JP2569181B2 - 空気調和機の室内ユニツト - Google Patents

空気調和機の室内ユニツト

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JP2569181B2
JP2569181B2 JP1288857A JP28885789A JP2569181B2 JP 2569181 B2 JP2569181 B2 JP 2569181B2 JP 1288857 A JP1288857 A JP 1288857A JP 28885789 A JP28885789 A JP 28885789A JP 2569181 B2 JP2569181 B2 JP 2569181B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セパレート形空気調和機の室内ユニツトに
おけるキヤビネツト背面の露水処理構造に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来のセパレート形空気調和機の室内ユニツトにおけ
るキヤビネツト背面の露処理構造を第4図,第5図,第
6図より説明する。
セパレート形室内ユニツトは、第4図の如く、箱体
は、キヤビネツト1と前面パネル2で構成されている。
前面パネル2には空気吸込口3と空気吐出口4で形成さ
れており、箱体内部は熱交換器5と貫流フアン6が収め
られている。エアフイルタ,フアンモータなどは図示は
していないが、周知の如く具備しているものである。
第4図の室内ユニツトにおいて周知の冷房運転を行う
と第5図の如くキヤビネツト背面部7の温度が下り、露
点温度以下になるとキヤビネツト背面部7に結露8を生
じる。結露8は、キヤビネツト背面7の面に沿つて下方
に流れ落ち、下方にある露受樋9で受ける。露受樋9は
露受皿10に連結されており、結露8は、露受樋9から露
受皿10に入り、ドレンホース11より排水するようにして
いる。
キヤビネツト背面7に沿つて結露水8が落下すると
き、キヤビネツト背面7の途中に凹形の形状で落ち込ん
でいる部分12や、キヤビネツト背面7の傾斜角度によつ
ては、結露水8が水飛びを生じ水受樋9で水受けできず
床面に落下することがある。このため、キヤビネツト背
面7や凹部に多数のリブ13または14を設け、結露水8の
落下速度を抑え、水飛びを防止し、水受樋9に結露水8
に流し込むようにしている。なおこの種の装置に関連す
るものには例えば、特開昭58−95137があげられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、リブ13,14の形状についての配慮が
されておらず、リブ13,14の形状によつて水飛びが生
じ、水受樋に入らず床面に落下する問題点があつた。
第6図で説明すると、キヤビネツト背面8に沿つて
は、流れてきた露15がリブ14の先端16に当り、露玉が壊
われ水飛を生じる。また、流れてきた露玉18が、リブ13
とリブ13の間12に入らず、リブ13の面17を流れるため、
露の落下速度を抑制できず、そのまま落下し水飛びが生
じ、床面に落下するケースがある。そのため、水受樋9
と部屋の壁面にシール材を追加したり、キヤビネツト1
の底面1′に不織布を貼付して処置をしており、原価ア
ップとないつていた。
本発明は、リブの形状を改善し、露玉を確実に水受樋
に流し込むため行うものである。
〔課題を解決するための手段〕
リブ形状を改善するために、リブの先端をクサビ形と
して露玉の壊われ防止を行うとともに、リブの流水面を
クサビ形リブにすることにより流水面を削除し、確実に
露玉の速度を抑制するものである。
〔作用〕
クサビ形リブを採用することにより、キヤビネツト背
面に結露した露玉は、クサビ形リブで、クサビの方向に
露玉が2分割されるため、露玉破壊による水飛びが防止
でき、また、クサビ形先端を露玉が流れることはなくク
サビ形リブの間に確実に流れ、水の落下速度抑制が確実
に行える。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図,第2図,第3図,
第4図により説明する。
第4図は、セパレート形空気調和機の室内ユニツトの
構造の概要を示す斜視図である。箱体は、キヤビネツト
1と前面パネル2で構成されている。前面パネル2には
空気吸込口3と空気吐出口4で形成されており、箱体内
部には、周知の冷房を行うための熱交換器5と貫流フア
ン6が収められている。エアフイルタ,フアンモータな
どについては図示はしていないが周知の如く具備してい
るものである。
以上の室内ユニツトにおいて、周知の冷房運転を行う
と、第1図の如くキヤビネツト背面7の温度が下がり、
空気の露点温度以下になり、キヤビネツト背面7に結露
を生じる。結露水20は、キヤビネツト背面7の傾斜によ
り下方に流れだす。流れ出した結露水20は、クサビ形の
リブ19により、落下速度が抑えられ、確実に水受樋9に
導びかられる。結露水7が第2図(b)の如く、リブ19
の中心に落ちてきた場合でも、第2図(a)(b)
(c)に示す如くリブ19の先端が鋭角になつているの
で、露玉20は2分割されるので、露玉20がとび散ること
はない。また、リブ19の形状は、クサビ形であるので、
リブ19の先端21を流れることもなく確実に水受樋9に入
る。
キヤビネツト背面7の凹部12がない場合も同様のリブ
19を設けることにより結露水を水受樋に確実に導びくこ
とができる。
また、クサビ形リブの実際の応用例として、第3図
(a)(b)(c)に示す様なものも、第2図と同様の
効果があり、結露水を水受樋に確実に導びける。
〔発明の効果〕
本発明によれば、セパレート形空気調和機の室内ユニ
ツトにおいて、キヤビネツト背面にクサビ形のリブを多
数設けることにより、キヤビネツト背面に結露した水を
水受樋に確実に流し込むことができ、水飛びにより床面
に落下することを防止できる。
また、キヤビネツト背面の凹についても本発明のリブ
を設けることにより前述と同様の効果があり、キヤビネ
ツト背面の露処理構造としては最適である。
本発明のリブは、キヤビネツトと一体成形であり容易
に形成できるものであり、万一水飛したときの保護のた
めのシール材や不織布を削除することができ、原価低減
にも効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例であり第4図の背面要部詳
細図、第2図及び第3図は、リブ19の実施例詳細図、第
4図は室内ユニツトの構造を示す概略説明斜視図、第5
図および第6図は従来例である。 1……キヤビネツト、7……キヤビネツト背面 9……水受樋、19……クサビ形のリブ 20……露玉 12……キヤビネツト背面の凹部 21……クサビ形のリブの先端 22……流水面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キヤビネツト背面の下方に、キヤビネツト
    に結露した水を受ける水受樋を有する室内ユニツトにお
    いて、キヤビネツト背面に、クサビ形のリブ19を多数設
    けたことを特徴とする室内ユニツト。
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