JP2706922B2 - 建物躯体の張り壁 - Google Patents

建物躯体の張り壁

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JP2706922B2
JP2706922B2 JP6331682A JP33168294A JP2706922B2 JP 2706922 B2 JP2706922 B2 JP 2706922B2 JP 6331682 A JP6331682 A JP 6331682A JP 33168294 A JP33168294 A JP 33168294A JP 2706922 B2 JP2706922 B2 JP 2706922B2
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pipe
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JP6331682A
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Inventor
賢治 柳井
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東洋シヤッター株式会社
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  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、取付材を介して建物躯
体の外壁面に展張される張り壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の張り壁は、新設建物の例えばコン
クリート打ち放しの躯体外壁面を覆い飾る新装用や、既
設建物の陳腐化したり傷んだりした躯体外壁面を覆い飾
る改装用として広く利用されており、例えば既設建物の
外壁面に対する改装用を対象とした張り壁構造が特公平
4−42513号公報によって提案されている。
【0003】この公報に記載の技術によれば、例えば外
装タイルや化粧モルタルなどを剥がし取って新外壁材を
施工する改装などに比べて、粉塵の発生などの不都合を
伴わせないで短期間で既設建物の改装が成される。この
技術を利用すれば、新設建物の例えばコンクリート打ち
放しの躯体外壁面を張り壁によって覆い飾ることも容易
であって、躯体外壁を外装するに比べて工事費の大幅な
削減が達成されると共に、時を経て外観が旧態化した際
の外観の模様替えも容易に達成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既設建物を
対象にして張り壁が施工されるのは、その既設の建物が
老朽化したからであって、当然に備付けの情報通信設備
や動力設備、空調設備などの電気系設備も機能的に古い
ものとなっており、而して、張り壁による既設建物の外
壁面の改修に際して上記設備の機能をアップさせて、既
設建物を電気的に所謂インテリジェントビル化させたい
要望がある。
【0005】しかし、上記のインテリジェントビル化に
要する機能実現化のために電気系設備を増設あるいは新
設するには、情報通信設備用の光ファイバーなどの通信
線や、強弱電設備用の電線またはケーブル線などの配線
材料を挿通させるための配管の増設も必要となり、この
内の水平方向の配線材料については、これを裸のままで
横通しするにしても、或いは配管を増設してこれに挿通
させるにしても、これを天井裏を利用することで容易に
増設可能であるが、配線材料を縦通しするための上下方
向の配管を、既設のダクトスペースだけに頼って増設す
ることはスペース的に無理がある。
【0006】或いは、この配管の増設に代えて、既設の
配管を交換することも考えられるのであるが、躯体に打
ち込まれている配管を交換することは、電気系の長期に
わたる中断を余儀なくされることから、交換の手段をと
ることは現実には不可能であると言っても過言ではな
い。
【0007】而して、かゝる配管増設のためのスペース
を確保するためには、例えばダクトスペースを広くする
ような躯体自体の大幅な改造が必要となるが、これには
膨大な費用がかゝることから、一般には外壁面の改修だ
けで、電気系設備による既設建物のインテリジェントビ
ル化を断念しているのが現状である。
【0008】一方、建物を新設する際には、将来のイン
テリジェントビル化を考慮して、ダクトスペースを大き
く設計しておくことは効果的であるが、これでは建物設
計の自由度が狭められる上に、フロア面積が犠牲になる
点で問題がある。もっとも、将来的なインテリジェント
ビル化を考慮しない場合であっても、必要最小限のダク
トスペースを建物に設けることは必須の条件であるが、
このダクトスペースを設計すること自体が、フロアの間
仕切り関係からして非常に厄介なものとなっている。
【0009】かゝる実情に鑑みて本発明は、既設建物を
対象にした電気系設備によるインテリジェントビル化の
達成が容易に可能であり、或いは新設建物を対象にし
て、新設当初から建物をインテリジェントビルと成す上
であっても、または将来的に電気的なインテリジェント
ビル化に備えるにしても、ダクトスペースの縮小化設計
を可能とした張り壁を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、取付材を介して建物躯体の外壁面に展張
される張り壁において、前記取付材の少なくとも一部を
配線材料挿通用のパイプ状部材から構成し、このパイプ
状部材の所定箇所には、配線材料の導入部および導出部
を設けた点に特徴がある。
【0011】
【作用】上記の特徴構成によれば、例えば既設建物の張
り壁による外壁面の改修に際して、既設建物の電気系の
機能をアップさせるための設備、即ち、情報通信設備や
動力設備、空調設備などを増設あるいは新設する場合、
ネックとなる上下方向の配管については、張り壁取付材
の一部を利用して構成したパイプ状部材に収納させるこ
とで、例えばダクトスペースを広くするような既設建物
の改造を伴わせないで、外壁面の改装にあわせて既設建
物のインテリジェントビル化がコスト的に安価に達成さ
れる。
【0012】或いは、張り壁を装備させる建物の新築に
際しては、その建物を電気的にインテリジェントビルと
成す上であっても、または将来的に電気的なインテリジ
ェントビル化に備えるにしても、上記のパイプ状部材を
配線材料の挿通用配管として利用することで、その分、
ダクトスペースの縮小化が可能となり、延いてはフロア
面積を広くとることができると共に、新築建物の設計の
自由度も高くなり、加えて、張り壁の取付材そのものを
配線材料挿通用の配管に利用するので、躯体外壁側と張
り壁と間に別途配管を設置するに比べて施工コストが安
くつく。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は既設あるいは新設の建物躯体1の外壁面S
に展張された張り壁2を示し、図2〜図4にも示すよう
に、上下方向ならびに左右方向に所定の間隔を隔てて躯
体外壁面Sに設けられる支持骨3と、上下方向の方立4
と、左右方向で隣り合う方立4,4間の無目5とによっ
て、張り壁取付材6を構成する一方、方立4と無目5と
による格子状の空間を埋めるように、建物躯体1の窓7
に対応させて窓パネル8を且つそれ以外の部位には壁パ
ネル9を配設して成る。
【0014】尚、上記の支持骨3は、埋め込みボルト1
0とナット11とによって躯体外壁面Sに取り付けられ
るL字状の第1ファスナ12と、この第1ファスナ12
に対して、ボルト13とナット14とを介して且つ長孔
aに沿って外壁面Sに直交する方向に位置調節可能に連
結される第2ファスナ15と、この第2ファスナ15に
対して、ボルト16とナット17とを介して且つ長孔b
に沿って上下方向に位置調節可能に連結される方立4取
付け用のブラケット18とから成る。
【0015】上記の構成において、本発明では、例えば
既設建物の躯体外壁面Sの改修に際して、その外壁面S
の改装と同時に、既設建物の電気的なインテリジェント
ビル化を図るために、既設建物の屋上に動力設備機器と
してキュービクル19を設け、室内側には、壁掛け型や
床据え置き型のクーラーや空調エアの吹き出し器具など
に代表される空調用の設備機器20や、図示しないが情
報通信機器などの一種以上を増設している。
【0016】そして、これらに対する強弱電用の電線や
ケーブル線などの配線材料21を、その内の水平方向の
配線材料21については、例えば天井裏を利用して窓下
の腰壁を貫通させるように増設し、上下方向の配線材料
21については、上記の張り壁取付材6を配線材料挿通
用の配管に利用して増設している。
【0017】即ち、配線材料挿通用の配管に利用する対
象の方立4ならびに無目5のそれぞれを、例えば角形の
パイプ状部材から構成し、かつ、この方立4の無目突き
合わせ部位には開口22を形成して、この開口22を配
線材料21の導入部または導出部22とし、また適宜、
方立4や無目5にも配線材料21の導入部や導出部23
を形成して、これら導入・導出部22,23のそれぞれ
に配線材料保護用の保護材24を設け、かつ、所定の導
入・導出部23に配線材料接続用のジョイントボックス
25を設けると共に、予備の導入・導出部23にはキャ
ップ26を設けている。尚、ジョイントボックス25を
設ける所定の導入・導出部23とは、複数個ある導入部
23と導出部23の一方の少なくとも1個である。
【0018】上記の構成によれば、例えば既設建物のダ
クトスペースを広くするような既設建物の改造を伴わせ
ないで、躯体外壁面Sの改装と同時に、既設建物の電気
的なインテリジェントビル化が簡易に且つ費用面でも安
価に達成される。これに加えて、張り壁2の取付材6を
上下方向にわたる配線材料挿通用の配管に利用し、これ
に配線材料21を挿通させるので、配管設置分のコスト
ダウンも達成される。
【0019】尚、上記の実施例では、張り壁2の展張対
象を既設建物としているが、新設の建物を展張対象にし
ても本発明を好適に実施可能であり、この場合、新築の
建物を電気的にインテリジェントビルと成すか否かを問
わず、または将来的なインテリジェントビル化に備える
にしても、上記の取付材6を利用して配線材料21を挿
通させることで、本来は建物に備えさせるべきダクトス
ペースを設けないで済ませたり、若しくはダクトスペー
スを極端に小規模のもので済ませたりすることができ、
延てはその分、フロア面積を広くとることができると共
に、新築建物の設計の自由度を大幅に向上させることが
できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、建
物躯体の外壁面に展張される張り壁の取付材を利用し
て、これの少なくとも一部を配線材料挿通用のパイプ状
部材から構成し、かつ、このパイプ状部材の所定箇所に
は、配線材料の導入部ならびに導出部を設けたことで、
例えば既設建物の改装に際して、この既設建物の電気的
なインテリジェントビル化が、ダクトスペースを広くす
るような改造を伴わせないで、外壁面の改装と同時に安
価に達成される。
【0021】勿論、新設の建物を展張対象にしても、本
発明を好適に実施することが可能であり、この場合、新
築の建物を電気的にインテリジェントビルと成すか否か
を問わず、または将来的なインテリジェントビル化に備
えるにしても、本来は建物に備えさせるべきダクトスペ
ースを設けないで済ませたり、若しくはダクトスペース
を極端に小規模のもので済ませたりすることができ、そ
の分、フロア面積を広くとることができると共に、新築
建物の設計の自由度を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物躯体と共に示す張り壁の概略縦断側面図で
ある。
【図2】張り壁取付材の分解斜視図である。
【図3】張り壁取付材の要部の横断平面図である。
【図4】張り壁取付材の要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1…建物躯体、2…張り壁、6…張り壁取付材、21…
配線材料、23…導入・導出部、24…保護材、25…
ジョイントボックス、S…外壁面。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付材を介して建物躯体の外壁面に展張
    される張り壁であって、前記取付材の少なくとも一部を
    配線材料挿通用のパイプ状部材から構成し、このパイプ
    状部材の所定箇所には、配線材料の導入部および導出部
    を設けてあることを特徴とする建物躯体の張り壁。
  2. 【請求項2】 前記配線材料の導入部および導出部に
    は、それぞれ配線材料保護用の保護材を設けてある請求
    項1に記載された建物躯体の張り壁。
  3. 【請求項3】 前記配線材料の導入部および導出部の
    内、少なくとも1個にジョイントボックスを設けてある
    請求項1に記載された建物躯体の張り壁。
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JPH08158614A JPH08158614A (ja) 1996-06-18
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