JP2002129602A - クレーン機能付建設機械 - Google Patents

クレーン機能付建設機械

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JP2002129602A
JP2002129602A JP2000325632A JP2000325632A JP2002129602A JP 2002129602 A JP2002129602 A JP 2002129602A JP 2000325632 A JP2000325632 A JP 2000325632A JP 2000325632 A JP2000325632 A JP 2000325632A JP 2002129602 A JP2002129602 A JP 2002129602A
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Japan
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crane
pressure
discharge oil
load
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JP2000325632A
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Naoshi Toda
直志 渡田
Yosuke Katsumata
洋亮 勝又
Shigeo Kajita
重夫 梶田
Nobuaki Matoba
信明 的場
Shinya Nozaki
晋也 野崎
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クレーン作業モードが選択されると、油圧ポ
ンプの最大吐出油量を制限し減少させるとともに方向切
換弁を操作するパイロット弁の出力パイロット圧に応じ
て吐出油量を制御することができるようにし、旋回のイ
ンチング操作を容易にし、作業時の操作性及び安定性が
向上するようにする。 【解決手段】 方向切換弁(128)を操作するパイロ
ット弁(126)の出力パイロット圧を検出するパイロ
ット圧検出手段(4)と、クレーン作業モードにおける
油圧ポンプ(124)の吐出油量を検出されたパイロッ
ト圧に基づいて制御するクレーン油量制御手段(6)と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン機能付建
設機械、さらに詳しくは、「通常作業モード」と「クレ
ーン作業モード」とに選択的に切換えられるクレーン機
能付建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】図18を参照して説明すると、典型的な
クレーン機能付建設機械である全体を番号102で示す
油圧ショベルは、走行体104と、走行体104上に旋
回軸線105を中心にして水平方向に旋回自在に支持さ
れた旋回体106と、旋回体106に上下方向に揺動自
在に装着された多関節の作業腕108とを備えている。
作業腕108は、旋回体106に上下方向に揺動自在に
支持されたブーム110と、ブーム110の先端に上下
方向に揺動自在に連結されたアーム112と、アーム1
12の先端に上下方向に揺動自在に連結されたバケット
114とを備えている。これらの部材には関連して油圧
アクチュエータが備えられ、走行体104と旋回体10
6との間には旋回用アクチュエータである旋回モータ1
06aが、旋回体106とブーム110との間にはブー
ム作動シリンダ110aが、ブーム110とアーム11
2との間にはアーム作動シリンダ112aが、アーム1
12とバケット114との間にはバケット作動シリンダ
114aがそれぞれ介在されている。バケット114に
はクレーン作業のときに吊り荷116を吊るためのフッ
ク118が取付けられている。
【0003】図19を参照して、上述の旋回モータ10
6aを駆動する油圧制御回路120について説明する。
旋回モータ106aは、エンジン122により駆動され
る可変容量油圧ポンプ124(以下単に油圧ポンプ12
4と呼ぶ)の吐出油が、オペレータにより操作されるパ
イロット弁126の出力パイロット圧により切換操作さ
れるパイロット操作方向切換弁128(以下単に方向切
換弁128と呼ぶ)を介して給排され駆動される。方向
切換弁128と旋回モータ106aとを結ぶ一対の圧油
給排油路128a及び128bにはそれぞれリリーフ弁
130及びメークアップ弁131が備えられている。こ
の油圧回路120は、「通常作業モード」と「クレーン
作業モード」とに選択的に切換える作業モード選択スイ
ッチ132によって「クレーン作業モード」が選択され
ると、油圧ポンプ124の最大吐出油量は「通常作業モ
ード」のときよりも減少させられる(この制御について
は後に述べる)。
【0004】油圧ポンプ124は、例えば斜板式の可変
容量形ポンプで構成されており、斜板の傾転角を制御し
て吐出油量を変更する油量制御機構124aを備えてい
る。パイロット弁126は一対の比例減圧弁126a、
126aによって構成され、エンジン122により駆動
されるパイロットポンプ134からの吐出油がオペレー
タが操作する操作レバー126bの操作量に応じた大き
さのパイロット圧として出力される。方向切換弁128
はこのパイロット圧によって切換えられる三位置の切換
弁である。方向切換弁128のセンタバイパス油路12
8cはリリーフ弁129を介してタンク136に接続さ
れており、リリーフ弁129の上流側の回路圧力が油圧
ポンプ124の油量制御機構124aに信号油路138
により吐出油量を制御する信号圧力として導かれてい
る。
【0005】油圧制御回路120は、「クレーン作業モ
ード」における油圧ポンプ124の最大吐出油量を設定
する制御器140を備えている。制御器140から出力
される制御信号は電磁比例減圧弁142によって制御圧
力に変換され、油圧ポンプ124の油量制御機構124
aにつながる信号油路138に設けられた高圧選択弁1
44に導かれる。高圧選択弁144によってこの制御圧
力と前述の回路圧力の高圧の方が選択され油量制御機構
124aに導かれる。
【0006】図19とともに図20を参照して油圧ポン
プ124の吐出油量の制御について説明する。油圧ポン
プ124の吐出油量Qは信号圧力Pによっていわゆるネ
ガティブ制御される。すなわち、吐出油量Qは信号圧力
Pの高圧側P1で規定される最小吐出油量Q1と低圧側
P2で規定される最大吐出油量Q2との間で信号圧力P
の大きさに応じて増減される。この高圧力P1及び低圧
力P2は、方向切換弁128の切換えにより変動するセ
ンタバイパス油路128cの回路圧力の高圧側と低圧側
とによって規定されている。「通常作業モード」のとき
の吐出油量Qは、図20に実線で示すように、この高圧
側の圧力P1で規定される最小吐出油量Q1と低圧側の
圧力P2で規定される最大吐出油量Q2との間で信号圧
力Pである回路圧力の大きさに応じて増減制御される。
【0007】制御器140は「クレーン作業モード」の
ときに最大吐出油量Q2を減少させるように制御信号を
設定し電磁比例減圧弁142に出力する。すなわち、
「クレーン作業モード」が選択されると、制御器140
は高圧力P1と低圧力P2の間の圧力P3が電磁比例減
圧弁142から出力されるように制御信号を設定し出力
する。したがって「クレーン作業モード」のときの吐出
油量Qは、図20に点線で示すように、信号圧力Pの低
圧側が圧力P3に設定され、圧力P3で規定される最大
吐出油量Q3と圧力P1で規定される最小吐出油量Q1
との間で増減制御される。
【0008】上述のように油圧ポンプ124の最大吐出
油量が制御されるので、「通常作業モード」においては
最大吐出油量が大きくなり、旋回モータの最大作動速度
が速くなり、土砂の掘削、積込などの通常作業が効率良
く行なわれ、「クレーン作業モード」においては最大吐
出油量が小さくなり、旋回モータの最大作動速度が遅く
なり、クレーン作業における吊り荷の振れなどが抑えら
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たとおりの形態の従来のクレーン機能付建設機械には、
次のとおりの解決すべき問題がある。
【0010】すなわち、「クレーン作業モード」におい
ては油圧ポンプの最大吐出油量が減少され旋回モータの
最大作動速度、すなわち作業腕が装着された旋回体の最
大旋回速度は遅くなるが、この最大吐出油量の制限のみ
では、オペレータが旋回体の作動をインチング操作(パ
イロット弁、方向切換弁の細かな操作によって旋回モー
タ、旋回体を細かく動かす)しようとしても、このとき
の吐出油量は「通常作業モード」のときと同じであり、
旋回モータは急激に加速されてしまう。また、パイロッ
ト弁、方向切換弁の操作によって旋回モータの作動速度
を細かく制御できる範囲には限界がある。したがって、
従来のクレーン機能付建設機械には「クレーン作業モー
ド」においてクレーン作業を行うときに、旋回のインチ
ング操作が難しい、旋回の速度が急激に加速する、吊り
荷が大きく振れやすい、吊り荷を所定の場所に位置決め
しにくい、などのおそれがある。
【0011】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その主たる技術的課題は、「通常作業モード」と
「クレーン作業モード」とに選択的に切換えられるクレ
ーン機能付建設機械において、「クレーン作業モード」
のときには、油圧アクチュエータを作動させるための油
圧ポンプの最大吐出油量を制限し減少させるとともに、
油圧アクチュエータに吐出油を給排する方向切換弁を切
換操作するパイロット弁の操作に応じて吐出油量を制御
することができるようにして、旋回のインチング操作を
容易にし、作業時の操作性及び安定性が向上するように
した、クレーン機能付建設機械を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
技術的課題を解決するクレーン機能付建設機械として、
作業腕が揺動自在に装着された旋回体を備え、通常作業
モードとクレーン作業モードとに選択的に切換えられ、
油圧アクチュエータを作動させるための可変容量油圧ポ
ンプの最大吐出油量がクレーン作業モードのときに減少
されるクレーン機能付建設機械において、旋回体を駆動
する旋回用アクチュエータに油圧ポンプの吐出油を給排
するパイロット操作方向切換弁の操作パイロット圧を検
出するパイロット圧検出手段と、クレーン作業モードに
おける油圧ポンプの吐出油量を検出されたパイロット圧
に基づいて制御するクレーン油量制御手段とを備えてい
る、ことを特徴とするクレーン機能付建設機械が提供さ
れる。
【0013】本発明によるクレーン機能付建設機械にお
いては、「クレーン作業モード」のときの油圧ポンプの
吐出油量が、方向切換弁を切換操作するパイロット弁の
操作量に応じた大きさで出力されるパイロット圧に基づ
いて制御される。したがって、パイロット弁の操作に応
じて旋回モータの作動速度を細かくインチング操作する
ことができる。
【0014】好適実施形態においては、クレーン油量制
御手段は、吐出油量を設定する制御器を備え、パイロッ
ト圧の増減に応じて吐出油量を増減させる。
【0015】そして、パイロット圧の増減に応じて吐出
油量が増減されるので、旋回モータの作動速度はパイロ
ット弁の操作量に応じて増減され、従来の最大吐出油量
のみを制限する場合に比較して、パイロット弁の操作量
に対して作動速度の制御範囲が広くなり、インチング操
作性を大幅に向上することができる。
【0016】他の実施形態においては、クレーン油量制
御手段は、作業腕の揺動角度を検出する角度検出手段
と、その出力信号に基づいて作業腕に吊るされた吊り荷
の旋回体に対する旋回半径を演算する旋回半径演算手段
と、パイロット圧検出手段及び旋回半径演算手段からの
出力信号に基づいて吐出油量を設定する制御器とを備
え、パイロット圧の増減に応じて吐出油量を増減させる
とともに、旋回半径の増減に応じて旋回半径が大きくな
るにつれ最大吐出油量を減少させる。
【0017】そして、パイロット圧の増減に応じて吐出
油量が増減され旋回モータの作動速度がパイロット弁の
操作量に応じて増減されるとともに、吊り荷の旋回半径
が大きくなるにつれて吐出油量が減少されるので、従来
の最大吐出油量を制限する場合に比較して、インチング
操作性が大幅に向上し、またパイロット弁の同じ操作量
のときには旋回半径に関係なくほぼ同じ周速度で吊り荷
を移動することができ、安定性が向上する。
【0018】さらに他の実施形態においては、クレーン
油量制御手段は、作業腕の揺動角度を検出する角度検出
手段と、作業腕を揺動作動させる油圧アクチュエータの
油圧を検出するアクチュエータ圧検出手段と、角度検出
手段及びアクチュエータ圧検出手段からの出力信号に基
づいて作業腕の吊り上げ荷重を演算する荷重演算手段
と、パイロット圧検出手段及び荷重演算手段からの出力
信号に基づいて吐出油量を設定する制御器とを備え、パ
イロット圧の増減に応じて吐出油量を増減させるととも
に、吊り上げ荷重の増減に応じて吊り上げ荷重が大きく
なるにつれ最大吐出油量を減少させる。
【0019】そして、パイロット圧の増減に応じて吐出
油量が増減され旋回モータの作動速度がパイロット弁の
操作量に応じて増減されるとともに、吊り上げ荷重が大
きくなるにつれて吐出油量が減少されるので、従来の最
大吐出油量を制限する場合に比較して、インチング操作
性が大幅に向上し、また吊り上げ荷重に適応した旋回モ
ータの作動速度が設定でき、安定性が向上する。
【0020】さらに他の実施形態においては、クレーン
油量制御手段は、作業腕の揺動角度を検出する角度検出
手段と、作業腕を揺動作動させる油圧アクチュエータの
油圧を検出するアクチュエータ圧検出手段と、角度検出
手段及びアクチュエータ圧検出手段からの出力信号に基
づいて作業腕の吊り上げ荷重を演算する荷重演算手段
と、パイロット圧検出手段及び荷重演算手段からの出力
信号に基づいて吐出油量を設定する制御器と、吐出油量
の変更及び方向切換弁の切換えそれぞれの変化速度を荷
重演算手段の出力信号に基づいて制限する応答制限手段
とを備え、パイロット圧の増減に応じて吐出油量を増減
させるとともに、吊り上げ荷重の増減に応じて吊り上げ
荷重が大きくなるにつれ最大吐出油量を減少させ、かつ
吐出油量の変更及び方向切換弁の切換えを吊り上げ荷重
の増減に応じて吊り上げ荷重が大きいほど緩やかにさせ
る。
【0021】そして、パイロット圧の増減に応じて吐出
油量が増減され旋回モータの作動速度がパイロット弁の
操作量に応じて増減されるとともに、吊り上げ荷重が大
きくなるにつれて吐出油量が減少され、さらに吐出油量
の変更及び方向切換弁の切換えが吊り上げ荷重が大きい
ほど緩やかになるので、従来の最大吐出油量を制限する
場合に比較して、インチング操作性が大幅に向上し、ま
た吊り上げ荷重に適応した旋回モータの作動速度が設定
でき、安定性が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
クレーン機能付建設機械を、典型的な建設機械である油
圧ショベルにおける好適実施形態を図示している添付図
面を参照して、さらに詳細に説明する。なお、図1〜図
17において図18〜図20と実質上同一の部分には同
一の符号が付されている。また、その説明は重複を避け
て必要な場合を除いて原則として省略されている。
【0023】第1の実施の形態を図1〜図3を参照して
説明する。図1を参照して全体を番号2で示す油圧制御
回路について説明すると、油圧制御回路2は、従来の油
圧制御回路120(図19)に、方向切換弁128の操
作パイロット圧を検出するパイロット圧検出手段4と、
検出されたパイロット圧に基づいて油圧ポンプ124の
吐出油量を制御するクレーン油量制御手段6とを備えた
ものである。
【0024】パイロット圧検出手段4は、方向切換弁1
28を切換操作する操作パイロット圧であるパイロット
弁126からの出力パイロット圧を検出するもので、パ
イロット弁126と方向切換弁128とを結ぶ一対のパ
イロット油路127a及び127bの高圧側、すなわち
パイロット圧が出力されている側を選択する高圧選択弁
4aと、高圧選択弁4aの出力ポートに設けられた圧力
センサ4bとを備えている。
【0025】クレーン油量制御手段6は、油圧ポンプ1
24の吐出油量を設定しその制御信号を電磁比例減圧弁
142に出力する制御器8を備えている。
【0026】図2及び図3を参照して制御器8について
説明する。制御器8は、圧力センサ4bの出力信号に基
づいて「クレーン作業モード」における油圧ポンプ12
4の吐出油量を設定するクレーン作業油量設定器10
と、「通常作業モード」における油圧ポンプ124の吐
出油量を設定する最小信号設定器12と、作業モード選
択スイッチ132の出力に基づいて「クレーン作業モー
ド」のときにクレーン作業油量設定器10の出力を選定
し「通常作業モード」のときに最小信号設定器12の出
力を選定する信号切換器14と、信号切換器14の出力
により電磁比例減圧弁142を駆動するための信号を出
力するバルブ駆動信号設定器16とを備えている。
【0027】クレーン作業油量設定器10は、図3
(a)に示すように、電磁比例減圧弁142の出力圧
を、パイロット圧の増加に応じて、例えば前述の「クレ
ーン作業モード」における最大吐出油量を設定する圧力
P3(図20)よりも高い圧力P3+ΔPから徐々に圧
力P3にまで減少するように設定する。
【0028】最小信号設定器12は、電磁比例減圧弁1
42出力圧を、方向切換弁128のセンタバイパス油路
128cの最小回路圧よりも低い、例えば前述の「通常
作業モード」における最大吐出油量を設定する圧力P2
(図20)よりも低い圧力に設定する。
【0029】図1〜図3を参照して上述の第1の実施の
形態の作用を説明する。作業モード選択スイッチ132
により「クレーン作業モード」が選択され、オペレータ
によってパイロット弁126が操作されその出力パイロ
ット圧により方向切換弁128が切換操作されると、パ
イロット圧検出手段4の圧力センサ4bによってパイロ
ット油路127a又は127bから検出されたパイロッ
ト圧の大きさに応じて、図3(a)に示すように、クレ
ーン作業油量設定器10、駆動信号設定器16を介し電
磁比例減圧弁142から制御圧が出力される。
【0030】この電磁比例減圧弁142から出力される
制御圧は、「通常作業モード」において最高吐出油量Q
2を規定する信号圧力P2よりも高圧であるので、信号
油路138の高圧選択弁144を介して油圧ポンプ12
4の油量制御機構124aに導かれる。そして、図3
(b)に示すように「クレーン作業モード」における油
圧ポンプ128の吐出油量は、方向切換弁128を操作
するパイロット弁126から操作量に応じて出力される
パイロット圧の増減に応じて徐々に増減される。
【0031】作業モード選択スイッチ132により信号
切換器14が切換えられ「通常作業モード」が選択され
ると、最小信号設定器12の出力信号により電磁比例減
圧弁142の出力圧はセンタバイパス油路128cの回
路圧力よりも低くなる。したがって、高圧選択弁144
は回路圧力を選択し、回路圧力が油圧ポンプ124の油
量制御機構124aに導かれ、吐出油量は前述の「通常
作業モード」で制御される。
【0032】以上の作用により、方向切換弁128を操
作するパイロット弁126のパイロット圧の増減に応じ
て油圧ポン124の吐出油量が増減するので、パイロッ
ト弁126の操作量に対する旋回モータ106aの速度
制御範囲が広くなり、インチング操作性が大幅に向上
し、安定性が向上する。
【0033】第2の実施の形態を図4〜図7を参照して
説明する。図4を参照して全体を番号20で示す油圧制
御回路について説明すると、油圧制御回路20は、従来
の油圧制御回路120(図19)に、方向切換弁128
の操作パイロット圧を検出するパイロット圧検出手段4
と、検出されたパイロット圧に基づいて油圧ポンプ12
4の吐出油量を制御するクレーン油量制御手段22とを
備えたものである。
【0034】パイロット圧検出手段4は、上述の第1の
実施の形態におけるものと同じである。
【0035】図4とともに図5を参照してクレーン油量
制御手段22について説明する。クレーン油量制御手段
22は、油圧ショベル102の旋回体106に揺動自在
に取付けられた作業腕108の揺動角度を検出する角度
検出手段24と、その出力信号に基づいて作業腕108
に吊るされた吊り荷116の旋回体106に対する旋回
半径Rを演算する旋回半径演算手段26と、パイロット
圧検出手段4及び旋回半径演算手段26からの出力信号
に基づいて吐出油量を設定する制御器28とを備えてい
る。
【0036】角度検出手段24は、旋回体106に揺動
自在に取付けられたブーム110の旋回体106に対す
る揺動角度αを検出するブーム角センサ24aと、ブー
ム110の先端に揺動自在に取付けられたアーム112
のブーム110に対する揺動角度βを検出するアーム角
センサ24bとを備えている。角度センサ24a及び2
4bは周知の例えばポテンショメータによって構成され
ている。
【0037】旋回半径演算手段26は、角度検出手段2
4の出力信号に基づいて、作業腕108に吊るされた吊
り荷116の、旋回体106の旋回軸線105からアー
ム112の先端のバケット114の揺動中心dまでの距
離で規定した旋回半径Rを演算する。作業腕108は、
多関節のリンク機構により構成されているので、角度検
出手段24によって検出された角度により旋回半径Rを
演算することができる(演算の詳細については後に述べ
る)。なお図5においては、旋回体106におけるブー
ム110の揺動中心oが、旋回軸線105上に位置付け
られているが、揺動中心oが旋回軸線105と旋回半径
R方向において異なるときにはその分を補正すればよ
い。
【0038】図6及び図7を参照して制御器28につい
て説明する。制御器28は、圧力センサ4b及び旋回半
径演算手段26からの出力信号に基づいて「クレーン作
業モード」における油圧ポンプ124の吐出油量を設定
するクレーン作業油量設定器30と、「通常作業モー
ド」における油圧ポンプ124の吐出油量を設定する最
小信号設定器12と、作業モード選択スイッチ132の
信号に基づいて「クレーン作業モード」のときにクレー
ン作業油量設定器30の出力を選定し「通常作業モー
ド」のときに最小信号設定器12の出力を選定する信号
切換器14と、信号切換器14からの出力により電磁比
例減圧弁142を駆動するための信号を出力するバルブ
駆動信号設定器16とを備えている。
【0039】クレーン作業油量設定器30は、図7
(a)に示すように、電磁比例減圧弁142の出力圧
を、パイロット圧の増加に応じて、例えば前述の「クレ
ーン作業モード」における最大吐出油量を設定する圧力
P3(図20)よりも高い圧力から徐々に圧力P3にま
で減少するように設定するとともに、最大吐出油量を規
定するこの圧力P3が、演算された旋回半径Rの増加に
応じて高くなるように設定する。
【0040】最小信号設定器12は、前述の第1の実施
の形態におけるものと同じものである。
【0041】図4〜図7を参照して上述の第2の実施の
形態の作用を説明する。作業モード選択スイッチ132
により「クレーン作業モード」が選択され、オペレータ
によってパイロット弁126が操作されその出力パイロ
ット圧により方向切換弁128が切換操作されると、パ
イロット圧検出手段4の圧力センサ4bによりパイロッ
ト油路127a又は127bから検出されたパイロット
圧の大きさに応じて、また旋回半径演算手段26により
演算された旋回半径Rの大きさに応じて、図7(a)に
示すように、クレーン作業油量設定器30、駆動信号設
定器36を介し電磁比例減圧弁142から制御圧が出力
される。
【0042】この電磁比例減圧弁142からの出力圧は
「通常作業モード」において最高吐出油量Q2を規定す
る信号圧力P2(図20)よりも高圧であるので、信号
油路138の高圧選択弁144を介して油圧ポンプ12
4の油量制御機構124aに導かれる。そして、「クレ
ーン作業モード」における油圧ポンプ124の吐出油量
は、図7(b)に示すように、方向切換弁128を操作
するパイロット弁126から操作量に応じて出力される
パイロット圧の増減にしたがって増減されるとともに、
旋回半径Rの増加につれて最大吐出油量が減少する。こ
のように、最大吐出油量が旋回半径Rの増加につれて減
少するように制御されるので、パイロット弁126の同
じ操作量のときには吊り荷116の旋回半径Rに関係な
くほぼ同じ旋回周速度で吊り荷116を移動することが
できる。
【0043】作業モード選択スイッチ132により「通
常作業モード」が選択されたときの作用は、前述の第1
の実施の形態と同じである。
【0044】以上の作用により、方向切換弁128を操
作するパイロット弁126のパイロット圧の増減に応じ
て油圧ポンプ124の吐出油量が増減し、吊り荷116
の旋回半径Rが大きくなるにつれて最大吐出油量が減少
する。したがって、パイロット弁126の操作量に対す
る旋回モータ106aの速度制御範囲が広くなり、イン
チング操作性が大幅に向上するとともに、吊り荷116
の旋回半径Rが大きくなるにつれて旋回モータ106a
の作動速度が遅くなり吊り荷116の位置決めが容易に
なり、操作性に優れる安定性の向上した作業を行うこと
ができる。
【0045】図5を参照して、旋回半径演算手段26に
よる旋回半径Rの演算について説明する。旋回半径R
は、角度検出手段24のブーム角センサ24a及びアー
ム角センサ24bからの出力信号であるブーム揺動角度
α及びアーム揺動角度βに基づいて、次の数1式により
演算される。 [数1]R= Lb・cosα−La・cos(α+β) ここで、 Lb:ブーム110の長さ La:アーム112の長さ α:ブーム揺動角度 β:アーム揺動角度
【0046】第3の実施の形態を図8〜図12を参照し
て説明する。図8を参照して全体を番号40で示す油圧
制御について説明すると、油圧制御回路40は、従来の
油圧制御回路120(図19)に、方向切換弁128の
操作パイロット圧を検出するパイロット圧検出手段4
と、検出されたパイロット圧に基づいて油圧ポンプ12
4の吐出油量を制御するクレーン油量制御手段42とを
備えたものである。
【0047】パイロット圧検出手段4は、前述の第1及
び第2の実施の形態におけるものと同じである。
【0048】図8とともに図9を参照してクレーン油量
制御手段42について説明する。クレーン油量制御手段
42は、油圧ショベル102の旋回体106に揺動自在
に取付けられた作業腕108の揺動角度を検出する角度
検出手段24と、作業腕108を揺動させる油圧アクチ
ュエータであるブーム作動シリンダ110aの油圧を検
出するアクチュエータ圧検出手段44と、角度検出手段
24及びアクチュエータ圧検出手段44からの出力信号
に基づいて作業腕108の吊り上げ荷重Wを演算する荷
重演算手段46と、パイロット圧検出手段4及び荷重演
算手段46からの出力信号に基づいて吐出油量を設定す
る制御器48とを備えている。
【0049】角度検出手段24は、前述の第2の実施の
形態におけるものと同じである。
【0050】アクチュエータ圧検出手段44は、旋回体
106とブーム110との間に介在されたブーム作動シ
リンダ110aのヘッド側の油圧を検出するブーム圧力
センサ44aを備えている。
【0051】図10を参照して荷重演算手段46につい
て説明する。荷重演算手段46は、ブーム角センサ24
a及びアーム角センサ24bの出力信号に基づいて作業
腕108に吊るされた吊り荷116の旋回体106の旋
回軸線105からの旋回半径Rを演算する旋回半径演算
器50と、旋回半径演算器50、ブーム角センサ24
a、アーム角センサ24b、及びブーム圧力センサ44
aからの出力信号に基づいて吊り上げ荷重Wを演算する
荷重演算器52と、荷重演算器52の出力信号から交流
成分を抽出するバンドパスフィルタ54と、荷重演算器
52の出力信号からこの交流成分を引いて吊り上げ荷重
の直流成分を求める減算器56とを備えている。このバ
ンドパスフィルタ54及び減算器56によって急激な荷
重変動が生じても演算器52の吊り上げ荷重Wの出力を
緩やかに変化させる。作業腕108は、多関節のリンク
機構により構成されているので、角度検出手段24によ
って検出された角度及びアクチュエータ圧検出手段44
により検出された圧力により吊り上げ荷重Wを演算する
ことができる(演算の詳細については後に述べる)。
【0052】旋回半径演算器50は、前述の第2の実施
形態における旋回半径演算手段26と実質的に同じもの
である。
【0053】図11及び図12を参照して制御器48に
ついて説明する。制御器48は、圧力センサ4b及び荷
重演算手段46からの出力信号に基づいて「クレーン作
業モード」における油圧ポンプ124の吐出油量を設定
するクレーン作業油量設定器56と、「通常作業モー
ド」における油圧ポンプ124の吐出油量を設定する最
小信号設定器12と、作業モード選択スイッチ132の
信号に基づいて「クレーン作業モード」のときにクレー
ン作業油量設定器56の出力を選定し「通常作業モー
ド」のときに最小信号設定器12の出力を選定する信号
切換器14と、信号切換器14からの出力により電磁比
例減圧弁142を駆動するための信号を出力するバルブ
駆動信号設定器16とを備えている。
【0054】クレーン作業油量設定器56は、図12
(a)に示すように、電磁比例減圧弁142の出力圧
を、パイロット圧の増加に応じて、例えば前述の「クレ
ーン作業モード」における最大吐出油量を設定する圧力
P3(図20)よりも高い圧力から徐々に圧力P3にま
で減少するように設定するとともに、最大吐出油量を規
定するこの圧力P3が、演算された吊り上げ荷重Wの増
加に応じて高くなるように設定する。
【0055】最小信号設定器12は、前述の第1及び第
2の実施の形態におけるものと同じである。
【0056】図8〜図12を参照して上述の第3の実施
の形態の作用を説明する。作業モード選択スイッチ13
2により「クレーン作業モード」が選択され、オペレー
タによってパイロット弁126が操作されその出力パイ
ロット圧により方向切換弁128が切換操作されると、
パイロット圧検出手段4の圧力センサ4bによってパイ
ロット油路127a又は127bから検出されたパイロ
ット圧の大きさに応じて、また荷重演算手段46により
演算された吊り上げ荷重Wの大きさに応じて、図12
(a)に示すようにクレーン作業油量設定器56、バル
ブ駆動信号設定器16を介して電磁比例減圧弁142か
ら制御圧が出力される。
【0057】この電磁比例減圧弁142から出力される
制御圧は、「通常作業モード」において最高吐出油量Q
2を規定する信号圧力P2(図20)よりも高圧である
ので、信号油路138の高圧選択弁144を介して油圧
ポンプ124の油量制御機構124aに導かれる。そし
て、「クレーン作業モード」における油圧ポンプ124
の吐出油量は、図12(b)に示すように、方向切換弁
128を操作するパイロット弁126から出力されるパ
イロット圧の増減にしたがって増減されるとともに、吊
り上げ荷重Wの増加につれて最大吐出油量が減少する。
【0058】作業モード選択スイッチ132により「通
常作業モード」が選択されたときの作用は、前述の第1
及び第2の実施の形態と同じである。
【0059】以上の作用により、方向切換弁128を操
作するパイロット弁126のパイロット圧の増減に応じ
て油圧ポンプ124の吐出油量は増減し、吊り上げ荷重
Wが大きくなるにつれて最大吐出油量は減少する。した
がって、パイロット弁126の操作量に対する旋回モー
タ106aの速度制御範囲が広くなり、インチング操作
性が大幅に向上するとともに、吊り上げ荷重Wが大きく
なるにつれて旋回モータ106aの作動速度が遅くなり
吊り荷116の位置決めが容易になり、操作性に優れる
安定性の向上した作業を行うことができる。
【0060】図9及び図10、主として図9を参照し
て、荷重演算手段46による吊り上げ荷重Wの演算につ
いて説明する。
【0061】先ず、ブーム作動シリンダ110aの推力
によるブーム110の揺動中心回りの関係式を導く。ブ
ーム作動シリンダ110aのロッド取付端をa、ヘッド
取付端をb、ブーム110の揺動中心をoとして、∠a
obをφとすると、φは数2式で表される。 [数2]φ= α+α+α ブーム作動シリンダ110aの長さabをLとする
と、△oabからLは数3式で表される。 [数3]L= (L +L −2Lcos
φ)1/2 ∠oabをθとすると数2式及び数3式の結果からθは
数4式で与えられる。 [数4]θ= sin−1(L/Lsinφ) ブーム作動シリンダ110aのモーメントアームoeを
rとすると、rは数5式で求められる。 [数5]r= Lsinθ
【0062】したがって、ブーム作動シリンダ110a
によるブーム揺動中心o点回りのモーメントM
cylは、ブーム作動シリンダ110aの推力及びモー
メントアームrから数6式で与えられる。 [数6]Mcyl= r・Pbm・Abm ここで、 Pbm:ブーム作動シリンダのヘッド側油圧 Abm:ブーム作動シリンダのヘッド側受圧面積
【0063】次に、作業腕108の自重によるブーム揺
動中心o点回りのモーメントの関連式を導く。ブーム揺
動中心o点からブーム110の重心までの距離をLbm
とすると、o点からブーム110の重心までの水平距離
bmは、数7式で求められる。 [数7]Rbm= Lbm・cos(α+α) 同様にブーム110の先端のアーム112の揺動中心c
点からアーム112の重心までの距離をLamとする
と、o点からアーム112の重心までの水平距離Ram
は、数8式で求められる。 [数8]Ram= L・cosα−Lam・cos(α
+β) 数7式及び数8式で得られたRbm及びRamから作業
腕108の自重によるブーム揺動中心o点回りのモーメ
ントMは数9式で求められる。 [数9]Mw = Rbm・Wbm+Ram・Wam ここで、 Wbm:ブーム110の自重 Wam:アーム112とバケット114を加えた自重
【0064】したがって、数6式及び数9式で求めたブ
ーム作動シリンダ110aの推力によるo点回りのモー
メントMcyl及び作業腕108の自重によるo点回り
のモーメントMより、吊り上げ荷重Wは数10式で与
えられる。 [数10]W=(Mcyl−M)/R ここで、 R:吊り荷の旋回半径
【0065】第4の実施の形態を図13〜図17を参照
して説明する。図13を参照して全体を番号60で示す
油圧制御圧回路について説明すると、油圧制御回路60
は、従来の油圧制御回路120(図19)に、方向切換
弁128の操作パイロット圧を検出するパイロット圧検
出手段4と、検出されたパイロット圧に基づいて油圧ポ
ンプの吐出油量を制御するクレーン油量制御手段62と
を備えたものである。
【0066】パイロット圧検出手段4は、前述の第1〜
第3の実施の形態におけるものと同じである。
【0067】図13及び図14とともに図9を参照して
クレーン油量制御手段62について説明すると、クレー
ン油量制御手段62は、油圧ショベル102の旋回体1
06に揺動自在に取付けられた作業腕108の揺動角度
を検出する角度検出手段24と、作業腕108を揺動さ
せる油圧アクチュエータであるブーム作動シリンダ11
0aの油圧を検出するアクチュエータ圧検出手段44
と、角度検出手段24及びアクチュエータ圧検出手段4
4からの出力信号に基づいて作業腕102の吊り上げ荷
重Wを演算する荷重演算手段46と、パイロット圧検出
手段4及び荷重演算手段46からの出力信号に基づいて
吐出油量を設定する制御器64と、吐出油量の変更及び
方向切換弁の切換えそれぞれの変化速度を荷重演算手段
46の出力信号に基づいて制限する応答制限手段66と
を備えている。
【0068】角度検出手段24は、前述の第2及び第3
の実施の形態におけるものと同じである。また、アクチ
ュエータ圧検出手段44及び荷重演算手段46は、前述
の第3の実施の形態におけるものと同じである。
【0069】応答制限手段66は、制御器64の部分に
設けられた応答制限器68と、パイロット弁126の出
力パイロット油路127a及び127bの部分に設けら
れた応答制御器70とを備えている。
【0070】図14を参照して説明すると、制御器64
は、前述の第3の実施の形態における制御器48に応答
制御器68を備えたものである。したがって、制御器4
8についての説明は省略する。
【0071】応答制限器68は、制御器48のクレーン
作業油量設定器56と信号切換器14との間に設けられ
クレーン作業油量設定器56の出力の変化速度を荷重演
算手段46の出力信号に基づいて制限するフィルタ72
を備えている。応答制限器68はまた、圧力センサ4b
の出力信号の変化速度を荷重演算手段46の出力信号に
基づいて制限するフィルタ74と、電磁比例減圧弁76
(電磁比例減圧弁76については後に述べる)の出力圧
を最大圧に設定するための最大信号設定器78と、作業
モード選択スイッチ132の出力に基づいて「クレーン
作業モード」のときにフィルタ74を介した圧力センサ
4bの出力を選定し「通常作業モード」のときに最大信
号設定器78の出力を選定する信号切換器80と、信号
切換器80からの出力により電磁比例減圧弁76を駆動
するための信号を出力するバルブ駆動信号設定器82と
を備えている。
【0072】応答制限器70について図14とともに図
13を参照して説明すると、応答制限器70は、前述の
パイロット圧検出手段4の高圧選択弁4aの出力ポート
に設けられその出力圧を減圧する電磁比例減圧弁76
と、電磁比例減圧弁76からの出力圧をパイロット弁1
26の出力パイロット圧により切換えられ方向切換弁1
28の一対のパイロット油路127a及び127bにそ
れぞれ出力する切換弁82とを備えている。したがっ
て、パイロット弁126から方向切換弁128に出力さ
れるパイロット圧は、応答制御手段68のバルブ駆動信
号設定器82の出力信号により制御される電磁比例減圧
弁76によって減圧される。
【0073】図14とともに、図15〜図17を参照し
て、フィルタ72及び74について説明する。フィルタ
72及び74は、図15に示すように、入力信号と積分
器84の出力の差を減算器86で求め制限器88に入力
し、減算器86の出力を制限器88で制限して積分器8
4で積分し出力する。この制限器88は、図16に示す
ように吊り上げ荷重Wが増加すると制限値が下がる特性
を有しており、図17に示すように、入力信号の変化
(実線で示されている)に対して出力信号の立上げ及び
立下げ速度が制限される(点線で示されている)。
【0074】したがって、急激な入力変化に対して出力
の立上げ及び立下げ速度が制限され、しかも吊り上げ荷
重Wに応じて制限器88の特性が変化されるので、吊り
上げ荷重Wが大きいほど油圧ポンプ124の流量制御機
構124aに導かれる電磁比例減圧弁142からの出力
圧の変化が緩やかになり、また方向切換弁128に導か
れるパイロット圧の変化が緩やかになる。
【0075】図13〜図17を参照して上述の第4の実
施の形態の作用を説明する。なお、第4の実施の形態は
前述の第3の実施の形態に吐出油量の変更及び方向切換
弁128の切換えの応答性を変える手段を追加したもの
であるので、この応答性について説明する。
【0076】作業モード選択スイッチ132により「ク
レーン作業モード」が選択されると、フィルタ72及び
74によって吐出油量の変更及び方向切換弁128の切
換えの応答の立上げ及び立下げ速度が設定され、駆動信
号設定器16及び82を介して電磁比例減圧弁142及
び76がそれぞれ駆動される。そして、油圧ポンプ12
4に導かれる制御圧及び方向切換弁128に導かれるパ
イロット圧それぞれの応答性が制御され、吊り上げ荷重
Wに応じた旋回モータ106aの作動及び方向切換弁1
28の操作の応答性が得られる。
【0077】作業モード選択スイッチ132によって応
答制限器68の信号切換器80が切換えられ「通常作業
モード」が選択されると、最大信号設定器78の出力信
号が選択されて電磁比例減圧弁76の出力制御圧は最大
になる。したがって、パイロット弁126の出力パイロ
ット圧は電磁比例減圧弁76によって減圧されることな
く方向切換弁128に出力され、応答性は制限されな
い。また、作業モード選択スイッチ132により信号切
換器14が切換えられ「通常作業モード」が選択される
と、応答性は制限さず、前述のように油圧ポンプ124
の吐出油量は「通常作業モード」で制御される。
【0078】以上の作用により、方向切換弁128を操
作するパイロット弁126のパイロット圧の増減に応じ
て油圧ポンプ124の吐出油量が増減し吊り上げ荷重W
が大きくなるにつれて最大吐出油量が減少するととも
に、油圧ポンプ124の吐出油量の変更及び方向切換弁
128の切換えの応答性が吊り上げ荷重Wが大きくなる
につれて緩やかになるので、パイロット弁126の操作
量に対する旋回モータ106aの速度制御範囲が広くな
り、インチング操作性が大幅に向上するとともに、吊り
上げ荷重Wに応じた操作の応答性が得られ、かつ吊り上
げ荷重Wに応じた作動速度が設定でき、従来のものに比
較してインチング操作性が向上し、かつクレーン作業で
の吊り荷の振れを大幅に減らすことができ、操作性に優
れる安定性の向上した作業を行うことができる。
【0079】以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細
に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の範囲内においてさまざまな変形
あるいは修正ができるものである。
【0080】例えば、本発明の実施の形態においては、
旋回体106を旋回駆動する旋回用アクチュエータとし
て旋回モータ106aが用いられているが、旋回アクチ
ュエータは油圧シリンダであってもよい。
【0081】
【発明の効果】本発明に従って構成されたクレーン機能
付建設機械によれば、「通常作業モード」と「クレーン
作業モード」とに選択的に切換えられるクレーン機能付
建設機械において、「クレーン作業モード」のときに
は、油圧アクチュエータを作動させるための油圧ポンプ
の最大吐出油量を制限し減少させるとともに、油圧アク
チュエータに吐出油を給排する方向切換弁を切換操作す
るパイロット弁の操作に応じて吐出油量を制御すること
ができるようにして、旋回のインチング操作を容易に
し、作業時の操作性及び安定性が向上するようにした、
クレーン機能付建設機械が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたクレーン機能付建設
機械の第1の実施の形態の油圧制御回路図。
【図2】図1の制御器の演算回路図。
【図3】第1の実施の形態における、 (a)パイロット圧と電磁比例減圧弁の出力圧との関係
を示す特性線図。 (b)パイロット圧と油圧ポンプの吐出油量との関係を
示す特性線図。
【図4】本発明に従って構成されたクレーン機能付建設
機械の第2の実施の形態の油圧制御回路図。
【図5】吊り荷の旋回半径を演算するための説明図。
【図6】図4の制御器の演算回路図。
【図7】第2の実施の形態における、 (a)パイロット圧と電磁比例減圧弁の出力圧との関係
を示す特性線図。 (b)パイロット圧と油圧ポンプの吐出油量との関係を
示す特性線図。
【図8】本発明に従って構成されたクレーン機能付建設
機械の第3の実施の形態の油圧制御回路図。
【図9】吊り上げ荷重を演算するための説明図。
【図10】図8の荷重演算手段の演算回路図。
【図11】図8の制御器の演算回路図。
【図12】第3の実施の形態における、 (a)パイロット圧と電磁比例減圧弁の出力圧との関係
を示す特性線図。 (b)パイロット圧と油圧ポンプの吐出油量との関係を
示す特性線図。
【図13】本発明に従って構成されたクレーン機能付建
設機械の第4の実施の形態の油圧制御回路図。
【図14】図13の制御器の演算回路図。
【図15】図13のフィルタの演算回路図。
【図16】図16の制御器の特性線図。
【図17】図15のフィルタの作用説明図。
【図18】クレーン機能付建設機械の典型例である油圧
ショベルの側面図。
【図19】可変容量油圧ポンプにおける信号圧力と吐出
油量との関係を示す特性線図。
【図20】従来のクレーン機能付建設機械の油圧制御回
路図。
【符号の説明】
2:油圧制御回路 4:パイロット圧検出手段 4a:圧力センサ 6:クレーン油量制御手段 8:制御器 20:油圧制御回路 22:クレーン油量制御手段 24:角度検出手段 24a:ブーム角センサ 24b:アーム角センサ 26:旋回半径演算手段 28:制御器 40:油圧制御回路 42:クレーン油量制御手段 44:アクチュエータ圧検出手段 44a:ブーム圧力センサ 46:荷重演算手段 48:制御器 60:油圧制御回路 62:クレーン油量制御手段 64:制御器 66:応答制御手段 68:応答制御手段 70:応答制御手段 102:油圧ショベル(クレーン機能付建設機械) 106:旋回体 108:作業腕 106a:旋回モータ(旋回用アクチュエータ) 116:吊り荷 120:油圧制御回路 124:油圧ポンプ(可変容量油圧ポンプ) 128:方向切換弁(パイロット操作方向切換弁) 132:作業モード選択スイッチ 140:制御器 W:吊り上げ荷重
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶田 重夫 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (72)発明者 的場 信明 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 野崎 晋也 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通七丁目1番14 号 西菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB03 AB04 BA01 BB02 DA03 DA04 DB02 DB04 3H089 AA34 AA35 AA42 AA43 BB15 CC08 DA03 DA13 DB03 DB37 DB43 DB55 EE02 EE14 EE22 EE35 EE36 FF03 FF09 FF12 GG02 JJ02 JJ08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業腕が揺動自在に装着された旋回体を
    備え、通常作業モードとクレーン作業モードとに選択的
    に切換えられ、油圧アクチュエータを作動させるための
    可変容量油圧ポンプの最大吐出油量がクレーン作業モー
    ドのときに減少されるクレーン機能付建設機械におい
    て、 旋回体を駆動する旋回用アクチュエータに油圧ポンプの
    吐出油を給排するパイロット操作方向切換弁の操作パイ
    ロット圧を検出するパイロット圧検出手段と、クレーン
    作業モードにおける油圧ポンプの吐出油量を検出された
    パイロット圧に基づいて制御するクレーン油量制御手段
    とを備えている、ことを特徴とするクレーン機能付建設
    機械。
  2. 【請求項2】 クレーン油量制御手段は、吐出油量を設
    定する制御器を備え、パイロット圧の増減に応じて吐出
    油量を増減させる、請求項1記載のクレーン機能付建設
    機械。
  3. 【請求項3】 クレーン油量制御手段は、作業腕の揺動
    角度を検出する角度検出手段と、その出力信号に基づい
    て作業腕に吊るされた吊り荷の旋回体に対する旋回半径
    を演算する旋回半径演算手段と、パイロット圧検出手段
    及び旋回半径演算手段からの出力信号に基づいて吐出油
    量を設定する制御器とを備え、 パイロット圧の増減に応じて吐出油量を増減させるとと
    もに、旋回半径の増減に応じて旋回半径が大きくなるに
    つれ最大吐出油量を減少させる、請求項1記載のクレー
    ン機能付建設機械。
  4. 【請求項4】 クレーン油量制御手段は、作業腕の揺動
    角度を検出する角度検出手段と、作業腕を揺動作動させ
    る油圧アクチュエータの油圧を検出するアクチュエータ
    圧検出手段と、角度検出手段及びアクチュエータ圧検出
    手段からの出力信号に基づいて作業腕の吊り上げ荷重を
    演算する荷重演算手段と、パイロット圧検出手段及び荷
    重演算手段からの出力信号に基づいて吐出油量を設定す
    る制御器とを備え、 パイロット圧の増減に応じて吐出油量を増減させるとと
    もに、吊り上げ荷重の増減に応じて吊り上げ荷重が大き
    くなるにつれ最大吐出油量を減少させる、請求項1記載
    のクレーン機能付建設機械。
  5. 【請求項5】 クレーン油量制御手段は、作業腕の揺動
    角度を検出する角度検出手段と、作業腕を揺動作動させ
    る油圧アクチュエータの油圧を検出するアクチュエータ
    圧検出手段と、角度検出手段及びアクチュエータ圧検出
    手段からの出力信号に基づいて作業腕の吊り上げ荷重を
    演算する荷重演算手段と、パイロット圧検出手段及び荷
    重演算手段からの出力信号に基づいて吐出油量を設定す
    る制御器と、吐出油量の変更及び方向切換弁の切換えそ
    れぞれの変化速度を荷重演算手段の出力信号に基づいて
    制限する応答制限手段とを備え、 パイロット圧の増減に応じて吐出油量を増減させるとと
    もに、吊り上げ荷重の増減に応じて吊り上げ荷重が大き
    くなるにつれ最大吐出油量を減少させ、かつ吐出油量の
    変更及び方向切換弁の切換えを吊り上げ荷重の増減に応
    じて吊り上げ荷重が大きいほど緩やかにさせる、請求項
    1記載のクレーン機能付建設機械。
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