JPH11303807A - 油圧駆動機械の流量制御装置 - Google Patents

油圧駆動機械の流量制御装置

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JPH11303807A
JPH11303807A JP10108196A JP10819698A JPH11303807A JP H11303807 A JPH11303807 A JP H11303807A JP 10108196 A JP10108196 A JP 10108196A JP 10819698 A JP10819698 A JP 10819698A JP H11303807 A JPH11303807 A JP H11303807A
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valve
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hydraulic
driving
operating
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JP10108196A
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Tokuji Nagira
篤司 柳樂
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧駆動機械の流量制御を行う装置において高
い操作性と高い信頼性を両立させる。 【解決手段】操作子7aの操作量に応じたパイロット圧
Ppのパイロット圧油が、第1の操作弁(ロー弁)5a
に加えることによって当該第1の操作弁5aが駆動され
る。コントローラ8には、操作子7aの操作量Ppと第
2の操作弁(ハイ弁)5bの駆動量iとの対応関係が設
定されておかれる。操作子7aの操作量Ppに対応する
第2の操作弁5bの駆動量iが、上記対応関係から求め
られ、この求められた駆動量iに応じたレベルの電気信
号(電流指令i)が第2の操作弁5bに加えられること
によって第2の操作弁5bが駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル、ク
レーン等の建設機械を含む油圧駆動機械に関し、特に高
い操作性と高い信頼性を兼ね備えたハイ−ロー弁システ
ムを採用する流量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】油圧シ
ョベル、クレーン等の建設機械の油圧システムには、2
つの油圧ポンプから吐出される圧油を2つの流量制御弁
を介して、同じ油圧アクチュエータに供給するHi−L
ow(ハイ−ロー)弁システムと呼ばれるものがある。
油圧アクチュエータで大量の圧油を必要とする場合にロ
ー弁以外にハイ弁を介して油圧アクチュエータに圧油を
供給するという流量制御システムである。図13(a)
は、このHi−Low弁システムの油圧回路を示したも
のである。
【0003】この油圧回路は、アクチュエータ6aに対
して油圧ポンプ2に対応して設けられた流量制御弁(以
下、適宜、ハイ弁という)5bと、油圧ポンプ1に対応
して設けられた流量制御弁(以下、適宜、ロー弁とい
う)5aの二つの流量制御弁を備えている。
【0004】いま、この油圧回路において、油圧式レバ
ーである操作レバー7aが、油圧アクチュエータ6aの
ロッドを伸張させる方向に操作された場合に、パイロッ
トポンプ3からのパイロット圧油が、操作量の大きさに
応じたパイロット圧まで減圧されて、パイロットライン
11aを介して、ロー弁5aのロッド伸張方向に対応す
る入力ポートに加えられる。このためレバー操作量が大
きくなるにつれて、ロー弁5aのスプールストロークが
増加され、ロー弁5aの流入開口が開けられ、油圧ポン
プ1から吐出される圧油がロー弁5aの開口分に応じた
流量だけ油圧アクチュエータ6aに供給される。
【0005】一方、操作レバー7aの操作量に応じて、
パイロットライン11aからのパイロット圧油が、パイ
ロットライン11cを介して、ハイ弁5bの対応する入
力ポートに加えられる。このため、操作レバー7aの操
作量に応じてハイ弁5bの流入開口が開けられ、油圧ポ
ンプ2からハイ弁5bを介して油圧アクチュエータ6a
に圧油が供給される。
【0006】このため、油圧アクチュエータ6aには、
ロー弁5aを通る圧油に加えて、ハイ弁5bを通る圧油
が供給され、油圧アクチュエータ6aはロッド伸張側に
駆動される。
【0007】同様に、操作レバー7aが、油圧アクチュ
エータ6aのロッドが縮退する方向に操作された場合に
も、油圧アクチュエータ6aには、ロー弁5aを通る圧
油に加えて、ハイ弁5bを通る圧油が供給され、油圧ア
クチュエータ6aはロッド縮退側に駆動される。
【0008】上述したHi−Low弁システムでは、操
作レバー7aの操作量に応じたパイロット圧のパイロッ
ト圧油を各パイロットライン11a、11cを介してハ
イ弁5bとロー弁5aに加えることによってこれらハイ
弁5bとロー弁5aを駆動させる構成をとっており、簡
単な油圧回路で構成されているため、信頼性が高い。し
かし、ハイ弁5bに加えられる駆動信号たるパイロット
圧油は、操作レバー7aの操作量に応じてパイロットポ
ンプ3から吐出される圧油を減圧させただけのものであ
り、ハイ弁5bに加えられる駆動信号を、レバー操作性
よく変化させることはできない。すなわち、ハイ弁とロ
ー弁とのマッチングは、レバーなりである。
【0009】これに対して、特開平7−190009号
公報には、ハイ弁5bに加えられる駆動信号を、電気信
号によってレバー操作性よく変化させることができるH
i−Low弁システムが記載されている。
【0010】図13(b)は、ハイ弁5bに加えられる
駆動信号を、電気信号によってレバー操作性よく変化さ
せることができるHi−Low弁システムの油圧回路を
示したものである。
【0011】この油圧回路では、電気式レバーである操
作レバー7cが、油圧アクチュエータ6aのロッドを伸
張させる方向に操作された場合に、操作量に応じた電気
信号が、コントローラ8に入力される。コントローラ8
では、操作量が、ロー弁5aに対する駆動信号に変換さ
れる。このとき操作レバー7cの操作量を、レバー操作
性を向上させることができる駆動信号に変換することが
できる。コントローラ8から出力された駆動信号は電磁
比例制御弁9cに加えられ、電気信号たる駆動信号がパ
イロット圧に変換された上で、パイロットライン11a
を介して、ロー弁5aのロッド伸張方向に対応する入力
ポートに加えられる。このため、レバー操作量が大きく
なるにつれて、ロー弁5aのスプールストロークが増加
され、ロー弁5aの流入開口が開けられ、油圧ポンプ1
から吐出される圧油がロー弁5aの開口分に応じた流量
だけ油圧アクチュエータ6aに供給される。
【0012】一方、操作レバー7cの操作量に応じた駆
動信号がコントローラ8で生成され、電磁比例制御弁9
a、パイロットライン11cを介してハイ弁5bの入力
ポートに加えられる。このため、操作レバー7cの操作
量に応じてハイ弁5bの流入開口が開けられ、油圧ポン
プ2からハイ弁5bを介して油圧アクチュエータ6aに
圧油が供給される。
【0013】このため、油圧アクチュエータ6aには、
ロー弁5aを通る圧油に加えて、ハイ弁5bを通る圧油
が供給され、油圧アクチュエータ6aはロッド伸張側に
駆動される。
【0014】同様に、操作レバー7cが、油圧アクチュ
エータ6aのロッドが縮退する方向に操作された場合に
も、油圧アクチュエータ6aには、ロー弁5aを通る圧
油に加えて、ハイ弁5bを通る圧油が供給され、油圧ア
クチュエータ6aはロッド縮退側に駆動される。
【0015】以上のように、この図13(b)に示すシ
ステムでは、コントローラ8内で操作レバー7cの操作
量を任意の駆動量に変換することができ、図13(a)
に示すシステムよりもレバー操作性を向上させることが
でき、高い操作性が得られる。しかし、電気的な部品を
必要とするため信頼性に欠けるという面がある。
【0016】すなわち、ハイ弁とロー弁とのマッチング
を、種々の制御で変化させることができる。
【0017】また、海外の市場では、電気的な部品は極
力少ない方がよい。
【0018】すなわち、図13(b)に示すシステムが
搭載された油圧ショベル等の建設機械は、日本国内で使
用された後、東南アジア等の海外に中古品として売られ
ていくことが多い。この場合、電気系統の故障が発生し
た場合、海外では電気部品のサポート体制が悪く、また
電気の知識を持つメカニックも少ないので、迅速に故障
に対処することが難しい。
【0019】すなわち、図13(b)に示すように、高
い操作性が得られるが、信頼性に欠ける面がある制御シ
ステムよりも、図13(a)に示すように、高い操作性
は得られないが、信頼性が高い制御システムの方が、海
外における市場では好まれる。
【0020】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、高い操作性が得られると同時に、高い信頼
性も得られ、しかも海外市場のように電気的な知識を有
するメカニックの不足している市場においても故障に十
分に対処することができる油圧駆動機械の流量制御装置
を提供することを解決課題とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段及び作用効果】そこで、本
発明の第1発明では、上記解決課題達成のために、油圧
ポンプから吐出される圧油を供給することにより駆動さ
れる油圧アクチュエータと、操作子の操作量に応じて駆
動され、駆動量に応じた流量の圧油を前記油圧アクチュ
エータに供給する第1の操作弁と、前記操作子の操作量
に応じて駆動され、駆動量に応じた流量の圧油を前記油
圧アクチュエータに供給する第2の操作弁とを具えた油
圧駆動機械において、前記操作子の操作量に応じたパイ
ロット圧のパイロット圧油を、前記第1の操作弁に加え
ることによって当該第1の操作弁を駆動させる第1の操
作弁駆動手段と、前記操作子の操作量と前記第2の操作
弁の駆動量との対応関係を設定する設定手段と、前記操
作子の操作量に対応する前記第2の操作弁の駆動量を、
前記対応関係から求め、この求められた駆動量に応じた
レベルの電気信号を前記第2の操作弁に加えることによ
って前記第2の操作弁を駆動させる第2の操作弁駆動手
段とを具えるようにしている。
【0022】上記第1発明によれば、図1(a)、
(b)に示すように、操作子7aの操作量に応じたパイ
ロット圧Ppのパイロット圧油が、第1の操作弁(ロー
弁)5aに加えることによって当該第1の操作弁5aが
駆動される。
【0023】コントローラ8には、操作子7aの操作量
Ppと第2の操作弁(ハイ弁)5bの駆動量iとの対応
関係が設定されておかれる(ステップ101)。
【0024】そこで、操作子7aの操作量Ppに対応す
る第2の操作弁5bの駆動量iが、上記対応関係から求
められ、この求められた駆動量iに応じたレベルの電気
信号(電流指令i)が第2の操作弁5bに加えられるこ
とによって第2の操作弁5bが駆動される。
【0025】以上のように第1発明によれば、コントロ
ーラ8内で、操作子7aの操作量Ppと第2の操作弁
(ハイ弁)5bの駆動量iとの対応関係を、作業の態様
に応じた適切なものにきめ細かく設定しておくことがで
き、第2の流量制御弁であるハイ弁5bの開口をきめ細
かく制御することができるので、高いレバー操作性を得
ることが可能となる。
【0026】しかも、コントローラ8自体が故障した
り、コントローラ8と電磁比例制御弁9a、9bとの間
の電気信号線が断線するなどの電気系統の故障が発生し
てハイ弁5bが駆動されなくなっても、残りのロー弁5
aを信頼性の高い機械系統(パイロットライン11a、
11b等)で駆動することができるので、高い信頼性も
確保することができる。
【0027】すなわち、電気系統が故障しても、例えば
ロー弁5aに対応して走行用油圧モータが設けられてい
る場合、自力で走行して整備場まで帰ってくることが可
能なので、整備負担を軽くすることができる。又、負荷
のかからない作業は、ロー弁5aだけでも対処できるの
で、作業を続行することが可能となる。
【0028】従って、第1発明によれば、高い操作性と
高い信頼性を両立させることができる。さらに、第1発
明の装置が搭載された油圧ショベル等の建設機械は、高
い操作性を備えているので、レバー操作性に関してユー
ザの要求が厳しい国内市場で提供しても好適であり、ま
た中古品として、高い信頼性が要求され電気的な故障に
迅速に対処できない海外市場に提供される場合でも好適
である。
【0029】以下の第2発明〜第10発明においても第
1発明と同様の効果が得られる。
【0030】第2発明では、油圧ポンプから吐出される
圧油を供給することにより駆動される油圧アクチュエー
タと、操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じ
た流量の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第1
の操作弁と、前記操作子の操作量に応じて駆動され、駆
動量に応じた流量の圧油を前記油圧アクチュエータに供
給する第2の操作弁とを具えた油圧駆動機械において、
前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット
圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって当該第
1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段と、前記
操作子の各操作方向に応じて、前記操作子の操作量と前
記第2の操作弁の駆動量との対応関係を異ならせた各対
応関係を設定する設定手段と、前記操作子の操作方向に
対応する対応関係を前記各対応関係の中から選択して、
前記操作子の操作量に対応する前記第2の操作弁の駆動
量を、この選択した対応関係から求め、この求められた
駆動量に応じたレベルの電気信号を前記第2の操作弁に
加えることによって前記第2の操作弁を駆動させる第2
の操作弁駆動手段とを具えるようにしている。
【0031】第2発明では、図1(b)に示すように、
操作子7aの各操作方向に応じて、操作子7aの操作量
Ppと第2の操作弁5bの駆動量iとの対応関係が異な
った各対応関係101a、101bとして設定される。
【0032】操作子7aの操作方向の違いに応じて、第
2の流量制御弁であるハイ弁5bの開口をきめ細かく制
御することができるので、高いレバー操作性を得ること
が可能となる。
【0033】また、第3発明では、油圧ポンプから吐出
される圧油を供給することにより駆動される油圧アクチ
ュエータと、操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量
に応じた流量の圧油を前記油圧アクチュエータに供給す
る第1の操作弁と、前記操作子の操作量に応じて駆動さ
れ、駆動量に応じた流量の圧油を前記油圧アクチュエー
タに供給する第2の操作弁とを具えた油圧駆動機械にお
いて、前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイ
ロット圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって
当該第1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段
と、前記操作子の操作量と前記第2の操作弁の駆動量と
の対応関係を設定する設定手段と、前記操作子の操作量
に対応する前記第2の操作弁の駆動量を、前記対応関係
から求め、この求められた駆動量に応じたレベルの電気
信号を前記第2の操作弁に加えることによって前記第2
の操作弁を駆動させる第2の操作弁駆動手段と、前記操
作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット圧油
を、前記第2の操作弁に加えることによって当該第2の
操作弁を駆動させるか、あるいは前記第2の操作弁駆動
手段によって前記第2の操作弁を駆動させるかを切り換
える切換手段とを具えるようにしている。
【0034】第3発明によれば、図2(a)に示すよう
に、切換手段12aが一方側に切り換えられると、操作
子7aの操作量に応じたパイロット圧のパイロット圧油
Ppが、第2の操作弁5bに加えられることによって当
該第2の操作弁5bが駆動される(機械系統によって第
2の操作弁5bが駆動される)。切換手段12aが他方
側に切り換えられると、操作量Ppに応じた電気信号i
が第2の操作弁5bに出力されることによって当該第2
の操作弁5bが駆動される(電気系統によって第2の操
作弁5bが駆動される)。
【0035】よって、コントローラ8自体が故障した
り、コントローラ8と電磁比例制御弁9a、9bとの間
の電気信号線が断線するなどの電気系統の故障が発生し
たとしても、切換手段12aを、「機械系統で第2の操
作弁5bを駆動させる側」に切り換えることで、ハイ弁
5bを継続して駆動させることができる。これにより、
高い信頼性も確保することができる。また、電気系統の
故障により作業を中断しないで済み、作業効率を飛躍的
に向上させることができる。
【0036】また、第4発明では、油圧ポンプから吐出
される圧油を供給することにより駆動される油圧アクチ
ュエータと、操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量
に応じた流量の圧油を前記油圧アクチュエータに供給す
る第1の操作弁と、前記操作子の操作量に応じて駆動さ
れ、駆動量に応じた流量の圧油を前記油圧アクチュエー
タに供給する第2の操作弁とを具えた油圧駆動機械にお
いて、前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイ
ロット圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって
当該第1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段
と、前記操作子の操作量と前記第2の操作弁の駆動量と
の対応関係を設定する設定手段と、前記油圧アクチュエ
ータにかかる負荷を検出する負荷検出手段と、前記負荷
検出手段で検出された負荷検出信号のうちの所定の周波
数以上の高周波成分を演算する高周波成分演算手段と、
前記操作子の操作量に対応する前記第2の操作弁の駆動
量を、前記対応関係から求め、この求められた駆動量に
応じたレベルの電気信号から、前記高周波成分演算手段
で演算された高周波成分を取り除いた補正電気信号を前
記第2の操作弁に加えることによって前記第2の操作弁
を駆動させる第2の操作弁駆動手段とを具えるようにし
ている。
【0037】第4発明によれば、図3(b)に示すよう
に、操作子7aの操作量Ppに対応する第2の操作弁5
bの駆動量iが、設定された対応関係から求められ、こ
の求められた駆動量iに応じたレベルの電気信号iか
ら、油圧アクチュエータ6aの負荷圧検出信号PLの高
周波成分を取り除いた補正電気信号iが第2の操作弁5
bに加えられることによって第2の操作弁5bが駆動さ
れる。
【0038】したがって油圧アクチュエータ6aにかか
る負荷PLが変動したとしても、この負荷PLの変動をな
くすような電気信号(指令電流i)を第2の操作弁であ
るハイ弁5bに対して出力することができ、油圧アクチ
ュエータ6aに供給される圧油の流量の変動を抑えるこ
とができ、ハイ弁5bから油圧アクチュエータ6aに供
給される圧油の流量の制御の制御性が向上し、かかる制
御を精度よく行うことができるようになる。
【0039】また、第5発明では、油圧ポンプから吐出
される圧油を供給することにより駆動される油圧アクチ
ュエータと、操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量
に応じた流量の圧油を前記油圧アクチュエータに供給す
る第1の操作弁と、前記操作子の操作量に応じて駆動さ
れ、駆動量に応じた流量の圧油を前記油圧アクチュエー
タに供給する第2の操作弁とを具えた油圧駆動機械にお
いて、前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイ
ロット圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって
当該第1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段
と、前記第2の操作弁の駆動量に制御される開口値を一
定値に設定する設定手段と、 前記油圧アクチュエータ
にかかる負荷を検出する負荷検出手段と、前記負荷検出
手段で検出された負荷検出信号のうちの所定の周波数以
上の高周波成分を演算する高周波成分演算手段と、前記
設定手段に設定された一定値に応じたレベルの電気信号
から、前記高周波成分演算手段で演算された高周波成分
を取り除いた補正電気信号を前記第2の操作弁に加える
ことによって前記第2の操作弁を駆動させる第2の操作
弁駆動手段とを具えるようにしている。
【0040】第5発明によれば、第4発明と同様の効果
が得られる。
【0041】ただし、図4(b)に示すように、第2の
操作弁5bの駆動量iは一定値に設定される(ステップ
400)。したがって、操作子7aの操作量Ppを検出
するセンサ10a、10bの配設を省略することがで
き、コストを低く抑えることができるとともに、信頼性
を高めることができる。
【0042】また、第6発明では、油圧ポンプから吐出
される圧油を供給することにより駆動される油圧アクチ
ュエータと、操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量
に応じた流量の圧油を前記油圧アクチュエータに供給す
る第1の操作弁と、前記操作子の操作量に応じて駆動さ
れ、駆動量に応じた流量の圧油を前記油圧アクチュエー
タに供給する第2の操作弁とを具えた油圧駆動機械にお
いて、前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイ
ロット圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって
当該第1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段
と、前記油圧ポンプにかかる負荷を検出するポンプ負荷
検出手段と、前記油圧ポンプにかかる負荷が大きくなる
ほど、前記第2の操作弁の駆動量が小さくなるように、
油圧ポンプにかかる負荷と前記第2の操作弁の駆動量と
の対応関係を設定する設定手段と、前記ポンプ負荷検出
手段で検出された負荷に対応する前記第2の操作弁の駆
動量を、前記対応関係から求め、この求められた駆動量
に応じたレベルの電気信号を前記第2の操作弁に加える
ことによって前記第2の操作弁を駆動させる第2の操作
弁駆動手段とを具えるようにしている。
【0043】第6発明によれば、図5(b)に示すよう
に、油圧ポンプ1にかかる負荷Pが大きくなるほど、第
2の操作弁5bの駆動量iが小さくなるように、油圧ポ
ンプ1にかかる負荷Pと第2の操作弁5bの駆動量iと
の対応関係が設定されておかれる(ステップ503)。
【0044】そこで、検出されたポンプ負荷Pに対応す
る第2の操作弁5bの駆動量iが、上記対応関係から求
められ、この求められた駆動量iに応じたレベルの電気
信号iが第2の操作弁5bに加えられることによって第
2の操作弁5bが駆動される。
【0045】この結果、油圧ポンプ1のポンプ吐出圧P
が高くなるにつれて、第2の操作弁であるハイ弁5bに
対する電気信号(指令電流)iは小さくなり、油圧ポン
プ2からハイ弁5bを介して油圧アクチュエータ6aに
供給される圧油の流量は小さくなる。これにより、油圧
ポンプ1の吐出圧Pが高くなり油圧シリンダ6aに供給
される圧油の流量が過剰になるほど、油圧ポンプ2から
ハイ弁5bを介して油圧シリンダ6aに供給される圧油
の流量が減らされ、圧油のリリーフロス、エネルギーロ
スが低減される。
【0046】また、第7発明では、油圧ポンプから吐出
される圧油を供給することにより駆動される第1および
第2の油圧アクチュエータと、操作子の操作量に応じて
駆動され、駆動量に応じた流量の圧油を前記第1の油圧
アクチュエータに供給する第1の操作弁と、前記操作子
の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた流量の圧油
を前記第1の油圧アクチュエータに供給する第2の操作
弁とを具えた油圧駆動機械において、前記操作子の操作
量に応じたパイロット圧のパイロット圧油を、前記第1
の操作弁に加えることによって当該第1の操作弁を駆動
させる第1の操作弁駆動手段と、前記第2の油圧アクチ
ュエータが作動されたか否かに応じて、前記操作子の操
作量と前記第2の操作弁の駆動量との対応関係を異なら
せた各対応関係を設定する設定手段と、前記第2の油圧
アクチュエータが作動されたか否かを検出する作動検出
手段と、前記作動検出手段の検出結果に対応する対応関
係を前記各対応関係の中から選択し、前記操作子の操作
量に対応する前記第2の操作弁の駆動量を、この選択し
た対応関係から求め、この求められた駆動量に応じたレ
ベルの電気信号を前記第2の操作弁に加えることによっ
て前記第2の操作弁を駆動させる第2の操作弁駆動手段
とを具えるようにしている。
【0047】第7発明によれば、図7(b)に示すよう
に、第2の油圧アクチュエータ6cが作動されたか否か
が検出される(ステップ602)。
【0048】そして、この作動検出結果に対応する対応
関係が各対応関係603、604の中から選択され、操
作子7aの操作量Ppに対応する第2の操作弁5bの駆
動量iが、この選択した対応関係から求められ、この求
められた駆動量iに応じたレベルの電気信号iが第2の
操作弁5bに加えられることによって第2の操作弁5b
が駆動される。
【0049】したがって、たとえば、ステップ603で
求められた指令電流iを、電磁比例制御弁9aを介して
ハイ弁5bに出力したときには、より多くの流量をハイ
弁5bを介してブーム用シリンダ6aに供給することが
できる。このため、ホイスト旋回作業時に流量が不足し
がちなブーム用油圧シリンダ6aにより多くの圧油流量
を供給することができ、旋回動作よりもブームによる持
ち上げ動作が優先され、ホイスト旋回作業時の作業性が
向上することになる。
【0050】第8発明では、油圧ポンプから吐出される
圧油を供給することにより駆動される第1および第2の
油圧アクチュエータと、操作子の操作量に応じて駆動さ
れ、駆動量に応じた流量の圧油を前記第1の油圧アクチ
ュエータに供給する第1の操作弁と、前記操作子の操作
量に応じて駆動され、駆動量に応じた流量の圧油を前記
第1の油圧アクチュエータに供給する第2の操作弁とを
具えた油圧駆動機械において、前記操作子の操作量に応
じたパイロット圧のパイロット圧油を、前記第1の操作
弁に加えることによって当該第1の操作弁を駆動させる
第1の操作弁駆動手段と、前記第2の油圧アクチュエー
タが作動されたか否かに応じて、前記第2の操作弁の駆
動量に制御される開口値を異なる一定値に設定する設定
手段と、前記第2の油圧アクチュエータが作動されたか
否かを検出する作動検出手段と、前記作動検出手段の検
出結果に対応する一定値を前記各一定値の中から選択
し、この選択した一定値の駆動量に応じたレベルの電気
信号を前記第2の操作弁に加えることによって前記第2
の操作弁を駆動させる第2の操作弁駆動手段とを具える
ようにしている。
【0051】第8発明によれば、第7発明と同様の効果
が得られる。
【0052】ただし、図7(b)のステップ605、6
06に示すように、第2の操作弁5bの駆動量iは一定
値に設定される。
【0053】したがって、操作子7aの操作量Ppを検
出するセンサ10a、10bの配設を省略することがで
き、コストを低く抑えることができるとともに、信頼性
を高めることができる。
【0054】また、第9発明では、油圧ポンプから吐出
される圧油を供給することにより駆動される第1および
第2の油圧アクチュエータと、前記第1および第2の油
圧アクチュエータによって駆動される第1および第2の
作業機と、操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に
応じた流量の圧油を前記第1の油圧アクチュエータに供
給する第1の操作弁と、前記操作子の操作量に応じて駆
動され、駆動量に応じた流量の圧油を前記第1の油圧ア
クチュエータに供給する第2の操作弁とを具えた油圧駆
動機械において、前記操作子の操作量に応じたパイロッ
ト圧のパイロット圧油を、前記第1の操作弁に加えるこ
とによって当該第1の操作弁を駆動させる第1の操作弁
駆動手段と、前記第1および第2の作業機の姿勢角度
と、前記第2の操作弁の駆動量との対応関係を設定する
設定手段と、前記第1および第2の作業機の姿勢角度を
検出する姿勢角度検出手段と、前記姿勢角度検出手段で
検出された姿勢角度に対応する前記第2の操作弁の駆動
量を、前記対応関係から求め、この求められた駆動量に
応じたレベルの電気信号を前記第2の操作弁に加えるこ
とによって前記第2の操作弁を駆動させる第2の操作弁
駆動手段とを具えるようにしている。
【0055】また、第10発明では、油圧ポンプから吐
出される圧油を供給することにより駆動される第1およ
び第2の油圧アクチュエータと、前記第1および第2の
油圧アクチュエータによって駆動されるブームおよびア
ームと、操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応
じた流量の圧油を前記第1の油圧アクチュエータに供給
する第1の操作弁と、前記操作子の操作量に応じて駆動
され、駆動量に応じた流量の圧油を前記第1の油圧アク
チュエータに供給する第2の操作弁とを具えた油圧駆動
機械において、前記操作子の操作量に応じたパイロット
圧のパイロット圧油を、前記第1の操作弁に加えること
によって当該第1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆
動手段と、前記アームの回転角度またはブームおよびア
ームの各回転角度と、前記第2の操作弁の駆動量との対
応関係を設定する設定手段と、前記アームの回転角度ま
たはブームおよびアームの各回転角度を検出する回転角
度検出手段と、前記アームが掘削方向に作動されている
ことを検出する掘削方向作動検出手段と、前記掘削方向
作動検出手段によって前記アームが掘削方向に作動され
ていることが検出された場合に、前記回転角度検出手段
で検出された回転角度に対応する駆動量を、前記対応関
係から求め、この求められた駆動量に応じたレベルの電
気信号を前記第2の操作弁に加えることによって前記第
2の操作弁を駆動させる第2の操作弁駆動手段とを具え
るようにしている。
【0056】第9発明、第10発明によれば、図10
(b)に示すように、各作業機17、18の現在の姿勢
角度(θ1+θ2あるいはθ2)に対応する電気信号iが
求められる(ステップ702d)。そして、この電気信
号(指令電流)iが、電磁比例制御弁9aを介して第2
の操作弁であるハイ弁5bに出力される(ステップ70
4)。このため、各回転角度の和θ1+θ2が小さくなる
ほど、指令電流iが小さくなり、油圧ポンプ2からハイ
弁5bを介してブーム用油圧シリンダ6bに供給される
圧油流量が少なくなり、ブーム17を、より微操作する
ことができる。したがって、各回転角度の和θ1+θ2の
値が小さいスキトリ作業の初期の段階でブームを微操作
することができる。一方、各回転角度の和θ1+θ2が大
きくなるほど、指令電流iが大きくなり、油圧ポンプ2
からハイ弁5bを介してブーム用油圧シリンダ6bに供
給される圧油流量を大きくでき、ブーム17を、より迅
速に作動させることができる。したがって、各回転角度
の和θ1+θ2の値が大きいスキトリ作業の後期の段階で
ブームを迅速に作動させることができる。これによって
スキトリ作業時の作業効率が飛躍的に向上する。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0058】図1は、本実施形態のHi−Low弁シス
テムを示す油圧回路図である。なお、実施形態では、油
圧駆動機械として、作業機としてブーム、アーム等を備
えた油圧ショベルに適用される場合を想定している。
【0059】すなわち、図1に示すように、この油圧駆
動制御装置は、原動機(エンジン)4と、この原動機4
によって駆動される可変容量型の油圧ポンプ1、2と、
同原動機4によって駆動され、パイロット用の圧油を吐
出するパイロットポンプ3と、油圧ポンプ1から吐出さ
れた圧油が流入されることによってロッドが伸張または
縮退駆動されるブーム用油圧シリンダ6aと、油圧ポン
プ2から吐出された圧油が流入されることによってロッ
ドが伸張または縮退駆動されるアーム用油圧シリンダ6
bと、油圧ポンプ1から、油圧シリンダ6aに圧油を供
給するための圧油供給管路20と、この圧油供給管路2
0上に設けられ、スプールストローク位置に応じて開口
面積が変化されることにより油圧ポンプ1から吐出され
る圧油の流量を制御して、これを上記油圧シリンダ6a
に供給する第1の流量制御弁であるロー弁5aと、油圧
ポンプ2から、油圧シリンダ6cに圧油を供給するため
の圧油供給管路25と、この圧油供給管路25上に設け
られ、同様に油圧ポンプ2から吐出される圧油の流量を
制御して、これを上記油圧シリンダ6bに供給する流量
制御弁5cと、圧油供給管路25から分岐され、油圧ポ
ンプ2から、油圧シリンダ6aに圧油を供給する圧油供
給管路21と、この圧油供給管路21上に設けられ、同
様に油圧ポンプ2から吐出される圧油の流量を制御し
て、これを上記油圧シリンダ6aに供給する第2の流量
制御弁であるハイ弁5bと、上記ロー弁5a、ハイ弁5
bに対応して設けられ、これら流量制御弁5a、5bの
のスプールストローク位置を操作する操作レバー7a
と、上記流量制御弁5cに対応して設けられ、この流量
制御弁5cのスプールストローク位置を操作する操作レ
バー7bと、操作レバー7aの操作量が大きくなるほ
ど、ハイ弁5bの開口を大きくする指令電流iを生成し
てこれを出力するコントローラ8と、このコントローラ
8から出力される指令電流iを、パイロット圧Ppに変
換して、このパイロット圧油をパイロットライン11c
を介してハイ弁5bの油圧シリンダ6aの伸張駆動側の
入力ポートに加える電磁比例制御弁9aと、同じくコン
トローラ8から出力される指令電流iを、パイロット圧
Ppに変換して、このパイロット圧油をパイロットライ
ン11dを介してハイ弁5bの油圧シリンダ6aの縮退
駆動側の入力ポートに加える電磁比例制御弁9bとから
構成されている。
【0060】油圧シリンダ6a、6bのロッドは、図示
せぬブーム、アームに各々接続されており、これら油圧
シリンダ6a、6bが駆動されることにより、ブーム、
アームが各々上下方向に回動される。なお、他の作業機
を駆動する機構は省略している。
【0061】ブーム用操作レバー7aには減圧弁が付設
されており、操作レバー7aが油圧シリンダ6aのロッ
ドを伸張させる方向に操作された場合に、パイロットポ
ンプ3からのパイロット圧油が操作量の大きさに応じた
パイロット圧Ppまで減圧されて、パイロットライン1
1aを介して、ロー弁5aの対応する入力ポートに加え
られる。同様に、操作レバー7aが油圧シリンダ6aの
ロッドを縮退させる方向に操作された場合に、パイロッ
トポンプ3からのパイロット圧油が操作量の大きさに応
じたパイロット圧Ppまで減圧されて、他方のパイロッ
トライン11bを介して、ロー弁5aの他方の入力ポー
トに加えられる。
【0062】同様にアーム用操作レバー7bには減圧弁
が付設されており、操作レバー7bが油圧シリンダ6b
のロッドを伸張させる方向に操作された場合に、パイロ
ットポンプ3からのパイロット圧油が操作量の大きさに
応じたパイロット圧Ppまで減圧されて、パイロットラ
イン11eを介して、流量制御弁5cの対応する入力ポ
ートに加えられる。同様に、操作レバー7bが油圧シリ
ンダ6bのロッドを縮退させる方向に操作された場合
に、パイロットポンプ3からのパイロット圧油が操作量
の大きさに応じたパイロット圧Ppまで減圧されて、他
方のパイロットライン11fを介して、流量制御弁5c
の他方の入力ポートに加えられる。
【0063】そして、パイロットライン11a上の操作
量に応じたパイロット圧Ppはパイロット圧センサ10
aで検出されるとともに、パイロットライン11b上の
操作量に応じたパイロット圧Ppはパイロット圧センサ
10bで検出され、コントローラ8に入力される。
【0064】図1(b)は、同図(a)のコントローラ
8で行われるハイ弁5bの制御の内容を説明するフロー
チャートである。以下、この図1(b)を併せ参照して
説明する。
【0065】本実施形態では、操作レバー7aの操作量
が大きくなるほど、ロー弁5a、ハイ弁5bの各々の開
口量が大きくなるようにこれら各制御制御弁5a、5b
が制御される。ただし、ハイ弁5bに関しては操作方向
によって駆動量の大きさが異なる。
【0066】いま、操作レバー7aが操作されると、パ
イロットポンプ3からのパイロット圧油が、操作量の大
きさに応じたパイロット圧まで減圧されて、パイロット
ライン11a、または11bを介して、ロー弁5aのロ
ッドの各々の動作方向に対応する入力ポートに加えられ
る。これにより、操作レバー7aの操作量が大きくなる
につれて、ロー弁5aのスプールストロークが増加さ
れ、ロー弁5aの流入開口が開けられ、油圧アクチュエ
ータ6aに供給される圧油の流量が増加される。
【0067】このとき、パイロットライン11aと11
bに各々設けられたパイロット圧センサ10a、10b
によって、パイロットライン11a、11b上のパイロ
ット圧油のパイロット圧Ppが各々検出される(同図
(b)のステップ100)。
【0068】ここで、操作レバー7aの操作量を示すパ
イロット圧Ppと、コントローラ8から出力される指令
電流iとの対応関係が、パイロット圧Ppの値が大きく
なるにつれて指令電流iが大きくなるような対応関係を
もって、記憶テーブルに記憶されている。
【0069】この対応関係は、パイロット圧Ppが所定
値(ファインコントロール域上限)以上になると指令電
流iが零から正の値をとり、ロッド縮退側(ブーム下げ
側)にレバーが操作された場合の指令電流iの方が、ロ
ッド伸張側(ブーム上げ側)にレバーが操作された場合
の指令電流iよりも小さくなるような対応関係として設
定されている。操作レバー7aがロッド伸張側(ブーム
上げ側)に操作された場合には、一方の記憶テーブル1
01aが選択され、操作レバー7aがロッド縮退側(ブ
ーム下げ側)に操作された場合には、他方の記憶テーブ
ル101bが選択される。
【0070】そこで、パイロット圧センサ10a、10
bで検出されたパイロット圧Ppに対応する指令電流i
が、この記憶テーブルから読み出される(同図(b)の
ステップ101)。
【0071】こうして、記憶テーブルから読み出された
指令電流iが、各々の動作方向に対応する電磁比例制御
弁9aまたは9bに対して出力される(図1(b)のス
テップ102)。
【0072】そして、この電磁比例制御弁9aまたは9
bで指令電流iがパイロット圧に変換され、パイロット
ライン11cまたは11dを介して、ハイ弁5bの各々
の動作方向に対応する入力ポートに加えられる。
【0073】これによってハイ弁5bの流入開口が開け
られ、油圧ポンプ2からハイ弁5bを介して油圧シリン
ダ6aに圧油が供給される。
【0074】ここで、対応関係101a、101bに示
されるように、パイロット圧Ppが上記所定値(ファイ
ンコントロール域上限)に達しない間では、指令電流i
は零であり、ハイ弁5bは駆動されない。よって、ファ
インコントロール域では油圧ポンプ1から吐出された圧
油のみがロー弁5aを介して油圧シリンダ6aに供給さ
れることで、この油圧シリンダ6aが駆動されている。
やがて、パイロット圧Ppが上記所定値(ファインコン
トロール域上限)以上に達すると、指令電流iは正の値
をとり、ハイ弁5bが駆動される。よって、フルレバー
域では、油圧ポンプ1から吐出された圧油がロー弁5a
を介して油圧シリンダ6aに供給されるとともに、油圧
ポンプ2から吐出された圧油がハイ弁5bを介して油圧
シリンダ6aに供給されることで、この油圧シリンダ6
aが駆動される。
【0075】また、操作レバー7aがロッド伸張側(ブ
ーム上げ側)に操作された場合には、一方の対応関係1
01aが選択され、操作レバー7aがロッド縮退側(ブ
ーム下げ側)に操作された場合には、他方の対応関係1
01bが選択される。
【0076】これによって、ロー弁5aとハイ弁5bの
共通化を図るために、これらの弁のロッド縮退側(ブー
ム下げ側)、ロッド伸張側(ブーム上げ側)のスプール
開口を各々同じにしても、ロッド縮退側(ブーム下げ
側)にレバーが操作された場合の指令電流iの方が、ロ
ッド伸張側(ブーム上げ側)にレバーが操作された場合
の指令電流iよりも小さくなり、ハイ弁5bはより少な
い駆動量だけ駆動され油圧シリンダ6aに供給される圧
油の流量は小さくなる。これによりブーム上げ時に対し
てブーム下げ時の流量を少なくでき、無駄なエネルギー
ロスをなくすことができる。これはブームが下げ方向に
作動されるときには重力の影響によって、少ない圧油流
量でブームを駆動できるからである。
【0077】以上のように本実施形態によれば、これに
よって、ロー弁5aとハイ弁5bの共通化を図るため
に、これらの弁のロッド縮退側(ブーム下げ側)、ロッ
ド伸張側(ブーム上げ側)のスプール開口を各々同じに
しても、コントローラ8内の記憶テーブルの内容を、作
業の態様に応じた適切なものにきめ細かく設定すること
ができ、ハイ弁5bの開口をきめ細かく制御することが
できるので、高いレバー操作性を得ることが可能とな
る。
【0078】しかも、コントローラ8自体が故障した
り、コントローラ8と電磁比例制御弁9a、9bとの間
の電気信号線が断線するなどの電気系統の故障が発生し
てハイ弁5bが駆動されなくなっても、残りのロー弁5
aを信頼性の高い機械系統で駆動することができるの
で、高い信頼性も確保することができる。すなわち、電
気系統が故障しても、例えばロー弁5aに対応して走行
用油圧モータが設けられている場合、自力で走行して整
備場まで帰ってくることが可能なので、整備負担を軽く
することができる。又、負荷のかからない作業は、ロー
弁5aだけでも対処できるので、作業を続行することが
可能となる。
【0079】従って、本実施形態装置によれば、高い操
作性と高い信頼性を両立させることができる。さらに、
本実施形態装置が搭載された油圧ショベルは、高い操作
性を備えているので、レバー操作性に関してユーザの要
求が厳しい国内市場で提供しても好適であり、また中古
品として、高い信頼性が要求され電気的な故障に迅速に
対処できない海外市場に提供される場合でも好適であ
る。
【0080】つぎに、コントローラ8自体が故障した
り、コントローラ8と電磁比例制御弁9a、9bとの間
の電気信号線が断線するなどの電気系統の故障が発生し
たとしても、機械系統によってハイ弁5bを駆動させる
ように切り換えることにより、継続してハイ弁5bの駆
動を確保できる実施形態について説明する。
【0081】図2(a)に示す実施形態では、パイロッ
トライン11a、11b上のパイロット圧油を、レバー
の切り換え操作に応じて、パイロットライン11c、1
1dにそれぞれ供給するレバー付き切換弁12aが設け
られている。
【0082】電気系統の故障が生じていないときは、レ
バー操作により切換弁12aは右側に操作されており、
パイロットライン11a、11b上のパイロット圧油
は、パイロットライン11c、11dには供給されな
い。この場合は、図1(a)、(b)で説明したのと同
様に、ハイ弁5bは電気系統(圧力センサ10a、10
b、コントローラ8、電磁比例制御弁9a、9b)によ
って駆動されることになる。
【0083】ここで、コントローラ8自体が故障した
り、コントローラ8と電磁比例制御弁9a、9bとの間
の電気信号線が断線するなどの電気系統の故障が発生し
たことをオペレータが認識すると、レバー操作により切
換弁12aは左側に操作される。これによりパイロット
ライン11a、11b上のパイロット圧油は、パイロッ
トライン11c、11dにそれぞれ供給され、パイロッ
トライン11a、11b上のパイロット圧油がハイ弁5
bの入力ポートに加えられる。
【0084】したがってロー弁5aとともにハイ弁5b
は、機械系統(操作レバー7aの減圧弁、パイロットラ
イン11a、11b、切換弁12a、パイロットライン
11c、11d)によって駆動され、電気系統の故障に
かかわらずに継続して油圧ポンプ2から吐出される圧油
を油圧シリンダ6aに供給させることができる。
【0085】なお、本実施形態では、電気系統の故障が
発生した場合に、切換弁12aのレバーを、機械系統に
よってハイ弁5bを駆動させる側に切り換えるようにし
ているが、高い信頼性が要求され電気的な故障に対処で
きない海外市場に輸出する場合に、切換弁12aのレバ
ーを、機械系統によってハイ弁5bを駆動させる側に切
り換えてもよい。
【0086】なお、図2(a)に示す実施形態では、一
つのレバー付き切換弁12aにより、ロッド伸張側(ブ
ーム上げ側)、ロッド縮退側(ブーム下げ側)の両方を
同時に切り換えるようにしているが、図2(b)に示す
ように、レバー付き切り換え弁12bをロッド伸張側
(ブーム上げ側)、ロッド縮退側(ブーム下げ側)それ
ぞれに設けて、ロッド伸張側(ブーム上げ側)、ロッド
縮退側(ブーム下げ側)を独立して切り換えるようにし
てもよい。
【0087】図2(b)に示す実施形態では、パイロッ
トライン11a上のパイロット圧油を、レバーの切り換
え操作に応じて、パイロットライン11cに供給するレ
バー付き切換弁12cが設けられている。
【0088】電気系統の故障が生じていないときは、レ
バー操作により切換弁12cは図面下側に操作されてお
り、パイロットライン11a上のパイロット圧油は、パ
イロットライン11cには供給されない。この場合は、
図1(a)、(b)で説明したのと同様に、ハイ弁5b
は電気系統(圧力センサ10a、10b、コントローラ
8、電磁比例制御弁9a、9b)によって駆動されるこ
とになる。
【0089】ここで、コントローラ8自体が故障した
り、コントローラ8と電磁比例制御弁9a、9bとの間
の電気信号線が断線するなどの電気系統の故障が発生し
たことをオペレータが認識すると、レバー操作により切
換弁12cは図面上側に操作される。これによりパイロ
ットライン11a上のパイロット圧油は、パイロットラ
イン11cに供給され、パイロットライン11a上のパ
イロット圧油がハイ弁5bのロッド伸張側の入力ポート
に加えられる。
【0090】したがって、操作レバー7aがロッド伸張
側(ブーム上げ側)に操作されると、ロー弁5aととも
にハイ弁5bは、機械系統(操作レバー7aの減圧弁、
パイロットライン11a、切換弁12c、パイロットラ
イン11c)によって駆動され、電気系統の故障にかか
わらずに継続して油圧ポンプ2から吐出される圧油を油
圧シリンダ6aに供給させることができる。
【0091】ロッド縮退側(ブーム下げ側)にも切換弁
12cと同様の切換弁12dが設けられ、同様の切換え
がなされる。
【0092】なお、ロッド縮退側(ブーム下げ側)にお
ける切換弁12dの配設を省略してもよい。これはブー
ム下げ時は重力の影響によって油圧シリンダ6aに供給
する圧油の流量が少なくてすむので、特にハイ弁5bか
ら油圧シリンダ6aに対して圧油を供給しなくても流量
不足の問題は生じないからである。
【0093】さて、油圧シリンダ6aにかかる負荷が変
動することによって、ハイ弁5bから油圧シリンダ6a
に供給する圧油の流量の制御性が損なわれることがあ
る。以下に説明する実施形態は、油圧シリンダ6aにか
かる負荷が変動したとしても、これに影響されることな
くハイ弁5bから油圧シリンダ6aに供給する圧油の流
量の制御を精度よく行うことができる実施形態である。
【0094】図3(a)に示す油圧回路は、基本的には
図1(a)に示す油圧回路と同様であり、油圧シリンダ
6aに供給する圧油の負荷圧を検出する負荷圧センサ1
3a、13bを設け、この負荷圧センサ13a、13b
の検出負荷圧に基づいた処理をコントローラ8内で行っ
ている点が異なる。
【0095】図3(a)に示すように、ロー弁5aと油
圧シリンダ6aのヘッド室との間の圧油供給路23上
に、負荷圧センサ13aが設けられるとともに、ロー弁
5aと油圧シリンダ6bのボトム室との間の圧油供給路
24上に、負荷圧センサ13bが設けられ、各負荷圧セ
ンサ13a、13bにより油圧シリンダ6aに供給され
る圧油の負荷圧PLが検出される。
【0096】なお、以下の説明では、操作レバー7aが
油圧シリンダ6aのロッドを伸張させる側に操作された
場合を想定する。なお、操作レバー7aが油圧シリンダ
6aのロッドを縮退させる側に操作された場合について
も同様の処理が実行される。
【0097】コントローラ8内では、負荷圧センサ13
bで検出されるロッド伸張側の負荷圧PL(同図(b)
のステップ302)がローパスフィルタに通され、低周
波成分だけが取り出される。そして、負荷圧PLからロ
ーパスフィルタを通った低周波成分を減算する演算がな
される(ステップ303)。
【0098】これにより、負荷圧PLの高周波成分だけ
が取り出される(同図(b)のステップ304)。
【0099】一方、パイロット圧センサ10aで検出さ
れるロッド伸張側のレバー操作量を示すパイロット圧P
p(図3(b)のステップ300)に対応する指令電流
iが、記憶テーブルの記憶内容から読み出される。記憶
テーブルには、パイロット圧Ppと、指令電流iとの対
応関係が、パイロット圧Ppが大きくなるにつれてコン
トローラ8から出力される指令電流iが大きくなるよう
な対応関係をもって記憶されている(図3(b)のステ
ップ301)つぎに、この読み出された指令電流iか
ら、ステップ304で求められた負荷圧PLの高周波成
分を減算する処理が実行される(図3(b)のステップ
305)。
【0100】そして、電磁比例制御弁9aに対して、ス
テップ305で求められた指令電流iが出力される(図
3(b)のステップ306)。指令電流iは電磁比例制
御弁9aでパイロット圧Ppに変換された上で、ハイ弁
5bのロッド伸張側入力ポートに加えられる。
【0101】このため、負荷圧PLが高くなったときに
は、指令電流値iが小さくなり、ハイ弁5bの流入開口
が減少し、油圧ポンプ2からハイ弁5bを介して油圧シ
リンダ6aに供給される圧油の流量が減らされる。逆
に、負荷圧PLが低くなったときには、指令電流値iが
大きくなり、ハイ弁5bの流入開口が増加し、油圧ポン
プ2からハイ弁5bを介して油圧シリンダ6aに供給さ
れる圧油の流量が増加される。
【0102】したがって油圧シリンダ6aにかかる負荷
圧PLが変動したとしても、この負荷圧PLの変動をなく
すような指令電流iをハイ弁5bに対して出力すること
ができ、油圧シリンダ6aに供給される圧油の流量の変
動を抑えることができ、ハイ弁5bから油圧シリンダ6
aに供給される圧油の流量の制御の制御性が向上し、か
かる制御を精度よく行うことができるようになる。
【0103】つぎに、操作レバー7aの操作量をパイロ
ット圧Ppとして検出せずとも図3に示す実施形態と同
等の制御性向上が得られる実施形態について図4を参照
して説明する。
【0104】図4(a)に示すように、この油圧回路で
は、図2(b)で説明したのと同様のレバー付き切換弁
12c、12dが使用される。また、操作レバー7aの
操作量をパイロット圧Ppとして検出しなくてもよいた
め圧力センサ10a、10bの配設を省略することがで
きる。
【0105】図4(b)はコントローラ8で行われる処
理を示している。この図4(b)に示す処理では、図3
(b)に示す処理とは異なり、操作レバー7aの操作量
を示すパイロット圧検出信号Ppは不要である。図3
(b)に示すステップ300、301の代わりに、図4
(b)に示すステップ400の処理が実行される。
【0106】すなわち、指令電流iが記憶された記憶テ
ーブルには、指令電流値i一定となる、時間tと指令電
流iの対応関係が記憶されている。この指令電流iの一
定値の大きさは、たとえばハイ弁5bの開口量最大値に
対応する電流値に設定されておかれる。こうして記憶テ
ーブルから一定値の指令電流iが読み出される(同図
(b)のステップ400)。
【0107】つぎに、この記憶テーブルから読み出され
た指令電流iから、上記ステップ304で求められた負
荷圧PLの高周波成分が減算される(同図(b)のステ
ップ404)。
【0108】そして、電磁比例制御弁9aに対して、ス
テップ404で求められた指令電流iが出力される(図
4(b)のステップ405)。指令電流iは電磁比例制
御弁9aでパイロット圧Ppに変換された上で、ハイ弁
5bのロッド伸張側入力ポートに加えられる。
【0109】ここで、電磁比例制御弁9aに供給される
供給圧油は、パイロットライン11aから供給されてい
る。よって、この実施形態での電磁比例制御弁9aで
は、開口は一定にしておいて操作レバー7aの操作量に
応じて変化されたパイロット圧Ppの前記供給圧油によ
ってハイ弁5bを駆動するようにしている。
【0110】このため、負荷圧PLが高くなったときに
は、指令電流値iが小さくなり、ハイ弁5bの流入開口
が閉じられ、油圧ポンプ2からハイ弁5bを介して油圧
シリンダ6aに供給される圧油の流量が減らされる。逆
に、負荷圧PLが低くなったときには、指令電流値iが
大きくなり、ハイ弁5bの流入開口が開けられ、油圧ポ
ンプ2からハイ弁5bを介して油圧シリンダ6aに供給
される圧油の流量が増加される。
【0111】したがって油圧シリンダ6aにかかる負荷
圧PLが変動したとしても、この負荷圧PLの変動をなく
すような指令電流iをハイ弁5bに対して出力すること
ができ、油圧シリンダ6aに供給される圧油の流量の変
動を抑えることができ、ハイ弁5bから油圧シリンダ6
aに供給される圧油の流量の制御の制御性が向上し、か
かる制御を精度よく行うことができるようになる。
【0112】このように、レバー操作量いかんにかかわ
らずに一定の指令電流i(ハイ弁5bの開口量最大値)
から、負荷圧PLの変動分である高周波成分を減算した
としても、油圧シリンダ6aにかかる負荷圧PLの変動
を抑制できる制御を行うことができる。
【0113】しかも、この図4に実施形態によれば、上
記図3に示す実施形態では必要であった圧力センサ(パ
イロット圧センサ10a、10b)を設ける必要がない
ので、油圧システムを低コストで、簡易な構成で構築す
ることができる。また、センサをなくすことによって信
頼性が高められる。
【0114】さて、油圧ポンプ1の吐出圧Pが高くな
り、ロー弁5aから油圧シリンダ6aに供給される圧油
の流量が過剰となっている状態で、さらにハイ弁5bを
介して油圧ポンプ2の吐出圧油を油圧シリンダ6aに供
給して圧油の流量を増やすことは、圧油のリリーフを招
き、エネルギーロスを招来する。したがって、油圧ポン
プ1の吐出圧Pが大きくなるほど、油圧ポンプ2からハ
イ弁5bを介して油圧シリンダ6aに供給される圧油の
流量を減らしてやる必要がある。
【0115】以下に説明する実施形態では、油圧ポンプ
1の吐出圧Pが大きくなるにつれて、油圧ポンプ2から
ハイ弁5bを介して油圧シリンダ6aに供給される圧油
の流量を減らすようにして、エネルギーロスを低減させ
るようにしている。
【0116】なお、この実施形態でも、操作レバー7a
が油圧シリンダ6aのロッドを伸張させる側に操作され
た場合を想定している。操作レバー7aが油圧シリンダ
6aのロッドを縮退させる側に操作された場合にも同様
の処理が実行される。
【0117】図5(a)に示すように、この実施形態の
油圧回路では、ロー弁5aと油圧ポンプ1との間の圧油
供給路20上に、油圧ポンプ1の吐出圧Pを検出するポ
ンプ圧センサ14が設けられる。
【0118】コントローラ8内では、図5(b)に示す
処理が実行される。
【0119】すなわち、ポンプ圧センサ14で検出され
る吐出圧P(同図(b)のステップ502)に対応する
指令電流iが、記憶テーブルに記憶された対応関係から
読み出される。この記憶テーブルには、ポンプ吐出圧P
と、指令電流iの対応関係が、油圧ポンプ1の吐出圧P
が大きくなるにつれて指令電流iが小さくなるような対
応関係をもって記憶されている(同図(b)のステップ
503)。
【0120】一方、操作レバー7aのロッド伸張側の操
作量を示すパイロット圧Ppがパイロット圧センサ10
aで検出され(同図(b)のステップ500a)、この
パイロット圧Ppに対応する指令電流iが、記憶テーブ
ルに記憶された対応関係から読み出される。この記憶テ
ーブルには、パイロット圧Ppが大きくなるほど、指令
電流iが大きくなる対応関係をもって、パイロット圧P
pと、指令電流iの対応関係が記憶されている(同図
(b)のステップ500b)。
【0121】つぎに、上記ステップ500bで求められ
た指令電流iと上記ステップ503で求められた指令電
流iのうちで、小さい方の指令電流値iが選択される
(同図(b)のステップ504)。
【0122】そして、ステップ504で選択された指令
電流iが電磁比例制御弁9aに対して出力される(同図
(b)のステップ505)。出力された指令電流iは、
電磁比例制御弁9aでパイロット圧に変換されてハイ弁
5bのロッド伸張側入力ポートに加えられ、油圧ポンプ
2から吐出された圧油がハイ弁5bを介して油圧シリン
ダ6aに供給される。
【0123】この結果、ステップ503に示される対応
関係からも明らかなように、油圧ポンプ1のポンプ吐出
圧Pが高くなるにつれて、ハイ弁5bに対する指令電流
iは小さくなり、油圧ポンプ2からハイ弁5bを介して
油圧シリンダ6aに供給される圧油の流量は小さくな
る。これにより、油圧ポンプ1の吐出圧Pが高くなり油
圧シリンダ6aに供給される圧油の流量が過剰になるほ
ど、油圧ポンプ2からハイ弁5bを介して油圧シリンダ
6aに供給される圧油の流量が減らされ、圧油のリリー
フロス、エネルギーロスが低減される。
【0124】なお、ステップ500(ステップ500
a、500b)の代わりに、図6に示す構成で、図5の
ステップ501の処理を実行してもよい。ステップ50
1の記憶テーブルには、指令電流値iが一定となる、時
間tと指令電流iの対応関係が記憶されている。この指
令電流iの一定値の大きさは、たとえばハイ弁5bの開
口量最大値に対応する電流値に設定されておかれる。こ
うして記憶テーブルから一定値の指令電流iが読み出さ
れる(同図(b)のステップ501)。
【0125】このステップ501の処理を実行するとき
には、操作レバー7aの操作量をパイロット圧Ppとし
て検出する必要がないので、圧力センサ(パイロット圧
センサ)10a、10bの配設を省くことができる。
【0126】ここで、電磁比例制御弁9aに供給される
供給圧油は、パイロットライン11aから供給されてい
る。よって、この実施形態での電磁比例制御弁9aで
は、開口は一定にしておいて操作レバー7aの操作量に
応じて変化されたパイロット圧Ppの前記供給圧油によ
ってハイ弁5bを駆動するようにしている。
【0127】さて、複数の作業機を複合操作する場合に
は、特定の作業機の油圧アクチュエータで、要求流量に
対して供給流量が不足しがちである。このため、この特
定の作業機の油圧アクチュエータに、より多くの流量を
供給してやり、作業性を向上させたいとの要請がある。
たとえば、旋回操作とブーム上げを同時に行うホイスト
旋回作業時には、ブーム用油圧シリンダにより多くの流
量を供給することで、旋回動作よりブームによる持ち上
げ動作を優先させてやり、作業効率を向上させたいとの
要請がある。
【0128】図7に示す実施形態は、ホイスト旋回作業
時に、旋回用油圧モータ6cよりもブーム用油圧シリン
ダ6aに多くの圧油を供給することで、この要請を満た
すことができる実施形態である。
【0129】図7(a)に示す油圧回路は、基本的には
図1(a)に示す油圧回路と同様である。ただし、アー
ム用油圧シリンダ6bの代わりに、圧油が流入されるこ
とによって左側または右側に回転される旋回用油圧モー
タ6cが配設される。この旋回用油圧モータ6cによっ
て、図示しない油圧ショベルの上部旋回体が下部走行体
に対して相対的に旋回される。また、パイロットライン
11eを通過するパイロット圧油と、パイロットライン
11fを通過するパイロット圧油のうちで、パイロット
圧の大きい方のパイロット圧油を通過させるシャトル弁
15が設けられている。このシャトル弁15を通過した
パイロット圧油のパイロット圧はパイロット圧検出スイ
ッチ16で検出される。このパイロット圧検出スイッチ
16によって、操作レバー7bが一定操作量以上操作さ
れたことが検出される。パイロット圧検出スイッチ16
で操作レバー7bが一定操作量以上操作されたことが検
出されると、旋回操作されたことを示すオン信号が、コ
ントローラ8に入力される。
【0130】コントローラ8では、図7(b)に示す処
理が実行される。
【0131】すなわち、コントローラ8内では、まず、
ブーム用操作レバー7aのロッド伸張側(ブーム上げ
側)操作量を示すパイロット圧がパイロット圧センサ1
0aから入力され(ステップ600)、さらに旋回用操
作レバー7bが操作されたことを示すオン信号がパイロ
ット圧検出スイッチ16から入力される(同図(b)の
ステップ601)。
【0132】ここで、パイロット圧検出スイッチ16か
らオン信号が出力されている場合には、現在、旋回用油
圧モータ6cが駆動されており(上部旋回体が旋回作動
しており)、ブームが上げ側に作動されているホイスト
旋回作業中であると判断される(同図(b)のステップ
602の判断YES)。
【0133】このときには、手順はステップ603に移
行されて、現在のパイロット圧センサ10aの検出パイ
ロット圧Ppに対応する指令電流iが、記憶テーブルに
記憶された対応関係から読み出される。ここで、この記
憶テーブルには、パイロット圧Ppと指令電流iの対応
関係が、パイロット圧Ppが大きくなるほど指令電流i
が大きくなる対応関係をもって記憶されている(ステッ
プ603)。
【0134】一方、パイロット圧検出スイッチ16から
オン信号が出力されていない場合には、現在、旋回用油
圧モータ6cが駆動されておらず、ホイスト旋回作業中
ではないと判断される(同図(b)のステップ602の
判断NO)。
【0135】このときには、手順はステップ604に移
行されて、現在のパイロット圧センサ10aの検出パイ
ロット圧Ppに対応する指令電流iが記憶テーブルに記
憶された対応関係から読み出される。ここで、この記憶
テーブルには、パイロット圧Ppと指令電流iの対応関
係が、パイロット圧Ppが大きくなるほど指令電流iが
大きくなる対応関係をもって記憶されている(ステップ
604)。
【0136】こうして記憶テーブルから読み出された指
令電流iが、ロッド伸張側(ブーム上げ側)の電磁比例
制御弁9aに出力される(ステップ607)。
【0137】ステップ603に記憶された対応関係と、
ステップ604に記憶された対応関係を比較すると、同
じパイロット圧Pp(レバー操作量)であれば、ステッ
プ603に記憶された対応関係の方が、より大きな指令
電流値iを出力することができる。
【0138】したがって、ステップ603で求められた
指令電流iを、電磁比例制御弁9aを介してハイ弁5b
に出力したときには、より多くの流量をハイ弁5bを介
してブーム用シリンダ6aに供給することができる。こ
のため、ホイスト旋回作業時に流量が不足しがちなブー
ム用油圧シリンダ6aにより多くの圧油流量を供給する
ことができ、旋回動作よりもブームによる持ち上げ動作
が優先され、ホイスト旋回作業時の作業性が向上するこ
とになる。
【0139】操作レバー7aがロッド縮退側(ブーム下
げ側)に操作された場合には、図7の実施形態のように
コントローラ8からは図1(b)に示す態様で指令電流
iが電磁比例制御弁9bに出力され、ハイ弁5bがロッ
ド縮退側(ブーム下げ側)に駆動される。かかる処理を
機械系統によって行うようにしてもよい。これを図9に
示す。この図9に示す油圧回路では、操作レバー7aが
ロッド縮退側(ブーム下げ側)に操作されると、パイロ
ットライン11b上のパイロット圧油が、パイロットラ
イン11b´を経由して、パイロットライン11dに供
給され、ハイ弁5bがロッド縮退側(ブーム下げ側)に
駆動される。機械系統によって、ハイ弁5bがロッド縮
退側(ブーム下げ側)に駆動されるように構成してお
り、電気系統、つまり圧力センサ(パイロット圧セン
サ)10b、電磁比例制御弁9bの配設を省くことがで
きる。これにより信頼性をより高めることができるとと
もに、コストを低く抑えることができる。
【0140】また、図7(b)において、ステップ60
3の代わりに、ステップ605の処理を実行するととも
に、ステップ604の代わりに、ステップ606の処理
を実行してもよい。この場合の油圧回路の構成を図8に
示す。ステップ605の記憶テーブルには、指令電流値
i一定となる、時間tと指令電流iの対応関係が記憶さ
れている。この指令電流iの一定値の大きさは、たとえ
ばハイ弁5bの開口量最大値に対応する電流値に設定さ
れておかれる。同様に、ステップ606の記憶テーブル
には、指令電流値i一定となる、時間tと指令電流iの
対応関係が記憶されている。この指令電流iの一定値の
大きさは、ステップ605の対応関係に示される指令電
流値よりも小さい電流値に設定されておかれる。
【0141】ここで、電磁比例制御弁9aに供給される
供給圧油は、パイロットライン11aから供給されてお
り、このパイロットライン11aを通過するパイロット
圧油が電磁比例制御弁9aを介してパイロットライン1
1cに導かれる。一方、電磁比例制御弁9bに供給され
る供給圧油は、パイロットライン11bから供給されて
おり、このパイロットライン11bを通過するパイロッ
ト圧油が電磁比例制御弁9bを介してパイロットライン
11dに導かれる。
【0142】従って、ステップ605では、例えば、7
aがフルレバーとなり、高いパイロット圧のパイロット
圧油が電磁比例制御弁9aに導かれても、この電磁比例
制御弁9aの開口は大きいままなので、パイロットライ
ン11cには11aと同じパイロット圧のパイロット圧
油が通過する。一方、ステップ606では電磁比例制御
弁9aの開口は小さいので、パイロットライン11cに
は11aより低いパイロット圧のパイロット圧油が通過
する。
【0143】すなわち、ホイスト旋回作業時にステップ
605で求められた指令電流iが電磁比例制御弁9aに
出力されれば、流量が不足しがちなブーム用油圧シリン
ダ6aにより多くの圧油流量を供給することができ、旋
回動作よりもブームによる持ち上げ動作が優先され、ホ
イスト旋回作業時の作業性が向上する。
【0144】しかも、これらステップ605、606の
処理を実行するときには、操作レバー7aの操作量をパ
イロット圧Ppとして検出する必要がないので、圧力セ
ンサ(パイロット圧センサ)10a、10bの配設を省
くことができる。
【0145】ところで、油圧ショベルではブームとアー
ムを複合操作することで作業機刃先で平地をならす作業
であるスキトリ作業が行われる。このスキトリ作業の初
期の段階ではブームを微操作する必要があるとともに、
後期の段階ではブームを迅速に作動させる必要がある。
スキトリ作業の初期の段階でブームが敏感に動いてしま
うと作業性が著しく損なわれる。
【0146】図10に示す実施形態では、スキトリ作業
の初期の段階で、ブーム用油圧シリンダに供給される圧
油を減らしてやることで、ブームを微操作させるように
している。
【0147】すなわち、図10(a)に示す油圧回路
は、基本的には図1(a)に示す油圧回路と同様であ
る。ただし、この実施形態では、油圧シリンダ6aによ
って、ブーム17が作動され、油圧シリンダ6bによっ
て、ブーム17に回動自在に連結されたアーム18が作
動される。ブーム17の下げ方向を正とする回転角度で
あって鉛直軸に対するブーム17の回転角度をθ1とす
ると、この回転角度θ1は、回転角度センサ19aによ
って検出される。また、アーム18の掘削方向(アーム
下げ方向)を正とする回転角度であって、ブーム17に
対するアーム18の回転角度をθ2とすると、この回転
角度θ2は、回転角度センサ19bによって検出され
る。回転角度センサ19a、19bは、たとえばブーム
17の根元の回動支点、アーム18の根元の回動支点に
それぞれ設けられたポテンショメータである。これら各
回転角度センサ19a、19bの検出回転角度θ1、θ2
は、コントローラ8に入力される。また、パイロットラ
イン11e上のパイロット圧油のパイロット圧が所定値
以上になったことを検出することで、アーム用操作レバ
ー7bがロッド伸張側(アーム掘削側)に操作され、ア
ーム18が堀削方向に作動されたことを検出するパイロ
ット圧検出スイッチ10cが設けられている。パイロッ
ト圧検出スイッチ10cで、アーム用操作レバー7bが
アーム掘削側に操作されたことが検出されるとオン信号
が、コントローラ8に入力される。
【0148】コントローラ8では、図10(b)に示す
処理が実行される。
【0149】すなわち、コントローラ8内では、まず、
アーム用操作レバー7bがアーム掘削側に操作されたこ
とを示すオン信号がパイロット圧検出スイッチ10cか
ら入力される(同図(b)のステップ702a)。
【0150】ここで、パイロット圧検出スイッチ10c
からオン信号が出力されている場合には、現在、アーム
用油圧シリンダ6bがロッド伸張側に駆動されている
(アーム18がアーム掘削側に作動されている)スキト
リ作業中であると判断される(同図(b)のステップ7
02bの判断YES)。
【0151】このときには、手順はステップ702cに
移行されて、回転角度センサ19a、19bで検出され
た各回転角度θ1、θ2を入力し(ステップ702c)、
これら回転角度の和θ1+θ2に対応する指令電流iが、
記憶テーブルに記憶された対応関係から読み出される。
ここで、この記憶テーブルには、各回転角度の和θ1+
θ2と指令電流iの対応関係が、各回転角度の和θ1+θ
2が大きくなるほど指令電流iが大きくなる対応関係を
もって記憶されている。すなわち、各回転角度の和θ1
+θ2が小さくなるほど、指令電流iが小さくなり、油
圧ポンプ2からハイ弁5bを介してブーム用油圧シリン
ダ6bに供給される圧油流量が少なくなり、ブーム17
を、より微操作することができる。一方、各回転角度の
和θ1+θ2が大きくなるほど、指令電流iが大きくな
り、油圧ポンプ2からハイ弁5bを介してブーム用油圧
シリンダ6bに供給される圧油流量を大きくでき、ブー
ム17を、より迅速に作動させることができる。各回転
角度の和θ1+θ2の値が小さいときは、スキトリ作業の
初期の段階を示している。したがって、スキトリ作業の
初期の段階でブームを微操作することができる。各回角
度の和θ1+θ2が大きいときは、スキトリ作業の後期の
段階を示している。したがって、スキトリ作業の後期の
段階でブームを迅速に作動させることができる(ステッ
プ702d)。
【0152】一方、パイロット圧検出スイッチ10cか
らオン信号が出力されていない場合には、現在、アーム
用油圧シリンダ6bがロッド伸張側に駆動されている
(アーム18がアーム掘削側に作動されている)スキト
リ作業中ではないと判断される(同図(b)のステップ
702bの判断NO)。
【0153】このときには、手順はステップ702eに
移行されて、指令電流iが記憶テーブルに記憶された対
応関係から読み出される。ここで、この記憶テーブルに
は、各回転角度の和θ1+θ2の大きさいかんにかかわら
ずに一定値となる指令電流iが記憶されている。この指
令電流iの一定値の大きさは、たとえばハイ弁5bの開
口量最大値に対応する電流値に設定されておかれる(ス
テップ702e)。
【0154】一方、操作レバー7aのロッド伸張側(ブ
ーム上げ側)の操作量を示すパイロット圧Ppがパイロ
ット圧センサ10aで検出され(同図(b)のステップ
700)、このパイロット圧Ppに対応する指令電流i
が、記憶テーブルに記憶された対応関係から読み出され
る。この記憶テーブルには、パイロット圧Ppが大きく
なるほど、指令電流iが大きくなる対応関係をもって、
パイロット圧Ppと、指令電流iの対応関係が記憶され
ている(同図(b)のステップ701)。なお、図10
(b)のステップ700、701では、操作レバー7a
がブーム上げ側に操作された場合を示しているが、操作
レバー7aがブーム下げ側に操作された場合もステップ
700、701と同様の処理が実行される。つぎに、上
記ステップ701で求められた指令電流iと、上記ステ
ップ702dまたは702eのいずれかで求められた指
令電流iのうちで、小さい方の指令電流値iが選択され
る(同図(b)のステップ703)。
【0155】そして、ステップ703で選択された指令
電流iが電磁比例制御弁9aに対して出力される(同図
(b)のステップ704)。出力された指令電流iは、
電磁比例制御弁9aでパイロット圧に変換されてハイ弁
5bのロッド伸張側入力ポートに加えられ、油圧ポンプ
2から吐出された圧油がハイ弁5bを介して油圧シリン
ダ6aに供給される。
【0156】したがって、ステップ702dに示される
指令電流iが、電磁比例制御弁9aを介してハイ弁5b
に出力されることで、各回転角度の和θ1+θ2が小さく
なるほど、指令電流iが小さくなり、油圧ポンプ2から
ハイ弁5bを介してブーム用油圧シリンダ6bに供給さ
れる圧油流量が少なくなり、ブーム17を、より微操作
することができる。したがって、各回転角度の和θ1+
θ2の値が小さいスキトリ作業の初期の段階でブームを
微操作することができる。一方、各回転角度の和θ1+
θ2が大きくなるほど、指令電流iが大きくなり、油圧
ポンプ2からハイ弁5bを介してブーム用油圧シリンダ
6bに供給される圧油流量を大きくでき、ブーム17
を、より迅速に作動させることができる。したがって、
各回転角度の和θ1+θ2の値が大きいスキトリ作業の後
期の段階でブームを迅速に作動させることができる。こ
れによってスキトリ作業時の作業効率が飛躍的に向上す
る。
【0157】なお、操作レバー7aがロッド縮退側(ブ
ーム下げ側)に操作された場合には、電磁比例制御弁9
bに対して同様の指令電流iが出力され、同様の効果が
得られる。
【0158】この図10(b)に示す実施形態では、ス
キトリ作業の初期の段階であることを、「各回転角度の
和θ1+θ2が小さい」ことをもって判断するようにして
いるが、「θ2が小さい」ことをもって、スキトリ作業
の初期の段階であることを判断するようにしてもよい。
この場合には、回転角度θ1を検出する回転角度センサ
19aの配設を省略することができる。
【0159】また、図10(b)に示す実施形態では、
ステップ703で、ステップ701で求められた指令電
流iと、上記ステップ702dまたは702eのいずれ
かで求められた指令電流iのうちで、小さい方の指令電
流値iを選択して、この選択した指令電流iを電磁比例
制御弁9aに出力するようにしているが、ステップ70
0、701、703の処理を省略してもよい。この場合
の油圧回路の構成を図11に示す。この時ステップ70
2(ステップ702a、702b、702c、702
d、702e)、ステップ704の処理のみが実行さ
れ、上記ステップ702dまたは702eのいずれかで
求められた指令電流iが電磁比例制御弁9aに出力され
ることになる。
【0160】ところで、以上説明してきた各実施形態で
は、油圧ポンプ1、2の2つの油圧ポンプを設けたシス
テムに適用される場合を想定しているが、図12に示す
ように、油圧ポンプ1の一つだけを設けたシステムに、
上述した各実施形態を適用してもよい。
【0161】このように一つの油圧ポンプ1から吐出さ
れる圧油を、各ロー弁5a´、ハイ弁5b´に分配し
て、ロー弁5a´から流出される圧油の流量をハイ弁5
b´から流出される圧油の流量で補い、油圧シリンダ6
aへ必要な流量を供給する場合とは、以下の場合であ
る。
【0162】すなわち、小型の油圧ショベルには、通
常、流量制御弁5a´として、スプールのメータイン開
口の小さいものが装着されている。流量制御弁5a´の
スプールのメータイン開口の大きさによって、油圧シリ
ンダ6aに対する最大供給流量が定まる。したがって、
油圧シリンダ6aの最大供給流量が少量である小型の油
圧ショベルにあっては、こうしたスプールのメータイン
開口の小さい小型の流量制御弁5a´を一つ装着して、
この小型の流量制御弁5a´から油圧シリンダ6aに対
して少量の最大供給流量を供給するだけで十分である。
【0163】ここで、小型の油圧ショベルの構成部品と
の共通化を図ることにより、大型の油圧ショベルの製造
コストを低く抑えたいとの要請がある。
【0164】大型の油圧ショベルにおける油圧シリンダ
6aの最大供給流量は大きく、小型の油圧ショベルに使
用されている小型の流量制御弁5a´を一つ使用しただ
けでは、油圧シリンダ6aへ必要とされる最大供給流量
を供給することができない。
【0165】そこで、大型の油圧ショベルの油圧システ
ムにおいて、図12に示すように、小型の流量制御弁
を、5a´、5b´の2つ配設して、この問題を解決し
ようとするものである。
【0166】図12における油圧回路は、基本的には図
2(b)に示す油圧回路と同様である。ただし、油圧ポ
ンプは油圧ポンプ1の一つのみが設けられ、この油圧ポ
ンプ1と油圧シリンダ6aとの間の圧油供給路20、2
1上に、それぞれ小型の流量制御弁であるロー弁5a
´、ハイ弁5b´が設けられている。
【0167】コントローラ8では、図1(b)ないしは
図3(b)ないしは図4(b)ないしは図5(b)ない
しは図7(b)ないしは図10(b)の処理が実行さ
れ、指令電流iが電磁比例制御弁9aに出力される。こ
れにより電磁比例制御弁9aから指令電流iに応じたパ
イロット圧のパイロット圧油がハイ弁5b´の入力ポー
トに加えられ、ハイ弁5b´が駆動され、ハイ弁5b´
から流出した圧油が油圧シリンダ6aに供給される。
【0168】なお、以上説明した各実施形態では、油圧
ショベルを想定して説明したが、油圧ポンプにより駆動
される油圧機械であれば、任意の油圧駆動機械に適用可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明に係わる油圧駆動機械の
流量制御装置の実施形態を示す図であり、同図(b)
は、同図(a)に示すコントローラで行われる処理を示
すフローチャートである。
【図2】図2(a)、(b)は、本発明に係わる油圧駆
動機械の流量制御装置の実施形態を示す図である。
【図3】図3(a)は、本発明に係わる油圧駆動機械の
流量制御装置の実施形態を示す図であり、同図(b)
は、同図(a)に示すコントローラで行われる処理を示
すフローチャートである。
【図4】図4(a)は、本発明に係わる油圧駆動機械の
流量制御装置の実施形態を示す図であり、同図(b)
は、同図(a)に示すコントローラで行われる処理を示
すフローチャートである。
【図5】図5(a)は、本発明に係わる油圧駆動機械の
流量制御装置の実施形態を示す図であり、同図(b)
は、同図(a)に示すコントローラで行われる処理を示
すフローチャートである。
【図6】図6(a)は、本発明に係わる油圧駆動機械の
流量制御装置の実施形態を示す図である。
【図7】図7(a)は、本発明に係わる油圧駆動機械の
流量制御装置の実施形態を示す図であり、同図(b)
は、同図(a)に示すコントローラで行われる処理を示
すフローチャートである。
【図8】図8は、本発明に係わる油圧駆動機械の流量制
御装置の実施形態を示す図である。
【図9】図9は、図7(a)の変形例を示す図である。
【図10】図10(a)は、本発明に係わる油圧駆動機
械の流量制御装置の実施形態を示す図であり、同図
(b)は、同図(a)に示すコントローラで行われる処
理を示すフローチャートである。
【図11】図11は、本発明に係わる油圧駆動機械の流
量制御装置の実施形態を示す図である。
【図12】図12は、本発明に係わる油圧駆動機械の流
量制御装置の実施形態を示す図である。
【図13】図13(a)、(b)は、従来の油圧システ
ムの油圧回路図である。
【符号の説明】
1、2…油圧ポンプ 3…パイロットポンプ 4…原動機 5a、5b,5c、5a´、5b´…流量制御弁 6a、6b…油圧シリンダ 6c…油圧モータ 7a、7b…操作レバー 8…コントローラ 9a、9b、9c、9d…電磁比例制御弁 10a、10b…パイロット圧センサ 11a、11b、11c、11d、11e、11f…パ
イロットライン 20、21、22、23、24、25…圧油供給管路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプから吐出される圧油を供
    給することにより駆動される油圧アクチュエータと、 操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた流量
    の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第1の操作
    弁と、 前記操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた
    流量の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第2の
    操作弁とを具えた油圧駆動機械において、 前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット
    圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって当該第
    1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段と、 前記操作子の操作量と前記第2の操作弁の駆動量との対
    応関係を設定する設定手段と、 前記操作子の操作量に対応する前記第2の操作弁の駆動
    量を、前記対応関係から求め、この求められた駆動量に
    応じたレベルの電気信号を前記第2の操作弁に加えるこ
    とによって前記第2の操作弁を駆動させる第2の操作弁
    駆動手段とを具えた油圧駆動機械の流量制御装置。
  2. 【請求項2】 油圧ポンプから吐出される圧油を供
    給することにより駆動される油圧アクチュエータと、 操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた流量
    の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第1の操作
    弁と、 前記操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた
    流量の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第2の
    操作弁とを具えた油圧駆動機械において、 前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット
    圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって当該第
    1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段と、 前記操作子の各操作方向に応じて、前記操作子の操作量
    と前記第2の操作弁の駆動量との対応関係を異ならせた
    各対応関係を設定する設定手段と、 前記操作子の操作方向に対応する対応関係を前記各対応
    関係の中から選択して、前記操作子の操作量に対応する
    前記第2の操作弁の駆動量を、この選択した対応関係か
    ら求め、この求められた駆動量に応じたレベルの電気信
    号を前記第2の操作弁に加えることによって前記第2の
    操作弁を駆動させる第2の操作弁駆動手段とを具えた油
    圧駆動機械の流量制御装置。
  3. 【請求項3】 油圧ポンプから吐出される圧油を供
    給することにより駆動される油圧アクチュエータと、 操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた流量
    の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第1の操作
    弁と、 前記操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた
    流量の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第2の
    操作弁とを具えた油圧駆動機械において、 前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット
    圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって当該第
    1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段と、 前記操作子の操作量と前記第2の操作弁の駆動量との対
    応関係を設定する設定手段と、 前記操作子の操作量に対応する前記第2の操作弁の駆動
    量を、前記対応関係から求め、この求められた駆動量に
    応じたレベルの電気信号を前記第2の操作弁に加えるこ
    とによって前記第2の操作弁を駆動させる第2の操作弁
    駆動手段と、 前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット
    圧油を、前記第2の操作弁に加えることによって当該第
    2の操作弁を駆動させるか、あるいは前記第2の操作弁
    駆動手段によって前記第2の操作弁を駆動させるかを切
    り換える切換手段とを具えた油圧駆動機械の流量制御装
    置。
  4. 【請求項4】 油圧ポンプから吐出される圧油を供
    給することにより駆動される油圧アクチュエータと、 操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた流量
    の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第1の操作
    弁と、 前記操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた
    流量の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第2の
    操作弁とを具えた油圧駆動機械において、 前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット
    圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって当該第
    1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段と、 前記操作子の操作量と前記第2の操作弁の駆動量との対
    応関係を設定する設定手段と、 前記油圧アクチュエータにかかる負荷を検出する負荷検
    出手段と、 前記負荷検出手段で検出された負荷検出信号のうちの所
    定の周波数以上の高周波成分を演算する高周波成分演算
    手段と、 前記操作子の操作量に対応する前記第2の操作弁の駆動
    量を、前記対応関係から求め、この求められた駆動量に
    応じたレベルの電気信号から、前記高周波成分演算手段
    で演算された高周波成分を取り除いた補正電気信号を前
    記第2の操作弁に加えることによって前記第2の操作弁
    を駆動させる第2の操作弁駆動手段とを具えた油圧駆動
    機械の流量制御装置。
  5. 【請求項5】 油圧ポンプから吐出される圧油を供
    給することにより駆動される油圧アクチュエータと、 操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた流量
    の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第1の操作
    弁と、 前記操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた
    流量の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第2の
    操作弁とを具えた油圧駆動機械において、 前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット
    圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって当該第
    1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段と、 前記第2の操作弁の駆動量に制御される開口値を一定値
    に設定する設定手段と、 前記油圧アクチュエータにかかる負荷を検出する負荷検
    出手段と、 前記負荷検出手段で検出された負荷検出信号のうちの所
    定の周波数以上の高周波成分を演算する高周波成分演算
    手段と、 前記設定手段に設定された一定値に応じたレベルの電気
    信号から、前記高周波成分演算手段で演算された高周波
    成分を取り除いた補正電気信号を前記第2の操作弁に加
    えることによって前記第2の操作弁を駆動させる第2の
    操作弁駆動手段とを具えた油圧駆動機械の流量制御装
    置。
  6. 【請求項6】 油圧ポンプから吐出される圧油を供
    給することにより駆動される油圧アクチュエータと、 操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた流量
    の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第1の操作
    弁と、 前記操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた
    流量の圧油を前記油圧アクチュエータに供給する第2の
    操作弁とを具えた油圧駆動機械において、 前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット
    圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって当該第
    1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段と、 前記油圧ポンプにかかる負荷を検出するポンプ負荷検出
    手段と、 前記油圧ポンプにかかる負荷が大きくなるほど、前記第
    2の操作弁の駆動量が小さくなるように、油圧ポンプに
    かかる負荷と前記第2の操作弁の駆動量との対応関係を
    設定する設定手段と、 前記ポンプ負荷検出手段で検出された負荷に対応する前
    記第2の操作弁の駆動量を、前記対応関係から求め、こ
    の求められた駆動量に応じたレベルの電気信号を前記第
    2の操作弁に加えることによって前記第2の操作弁を駆
    動させる第2の操作弁駆動手段とを具えた油圧駆動機械
    の流量制御装置。
  7. 【請求項7】 油圧ポンプから吐出される圧油を供
    給することにより駆動される第1および第2の油圧アク
    チュエータと、 操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた流量
    の圧油を前記第1の油圧アクチュエータに供給する第1
    の操作弁と、 前記操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた
    流量の圧油を前記第1の油圧アクチュエータに供給する
    第2の操作弁とを具えた油圧駆動機械において、 前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット
    圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって当該第
    1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段と、 前記第2の油圧アクチュエータが作動されたか否かに応
    じて、前記操作子の操作量と前記第2の操作弁の駆動量
    との対応関係を異ならせた各対応関係を設定する設定手
    段と、 前記第2の油圧アクチュエータが作動されたか否かを検
    出する作動検出手段と、 前記作動検出手段の検出結果に対応する対応関係を前記
    各対応関係の中から選択し、前記操作子の操作量に対応
    する前記第2の操作弁の駆動量を、この選択した対応関
    係から求め、この求められた駆動量に応じたレベルの電
    気信号を前記第2の操作弁に加えることによって前記第
    2の操作弁を駆動させる第2の操作弁駆動手段とを具え
    た油圧駆動機械の流量制御装置。
  8. 【請求項8】 油圧ポンプから吐出される圧油を供
    給することにより駆動される第1および第2の油圧アク
    チュエータと、 操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた流量
    の圧油を前記第1の油圧アクチュエータに供給する第1
    の操作弁と、 前記操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた
    流量の圧油を前記第1の油圧アクチュエータに供給する
    第2の操作弁とを具えた油圧駆動機械において、 前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット
    圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって当該第
    1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段と、 前記第2の油圧アクチュエータが作動されたか否かに応
    じて、前記第2の操作弁の駆動量に制御される開口値を
    異なる一定値に設定する設定手段と、 前記第2の油圧アクチュエータが作動されたか否かを検
    出する作動検出手段と、 前記作動検出手段の検出結果に対応する一定値を前記各
    一定値の中から選択し、この選択した一定値の駆動量に
    応じたレベルの電気信号を前記第2の操作弁に加えるこ
    とによって前記第2の操作弁を駆動させる第2の操作弁
    駆動手段とを具えた油圧駆動機械の流量制御装置。
  9. 【請求項9】 油圧ポンプから吐出される圧油を供
    給することにより駆動される第1および第2の油圧アク
    チュエータと、 前記第1および第2の油圧アクチュエータによって駆動
    される第1および第2の作業機と、 操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた流量
    の圧油を前記第1の油圧アクチュエータに供給する第1
    の操作弁と、 前記操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた
    流量の圧油を前記第1の油圧アクチュエータに供給する
    第2の操作弁とを具えた油圧駆動機械において、 前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット
    圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって当該第
    1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段と、 前記第1および第2の作業機の姿勢角度と、前記第2の
    操作弁の駆動量との対応関係を設定する設定手段と、 前記第1および第2の作業機の姿勢角度を検出する姿勢
    角度検出手段と、 前記姿勢角度検出手段で検出された姿勢角度に対応する
    前記第2の操作弁の駆動量を、前記対応関係から求め、
    この求められた駆動量に応じたレベルの電気信号を前記
    第2の操作弁に加えることによって前記第2の操作弁を
    駆動させる第2の操作弁駆動手段とを具えた油圧駆動機
    械の流量制御装置。
  10. 【請求項10】 油圧ポンプから吐出される圧油を
    供給することにより駆動される第1および第2の油圧ア
    クチュエータと、 前記第1および第2の油圧アクチュエータによって駆動
    されるブームおよびアームと、 操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた流量
    の圧油を前記第1の油圧アクチュエータに供給する第1
    の操作弁と、 前記操作子の操作量に応じて駆動され、駆動量に応じた
    流量の圧油を前記第1の油圧アクチュエータに供給する
    第2の操作弁とを具えた油圧駆動機械において、 前記操作子の操作量に応じたパイロット圧のパイロット
    圧油を、前記第1の操作弁に加えることによって当該第
    1の操作弁を駆動させる第1の操作弁駆動手段と、 前記アームの回転角度またはブームおよびアームの各回
    転角度と、前記第2の操作弁の駆動量との対応関係を設
    定する設定手段と、 前記アームの回転角度またはブームおよびアームの各回
    転角度を検出する回転角度検出手段と、 前記アームが掘削方向に作動されていることを検出する
    掘削方向作動検出手段と、 前記掘削方向作動検出手段によって前記アームが掘削方
    向に作動されていることが検出された場合に、前記回転
    角度検出手段で検出された回転角度に対応する駆動量
    を、前記対応関係から求め、この求められた駆動量に応
    じたレベルの電気信号を前記第2の操作弁に加えること
    によって前記第2の操作弁を駆動させる第2の操作弁駆
    動手段とを具えた油圧駆動機械の流量制御装置。
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