JP2009256891A - クレーン機能付油圧ショベル - Google Patents

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Abstract

【課題】クレーン機能付油圧ショベルにおいて、吊り荷の荷重が重い場合に、ブームの下降速度が増加してしまうことを回避する。
【解決手段】ブームシリンダ8の油圧制御回路に、吊り荷の荷重を検出する荷重検出手段と、ブームの下降時にブームシリンダ8のヘッド側油室8aからの排出油をロッド側油室8bに供給する再生油路22と、該再生油路22を開閉する開度量調整自在な再生弁23と、クレーン作業時に前記荷重検出手段により検出される吊り荷の荷重に応じて再生弁23の開度量を増減調整する再生弁制御手段33とを設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、フロント作業部の先端側に、クレーン作業を行なうフックが装着されたクレーン機能付油圧ショベルの技術分野に属するものである。
一般に、油圧ショベルは、下部走行体に旋回自在に支持される上部旋回体に、ブーム、アーム、バケットからなるフロント作業部を備えて構成されるが、さらに、該フロント作業部の先端側に、吊り荷を吊り下げるためのフックを着脱自在に装着して、前記バケットによる掘削、積込等の通常作業に加えて、フックを用いてのクレーン作業を行うことができるように構成したクレーン機能付油圧ショベルが知られている。このものにおいて、クレーン作業時に、旋回速度やブーム、アーム等の作動速度が速いと、吊り荷や車体のバランスをとりづらく、安定した作業を行うことが難しい。このため、オペレータは、クレーン作業時には、旋回モータ、ブームシリンダ、アームシリンダ等の油圧アクチュエータの作動速度を遅くするべく、各油圧アクチュエータ用操作具を微操作しなければならず、操作性に劣るという問題があった。
そこで、従来、クレーン作業時に、エンジン回転数を低下させたり、ネガディブコントロール圧を制御したりすることで、油圧アクチュエータの油圧供給源になる油圧ポンプの吐出流量を減少させ、これよりクレーン作業時における油圧アクチュエータの作動速度を低下させるように構成した技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
一方、前記ブームを上下動せしめるブームシリンダは、ブームの下降時に、ロッド側油室に油が供給される一方、ヘッド側油室から油が排出されて縮小することになるが、この場合、ブームシリンダのヘッド側油室にはフロント作業部の重量がかかっているため、該ヘッド側油室から排出される油は高圧になる。そこで、ブームの下降時に、ヘッド側油室から排出された油を再生油としてロッド側油室に供給する技術が、従来から広く油圧ショベルに採用されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2002−129602号公報 特開2003−118975号公報 特開2002−206510号公報
ところで、クレーン作業時において、ブームシリンダのヘッド側油室には、フロント作業部の自重に加えて吊り荷の荷重が負荷圧としてかかるため、該吊り荷の荷重が重いほどヘッド側油室の圧力は高くなる。このため、ブームの下降時に、ブーム用操作レバーの操作量が同じであっても、吊り荷の荷重によってヘッド側油室からロッド側油室への再生流量が増減して、ブームの下降速度が大きく変化するばかりか、吊り荷の荷重が大きいと、前記従来の油圧ポンプの吐出流量を減少させて油圧アクチュエータへの圧油供給量を少なくする制御だけではブームの下降速度をあまり下げることができず、操作性に劣るという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ブームを備えたフロント作業部の先端側に、クレーン作業を行なうフックを装着してなるクレーン機能付油圧ショベルにおいて、前記ブームを上下動せしめるブームシリンダの油圧制御回路に、前記フックに吊り下げた吊り荷の荷重を検出する荷重検出手段と、油圧ポンプからブームシリンダへの油給排制御を行なうブーム用コントロールバルブと、ブームの下降時にブームシリンダのヘッド側油室からの排出油をロッド側油室に供給する再生油路と、該再生油路を開閉する開度量調整自在な再生弁とを設け、さらに、クレーン作業時に前記荷重検出手段により検出される吊り荷の荷重に応じて前記再生弁の開度量を増減調整する再生弁制御手段を設けたことを特徴とするクレーン機能付油圧ショベルである。
請求項2の発明は、再生弁制御手段は、吊り荷の荷重に対する再生弁の開度量の設定値を、オペレータが操作する調整用操作具の操作に基づいて変更できる開度量設定手段を有することを特徴とする請求項1に記載のクレーン機能付油圧ショベルである。
請求項1の発明とすることにより、クレーン作業のブーム下降時において、吊り荷の荷重が大きい場合に、ブームシリンダのヘッド側油室からロッド側油室への再生流量が増加してブームの下降速度が速くなってしまうことを、再生弁の開度量を調整することによって確実に回避できることになり、而して、ブームの下降速度を、吊り荷の荷重によって左右されないように制御できることになって、操作性の向上に大きく寄与できる。
請求項2の発明とすることにより、クレーン作業時におけるブームの下降速度を、オペレータが自身の技量や好みに合わせて調整できることになり、更なる操作性の向上に寄与できる。
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1はクレーン機能を備えた油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行体2に旋回自在に支持される上部旋回体3、該上部旋回体3に装着されるフロント作業部4等の各部から構成されており、さらに該フロント作業部4は、基端部が上部旋回体3に上下揺動自在に支持されるブーム5、該ブーム5の先端部に前後揺動自在に連結されるアーム6、該アーム6の先端部に揺動自在に連結されるバケット7、上記ブーム5、アーム6、バケット7をそれぞれ揺動せしめるブームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ10等の各種部材から構成されている等の基本的構成は従来通りであるが、さらに、上記バケット7とバケットシリンダ10とを連結するバケットリンク11には、吊り荷を吊り下げるためのフック12が取付けられていて、バケット7による掘削、積込等の通常作業に加えて、フック12を用いたクレーン作業を行うことができるようになっている。
次いで、図2に、前記ブームシリンダ8の油圧回路図を示すが、該図2において、13はエンジンEにより駆動する可変容量型のメインポンプ、13aは該メインポンプ13の流量可変手段、14はパイロットポンプ、15は油タンク、16はブームシリンダ8に対する油給排制御を行なうブーム用コントロールバルブである。ここで、前記ブームシリンダ8は、ヘッド側油室8aへの油供給およびロッド側油室8bからの油排出で伸長してブーム5を上動せしめ、また、ロッド側油室8bへの油供給およびヘッド側油室8aからの油排出で縮小してブーム5を下動せしめるように構成されているが、該ブームシリンダ8のヘッド側油室8aは、フロント作業部4の重量に加えて、前記フック12で吊り下げる吊り荷の重量も保持するようになっている。また、前記メインポンプ13は、本発明の油圧ポンプに相当するものであって、ブームシリンダ8だけでなく、油圧ショベル1に設けられる他の油圧アクチュエータ(前記アームシリンダ9、バケットシリンダ10や、図示しない走行モータ、旋回モータ等)の油圧供給源になるとともに、該メインポンプ13の吐出ラインには、他の油圧アクチュエータ用のコントロールバルブも配されるが、図2においては省略する。
前記ブーム用コントロールバルブ16は、伸長側、縮小側のパイロットポート16a、16bを備えた三位置切換弁であって、両パイロットポート16a、16bにパイロット圧が入力されていない状態では、ブームシリンダ8に対する油の給排制御を行なわない中立位置Nに位置しているが、伸長側パイロットポート16aにパイロット圧が入力されることによりスプールが移動して、メインポンプ13の吐出油をブームシリンダ8のヘッド側油室8aに供給すると共に、ロッド側油室8bからの排出油を油タンク15に流す伸長側位置Xに切換り、また、縮小側パイロットポート16bにパイロット圧が入力されることによりスプールが前記伸長側位置Xとは反対方向に移動して、メインポンプ13の吐出油をブームシリンダ8のロッド側油室8bに供給すると共に、ヘッド側油室8aからの排出油を絞り16cを介して油タンク15に流す縮小側位置Yに切換わるように構成されている。
さらに、17はブーム用操作レバー18の操作に基づいて前記ブーム用コントロールバルブ16の伸長側、縮小側パイロットポート16a、16bにパイロット圧を出力するパイロットバルブであって、該パイロットバルブ17は、ブーム用操作レバー18が上昇側に操作された場合には伸長側パイロットポート16aにパイロット圧を出力し、また、下降側に操作された場合には縮小側パイロットポート16bにパイロット圧を出力する。該パイロットバルブ17から出力されるパイロット圧は、ブーム用操作レバー18の操作量に対応して増減すると共に、該パイロット圧の増減に対応してブーム用コントロールバルブ16のスプールの移動ストロークが増減するようになっており、これによって、ブーム用コントロールバルブ16を経由するブームシリンダ8の給排流量の増減制御がなされるように構成されている。
さらに、前記ブームシリンダ用コントロールバルブ16には、メインポンプ13から供給される圧油をネガティブコントロールバルブ19を経由して油タンク15に流すセンタバイパス弁路16dが形成されている。該センタバイパス弁路16dの通過流量は、ブーム用コントロールバルブ16が中立位置Nのときに最も大きく、スプールの移動ストロークが大きくなるほど小さくなる、つまり、ブーム用操作レバー18の操作量が増加するほどセンタバイパス弁路16dの通過流量が減少するように制御される。そして、該センタバイパス弁路16dの通過流量は、ネガティブコントロール信号圧Pnとして後述するシャトル弁20の一方の入力ポート20aに入力される。
前記シャトル弁20は、一方の入力ポート20aから入力されるネガティブコントロール信号圧Pnと、後述するポンプ制御用電磁比例減圧弁21から他方の入力ポート20bに入力される圧力とのうち、高圧側を選択してメインポンプ13の流量可変手段13aに出力する。そして、該流量可変手段13aは、シャトル弁20から出力される信号圧が高いときにはメインポンプ13の吐出流量を少なくし、信号圧が低いときには吐出流量を多くするようにメインポンプ13の吐出流量制御を行なうように構成されている。
前記ポンプ制御用電磁比例減圧弁21は、後述するコントローラ26から出力される制御信号に基づいて、クレーン作業に適した信号圧Pcをシャトル弁20に出力する。ここで、クレーン作業に適した信号圧Pcとは、メインポンプ13の吐出流量を、クレーン作業に適したポンプ流量(例えば、掘削作業等の通常作業を行なう場合の最大流量に対して50〜80%程度の流量)まで低下させるために予め設定される信号圧であり、以下、この信号圧をクレーン用信号圧Pcと称する。
一方、22はブームシリンダ8のヘッド側油室8aとロッド側油室8bとを連通する再生油路であって、該再生油路22には、再生油路22を開閉する開度量調整自在な再生弁23と、ヘッド側油室8aからロッド側油室8bへの油の流れは許容するが逆方向の流れは阻止するチェック弁24とが配設されている。
前記再生弁23は、パイロットポート23aを備えた二位置切換弁であって、パイロットポート23aにパイロット圧が入力されていない状態では、再生油路22を閉じる閉位置Nに位置しているが、パイロットポート23aにパイロット圧が入力されることにより、再生油路22を開く開位置Xに切換わるように構成されている。そして、該再生弁23が開位置Xに位置することによって、ブームシリンダ8のヘッド側油室8aの圧力がロッド側油室8bよりも高圧のあいだは、ヘッド側油室8aからの排出油を再生油としてロッド側油室8bに供給することができるようになっていると共に、該再生油(ヘッド側油室8aから再生油路22を経由してロッド側油室8bに流れる油)の流量は、再生弁23の開度量によって増減調整されるようになっている。
さらに、25は再生弁制御用電磁比例減圧弁25であって、該再生弁制御用電磁比例減圧弁25は、コントローラ26からの制御信号に基づいて前記再生弁23のパイロットポート23aにパイロット圧を出力する。そして、該再生弁制御用電磁比例減圧弁25からパイロットポート23aに入力されるパイロット圧の増減に応じて、再生弁23の開度量の増減制御がなされるように構成されている。
一方、前記コントローラ26は、図3のブロック図に示す如く、入力側に、ブームシリンダ8のヘッド側油室8aの圧力を検出するヘッド側圧力センサ27、ブームシリンダ8のロッド側油室8bの圧力を検出するロッド側圧力センサ28、ブーム5の上部旋回体3に対する揺動角度を検出するブーム角度センサ29、アーム6のブーム5に対する揺動角度を検出するアーム角度センサ30、パイロットバルブ17からブーム用コントロールバルブ16の縮小側パイロットポート16bに出力されるパイロット圧を検出するパイロット圧力センサ31、後述する作業モード選択スイッチ39、ブーム下降速度調整ダイヤル40が接続され、また、出力側に、前記ポンプ制御用電磁比例減圧弁21、再生弁制御用電磁比例減圧弁25が接続されると共に、後述するポンプ流量制御手段32および再生弁制御手段33を備えている。
ここで、前記作業モード選択スイッチ39は、バケット7を用いて掘削、積込等の通常作業を行なうときの「通常作業モード」と、フック12を用いてクレーン作業を行なうときの「クレーン作業モード」とを、オペレータが作業に応じて選択するためのスイッチである。
また、ブーム下降速度調整ダイヤル40は、本発明の調整用操作具に相当するものであって、クレーン作業を行なう場合に、ブーム5の下降速度をオペレータが調整したいときに操作されるダイヤルである。尚、該ブーム下降速度調整ダイヤル40や前記作業モード選択スイッチ39は、例えば、油圧ショベル1の運転室に設けられるモニタ装置(図示せず)に配設されている。
次いで、前記コントローラ26における制御について説明するが、まず、ポンプ流量制御手段32の制御について説明すると、該ポンプ流量制御手段32は、作業モード選択スイッチ39から入力される信号が「クレーン作業モード」の場合には、ポンプ制御用電磁比例減圧弁21に対し、図示しないバルブ駆動信号設定器を介して、前述したクレーン用信号圧Pcを出力するように制御信号を出力する。一方、作業モード選択スイッチ39から入力される信号が「通常作業モード」の場合には、ポンプ制御用電磁比例減圧弁21に対して、クレーン用信号圧Pc出力の制御信号を出力しない。
つまり、「通常作業モード」が選択されている場合には、ポンプ制御用電磁比例減圧弁21からクレーン用信号圧Pcが出力されないため、シャトル弁20の他方の入力ポート20bにはタンク圧が入力される。これにより、シャトル弁20は、一方の入力ポート20aから入力されるネガティブコントロール信号圧Pnを選択して、メインポンプ13の流量可変手段13aに出力する。而して、「通常作業モード」が選択されている場合には、流量可変手段13aは、ネガティブコントロール信号圧Pnに応じた流量制御、つまりブーム用操作レバー18が操作されていない場合にはメインポンプ13の吐出流量を最低流量とし、ブーム用操作レバー18の操作量が増加するほど吐出流量を多くする、所謂ネガティブコントロール流量制御を行なう。
一方、「クレーン作業モード」が選択されている場合には、ポンプ制御用電磁比例減圧弁21から出力されたクレーン用信号圧Pcが、シャトル弁20の他方の入力ポート20bに入力される。そして、シャトル弁20は、クレーン用信号圧Pcがネガティブコントロール信号圧Pnよりも高い場合にはクレーン用信号圧Pcを選択し、また、ネガティブコントロール信号圧Pnがクレーン用信号圧Pcよりも高い場合にはネガティブコントロール信号圧Pnを選択して、流量可変手段13aに出力する。これにより、「クレーン作業モード」が選択されている場合に、メインポンプ13の吐出流量は、ブーム用操作レバー18によって要求されるポンプ流量がクレーン作業に適したポンプ流量よりも多い場合には、クレーン作業に適したポンプ流量まで低減する一方、ブーム用操作レバー18によって要求されるポンプ流量がクレーン作業に適したポンプ流量よりも少ない場合には、ブーム用操作レバー18によって要求されるポンプ流量になるように制御される。
次に、再生弁制御手段33の制御について、図4の制御ブロック図に基づいて説明すると、まず、再生弁制御手段33は、ヘッド側圧力センサ27、ロッド側圧力センサ28、ブーム角度センサ29、アーム角度センサ30の検出信号を吊り荷重演算部34に入力する。該吊り荷重演算部34は、上記各センサ27、28、29、30から入力される検出信号と、予め入力されているフロント作業部4に関する情報(ブーム5の長さ、アーム6の長さ、ブーム5の重量、フロント作業部4全体の重量等)とに基づいて、フック12に吊り下げられた吊り荷の荷重Wを演算する。そして、該吊り荷重演算部34において演算された吊り荷重Wは、パイロット圧設定器35に出力される。尚、本実施の形態では、上記ヘッド側圧力センサ27、ロッド側圧力センサ28、ブーム角度センサ29、アーム角度センサ30および吊り荷重演算部34によって、本発明の荷重検出手段が構成されている。
前記パイロット圧設定器35は、本発明の開度量設定手段に相当するものであって、クレーン作業時の再生弁23の開度量を吊り荷重Wに応じて調整するべく、ブーム用操作レバー18が下降側に最大量(100%)操作されたときに再生弁制御用電磁比例減圧弁25から再生弁23のパイロットポート23aに出力されるパイロット圧を、吊り荷重Wに応じて設定する。この場合、パイロット圧は、吊り荷重Wが「ゼロ」の場合(吊り荷が空の場合)には最大(再生弁23の開度量を最大にするパイロット圧)で、吊り荷重Wが大きくなるほど低くなるように設定される。そして、該パイロット圧設定器35で設定されたパイロット圧は、選択器36に出力される。
ここで、前記パイロット圧設定器35は、前述したように、再生弁制御用電磁比例減圧弁25から再生弁23に出力するパイロット圧を吊り荷重Wに応じて設定するが、該吊り荷重Wに対するパイロット圧の設定値、つまり、吊り荷重Wに対する再生弁23の開度量の設定値は、前記ブーム下降速度調整ダイヤル40によって、パラメータとしてオペレータが適宜変更することができるようになっている(図4のパイロット圧設定器35の図中のA、B、C参照。)。
一方、前記選択器36は、パイロット圧設定器35で設定されたパイロット圧と、予め設定される最大パイロット圧(再生弁23の開度量を最大にするパイロット圧)とを入力し、これら入力信号のうちの何れかを、作業モード選択スイッチ39からの入力信号に基づいて選択する。つまり、作業モード選択スイッチ39から入力される信号が「クレーン作業モード」の場合には、パイロット圧設定器35で設定されたパイロット圧を選択する一方、「通常作業モード」の場合には最大パイロット圧を選択するが、該選択器36により選択されたパイロット圧は、乗算器37に出力される。
さらに、再生弁制御手段33は、パイロット圧力センサ31の検出信号をゲインテーブル38に入力する。該ゲインテーブル38は、パイロット圧力センサ31の検出値、つまり、パイロットバルブ17からブーム用コントロールバルブ16の縮小側パイロットポート16bに出力されたパイロット圧と、ブーム用操作レバー18をブーム下降側に操作したときのレバー操作量(%)との関係を示したテーブルであって、入力されたパイロット圧からブーム操作量(%)を求めて、前記乗算器37に出力する。
前記乗算器37は、選択器36で選択されたパイロット圧と、ゲインテーブル38から出力されるレバー操作量(%)とを乗じて、再生弁制御用電磁比例減圧弁25から再生弁23のパイロットポート23aに出力されるパイロット圧を求める。そして、再生弁制御用電磁比例減圧弁25に対し、図示しないバルブ駆動信号設定器を介して、上記乗算器37で求められたパイロット圧を出力するように制御信号が出力される。
つまり、「通常作業モード」が選択されている場合には、選択器36によって最大パイロット圧(再生弁23の開度量を最大にするパイロット圧)が選択されると共に、該最大パイロット圧にレバー操作量(%)を乗じたパイロット圧を出力するよう、再生弁制御用電磁比例減圧弁25に対して制御信号が出力される。而して、「通常作業モード」が選択されているときにブーム用操作レバー18が下降側に操作された場合、再生弁23の開度量は、レバー操作量が最大のときに最大になり、レバー操作量が少なくなるにつれて開度量も小さくなるように制御される。
一方、「クレーン作業モード」が選択されている場合には、パイロット圧設定器35で設定されたパイロット圧が選択器36によって選択されると共に、該パイロット圧設定器35で設定されたパイロット圧にレバー操作量(%)を乗じたパイロット圧を出力するよう、再生弁制御用電磁比例減圧弁25に対して制御信号が出力される。この場合、上記パイロット圧設定器35は、前述したように、吊り荷重Wが大きいほどパイロット圧が低くなるように設定する。而して、「クレーン作業モード」が選択されているときにブーム用操作レバー18が下降側に操作された場合、再生弁23は、ブーム用操作レバー18の操作量が同じであれば、吊り荷重Wが大きいほど開度量が小さくなるように制御される。これにより、吊り荷重Wが大きくなってヘッド側油室8aの圧力が増加しても、該ヘッド側油室8aからロッド側油室8bへの再生流量が増加してしまうことを、回避できるようになっている。尚、吊り荷重Wが同じであれば、ブーム用操作レバー18の操作量が少なくなるにつれて開度量も小さくなるように制御される。
叙述の如く構成された本形態において、油圧ショベル1は、バケット7による掘削、積込等の通常作業に加えて、フロント作業部4の先端側に装着されたフック12を用いてのクレーン作業を行なうことができるが、このものにおいて、ブームシリンダ8の油圧制御回路には、フック12に吊り下げた吊り荷の荷重を検出する荷重検出手段(ヘッド側圧力センサ27、ロッド側圧力センサ28、ブーム角度センサ29、アーム角度センサ30、吊り荷重演算部34)と、メインポンプ13からブームシリンダ8への油給排制御を行なうブーム用コントロールバルブ16と、ブーム5の下降時にブームシリンダ8のヘッド側油室8aからの排出油をロッド側油室8bに供給する再生油路22と、該再生油路22を開閉する開度量調整自在な再生弁23とが設けられていると共に、クレーン作業時に前記荷重検出手段により検出される吊り荷の荷重Wに応じて再生弁23の開度量を増減調整する再生弁制御手段33が設けられている。
この結果、クレーン作業のブーム下降時において、吊り荷の荷重Wが大きい場合に、ブームシリンダ8のヘッド側油室8aからロッド側油室8bへの再生流量が増加してブーム5の下降速度が速くなってしまうことを、再生弁23の開度量を調整することによって確実に回避できることになり、而して、ブーム5の下降速度を、吊り荷の荷重Wによって左右されないように制御できることになって、操作性の向上に大きく寄与できる。
さらにこのものにおいて、前記再生弁制御手段33は、再生弁23の開度量を吊り荷重Wに応じて調整するべく、再生弁制御用電磁比例減圧弁25から再生弁23に出力するパイロット圧を吊り荷重Wに応じて設定するパイロット圧設定器35を有しているが、該パイロット圧設定器35におけるパイロット圧の設定値は、ブーム下降速度調整ダイヤル40によって、パラメータとしてオペレータが適宜変更することができる構成になっているから、クレーン作業時におけるブーム5の下降速度を、オペレータが自身の技量や好みに合わせて調整できることになり、更なる操作性の向上に寄与できる。
尚、本発明は、上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、上記実施の形態では、クレーン作業時には、油圧ショベル1に設けられる各種油圧アクチュエータの油圧供給源になるメインポンプ13の流量を、該メインポンプ13の流量可変手段13aにクレーン用信号圧Pcを出力することによって、クレーン作業に適したポンプ流量まで低減せしめる構成になっており、これによって、油圧アクチュエータの作動速度を遅くさせることができるようになっているが、これに限定されることなく、例えば、クレーン作業時にエンジン回転数を低下させることでメインポンプ13の流量を低下させる構成のものであっても、さらには、この様なポンプ流量低下制御が採用されていないものであっても、本発明を実施できることは勿論である。
クレーン機能付油圧ショベルの側面図である。 ブームシリンダの油圧回路図である。 コントローラの入出力を示すブロック図である。 再生弁制御手段の制御手順を示す制御ブロック図である。
符号の説明
1 油圧ショベル
4 フロント作業部
5 ブーム
8 ブームシリンダ
8a ヘッド側油室
8b ロッド側油室
12 フック
22 再生油路
23 再生弁
25 再生弁制御用電磁比例減圧弁
27 ヘッド側圧力センサ
28 ロッド側圧力センサ
29 ブーム角度センサ
30 アーム角度センサ
33 再生弁制御手段
34 吊り荷重演算部
35 パイロット圧設定器
40 ブーム下降速度調整ダイヤル

Claims (2)

  1. ブームを備えたフロント作業部の先端側に、クレーン作業を行なうフックを装着してなるクレーン機能付油圧ショベルにおいて、前記ブームを上下動せしめるブームシリンダの油圧制御回路に、前記フックに吊り下げた吊り荷の荷重を検出する荷重検出手段と、油圧ポンプからブームシリンダへの油給排制御を行なうブーム用コントロールバルブと、ブームの下降時にブームシリンダのヘッド側油室からの排出油をロッド側油室に供給する再生油路と、該再生油路を開閉する開度量調整自在な再生弁とを設け、さらに、クレーン作業時に前記荷重検出手段により検出される吊り荷の荷重に応じて前記再生弁の開度量を増減調整する再生弁制御手段を設けたことを特徴とするクレーン機能付油圧ショベル。
  2. 再生弁制御手段は、吊り荷の荷重に対する再生弁の開度量の設定値を、オペレータが操作する調整用操作具の操作に基づいて変更できる開度量設定手段を有することを特徴とする請求項1に記載のクレーン機能付油圧ショベル。
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