JPS6335904Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6335904Y2
JPS6335904Y2 JP1982022446U JP2244682U JPS6335904Y2 JP S6335904 Y2 JPS6335904 Y2 JP S6335904Y2 JP 1982022446 U JP1982022446 U JP 1982022446U JP 2244682 U JP2244682 U JP 2244682U JP S6335904 Y2 JPS6335904 Y2 JP S6335904Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side member
reinforcement
front side
fixed
bent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982022446U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58126273U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2244682U priority Critical patent/JPS58126273U/ja
Publication of JPS58126273U publication Critical patent/JPS58126273U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6335904Y2 publication Critical patent/JPS6335904Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車の前部車体の剛性を強化する
のに用いられるフロントフレーム装置に関する。
自動車の前部のエンジンルームは、通常、前後
に伸びる2本のフロントサイドメンバとこれと交
差する状態で相互に連結される所定数のクロスメ
ンバとにより、その剛性を主に確保されている。
この内、2本のフロントサイドメンバはその後方
部分が概略箱形の車室側に固定され、これによ
り、エンジンルームと車室側とを一体的に連結す
る。しかも、このフロントサイドメンバはエンジ
ンの取付位置や車室の床の高さにより形状を規制
され、即ち、前方部分と後方部分の相対的高さに
大きな相異を生ずることがあり、フロントサイド
メンバは折曲部を有し、この部分への応力集中の
対策を施した構造を必要とする。更に、自動車の
衝突時には、このフロントサイドメンバは車室内
の乗員を保護する必要上からも十分な強度を確保
する必要がある。特に、フロントエンジン・フロ
ントドライブ車(以後単にF・F車と記す)の場
合、プロペラシヤフトを収容するためにフロアパ
ンに形成される、前後方向に長いトンネル部分が
無く、フラツトなフロアパンおよび、その前部の
ダツシユパネルはその剛性が低い、このようなこ
とより、F・F車用のフロントサイドメンバは特
に、その剛性を強化し、フロアパンやダツシユパ
ネルの強度を補足する必要がある。
この考案は自動車の前部車体の剛性を強化する
ことのできる自動車のフロントフレーム装置を提
供することを目的とする。
この考案による自動車のフロントフレーム装置
は、エンジンルームに対向して車体の前後方向に
沿つて延びると共にフエンダシールドインナに固
定されて第1閉断面を形成する前方部と同前方部
の後端より第1折曲部を介して斜め後方に降下す
るよう延出すると共にダツシユパネルへ固定され
る傾斜部と同傾斜部の後端より第2折曲部を介し
て車体の後方に延出すると共にフロアパンに固定
される後方部とからなるフロントサイドメンバ
と、同フロントサイドメンバの上記第1折曲部に
接合されると共に上記フエンダシールドインナに
固定されて第2閉断面を形成するフロントサイド
メンバリンフオースメントと、上記フロントサイ
ドメンバの上記第2折曲部に自身の前部が一体接
合されると共に自身の後部と上記フロントサイド
メンバとが共に上記フロアパンに接合されること
により第3閉断面を形成するシヤシクロスメンバ
リンフオースメントと、上記第2折曲部からサイ
ドシルへ延びたフロントフレームツウサイドシル
ブレースとを有することを特徴とする。
このような自動車のフロントフレーム装置は、
前方部と後方部との相対的高さ位置のずれを比較
的大きく形成しても、応力集中を生ずる第1およ
び第2折曲部がフロントサイドメンバリンフオー
スメントとシヤシクロスメンバリンフオースメン
トにより補強される上に、第1、第2、第3の各
閉断面がフロントサイドメンバの各部剛性を強化
する。第2折曲部位置からは、これより、後方に
伸びる後方部と、車側面下部のサイドシルに連結
され得るフロントフレームツウサイドシルブレー
スとが二股状に延出するため、両者により車室側
とフロントサイドメンバとの結合状態を強化で
き、かつ、フロントサイドメンバのねじり強度を
も補強できる。
以下、この考案を添付図面と共に説明する。
第1図にはこの考案の一実施例としての自動車
のフロントフレーム装置(以後単にフレーム装置
と記す)1を取付けた自動車2の底面を示した。
この自動車2はF・F車であり、エンジンルーム
3には図示しないエンジンが車幅方向、即ち、横
向きに装着される。このエンジンよりの動力伝達
系はフロントホイール4に連結される。これら図
示しない動力伝達系やサスペンシヨン装置は左右
一対のフレーム装置1や、これらと直交するシヤ
シクロスメンバ5や、フロントクロスメンバ6等
により、エンジンルーム3内の設定位置に支持さ
れる。左右一対のフレーム装置1は左右対称の構
成であり、以後、左側のフレーム装置1を主に、
説明する。
フレーム装置1は、第2図に示すように、エン
ジンルーム3より車室R側にわたり長く形成され
たフロントサイドメンバインナ(以後単にサイド
メンバと記す)7と、このサイドメンバの内壁側
に重ね合わされるよう溶接されるフロントサイド
メンバリンフオースメント(以後単にフロントリ
ンフオースメントと記す)8と、これより後方に
配置されるシヤシクロスメンバリンフオースメン
ト(以後単にシヤシリンフオースメントと記す)
9と、サイドメンバ7と車側面201下部(第1
図参照)のサイドシル10とを連結するフロント
フレームツウサイドシルブレース(以後単にサイ
ドシルブレースと記す)11とで形成される。サ
イドメンバ7は、エンジンルーム3と対向した、
前後方向に長い、かつ、コ字形断面を有する前方
部701と、この前方部より第1折曲部707を
介し後方に降下するよう延出する傾斜部702
と、この傾斜部より第2折曲部708を介し後方
に、かつ、ほぼ水平方向に延出する後方部703
との合計5部を一体的に備えて形成される。前方
部701は、ほぼ水平に伸びており、エンジンル
ーム3の前後方向の大きさを規制する。しかも、
前方部701の開口側全体には第3図に示すよう
に、鋼板製のフエンダシールドインナ12が溶接
されるため、剛性をより強化できる第1閉断面と
しての閉断面Aを形成している。更に、その内の
一部分にはフロントサスペンシヨンを支持するス
プリングハウスパネル13も溶接され、外方を受
け得る形状を呈する。傾斜部702は略L字型断
面を有し、ほぼ中間部に下向きの段面704が形
成される。傾斜部702の車体中心側の接合片7
05はダツシユパネル14(第7照参照)の湾曲
部141に溶接され、車側面側の接合片706は
フエンダシールドインナ12(第4図参照)に溶
接される。この傾斜部702と前方部701との
間は第1折曲部707を介し連結されている。こ
の第1折曲部707はフエンダシールドインナ1
2に溶接されることにより比較的大きな閉断面A
1を形成する。更に、第1折曲部707の内壁面
の内の下面にはコの字型断面を有するフロントリ
ンフオースメント8が重ね合わされ、一体的に溶
接され、これとフエンダシールドインナ12とで
も第2閉断面としての閉断面A2(第3図参照)
を形成できる。このように、フロントリンフオー
スメント8はそれぞれフエンダシールドインナ1
2に接合し、溶接される上下の接合片801,8
02を有し、この内下接合片802はサイドメン
バの接合片706に重ね合わされ一体的に溶接さ
れる。フロントリンフオースメント8の後端は段
面704の裏の、即ち、上側の面に重ね合わされ
る。そして、段面704より上向きに間隙Bだけ
離れた位置にはシヤシリンフオースメント9の前
端部901が配置される(第4図参照)。この間
隙Bにはパイプナツト15が固定されており、こ
れは段面704に当接されるシヤシクロスメンバ
5を固定する締付ボルト16のナツトとして利用
される。第5図に示すように、シヤシクロスメン
バ5は後縁部に比べ前縁部が前方部701の下面
より間隔Cだけ上下方向に相対的にずれており、
これらを連結するための直位枠17を突出させて
いる。この直位枠17の上端は前方部701の下
面に当接しており、両者間は、締付ボルト18
(第3図参照)を、フロントリンフオースメント
8の前端に固定されているパイプナツト19に締
付けることにより固定される。このように、サイ
ドメンバ7の第1折曲部707とシヤシクロスメ
ンバ5との間には空間Dが形成され、ここは図示
しないステアリング装置を装備するのに利用され
る。
後方部703は、第6図に示すように、略L字
形断面を有し、傾斜部702より連続的に延出し
てくる車体中心側の接合片705が形成され、こ
の接合片705をフロントフロアパン20に溶接
している。更に、後方部703と傾斜部702と
の間は第2折曲部708を介し連結されている。
この第2折曲部の内壁面には、上方を開口とする
コ字型断面のシヤシリンフオースメント9が重ね
合わされ、一体的に溶接される。このシヤシリン
フオースメントは後方部703の後端まで一様に
重ね合わされるよう形成され、かつ、車側面20
1側の直立壁の上端には一様に接合片902が形
成される。このため、シヤシリンフオースメント
は自身の後部の接合片902と、後方部の接合片
705とを共にフロントフロアパン20に溶接す
ることにより第3閉断面としての閉断面A3(第
6図参照)を形成でき、後方部703の剛性を強
化し、フロントフロアパン20の剛性強化をも行
なう。シヤシリンフオースメント9は、その接合
片902の前端側を傾斜部702の中央位置aに
まで延出させており、ここでフロントリンフオー
スメント8の後端の傾斜板803に重ね合わされ
溶接され、しかも、この重合部分はダツシユパネ
ル14側にも溶接される。
第2折曲部708とサイドシル10とを結ぶサ
イドシルブレース11は、第1図に示すように、
第2折曲部側連結位置がサイドシル側連結位置よ
り前方に偏よつており、車幅方向に向け傾斜する
形状を呈する。サイドシルブレース11の第2折
曲部708との連結部111は比較的大きな幅を
有し、連結部111の前域は、傾斜部702の中
央位置aに重ね合わされ(第2図参照)、後域は
シヤシリンフオースメント9と後方部703とに
挟持された状態(第6図参照)で、それぞれ溶接
される。連結部111より車側面側に延出する中
間部112は階段状にフロントフロアパン20に
接近する形状を呈する。更に、中間部112の前
側の直立縁113は、第7図に示すように、ダツ
シユパネル14より垂下して縦壁を形成するシル
ブレースフロント21の下端に溶接され、後側の
直立縁114は接合片115により、フロントフ
ロアパン20に溶接される。更に、中間部112
の先端は下向きに折曲げられ、サイドシル接合片
116を形成しており、これはサイドシル10の
下部に溶接される。このため、ダツシユパネルの
湾曲部141と、サイドシルブレース11と、シ
ルブレースフロント21とにより、車幅方向に続
く閉断面A4(第7図参照)を形成できダツシユ
パネル14の剛性は十分強化される。
第1図に示したフレーム装置1は前方部701
と後方部703との間に比較的大きい段差があ
る。これにより、車室側の床の位置を十分低く設
定でき、車室の居住性を向上できる。しかも、エ
ンジンルーム3側の前方部701を十分高く配置
でき、これにより、図示しないエンジンやサスペ
ンシヨン装置、ステアリング装置の配置を所望位
置に設定することを容易とすることができる。更
に、第1折曲部707と第2折曲部708との相
対的な上下方向の間隔(第5図参照)が比較的大
きいが、両折曲部707,708はフロントリン
フオースメント8やシヤシリンフオースメント9
により十分補強される上に、各閉断面A,A1,
A2,A3,A4構造を採ることにより、これら
がフロントサイドメンバの各部の剛性をより強化
するため、自動車が正面衝突時において、前方部
701を後方に位置する車室R側に突入させる動
きを阻止できる。更に、正面衝突時において前方
部701および傾斜部702を伝わつてくる衝撃
力は二股状の後方部703およびサイドシルブレ
ース11に分散されるため、衝撃力をダツシユパ
ネル14や、フロントフロアパネル20の他に剛
性の大きいサイドシル10にも伝えることがで
き、衝撃力に対する剛性を強化できる利点もあ
る。しかも、傾斜部702の中央位置aに車幅方
向に長いサイドシルブレース11が連結されてい
ることより、前方部701と後方部703との間
のねじり力を押えることに有効である。更に、2
本のパイプナツト15,19は、それぞれ、フロ
ントリンフオースメント8や、シヤシリンフオー
スメント9を利用してサイドメンバ7内に固定で
き、あえてパイプナツト固定用金具を別個必要と
しない。このように、フレーム装置1は部品点数
も比較的少なく、重量低減効果もある。更にま
た、剛性の低いダツシユパネル14やフロントフ
ロアパネル20は、後方部703、シヤシリンフ
オースメント9、サイドシルブレース11により
強化されたため、これらの振動を低減する効果も
ある。
第1図に示したフレーム装置1はF・F車に適
用されていたが、フロントエンジン・リヤドライ
ブ車にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例としてのフレーム
装置を装着した自動車の底面図、第2図は同上フ
レーム装置の要部斜視図、第3図は第2図の−
線概略断面図、第4図は第2図の−線概略
断面図、第5図は第1図の自動車の部分切欠側面
図、第6図は第2図の−線概略断面図、第7
図は第2図の−線概略断面図をそれぞれ示し
ている。 1……フレーム装置、3……エンジンルーム、
5……シヤシクロスメンバ、7……サイドメン
バ、8……フロントリンフオースメント、9……
シヤシリンフオースメント、11……サイドシル
ブレース、14……ダツシユパネル、15,19
……パイプナツト、701……前方部、702…
…傾斜部、703……後方部、707……第1折
曲部、708……第2折曲部、A,A2,A3…
…閉断面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンルームに対向して車体の前後方向に沿
    つて延びると共にフエンダシールドインナに固定
    されて第1閉断面を形成する前方部と同前方部の
    後端より第1折曲部を介して斜め後方に降下する
    よう延出すると共にダツシユパネルへ固定される
    傾斜部と同傾斜部の後端より第2折曲部を介して
    車体の後方に延出すると共にフロアパンに固定さ
    れる後方部とからなるフロントサイドメンバと、
    同フロントサイドメンバの上記第1折曲部に接合
    されると共に上記フエンダシールドインナに固定
    されて第2閉断面を形成するフロントサイドメン
    バリンフオースメントと、上記フロントサイドメ
    ンバの上記第2折曲部に自身の前部が一体接合さ
    れると共に自身の後部と上記フロントサイドメン
    バとが共に上記フロアパンに接合されることによ
    り第3閉断面を形成するシヤシクロスメンバリン
    フオースメントと、上記第2折曲部からサイドシ
    ルへ延びたフロントフレームツウサイドシルブレ
    ースとを有することを特徴とする自動車のフロン
    トフレーム装置。
JP2244682U 1982-02-19 1982-02-19 自動車のフロントフレ−ム装置 Granted JPS58126273U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2244682U JPS58126273U (ja) 1982-02-19 1982-02-19 自動車のフロントフレ−ム装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2244682U JPS58126273U (ja) 1982-02-19 1982-02-19 自動車のフロントフレ−ム装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58126273U JPS58126273U (ja) 1983-08-27
JPS6335904Y2 true JPS6335904Y2 (ja) 1988-09-22

Family

ID=30034526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2244682U Granted JPS58126273U (ja) 1982-02-19 1982-02-19 自動車のフロントフレ−ム装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58126273U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60138881U (ja) * 1984-02-27 1985-09-13 富士重工業株式会社 自動車のフロントフロア補強装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52126517U (ja) * 1976-03-22 1977-09-26
JPS55124368U (ja) * 1979-02-26 1980-09-03

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58126273U (ja) 1983-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4010169B2 (ja) 車体構造
US7104596B2 (en) Vehicle body structure
JP2008230460A (ja) 車両の下部車体構造
JP2008137483A (ja) 車体前部構造
JP2021041817A (ja) 車両の車体構造
JPS6313868A (ja) 自動車の下部車体構造
JP4314992B2 (ja) 車体構造
GB2326853A (en) Reinforcement for a motor vehicle structure
JP2876872B2 (ja) 車体強度メンバの結合構造
JP4872624B2 (ja) 車体前部構造
JP3031642B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP3739976B2 (ja) 自動車の車体構造
JPS6335904Y2 (ja)
WO2021172302A1 (ja) アンダーランプロテクタ構造
JP3321065B2 (ja) 自動車の車体フレーム補強構造
JP4227321B2 (ja) 自動車のクロスメンバ結合構造
JPH04300792A (ja) 自動車の下部車体構造
JP2656794B2 (ja) 車両の前部車体構造
JPH0537913Y2 (ja)
JPH11180336A (ja) 自動車の車体構造
JPS6320619Y2 (ja)
JP2522798B2 (ja) 自動車のステアリング支持構造
JP2021142763A (ja) 自動車の車体構造
JPH11348815A (ja) 自動車の車体フレーム構造
JPH088949Y2 (ja) 後部車体構造