JP2576314Y2 - 作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路 - Google Patents

作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路

Info

Publication number
JP2576314Y2
JP2576314Y2 JP1992066761U JP6676192U JP2576314Y2 JP 2576314 Y2 JP2576314 Y2 JP 2576314Y2 JP 1992066761 U JP1992066761 U JP 1992066761U JP 6676192 U JP6676192 U JP 6676192U JP 2576314 Y2 JP2576314 Y2 JP 2576314Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil chamber
pressure
cylinder device
rod
side oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992066761U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0625288U (ja
Inventor
清信 広瀬
学 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP1992066761U priority Critical patent/JP2576314Y2/ja
Publication of JPH0625288U publication Critical patent/JPH0625288U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2576314Y2 publication Critical patent/JP2576314Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば油圧ショベル等
の作業機にカウンタウェイトを着脱するのに好適に用い
られる作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路に関
し、特に、作業機本体からカウンタウェイトを脱着する
ときに該カウンタウェイトをゆっくりと降下させること
ができるようにした作業機のカウンタウェイト着脱用油
圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の作業機では、作業機本体の前部にショベル、クレーン
等の作業装置を設け、作業機本体の後部にはこの作業装
置とバランスさせるためにカウンタウェイトを着脱可能
に設けるようにしており、該カウンタウェイトを作業機
本体の後部に着脱するときには、カウンタウェイト昇降
用のシリンダ装置で作業機本体の後部にカウンタウェイ
トを吊上げたり、吊下げたりするようにしている。
【0003】図3ないし図5により、実開平3−832
64号公報、特開平4−174138号公報に示される
ような、この種の従来技術による作業機のカウンタウェ
イト着脱用油圧回路として油圧ショベルのカウンタウ
ェイト着脱用油圧回路を例に挙げて説明する
【0004】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1上に搭載され、作業機本体を構成する上部旋回
体を示し、該上部旋回体2は旋回フレーム3上に運転室
4、機械室5およびカウンタウェイト6が設けられ、該
カウンタウェイト6は作業装置7に対して上部旋回体2
全体をバランスさせるようになっている。また、機械室
5内にはエンジン(図示せず)によって駆動され、タン
ク8と共に油圧源を構成する油圧ポンプ9(図5参照)
が設けられている。
【0005】10は上部旋回体2の機械室5後部側に設
けられたカウンタウェイト6用の昇降装置を示し、該昇
降装置10は図4に示す如く、旋回フレーム3上に設け
られたブラケット11と、該ブラケット11の上端側に
回動可能にピン結合された回動リンク12と、該回動リ
ンク12を上,下に回動すべく該回動リンク12と旋回
フレーム3との間にピン結合されたカウンタウェイト昇
降用のシリンダ装置13とからなり、回動リンク12の
先端側にはワイヤ等の索条14を介してカウンタウェイ
ト6が連結される。そして、該昇降装置10はシリンダ
装置13を伸,縮させて回動リンク12を上,下に回動
させることにより、索条14を介してカウンタウェイト
6を吊上げたり、吊下げたりするようになっている。
【0006】ここで、シリンダ装置13は図5に示す如
く、チューブ13Aと、該チューブ13A内に摺動可能
に挿嵌され、該チューブ13A内をボトム側油室Aとロ
ッド側油室Bとに画成したピストン13Bと、基端側が
該ピストン13Bに固着され、先端側がチューブ13A
外に突出したロッド13Cとからなり、該ロッド13C
の突出端側は回動リンク12の中間部12Aにピン結合
され、チューブ13Aの基端側は旋回フレーム3にピン
結合されている。
【0007】15A,15Bはシリンダ装置13の油室
A,Bを油圧ポンプ9,タンク8に接続した一対の主管
路、16は該主管路15A,15Bの途中に設けられた
方向切換弁を示し、該方向切換弁16は、例えば操作レ
バー16Aを手動操作することにより中立位置(イ)か
ら左,右の切換位置(ロ),(ハ)に切換えられ、切換
位置(ロ)では油圧ポンプ9からの圧油をシリンダ装置
13の油室A内に供給し、油室B内の圧油をタンク8内
へと排出させることにより、シリンダ装置13のロッド
13Cをチューブ13Aから伸長させる。また、該方向
切換弁16が切換位置(ハ)に切換えられたときには、
油圧ポンプ9からの圧油をシリンダ装置13の油室B内
に供給し、油室A内の圧油をタンク8内へと排出させる
ことにより、ロッド13Cをチューブ13A内へと縮小
させる。
【0008】17はシリンダ装置13の油室Aと方向切
換弁16との間に位置して、例えば主管路15Aの途中
に設けられた絞り付チェック弁としてのスローリターン
バルブを示し、該スローリターンバルブ17は、油圧ポ
ンプ9からの圧油がシリンダ装置13の油室Aに向けて
流通するのを許し、逆向きの流れを阻止するチェック弁
18と、該チェック弁18と並列に接続され、油室Aか
らタンク8に向けて排出される圧油に絞り作用を与える
可変絞り弁19とからなり、該可変絞り弁19はシリン
ダ装置13のロッド13Cがチューブ13A内へと縮小
するときの速度を遅くさせ、カウンタウェイト6からの
荷重Wによりロッド13Cの縮小速度が速くなるのを抑
えるようにしている。
【0009】20はスローリターンバルブ17と方向切
換弁16との間に位置して、例えば主管路15Aの途中
に設けられたパイロット作動式チェック弁を示し、該パ
イロット作動式チェック弁20は方向切換弁16が中立
位置(イ)にあるときに閉弁することにより、油室A内
の圧油がタンク8側に漏洩するのを防止し、シリンダ装
置13のロッド13Cがカウンタウェイト6からの荷重
Wにより不用意に縮小するのを禁止させている。そし
て、方向切換弁16が切換位置(ハ)に切換えられ、例
えば主管路15B内が高圧となったときには、該主管路
15Bからのパイロット圧によりパイロット作動式チェ
ック弁20は強制開弁され、油室A内の圧油がタンク8
側に排出されるのを許すようになる。
【0010】さらに、21は油圧ポンプ9の吐出側に接
続されたリリーフ弁を示し、該リリーフ弁21はシリン
ダ装置13等に過負荷が作用したときにリリーフ圧Pr
で開弁し、このときの過剰圧をタンク8内へとリリーフ
させることによって油圧ポンプ9等の油圧機器の損傷を
防止する。
【0011】このように構成される従来技術では、操作
レバー16Aを手動操作することにより方向切換弁16
を中立位置(イ)から左,右の切換位置(ロ),(ハ)
に切換え、切換位置(ロ)では油圧ポンプ9からの圧油
をシリンダ装置13の油室A内に供給し、油室B内の圧
油をタンク8内へと排出させ、シリンダ装置13のロッ
ド13Cをチューブ13Aから伸長させることによっ
て、昇降装置10の回動リンク12を上向きに回動さ
せ、カウンタウェイト6を機械室5の後部側で旋回フレ
ーム3上に吊上げて該旋回フレーム3にカウンタウェイ
ト6を着脱可能に取付ける。
【0012】また、カウンタウェイト6を旋回フレーム
3から取外すときには、方向切換弁16を中立位置
(イ)から切換位置(ハ)に切換え、油圧ポンプ9から
の圧油をシリンダ装置13の油室B内に供給し、油室A
内の圧油をタンク8内へと排出させ、ロッド13Cをチ
ューブ13A内へと縮小させることにより、昇降装置1
0の回動リンク12を下向きに回動させ、カウンタウェ
イト6を吊下げるようにして降下させる。しかし、この
ときにはシリンダ装置13のロッド13Cにカウンタウ
ェイト6からの荷重Wが図5に示す矢印の方向に作用
し、ロッド13Cの縮小速度が過剰に速くなり易い。
【0013】そこで、従来技術では、シリンダ装置13
の油室Aと常時連通する主管路15Aの途中にスローリ
ターンバルブ17を設け、該スローリターンバルブ17
の可変絞り弁19で油室Aからタンク8に向けて排出さ
れる圧油に絞り作用を与えることにより、ロッド13C
の縮小速度を遅くさせ、昇降装置10によりカウンタウ
ェイト6をゆっくりと降ろすことができるようにすると
共に、周囲の補助作業員等の安全性を確保できるように
している。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、昇降装置10でカウンタウェイト6を吊下
げて降下させるときに、方向切換弁16を中立位置
(イ)から切換位置(ハ)に切換えることにより、油圧
ポンプ9からの圧油をシリンダ装置13の油室B内に供
給し、油室A内の圧油をタンク8内へと排出させ、この
ときにスローリターンバルブ17の可変絞り弁19で油
室A内から排出される圧油に絞り作用を与えることによ
って、ロッド13Cの縮小速度を遅くさせるようにして
いるから、このときに油室Aから排出される圧油の流量
が大きく制限されると共に、油圧ポンプ9から油室B内
に供給する圧油の流量も必然的に制限されることにな
り、このときにはリリーフ弁21が開弁して油圧ポンプ
9からの余剰油をタンク8に捨てる状態となってしま
う。
【0015】このため、従来技術では、方向切換弁16
を中立位置(イ)から切換位置(ハ)に切換えてシリン
ダ装置13のロッド13Cを縮小させ、カウンタウェイ
ト6を吊下げて降下させるときに、油室B内および主管
路15B側はリリーフ弁21のリリーフ圧Pr に対応し
た圧力Pb (Pb =Pr )に設定され、油室A側でのピ
ストン13Bの受圧面積Sa 、油室B側でのピストン1
3Bの受圧面積Sb (Sb <Sa )、油室A側でのカウ
ンタウェイト6の保持圧Pc (Pc =W/Sa)とする
と、このときに油室A内および該油室A側近傍での主管
路15A内の圧力Pa は、
【0016】
【数1】Pa =Pc +Pb ×Sb /Sa となり、油室A側の圧力Pa はリリーフ圧Pr よりもさ
らに高い過剰圧となってシリンダ装置13およびスロー
リターンバルブ17等の寿命が低下するという問題があ
る。
【0017】また、この場合にはリリーフ弁21が開弁
して油圧ポンプ9からの余剰油をタンク8に捨てる状態
となるから、無駄なエネルギーを消費するばかりでな
く、油圧ポンプ9に余分な負荷を掛けてしまい、油圧ポ
ンプ9等の寿命を低下させてしまう。さらに、シリンダ
装置13の前,後で主管路15A,15Bに高圧が作用
するから、カウンタウェイト6を昇降させるときの補助
作業員等が危険になり、主管路15A,15Bに高価な
高圧用配管を使用する必要があるという問題がある。
【0018】本考案は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本考案はシリンダ装置のボトム側油室等
に過剰圧が作用するのを防止でき、シリンダ装置等の油
圧機器の寿命を向上できると共に、カウンタウェイトを
昇降させるときの安全性を効果的に高めることができる
ようにした作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路を
提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために第1の考案は、油圧源が設けられた作業機本体
と、該作業機本体に着脱可能に設けられるカウンタウェ
イトと、該カウンタウェイトを作業機本体に着脱すべ
く、前記油圧源からの圧油をボトム側油室とロッド側油
室とに給排することにより、チューブからロッドを伸縮
させてカウンタウェイトを昇降させるシリンダ装置と、
該シリンダ装置のボトム側油室とロッド側油室とを前記
油圧源に接続する一対の主管路と、該各主管路の途中に
設けられ、前記シリンダ装置に油圧源から給排する圧油
の方向を切換える方向切換弁と、該方向切換弁とシリン
ダ装置との間に位置して前記各主管路のうち、前記ボト
ム側油室に接続された主管路の途中に設けられ、前記ボ
トム側油室から排出される圧油に絞り作用を与える絞り
付チェック弁とからなる作業機のカウンタウェイト着脱
用油圧回路において、前記各主管路のうち、前記ロッド
側油室に接続された主管路の途中には、前記方向切換弁
とシリンダ装置との間に位置し、前記油圧源からロッド
側油室に供給される圧油に絞り作用を与える他の絞り付
チェック弁を設けたことを特徴としてなる構成を採用し
ている。
【0020】また、第2の考案は、油圧源が設けられた
作業機本体と、該作業機本体に着脱可能に設けられるカ
ウンタウェイトと、該カウンタウェイトを作業機本体に
着脱すべく、前記油圧源からの圧油をボトム側油室とロ
ッド側油室とに給排することにより、チューブからロッ
ドを伸縮させてカウンタウェイトを昇降させるシリンダ
装置と、該シリンダ装置のボトム側油室とロッド側油室
とを前記油圧源に接続する一対の主管路と、該各主管路
の途中に設けられ、前記シリンダ装置に油圧源から給排
する圧油の方向を切換える方向切換弁と、該方向切換弁
とシリンダ装置との間に位置して前記各主管路のうち、
前記ボトム側油室に接続された主管路の途中に設けら
れ、前記ボトム側油室から排出される圧油に絞り作用を
与える絞り付チェック弁とからなる作業機のカウンタウ
ェイト着脱用油圧回路において、前記各主管路のうち、
前記ロッド側油室に接続された主管路の途中には、前記
方向切換弁とシリンダ装置との間に位置して前記油圧源
からロッド側油室に供給される圧油の流量を調整し、余
剰油をタンクに戻す流量調整弁を設けたことを特徴とし
てなる構成を採用している。
【0021】
【作用】上記構成により、第1の考案では、油圧源から
ロッド側油室に供給される圧油に絞り作用を与えて、シ
リンダ装置および該シリンダ装置の前,後で各主管路に
作用する圧油の圧力を、例えばリリーフ圧よりも低い圧
力まで下げることができ、これらに過剰圧が作用するの
を防止できる。
【0022】また、第2の考案では、油圧源からロッド
側油室に供給される圧油の流量を調整して余剰油をタン
クに戻すことにより、油圧源からロッド側油室に供給さ
れる圧油の圧力を必要最低限の圧力まで下げることがで
き、ボトム側油室の圧力をカウンタウェイトの保持圧程
度まで低下させることができる。
【0023】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1および図2に基
づき説明する。なお、実施例では前述した図3ないし図
5に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0024】而して、図1は本考案の第1の実施例を示
している。
【0025】図中、31はシリンダ装置13の油室Bと
方向切換弁16との間に位置して、例えば主管路15B
の途中に設けられた他の絞り付チェック弁を示し、該絞
り付チェック弁31は従来技術で述べたスローリターン
バルブ17とほぼ同様にチェック弁32と可変絞り弁3
3とからなるものの、該絞り付チェック弁31ではシリ
ンダ装置13の油室Bからタンク8側に向けて圧油が流
通するのを許し、逆向きの流れを阻止するようにチェッ
ク弁32が配設されている。
【0026】また、該絞り付チェック弁31の可変絞り
弁33は油圧ポンプ9からシリンダ装置13の油室B内
に向けて供給される圧油に絞り作用を与え、このときに
油室B内に供給される圧油の流量を制限すると共に、油
室B側の圧力Pb がリリーフ弁21のリリーフ圧Pr ま
で上昇するのを防止するようにしている。
【0027】本実施例による油圧ショベルのカウンタウ
ェイト着脱用油圧回路は上述の如き構成を有するもの
で、その基本的作動については従来技術によるものと格
別差異はない。
【0028】然るに、本実施例では、例えば主管路15
Bの途中にシリンダ装置13の油室Bと方向切換弁16
との間に位置して絞り付チェック弁31を設け、該絞り
付チェック弁31を、シリンダ装置13の油室Bからタ
ンク8側に向けて圧油が流通するのを許し、逆向きの流
れを阻止するチェック弁32と、該チェック弁32と並
列に接続され、油圧ポンプ9からシリンダ装置13の油
室B内に向けて供給される圧油に絞り作用を与える可変
絞り弁33とから構成としたので、カウンタウェイト6
を降下させるべく、方向切換弁16を中立位置(イ)か
ら切換位置(ハ)に切換えてシリンダ装置13のロッド
13Cを縮小させるときに、絞り付チェック弁31の可
変絞り弁33により、油圧ポンプ9からシリンダ装置1
3の油室B内に向けて供給される圧油に絞り作用を与え
て、油室B内に供給される圧油の流量を制限できると共
に、油室B側の圧力Pb を絞り付チェック弁31の上流
側圧力(リリーフ弁21のリリーフ圧Pr )よりも低い
圧力まで下げることができる。
【0029】かくして、本実施例によれば、カウンタウ
ェイト6を降下させるべく、シリンダ装置13のロッド
13Cを縮小させるときに、可変絞り弁33で油室B側
の圧力Pb をリリーフ弁21のリリーフ圧Pr よりも低
い圧力まで下げることにより、油室A側の圧力Pa が従
来技術で述べた数1の式に基づきリリーフ圧Pr 程度ま
で高くなるのを防止できる。
【0030】この場合、可変絞り弁33で油圧ポンプ9
からシリンダ装置13の油室B内に向けて供給される圧
油の流量を大きく制限するようにすれば、シリンダ装置
13の油室B内には該シリンダ装置13のロッド13C
がカウンタウェイト6からの荷重Wのみで縮小するとき
の速度に同調する流量の圧油を供給することが可能とな
り、油室A側の圧力Pa をカウンタウェイト6の保持圧
Pc 程度まで低下させることができる。
【0031】従って本実施例では、シリンダ装置13の
油室Bおよびスローリターンバルブ17等に過剰圧が作
用するのを確実に防止でき、シリンダ装置13、スロー
リターンバルブ17等の信頼性や寿命を大幅に向上でき
る。また、例えば主管路15Bの途中にシリンダ装置1
3の油室Bと方向切換弁16との間に位置して絞り付チ
ェック弁31を設けるだけでよく、油圧回路の大幅な変
更を不要にできる等、種々の効果を奏する。
【0032】次に、図2は本考案の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、シリンダ装置13の油室Bと方
向切換弁16との間に位置して、例えば主管路15Bの
途中に流量調整弁41を設け、該流量調整弁41を、油
圧ポンプ9からシリンダ装置13の油室Bに向けて供給
される圧油に絞り作用を与え、圧油の流量を大きく制限
する可変絞り弁42と、該可変絞り弁42で流量制限さ
れた圧油の余剰油をタンク管路43を介してタンク8に
戻す余剰油戻し弁44とから構成すると共に、主管路1
5Bの途中で流量調整弁41の前,後には、該流量調整
弁41と並列接続してチェック弁45を設けたことにあ
る。
【0033】ここで、該チェック弁45はシリンダ装置
13の油室Bからタンク8側に向けて圧油が流通するの
を許し、逆向きの流れを阻止する構成となっている。ま
た、タンク管路43は基端側が方向切換弁16と可変絞
り弁42との間で主管路15Bの途中に接続され、先端
側がタンク8に接続されている。そして、余剰油戻し弁
44は可変絞り弁42の前,後で主管路15Bに接続さ
れたパイロット管路44A,44Bからのパイロット圧
とばね44Cの設定圧とに基づき開,閉弁され、リリー
フ弁21のリリーフ圧Pr よりもさらに低い圧力で開弁
する。
【0034】これにより、流量調整弁41は可変絞り弁
42で油圧ポンプ9からシリンダ装置13の油室B内に
向けて供給される圧油の流量を大きく制限し、シリンダ
装置13のロッド13Cがカウンタウェイト6からの荷
重Wのみで縮小するときの速度に同調する流量Qc の圧
油を、シリンダ装置13の油室B内に供給するように
し、このときの油圧ポンプ9の吐出流量Qp 、余剰油の
流量Q1 とすると、
【0035】
【数2】Q1 =Qp −Qc なる流量Q1 の余剰油を余剰油戻し弁44からタンク管
路43を介してタンク8に戻すことができ、油室A側の
圧力Pa をカウンタウェイト6の保持圧Pc 程度まで低
下させると共に、油室B側の圧力Pb をタンク圧程度ま
で下げてシリンダ装置13のロッド13Cを縮小させる
ことができる。
【0036】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、シリンダ装置13の
油室Bと方向切換弁16との間に位置して、例えば主管
路15Bの途中に可変絞り弁42と余剰油戻し弁44と
からなる流量調整弁41を設けたから、シリンダ装置1
3のロッド13Cを縮小させるときに、油室A側の圧力
Pa をカウンタウェイト6の保持圧Pc 程度まで低下さ
せると共に、油室B側の圧力Pb をタンク圧程度まで下
げることが可能となり、リリーフ弁21を開弁させるこ
となく、油圧ポンプ9の吐出圧を低い圧力に設定でき、
無駄なエネルギーが消費されるのを防止できる。
【0037】また、油圧ポンプ9に余分な負荷が掛かる
のを防止でき、油圧ポンプ9等の各油圧機器の寿命を延
ばすことができると共に、シリンダ装置13の前,後で
主管路15A,15Bに高圧が作用するのを防止できる
から、カウンタウェイト6を昇降させるときに補助作業
員等の安全性を確保でき、主管路15A,15Bに高価
な高圧用配管を使用する必要がなくなる等、種々の効果
を奏する。
【0038】なお、前記各実施例では、カウンタウェイ
ト6用の昇降装置10を、上部旋回体2の機械室5後部
側に設けられたブラケット11、回動リンク12および
カウンタウェイト昇降用のシリンダ装置13とから構成
し、該シリンダ装置13を伸縮させて回動リンク12を
上,下に回動させることにより、索条14を介してカウ
ンタウェイト6を吊上げたり、吊下げたりするものとし
て述べたが、本考案はこれに限らず、例えば索条14等
を用いることなく、上部旋回体2の機械室5後部側等に
カウンタウェイト6を昇降させるためのリンク機構を設
け、このリンク機構をシリンダ装置で作動させるように
してもよい。
【0039】また、前記各実施例では、油圧ショベルの
カウンタウェイト着脱用油圧回路を例に挙げて説明した
が、本考案はこれに限らず、例えば油圧クレーン等、種
々の作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路にも適用
できる。
【0040】
【考案の効果】以上詳述した通り、本考案によれば、カ
ウンタウェイトを昇降させるシリンダ装置のボトム側油
室とロッド側油室とを油圧源に接続する一対の主管路の
うち、ロッド側油室に接続された主管路の途中に、方向
切換弁とシリンダ装置との間に位置し、前記油圧源から
ロッド側油室に供給される圧油に絞り作用を与える他の
絞り付チェック弁を設けたから、油圧源からロッド側油
室に供給される圧油に絞り作用を与えて、シリンダ装置
および該シリンダ装置の前,後で各主管路に作用する圧
油の圧力を、例えばリリーフ圧よりも低い圧力まで下げ
ることができ、これらに過剰圧が作用するのを防止でき
る上に、シリンダ装置等の信頼性や寿命を大幅に向上で
きる。そして、一方の主管路の途中にシリンダ装置のロ
ッド側油室と方向切換弁との間に位置して他の絞り付チ
ェック弁を設けるだけでよく、油圧回路の大幅な変更を
不要にできる。
【0041】また、油圧源からロッド側油室に供給され
る圧油の流量を調整して余剰油をタンクに戻すようにす
れば、油圧源からロッド側油室に供給される圧油の圧力
を必要最低限の圧力まで下げることができ、ボトム側油
室の圧力をカウンタウェイトの保持圧程度まで低下させ
ることができる。この場合、シリンダ装置の前,後で各
主管路に高圧が作用するのをより効果的に防止できるか
ら、カウンタウェイトを昇降させるときに補助作業員等
の安全性を確保でき、各主管路に高価な高圧用配管を使
用する必要がなくなる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示すカウンタウェイト
着脱用油圧回路図である。
【図2】本考案の第2の実施例を示すカウンタウェイト
着脱用油圧回路図である。
【図3】従来技術による油圧ショベルを示す全体図であ
る。
【図4】従来技術の油圧ショベルに設けたカウンタウェ
イトの昇降装置を示す要部破断の外観図である。
【図5】従来技術によるカウンタウェイト着脱用油圧回
路図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体(作業機本体) 3 旋回フレーム 5 機械室 6 カウンタウェイト 7 作業装置 8 タンク 9 油圧ポンプ(油圧源) 10 昇降装置 13 シリンダ装置 13A チューブ 13B ピストン 13C ロッド 15A,15B 主管路 16 方向切換弁 17 スローリターンバルブ(絞り付チェック弁) 18,32,45 チェック弁 19,33,42 可変絞り弁 21 リリーフ弁 31 他の絞り付チェック弁 41 流量調整弁 43 タンク管路 44 余剰油戻し弁 A ボトム側油室 B ロッド側油室
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 23/74 E02F 9/18

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源が設けられた作業機本体と、該作
    業機本体に着脱可能に設けられるカウンタウェイトと、
    該カウンタウェイトを作業機本体に着脱すべく、前記油
    圧源からの圧油をボトム側油室とロッド側油室とに給排
    することにより、チューブからロッドを伸縮させてカウ
    ンタウェイトを昇降させるシリンダ装置と、該シリンダ
    装置のボトム側油室とロッド側油室とを前記油圧源に接
    続する一対の主管路と、該各主管路の途中に設けられ、
    前記シリンダ装置に油圧源から給排する圧油の方向を切
    換える方向切換弁と、該方向切換弁とシリンダ装置との
    間に位置して前記各主管路のうち、前記ボトム側油室に
    接続された主管路の途中に設けられ、前記ボトム側油室
    から排出される圧油に絞り作用を与える絞り付チェック
    弁とからなる作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路
    において、前記各主管路のうち、前記ロッド側油室に接
    続された主管路の途中には、前記方向切換弁とシリンダ
    装置との間に位置し、前記油圧源からロッド側油室に供
    給される圧油に絞り作用を与える他の絞り付チェック弁
    を設けたことを特徴とする作業機のカウンタウェイト着
    脱用油圧回路。
  2. 【請求項2】 油圧源が設けられた作業機本体と、該作
    業機本体に着脱可能に設けられるカウンタウェイトと、
    該カウンタウェイトを作業機本体に着脱すべく、前記油
    圧源からの圧油をボトム側油室とロッド側油室とに給排
    することにより、チューブからロッドを伸縮させてカウ
    ンタウェイトを昇降させるシリンダ装置と、該シリンダ
    装置のボトム側油室とロッド側油室とを前記油圧源に接
    続する一対の主管路と、該各主管路の途中に設けられ、
    前記シリンダ装置に油圧源から給排する圧油の方向を切
    換える方向切換弁と、該方向切換弁とシリンダ装置との
    間に位置して前記各主管路のうち、前記ボトム側油室に
    接続された主管路の途中に設けられ、前記ボトム側油室
    から排出される圧油に絞り作用を与える絞り付チェック
    弁とからなる作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路
    において、前記各主管路のうち、前記ロッド側油室に接
    続された主管路の途中には、前記方向切換弁とシリンダ
    装置との間に位置して前記油圧源からロッド側油室に供
    給される圧油の流量を調整し、余剰油をタンクに戻す流
    量調整弁を設けたことを特徴とする作業機のカウンタウ
    ェイト着脱用油圧回路。
JP1992066761U 1992-08-31 1992-08-31 作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路 Expired - Fee Related JP2576314Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992066761U JP2576314Y2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992066761U JP2576314Y2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0625288U JPH0625288U (ja) 1994-04-05
JP2576314Y2 true JP2576314Y2 (ja) 1998-07-09

Family

ID=13325194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992066761U Expired - Fee Related JP2576314Y2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2576314Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5420470B2 (ja) * 2010-05-07 2014-02-19 日立建機株式会社 作業機のカウンタウエイト着脱用油圧回路
JP5449264B2 (ja) * 2011-06-30 2014-03-19 日立建機株式会社 カウンタウエイト脱着装置用油圧回路
JP2023025399A (ja) * 2021-08-10 2023-02-22 Kyb株式会社 流体圧制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0625288U (ja) 1994-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4815338B2 (ja) 油圧ショベルの油圧駆動装置
JPH1113091A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
KR102082028B1 (ko) 붐 에너지 회생 제어 회로 및 제어 방법
US8061764B2 (en) Working machine and emergency lowering system
JP2009256891A (ja) クレーン機能付油圧ショベル
JP2576314Y2 (ja) 作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路
JP3731775B2 (ja) 作業機のウインチ装置
EP1300519B1 (en) Construction macine with a hydraulic circuit and attachment emergency drive method.
JP2007218405A (ja) 建設機械の油圧回路
JPH0694004A (ja) ホールディングバルブの油圧回路
JP3464225B2 (ja) 削岩機用ブームにおける装置
JPH0721651Y2 (ja) アタツチメント制御装置
JP2002294759A (ja) 建設機械の作業アタッチメント制御装置
JP2003294009A (ja) 油圧シリンダ回路
JP4727390B2 (ja) アーム回動用液圧シリンダの配管装置
JPS6062341A (ja) クレ−ン兼用の油圧シヨベルの油圧回路
JP2002339917A (ja) 作業機械
JPH11263589A (ja) ラフィングジブ付きクレーン
JPH0430038A (ja) 建設機械用アクチュエータ駆動回路
JPH0932044A (ja) バックホウの油圧回路
JP2011236592A (ja) 作業機のカウンタウエイト着脱用油圧回路
JPH04174138A (ja) カウンタウエイト付き作業機の油圧回路
JP2003156006A (ja) 流体圧回路および流体圧回路制御方法
JP3618673B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JPH07187024A (ja) 作業機のカウンタウエイト着脱用油圧回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees