JPH0625288U - 作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路 - Google Patents

作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路

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JPH0625288U
JPH0625288U JP6676192U JP6676192U JPH0625288U JP H0625288 U JPH0625288 U JP H0625288U JP 6676192 U JP6676192 U JP 6676192U JP 6676192 U JP6676192 U JP 6676192U JP H0625288 U JPH0625288 U JP H0625288U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カウンタウェイトを昇降させるシリンダ装置
のボトム側油室に過剰圧が作用するのを防止し、シリン
ダ装置等の信頼性や寿命を延ばす。 【構成】 シリンダ装置13のボトム側油室Aと方向切
換弁16との間に位置して、主管路15Aの途中にスロ
ーリターンバルブ17を設け、ロッド側油室Bと方向切
換弁16との間に位置して、主管路15Bの途中に絞り
付チェック弁31を設ける。そして、方向切換弁16を
切換位置(ハ)に切換え、ロッド13Cを縮小させると
きに、油圧ポンプ9からロッド側油室Bに供給する圧油
に可変絞り弁33で絞り作用を与えることにより、ロッ
ド側油室B側の圧力を下げ、ボトム側油室A側の圧力を
カウンタウェイトからの荷重Wに対応した圧力まで下げ
るようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば油圧ショベル等の作業機にカウンタウェイトを着脱するのに 好適に用いられる作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路に関し、特に、作業 機本体からカウンタウェイトを脱着するときに該カウンタウェイトをゆっくりと 降下させることができるようにした作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路に 関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の作業機では、作業機本体の前部にシ ョベル、クレーン等の作業装置を設け、作業機本体の後部にはこの作業装置とバ ランスさせるためにカウンタウェイトを着脱可能に設けるようにしており、該カ ウンタウェイトを作業機本体の後部に着脱するときには、カウンタウェイト昇降 用のシリンダ装置で作業機本体の後部にカウンタウェイトを吊上げたり、吊下げ たりするようにしている。
【0003】 図3ないし図5にこの種の従来技術による作業機のカウンタウェイト着脱用油 圧回路として油圧ショベルのカウンタウェイト着脱用油圧回路を例に挙げて示す 。
【0004】 図において、1は下部走行体、2は該下部走行体1上に搭載され、作業機本体 を構成する上部旋回体を示し、該上部旋回体2は旋回フレーム3上に運転室4、 機械室5およびカウンタウェイト6が設けられ、該カウンタウェイト6は作業装 置7に対して上部旋回体2全体をバランスさせるようになっている。また、機械 室5内にはエンジン(図示せず)によって駆動され、タンク8と共に油圧源を構 成する油圧ポンプ9(図5参照)が設けられている。
【0005】 10は上部旋回体2の機械室5後部側に設けられたカウンタウェイト6用の昇 降装置を示し、該昇降装置10は図4に示す如く、旋回フレーム3上に設けられ たブラケット11と、該ブラケット11の上端側に回動可能にピン結合された回 動リンク12と、該回動リンク12を上,下に回動すべく該回動リンク12と旋 回フレーム3との間にピン結合されたカウンタウェイト昇降用のシリンダ装置1 3とからなり、回動リンク12の先端側にはワイヤ等の索条14を介してカウン タウェイト6が連結される。そして、該昇降装置10はシリンダ装置13を伸, 縮させて回動リンク12を上,下に回動させることにより、索条14を介してカ ウンタウェイト6を吊上げたり、吊下げたりするようになっている。
【0006】 ここで、シリンダ装置13は図5に示す如く、チューブ13Aと、該チューブ 13A内に摺動可能に挿嵌され、該チューブ13A内をボトム側油室Aとロッド 側油室Bとに画成したピストン13Bと、基端側が該ピストン13Bに固着され 、先端側がチューブ13A外に突出したロッド13Cとからなり、該ロッド13 Cの突出端側は回動リンク12の中間部12Aにピン結合され、チューブ13A の基端側は旋回フレーム3にピン結合されている。
【0007】 15A,15Bはシリンダ装置13の油室A,Bを油圧ポンプ9,タンク8に 接続した一対の主管路、16は該主管路15A,15Bの途中に設けられた方向 切換弁を示し、該方向切換弁16は、例えば操作レバー16Aを手動操作するこ とにより中立位置(イ)から左,右の切換位置(ロ),(ハ)に切換えられ、切 換位置(ロ)では油圧ポンプ9からの圧油をシリンダ装置13の油室A内に供給 し、油室B内の圧油をタンク8内へと排出させることにより、シリンダ装置13 のロッド13Cをチューブ13Aから伸長させる。また、該方向切換弁16が切 換位置(ハ)に切換えられたときには、油圧ポンプ9からの圧油をシリンダ装置 13の油室B内に供給し、油室A内の圧油をタンク8内へと排出させることによ り、ロッド13Cをチューブ13A内へと縮小させる。
【0008】 17はシリンダ装置13の油室Aと方向切換弁16との間に位置して、例えば 主管路15Aの途中に設けられた絞り付チェック弁としてのスローリターンバル ブを示し、該スローリターンバルブ17は、油圧ポンプ9からの圧油がシリンダ 装置13の油室Aに向けて流通するのを許し、逆向きの流れを阻止するチェック 弁18と、該チェック弁18と並列に接続され、油室Aからタンク8に向けて排 出される圧油に絞り作用を与える可変絞り弁19とからなり、該可変絞り弁19 はシリンダ装置13のロッド13Cがチューブ13A内へと縮小するときの速度 を遅くさせ、カウンタウェイト6からの荷重Wによりロッド13Cの縮小速度が 速くなるのを抑えるようにしている。
【0009】 20はスローリターンバルブ17と方向切換弁16との間に位置して、例えば 主管路15Aの途中に設けられたパイロット作動式チェック弁を示し、該パイロ ット作動式チェック弁20は方向切換弁16が中立位置(イ)にあるときに閉弁 することにより、油室A内の圧油がタンク8側に漏洩するのを防止し、シリンダ 装置13のロッド13Cがカウンタウェイト6からの荷重Wにより不用意に縮小 するのを禁止させている。そして、方向切換弁16が切換位置(ハ)に切換えら れ、例えば主管路15B内が高圧となったときには、該主管路15Bからのパイ ロット圧によりパイロット作動式チェック弁20は強制開弁され、油室A内の圧 油がタンク8側に排出されるのを許すようになる。
【0010】 さらに、21は油圧ポンプ9の吐出側に接続されたリリーフ弁を示し、該リリ ーフ弁21はシリンダ装置13等に過負荷が作用したときにリリーフ圧Pr で開 弁し、このときの過剰圧をタンク8内へとリリーフさせることによって油圧ポン プ9等の油圧機器の損傷を防止する。
【0011】 このように構成される従来技術では、操作レバー16Aを手動操作することに より方向切換弁16を中立位置(イ)から左,右の切換位置(ロ),(ハ)に切 換え、切換位置(ロ)では油圧ポンプ9からの圧油をシリンダ装置13の油室A 内に供給し、油室B内の圧油をタンク8内へと排出させ、シリンダ装置13のロ ッド13Cをチューブ13Aから伸長させることによって、昇降装置10の回動 リンク12を上向きに回動させ、カウンタウェイト6を機械室5の後部側で旋回 フレーム3上に吊上げて該旋回フレーム3にカウンタウェイト6を着脱可能に取 付ける。
【0012】 また、カウンタウェイト6を旋回フレーム3から取外すときには、方向切換弁 16を中立位置(イ)から切換位置(ハ)に切換え、油圧ポンプ9からの圧油を シリンダ装置13の油室B内に供給し、油室A内の圧油をタンク8内へと排出さ せ、ロッド13Cをチューブ13A内へと縮小させることにより、昇降装置10 の回動リンク12を下向きに回動させ、カウンタウェイト6を吊下げるようにし て降下させる。しかし、このときにはシリンダ装置13のロッド13Cにカウン タウェイト6からの荷重Wが図5に示す矢印の方向に作用し、ロッド13Cの縮 小速度が過剰に速くなり易い。
【0013】 そこで、従来技術では、シリンダ装置13の油室Aと常時連通する主管路15 Aの途中にスローリターンバルブ17を設け、該スローリターンバルブ17の可 変絞り弁19で油室Aからタンク8に向けて排出される圧油に絞り作用を与える ことにより、ロッド13Cの縮小速度を遅くさせ、昇降装置10によりカウンタ ウェイト6をゆっくりと降ろすことができるようにすると共に、周囲の補助作業 員等の安全性を確保できるようにしている。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、昇降装置10でカウンタウェイト6を吊下 げて降下させるときに、方向切換弁16を中立位置(イ)から切換位置(ハ)に 切換えることにより、油圧ポンプ9からの圧油をシリンダ装置13の油室B内に 供給し、油室A内の圧油をタンク8内へと排出させ、このときにスローリターン バルブ17の可変絞り弁19で油室A内から排出される圧油に絞り作用を与える ことによって、ロッド13Cの縮小速度を遅くさせるようにしているから、この ときに油室Aから排出される圧油の流量が大きく制限されると共に、油圧ポンプ 9から油室B内に供給する圧油の流量も必然的に制限されることになり、このと きにはリリーフ弁21が開弁して油圧ポンプ9からの余剰油をタンク8に捨てる 状態となってしまう。
【0015】 このため、従来技術では、方向切換弁16を中立位置(イ)から切換位置(ハ )に切換えてシリンダ装置13のロッド13Cを縮小させ、カウンタウェイト6 を吊下げて降下させるときに、油室B内および主管路15B側はリリーフ弁21 のリリーフ圧Pr に対応した圧力Pb (Pb =Pr )に設定され、油室A側での ピストン13Bの受圧面積Sa 、油室B側でのピストン13Bの受圧面積Sb ( Sb <Sa )、油室A側でのカウンタウェイト6の保持圧Pc (Pc =W/Sa )とすると、このときに油室A内および該油室A側近傍での主管路15A内の圧 力Pa は、
【0016】
【数1】 Pa =Pc +Pb ×Sb /Sa となり、油室A側の圧力Pa はリリーフ圧Pr よりもさらに高い過剰圧となって シリンダ装置13およびスローリターンバルブ17等の寿命が低下するという問 題がある。
【0017】 また、この場合にはリリーフ弁21が開弁して油圧ポンプ9からの余剰油をタ ンク8に捨てる状態となるから、無駄なエネルギーを消費するばかりでなく、油 圧ポンプ9に余分な負荷を掛けてしまい、油圧ポンプ9等の寿命を低下させてし まう。さらに、シリンダ装置13の前,後で主管路15A,15Bに高圧が作用 するから、カウンタウェイト6を昇降させるときの補助作業員等が危険になり、 主管路15A,15Bに高価な高圧用配管を使用する必要があるという問題があ る。
【0018】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本考案はシリンダ装 置のボトム側油室等に過剰圧が作用するのを防止でき、シリンダ装置等の油圧機 器の寿命を向上できると共に、カウンタウェイトを昇降させるときの安全性を効 果的に高めることができるようにした作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路 を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために第1の考案は、油圧源が設けられた作業機本体 と、該作業機本体に着脱可能に設けられるカウンタウェイトと、該カウンタウェ イトを作業機本体に着脱すべく、前記油圧源からの圧油をボトム側油室とロッド 側油室とに給排することにより、チューブからロッドを伸縮させてカウンタウェ イトを昇降させるシリンダ装置と、該シリンダ装置のボトム側油室とロッド側油 室とを前記油圧源に接続する一対の主管路と、該各主管路の途中に設けられ、前 記シリンダ装置に油圧源から給排する圧油の方向を切換える方向切換弁と、該方 向切換弁とシリンダ装置との間に位置して前記各主管路のうち、前記ボトム側油 室に接続された主管路の途中に設けられ、前記ボトム側油室から排出される圧油 に絞り作用を与える絞り付チェック弁とからなる作業機のカウンタウェイト着脱 用油圧回路において、前記各主管路のうち、前記ロッド側油室に接続された主管 路の途中には、前記方向切換弁とシリンダ装置との間に位置し、前記油圧源から ロッド側油室に供給される圧油に絞り作用を与える他の絞り付チェック弁を設け たことを特徴としてなる構成を採用している。
【0020】 また、第2の考案は、油圧源が設けられた作業機本体と、該作業機本体に着脱 可能に設けられるカウンタウェイトと、該カウンタウェイトを作業機本体に着脱 すべく、前記油圧源からの圧油をボトム側油室とロッド側油室とに給排すること により、チューブからロッドを伸縮させてカウンタウェイトを昇降させるシリン ダ装置と、該シリンダ装置のボトム側油室とロッド側油室とを前記油圧源に接続 する一対の主管路と、該各主管路の途中に設けられ、前記シリンダ装置に油圧源 から給排する圧油の方向を切換える方向切換弁と、該方向切換弁とシリンダ装置 との間に位置して前記各主管路のうち、前記ボトム側油室に接続された主管路の 途中に設けられ、前記ボトム側油室から排出される圧油に絞り作用を与える絞り 付チェック弁とからなる作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路において、前 記各主管路のうち、前記ロッド側油室に接続された主管路の途中には、前記方向 切換弁とシリンダ装置との間に位置して前記油圧源からロッド側油室に供給され る圧油の流量を調整し、余剰油をタンクに戻す流量調整弁を設けたことを特徴と してなる構成を採用している。
【0021】
【作用】
上記構成により、第1の考案では、油圧源からロッド側油室に供給される圧油 に絞り作用を与えて、シリンダ装置および該シリンダ装置の前,後で各主管路に 作用する圧油の圧力を、例えばリリーフ圧よりも低い圧力まで下げることができ 、これらに過剰圧が作用するのを防止できる。
【0022】 また、第2の考案では、油圧源からロッド側油室に供給される圧油の流量を調 整して余剰油をタンクに戻すことにより、油圧源からロッド側油室に供給される 圧油の圧力を必要最低限の圧力まで下げることができ、ボトム側油室の圧力をカ ウンタウェイトの保持圧程度まで低下させることができる。
【0023】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1および図2に基づき説明する。なお、実施例では 前述した図3ないし図5に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、 その説明を省略するものとする。
【0024】 而して、図1は本考案の第1の実施例を示している。
【0025】 図中、31はシリンダ装置13の油室Bと方向切換弁16との間に位置して、 例えば主管路15Bの途中に設けられた他の絞り付チェック弁を示し、該絞り付 チェック弁31は従来技術で述べたスローリターンバルブ17とほぼ同様にチェ ック弁32と可変絞り弁33とからなるものの、該絞り付チェック弁31ではシ リンダ装置13の油室Bからタンク8側に向けて圧油が流通するのを許し、逆向 きの流れを阻止するようにチェック弁32が配設されている。
【0026】 また、該絞り付チェック弁31の可変絞り弁33は油圧ポンプ9からシリンダ 装置13の油室B内に向けて供給される圧油に絞り作用を与え、このときに油室 B内に供給される圧油の流量を制限すると共に、油室B側の圧力Pb がリリーフ 弁21のリリーフ圧Pr まで上昇するのを防止するようにしている。
【0027】 本実施例による油圧ショベルのカウンタウェイト着脱用油圧回路は上述の如き 構成を有するもので、その基本的作動については従来技術によるものと格別差異 はない。
【0028】 然るに、本実施例では、例えば主管路15Bの途中にシリンダ装置13の油室 Bと方向切換弁16との間に位置して絞り付チェック弁31を設け、該絞り付チ ェック弁31を、シリンダ装置13の油室Bからタンク8側に向けて圧油が流通 するのを許し、逆向きの流れを阻止するチェック弁32と、該チェック弁32と 並列に接続され、油圧ポンプ9からシリンダ装置13の油室B内に向けて供給さ れる圧油に絞り作用を与える可変絞り弁33とから構成としたので、カウンタウ ェイト6を降下させるべく、方向切換弁16を中立位置(イ)から切換位置(ハ )に切換えてシリンダ装置13のロッド13Cを縮小させるときに、絞り付チェ ック弁31の可変絞り弁33により、油圧ポンプ9からシリンダ装置13の油室 B内に向けて供給される圧油に絞り作用を与えて、油室B内に供給される圧油の 流量を制限できると共に、油室B側の圧力Pb を絞り付チェック弁31の上流側 圧力(リリーフ弁21のリリーフ圧Pr )よりも低い圧力まで下げることができ る。
【0029】 かくして、本実施例によれば、カウンタウェイト6を降下させるべく、シリン ダ装置13のロッド13Cを縮小させるときに、可変絞り弁33で油室B側の圧 力Pb をリリーフ弁21のリリーフ圧Pr よりも低い圧力まで下げることにより 、油室A側の圧力Pa が従来技術で述べた数1の式に基づきリリーフ圧Pr 程度 まで高くなるのを防止できる。
【0030】 この場合、可変絞り弁33で油圧ポンプ9からシリンダ装置13の油室B内に 向けて供給される圧油の流量を大きく制限するようにすれば、シリンダ装置13 の油室B内には該シリンダ装置13のロッド13Cがカウンタウェイト6からの 荷重Wのみで縮小するときの速度に同調する流量の圧油を供給することが可能と なり、油室A側の圧力Pa をカウンタウェイト6の保持圧Pc 程度まで低下させ ることができる。
【0031】 従って本実施例では、シリンダ装置13の油室Bおよびスローリターンバルブ 17等に過剰圧が作用するのを確実に防止でき、シリンダ装置13、スローリタ ーンバルブ17等の信頼性や寿命を大幅に向上できる。また、例えば主管路15 Bの途中にシリンダ装置13の油室Bと方向切換弁16との間に位置して絞り付 チェック弁31を設けるだけでよく、油圧回路の大幅な変更を不要にできる等、 種々の効果を奏する。
【0032】 次に、図2は本考案の第2の実施例を示し、本実施例の特徴は、シリンダ装置 13の油室Bと方向切換弁16との間に位置して、例えば主管路15Bの途中に 流量調整弁41を設け、該流量調整弁41を、油圧ポンプ9からシリンダ装置1 3の油室Bに向けて供給される圧油に絞り作用を与え、圧油の流量を大きく制限 する可変絞り弁42と、該可変絞り弁42で流量制限された圧油の余剰油をタン ク管路43を介してタンク8に戻す余剰油戻し弁44とから構成すると共に、主 管路15Bの途中で流量調整弁41の前,後には、該流量調整弁41と並列接続 してチェック弁45を設けたことにある。
【0033】 ここで、該チェック弁45はシリンダ装置13の油室Bからタンク8側に向け て圧油が流通するのを許し、逆向きの流れを阻止する構成となっている。また、 タンク管路43は基端側が方向切換弁16と可変絞り弁42との間で主管路15 Bの途中に接続され、先端側がタンク8に接続されている。そして、余剰油戻し 弁44は可変絞り弁42の前,後で主管路15Bに接続されたパイロット管路4 4A,44Bからのパイロット圧とばね44Cの設定圧とに基づき開,閉弁され 、リリーフ弁21のリリーフ圧Pr よりもさらに低い圧力で開弁する。
【0034】 これにより、流量調整弁41は可変絞り弁42で油圧ポンプ9からシリンダ装 置13の油室B内に向けて供給される圧油の流量を大きく制限し、シリンダ装置 13のロッド13Cがカウンタウェイト6からの荷重Wのみで縮小するときの速 度に同調する流量Qc の圧油を、シリンダ装置13の油室B内に供給するように し、このときの油圧ポンプ9の吐出流量Qp 、余剰油の流量Q1 とすると、
【0035】
【数2】 Q1 =Qp −Qc なる流量Q1 の余剰油を余剰油戻し弁44からタンク管路43を介してタンク8 に戻すことができ、油室A側の圧力Pa をカウンタウェイト6の保持圧Pc 程度 まで低下させると共に、油室B側の圧力Pb をタンク圧程度まで下げてシリンダ 装置13のロッド13Cを縮小させることができる。
【0036】 かくして、このように構成される本実施例でも、前記第1の実施例とほぼ同様 の作用効果を得ることができるが、特に本実施例では、シリンダ装置13の油室 Bと方向切換弁16との間に位置して、例えば主管路15Bの途中に可変絞り弁 42と余剰油戻し弁44とからなる流量調整弁41を設けたから、シリンダ装置 13のロッド13Cを縮小させるときに、油室A側の圧力Pa をカウンタウェイ ト6の保持圧Pc 程度まで低下させると共に、油室B側の圧力Pb をタンク圧程 度まで下げることが可能となり、リリーフ弁21を開弁させることなく、油圧ポ ンプ9の吐出圧を低い圧力に設定でき、無駄なエネルギーが消費されるのを防止 できる。
【0037】 また、油圧ポンプ9に余分な負荷が掛かるのを防止でき、油圧ポンプ9等の各 油圧機器の寿命を延ばすことができると共に、シリンダ装置13の前,後で主管 路15A,15Bに高圧が作用するのを防止できるから、カウンタウェイト6を 昇降させるときに補助作業員等の安全性を確保でき、主管路15A,15Bに高 価な高圧用配管を使用する必要がなくなる等、種々の効果を奏する。
【0038】 なお、前記各実施例では、カウンタウェイト6用の昇降装置10を、上部旋回 体2の機械室5後部側に設けられたブラケット11、回動リンク12およびカウ ンタウェイト昇降用のシリンダ装置13とから構成し、該シリンダ装置13を伸 縮させて回動リンク12を上,下に回動させることにより、索条14を介してカ ウンタウェイト6を吊上げたり、吊下げたりするものとして述べたが、本考案は これに限らず、例えば索条14等を用いることなく、上部旋回体2の機械室5後 部側等にカウンタウェイト6を昇降させるためのリンク機構を設け、このリンク 機構をシリンダ装置で作動させるようにしてもよい。
【0039】 また、前記各実施例では、油圧ショベルのカウンタウェイト着脱用油圧回路を 例に挙げて説明したが、本考案はこれに限らず、例えば油圧クレーン等、種々の 作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路にも適用できる。
【0040】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案によれば、カウンタウェイトを昇降させるシリンダ 装置のボトム側油室とロッド側油室とを油圧源に接続する一対の主管路のうち、 ロッド側油室に接続された主管路の途中に、方向切換弁とシリンダ装置との間に 位置し、前記油圧源からロッド側油室に供給される圧油に絞り作用を与える他の 絞り付チェック弁を設けたから、油圧源からロッド側油室に供給される圧油に絞 り作用を与えて、シリンダ装置および該シリンダ装置の前,後で各主管路に作用 する圧油の圧力を、例えばリリーフ圧よりも低い圧力まで下げることができ、こ れらに過剰圧が作用するのを防止できる上に、シリンダ装置等の信頼性や寿命を 大幅に向上できる。そして、一方の主管路の途中にシリンダ装置のロッド側油室 と方向切換弁との間に位置して他の絞り付チェック弁を設けるだけでよく、油圧 回路の大幅な変更を不要にできる。
【0041】 また、油圧源からロッド側油室に供給される圧油の流量を調整して余剰油をタ ンクに戻すようにすれば、油圧源からロッド側油室に供給される圧油の圧力を必 要最低限の圧力まで下げることができ、ボトム側油室の圧力をカウンタウェイト の保持圧程度まで低下させることができる。この場合、シリンダ装置の前,後で 各主管路に高圧が作用するのをより効果的に防止できるから、カウンタウェイト を昇降させるときに補助作業員等の安全性を確保でき、各主管路に高価な高圧用 配管を使用する必要がなくなる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示すカウンタウェイト
着脱用油圧回路図である。
【図2】本考案の第2の実施例を示すカウンタウェイト
着脱用油圧回路図である。
【図3】従来技術による油圧ショベルを示す全体図であ
る。
【図4】従来技術の油圧ショベルに設けたカウンタウェ
イトの昇降装置を示す要部破断の外観図である。
【図5】従来技術によるカウンタウェイト着脱用油圧回
路図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体(作業機本体) 3 旋回フレーム 5 機械室 6 カウンタウェイト 7 作業装置 8 タンク 9 油圧ポンプ(油圧源) 10 昇降装置 13 シリンダ装置 13A チューブ 13B ピストン 13C ロッド 15A,15B 主管路 16 方向切換弁 17 スローリターンバルブ(絞り付チェック弁) 18,32,45 チェック弁 19,33,42 可変絞り弁 21 リリーフ弁 31 他の絞り付チェック弁 41 流量調整弁 43 タンク管路 44 余剰油戻し弁 A ボトム側油室 B ロッド側油室

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源が設けられた作業機本体と、該作
    業機本体に着脱可能に設けられるカウンタウェイトと、
    該カウンタウェイトを作業機本体に着脱すべく、前記油
    圧源からの圧油をボトム側油室とロッド側油室とに給排
    することにより、チューブからロッドを伸縮させてカウ
    ンタウェイトを昇降させるシリンダ装置と、該シリンダ
    装置のボトム側油室とロッド側油室とを前記油圧源に接
    続する一対の主管路と、該各主管路の途中に設けられ、
    前記シリンダ装置に油圧源から給排する圧油の方向を切
    換える方向切換弁と、該方向切換弁とシリンダ装置との
    間に位置して前記各主管路のうち、前記ボトム側油室に
    接続された主管路の途中に設けられ、前記ボトム側油室
    から排出される圧油に絞り作用を与える絞り付チェック
    弁とからなる作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路
    において、前記各主管路のうち、前記ロッド側油室に接
    続された主管路の途中には、前記方向切換弁とシリンダ
    装置との間に位置し、前記油圧源からロッド側油室に供
    給される圧油に絞り作用を与える他の絞り付チェック弁
    を設けたことを特徴とする作業機のカウンタウェイト着
    脱用油圧回路。
  2. 【請求項2】 油圧源が設けられた作業機本体と、該作
    業機本体に着脱可能に設けられるカウンタウェイトと、
    該カウンタウェイトを作業機本体に着脱すべく、前記油
    圧源からの圧油をボトム側油室とロッド側油室とに給排
    することにより、チューブからロッドを伸縮させてカウ
    ンタウェイトを昇降させるシリンダ装置と、該シリンダ
    装置のボトム側油室とロッド側油室とを前記油圧源に接
    続する一対の主管路と、該各主管路の途中に設けられ、
    前記シリンダ装置に油圧源から給排する圧油の方向を切
    換える方向切換弁と、該方向切換弁とシリンダ装置との
    間に位置して前記各主管路のうち、前記ボトム側油室に
    接続された主管路の途中に設けられ、前記ボトム側油室
    から排出される圧油に絞り作用を与える絞り付チェック
    弁とからなる作業機のカウンタウェイト着脱用油圧回路
    において、前記各主管路のうち、前記ロッド側油室に接
    続された主管路の途中には、前記方向切換弁とシリンダ
    装置との間に位置して前記油圧源からロッド側油室に供
    給される圧油の流量を調整し、余剰油をタンクに戻す流
    量調整弁を設けたことを特徴とする作業機のカウンタウ
    ェイト着脱用油圧回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011236592A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機のカウンタウエイト着脱用油圧回路
JP2013011144A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd カウンタウエイト脱着装置用油圧回路
WO2023017719A1 (ja) * 2021-08-10 2023-02-16 Kyb株式会社 流体圧制御装置

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