JPH09217469A - 配線ダクト付き雨樋 - Google Patents
配線ダクト付き雨樋Info
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- JPH09217469A JPH09217469A JP8048087A JP4808796A JPH09217469A JP H09217469 A JPH09217469 A JP H09217469A JP 8048087 A JP8048087 A JP 8048087A JP 4808796 A JP4808796 A JP 4808796A JP H09217469 A JPH09217469 A JP H09217469A
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- gutter
- wiring
- duct
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 配線部分を露出させずに、建物の外壁に沿っ
て配線すること。 【解決手段】 つかみ金物30で建物の外壁面に沿って
上下方向へ取り付けた雨樋10(竪樋)の樋背面10a
側に、係止手段(係止突部40と係止溝部41とを嵌合
させる手段)を介して、角型ダクト状に形成された配線
ダクト20を取り付ける。配線ダクト20の側面に、蓋
22付きの開口部21を設け、電線挿通用或は点検用等
に使用する。配線ダクト20は、雨樋10と一体成形し
ておいても構わない。また、雨樋100(軒樋)の場合
には、軒樋の底面に沿って配線ダクト200を設ければ
よい。
て配線すること。 【解決手段】 つかみ金物30で建物の外壁面に沿って
上下方向へ取り付けた雨樋10(竪樋)の樋背面10a
側に、係止手段(係止突部40と係止溝部41とを嵌合
させる手段)を介して、角型ダクト状に形成された配線
ダクト20を取り付ける。配線ダクト20の側面に、蓋
22付きの開口部21を設け、電線挿通用或は点検用等
に使用する。配線ダクト20は、雨樋10と一体成形し
ておいても構わない。また、雨樋100(軒樋)の場合
には、軒樋の底面に沿って配線ダクト200を設ければ
よい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線部分を隠しな
がら建物の外壁に沿って配線する技術に関し、特に雨樋
を利用して配線部分を隠すものである。
がら建物の外壁に沿って配線する技術に関し、特に雨樋
を利用して配線部分を隠すものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の外壁伝いに配線される電線
は、専用のクリップにより外壁面上に配線部分を露出さ
せた状態で固定されている。電線は、図6に示すよう
に、外壁面上を横引きされたり、或は縦引きされたりし
て配線されている。引込配線等でも、電線が外部より架
空で建物の一部に設けた支持点まで引かれ、さらに屋根
の軒下側を横引きされている場合がある。
は、専用のクリップにより外壁面上に配線部分を露出さ
せた状態で固定されている。電線は、図6に示すよう
に、外壁面上を横引きされたり、或は縦引きされたりし
て配線されている。引込配線等でも、電線が外部より架
空で建物の一部に設けた支持点まで引かれ、さらに屋根
の軒下側を横引きされている場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の配
線方法では電線が外壁面上に露出している。建物の外壁
面は、一般に目に付き易い部分で、かかる外壁面上を露
出した電線が横引き配線等されている状態は、建物の外
観上見苦しい。また、機能的にみても、外壁面上に配線
部分を露出させておくことは、壁面修理等の際に過って
断線させるおそれもあり好ましくない。
線方法では電線が外壁面上に露出している。建物の外壁
面は、一般に目に付き易い部分で、かかる外壁面上を露
出した電線が横引き配線等されている状態は、建物の外
観上見苦しい。また、機能的にみても、外壁面上に配線
部分を露出させておくことは、壁面修理等の際に過って
断線させるおそれもあり好ましくない。
【0004】しかし、一方では、かかる外壁面伝いに電
線を敷設する配線方法は、単に建物側の都合だけで配線
ルートが決められている訳ではなく、引込配線等の例に
みるように電柱位置や分岐線ルート等を考慮してある程
度合理的に決められている。そのため、現場により則し
た技術開発という観点からは、従来の配線ルートを大幅
に変えることは好ましくない。従来の配線ルートをある
程度踏襲する形で上記問題点の解消が図れることが望ま
しい。そこで、本願発明は上記課題に鑑み提案されたも
ので、建物の外壁に沿って、配線部分を露出させずに隠
すことかできる配線技術の開発を目的とする。
線を敷設する配線方法は、単に建物側の都合だけで配線
ルートが決められている訳ではなく、引込配線等の例に
みるように電柱位置や分岐線ルート等を考慮してある程
度合理的に決められている。そのため、現場により則し
た技術開発という観点からは、従来の配線ルートを大幅
に変えることは好ましくない。従来の配線ルートをある
程度踏襲する形で上記問題点の解消が図れることが望ま
しい。そこで、本願発明は上記課題に鑑み提案されたも
ので、建物の外壁に沿って、配線部分を露出させずに隠
すことかできる配線技術の開発を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、雨樋に、その長手方向に
沿って電線挿通用の配線ダクトを設けるとともに、この
配線ダクトに、蓋を有する開口部を設ける手段を講じ
た、かかる手段により、配線ダクト内に電線を挿通させ
て、電線を露出させずに配線ダクト内に隠すことができ
る。配線ダクトの開口部を利用して、電線を配線ダクト
内に引き込んだり、或は点検、修理等が行なえる。ま
た、蓋を設けることにより、開口部から配線ダクト内へ
のごみ等の落下を防ぐとともに、配線を外部から隠すこ
ともできる。雨樋と配線ダクトとは、予め一体に構成し
ておいても構わないし、或は各々別体に構成しておい
て、配線ダクトを雨樋に後付けするようにしても構わな
い。
に、請求項1に記載の発明は、雨樋に、その長手方向に
沿って電線挿通用の配線ダクトを設けるとともに、この
配線ダクトに、蓋を有する開口部を設ける手段を講じ
た、かかる手段により、配線ダクト内に電線を挿通させ
て、電線を露出させずに配線ダクト内に隠すことができ
る。配線ダクトの開口部を利用して、電線を配線ダクト
内に引き込んだり、或は点検、修理等が行なえる。ま
た、蓋を設けることにより、開口部から配線ダクト内へ
のごみ等の落下を防ぐとともに、配線を外部から隠すこ
ともできる。雨樋と配線ダクトとは、予め一体に構成し
ておいても構わないし、或は各々別体に構成しておい
て、配線ダクトを雨樋に後付けするようにしても構わな
い。
【0006】また、雨樋の長手方向に沿って配線ダクト
が設けられているため、従来の外壁面を横引きしたり、
或は縦引きしたりする配線ルートを大幅に変えることな
く、前記課題の解決が図れる。請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の発明で、雨樋が竪樋の場合には、
樋取り付け時に建物の外壁と対面する樋背面側に、竪樋
と別体の配線ダクトを係止手段を介して設けた。かかる
手段を講ずれば、配線ダクトで配線部分を隠すのみなら
ず、配線ダクト自体が竪樋の背面側に隠れるため、配線
ルートの存在すら目立たなくできる。また、雨樋と別体
に構成された配線ダクトを、係止手段を介して取り付け
るので、配線ダクトを適宜長さに切断する等して現場の
配線状況に合わせることができる。
が設けられているため、従来の外壁面を横引きしたり、
或は縦引きしたりする配線ルートを大幅に変えることな
く、前記課題の解決が図れる。請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の発明で、雨樋が竪樋の場合には、
樋取り付け時に建物の外壁と対面する樋背面側に、竪樋
と別体の配線ダクトを係止手段を介して設けた。かかる
手段を講ずれば、配線ダクトで配線部分を隠すのみなら
ず、配線ダクト自体が竪樋の背面側に隠れるため、配線
ルートの存在すら目立たなくできる。また、雨樋と別体
に構成された配線ダクトを、係止手段を介して取り付け
るので、配線ダクトを適宜長さに切断する等して現場の
配線状況に合わせることができる。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、雨樋を軒樋とした場合には、配線ダク
トを軒樋の底面に沿って、軒樋と一体成形した。竪樋に
比べて、水平方向に取り付けられた軒樋は、長手方向に
沿ってたわみが出易い。そのため、配線ダクトと軒樋
(雨樋)とを予め一体成形しておくことにより、各々を
別体に構成して後付けする場合に比べて、取り付けガタ
の発生の心配がない。さらに、従来の一枚底からなる軒
樋では、施工年数が長くなるにつれ、往々にして長手方
向にたわみが発生して波打ち現象が見られる。しかし、
軒樋の底面に配線ダクトを一体成形して設ける上記構成
をとれば、軒樋自体の剛性構造を強化することもでき、
施工後長年月経っても軒樋にたわみが発生しない。
の発明において、雨樋を軒樋とした場合には、配線ダク
トを軒樋の底面に沿って、軒樋と一体成形した。竪樋に
比べて、水平方向に取り付けられた軒樋は、長手方向に
沿ってたわみが出易い。そのため、配線ダクトと軒樋
(雨樋)とを予め一体成形しておくことにより、各々を
別体に構成して後付けする場合に比べて、取り付けガタ
の発生の心配がない。さらに、従来の一枚底からなる軒
樋では、施工年数が長くなるにつれ、往々にして長手方
向にたわみが発生して波打ち現象が見られる。しかし、
軒樋の底面に配線ダクトを一体成形して設ける上記構成
をとれば、軒樋自体の剛性構造を強化することもでき、
施工後長年月経っても軒樋にたわみが発生しない。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、以下
図により説明する。 (実施形態1)本実施形態では、竪樋として使用する配
線ダクト付き雨樋について説明する。本発明の配線ダク
ト付き雨樋の構成では、雨樋10と配線ダクト20と
は、それぞれ別体に構成され、適宜手段で雨樋10に配
線ダクト20を後付けするように構成されている。尚、
雨樋10と配線ダクト20とは、後記するように、それ
らを予め一体成形しておいて、後付け不要の構成にして
も構わない。雨樋10は、図1(a)に示すように、断
面角型の竪樋に形成されている。つかみ金物30で雨樋
10を建物の外壁面に沿って上下方向へ取り付けたと
き、建物の外壁面と対面する樋背面10a側に、配線ダ
クト20が係止手段を介して取り付けられるようになっ
ている。
図により説明する。 (実施形態1)本実施形態では、竪樋として使用する配
線ダクト付き雨樋について説明する。本発明の配線ダク
ト付き雨樋の構成では、雨樋10と配線ダクト20と
は、それぞれ別体に構成され、適宜手段で雨樋10に配
線ダクト20を後付けするように構成されている。尚、
雨樋10と配線ダクト20とは、後記するように、それ
らを予め一体成形しておいて、後付け不要の構成にして
も構わない。雨樋10は、図1(a)に示すように、断
面角型の竪樋に形成されている。つかみ金物30で雨樋
10を建物の外壁面に沿って上下方向へ取り付けたと
き、建物の外壁面と対面する樋背面10a側に、配線ダ
クト20が係止手段を介して取り付けられるようになっ
ている。
【0009】本実施形態では、係止手段として、樋背面
10a側に設けた係止突部40と、配線ダクト20側に
設けた係止溝部41とを、互いに嵌合させて脱着自在に
係止する手段がとられている。樋背面10a側には、図
1(b)に示すように、鉛直上下方向に沿って所定間隔
で(例えば、本実施形態では、600mm間隔で)飛び
飛びに、凸状に形成された係止突部40が設けられてい
る。係止突部40は、その突端側が先広がりに形成さ
れ、後記する係止溝部41に嵌合できるようになってい
る。
10a側に設けた係止突部40と、配線ダクト20側に
設けた係止溝部41とを、互いに嵌合させて脱着自在に
係止する手段がとられている。樋背面10a側には、図
1(b)に示すように、鉛直上下方向に沿って所定間隔
で(例えば、本実施形態では、600mm間隔で)飛び
飛びに、凸状に形成された係止突部40が設けられてい
る。係止突部40は、その突端側が先広がりに形成さ
れ、後記する係止溝部41に嵌合できるようになってい
る。
【0010】さらに、係止突部40は、本実施形態では
図1(a)に示すように、樋背面10a上につかみ金物
30を間に挟んで2列になるように一体に形成されてい
る。そのため、後記する配線ダクト20を、現場状況に
合わせて、つかみ金物30の左右いずれの位置にでも取
り付けることができる。或は、係止突部40を、樋背面
10aと別体に構成し、樋背面10a側に接着剤等の適
宜手段で取り付けられるようにしても構わない。かかる
構成を採用することにより、既存の竪樋に配線ダクト2
0を取り付けることができる。
図1(a)に示すように、樋背面10a上につかみ金物
30を間に挟んで2列になるように一体に形成されてい
る。そのため、後記する配線ダクト20を、現場状況に
合わせて、つかみ金物30の左右いずれの位置にでも取
り付けることができる。或は、係止突部40を、樋背面
10aと別体に構成し、樋背面10a側に接着剤等の適
宜手段で取り付けられるようにしても構わない。かかる
構成を採用することにより、既存の竪樋に配線ダクト2
0を取り付けることができる。
【0011】配線ダクト20は、塩化ビニル製の角型ダ
クトに形成されている。配線ダクト20の正面巾は、本
実施形態では、上記雨樋背面10aの約半巾に設定され
ている。約半巾に設定することにより、つかみ金物30
があっても、樋背面10a側のつかみ金物30の左右両
側の少なくとも一方の側に配線ダクト20を目立たない
ように隠しながら設けることができる。配線ダクト20
の正面には、その長手方向に沿って直線状の係止溝部4
1が、正面をへこませて一体に形成されている。係止溝
部41の断面形状は、嵌合時に係止突部40が外れにく
いように、溝底部が開口部よりすそ広がりに形成されて
いる。さらに、配線ダクト20を取り付けたときに天端
となる一端側は、本実施形態では配線ダクト20内に雨
水が入り込まないように、蓋等の適宜手段で塞がれてい
る。
クトに形成されている。配線ダクト20の正面巾は、本
実施形態では、上記雨樋背面10aの約半巾に設定され
ている。約半巾に設定することにより、つかみ金物30
があっても、樋背面10a側のつかみ金物30の左右両
側の少なくとも一方の側に配線ダクト20を目立たない
ように隠しながら設けることができる。配線ダクト20
の正面には、その長手方向に沿って直線状の係止溝部4
1が、正面をへこませて一体に形成されている。係止溝
部41の断面形状は、嵌合時に係止突部40が外れにく
いように、溝底部が開口部よりすそ広がりに形成されて
いる。さらに、配線ダクト20を取り付けたときに天端
となる一端側は、本実施形態では配線ダクト20内に雨
水が入り込まないように、蓋等の適宜手段で塞がれてい
る。
【0012】さらに、係止溝部41を設けた正面は平ら
に形成され、この正面と樋背面10aとは取り付け時に
面接触して、ガタ等が発生せずに安定して取り付けられ
るようになっている。また、配線ダクト20には、開口
部21が設けられている。本実施形態では、係止溝部4
1を設けた正面に隣接する左右の側面の少なくともいず
れか一方に、開口部21が設けられている。本実施形態
では、開口部21は、側面の一部がそのまま開口され、
開口部の側板がそのまま側方へ開けられる蓋22の役目
をするように形成されている。この開口部21から電線
を引き入れたり、或は電線の点検等が行なえる。
に形成され、この正面と樋背面10aとは取り付け時に
面接触して、ガタ等が発生せずに安定して取り付けられ
るようになっている。また、配線ダクト20には、開口
部21が設けられている。本実施形態では、係止溝部4
1を設けた正面に隣接する左右の側面の少なくともいず
れか一方に、開口部21が設けられている。本実施形態
では、開口部21は、側面の一部がそのまま開口され、
開口部の側板がそのまま側方へ開けられる蓋22の役目
をするように形成されている。この開口部21から電線
を引き入れたり、或は電線の点検等が行なえる。
【0013】開口部21や蓋22の形式は、上記説明に
限定する必要はなく、電線の出し入れや点検等が円滑に
行なえるものであれは基本的にはどのような形式でも構
わない。配線ダクト20が短い場合に、配線ダクト21
の側面にかかる開口部21を設けない構成も基本的には
考えられる。樋背面10aへの配線ダクト20の取り付
けは、係止突部40及び係止溝部41とを嵌合させてな
る上記係止手段に限定する必要はなく、安定して取り付
け固定できるものであれば如何なる手段でも構わない。
また、上記実施形態では、樋背面10a側に配線ダクト
20を取り付ける構成をとることにより、配線部分を配
線ダクト20内に隠すとともに、配線ダクト20自体を
雨樋10の背後に隠すようにした。
限定する必要はなく、電線の出し入れや点検等が円滑に
行なえるものであれは基本的にはどのような形式でも構
わない。配線ダクト20が短い場合に、配線ダクト21
の側面にかかる開口部21を設けない構成も基本的には
考えられる。樋背面10aへの配線ダクト20の取り付
けは、係止突部40及び係止溝部41とを嵌合させてな
る上記係止手段に限定する必要はなく、安定して取り付
け固定できるものであれば如何なる手段でも構わない。
また、上記実施形態では、樋背面10a側に配線ダクト
20を取り付ける構成をとることにより、配線部分を配
線ダクト20内に隠すとともに、配線ダクト20自体を
雨樋10の背後に隠すようにした。
【0014】しかし、配線ダクト20が、十分に配線部
分を露出させずに隠すとともに、建物の外観と調和する
ものであれば、配線ダクト20の取り付け位置を樋背面
10a側に限定する必要はない。配線ダクト20を樋背
面10aと外壁面との間に隠さずに、雨樋10の側面或
は表面側に設けるようにしてもよい。また、上記説明で
は、角型竪樋を例にとって説明したが、例えば、円形竪
樋でも、図2(a)に示すように、配線ダクト20の正
面を円形竪樋の周面の曲率に合わせて湾曲させておけ
ば、同様の構成がとれる。また、配線ダクト20も、例
えば、図2(b)に示すように、角型ダクト以外の形状
でも一向に構わない。
分を露出させずに隠すとともに、建物の外観と調和する
ものであれば、配線ダクト20の取り付け位置を樋背面
10a側に限定する必要はない。配線ダクト20を樋背
面10aと外壁面との間に隠さずに、雨樋10の側面或
は表面側に設けるようにしてもよい。また、上記説明で
は、角型竪樋を例にとって説明したが、例えば、円形竪
樋でも、図2(a)に示すように、配線ダクト20の正
面を円形竪樋の周面の曲率に合わせて湾曲させておけ
ば、同様の構成がとれる。また、配線ダクト20も、例
えば、図2(b)に示すように、角型ダクト以外の形状
でも一向に構わない。
【0015】上記構成の配線ダクト付き雨樋は次のよう
にして使用する。先ず、樋背面10a側に係止突部40
を所定間隔で突設させた雨樋10(竪樋)を、建物の所
定位置に従来通りにつかみ金具30を使用して設けてお
く。その後、樋背面10aに沿って配線する電線の長さ
に合わせて、配線ダクト20を切断する。切断に際して
は、開口部21が配線ダクト20の使用範囲内に入るよ
うにして切断する。この配線ダクト20の係止溝部41
と、樋背面10aの係止突部40とを嵌合させて、雨樋
10(竪樋)に配線ダクト20を取り付け固定する。
にして使用する。先ず、樋背面10a側に係止突部40
を所定間隔で突設させた雨樋10(竪樋)を、建物の所
定位置に従来通りにつかみ金具30を使用して設けてお
く。その後、樋背面10aに沿って配線する電線の長さ
に合わせて、配線ダクト20を切断する。切断に際して
は、開口部21が配線ダクト20の使用範囲内に入るよ
うにして切断する。この配線ダクト20の係止溝部41
と、樋背面10aの係止突部40とを嵌合させて、雨樋
10(竪樋)に配線ダクト20を取り付け固定する。
【0016】その後、配線ダクト20側面の蓋22を側
方に開けて、開口部21から配線ダクト20内に電線を
通して配線する。配線完了後は、蓋22で開口部21を
塞いで、配線部分を外部から隠す。このようにして、外
壁に沿って電線を隠しながら配線が行なえる。上記構成
では、雨樋10と配線ダクト20とが別体に構成されて
いるが、塩化ビニルで雨樋10と配線ダクト20とを一
体成形しても構わない。かかる構成を、図3に示した。
図3に示す構成では、樋背面10aのつかみ金物30を
挟んだ左右両側に配線ダクト20が2列設けられてい
る。このように一体成形する場合には、配線ダクト20
の後付けの手間が省ける。さらに、施工後の雨樋10と
配線ダクト20との間の取り付けガタが発生する心配も
ない。
方に開けて、開口部21から配線ダクト20内に電線を
通して配線する。配線完了後は、蓋22で開口部21を
塞いで、配線部分を外部から隠す。このようにして、外
壁に沿って電線を隠しながら配線が行なえる。上記構成
では、雨樋10と配線ダクト20とが別体に構成されて
いるが、塩化ビニルで雨樋10と配線ダクト20とを一
体成形しても構わない。かかる構成を、図3に示した。
図3に示す構成では、樋背面10aのつかみ金物30を
挟んだ左右両側に配線ダクト20が2列設けられてい
る。このように一体成形する場合には、配線ダクト20
の後付けの手間が省ける。さらに、施工後の雨樋10と
配線ダクト20との間の取り付けガタが発生する心配も
ない。
【0017】(実施形態2)本実施形態では、軒樋とし
て使用する配線ダクト付き雨樋について説明する。本実
施形態の雨樋100は、図4(a)に示すように、底面
が平らな角型軒樋に形成されている。配線ダクト200
は、この雨樋100(軒樋)の平らな底面に沿って下側
に配線スペースができるように、角型ダクト状に塩化ビ
ニルで軒樋と一体成形されて設けられている。かかる一
体構成により、配線ダクト200の雨樋100への後付
けの手間が省ける。併せて、水平方向にたわみ易い樋の
長手方向に沿った剛性構造が強化されて、雨樋100
(軒樋)の施工後のたわみ防止にも役立つ。たわみ防止
の効果は、前記一体構成の竪樋でも同様であるが、特に
たわみ易い軒樋で顕著に感得される。
て使用する配線ダクト付き雨樋について説明する。本実
施形態の雨樋100は、図4(a)に示すように、底面
が平らな角型軒樋に形成されている。配線ダクト200
は、この雨樋100(軒樋)の平らな底面に沿って下側
に配線スペースができるように、角型ダクト状に塩化ビ
ニルで軒樋と一体成形されて設けられている。かかる一
体構成により、配線ダクト200の雨樋100への後付
けの手間が省ける。併せて、水平方向にたわみ易い樋の
長手方向に沿った剛性構造が強化されて、雨樋100
(軒樋)の施工後のたわみ防止にも役立つ。たわみ防止
の効果は、前記一体構成の竪樋でも同様であるが、特に
たわみ易い軒樋で顕著に感得される。
【0018】また、配線ダクト200には、本実施形態
では特に底面側に、蓋22を有した開口部210が設け
られている。開口部210は、図4(b)の部分斜視図
に示すように、配線ダクト200底面側の一部を開口部
210とし、底板が下側にそのまま開けられる蓋220
に形成されている。開口部210を利用して電線の点検
等が行なえる。また、配線ダクト200の左右両端側に
は、電線挿通用の穴を設けた蓋等の適宜手段(図示せ
ず)で塞がれ、雨水の吹き込み防止が図られている。
では特に底面側に、蓋22を有した開口部210が設け
られている。開口部210は、図4(b)の部分斜視図
に示すように、配線ダクト200底面側の一部を開口部
210とし、底板が下側にそのまま開けられる蓋220
に形成されている。開口部210を利用して電線の点検
等が行なえる。また、配線ダクト200の左右両端側に
は、電線挿通用の穴を設けた蓋等の適宜手段(図示せ
ず)で塞がれ、雨水の吹き込み防止が図られている。
【0019】上記説明では、配線ダクト200を雨樋1
00(軒樋)の底面に一体に設ける構成としたが、建物
の外観上良好なデザインで、且つ施工上配線ルートの許
す範囲内であれば、基本的には、雨樋100の底面以外
の側面に配線ダクト200を一体に設けるようにしても
構わない。また、上記実施形態では、雨樋100と配線
ダクト200とを一体に形成した場合について説明した
が、それぞれ別体に構成して、配線ダクト200を適宜
後付けするようにしても基本的には構わない。例えば、
図5(a)に示すように、従来の樋受金物を少し深めに
構成しておき、周囲から雨水が入らないように筒体に構
成した配線ダクト200の平らな上面に、雨樋(軒樋)
100の底面を重ねて載置する手段で後付けしてもよ
い。
00(軒樋)の底面に一体に設ける構成としたが、建物
の外観上良好なデザインで、且つ施工上配線ルートの許
す範囲内であれば、基本的には、雨樋100の底面以外
の側面に配線ダクト200を一体に設けるようにしても
構わない。また、上記実施形態では、雨樋100と配線
ダクト200とを一体に形成した場合について説明した
が、それぞれ別体に構成して、配線ダクト200を適宜
後付けするようにしても基本的には構わない。例えば、
図5(a)に示すように、従来の樋受金物を少し深めに
構成しておき、周囲から雨水が入らないように筒体に構
成した配線ダクト200の平らな上面に、雨樋(軒樋)
100の底面を重ねて載置する手段で後付けしてもよ
い。
【0020】或は、前記実施形態1と同様に、雨樋10
0の底面に係止突部400を、配線ダクト200の上面
に係止溝部410を、それぞれ2列に設けておき、係止
突部400と係止溝部410との嵌合により後付けでき
るようにしても構わない。さらには、係止突部400
を、既存の軒樋の底面に接着剤等の適宜手段で取り付け
られるように構成しておけば、既存の軒樋を利用して配
線ダクト200が取り付けられる。また、軒樋として、
内樋と外樋とから構成される二重構造の箱樋を使用する
場合には、外樋の底面に沿って、或は内樋の底面に沿っ
て配線ダクトを設ければよい。
0の底面に係止突部400を、配線ダクト200の上面
に係止溝部410を、それぞれ2列に設けておき、係止
突部400と係止溝部410との嵌合により後付けでき
るようにしても構わない。さらには、係止突部400
を、既存の軒樋の底面に接着剤等の適宜手段で取り付け
られるように構成しておけば、既存の軒樋を利用して配
線ダクト200が取り付けられる。また、軒樋として、
内樋と外樋とから構成される二重構造の箱樋を使用する
場合には、外樋の底面に沿って、或は内樋の底面に沿っ
て配線ダクトを設ければよい。
【0021】
【発明の効果】本発明の配線ダクト付き雨樋を使用する
ことにより、建物の外壁面に沿って設ける配線部分が、
雨樋に設けた配線ダクト内に隠される。そのため、外観
上スマートになるとともに、配線部分が露出しないた
め、壁面修理時等における外傷による断線事故を減らす
ことができる。
ことにより、建物の外壁面に沿って設ける配線部分が、
雨樋に設けた配線ダクト内に隠される。そのため、外観
上スマートになるとともに、配線部分が露出しないた
め、壁面修理時等における外傷による断線事故を減らす
ことができる。
【図1】実施形態1に係る配線ダクト付き雨樋の断面図
(a)及び部分側面図(b)。
(a)及び部分側面図(b)。
【図2】実施形態1に係る配線ダクト付き雨樋の変形例
(a)、(b)。
(a)、(b)。
【図3】実施形態1に係る配線ダクト付き雨樋の変形
例。
例。
【図4】実施形態2に係る配線ダクト付き雨樋の断面図
(a)及び部分斜視図(b)。
(a)及び部分斜視図(b)。
【図5】実施形態2に係る配線ダクト付き雨樋の変形例
(a)、(b)。
(a)、(b)。
【図6】従来の配線状況を示す説明図。
10 雨樋(竪樋) 10a 樋背面 20 配線ダクト 30 つかみ金物 40 係止突部 41 係止溝部 100 雨樋(軒樋) 200 配線ダクト
Claims (3)
- 【請求項1】 雨樋に、その長手方向に沿って電線挿通
用の配線ダクトを設けるとともに、この配線ダクトに、
蓋を有する開口部を設けたことを特徴とする配線ダクト
付き雨樋。 - 【請求項2】 雨樋が竪樋の場合には、樋取り付け時に
建物の外壁と対面する樋背面側に、竪樋と別体の配線ダ
クトが係止手段を介して設けられていることを特徴とす
る請求項1に記載の配線ダクト付き雨樋。 - 【請求項3】 雨樋が軒樋の場合には、配線ダクトが軒
樋の底面に沿って、軒樋と一体成形されていることを特
徴とする請求項1に記載の配線ダクト付き雨樋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8048087A JPH09217469A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 配線ダクト付き雨樋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8048087A JPH09217469A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 配線ダクト付き雨樋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09217469A true JPH09217469A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12793550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8048087A Pending JPH09217469A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 配線ダクト付き雨樋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09217469A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008178268A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | ケーブル保持具、ケーブル保持具操作棒及びケーブル架設方法 |
JP2012172392A (ja) * | 2011-02-22 | 2012-09-10 | Panasonic Corp | アンテナ付き竪樋 |
JP2012172401A (ja) * | 2011-02-22 | 2012-09-10 | Panasonic Corp | アンテナ付き竪樋 |
JP2015145611A (ja) * | 2014-01-06 | 2015-08-13 | 東日本電信電話株式会社 | 配線カバー取付構造および配線カバー取付方法 |
DE102017129440A1 (de) * | 2017-12-11 | 2019-06-13 | RheinEnergie AG | Fallrohr mit Blende |
-
1996
- 1996-02-09 JP JP8048087A patent/JPH09217469A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008178268A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | ケーブル保持具、ケーブル保持具操作棒及びケーブル架設方法 |
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