JP7012188B1 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP7012188B1
JP7012188B1 JP2021138534A JP2021138534A JP7012188B1 JP 7012188 B1 JP7012188 B1 JP 7012188B1 JP 2021138534 A JP2021138534 A JP 2021138534A JP 2021138534 A JP2021138534 A JP 2021138534A JP 7012188 B1 JP7012188 B1 JP 7012188B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
copper
heat exchanger
air
copper plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021138534A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023032412A (ja
Inventor
敏明 金井
啓二 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Original Assignee
Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc filed Critical Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Priority to JP2021138534A priority Critical patent/JP7012188B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7012188B1 publication Critical patent/JP7012188B1/ja
Publication of JP2023032412A publication Critical patent/JP2023032412A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Abstract

【課題】空調室の空気を清浄化しつつ、室内機からの露垂れや露飛びを抑制する空気調和機を提供する。【解決手段】空気調和機は、室内熱交換器15と、室内熱交換器15の下流側に位置する吹出風路26と、を備え、吹出風路26の表面の少なくとも一部に銅又は銅合金が用いられ、この少なくとも一部の下側に溝33が設けられている。溝33は、銅又は銅合金が用いられている少なくとも一部の下端に沿って設けられている。冷房運転のサーモオフ中に吹出風路26の表面に結露が生じた場合でも、その結露水が溝33に溜められる。【選択図】図2A

Description

本発明は、空気調和機に関する。
冷房運転中に室内機から露垂れが生じることを抑制する技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。すなわち、特許文献1には、室内機の風路材に親水化塗料を塗布し、親水化塗料塗布部位の最も低い位置の近傍に溝を設けることが記載されている。
特開2010-107095号公報
特許文献1に記載の技術では、室内機からの露垂れを抑制できるものの、空調室の空気にウイルスや細菌が存在している場合、その殺菌・除菌を行うことは困難である。
そこで、本発明は、空調室の空気を清浄化しつつ、室内機からの露垂れや露飛びを抑制する空気調和機を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係る空気調和機は、室内熱交換器と、前記室内熱交換器の下流側に位置する風路と、を備え、前記風路の表面の少なくとも一部に銅又は銅合金が用いられ、前記少なくとも一部の下側又は下部に溝が設けられ、前記溝は、その開口から下側に凹んでなる凹状を呈していることとした。
また、本発明に係る空気調和機は、室内熱交換器と、左右風向板と、前記室内熱交換器の下流側に位置する風路と、を備え、前記風路の表面の少なくとも一部に銅又は銅合金が用いられ、前記少なくとも一部と、当該少なくとも一部の下側に配置される他部材と、の接触箇所又は隙間である継ぎ目が設けられ、前記継ぎ目は、前記風路を介した空気の流れ方向において、前記左右風向板よりも上流側に設けられていることとした。
本発明によれば、空調室の空気を清浄化しつつ、室内機からの露垂れや露飛びを抑制する空気調和機を提供できる。
第1実施形態に係る空気調和機の構成図である。 第1実施形態に係る空気調和機が備える室内機の縦断面図である。 第1実施形態に係る空気調和機における、図2Aの部分拡大図である。 第1実施形態に係る空気調和機が備える筐体、上下風向板、及び銅板を含む斜視図である。 第2実施形態に係る空気調和機が備える室内機の縦断面図である。 第2実施形態に係る空気調和機における、図4Aの部分拡大図である。 第3実施形態に係る空気調和機が備える室内機の縦断面図である。 第3実施形態に係る空気調和機における、図5Aの部分拡大図である。 第4実施形態に係る空気調和機が備える室内機の縦断面図である。 第4実施形態に係る空気調和機における、図6Aの部分拡大図である。 第5実施形態に係る空気調和機が備える室内機の縦断面図である。 第5実施形態に係る空気調和機における、図7Aの部分拡大図である。 第5実施形態に係る空気調和機が備える室内機の縦断面図である。 第5実施形態に係る空気調和機における、図8Aの部分拡大図である。
≪第1実施形態≫
<空気調和機の構成>
図1は、第1実施形態に係る空気調和機100の構成図である。
なお、図1の実線矢印は、暖房サイクルにおける冷媒の流れを示している。
一方、図1の破線矢印は、冷房サイクルにおける冷媒の流れを示している。
空気調和機100は、冷房運転や除湿運転、暖房運転等の空調を行う機器である。図1に示すように、空気調和機100は、圧縮機11と、室外熱交換器12と、室外ファン13と、膨張弁14と、を備えている。また、空気調和機100は、前記した構成の他に、室内熱交換器15と、室内ファン16と、四方弁17と、を備えている。
圧縮機11は、低温・低圧のガス冷媒を圧縮し、高温・高圧のガス冷媒として吐出する機器であり、駆動源である圧縮機モータ11aを備えている。このような圧縮機11として、例えば、スクロール圧縮機やロータリ圧縮機が用いられる。なお、図1では図示を省略しているが、圧縮機11の吸込側には、冷媒を気液分離するためのアキュムレータが設けられている。
室外熱交換器12は、その伝熱管(図示せず)を通流する冷媒と、外気と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。室外ファン13は、室外熱交換器12に外気を送り込むファンである。室外ファン13は、駆動源である室外ファンモータ13aを備え、室外熱交換器12の付近に設けられている。
膨張弁14は、「凝縮器」(室外熱交換器12及び室内熱交換器15の一方)で凝縮した冷媒を減圧する弁である。なお、膨張弁14で減圧された冷媒は、「蒸発器」(室外熱交換器12及び室内熱交換器15の他方)に導かれる。
室内熱交換器15は、その伝熱管15b(図2A参照)を通流する冷媒と、室内空気(空調室の空気)と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。室内ファン16は、室内熱交換器15に室内空気を送り込むファンである。室内ファン16は、駆動源である室内ファンモータ(図示せず)を備え、室内熱交換器15の付近に設けられている。
四方弁17は、空気調和機100の運転モードに応じて、冷媒の流路を切り替える弁である。例えば、冷房運転時(図1の破線矢印を参照)には、冷媒回路10において、圧縮機11、室外熱交換器12(凝縮器)、膨張弁14、及び室内熱交換器15(蒸発器)を順次に介して、冷媒が循環する。一方、暖房運転時(図1の実線矢印を参照)には、冷媒回路10において、圧縮機11、室内熱交換器15(凝縮器)、膨張弁14、及び室外熱交換器12(蒸発器)を順次に介して、冷媒が循環する。
なお、図1の例では、圧縮機11、室外熱交換器12、室外ファン13、膨張弁14、及び四方弁17が、室外機30に設置されている。一方、室内熱交換器15や室内ファン16は、室内機20に設置されている。
図2Aは、空気調和機が備える室内機20の縦断面図である。
なお、図2Aでは、室内機20の吹出風路26(風路)に設けられる銅板32を太い破線で示している。図2Aに示すように、室内機20は、室内熱交換器15や室内ファン16の他、ドレンパン18と、筐体19と、フィルタ21a,21bと、を備えている。さらに、室内機20は、前面パネル22と、左右風向板23と、上下風向板24a,24bと、支持部材28と、銅板32と、を備えている。
室内熱交換器15は、複数のフィン15aと、これらのフィン15aを貫通する複数の伝熱管15bと、を備えている。室内ファン16は、例えば、円筒状のクロスフローファンであり、室内熱交換器15の付近に配置されている。室内ファン16は、前記した室内ファンモータ(図示せず)の他に、複数のファンブレード16aと、これらのファンブレード16aが設置される円環状の仕切板16bと、を備えている。
ドレンパン18は、室内熱交換器15の結露水を受けるものであり、室内熱交換器15の下側に配置されている。筐体19は、室内熱交換器15や室内ファン16等を収容するものである。
支持部材28は、ドレンパン18を支持するものであり、横方向(室内ファン16の中心軸線に平行な方向)に延びている。支持部材28は、ドレンパン18の下面に接触している断面視V字状の支持部28aと、この支持部28aの後端から斜め前方に傾斜して延びているスタビライザ28bと、を備えている。
フィルタ21a,21bは、室内熱交換器15に向かう空気から塵埃を捕集するものであり、室内熱交換器15の付近に配置されている。一方のフィルタ21aは室内熱交換器15の前側に配置され、他方のフィルタ21bは室内熱交換器15の上側に配置されている。前面パネル22は、前側のフィルタ21aを覆うように設置されるパネルであり、下端を軸として前側に回動可能になっている。なお、前面パネル22が回動しない構成であってもよい。
左右風向板23は、室内機20から吹き出される空気の左右方向の風向きを調整する板状部材である。左右風向板23は、吹出風路26に配置され、左右風向板用モータ(図示せず)によって左右方向に回動するようになっている。
上下風向板24a,24bは、室内機20から吹き出される空気の上下方向の風向きを調整する板状部材である。上下風向板24a,24bは、吹出口27の付近に配置され、上下風向板用モータ(図示せず)によって上下方向に回動するようになっている。図2Aの例では、一方の上下風向板24aが、他方の上下風向板24bの前側に配置されている。
吹出風路26(風路)は、室内熱交換器15で熱交換した空気を吹出口27に導く風路である。すなわち、吹出風路26(風路)は、室内熱交換器15の下流側に位置する風路である。吹出風路26を形成している壁面には、室内ファン16の後側に配置される筐体19の湾曲状の壁面19aが含まれている。この壁面19aに薄板状の銅板32(図2Aでは太い破線で図示)が設置されている。
銅板32は、室内機20に取り込まれた空気に混在しているウイルスや細菌の除菌・殺菌を行う機能を有している。なお、銅板32は、銅製の薄板であってもよいし、また、銅合金製の薄板であってもよい。例えば、銅合金製の薄板として、銅(Cu)に亜鉛(Zn)やニッケル(Ni)を含有させたものを用いるようにしてもよい。また、銅板32に代えて、筐体19の壁面19aに銅又は銅合金がコーティングされたものや、スパッタリング、塗装、又はめっきされたものを用いてもよい。
このように、第1実施形態では、室内機20の吹出風路26(風路)の表面の少なくとも一部に銅又は銅合金を用いるようにしている。これによって、室内機20の内部を空気が通流する過程で、銅板32の銅イオン(Cu2+)によって、ウイルスや細菌が不活性化される。その結果、空調室にウイルスや細菌が存在する場合でも、それらを低減させ、空気を清浄化できる。
<銅板の結露について>
前記したように、室内機20の吹出風路26(風路)の表面の少なくとも一部に銅又は銅合金を用いることで、除菌・殺菌を行うようにしているが、その一方で、銅は熱伝導率がかなり高く、温度変化が生じやすい。したがって、冷房運転中や除湿運転中に圧縮機11(図1参照)が駆動しているとき(サーモオン中)、低温の空気が銅板32(図2A参照)に当たって、銅板32が冷やされる。つまり、室内熱交換器15(蒸発器)との間の空気を介した熱交換や、吹出風路26を通流する低温の空気との間の熱交換によって、銅板32が冷やされる。
なお、冷房運転中や除湿運転中、圧縮機11(図1参照)が駆動しているときには、銅板32(図2A参照)よりも室内熱交換器15(蒸発器)の方が温度が低い。つまり、相対的に低温の室内熱交換器15が、銅板32よりも風上側に存在している。したがって、フィルタ21a,21bを通過した空気は、室内熱交換器15で冷やされて露点温度以下になり、空気中の水蒸気が室内熱交換器15に結露するが、室内熱交換器15の風下側の銅板32にはそれほど結露しない。
一方、冷房運転中や除湿運転中に空調室の温度が所定値以下になると、サーモオンからサーモオフに切り替わり、圧縮機11(図1参照)が停止状態になるため、室内熱交換器15の温度が上昇する。
なお、室内熱交換器15の温度は、サーモオフの開始時からの時間の経過に伴って空調室の温度に近づくが、場合によっては、空調室の温度よりも高くなることもある。圧縮機11が停止された場合、室外熱交換器12(高圧側:図1参照)から室内熱交換器15(低圧側:図1参照)に高温の冷媒が流れ込むことがあるからである。
一方、銅板32は、サーモオン中の熱交換で既に冷えた状態になっている。したがって、サーモオフ中は、室内熱交換器15よりも銅板32の方が低温になる。その結果、サーモオフ中は、室内熱交換器15ではそれほど結露しない。しかし、銅板32の付近を空気が通流する過程で、空気中の水蒸気が露点温度以下に冷やされ、銅板32に結露する可能性がある。このような結露は、特にサーモオフの直後に生じやすい。また、空調運転が停止(電源オフ)されているときに、室内機20から露垂れが生じる可能性もある。
仮に、次に説明する溝33が銅板32の下側に設けられていない場合、銅板32の表面を結露水が伝って流れ落ち、室内機20からの露飛びや露垂れが生じる可能性がある。そこで、第1実施形態では、銅板32の結露水を溜めるための溝33を設けるようにしている。
図2Bは、図2Aの部分拡大図である。
図2Bに示すように、銅板32の下側には、溝33が設けられている。言い換えると、室内機20の吹出風路26(風路)の表面の少なくとも一部に銅又は銅合金が用いられ、前記した少なくとも一部(つまり、銅板32)の下側に溝33が設けられている。ここで、銅板32の「下側」とは、銅板32よりも高さ位置が低いことを意味している。溝33は、湾曲状の銅板32の表面を伝って流れ落ちる結露水を受けるものであり、銅板32(風路の表面の少なくとも一部)の下端に沿って設けられている。
図2Bに示すように、溝33は、その開口から下側に凹んでなる凹状を呈している。これによって、銅板32の表面を伝って流れ落ちてくる結露水を溝33に溜めることができる。したがって、室内機20からの露飛びや露垂れを抑制できる。
図2Bの例では、銅板32(風路の表面の少なくとも一部)の下端を通る鉛直方向の直線L1が、溝33の底を通っている。これによって、銅板32の下端から滴り落ちる結露水が溝33に溜まりやすくなる。なお、溝33に溜められた結露水は、サーモオフ中に室内熱交換器15の乾燥が進んだ後に蒸発したり、その後の空調運転中に吹き込む風で蒸発したりする他、室内機20での空気の自然対流によっても蒸発する。
図3は、空気調和機が備える筐体19、上下風向板24a、及び銅板32を含む斜視図である。
図3の例では、室内ファン16(図2A参照)の軸方向に対して平行に、細長い溝33が設けられている。また、溝33は、横方向で銅板32が存在する領域に亘って、この銅板32の下端に沿うように設けられている。これによって、銅板32の下端から滴り落ちる結露水を溝33に溜めることができる。
なお、図3の例では、溝33の高さ位置が横方向で一定(つまり、水平方向)になっているが、これに限らない。例えば、横方向の中央部から両端に近くなるにつれて、溝33の高さ位置が低くなるように、溝33を傾斜させてもよい。そして、溝33を伝って横方向の両側に流れ落ちた結露水をドレンホース(図示せず)を介して排水するようにしてもよい。
第1実施形態によれば、室内機20(図2A参照)の吹出風路26の表面の一部を銅板32にすることで、室内機20に取り込まれた空気の除菌・殺菌を行うことができる。また、銅板32の下端に沿うように溝33を設けることで、銅板32の表面に結露が生じた場合、その結露水を溝33に溜めることができる。これによって、室内機20からの露飛びや露垂れを抑制できる。このように、第1実施形態によれば、空調室の空気を清浄化しつつ、室内機20からの露垂れや露飛びを抑制する空気調和機100を提供できる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、溝33(図4A参照)の底に保水材34(図4A参照)が設けられている点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他の点については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図4Aは、第2実施形態に係る空気調和機が備える室内機20Aの縦断面図である。
図4Aに示すように、室内機20Aは、筐体19の湾曲状の壁面19aに設置される銅板32を備えている。この銅板32の下側には、溝33が設けられている。なお、溝33の形状は、第1実施形態(図2A参照)と同様である。また、溝33には、保水材34が設けられている。
図4Bは、図4Aの部分拡大図である。
図4Bに示すように、溝33の底に保水材34が設けられている。保水材34は、水分を保つ機能を有している。このような保水材34として、例えば、ポリエチレンテレフタレート合成繊維やポリアクリル酸塩を用いることができる。これによって、比較的多くの結露水が溝33に溜まった場合でも、溝33から結露水が溢れ出ることを抑制できる。したがって、室内機20Aからの露飛びや露垂れを抑制できる。なお、保水材34の設置箇所は、溝33の底(底面)に限らない。例えば、溝33の底面の縁から開口に至る側面に保水材34を設けるようにしてもよい。
≪第3施形態≫
第3実施形態は、リブ35(図5B参照)を介して、2つの溝33a,33b(図5B参照)が隣り合うように設けられる点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他の点については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図5Aは、第3実施形態に係る空気調和機が備える室内機20Bの縦断面図である。
図5Aに示すように、室内機20Bの吹出風路26に設けられた銅板32の下側には、リブ35を介して隣り合うように、2つの溝33a,33bが設けられている。
図5Bは、図5Aの部分拡大図である。
図5Bに示すように、一方の溝33aは、他方の溝33bとリブ35を介して隣り合っている。言い換えると、それぞれの溝33a,33bは、他の溝(例えば、一方の溝33aに関しては、他方の溝33b)とリブ35を介して隣り合っている。なお、リブ35は、銅板32の下端に沿うように、横方向(室内ファン16の中心軸線に対して平行な方向)に延びている。このリブ35の下側に一方の溝33aが設けられ、また、リブ35の上側に他方の溝33bが設けられている。他方の溝33bは、上下方向において、銅板32の下端に近接している。
図5Bの例では、それぞれの溝33a,33bの底は、銅板32の下端の接平面(図示せず)と略平行になるように傾斜しており、また、溝33a,33bの深さは、第1実施形態(図2B参照)の場合よりも浅くなっている。そして、上側の溝33bから結露水が溢れ出た場合でも、リブ35を介して、下側の溝33aに結露水が流れ込むようになっている。
第3実施形態によれば、リブ35を介して2つの溝33a,33bが隣り合うようにすることで、結露水の表面張力によって、それぞれの溝33a,33bに結露水を保持できる。したがって、例えば、室内機20Bの内部の空間に制約があり、第1実施形態のような比較的深い溝33(図2B参照)を設けることが困難な場合でも、銅板32の表面を伝って流れ落ちてくる結露水を溝33a,33bで保持できる。なお、銅板32の下側に設けられる溝の数は、2つに限らない。すなわち、3つ以上の溝がリブを介して隣り合っている構成にしてもよい。
≪第4実施形態≫
第4実施形態は、銅板32(図6A参照)の下部に溝33が設けられる点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図6Aは、第4実施形態に係る空気調和機が備える室内機20Cの縦断面図である。
図6Aに示すように、室内機20Cの吹出風路26に設けられた銅板32の下部には、溝33が形成されている。言い換えると、室内機20Cの吹出風路26(風路)の表面の少なくとも一部に銅又は銅合金が用いられ、前記した少なくとも一部(つまり、銅板32)の下部に溝33が設けられている。なお、銅板32の「下部」とは、銅板32において、その上端の高さ位置と、下端の高さ位置と、の間の中間の箇所よりも高さ位置が低い部分である。
例えば、一枚の銅板32の下部に横方向に細長い孔(符号は図示せず)を設け、この孔の縁を溝33の開口の縁に合わせるようにして、銅板32を筐体19に設置するようにしてもよい。この場合には、溝33の上側・下側の他、横方向両側にも銅板32が存在する構成になる。その他にも、例えば、溝33の上側に設けられる銅板32と、溝33の下側に設けられる横方向に細長い銅板と、を別個に設けてもよい。このような構成も、「銅板の下部」に溝33が設けられるという事項に含まれる。
図6Bは、図6Aの部分拡大図である。
図6Bに示すように、銅板32の下部に溝33を設けることで、溝33の上側から銅板32の表面を伝って流れ落ちる結露水を溝33に溜めることができる。したがって、室内機20C(図6A参照)からの露飛びや露垂れを抑制できる。なお、溝33の下側の部分の銅板32の面積は比較的狭いため、表面の結露水が成長して露飛びや露垂れを起こすおそれはほとんどない。
≪第5実施形態≫
第5実施形態は、第1実施形態で説明した溝33(図2A参照)が銅板32には特に設けられていない一方、銅板32と他部材との間の継ぎ目に隙間38(図7B参照)が設けられている点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図7Aは、第5実施形態に係る空気調和機が備える室内機20Dの縦断面図である。
図7Aに示すように、室内機20Dの吹出風路26に設けられた銅板32の下側には、支持板36(他部材)が設置されている。支持板36は、左右風向板23を支持する樹脂製の薄板である。支持板36の表面は、銅板32の表面と略面一になるように所定に湾曲している。
図7Aに示すように、支持板36の下側には、ノーズ37が設けられている。ノーズ37は、吹出風路26の表面の最下部と、筐体19の底面と、によって形成され、断面視でV字状を呈している。なお、ノーズ37の上面に保水シート(図示せず)が設けられるようにしてもよい。
図7Bは、図7Aの部分拡大図である。
図7Bの例では、銅板32と支持板36との間に隙間38(継ぎ目)が設けられている。このような隙間38を設けることで、銅板32の表面を伝って流れ落ちる結露水が、表面張力で隙間38に入り込む。したがって、室内機20D(図7A参照)からの露飛びや露垂れを抑制できる。また、銅板32の下側において、支持板36とノーズ37との間に凹状の溝39が設けられている。この溝39に結露水を溜めることも可能である。
なお、銅板32と支持板36との間の継ぎ目として、図7Bに示す隙間38に代えて、支持板36とノーズ37との間の溝39と同様の構成のものを設けるようにしてもよい。
このように、室内機20Dの吹出風路26(風路)の表面の少なくとも一部に銅又は銅合金が用いられ、前記した少なくとも一部(つまり、銅板32)と、この少なくとも一部(銅板32)の下側に配置される他部材(支持板36)と、の間に隙間38(継ぎ目)が設けられている。このような隙間38に表面張力で結露水が入り込むことによって、室内機20Dからの露飛びや露垂れを抑制できる。
≪第6実施形態≫
第6実施形態は、銅板32(図8A参照)の下端と支持板36(図8A参照)とが接触している点が、第5実施形態(図7A参照)とは異なっている。なお、その他については、第5実施形態と同様である。したがって、第5実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図8Aは、第6実施形態に係る空気調和機が備える室内機20Eの縦断面図である。
図8Aに示すように、室内機20Eの吹出風路26に設けられた銅板32の下側には、支持板36が設けられている。前記したように、支持板36は、左右風向板23を支持する樹脂製の薄板である。
図8Bは、図8Aの部分拡大図である。
図8Bの例では、銅板32の下端と、支持板36の上端と、が接触している。つまり、銅板32と、支持板36(他部材)と、の接触箇所41(継ぎ目)が設けられている。このように、銅板32の下端と、支持板36の上端と、が接触している構成でも、銅板32の表面を伝って流れ落ちる結露水が表面張力で接触箇所41(継ぎ目)の微小な凹部に入り込んで、この接触箇所41に結露水が保持される。したがって、室内機20Eからの露飛びや露垂れを抑制できる。
このように、室内機20Eの吹出風路26(風路)の表面の少なくとも一部に銅又は銅合金が用いられ、前記した少なくとも一部(つまり、銅板32)と、この少なくとも一部(銅板32)の下側に配置される他部材(支持板36)と、の接触箇所41である継ぎ目が設けられている。このような接触箇所41に表面張力で結露水が入り込むことで、室内機20Eからの露飛びや露垂れを抑制できる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る空気調和機100等について各実施形態で説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、第1実施形態等では、室内機20において、横方向で銅板32が存在する領域の略全域に亘って、銅板32の下側に1つの溝33が水平方向に設けられる場合について説明したが、これに限らない。例えば、溝33が、水平方向に対して傾斜するように設けられていてもよい。また、横方向において、複数の溝に分割されていてもよい。
また、各実施形態では、吹出風路26の表面の一部に銅又は銅合金(つまり、銅板32)が用いられる場合について説明したが、これに限らない。例えば、吹出風路26の表面が全て銅板で構成されるようにしてもよい。このような構成でも、例えば、第1実施形態と同様の溝33(図2A参照)を設けることで、銅板の表面を伝って流れ落ちてくる結露水を溝33に溜めることができる。
また、各実施形態では、筐体19(図2A参照)の湾曲状の壁面19aに銅板32が設けられる構成について説明したが、これに限らない。例えば、ドレンパン18(図2A参照)を支持する支持部材28の表面の少なくとも一部に銅又は銅合金を設けるようにしてもよい。そして、支持部材28において、銅又は銅合金が設けられている部分の下部に溝(図示せず)を設けるようにしてもよい。このような構成でも、支持部材28の表面を伝って流れ落ちてくる結露水を、表面張力で溝に保持できる。
また、第5実施形態(図7B参照)や第6実施形態(図8B参照)では、左右風向板23を支持する支持板36の上端と、銅板32の下端と、の間に継ぎ目(隙間又は接触箇所)が設けられる構成について説明したが、これに限らない。すなわち、支持板36以外の所定の部材と、銅板32と、の間に継ぎ目(隙間又は接触箇所)が設けられるようにしてもよい。
また、各実施形態は、適宜に組み合わせることが可能である。例えば、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせ、リブ35を介して2つの溝33a,33bが隣り合っている構成において(第3実施形態:図5B参照)、それぞれの溝33a,33bに保水材34を設けるようにしてもよい(第2実施形態:図4B参照)。
また、例えば、第2実施形態と第5実施形態とを組み合わせ、銅板32と支持板36との間に隙間38を設ける構成において(第5実施形態:図7B参照)、この隙間38に保水材34を設けるようにしてもよい(第2実施形態:図4B参照)。その他にも、さまざまな組合せが可能である。
また、各実施形態では、室内機20(図1参照)及び室外機30(図1参照)が1台ずつ設けられる構成について説明したが、これに限らない。すなわち、並列接続された複数台の室内機を設けてもよいし、また、並列接続された複数台の室外機を設けてもよい。また、ルームエアコンの他、パッケージエアコンやビル用マルチエアコンにも、各実施形態を適用できる。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
20,20A,20B,20C,20D,20E 室内機
26 吹出風路(風路)
32 銅板(風路の表面の少なくとも一部)
33,33a,33b 溝
34 保水材
35 リブ
36 支持板(他部材)
38 隙間(継ぎ目)
41 接触箇所(継ぎ目)
100 空気調和機
L1 直線

Claims (6)

  1. 室内熱交換器と、前記室内熱交換器の下流側に位置する風路と、を備え、
    前記風路の表面の少なくとも一部に銅又は銅合金が用いられ、
    前記少なくとも一部の下側又は下部に溝が設けられ
    前記溝は、その開口から下側に凹んでなる凹状を呈している空気調和機。
  2. 室内熱交換器と、左右風向板と、前記室内熱交換器の下流側に位置する風路と、を備え、
    前記風路の表面の少なくとも一部に銅又は銅合金が用いられ、
    前記少なくとも一部と、当該少なくとも一部の下側に配置される他部材と、の接触箇所又は隙間である継ぎ目が設けられ
    前記継ぎ目は、前記風路を介した空気の流れ方向において、前記左右風向板よりも上流側に設けられている空気調和機。
  3. 前記溝は、前記少なくとも一部の下端に沿って設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記少なくとも一部の下端を通る鉛直方向の直線は、前記溝の底を通っていること
    を特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記溝に設けられる保水材を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  6. 前記溝が複数設けられ、
    それぞれの前記溝は、他の溝とリブを介して隣り合っていること
    を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
JP2021138534A 2021-08-27 2021-08-27 空気調和機 Active JP7012188B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021138534A JP7012188B1 (ja) 2021-08-27 2021-08-27 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021138534A JP7012188B1 (ja) 2021-08-27 2021-08-27 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7012188B1 true JP7012188B1 (ja) 2022-02-10
JP2023032412A JP2023032412A (ja) 2023-03-09

Family

ID=80856448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021138534A Active JP7012188B1 (ja) 2021-08-27 2021-08-27 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7012188B1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002156130A (ja) 2000-11-20 2002-05-31 Fujitsu General Ltd 空気調和機
JP2011226667A (ja) 2010-04-15 2011-11-10 Hitachi Appliances Inc 空気調和機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56164417U (ja) * 1980-05-09 1981-12-05
JPS6246157A (ja) * 1985-08-24 1987-02-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和装置
JP2569181B2 (ja) * 1989-11-08 1997-01-08 株式会社日立製作所 空気調和機の室内ユニツト
JPH0539931A (ja) * 1991-08-02 1993-02-19 Toshiba Corp 室内機のドレン処理構造
JP3223021B2 (ja) * 1993-12-10 2001-10-29 松下電器産業株式会社 空気調和機の室内ユニット

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002156130A (ja) 2000-11-20 2002-05-31 Fujitsu General Ltd 空気調和機
JP2011226667A (ja) 2010-04-15 2011-11-10 Hitachi Appliances Inc 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023032412A (ja) 2023-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11041643B2 (en) Air conditioner
EP2957842B1 (en) Indoor unit for air conditioning device
EP1793179B1 (en) Multi-type air conditioner
JP6354004B1 (ja) 空気調和機
US10047962B2 (en) Indoor unit for air-conditioning apparatus
EP3745075B1 (en) Indoor heat exchanger and air conditioning device
EP3392589B1 (en) Heat exchanger and freezing cycle device
WO2013099733A1 (ja) 空気調和装置
EP3150928B1 (en) Indoor unit of air conditioner
EP3742081A1 (en) Heat exchanger and air conditioning device
EP3764020B1 (en) Indoor unit and air conditioner
JP7012188B1 (ja) 空気調和機
JP6471345B2 (ja) 熱交換器
JP2010127516A (ja) 空気調和機
WO2020121615A1 (ja) 室内機および空気調和機
KR20160077835A (ko) 공기 조화기의 실외기
JP2015169358A (ja) 熱交換器
JP6994599B1 (ja) 空気調和機
EP4155645A1 (en) Heat exchanger and air conditioner comprising said heat exchanger
JP7357137B1 (ja) 空気調和機
CN102679793A (zh) 换热器翅片
WO2021095452A1 (ja) 熱交換器及び空気調和装置
JP7080395B2 (ja) 熱交換器ユニット及び冷凍サイクル装置
JP2009168282A (ja) 空気調和機の室内機
EP3951303A1 (en) Air conditioner

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210827

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7012188

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150