JPH10259619A - 建設機械の制御装置 - Google Patents

建設機械の制御装置

Info

Publication number
JPH10259619A
JPH10259619A JP6511297A JP6511297A JPH10259619A JP H10259619 A JPH10259619 A JP H10259619A JP 6511297 A JP6511297 A JP 6511297A JP 6511297 A JP6511297 A JP 6511297A JP H10259619 A JPH10259619 A JP H10259619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
load
control
boom
stick
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6511297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3641096B2 (ja
Inventor
Shoji Tozawa
祥二 戸澤
Tomoaki Ono
智昭 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP06511297A priority Critical patent/JP3641096B2/ja
Application filed by Caterpillar Mitsubishi Ltd, Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd filed Critical Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority to KR10-1998-0706193A priority patent/KR100378727B1/ko
Priority to US09/101,845 priority patent/US6098322A/en
Priority to CN97192229A priority patent/CN1077187C/zh
Priority to CA002243266A priority patent/CA2243266C/en
Priority to EP97947885A priority patent/EP0905325A4/en
Priority to PCT/JP1997/004550 priority patent/WO1998026132A1/ja
Publication of JPH10259619A publication Critical patent/JPH10259619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3641096B2 publication Critical patent/JP3641096B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械の制御装置に関し、シリンダ式アク
チュエータに対する負荷の増大に応じてその伸縮変位速
度を低減することにより、アクチュエータに作用する負
荷が急激に抜けた場合でも、その伸縮変位をスムーズに
制御できるようにする。 【解決手段】 シリンダ式アクチュエータ121の負荷
が所定値以上の場合に、制御目標値を低減して、シリン
ダ式アクチュエータ121の伸縮変位速度を低減させる
補正手段87をそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地面を掘削する油
圧ショベル等の建設機械に関し、特に、かかる建設機械
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械は、図15に
示すように、無限軌条部500Aを有する下部走行体5
00上に、運転操作室(キャビン)600付きの上部旋
回体100をそなえており、更にこの上部旋回体100
に、ブーム200,スティック300,バケット400
からなる関節式アーム機構を装備した構成となってい
る。
【0003】そして、ストロークセンサ210,22
0,230にて得られた、ブーム200,スティック3
00,バケット400の各伸縮変位情報に基づき、ブー
ム200,スティック300,バケット400を適宜そ
れぞれ油圧シリンダ120,121,122で駆動し
て、バケットの進行方向或いはバケットの姿勢を一定に
保って掘削できるようになっており、これにより、バケ
ット400などの作業部材の位置と姿勢の制御を正確に
且つ安定して行ない得るようになっている。
【0004】具体的に、上述の油圧ショベルは、通常、
ブーム200(油圧シリンダ120),スティック30
0(油圧シリンダ121),バケット400(油圧シリ
ンダ122)がそれぞれ電磁弁などを用いて電気的にP
IDフィードバック制御されるようになっており、作業
部材の位置と姿勢の制御を適宜補正しながら所望の目標
動作(姿勢)を正確に保てるようになっている。
【0005】なお、ここでは、少なくともブーム200
(油圧シリンダ120)及びスティック300(油圧シ
リンダ121)のための油圧回路には、油圧シリンダ1
20,121の伸縮変位速度がそれぞれ油圧シリンダ1
20,121に作用する負荷に依存して変化する、いわ
ゆるオープンセンタ型回路が用いられているものとす
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の油圧
ショベルでは、上述のように油圧回路にオープンセンタ
型回路が用いられているので、例えば、掘削負荷が極端
に大きい場合、その負荷が増大するにつれてブーム20
0(油圧シリンダ120),スティック300(油圧シ
リンダ121)の油圧が上昇して油圧シリンダ120,
121の伸縮変位速度が低減し、最終的にブーム20
0,スティック300の動作(つまり、バケット歯先の
動作)が停止してしまうことがある。
【0007】このとき、PIDフィードバック制御系で
は、バケット歯先の速度情報(P)がゼロになるととも
に位置情報(D)がスティック停止時の値に固定される
ので、これらの情報(比例動作要素)による油圧シリン
ダ120,121の伸縮変位速度の目標速度に影響はな
いが、I(積分要素)がこの制御系に入っているため、
結果的に、各油圧シリンダ120,121の目標速度は
増大し続けることになる。
【0008】従って、この状態で例えばバケット歯先に
ひっかかていた掘削中の岩が崩れるなどしてブーム20
0,スティック300から急に負荷が抜けると、各油圧
シリンダ121,122は、突然、目標速度を大幅に上
回る速度で動き出してしまうことになり、結果として、
掘削作業などの仕上げ精度を大幅に低下させてしまう。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、シリンダに対する負荷の増大に応じてシリン
ダの伸縮変位速度を低減することにより、シリンダに作
用する負荷が急激に抜けた場合でも、シリンダの伸縮変
位をスムーズに制御できるようにした、建設機械の制御
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建設機械の制御装置は、建設機械本体に装備
された関節式アーム機構を構成するアーム部材を、伸縮
変位速度が負荷に応じて変動するシリンダ式アクチュエ
ータで駆動する際に、制御目標値に基づいて、関節式ア
ーム機構が所定の姿勢となるように、シリンダ式アクチ
ュエータを制御する建設機械の制御装置において、シリ
ンダ式アクチュエータの負荷が所定値以上の場合に、制
御目標値を低減して、シリンダ式アクチュエータの伸縮
変位速度を低減させるように、シリンダ式アクチュエー
タを制御すべく構成されたことを特徴としている。
【0011】また、請求項2記載の本発明の建設機械の
制御装置は、建設機械本体と、この建設機械本体に一端
部を枢着され他端側に作業部材を有するとともに、関節
部を介して相互に接続された少なくとも一対のアーム部
材を有する関節式アーム機構と、伸縮変位速度が負荷に
応じて変動するように伸縮動作を行なうことによりアー
ム機構を駆動する複数のシリンダ式アクチュエータを有
するシリンダ式アクチュエータ機構と、アーム機構操作
部材の操作位置情報から制御目標値を求める制御目標値
設定手段と、この制御目標値設定手段で得られた制御目
標値に基づいて、上記の各アーム部材が所定の姿勢とな
るように、シリンダ式アクチュエータを制御する制御手
段と、シリンダ式アクチュエータの負荷状態を検出する
アクチュエータ負荷検出手段とをそなえ、上記の制御手
段が、アクチュエータ負荷検出手段で検出されたシリン
ダ式アクチュエータの負荷が所定値以上の場合に、シリ
ンダ式アクチュエータの負荷状態に応じ、制御目標値設
定手段で設定された制御目標値を低減させて、シリンダ
式アクチュエータによる伸縮変位速度を低減させる第1
補正手段を有していることを特徴としている。
【0012】さらに、請求項3記載の本発明の建設機械
の制御装置は、上記請求項2記載の構成において、上記
の各アーム部材の姿勢情報を検出する姿勢検出手段をそ
なえるとともに、制御手段が、制御目標値設定手段で得
られた制御目標値と姿勢検出手段で検出された上記の各
アーム部材の姿勢情報とに基づいて、上記の各アーム部
材が所定の姿勢となるように、シリンダ式アクチュエー
タをフィードバック制御するように構成されていること
を特徴としている。
【0013】また、請求項4記載の本発明の建設機械の
制御装置は、上記請求項3記載の構成において、アーム
部材姿勢検出手段が、シリンダ式アクチュエータの伸縮
変位情報を検出する伸縮変位検出手段として構成された
ことを特徴としている。さらに、請求項5記載の本発明
の建設機械の制御装置は、上記請求項3記載の構成にお
いて、制御手段が、制御目標値に基づいて、上記の各ア
ーム部材が所定の姿勢となるように、少なくとも比例動
作要素及び積分動作要素を有するフィードバック制御系
にてシリンダ式アクチュエータを制御する手段として構
成されるとともに、アクチュエータ負荷検出手段で検出
されたシリンダ式アクチュエータの負荷が所定値以上の
場合に、シリンダ式アクチュエータの負荷状態に応じ、
積分動作要素によるフィードバック制御を規制する第2
補正手段を有していることを特徴としている。
【0014】また、請求項6記載の本発明の建設機械の
制御装置は、上記請求項2記載の構成において、第1補
正手段が、シリンダ式アクチュエータの負荷の増大に伴
い、制御目標値の低減量を増大させて、シリンダ式アク
チュエータによる伸縮変位速度を低減させるように構成
されていることを特徴としている。さらに、請求項7記
載の本発明の建設機械の制御装置は、上記請求項5記載
の構成において、第2補正手段が、シリンダ式アクチュ
エータの負荷の増大に応じ、積分動作要素によるフィー
ドバック制御の規制量を増大させるように構成されてい
ることを特徴としている。
【0015】また、請求項8記載の本発明の建設機械の
制御装置は、上記請求項2記載の構成において、制御手
段が、アクチュエータ負荷検出手段で検出されたシリン
ダ式アクチュエータの負荷が所定値以上の状態から所定
値より小さい状態となる過渡状態下では、アクチュエー
タ負荷検出手段で得られた検出結果の変化を緩慢にする
積分手段を通じて得られた結果に基づいて、シリンダ式
アクチュエータによる伸縮変位速度を増大させる第3補
正手段をそなえていることを特徴としている。
【0016】さらに、請求項9記載の本発明の建設機械
の制御装置は、上記請求項8記載の構成において、積分
手段が、ローパスフィルタであることを特徴としてい
る。また、請求項10記載の本発明の建設機械の制御装
置は、上記の請求項1または請求項2に記載の構成にお
いて、シリンダ式アクチュエータのための流体圧回路
が、シリンダ式アクチュエータの伸縮変位速度がシリン
ダ式アクチュエータに作用する負荷に依存するようなオ
ープンセンタ型回路であることを特徴としている。
【0017】さらに、請求項11記載の本発明の建設機
械の制御装置は、建設機械本体と、この建設機械本体に
対して、一端が回動可能に接続されるブームと、このブ
ームに対して一端が関節部を介して回動可能に接続され
るとともに、先端が地面を掘削し内部に土砂を収容可能
なバケットを他端に枢着されるスティックと、建設機械
本体とブームとの間に介装され、端部間の距離が伸縮す
ることによりブームを建設機械本体に対して回転させる
ブーム油圧シリンダと、ブームとスティックとの間に介
装され、端部間の距離が伸縮することにより、スティッ
クをブームに対して回転させる、スティック油圧シリン
ダと、アーム機構操作部材の操作位置情報から制御目標
値を求める制御目標値設定手段と、この制御目標値設定
手段で得られた制御目標値に基づいて、バケットが所定
の移動速度で移動するように、上記のブーム油圧シリン
ダ及びスティック油圧シリンダを制御する制御手段と、
上記のブーム油圧シリンダ又はスティック油圧シリンダ
の負荷状態を検出する油圧シリンダ負荷検出手段とをそ
なえ、制御手段が、油圧シリンダ負荷検出手段で検出さ
れたいずれかのシリンダ負荷が所定値以上の場合に、シ
リンダ負荷状態に応じ、制御目標値設定手段で設定され
た制御目標値を低減させて、上記のブーム油圧シリンダ
及びスティック油圧シリンダによるバケット移動速度を
低減させる第4補正手段を有していることを特徴として
いる。
【0018】また、請求項12記載の本発明の建設機械
の制御装置は、上記請求項11記載の構成において、ブ
ームの姿勢情報を検出するブーム姿勢検出手段と、ステ
ィックの姿勢情報を検出するスティック姿勢検出手段と
をそなえるとともに、制御手段が、制御目標値設定手段
で得られた制御目標値と上記のブーム姿勢検出手段及び
スティック姿勢検出手段で検出された上記のブーム及び
スティックの姿勢情報とに基づいて、バケットが所定の
移動速度で移動するように、上記のブーム油圧シリンダ
及びスティック油圧シリンダをフィードバック制御する
ように構成されたことを特徴としている。
【0019】さらに、請求項13記載の本発明の建設機
械の制御装置は、上記請求項12記載の構成において、
スティック姿勢検出手段が、スティック油圧シリンダの
伸縮変位情報を検出する伸縮変位検出手段として構成さ
れるとともに、ブーム姿勢検出手段が、ブーム油圧シリ
ンダの伸縮変位情報を検出する伸縮変位検出手段として
構成されたことを特徴としている。
【0020】また、請求項14記載の本発明の建設機械
の制御装置は、上記請求項12記載の構成において、制
御手段が、制御目標値に基づいて、バケットが所定の移
動速度で移動するように、少なくとも比例動作要素及び
積分動作要素を有するフィードバック制御系にて、上記
のブーム油圧シリンダ及びスティック油圧シリンダを制
御する手段として構成されるとともに、油圧シリンダ負
荷検出手段で検出されたいずれかのシリンダ負荷が所定
値以上の場合に、シリンダ負荷状態に応じ、積分動作要
素によるフィードバック制御を規制する第5補正手段を
有していることを特徴としている。
【0021】さらに、請求項15記載の本発明の建設機
械の制御装置は、上記請求項11記載の構成において、
第4補正手段が、シリンダ負荷の増大に伴い、制御目標
値の低減量を増大させて、バケット移動速度を低減させ
るように構成されていることを特徴としている。また、
請求項16記載の本発明の建設機械の制御装置は、上記
請求項14記載の構成において、第5補正手段が、シリ
ンダ負荷の増大に応じ、積分動作要素によるフィードバ
ック制御の規制量を増大させるように構成されているこ
とを特徴としている。
【0022】さらに、請求項17記載の本発明の建設機
械の制御装置は、上記請求項11記載の構成において、
制御手段が、油圧シリンダ負荷検出手段で検出されたい
ずれかのシリンダ負荷が所定値以上の状態から所定値よ
り小さい状態となる過渡状態下では、油圧シリンダ負荷
検出手段で得られた検出結果の変化を緩慢にする積分手
段を通じて得られた結果に基づいて、上記のブーム油圧
シリンダ及びスティック油圧シリンダによるバケット移
動速度を増大させる第6補正手段をそなえていることを
特徴としている。
【0023】また、請求項18記載の本発明の建設機械
の制御装置は、上記請求項17記載の構成において、積
分手段が、ローパスフィルタであることを特徴としてい
る。さらに、請求項19記載の本発明の建設機械の制御
装置は、上記請求項11記載の構成において、上記のブ
ーム油圧シリンダ及びスティック油圧シリンダのための
油圧回路が、上記のブーム油圧シリンダ及びスティック
油圧シリンダの伸縮変位速度が上記のブーム油圧シリン
ダ及びスティック油圧シリンダに作用する負荷に依存す
るようなオープンセンタ型回路であることを特徴として
いる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。本実施形態にかかる建設機械
としての油圧ショベルは、図1に示すように、左右に無
限軌条部500Aを有する下部走行体500上に、運転
操作室600付き上部旋回体(建設機械本体)100が
水平面内で回転自在に設けられている。
【0025】そして、この上部旋回体100に対して、
一端が回動可能に接続されるブーム(アーム部材)20
0が設けられ、更にブーム200に対して、一端が関節
部を介して回動可能に接続されるスティック(アーム部
材)300が設けられている。さらに、スティック30
0に対して、一端が関節部を介して回動可能に接続さ
れ、先端が地面を掘削し内部に土砂を収容可能なバケッ
ト(作業部材)400がが設けられている。なお、図1
において符号112で示すものはバケット400の歯先
である。
【0026】このように、ブーム200,スティック3
00,バケット400で、上部旋回体100に一端部を
枢着され他端側にバケット400を有するとともに、関
節部を介して相互に接続された一対のアーム部材として
のブーム200,スティック300を少なくとも有する
関節式アーム機構が構成される。また、シリンダ式アク
チュエータとしてのブーム油圧シリンダ120,スティ
ック油圧シリンダ121,バケット油圧シリンダ122
(以下、ブーム油圧シリンダ120をブームシリンダ1
20又は単にシリンダ120ということがあり、スティ
ック油圧シリンダ121をスティックシリンダ121又
は単にシリンダ121ということがあり、バケット油圧
シリンダ122をバケットシリンダ122又は単にシリ
ンダ122ということがある)が設けられている。
【0027】ここで、ブームシリンダ120は、上部旋
回体100に対して一端が回動可能に接続されるととも
に、ブーム200に対して他の一端が回動可能に接続さ
れ、即ち上部旋回体100とブーム200との間に介装
されて、端部間の距離が伸縮することにより、ブーム2
00を上部旋回体100に対して回動させることができ
るものである。
【0028】また、スティックシリンダ121は、ブー
ム200に対して一端が回動可能に接続されるととも
に、スティック300に対して他の一端が回動可能に接
続され、即ちブーム200とスティック300との間に
介装されて、端部間の距離が伸縮することにより、ステ
ィック300をブーム200に対して回動させることが
できるものである。
【0029】さらに、バケットシリンダ122は、ステ
ィック300に対して一端が回動可能に接続されるとと
もに、バケット400に対して他の一端が回動可能に接
続され、即ちスティック300とバケット400との間
に介装されて、端部間の距離が伸縮することにより、バ
ケット400をスティック300に対して回動させるこ
とができるものである。なお、バケット油圧シリンダ1
22の先端部には、リンク機構130が設けられてい
る。
【0030】このように上記の各シリンダ120〜12
2で、伸縮動作を行なうことによりアーム機構を駆動す
る複数のシリンダ式アクチュエータを有するシリンダ式
アクチュエータ機構が構成される。なお、図示しない
が、左右の無限軌条部500Aをそれぞれ駆動する油圧
モータや、上部旋回体100を旋回駆動する旋回モータ
も設けられている。
【0031】ところで、図2に示すように、シリンダ1
20〜122や上記の油圧モータや旋回モータのための
油圧回路が設けられており、この油圧回路には、エンジ
ンEによって駆動されるポンプ51,52,主制御弁
(コントロールバルブ)13,14,15等が介装され
ている。なお、本実施形態では、この油圧回路には、シ
リンダ120〜122の伸縮変位速度がそれぞれシリン
ダ120〜122に作用する負荷に依存するような所謂
オープンセンタ型のものが用いられている。
【0032】また、主制御弁13,14,15を制御す
るために、パイロット油圧回路が設けられており、この
パイロット油圧回路には、エンジンEによって駆動され
るパイロットポンプ50,電磁比例弁3A,3B,3
C,電磁切替弁4A,4B,4C,セレクタ弁18A,
18B,18C等が介装されている。ところで、電磁比
例弁3A,3B,3Cを介して、主制御弁13,14,
15を制御することにより、制御したいモードに応じ
て、ブーム200,スティック300,バケット400
が所望の伸縮変位となるように制御するコントローラ
(制御手段)1が設けられている。なお、このコントロ
ーラ1は、マイクロプロセッサ,ROMやRAM等のメ
モリ,適宜の入出力インタフェースなどで構成される。
【0033】そして、このコントローラ1へは種々のセ
ンサからの検出信号(設定信号を含む)が入力されるよ
うになっており、コントローラ1は、これらのセンサか
らの検出信号に基づき、上記の制御を実行するようにな
っている。なお、このようなコントローラ1による制御
を半自動制御というが、この半自動掘削モードにおいて
も、掘削中に手動にてバケット角及び目標法面高さの微
調整は可能である。
【0034】上記の半自動制御モードとしては、バケッ
ト角制御モード(図10参照),法面掘削モード(バケ
ット歯先直線掘削モード又はレイキングモード)(図1
1参照),法面掘削モードとバケット角制御モードとを
組み合わせたスムージングモード(図12参照),バケ
ット角自動復帰モード(オートリターンモード)(図1
3参照)等がある。
【0035】ここで、バケット角制御モードは、図10
に示すように、スティック300及びブーム200を動
かしてもバケット400の水平方向(垂直方向)に対す
る角度(バケット角)が常に一定に保たれるモードで、
このモードは、モニタパネル10上のバケット角制御ス
イッチをONにすると、実行される。なお、バケット4
00が手動にて動かされた時、このモードは解除され、
バケット400が止まった時点でのバケット角が新しい
バケット保持角として記憶される。
【0036】法面掘削モードは、図11に示すように、
バケット400の歯先112が直線的に動くモードであ
る。但し、バケットシリンダ122は動かない。また、
バケット400の移動に伴いバケット角φが変化する。
法面掘削モード+バケット角制御モード(スムージング
モード)は、図12に示すように、バケット400の歯
先112が直線的に動くモードであり、バケット角φも
掘削中一定に保たれる。
【0037】バケット自動復帰モードは、図13に示す
ように、バケット角が予め設定された角度に自動的に復
帰するモードであり、復帰バケット角はモニタパネル1
0によって設定される。このモードはブーム/バケット
操作レバー6上のバケット自動復帰スタートスイッチ7
をONにすることで始動する。バケット400が予め設
定された角度まで復帰した時点でこのモードは解除され
る。
【0038】さらに、上記の法面掘削モード,スムージ
ングモードは、モニタパネル10上の半自動制御スイッ
チをONにし、かつ、スティック操作レバー8上の法面
掘削スイッチ9をONにし、スティック操作レバー8と
ブーム/バケット操作レバー6の両方又はどちらか一方
が動かされた時に、これらのモードに入るようになって
いる。なお、目標法面角はモニタパネル10上のスイッ
チ操作にて設定される。
【0039】また、法面掘削モード,スムージングモー
ドでは、スティック操作レバー8の操作量が目標法面角
に対して平行方向のバケット歯先移動速度を与え、ブー
ム/バケット操作レバー6の操作量が垂直方向のバケッ
ト歯先移動速度を与えるようになっている。従って、ス
ティック操作レバー8を動かすと、目標法面角に沿っ
て、バケット歯先112が直線移動を開始し、掘削中に
ブーム/バケット操作レバー6を動かすことによって、
手動による目標法面高さの微調整が可能となる。
【0040】また、法面掘削モード,スムージングモー
ドでは、ブーム/バケット操作レバー6を操作すること
によって掘削中のバケット角を微調整するほか、目標法
面高さも変更することができる。なお、このシステムで
は、手動モードも可能であるが、この手動モードでは、
従来の油圧ショベルと同等の操作が可能となるほかに、
バケット歯先112の座標表示が可能である。
【0041】また、半自動システム全体のサービス・メ
ンテナンスを行なうためのサービスモードも用意されて
おり、このサービスモードはコントローラ1に外部ター
ミナル2を接続することによって行なわれる。そして、
このサービスモードによって、制御ゲインの調整や各セ
ンサの初期化等が行なわれる。ところで、コントローラ
1に接続される各種センサとして、図2に示すように、
圧力スイッチ16,圧力センサ19,28A,28B,
レゾルバ(角度センサ)20〜22,傾斜角センサ24
等が設けられており、更にコントローラ1には、エンジ
ンポンプコントローラ27,ON−OFFスイッチ7,
9,目標法面角設定器付きモニタパネル10が接続され
ている。なお、外部ターミナル2は、制御ゲインの調整
や各センサの初期化時等に、コントローラ1に接続され
る。
【0042】なお、エンジンポンプコントローラ27
は、エンジン回転数センサ23からのエンジン回転数情
報を受けてエンジンE及びポンプ51,52の傾転角を
制御するもので、コントローラ1との間で協調情報を遣
り取りできるようになっている。又、レゾルバ20〜2
2での検出信号は、信号変換器(変換手段)26を介し
てコントローラ1へ入力されるようになっている。
【0043】圧力センサ19は、スティック300の伸
縮用,ブーム200の上下用の各操作レバー6,8から
主制御弁13,14,15に接続されているパイロット
配管に取り付けられて、パイロット配管内のパイロット
油圧を検出するものであるが、かかるパイロット配管内
のパイロット油圧は、操作レバー6,8の操作量によっ
て変化するため、この油圧を計測することで操作レバー
6,8の操作量を推定できるようになっている。
【0044】圧力センサ28A,28Bはブームシリン
ダ120,スティックシリンダ121の伸長伸縮状態を
検出するものである。なお、スティック操作レバー8は
設定された掘削斜面に対して平行方向のバケット歯先移
動速度を決定するものとして使用され、ブーム/バケッ
ト操作レバー6は設定斜面に対して垂直方向のバケット
歯先移動速度を決定するものとして使用される。従っ
て、スティック操作レバー8とブーム/バケット操作レ
バー6の同時操作時は設定斜面に対して平行及び垂直方
向の合成ベクトルにてバケット歯先の移動方向とその速
度が決定されることになる。
【0045】圧力スイッチ16は、ブーム200,ステ
ィック300,バケット400のための操作レバー6,
8用のパイロット配管にセレクタ17等を介して取り付
けられて、操作レバー6,8が中立か否かを検出するた
めに使用される。即ち、操作レバー6,8が中立状態の
時、圧力スイッチ16の出力がOFFとなり、操作レバ
ー6,8が使用されると、圧力スイッチ16の出力がO
Nとなる。なお、中立検出用圧力スイッチ16は上記圧
力センサ19の異常検出及び手動/半自動モードの切替
用としても利用される。
【0046】レゾルバ20は、ブーム200の姿勢をモ
ニタしうるブーム200の建設機械本体100への枢着
部(関節部)に設けられてブーム200の姿勢(姿勢情
報)を検出する第1角度センサ(ブーム姿勢検出手段)
として機能するものであり、レゾルバ21は、スティッ
ク300の姿勢をモニタしうるスティック300のブー
ム200への枢着部(関節部)に設けられてスティック
300の姿勢を検出する第2角度センサ(スティック姿
勢検出手段)として機能するものである。
【0047】また、レゾルバ22は、バケット400の
姿勢をモニタしうるリンク機構枢着部に設けられてバケ
ット400の姿勢を検出する第3角度センサとして機能
するもので、これらのレゾルバ20〜22で、アーム機
構の姿勢を角度情報で検出する角度検出手段が構成され
ている。信号変換器(変換手段)26は、レゾルバ20
で得られた角度情報(ブームの姿勢情報)をブームシリ
ンダ120の伸縮変位情報に変換し、レゾルバ21で得
られた角度情報(スティックの姿勢情報)をスティック
シリンダ121の伸縮変位情報に変換し、レゾルバ22
で得られた角度情報をバケットシリンダ122の伸縮変
位情報に変換するもの、即ち、レゾルバ20〜22で得
られた角度情報を対応するシリンダ120〜122の伸
縮変位情報に変換するものである。
【0048】つまり、本実施形態では、信号変換器26
とブーム姿勢検出手段としてのレゾルバ20とで、ブー
ム油圧シリンダ120の伸縮変位情報を検出するブーム
油圧シリンダ伸縮変位検出手段が構成され、信号変換器
26とスティック姿勢検出手段としてのレゾルバ21と
で、スティック油圧シリンダ121の伸縮変位情報を検
出するスティック油圧シリンダ伸縮変位検出手段が構成
されている。
【0049】このため、信号変換器26は、各レゾルバ
20〜22からの信号を受ける入力インタフェース26
A,各レゾルバ20〜22で得られた角度情報に対応す
るシリンダ120〜122の伸縮変位情報を記憶するル
ークアップテーブル26B−1を含むメモリ26B,各
レゾルバ20〜22で得られた角度情報に対応するシリ
ンダ120〜122の伸縮変位情報を求めシリンダ伸縮
変位情報をコントローラ1に通信しうる主演算装置(C
PU)26C,主演算装置(CPU)26Cからのシリ
ンダ伸縮変位情報を送出する出力インタフェース26D
等をそなえて構成されている。
【0050】ところで、各レゾルバ20〜22で得られ
た角度情報θbm,θst,θbkに対応するシリンダ120
〜122の伸縮変位情報λbm,λst,λbkは余弦定理を
用いて次式で求めることができる。 λbm=(L101102 2+L101111 2 −2L101102・L101111cos( θbm+Axbm ))1/2 ・・(1) λst=(L103104 2+L104105 2−2L103104・L104105cosθst)1/2 ・・(2) λbk=(L106107 2+L107109 2−2L106107・L107109cosθbk)1/2 ・・(3) ここで、上式において、Lijは固定長、Axbm は固定角
を表し、Lの添字ijは節点i,j間の情報を有する。
例えばL101102は節点101と節点102との距離を表
す。尚、節点101をxy座標の原点とする(図9参
照)。
【0051】もちろん、各レゾルバ20〜22で角度情
報θbm,θst,θbkが得られる毎に、上式を演算手段
(例えばCPU26C)で演算してもよい。この場合
は、CPU26Cが、各レゾルバ20〜22で得られた
角度情報から角度情報に対応するシリンダ120〜12
2の伸縮変位情報を演算により求める演算手段を構成す
ることになる。なお、信号変換器26で変換された信号
は、半自動制御時のフィードバック制御用に利用される
ほか、バケット歯先112の位置計測/表示用座標を計
測するためにも利用される。
【0052】また、半自動システムにおけるバケット歯
先位置は油圧ショベルの上部旋回体100のある1点を
原点として演算されるが、上部旋回体100がフロント
リンケージ方向に傾斜した時、制御演算上の座標系を車
両傾斜分だけ回転することが必要になる。傾斜センサ2
4はこの座標系の回転分を補正するために使用される。
【0053】前述のごとく、コントローラ1からの電気
信号によって、電磁比例弁3A〜3Cはパイロットポン
プ50から供給される油圧を制御し、制御された油圧を
切替弁4A〜4C又はセレクタ弁18A〜18Cを通し
て主制御弁13,14,15に作用させることにより、
シリンダ目標速度が得られるように、主制御弁13,1
4,15のスプール位置を制御することが行なわれる
が、切替弁4A〜4Cを手動モード側にすれば、手動に
てシリンダを制御することができる。
【0054】なお、スティック合流調整比例弁11は目
標シリンダ速度に応じた油量を得るために2つのポンプ
51,52の合流度合を調整するものである。また、ス
ティック操作レバー8には、ON−OFFスイッチ(法
面掘削スイッチ)9が取り付けられており、オペレータ
がこのスイッチを操作することによって、半自動モード
が選択又は非選択される。そして、半自動モードが選択
されると、バケット歯先を直線的に動かすことができる
ようになる。
【0055】さらに、ブーム/バケット操作レバー6に
は、ON−OFFスイッチ(バケット自動復帰スタート
スイッチ)7が取り付けられており、オペレータがこの
スイッチ7をONすることによって、バケット400を
予め設定された角度に自動復帰させることができるよう
になっている。安全弁5は電磁比例弁3A〜3Cに供給
されるパイロット圧を断続するためのもので、この安全
弁5がON状態の時のみパイロット圧が電磁比例弁3A
〜3Cに供給されるようになっている。従って、半自動
制御上、何らかの故障があった場合等は、この安全弁5
をOFF状態にすることにより、速やかにリンケージの
自動制御を停止することができる。
【0056】また、エンジンEの回転速度はオペレータ
が設定したエンジンスロットルの位置によって異なり、
更にエンジンスロットルが一定であっても負荷によって
エンジン回転速度は変化する。ポンプ50,51,52
はエンジンEに直結されているので、エンジン回転速度
が変化すると、ポンプ吐出量も変化するため、主制御弁
13,14,15のスプール位置が一定であっても、シ
リンダ速度はエンジン回転速度の変化に応じて変化して
しまう。これを補正するためにエンジン回転速度センサ
23が取り付けられているのである。すなわち、エンジ
ン回転速度が低い時は、バケット歯先の目標移動速度を
遅くするようになっている。
【0057】目標法面角設定器付きモニタパネル10
(以下、単に「モニタパネル」と呼ぶ場合がある)は、
目標法面角α(図9,11参照),バケット復帰角の設
定器として使用されるほか、バケット歯先400の座標
や計測された法面角あるいは計測された2点座標間距離
の表示器としても使用されるようになっている。なお、
このモニタパネル10は、操作レバー6,8とともに運
転操作室600内に設けられる。
【0058】すなわち、本実施形態にかかるシステムに
おいては、従来のパイロット油圧ラインに圧力センサ1
9及び圧力スイッチ16を組込み、操作レバー6,8の
操作量を検出し、レゾルバ20,21,22を用いてフ
ィードバック制御を行ない、制御は各シリンダ120,
121,122毎にフィードバック制御ができるような
構成となっている。これにより、圧力補償弁等の油器の
追加が不要となる。
【0059】また、本実施形態にかかるシステムは、車
両傾斜角センサ24を用いて、上部旋回体100の傾斜
による影響を補正し、コントローラ1からの電気信号に
て、シリンダ120,121,122を駆動するために
電磁比例弁3A〜3Cを利用した構成にもなっている。
なお、手動/半自動モード切替スイッチ9によりオペレ
ータは任意にモードを選択できるようになっているほ
か、目標法面角を設定することもできるようになってい
るのである。
【0060】つぎに、コントローラ1にて行なわれる半
自動システムの制御アルゴリズムについて述べるが、こ
のコントローラ1にて行なわれる半自動制御モード(バ
ケット自動復帰モードを除く)の制御アルゴリズムは概
略図4に示すようになっている。すなわち、最初に、バ
ケット歯先112の移動速度及び方向を、目標法面設定
角,スティックシリンダ121及びブームシリンダ12
0を制御するパイロット油圧,車両傾斜角,エンジン回
転速度の情報より求める。次に、その情報を基に各シリ
ンダ120,121,122の目標速度を演算する。こ
の時、エンジン回転速度の情報はシリンダ速度の上限を
決定するとき必要となる。
【0061】また、コントローラ1は、図3,4に示す
ように、各シリンダ120,121,122毎に制御部
1A,1B,1Cをそなえており、各制御は、図4に示
すように、制御フィードバックループとして構成されて
いる。ここで、本発明の建設機械の制御装置の要部につ
いて説明すると、図4に示す閉ループ制御内の補償構成
は、ブーム制御部1A,1B,1Cとも、基本的に、図
5に示すように、変位,速度についてのフィードバック
ループとフィードフォワードループの多自由度構成とな
っており、制御ゲイン(制御パラメータ)可変のフィー
ドバックループ式補償手段72と、制御ゲイン(制御パ
ラメータ)可変のフィードフォワード式補償手段73と
をそなえて構成されている。
【0062】すなわち、操作レバー(アーム機構操作部
材)6,8の操作位置情報から目標シリンダ速度設定部
(制御目標値設定手段)80にて目標速度(制御目標
値)が与えられると、フィードバックループ処理に関し
ては、目標速度と速度フィードバック情報との偏差に所
定のゲインKvp(符号62参照)を掛けるルートと、
目標速度を一旦積分して(図5の積分要素61参照)、
この目標速度積分情報と変位フィードバック情報との偏
差に所定のゲインKpp(符号63参照)を掛けるルー
ト(比例動作要素)と、上記目標速度積分情報と変位フ
ィードバック情報との偏差に所定のゲインKpi(符号
64参照)を掛け更に積分(符号66参照)を施すルー
ト(積分動作要素)による処理がなされ、更にフィード
フォワードループ処理に関しては、目標速度に所定のゲ
インKf(符号65参照)を掛けるルートによる処理が
なされるようになっている。
【0063】つまり、本実施形態の制御部1A,1B,
1Cは、与えられた目標速度に基づいて、ブーム20
0,スティック300が所定の姿勢となるように(本実
施形態では、特に、バケット400が所定の移動速度で
移動するように)、少なくとも比例動作要素及び積分動
作要素を有するフィードバック制御系にて、油圧シリン
ダ120,121,122をそれぞれ制御するようにな
っている。
【0064】なお、上記のゲインKvp,Kpp,Kp
i,Kfの値は、それぞれゲインスケジューラ(制御パ
ラメータ用スケジューラ)70によって変更可能に構成
されており、このようにゲインKvp,Kpp,Kp
i,Kfの値を変更,補正することで、ブーム200や
バケット400等を目標とする動作状態に制御するよう
になっている。
【0065】また、図5に示すように、非線形除去テー
ブル71が、電磁比例弁3A〜3Cや主制御弁13〜1
5等の非線形性を除去するために設けられているが、こ
の非線形除去テーブル71を用いた処理は、テーブルル
ックアップ手法を用いることにより、コンピュータにて
高速に行なわれるようになっている。ところで、本実施
形態では、前述したようにシリンダ120〜122のた
めの油圧回路に、シリンダ120〜122の伸縮変位速
度がそれぞれシリンダ120〜122に作用する負荷に
依存するオープンセンタ型のものが用いられているた
め、バケット400の歯先112にひっかかていた掘削
中の岩が崩れるなどしてブーム200,スティック30
0に作用していた負荷が急に抜けると、各シリンダ12
0,121は、突然、目標速度を大幅に上回る速度で動
き出してしまう可能性がある。
【0066】そこで、本実施形態ではこのような現象を
回避すべく、上述の各制御部1A,1B,1Cのうち、
制御部1Bについては、図6に示すように、上述の構成
に加えて、シリンダ負荷検出部81,スイッチ82,8
3,ローパスフィルタ84,微分処理部85,スイッチ
制御部86および目標シリンダ速度補正部87を設ける
とともに、ゲインスケジューラ70にIゲイン補正部7
0aを設けている。
【0067】ここで、シリンダ負荷検出部81は、油圧
シリンダ121の負荷状態を検出するものであり、スイ
ッチ82,83は、いずれも、このシリンダ負荷検出部
81で検出された油圧シリンダ121の負荷情報をその
まま目標シリンダ速度補正部87へ出力するルート88
とローパスフィルタ84で積分処理を施してから目標シ
リンダ速度補正部87へ出力するルート89とを切り替
えるもので、それぞれスイッチ制御部86によって同時
に切り替えられるようになっている。
【0068】また、目標シリンダ速度補正部(第1,第
4補正手段)87は、シリンダ負荷検出部81で検出さ
れたシリンダ負荷が所定値以上の場合に、そのときのシ
リンダ負荷状態に応じ、目標シリンダ速度設定部80で
設定された目標速度を低減させて、油圧シリンダ121
によるバケット400の移動速度を低減させるもので、
例えば図7に示すような特性を有する目標バケット速度
係数をルート88又は89を通じて入力される負荷情報
に掛けることにより、シリンダ負荷の増大に伴って目標
速度の低減量を増大させてバケット400の移動速度を
低減させるようになっている。
【0069】これにより、制御部1Bは、シリンダ12
1の負荷が急激に抜けた場合でも、シリンダ121の伸
縮変位(バケット400の移動速度)を急激に変動させ
ることなくスムーズに制御することが可能になる。とこ
ろで、上述のローパスフィルタ(積分手段)84は、本
実施形態では、この図6中に示すような積分特性を有
し、シリンダ負荷検出部81で検出された油圧シリンダ
121の負荷情報が入力されると、その負荷情報を積分
してその変化を時間軸に対して緩慢にするためのもの
で、これにより、スイッチ82,83が本ローパスフィ
ルタ84(ルート89)側に切り替えられた場合は目標
シリンダ速度補正部87への入力負荷情報の変化が緩慢
になるようになっている。なお、この積分手段にはロー
パスフィルタ以外の積分回路を用いてもよい。
【0070】さらに、微分処理部85は、シリンダ負荷
検出部81で検出された負荷情報に対して微分処理を施
すことによって負荷情報の時間変化率を検出するもので
あり、スイッチ制御部87は、この微分処理部85で得
られた負荷情報の変化率に応じて、各スイッチ82,8
3を切り替えるもので、ここでは、負荷情報の変化率が
正のときに各スイッチ82,83をルート88側に切り
替え、負のときに各スイッチ82,83をルート89側
に切り替えるようになっている。
【0071】つまり、本制御部1Bは、負荷情報の変化
率が負(シリンダ121に作用している負荷が抜けてゆ
くとき)で、シリンダ負荷検出部81で検出されたシリ
ンダ負荷が所定値以上の状態から所定値より小さい状態
となる過渡状態下では、スイッチ82,83をローパス
フィルタ84側に切り替え、ローパスフィルタ84を通
じて得られた負荷情報に基づいて、油圧シリンダ121
によるバケット400の移動速度を増大させるようにな
っているのである。
【0072】これにより、制御部1Bは、シリンダ12
1に作用している負荷が抜けてゆくときには、ローパス
フィルタ84を通じてその変化を緩慢にせしめられた負
荷情報を基にバケット400の移動速度を増大させるの
で、バケット400に作用している負荷が急に抜けても
バケット400をゆっくりとスムーズに動作させること
ができる。
【0073】なお、本実施形態では、ローパスフィルタ
84と目標シリンダ速度補正部87とでこの機能(第
3,第6補正手段)が実現されている。一方、ゲインス
ケジューラ70に設けられたIゲイン補正部(第2,第
5補正手段)70aは、シリンダ負荷検出部81で検出
されたシリンダ負荷情報が所定値以上の場合に、そのシ
リンダ負荷状態に応じ、積分動作要素であるIゲインK
piによるフィードバック制御を規制するもので、ここ
では、IゲインKpiに例えば図8に示すような特性を
有するIゲイン係数を掛けることにより、シリンダ負荷
の増大に応じて、IゲインKpiによるフィードバック
制御の規制量を増大させて、IゲインKpiをゼロに近
づけるようになっている。
【0074】つまり、このIゲイン補正部70aは、シ
リンダ121の負荷が極端に大きくなり所定値以上とな
った場合でも、シリンダ121の伸縮変位速度が積分動
作要素により増大し続けてしまうことを防止するように
なっているのである。なお、このとき、他のゲインK
f,Kpp,Kvp(比例動作要素)についてはこのよ
うな規制は行なわないので、バケット400による掘削
時に必要最低限の掘削力(シリンダ121の伸縮変位速
度)はこれらのゲインKf,Kpp,Kvpにより確保
(維持)される。
【0075】なお、本実施形態では、制御部1Bのみを
図6に示す構成としているが、ブーム制御系である制御
部1Aも図6に示すものと同様に構成してもよい。この
ような構成により、油圧ショベルを用いて、図14に示
すような目標法面角αの法面掘削作業を半自動で行なう
際に、本発明によるシステムでは、従来の手動制御のシ
ステムに比して、ブーム200及びスティック300の
合成移動量を掘削速度に合わせて自動調整する電子油圧
システムにより、上記のような半自動制御機能を実現す
ることができる。即ち、油圧ショベルに搭載されたコン
トローラ1へ種々のセンサからの検出信号(目標法面角
の設定情報を含む)が入力され、このコントローラ1
が、これらのセンサからの検出信号(信号変換器26を
介したレゾルバ20〜22での検出信号も含む)に基づ
き、電磁比例弁3A,3B,3Cを介して、主制御弁1
3,14,15を制御することにより、ブーム200,
スティック300,バケット400が所望の伸縮変位と
なるような制御を施して、上記のような半自動制御を実
行するのである。
【0076】ここで、この半自動制御に際しては、ま
ず、バケット歯先112の移動速度及び方向を、目標法
面設定角,スティックシリンダ121及びブームシリン
ダ120を制御するパイロット油圧,車両傾斜角,エン
ジン回転速度の情報より求め、その情報を基に各シリン
ダ120,121,122の目標速度を演算するのであ
る。なお、この時エンジン回転速度の情報はシリンダ速
度の上限を決定する時必要となる。
【0077】そして、このとき、本実施形態では、前述
したように、制御部1Bにおいて、シリンダ負荷検出部
81で検出されたシリンダ負荷が所定値以上となると、
シリンダ負荷の増大に伴って目標速度の低減量を増大さ
せてバケット400の移動速度を低減させるとともに、
IゲインKpiによるフィードバック制御の規制量を増
大させてIゲインKpiをゼロに近づける。
【0078】これにより、バケット400は、歯先11
2にひっかかていた掘削中の岩が崩れるなどしてシリン
ダ121の負荷が急激に抜けた場合でも、その移動速度
が急激に変動することなくスムーズに制御される。ま
た、シリンダ121に作用している負荷が抜けてゆくと
きには、ローパスフィルタ84を通じてその変化を緩慢
した負荷情報を基にバケット400の移動速度を増大さ
せるので、上述のごとくバケット400に作用している
負荷が急に抜けてもバケット400はゆっくりとスムー
ズに動作する。
【0079】なお、上述の半自動システムにおける目標
法面角の設定は、モニタパネル10上のスイッチによる
数値入力による方法,2点座標入力法,バケット角度に
よる入力法によりなされ、同じく半自動システムにおけ
るバケット復帰角の設定は、モニタパネル10上のスイ
ッチによる数値入力による方法,バケット移動による方
法によりなされるが、いずれも公知の手法が用いられ
る。
【0080】また、上記各半自動制御モードとその制御
法は、レゾルバ20〜22で検出された角度情報を信号
変換器26でシリンダ伸縮変位情報に変換したものに基
づいて、次のようにして行なわれる。まず、バケット角
度制御モードでは、バケット400とx軸となす角(バ
ケット角)φを任意の位置で一定となるように、バケッ
トシリンダ122長さを制御する。このとき、バケット
シリンダ長さλbkは、ブームシリンダ長さλbm,スティ
ックシリンダ長さλst及び上記の角度φが決まると求め
られる。
【0081】スムージングモードでは、バケット角度φ
は一定に保たれるから、バケット歯先位置112と節点
108は平行に移動する。まず、節点108がx軸に対
して平行に移動する場合(水平掘削)を考えると、次の
ようになる。すなわち、この場合は、掘削を開始するリ
ンケージ姿勢における節点108の座標を(x108 ,y
108 )とし、この時のリンケージ姿勢におけるブームシ
リンダ120とスティックシリンダ121のシリンダ長
さを求め、x108 が水平に移動するようにブーム200
とスティック300の速度を求める。なお、節点108
の移動速度はスティック操作レバー8の操作量によって
決定される。
【0082】また、節点108の平行移動を考えた場
合、微小時間Δt後の節点108の座標は(x108 +Δ
x,y108 )で表わされる。Δxは移動速度によって決
まる微小変位である。従って、x108 にΔxを考慮する
ことで、Δt後の目標ブーム及びスティックシリンダの
長さが求められる。法面掘削モードでは、スムージング
モードと同様の要領の制御でよいが、移動する点が節点
108からバケット歯先112の位置へ変更され、更に
バケットシリンダ長さが固定されることを考慮した制御
となる。
【0083】また、車両傾斜センサ24による仕上げ傾
斜角の補正については、フロントリンケージ位置の演算
は図9における節点101を原点としたxy座標系で行
なわれる。従って、車両本体がxy平面に対して傾斜し
た場合、上記xy座標が回転し、地面に対する目標傾斜
角が変化してしまう。これを補正するため、車両に傾斜
角センサ24を取り付け、この傾斜角センサ24によっ
て、車両本体がxy平面に対してβだけ回転しているこ
とが検出された場合、βだけ加算した値と置き直すこと
によって補正すればよい。
【0084】エンジン回転速度センサ23による制御精
度悪化の防止については、以下のとおりである。即ち、
目標バケット歯先速度の補正については、目標バケット
歯先速度はスティック及びブーム/バケット操作レバー
6,8の位置とエンジン回転速度で決定される。また、
油圧ポンプ51,52はエンジンEに直結されているた
め、エンジン回転速度が低い時、ポンプ吐出量も減少
し、シリンダ速度が減少してしまう。そのため、エンジ
ン回転速度を検出し、ポンプ吐出量の変化に合うように
目標バケット歯先速度を算出しているのである。
【0085】また、目標シリンダ速度の最大値の補正に
ついては、目標シリンダ速度はリンケージの姿勢及び目
標法面傾斜角によって変化することと、ポンプ吐出量が
エンジン回転速度の低下に伴い減少する場合、最大シリ
ンダ速度も減少させる必要があることとを考慮した補正
が行なわれる。なお、目標シリンダ速度が最大シリンダ
速度を越えた時は、目標バケット歯先速度を減少して、
目標シリンダ速度が最大シリンダ速度を越えないように
する。
【0086】以上、種々の制御モードとその制御法につ
いて説明したが、いずれもシリンダ伸縮変位情報に基づ
いて行なう手法で、この手法による制御内容については
公知である。すなわち、本実施形態にかかるシステムで
は、レゾルバ20〜22で角度情報を検出したのちに、
角度情報を信号変換器26でシリンダ伸縮変位情報に変
換しているので、以降と公知の制御手法を使用できるの
である。
【0087】以上のように、本実施形態にかかるシステ
ムでは、制御部1Bにおいて、スティックシリンダ12
1の負荷が所定値以上の場合に、目標速度を低減してそ
の伸縮変位速度を低減させるようにスティックシリンダ
121を制御するので、シリンダ121の負荷が急激に
抜けた場合でも、その伸縮変位を急激に変動させること
なくバケット400を極めてスムーズに制御することが
できる。従って、法面形成などの所望の建設作業におけ
る仕上げ精度が大幅に向上する。
【0088】また、このとき、制御部1Bでは、目標速
度とスティック300の姿勢情報とに基づいて、バケッ
ト400が所定の移動速度で移動するように、シリンダ
121をフィードバック制御するので、より正確にバケ
ット400の移動速度を制御することができ、さらに所
望の建設作業における仕上げ精度が向上する。ここで、
上記のスティック300の姿勢情報は、本実施形態で
は、シリンダ121の伸縮変位情報から検出するように
なっているので、極めて簡素な構成で簡便に得られ、コ
ントローラ1の簡素化に大いに寄与している。
【0089】また、シリンダ121の負荷が所定値以上
の場合には、その負荷状態に応じて、IゲインKpiに
よるシリンダ121のフィードバック制御を規制するの
で、必要最低限のシリンダ121の伸縮変位速度(バケ
ット400の掘削力)は確保(維持)しつつ、上記の伸
縮変位速度が積分動作要素により増大し続けてしまうこ
とを確実に防止することができる。従って、所望の建設
作業を高精度に、且つ、効率良く行なうことが可能にな
る。
【0090】さらに、本実施形態では、シリンダ121
の負荷の増大に伴い、目標速度の低減量を増大させて
(図7参照)、バケット400の移動速度を低減させる
ので、簡易な設定で、極めてスムーズにバケット400
の移動速度を低減(変化)させることができ、コントロ
ーラ1の簡素化と性能向上に大いに寄与している。ま
た、本実施形態では、図8により前述したように、シリ
ンダ121の負荷の増大に伴い、IゲインKpiによる
フィードバック制御の規制量を増大させるので、簡易な
設定で極めて迅速に、IゲインKpiによるシリンダ1
21の伸縮変位速度(バケット400の移動速度)の増
大を抑止して、シリンダ121に対する急激な負荷変化
に対応することができるようになっている。
【0091】さらに、シリンダ121の負荷が所定値よ
り小さい状態となる過渡状態下では、ローパスフィルタ
84を通じてその変化を緩慢にした負荷情報を基に、バ
ケット400の移動速度を増大させるので、シリンダ1
21の負荷が急に抜けた場合でも、バケット400の移
動速度をゆっくり増大させることができる。従って、バ
ケット400は急に負荷が抜けても極めてスムーズに制
御され、これにより、さらに所望の建設作業の仕上げ精
度が大幅に向上する。
【0092】なお、上述の制御部1Bは、シリンダ12
1のための油圧回路がオープンセンタ型のものである場
合に特に有効であるが、他のタイプのものに適用しても
上記と同様の作用・効果が期待できる。また、本実施形
態では、制御部1Bに、Iゲイン補正部70a,ローパ
スフィルタ84および目標シリンダ速度補正部87を設
けているが、少なくとも目標シリンダ速度補正部87を
設ければ、シリンダ121に対する急激な負荷変化に対
応することが可能である。
【0093】一方、上述のようにして、コントローラ1
にて、各種の制御がなされるが、本実施形態にかかるシ
ステムでは、レゾルバ20〜22で検出された角度情報
信号が、信号変換器26で、シリンダ変位情報に変換さ
れて、コントローラ1へ入力されているので、従来のよ
うに、ブーム200,スティック300,バケット40
0用シリンダの各伸縮変位を検出するための高価なスト
ロークセンサを使用しなくても、従来の制御系で使用し
ていたシリンダ伸縮変位を用いた制御を実行することが
できる。これにより、コストを低く抑えながら、バケッ
ト400の位置と姿勢を正確に且つ安定して制御しうる
システムを提供しうるのである。
【0094】また、フィードバック制御ループが各シリ
ンダ120,121,122毎に独立しており、制御ア
ルゴリズムが変位、速度およびフィードフォワードの多
自由制御としているので、制御系を簡素化できるほか、
油圧機器の非線型性をテーブルルックアップ手法により
高速に線形化することができるので、制御精度の向上に
も寄与している。
【0095】さらに、車両傾斜センサ24により車両傾
斜の影響を補正したり、エンジン回転速度を読み込むこ
とにより、エンジンスロットルの位置及び負荷変動によ
る制御精度の悪化を補正しているので、より正確な制御
の実現に寄与している。また、外部ターミナル2を用い
てゲイン調整等のメインテナンスもできるので、調整等
が容易であるという利点も得られる。
【0096】さらに、圧力センサ19等を用いてパイロ
ット圧の変化により、操作レバー7,8の操作量を求
め、更に従来のオープンセンタバルブ油圧システムをそ
のまま利用しているので、圧力補償弁等の追加を必要と
しない利点があるほか、目標法面角設定器付モニタ10
でバケット歯先座標をリアルタイムに表示することもで
きる。また、安全弁5を用いた構成により、システムの
異常時における異常動作も防止できる。
【0097】なお、上述した実施形態では、本発明を油
圧ショベルに適用した場合について説明しているが、本
発明は、これに限定されるものではなく、シリンダ式ア
クチュエータで駆動される関節式アーム機構を有するト
ラクタ,ローダ,ブルドーザ等の建設機械であれば同様
に適用され、いずれの建設機械においても上述と同様の
作用効果を得ることができる。
【0098】また、上述した実施形態では、シリンダ式
アクチュエータを動作させる流体圧回路が油圧回路であ
る場合について説明しているが、本発明は、これに限定
されるものではなく、作動油以外の液体圧や空気圧など
による流体圧回路を用いてもよく、この場合も上述した
実施形態と同様の作用効果を得ることができる。さら
に、上述した実施形態では、油圧回路に介装されたポン
プ51,52が吐出量可変型のものである場合について
説明したが、油圧回路に介装されるポンプは吐出量固定
型(固定容量型)のものでもよく、この場合も上述した
実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0099】また、上述した実施形態では、エンジンE
が、例えばディーゼルエンジンである場合について説明
したが、本発明は、流体圧回路に吐出圧を作用させるポ
ンプを駆動することのできる原動機(各種内燃機関等)
であればよく、ディーゼルエンジン等に限定されるもの
ではない。そして、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明とその趣旨を逸脱しない範囲
で種々変形して実施することができる。
【0100】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の建設機械
の制御装置によれば、アーム部材を駆動するシリンダ式
アクチュエータ(油圧シリンダ)の負荷が所定値以上の
場合に、制御目標値を低減してその伸縮変位速度を低減
させるようにこのアクチュエータ(油圧シリンダ)を制
御するので、アクチュエータ(油圧シリンダ)の負荷が
急激に抜けた(軽くなった)場合でも、その伸縮変位を
急激に変動させることなく極めてスムーズに制御するこ
とができ、これにより、所望の建設作業における仕上げ
精度を大幅に向上させることができる(請求項1,2,
11)。
【0101】このとき、制御目標値とアーム部材(ブー
ム,スティック)の姿勢情報とに基づいて、アーム部材
が所定の姿勢となるように(バケットが所定の移動速度
で移動するように)、上記のアクチュエータ(油圧シリ
ンダ)をフィードバック制御すれば、より正確にアーム
部材が所定の姿勢となるように制御することができるの
で、さらに所望の建設作業における仕上げ精度を向上さ
せることができる(請求項3,12)。
【0102】また、上記の姿勢情報は、上記のアクチュ
エータ(油圧シリンダ)の伸縮変位情報から検出するこ
とにより、極めて簡素な構成で簡便に得られるので、本
制御装置の簡素化に大いに寄与する(請求項4,1
3)。さらに、上記のアクチュエータ(油圧シリンダ)
の負荷が所定値以上の場合には、その負荷状態に応じ
て、積分動作要素によるアクチュエータ(油圧シリン
ダ)のフィードバック制御を規制するようにすれば、必
要最低限のアクチュエータ(油圧シリンダ)の伸縮変位
速度を比例動作要素により確保(維持)しつつ、上記の
伸縮変位速度が積分動作要素により増大し続けてしまう
ことを確実に防止することができる。従って、所望の建
設作業を高精度に、且つ、効率良く行なわせることがで
きる(請求項5,14)。
【0103】また、このとき、上記のアクチュエータの
負荷(シリンダ負荷)の増大に伴い、制御目標値の低減
量を増大させて、上記のアクチュエータによる伸縮変位
速度(バケット移動速度)を低減させるようにすれば、
簡易な設定で、極めてスムーズにアクチュエータの伸縮
変位速度(バケット移動速度)を低減(変化)させるこ
とができるので、本制御装置の簡素化と性能向上に大い
に寄与する(請求項6,15)。
【0104】さらに、上記のアクチュエータの負荷(シ
リンダ負荷)の増大に伴い、上記の積分動作要素による
フィードバック制御の規制量を増大させるようにすれ
ば、簡易な設定で極めて迅速に、積分動作要素によるア
クチュエータの伸縮変位速度(バケット移動速度)の増
大を抑止することができるので、この場合も、本制御装
置の簡素化と性能向上に大いに寄与する(請求項7,1
6)。
【0105】また、上記のアクチュエータの負荷(シリ
ンダ負荷)が所定値より小さい状態となる過渡状態下で
は、検出したアクチュエータの負荷(シリンダ負荷)の
変化を積分手段を通じて緩慢にして、上記の伸縮変位速
度(バケット移動速度)を増大させるようにすれば、ア
クチュエータ(油圧シリンダ)の負荷が急に抜けた場合
でも、その伸縮変位速度(バケット移動速度)を緩慢に
増大させることができるので、アーム部材を極めてスム
ーズに制御して所望の建設作業の仕上げ精度を大幅に向
上させることができる(請求項8,17)。
【0106】なお、上記の積分手段として、ローパスフ
ィルタを用いれば、極めて簡素な構成で且つ容易に上記
の制御を実現することができる(請求項9,18)。ま
た、本制御装置は、上記のアクチュエータ(油圧シリン
ダ)のための液圧回路(油圧回路)がアクチュエータ
(油圧シリンダ)の伸縮変位速度がそのアクチュエータ
(油圧シリンダ)に作用する負荷に依存するようなオー
プンセンタ型回路である場合に、極めて有効で、常に、
アクチュエータ(油圧シリンダ)の伸縮変位を急激に変
動させることなく極めてスムーズに制御することができ
る(請求項10,19)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる制御装置を搭載し
た油圧ショベルの模式図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる制御システム構成
を概略的に示す図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる制御装置の制御系
構成を概略的に示す図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる制御システムの全
体構成を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる要部制御ブロック
図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる要部制御ブロック
図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかる目標シリンダ速度
補正部の特性を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施形態にかかるIゲイン補正部の
特性を説明するための図である。
【図9】本発明による油圧ショベルの動作部分の概略図
である。
【図10】本発明による油圧ショベルの動作を示す概略
図である。
【図11】本発明による油圧ショベルの動作を示す概略
図である。
【図12】本発明による油圧ショベルの動作を示す概略
図である。
【図13】本発明による油圧ショベルの動作を示す概略
図である。
【図14】本発明による油圧ショベルの動作を示す概略
図である。
【図15】従来の油圧ショベルの概略構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 コントローラ(制御手段) 1A〜1C 制御部 2 外部ターミナル 3A〜3C 電磁比例弁 4A〜4C 電磁切替弁 5 安全弁 6 ブーム,バケット操作レバー 7 バケット自動復帰スタートスイッチ 8 スティック操作レバー 9 法面掘削スイッチ 10 目標法面角設定器付モニタパネル 11 スティック合流比例弁 11A ブーム(第1)補正制御系 11B スティック(第2)補正制御系 13 ブーム用主制御弁 14 スティック用主制御弁 15 バケット用主制御弁 16 圧力スイッチ 17 セレクタ弁(操作レバー用) 18 セレクタ弁(手動/半自動モード用) 19 圧力センサ 20 ブームシリンダ用レゾルバ(第1角度センサ:ブ
ーム姿勢検出手段) 21 スティックシリンダ用レゾルバ(第2角度セン
サ:スティック姿勢検出手段) 22 バケットシリンダ用レゾルバ(第3角度センサ) 23 エンジン回転速度センサ 24 傾斜角センサ 26 信号変換器(変換手段) 26A 入力インタフェース 26B メモリ 26B−1 ルークアップテーブル 26C 主演算装置(CPU) 26D 出力インタフェース 27 エンジンポンプコントローラ 28A,28B 圧力センサ 50 パイロットポンプ 51,52 ポンプ 70 ゲインスケジューラ 70a Iゲイン補正部(第2,第5補正手段) 71 非線形除去テーブル 72 フィードバックループ式補償手段 73 フィードフォワードループ式補償手段 81 シリンダ負荷検出部 82,83 スイッチ 84 ローパスフィルタ(第3,第6補正手段) 85 微分処理部 86 スイッチ制御部 87 目標シリンダ速度補正部(第1,第3,第4,第
6補正手段) 88,89 ルート 100 上部旋回体(建設機械本体) 112 歯先 120 ブームシリンダ(シリンダ式アクチュエータ) 121 スティックシリンダ(シリンダ式アクチュエー
タ) 122 バケットシリンダ(シリンダ式アクチュエー
タ) 130 リンク機構 200 ブーム 300 スティック 400 バケット 500 下部走行体 500A 無限軌条部 600 運転操作室 E エンジン

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械本体に装備された関節式アーム
    機構を構成するアーム部材を、伸縮変位速度が負荷に応
    じて変動するシリンダ式アクチュエータで駆動する際
    に、制御目標値に基づいて、該関節式アーム機構が所定
    の姿勢となるように、該シリンダ式アクチュエータを制
    御する建設機械の制御装置において、 該シリンダ式アクチュエータの負荷が所定値以上の場合
    に、該制御目標値を低減して、該シリンダ式アクチュエ
    ータの該伸縮変位速度を低減させるように、該シリンダ
    式アクチュエータを制御すべく構成されたことを特徴と
    する、建設機械の制御装置。
  2. 【請求項2】 建設機械本体と、 該建設機械本体に一端部を枢着され他端側に作業部材を
    有するとともに、関節部を介して相互に接続された少な
    くとも一対のアーム部材を有する関節式アーム機構と、 伸縮変位速度が負荷に応じて変動するように伸縮動作を
    行なうことにより該アーム機構を駆動する複数のシリン
    ダ式アクチュエータを有するシリンダ式アクチュエータ
    機構と、 アーム機構操作部材の操作位置情報から制御目標値を求
    める制御目標値設定手段と、 該制御目標値設定手段で得られた該制御目標値に基づい
    て、上記の各アーム部材が所定の姿勢となるように、該
    シリンダ式アクチュエータを制御する制御手段と、 該シリンダ式アクチュエータの負荷状態を検出するアク
    チュエータ負荷検出手段とをそなえ、 該制御手段が、 該アクチュエータ負荷検出手段で検出された該シリンダ
    式アクチュエータの負荷が所定値以上の場合に、該シリ
    ンダ式アクチュエータの負荷状態に応じ、該制御目標値
    設定手段で設定された該制御目標値を低減させて、該シ
    リンダ式アクチュエータによる該伸縮変位速度を低減さ
    せる第1補正手段を有していることを特徴とする、建設
    機械の制御装置。
  3. 【請求項3】 上記の各アーム部材の姿勢情報を検出す
    る姿勢検出手段をそなえるとともに、 該制御手段が、該制御目標値設定手段で得られた該制御
    目標値と該姿勢検出手段で検出された上記の各アーム部
    材の姿勢情報とに基づいて、上記の各アーム部材が所定
    の姿勢となるように、該シリンダ式アクチュエータをフ
    ィードバック制御するように構成されていることを特徴
    とする、請求項2記載の建設機械の制御装置。
  4. 【請求項4】 該アーム部材姿勢検出手段が、該シリン
    ダ式アクチュエータの伸縮変位情報を検出する伸縮変位
    検出手段として構成されたことを特徴とする、請求項3
    記載の建設機械の制御装置。
  5. 【請求項5】 該制御手段が、 該制御目標値に基づいて、上記の各アーム部材が所定の
    姿勢となるように、少なくとも比例動作要素及び積分動
    作要素を有するフィードバック制御系にて該シリンダ式
    アクチュエータを制御する手段として構成されるととも
    に、 該アクチュエータ負荷検出手段で検出された該シリンダ
    式アクチュエータの負荷が所定値以上の場合に、該シリ
    ンダ式アクチュエータの負荷状態に応じ、該積分動作要
    素によるフィードバック制御を規制する第2補正手段を
    有していることを特徴とする、請求項3記載の建設機械
    の制御装置。
  6. 【請求項6】 該第1補正手段が、該シリンダ式アクチ
    ュエータの負荷の増大に伴い、該制御目標値の低減量を
    増大させて、該シリンダ式アクチュエータによる該伸縮
    変位速度を低減させるように構成されていることを特徴
    とする、請求項2記載の建設機械の制御装置。
  7. 【請求項7】 該第2補正手段が、該シリンダ式アクチ
    ュエータの負荷の増大に応じ、該積分動作要素によるフ
    ィードバック制御の規制量を増大させるように構成され
    ていることを特徴とする、請求項5記載の建設機械の制
    御装置。
  8. 【請求項8】 該制御手段が、該アクチュエータ負荷検
    出手段で検出された該シリンダ式アクチュエータの負荷
    が所定値以上の状態から該所定値より小さい状態となる
    過渡状態下では、該アクチュエータ負荷検出手段で得ら
    れた検出結果の変化を緩慢にする積分手段を通じて得ら
    れた結果に基づいて、該シリンダ式アクチュエータによ
    る該伸縮変位速度を増大させる第3補正手段をそなえて
    いることを特徴とする、請求項2記載の建設機械の制御
    装置。
  9. 【請求項9】 該積分手段が、ローパスフィルタである
    ことを特徴とする、請求項8記載の建設機械の制御装
    置。
  10. 【請求項10】 該シリンダ式アクチュエータのための
    流体圧回路が、該シリンダ式アクチュエータの伸縮変位
    速度が該シリンダ式アクチュエータに作用する負荷に依
    存するようなオープンセンタ型回路であることを特徴と
    する、請求項1または請求項2に記載の建設機械の制御
    装置。
  11. 【請求項11】 建設機械本体と、 該建設機械本体に対して、一端が回動可能に接続される
    ブームと、 該ブームに対して一端が該関節部を介して回動可能に接
    続されるとともに、先端が地面を掘削し内部に土砂を収
    容可能なバケットを他端に枢着されるスティックと、 該建設機械本体と該ブームとの間に介装され、端部間の
    距離が伸縮することにより該ブームを該建設機械本体に
    対して回転させるブーム油圧シリンダと、 該ブームと該スティックとの間に介装され、端部間の距
    離が伸縮することにより、該スティックを該ブームに対
    して回転させるスティック油圧シリンダと、 アーム機構操作部材の操作位置情報から制御目標値を求
    める制御目標値設定手段と、 該制御目標値設定手段で得られた該制御目標値に基づい
    て、該バケットが所定の移動速度で移動するように、上
    記のブーム油圧シリンダ及びスティック油圧シリンダを
    制御する制御手段と、 上記のブーム油圧シリンダ又はスティック油圧シリンダ
    の負荷状態を検出する油圧シリンダ負荷検出手段とをそ
    なえ、 該制御手段が、 該油圧シリンダ負荷検出手段で検出されたいずれかのシ
    リンダ負荷が所定値以上の場合に、該シリンダ負荷状態
    に応じ、該制御目標値設定手段で設定された該制御目標
    値を低減させて、上記のブーム油圧シリンダ及びスティ
    ック油圧シリンダによるバケット移動速度を低減させる
    第4補正手段を有していることを特徴とする、建設機械
    の制御装置。
  12. 【請求項12】 該ブームの姿勢情報を検出するブーム
    姿勢検出手段と、 該スティックの姿勢情報を検出するスティック姿勢検出
    手段とをそなえるとともに、 該制御手段が、該制御目標値設定手段で得られた該制御
    目標値と上記のブーム姿勢検出手段及びスティック姿勢
    検出手段で検出された上記のブーム及びスティックの姿
    勢情報とに基づいて、該バケットが所定の移動速度で移
    動するように、上記のブーム油圧シリンダ及びスティッ
    ク油圧シリンダをフィードバック制御するように構成さ
    れたことを特徴とする、請求項11記載の建設機械の制
    御装置。
  13. 【請求項13】 該スティック姿勢検出手段が、該ステ
    ィック油圧シリンダの伸縮変位情報を検出する伸縮変位
    検出手段として構成されるとともに、 該ブーム姿勢検出手段が、該ブーム油圧シリンダの伸縮
    変位情報を検出する伸縮変位検出手段として構成された
    ことを特徴とする、請求項12記載の建設機械の制御装
    置。
  14. 【請求項14】 該制御手段が、 該制御目標値に基づいて、該バケットが所定の移動速度
    で移動するように、少なくとも比例動作要素及び積分動
    作要素を有するフィードバック制御系にて、上記のブー
    ム油圧シリンダ及びスティック油圧シリンダを制御する
    手段として構成されるとともに、 該油圧シリンダ負荷検出手段で検出されたいずれかのシ
    リンダ負荷が所定値以上の場合に、該シリンダ負荷状態
    に応じ、該積分動作要素によるフィードバック制御を規
    制する第5補正手段を有していることを特徴とする、請
    求項12記載の建設機械の制御装置。
  15. 【請求項15】 該第4補正手段が、該シリンダ負荷の
    増大に伴い、該制御目標値の低減量を増大させて、該バ
    ケット移動速度を低減させるように構成されていること
    を特徴とする、請求項11記載の建設機械の制御装置。
  16. 【請求項16】 該第5補正手段が、該シリンダ負荷の
    増大に応じ、該積分動作要素によるフィードバック制御
    の規制量を増大させるように構成されていることを特徴
    とする、請求項14記載の建設機械の制御装置。
  17. 【請求項17】 該制御手段が、該油圧シリンダ負荷検
    出手段で検出されたいずれかのシリンダ負荷が所定値以
    上の状態から該所定値より小さい状態となる過渡状態下
    では、該油圧シリンダ負荷検出手段で得られた検出結果
    の変化を緩慢にする積分手段を通じて得られた結果に基
    づいて、上記のブーム油圧シリンダ及びスティック油圧
    シリンダによるバケット移動速度を増大させる第6補正
    手段をそなえていることを特徴とする、請求項11記載
    の建設機械の制御装置。
  18. 【請求項18】 該積分手段が、ローパスフィルタであ
    ることを特徴とする、請求項17記載の建設機械の制御
    装置。
  19. 【請求項19】 上記のブーム油圧シリンダ及びスティ
    ック油圧シリンダのための油圧回路が、上記のブーム油
    圧シリンダ及びスティック油圧シリンダの伸縮変位速度
    が上記のブーム油圧シリンダ及びスティック油圧シリン
    ダに作用する負荷に依存するようなオープンセンタ型回
    路であることを特徴とする、請求項11記載の建設機械
    の制御装置。
JP06511297A 1996-12-12 1997-03-18 建設機械の制御装置 Expired - Fee Related JP3641096B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06511297A JP3641096B2 (ja) 1997-03-18 1997-03-18 建設機械の制御装置
US09/101,845 US6098322A (en) 1996-12-12 1997-12-10 Control device of construction machine
CN97192229A CN1077187C (zh) 1996-12-12 1997-12-10 用于建工机械的控制装置
CA002243266A CA2243266C (en) 1996-12-12 1997-12-10 Control apparatus for a construction machine
KR10-1998-0706193A KR100378727B1 (ko) 1996-12-12 1997-12-10 건설기계의제어장치
EP97947885A EP0905325A4 (en) 1996-12-12 1997-12-10 CONSTRUCTION MACHINE CONTROL DEVICE
PCT/JP1997/004550 WO1998026132A1 (fr) 1996-12-12 1997-12-10 Dispositif de commande d'engin de construction

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06511297A JP3641096B2 (ja) 1997-03-18 1997-03-18 建設機械の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10259619A true JPH10259619A (ja) 1998-09-29
JP3641096B2 JP3641096B2 (ja) 2005-04-20

Family

ID=13277498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06511297A Expired - Fee Related JP3641096B2 (ja) 1996-12-12 1997-03-18 建設機械の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3641096B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150965A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械のエンジン制御装置
CN102652200A (zh) * 2010-03-15 2012-08-29 株式会社小松制作所 用于施工车辆的工作机构的控制装置和控制方法
JP2014141791A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 Honda Motor Co Ltd 除雪機
JP2014528528A (ja) * 2011-10-05 2014-10-27 ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー 掘削機を利用した平坦化整地作業制御システム
CN105350595A (zh) * 2015-08-27 2016-02-24 中国航空工业集团公司西安飞行自动控制研究所 基于位置控制的挖掘机操纵装置
JP2020128695A (ja) * 2015-09-16 2020-08-27 住友重機械工業株式会社 ショベル及びショベル用のシステム
JP2021046897A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 ナブテスコ株式会社 電磁比例弁、建設機械
WO2021171767A1 (ja) * 2020-02-28 2021-09-02 日立建機株式会社 作業機械
CN114867922A (zh) * 2020-02-21 2022-08-05 日立建机株式会社 作业机械以及控制系统
EP4269705A1 (de) * 2022-04-25 2023-11-01 Robert Bosch GmbH Verfahren zur verbesserung der planierwinkelregelung einer arbeitsmaschine
WO2024004387A1 (ja) * 2022-06-27 2024-01-04 住友重機械工業株式会社 ショベル用の制御装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150965A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械のエンジン制御装置
CN102652200A (zh) * 2010-03-15 2012-08-29 株式会社小松制作所 用于施工车辆的工作机构的控制装置和控制方法
JP2014528528A (ja) * 2011-10-05 2014-10-27 ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー 掘削機を利用した平坦化整地作業制御システム
JP2014141791A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 Honda Motor Co Ltd 除雪機
CN105350595A (zh) * 2015-08-27 2016-02-24 中国航空工业集团公司西安飞行自动控制研究所 基于位置控制的挖掘机操纵装置
JP2020128695A (ja) * 2015-09-16 2020-08-27 住友重機械工業株式会社 ショベル及びショベル用のシステム
JP2021046897A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 ナブテスコ株式会社 電磁比例弁、建設機械
CN114867922A (zh) * 2020-02-21 2022-08-05 日立建机株式会社 作业机械以及控制系统
CN114867922B (zh) * 2020-02-21 2023-06-02 日立建机株式会社 作业机械以及控制系统
WO2021171767A1 (ja) * 2020-02-28 2021-09-02 日立建機株式会社 作業機械
JP2021134631A (ja) * 2020-02-28 2021-09-13 日立建機株式会社 作業機械
EP4269705A1 (de) * 2022-04-25 2023-11-01 Robert Bosch GmbH Verfahren zur verbesserung der planierwinkelregelung einer arbeitsmaschine
WO2024004387A1 (ja) * 2022-06-27 2024-01-04 住友重機械工業株式会社 ショベル用の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3641096B2 (ja) 2005-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3608900B2 (ja) 建設機械の制御方法および制御装置
CA2243266C (en) Control apparatus for a construction machine
JP6474718B2 (ja) 建設機械の油圧制御装置
JPH10159123A (ja) 建設機械の制御装置
WO2020039833A1 (ja) 掘削作業機械の油圧駆動装置
WO2020039834A1 (ja) 掘削作業機械の油圧駆動装置
JPH10259619A (ja) 建設機械の制御装置
US20120255293A1 (en) Hydraulic system having fixable multi-actuator relationship
JPH101968A (ja) 油圧建設機械の自動軌跡制御装置
JP3426887B2 (ja) 建設機械の制御装置
JP3653153B2 (ja) 建設機械の制御装置
JP3713120B2 (ja) 建設機械の制御装置
JP7444032B2 (ja) 建設機械
JPH10259618A (ja) 建設機械の制御装置
JP3217981B2 (ja) 建設機械の制御装置
JP2674918B2 (ja) 油圧ショベル
JP3580976B2 (ja) 建設機械の制御装置
JPS61225429A (ja) パワ−シヨベルの作業機制御装置
JP5320003B2 (ja) 作業機械の油圧制御装置
JPH10252093A (ja) 建設機械の制御装置
JP6585401B2 (ja) 作業機械の制御装置
JPH11303807A (ja) 油圧駆動機械の流量制御装置
KR20220090023A (ko) 건설 기계

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040615

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040622

A521 Written amendment

Effective date: 20040812

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A521 Written amendment

Effective date: 20041104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20050120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees