JP2567899Y2 - フロアとバックのパネル結合構造 - Google Patents

フロアとバックのパネル結合構造

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JP2567899Y2
JP2567899Y2 JP1991079569U JP7956991U JP2567899Y2 JP 2567899 Y2 JP2567899 Y2 JP 2567899Y2 JP 1991079569 U JP1991079569 U JP 1991079569U JP 7956991 U JP7956991 U JP 7956991U JP 2567899 Y2 JP2567899 Y2 JP 2567899Y2
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斎藤  弘
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえばトラックやト
レーラなどのようなキャブオーバ型自動車のキャブ構造
に係り、特に、キャブを構成するフロアとバックのパネ
ル結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図2はキャブオーバ型自動車のキャブ外
観を示す斜視図であって、キャブの後部壁面を形成する
バックパネル1がキャブ本体から取り外された状態で示
されている。図2及びその縦断面図である図3に示した
ように、バックパネル1は、波形の水平断面を有するイ
ンナパネル3をアウターパネル5に重ね合わせて、2枚
のパネル部材をスポット溶接により結合したものであ
る。一方、キャブ床面を形成しているフロアパネル7の
後端部側下面には、補強部材としてリヤシル11が結合
されている。このリヤシル11は、前端部に設けたフラ
ンジ部がフロアパネル7の下面にスポット溶接されてフ
ロアパネルと共にボックス断面を形成している。また、
リヤシル11の延長部材、すなわちリヤシル11の後端
部側を延長して上向きに折曲した部分には、フロアパネ
ル7の後端部に設けられた垂直フランジ部9に沿う垂直
壁面部13が設けられている。この垂直壁面部13は、
フロアパネル7の垂直フランジ部9と接して重ね合わさ
れ、2枚のパネル部材がキャブ前後方向の水平スポット
溶接部19により結合されている。そして、上述したバ
ックパネル1は、水平スポット溶接部19の上方でリヤ
シル11の垂直壁面部13に対してバックインナパネル
3の下端部が接して重ね合わされ、さらに、リヤシル1
1の垂直壁面部13の上端に設けられた水平フランジ部
15に対してもバックアウターパネル5の下端に設けた
水平フランジ部17が接して重ね合わされている。従っ
て、バックインナパネル3とバックアウタパネル5とが
直接スポット溶接されたバックパネル1は、上述した両
重ね合わせ部で各々2枚のパネル部材をスポット溶接
(図中、太線で示す)することにより、リヤシル11の
延長部材を介してフロアパネル7に結合されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来構造では、キャブオーバ型自動車が正面又は後面
方向にまんがいち衝突した場合などに発生するような大
きな荷重を受けると、フロアパネル7の垂直フランジ部
9とリヤシル11の垂直壁面部13とを結合している水
平スポット溶接部19が、スポット溶接にとっては不利
な剥離方向の荷重を受けやすく、従って、このような荷
重により水平スポット溶接部19に亀裂を生じる恐れが
ある。
【0004】そこで本考案は、上述した課題を解決する
ため、キャブが正面又は後面方向に衝突して発生するよ
うな大きな荷重を受けたとしても、フロアパネル後端の
垂直フランジ部とリヤシル延長部材の垂直壁面部とを結
合するスポット溶接部に亀裂が生じにくいようにした、
フロアとバックのパネル結合構造を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するためになされたもので、キャブ床面を形成するフ
ロアパネルと、バックインナパネル及びバックアウタパ
ネルを重ね合わせてなるキャブ後部壁面を形成している
バックパネルと、キャブ床面の後部を前記フロアパネル
と共にボックス断面を形成して補強するリヤシルとを具
備し、前記フロアパネルと前記バックパネルとの間を前
記リヤシルの延長部材を介して結合する自動車のキャブ
のフロアとバックのパネル結合構造において、前記バッ
クインナパネルの下端部近傍に設けた垂直壁面部と、前
記リヤシルの延長部材に設けた垂直壁面部との間に、前
記フロアパネルの後端部を上向きに折曲して設けた垂直
フランジ部をサンドイッチ状に挟み込んで3枚のパネル
部材を重ね合わせた垂直方向の重ね合わせ部をキャブ床
面近傍でキャブ前後方向にスポット溶接した水平スポッ
ト溶接部と、前記リヤシルの垂直壁面部上端を後方に向
けて折曲したリヤシル後部水平フランジ部と、前記バッ
クアウターパネルの下端を後方に向けて折曲したアウタ
ーパネル水平フランジ部とを重ね合わせた水平方向の重
ね合わせ部をキャブ上下方向にスポット溶接した垂直ス
ポット溶接部と、を具備して構成したことを特徴とする
自動車のキャブのフロアとバックのパネル結合構造であ
る。
【0006】
【作用】上述した本考案のパネル結合構造によれば、
ックインナパネルの垂直壁面部とリヤシルの垂直壁面部
との間にフロアパネルの後端に設けた垂直フランジ部を
サンドイッチ状に挟み込んで3枚のパネル部材を重ね合
わせ、フロアパネルに対し垂直なパネルの重ね合わせ部
キャブ床面近傍でキャブ前後方向にスポット溶接して
なる水平スポット溶接部と、リヤシルの垂直壁面部上端
に設けたリヤシル後部水平フランジ部とバックアウター
パネルの下端に設けたアウターパネル水平フランジ部と
を2枚重ね合わせ、フロアパネルに対し水平なパネルの
重ね合わせ部をキャブ上下方向にスポット溶接してなる
垂直スポット溶接部とを備えている。このため、水平ス
ポット溶接部においては、正面又は後面衝突した際に生
じるような大きな荷重がフロアパネルの面(垂直フラン
ジ部の面)に直角な剥離方向の荷重として作用しにくく
なる。すなわち、同水平スポット溶接部においては、従
来構造とは異なり、スポット溶接にとっては有利な剪断
方向の荷重として上記荷重を受けるようになるので、ス
ポット溶接部を有効に利用したキャブ強度の向上が可能
となる。さらに、上記水平スポット溶接部に加えて、垂
直スポット溶接部がリヤシルを介してフロアパネルとバ
ックパネルとを結合しているので、キャブ上下方向の衝
撃に対しても強いキャブ構造となる。
【0007】
【実施例】以下、本考案によるパネル結合構造の一実施
例を、主に図1のキャブ縦断面図に基づいて説明する。
図において、フロントウインドガラス21の下方にはフ
ロントパネル23が設けられ、このフロントパネル23
に対して、キャブ床面を形成するフロアパネル7前端の
フランジが結合されている。一方、このフロアパネル7
の後端部下面には、フロアパネルの後端部補強用部材と
してリヤシル11が設けられている。このリヤシル11
は、前端フランジ部がフロアパネル7の下面にスポット
溶接されている。また、リヤシル11の後端部側を延長
してなる延長部材には、フロアパネル7の後端部を上向
きに折曲成形してなる垂直フランジ部9の後面に接し、
同フランジ部に沿って上向きに立ち上げられた、垂直壁
面部13が設けられている。さらに、バックインナパネ
ル3の下端部25はフロアパネル7の床面まで延長され
るが、その下端部近傍には垂直壁面部26が設けられ、
この垂直壁面部26が上述したフロアパネル7の垂直フ
ランジ部9の前面に接している。この結果、これら3枚
のパネル、すなわちリヤシル11の垂直壁面部13,フ
ロアパネル7の垂直フランジ部9,及びバックインナパ
ネル3の垂直壁面 部26は、垂直壁面部13と垂直壁面
部26との間に垂直フランジ部9をサンドイッチ状に挟
み込み、フロアパネル7に対して垂直方向となる重ね合
わせ部を形成する。そして、この重ね合わせ部をキャブ
床面近傍、すなわちフロアパネル7の上面近傍でキャブ
前後方向にスポット溶接したものが、3枚のパネル部材
を結合する水平スポット溶接部19となる。
【0008】また、水平スポット溶接部19の上方でフ
ロアパネル7の垂直フランジ部9上端からさらに上方へ
離れた位置では、バックインナパネル3とリヤシル11
の垂直壁面部13とが接しており、2枚のパネル部材
3,13はキャブ前後方向のスポット溶接部27によっ
て結合されている。そして、リヤシル11の垂直壁面部
13には、上端を水平方向(キャブ後方)に折曲成形し
てなるリヤシル後部水平フランジ部15が設けられ、同
フランジ部15は、バックアウターパネル5の下端を同
じく水平方向に折曲成形してなるアウターパネル水平フ
ランジ部17と接している。このようにして、フロアパ
ネル7に対し水平に2枚重ね合わされた両フランジ部1
5,17は、キャブ上下方向の垂直スポット溶接部29
によって結合されている。なお、バックパネル1はま
た、バックアウターパネル5がバックインナパネル3の
凹面31と接する部分でキャブ前後方向のスポット溶接
部33によって結合され、さらに、バックインナパネル
3とバックアウターパネル5との他の接合部においても
同様のスポット溶接により結合されるが、たとえば窓用
開口部の周縁部においては、両パネル部材3,5の開口
端部に設けられたフランジ部どうしを2枚重ね合わせて
スポット溶接部35の如く結合した後、適当なシール部
材37を介してリヤウインドガラス39が取付けられ
る。
【0009】さて、上述したパネル結合構造によれば、
キャブのまんがいちの衝突時には大きな荷重がフロアパ
ネル7などに加わるが、この荷重は、特に正面又は後面
衝突した時に生じるような大きな荷重は、フロアパネル
7後端の垂直フランジ部9においては、水平スポット溶
接部19に対して剥離方向の荷重として作用することは
ない。すなわち、垂直フランジ部9は、リヤシル11の
垂直壁面部13とバッ クインナパネル3の垂直壁面部2
との2枚のパネル間にサンドイッチ状に挟まれた状態
でキャブ前後方向にスポット溶接されているので、フロ
アパネル7の垂直フランジ部9自体にはパネル面に対し
直角な方向の荷重、すなわち水平スポット溶接部19に
対する剥離方向荷重は生じない。かわりに、フロアパネ
ル7の垂直フランジ部9には、パネル面に平行な剪断方
向荷重が作用する。しかしながら、スポット溶接部は、
剪断方向荷重に対する強度が剥離方向荷重に対する強度
よりも数倍優れており、従って、フロアパネル7とバッ
クパネル1との結合部であるフロアパネル7の垂直フラ
ンジ部9付近の構造強度を十分に大きくすることができ
る。また、リヤシル11の後端とバックアウターパネル
5の下端とが、フランジ部15,17をフロアパネル7
に対して水平に重ね合わせた状態でスポット溶接されて
いるので、キャブ上下方向の衝撃に対しても強いフロア
パネル7とバックパネル1との結合構造となる。
【0010】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のフロアと
バックのパネル結合構造によれば、フロアパネル後端の
垂直フランジ部をリヤシルの垂直壁面部とバックインナ
パネルの垂直壁面部とでいわばサンドイッチ状に挟み込
み、3枚のパネル部材がフロアパネルに対し垂直方向を
向いて重ね合わされたキャブ床面近傍の部分をキャブ前
後方向にスポット溶接する結合構造としたので、この水
平スポット溶接部においては、キャブが前面又は後面衝
突した際などに生ずる大きな荷重をフロアパネルの面に
直角な剥離方向の荷重として受けるのではなく、各パネ
ルの面に平行な剪断方向の荷重として受けるようにな
る。すなわち、スポット溶接は剪断方向の荷重には強い
ので、フロアパネルとバックパネルとの結合部を強化で
き、結果的にはキャブ全体としての構造の強度も高める
ことができる。また、リヤシル11の後端とバックアウ
ターパネル5の下端とがフロアパネル7に対して水平に
重ね合わせた状態でスポット溶接されているので、キャ
ブ上下方向の衝撃に対する結合強度も強化され、この点
でもキャブ全体の強度向上に効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すキャブの縦断面図であ
る。
【図2】図1の断面を有するキャブの一部分解斜視図で
ある。
【図3】図2の従来における縦断面図である。
【符号の説明】
1 バックパネル 3 バックインナパネル 5 バックアウターパネル 7 フロアパネル 9 垂直フランジ部 11 リヤシル 13 垂直壁面部(リヤシル延長部材) 15 リヤシル後部水平フランジ部(リヤシル延長部
材) 17 アウターパネル水平フランジ部 19 水平スポット溶接部 21 フロントウインドガラス26 垂直壁面部 29 垂直スポット溶接部 39 リヤウインドガラス

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャブ床面を形成するフロアパネルと、バ
    ックインナパネル及びバックアウタパネルを重ね合わせ
    てなるキャブ後部壁面を形成しているバックパネルと、
    キャブ床面の後部を前記フロアパネルと共にボックス断
    面を形成して補強するリヤシルとを具備し、前記フロア
    パネルと前記バックパネルとの間を前記リヤシルの延長
    部材を介して結合する自動車のキャブのフロアとバック
    のパネル結合構造において、 前記バックインナパネルの下端部近傍に設けた垂直壁面
    部と、前記リヤシルの延長部材に設けた垂直壁面部との
    間に、前記フロアパネルの後端部を上向きに折曲して設
    けた垂直フランジ部をサンドイッチ状に挟み込んで3枚
    のパネル部材を重ね合わせた垂直方向の重ね合わせ部を
    キャブ床面近傍でキャブ前後方向にスポット溶接した水
    平スポット溶接部と、 前記リヤシルの垂直壁面部上端を後方に向けて折曲した
    リヤシル後部水平フランジ部と、前記バックアウターパ
    ネルの下端を後方に向けて折曲したアウターパネル水平
    フランジ部とを重ね合わせた水平方向の重ね合わせ部を
    キャブ上下方向にスポット溶接した垂直スポット溶接部
    と、 を具備して構成したことを特徴とする自動車のキャブの
    フロアとバックのパネル結合構造。
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