JP2576729Y2 - 建築物の屋根裏換気構造 - Google Patents

建築物の屋根裏換気構造

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JP2576729Y2
JP2576729Y2 JP1992037964U JP3796492U JP2576729Y2 JP 2576729 Y2 JP2576729 Y2 JP 2576729Y2 JP 1992037964 U JP1992037964 U JP 1992037964U JP 3796492 U JP3796492 U JP 3796492U JP 2576729 Y2 JP2576729 Y2 JP 2576729Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築物の屋根裏換気構
造、特に寒冷地などにおいて用いられている無落雪式の
屋根構造を有する建築物の屋根裏換気構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】建築物の屋根構造部分には屋根面の下方
位置に屋根裏部として所定の空間が形成されている。こ
のような屋根裏部には通常窓が存在していないことか
ら、良好な居住環境を得るために何らかの形で屋根裏部
の換気を行う必要がある。
【0003】図5は屋根部の中央から建築物の外壁方向
に向って下降傾斜する一般的な屋根傾斜面を有する建築
構造の屋根裏部における換気作用の例を示した図であ
る。
【0004】図示のように、屋根部材10を天井11と
の間に屋根裏部18の空間を形成している。そして、屋
根部材10の頂上部付近に開口を形成し、雨水などがそ
の開口から侵入することのないように屋根部材10のさ
らに上方に棟包み12が設置されている。そして、外壁
14と屋根部材10との接合部分、すなわち外壁上端部
と屋根部材下面との間は所定範囲で開放された状態とな
っており、図上矢印100にて示したように外壁14の
上方から屋根部材10の頂上部へ向けて良好な空気の流
通経路が形成されている。
【0005】しかしながら、寒冷地などにおいては、屋
根上部に積った雪の落下を防止するため、建築物の外壁
から建築物内方へ向けて下降傾斜するような屋根面を有
する無落雪式屋根構造の建築物が用いられている。
【0006】図4(A)はこのような無落雪式屋根構造
を有する建築物の構成の概略説明図であり、図示のよう
に屋根部材10は建築物の中心方向に向って下降傾斜す
るように形成されている。そして、その屋根部材10の
外壁部分の上方にはパラペット16が形成され、屋根部
材10の下方で天井11との間に屋根裏部18が形成さ
れている。
【0007】従って、このような無落雪式屋根構造で
は、上記図5に示したような換気構造を採用することが
困難である。そこで、無落雪式屋根構造では、屋根裏部
18に相当する外壁20の部分に換気口を形成すること
が行われている。
【0008】例えば同図(B)に示したように屋根裏部
18に相当する外壁20の部分に円形の換気用開口24
を複数形成し、同図(C)に示したような円形の換気ガ
ラリ22を設置することが行われている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
4に示したような無落雪式屋根構造を有する建築物の屋
根裏換気構造では、十分な換気性能を得るためには換気
口24を多数設ける必要があり、このように外壁部20
に多数の換気口24を形成して換気ガラリ22を設置す
ると、建築物の外観のデザイン性を損ねるという問題が
ある。
【0010】また、円形の換気ガラリ22は、外壁部2
0を形成する壁パネルの壁面に設置することとなるが、
換気口24が壁パネルの芯材を避けて形成されるため、
その壁パネルの芯材に対応した位置に円形の換気ガラリ
22を配置することが難しく、壁パネルの面材のみの位
置で止着せざるを得ず、壁パネルの芯材の部分で安定し
て円形の換気ガラリ22を固定することが困難であると
いう問題があった。
【0011】本考案は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであり、その目的は、無落雪式の
屋根構造を有する建築物の屋根裏の換気を建築物の外観
上のデザイン性を劣化させることなく、かつ安定した取
付け状態を確保して行なうことのできる建築物の屋根裏
換気構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案に係る建築物の屋根裏換気構造は、屋根面が
建築物の内方へ向けて下降傾斜した無落雪式屋根と、
方向の芯材を有する複数の壁パネルで構成された外壁に
設けられた窓部と、 前記窓部の上方の屋根裏対応位置で
前記外壁に形成された複数の換気用開口部とを有する建
築物の屋根裏換気構造において、 前記複数の換気用開口
部は、前記窓部の幅内で、前記壁パネルの3本以上の縦
方向の芯材相互間に形成され、 前記窓部の幅とほぼ等し
い長さを有し、前記窓部の幅に対応した位置に配置さ
れ、前記3本以上の縦方向の芯材に固定された長尺の換
気ガラリにて、前記複数の換気用開口部が覆われている
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記構成の建築物の屋根裏換気構造によれば、
屋根裏部を換気するための複数の換気用開口部は屋根裏
部の外壁を構成する壁パネルの本以上の縦方向の芯材
の相互間で窓部幅内の窓部上方位置に形成される。そし
て、この換気用開口部は、窓部の幅とほぼ等しい長さの
長尺の換気ガラリにて覆われる。なお、換気ガラリは
窓部の幅に対応した位置に配置され、前記3本以上の
方向の芯材に固定される。従って、長尺であるため撓み
等を生じやすい換気ガラリが箇所以上で構造躯体であ
る壁パネルの縦方向の芯材に直接固定された安定した取
付状態を得ることができ、しかも、換気ガラリを固定す
るための受け部材を付加する必要がない。また、1つの
換気ガラリによって複数の換気用開口部を覆うことがで
きるため、換気ガラリの取付工数を削減することができ
る。そして、換気ガラリの外観もシンプルな構成とな
り、建築物外観のデザイン性を劣化させるおそれもな
い。しかも、換気ガラリの幅は下方の窓部の幅とほぼ等
しく、窓部の幅に対応した位置に配置されて固定される
ため、統一感のある整然としたデザインの建築物が実現
できる。 さらに、換気用開口部は換気ガラリの取付範囲
内で自由に設定できるため、十分な開口面積を得ること
ができる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例につい
て詳細に説明する。
【0015】図1は本考案に係る屋根裏換気構造を用い
た無落雪式屋根構造を有する建築物の部分外観図を示し
ている。
【0016】図示のように、換気部26は所定幅を有す
る長尺の形状を有しており、本実施例では窓部28の幅
とほぼ同様の幅とし外観上の統一化を図りデザイン性を
高めている。
【0017】そして、この換気部26の構成は、まず図
2に示したように、建築物の外壁20の所定位置、すな
わち屋根裏部分の位置に換気用開口30を形成してい
る。この換気用開口30は、図3に示したように、その
外壁20を構成する壁パネル40の2本以上の縦方向の
芯材である芯材32間の位置に複数個形成されている。
そして、この換気用開口部30にはこれを外側から覆う
ように換気ガラリ34が取り付けられている。この換気
ガラリ34は壁パネル40の2本以上の芯材32にまた
がる長尺の形状とされ、複数の換気用開口部30全体を
覆うような形状とされている。即ち、換気ガラリ34は
外枠34a窓部28の幅とほぼ同様の幅とされ、更
に、この換気用開口部30の目隠しのため横方向に複数
のルーバ36が取り付けられている。このルーバ36に
よって雨水などが屋根裏に侵入することを有効に防止し
ている。
【0018】上記のような換気部26の構成により、複
数の換気用開口部30にて十分な開口面積を確保するこ
とができ、また1個の換気ガラリ34によってその全体
を覆うようにしているので、デザイン上もシンプルな構
成となっており、換気口を設けることによる建築物の外
観のデザイン性が劣化することを有効に回避している。
【0019】そして、図3に示したように本実施例では
3本の芯材32にまたがってこの換気ガラリ34が設置
されるので、換気ガラリ34は3カ所で芯材32に固定
させることができる。従って、換気ガラリ34は建築物
の外壁20の外表面に安定して固定されることとなる。
【0020】なお、本考案は、上記実施例の構成に限定
されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変
形が可能である。
【0021】例えば、上記実施例では窓部28の上方位
置に2個の換気部26を構成したが、このような構成で
はなく建築物外壁のほぼ中央部に1箇所のみ換気部26
を構成するようにすることも可能である。即ち、2本以
上の芯材にまたがるように構成することができればその
長さや設置位置は建築物の外観に合わせて種々変更する
ことが可能である。
【0022】また、換気ガラリ34のルーバ36の枚数
等についても建築物の種類に対応させて種々調整が可能
であり、換気ガラリ34の横方向長さが長い場合には、
フィン36の補強を行うためその中央部に補強材を設置
することも可能である。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る建築
物の屋根裏換気構造によれば、屋根面が建築物の外壁か
ら内方へ向けて下降傾斜する無落雪式屋根構造の建築物
の屋根裏の換気を建築物の外観のデザイン性を劣化させ
ることなく有効に行うことができる。
【0024】そして、長尺であるため撓み等を生じやす
換気ガラリが箇所以上で構造躯体である壁パネルの
縦方向の芯材に直接固定された安定した取付状態を得る
ことができ、しかも、換気ガラリを固定するための受け
部材を付加する必要がない。また、1つの換気ガラリに
よって複数の換気用開口部を覆うことができるため、換
気ガラリの取付工数を削減することができ、換気ガラリ
の外観もシンプルな構成となり、建築物の外観のデザイ
ン性を劣化させるおそれもない。しかも、換気ガラリの
幅は下方の窓部の幅とほぼ等しく、窓部の幅に対応した
位置に配置されて固定されるため、統一感のある整然と
したデザインの建築物が実現できる。 さらに、換気用開
口部は換気ガラリの取付範囲内で自由に設定できるた
め、十分な開口面積を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る建築物の屋根裏換気構造を用いた
建築物外観説明図である。
【図2】実施例の換気部の概略断面図である。
【図3】実施例の換気部付近の拡大正面図である。
【図4】(A)、(B)及び(C)は従来の無落雪式屋
根構造の構成、換気口の形成状態及び換気ガラリの構成
を示す説明図である。
【図5】一般的屋根構造における換気作用の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 屋根部材 18 屋根裏部 20 外壁 26 換気部 30 換気用開口部 32 芯材 34 換気ガラリ 36 ルーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/70 E04C 2/52 E06B 7/00 - 7/34

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根面が建築物の内方へ向けて下降傾斜
    した無落雪式屋根と、 縦方向の芯材を有する複数の壁パネルで構成された外壁
    に設けられた窓部と、 前記窓部の上方の屋根裏対応位置で前記外壁に形成され
    た複数の換気用開口部とを有する建築物の屋根裏換気構
    造において、 前記複数の換気用開口部は、前記窓部の幅内で、前記壁
    パネルの3本以上の縦方向の芯材相互間に形成され、 前記窓部の幅とほぼ等しい長さを有し、前記窓部の幅に
    対応した位置に配置され、前記3本以上の縦方向の芯材
    に固定された長尺の換気ガラリにて、前記複数の換気用
    開口部が覆われている ことを特徴とする建築物の屋根裏
    換気構造。
JP1992037964U 1992-05-11 1992-05-11 建築物の屋根裏換気構造 Expired - Fee Related JP2576729Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56136023U (ja) * 1980-03-15 1981-10-15
JPS5912307U (ja) * 1982-07-15 1984-01-25 ミサワホ−ム株式会社 無落雪屋根における屋根裏の換気構造
JPS6055147A (ja) * 1983-09-06 1985-03-30 チカラ総合設計株式会社 木造建築物

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