
け時のボルト挿入に対し無理なく概入出来るため成型後
の面倒な仕上げ作業を不要とし製造コストの低減を見込
める効果も有する。
第1図は本考案のカバーガスケットの一実施例を表し、
第2図で示すA-A′断面図である。第2図は第1図の平
面図である。第3図はカバーガスケットを形成する金型
の断面図である。第4図は従来のガスケットを装着した
状態を表す断面図である。第5図は従来の金型の断面図
である。 1…カバーガスケット、2…ボルト孔、3…割面、4…
薄被膜、5…ボルト孔雄型ピン、6…ボルト、7…キャ
ビティ
第2図で示すA-A′断面図である。第2図は第1図の平
面図である。第3図はカバーガスケットを形成する金型
の断面図である。第4図は従来のガスケットを装着した
状態を表す断面図である。第5図は従来の金型の断面図
である。 1…カバーガスケット、2…ボルト孔、3…割面、4…
薄被膜、5…ボルト孔雄型ピン、6…ボルト、7…キャ
ビティ
Claims (1)
- 【請求項1】合成ゴムを主材として形成されるエンジン
のカバーガスケット1において;前記カバーガスケット
1に複数の貫通したボルト孔2を形成するとき、金型キ
ャビティ7の端面より内方にボルト孔2の割面3を配置
し、その割面3に薄被膜4を設けたことを特徴としたカ
バーガスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989110777U JPH0637239Y2 (ja) | 1989-09-20 | 1989-09-20 | カバーガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989110777U JPH0637239Y2 (ja) | 1989-09-20 | 1989-09-20 | カバーガスケット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0349466U JPH0349466U (ja) | 1991-05-14 |
JPH0637239Y2 true JPH0637239Y2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=31659295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989110777U Expired - Lifetime JPH0637239Y2 (ja) | 1989-09-20 | 1989-09-20 | カバーガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637239Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001254832A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-21 | Hitachi Metals Ltd | 管継手用ゴムパッキン及びそれを用いた管継手 |
JP2006306225A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Asahi Denso Co Ltd | 防水ケース |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61110854U (ja) * | 1984-12-25 | 1986-07-14 |
-
1989
- 1989-09-20 JP JP1989110777U patent/JPH0637239Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0349466U (ja) | 1991-05-14 |
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