JP2564597Y2 - 汎用エンジンの調速装置 - Google Patents

汎用エンジンの調速装置

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JP2564597Y2 JP4920292U JP4920292U JP2564597Y2 JP 2564597 Y2 JP2564597 Y2 JP 2564597Y2 JP 4920292 U JP4920292 U JP 4920292U JP 4920292 U JP4920292 U JP 4920292U JP 2564597 Y2 JP2564597 Y2 JP 2564597Y2
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、汎用エンジンの調速装
置に関し、詳しくは、汎用エンジンに電子ガバナを用い
た際に生じる問題を解決できるものに関する。
【0002】
【従来技術】汎用エンジンの調速装置の従来技術とし
て、図5に示すものがある。これは、遠隔操作レバー1
01と調速レバー102との間にプッシュプルワイヤ1
03を介設し、このプッシュプルワイヤ103のインナ
ワイヤ104の各端部をそれぞれ上記遠隔操作レバー1
01と調速レバー102とに接続部105・105を介
して接続して、上記遠隔操作レバー101に調速レバー
102を連動連結し、この調速レバー102にガバナ装
置を介して燃料調量器106を連動連結して構成したも
のである。そして、ガバナ装置としては、例外なく安価
なメカニカルガバナが用いられている。このメカニカル
ガバナは、ガバナレバー107を備え、その基端部をガ
バナウェイト108に連携し、中途部をガバナスプリン
グ109を介して調速レバー102に連結し、先端部を
連動ロッド110を介して燃料調速器106に連結した
構造となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術では、ガ
バナウェイト108から出力されたガバナ力の微小な変
動を増幅して燃料増量具106に伝達するため、ガバナ
レバー107の寸法が長い。また、ガバナ装置の各構成
部品を機械的連結によって連結しなければならないた
め、各構成部品の配置に自由度がない。これらの理由か
ら、ガバナ装置の存在により排気マフラ等の周辺部品の
配置が大きく制約され、エンジンのコンパクト化が困難
なものとなっていた。
【0004】このような従来技術の問題を解決するた
め、本考案者らは、構成部品の配置の自由度が高い電子
ガバナをガバナ装置として用いることとした。ところ
で、電子ガバナは、エンジンの調速操作に遠隔操作を要
する農業機械や建設機械等に搭載する汎用エンジンのガ
バナ装置として未だ広く用いられてはおらず、既存の電
子ガバナでは、設定回転数検出センサの入力回転軸につ
まみを付設し、このつまみを手で回転させることによ
り、入力回転軸を直接に手動操作する構造が採用されて
いる。このため、この構造のままでは、汎用エンジンの
ガバナ装置として用いることはできない。
【0005】そこで、本考案者らは、本考案に先立ち、
図6に示すように、電子ガバナの設定回転数検出センサ
111の入力回転軸112に調速レバー102を固定
し、この調速レバー102をプッシュプルワイヤ103
を介して遠隔操作レバー101に連動連結する構造を考
えた。しかし、この構造のままでは、次の問題を生じる
ことがわかった。
【0006】エンジンの振動が調速レバー102にか
かると、十分な静止力を備えていない入力回転軸112
が、調速レバー102の揺れによって不要に回動し、こ
れが設定回転数検出センサ111に不要に入力され、コ
ントローラ113で制御されるアクチュエータ114の
不要な作動で燃料調量器106が連動され、エンジンの
回転が不安定になることがある。
【0007】インナワイヤ104に張力がかかってい
ないので、インナワイヤ104の各接続部105がガタ
つきやすい。また、エンジンの振動による調速レバー1
02の揺れを軽減するために、その寸法を短すると、調
速レバー102側の接続部105の揺動半径が短くなる
うえ、腕比を適性に設定する必要上、遠隔操作レバー1
01側の接続部105の揺動半径も短くなる。そして、
各揺動半径が短くなる結果、インナワイヤ104の各接
続部105のガタつきを吸収するのに要する各レバー1
01・102の遊びの角度が大きくなる。このように、
インナワイヤ104の各接続部105がガタつきを生じ
やすいうえ、その吸収に要する各レバー101・102
の遊びの角度が増大するため、遠隔操作レバー101の
操作が調速レバー102に正確に伝達されず、遠隔操作
レバー101の設定値と設定回転数検出センサ111の
検出値との間に誤差を生じやすい。このため、エンジン
回転数の設定に正確さを要する用途には不向きであり、
エンジンの使用範囲が制限される。
【0008】本考案では、汎用エンジンに電子ガバナを
用いる際に生じる問題を解決すること、すなわち、エン
ジンの振動により設定回転数検出センサに侵入する不要
な入力を軽減すること、遠隔操作レバーの設定値と設定
回転数検出センサの検出値との間の誤差を軽減するこ
と、をその課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(第1考案) 本考案では、図1(C)に例示するように、遠隔操作レ
バー1と調速レバー2との間にプッシュプルワイヤ3を
介設し、このプッシュプルワイヤ3のインナワイヤ4の
各端部をそれぞれ上記遠隔操作レバー1と調速レバー2
とに接続部5・5を介して接続して、上記遠隔操作レバ
ー1に調速レバー2を連動連結し、この調速レバー2に
ガバナ装置を介して燃料調量器6を連動連結して構成し
た、汎用エンジンの調速装置において、次のようにした
ことを特徴とする。
【0010】図1(C)に例示するように、上記ガバナ
装置に電子ガバナ12を用い、この電子ガバナ12の設
定回転数検出センサ7で上記調速レバー2の揺動を検知
して、設定回転数を検出するように構成し、この調速レ
バー2を調速レバー摩擦支持手段8で摩擦支持するとと
もに、上記遠隔操作レバー1を遠隔操作レバー摩擦支持
手段9で摩擦支持し、上記調速レバー2に付勢バネ10
を付設し、上記調速レバー摩擦支持手段8の摩擦支持力
に抗して、上記付勢バネ10で上記調速レバー2を上記
遠隔操作レバー1から離隔する方向に引いて、上記イン
ナワイヤ4を引張した。
【0011】(第2考案) 本考案は、図1(A)・(D)に示すように、上記第1
発明において、上記調速レバー摩擦支持手段8の摩擦支
持力を摩擦支持力調節手段11で可変調節自在とした、
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】(第1考案) 図1(A)に示すように、調速レバー2が、調速レバ
ー摩擦支持手段8の摩擦支持力、付勢バネ10の付勢
力、インナワイヤ4の張力を受けて、大きな静止力を保
持しているため、調速レバー2はエンジンの振動を受け
ても容易に揺れない。このため、設定回転数検出センサ
7にエンジンの振動による不要な入力が侵入しにくい。
【0013】図1(C)に示すように、インナワイヤ
4を引張してあるので、その各接続部5のガタつきが軽
減される。また、大きな静止力を保持している調速レバ
ー2は、エンジンの振動による揺れを考慮することな
く、その寸法をある程度長くできるので、調速レバー2
側の接続部5の揺動半径を長くできるうえ、これに応じ
て、遠隔隔操作レバー1側の接続部5の揺動半径も長く
できる。そして、各揺動半径を長くできる結果、インナ
ワイヤ4の各接続部5のガタつきを吸収するのに要する
各レバー1・2の遊びの揺動角度が小さくなる。このよ
うに、インナワイヤ4の各接続部5のガタつきが軽減さ
れるうえ、そのガタつきを吸収するのに要する各レバー
1・2の遊びの揺動角度が小さくなるので、遠隔操作レ
バー1の操作が調速レバー2に正確に伝達され、遠隔操
作レバー1の設定値と設定回転数検出センサ7の検出値
との間に誤差が生じにくい。
【0014】(第2考案) 第2考案は、上記第1考案の作用・に加え、下記
・のように作用する。 図1(A)に示すように、調速レバー2を遠隔操作レ
バー1から遠隔操作する場合は、付勢バネ10の付勢力
とインナワイヤ4の張力とにより調速レバー2に大きな
静止力が付与されているので、調速レバー摩擦支持手段
8の摩擦支持力はそれほど大きくする必要はない。した
がって、この場合には、摩擦支持力調節手段11で調速
レバー摩擦支持手段8の摩擦支持力を小さくしておく。
このようにすると、調速レバー2の揺動抵抗が小さくな
る。
【0015】図1(A)に示す遠隔操作レバー1を用
いることなく、調速レバー2を直接に手動操作する場合
は、調速レバー2から付勢バネ10とインナワイヤ4を
外しておくので、この場合には、調速レバー2に付勢バ
ネ10の付勢力とインナワイヤ4の張力がかからず、こ
のままでは、調速レバー2の静止力が不十分となること
がある。したがって、この場合には、図1(D)に示す
ように、摩擦支持力調節手段11で調速レバー摩擦支持
手段8の摩擦支持力を大きくしておく。このようにする
と、その摩擦支持力で調速レバー2に大きな静止力が付
与される。
【0016】
【考案の効果】(第1考案) 第1考案は次の効果・を奏する。 調速レバーはエンジンの振動を受けても容易に揺れな
いので、設定回転数検出センサにエンジンの振動による
不要な入力が侵入しにくい。このため、振動が大きい条
件下で使用しても、エンジンの回転が安定する。
【0017】インナワイヤの各接続部のガタつきが軽
減されるうえ、そのガタつきを吸収するのに要する各レ
バーの遊びの揺動角度が小さくなるので、遠隔操作レバ
ーの操作が調速レバーに正確に伝達され、遠隔操作レバ
ーの設定値と設定回転数検出センサの検出値との間に誤
差が生じにくい。このため、エンジン回転数の設定に正
確さを要する用途にも対応でき、エンジンを広い範囲に
使用できる。
【0018】(第2考案) 第2考案は、上記第1考案の効果・に加え、次の効
果・を奏する。 調速レバーを遠隔操作レバーから遠隔操作する場合
は、調速レバー摩擦支持手段の調節により、その摩擦支
持力を小さくし、調速レバーの揺動抵抗を小さくしてお
ける。このため、遠隔操作レバーによる操作が小さい力
で円滑に行える。
【0019】遠隔操作レバーを用いることなく、調速
レバーを直接に手動操作する場合は、付勢バネとインナ
ワイヤを外しておくため、調速レバーの静止力が不十分
となることがあるが、この場合には、摩擦支持力調節手
段で調速レバー摩擦支持手段の摩擦支持力を大きくし、
その摩擦支持力で調速レバーに大きな静止力を付与でき
る。このため、調速レバーを直接に手動操作する場合、
振動が大きい条件下で使用しても、エンジンの回転が安
定する。
【0020】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本考案の実施例に係る汎用エンジンの調速装置を
説明する図で、図1(A)は調速装置の要部横断面平面
図、図1(B)は調速装置の調速レバー摩擦支持手段と
して用いる波板バネの斜視図、図1(C)は調速装置の
要部模式図、図1(D)は摩擦支持力調節手段で摩擦支
持手段の摩擦支持力を小さくした状態の横断面平面図で
ある。図2は図1に示す調速装置を備えた汎用エンジン
の側面図である。図3は図1に示す調速装置に用いる電
子ガバナのブロック図である。
【0021】図2に示す汎用エンジンは、頭上弁式のガ
ソリンエンジンであり、その構成は次の通りである。ク
ランクケース17の上側にシリンダ13を形成し、その
上側にシリンダヘッド14を組み付け、その上側にヘッ
ドカバー15を組み付け、クランクケース17の前側に
ファンケース16を組み付けてある。そして、シリンダ
13の横側に燃料調量器6として気化器を付設してあ
る。この気化器の上側にはスロットルバルブ18に連結
した連動レバー19を付設し、この連動レバー19を介
してスロットルバルブ18の開度を調節し、混合気の濃
度を調節するようになっている。そして、この燃料調量
器6は調速装置に連動連結してある。
【0022】調速装置の構成は次の通りである。後述す
る電子ガバナ12の設定回転数検出センサ7の入力回転
軸25に調速レバー2を固定してある。遠隔操作レバー
1と調速レバー2との間にはプッシュプルワイヤ3を介
設し、そのアウタワイヤ20の各端部を係止金具21に
固定してある。そして、インナワイヤ4の各端部を接続
部5・5を介してそれぞれ遠隔操作レバー1と調速レバ
ー2とに接続して、遠隔操作レバー1に調速レバー2を
連動連結してある。また、後述する電子ガバナ12のア
クチュエータ24の出力回転軸28に出力レバー29を
固定し、この出力レバー29に連動ロッド52を介して
燃料調量器6の連動レバー19を連動連結してある。
【0023】図1(C)に示すように、この実施例で
は、ガバナ装置として電子ガバナ12を用いている。電
子ガバナ12は、設定回転数検出センサ7、コントロー
ラ50、アクチュエータ24を備えている。図2に示す
ように、設定回転数検出センサ7はクランクケース17
の横側に固定し、コントローラ50及びアクチュエータ
24はシリンダ13の横側の遮熱板51に固定してあ
る。図3に示すように、この電子ガバナは、設定回転数
検出センサ7、実回転数検出センサ22、定速度回転制
御部23、アクチュエータ24を備えている。設定回転
数検出センサ7には、ポテンショメータを用い、実回転
数検出センサ22には、フライホイルマグネト内に組み
込んだ検出コイルを用いている。定速度回転制御部23
は、回転数偏差演算器26と回転数制御P・I・D演算
器27とを備えている。
【0024】そして、実回転数検出センサ22を回転パ
ルス検出器30とF/Vコンバータ31を順に介して回
転数偏差演算器26に接続するとともに、設定回転数検
出センサ7を回転数偏差演算器26に接続してある。ま
た、回転数制御P・I・D演算器27は出力増幅部32
とアクチュエータドライブ回路33を順に介してアクチ
ュエータ24に接続してある。この電子ガバナでは、設
定回転数と実回転数とを定速度回転制御部23で比較演
算し、アクチュエータ24を作動させて燃料調量を行
い、エンジンにかかる負荷の変動に拘わらず、エンジン
の回転数を遠隔操作レバー1で設定した設定回転数に維
持する。尚、図中の符号34はキースイッチ、35はバ
ッテリー、36はエンスト検出器、37はスローダウン
スイッチ、38はスローダウン制御部、39は緊急停止
部、40は過電圧検出器、41は過回転検出器、42は
エンジン停止回路、43はイグナイタである。
【0025】本考案では、汎用エンジンに電子ガバナを
用いた際に生じる問題、すなわち、エンジンの振動によ
り設定回転数検出センサ7に侵入する不要な入力、遠隔
操作レバー1(図1(A)参照)の設定値と設定回転数
検出センサ7の検出値との間の誤差をそれぞれ軽減する
ため、次のような構成を採用した。
【0026】図1(A)に示すように、設定回転数検出
センサ7の入力回転軸25に調速レバー2を固定し、こ
の調速レバー2を調速レバー摩擦支持手段8で摩擦支持
してある。調速レバー摩擦支持手段8には、図1(B)
に示す円環形状の波板バネを用い、これを入力回転軸2
5に外嵌してある。また、入力回転軸25には、摩擦支
持力調節手段11となる円環状のバネ受座を外嵌してあ
る。摩擦支持力調節手段11の片面側には凹設部44を
形成してある。そして、この凹設部44内に調速レバー
摩擦支持手段8を内嵌し、入力回転軸25に調速レバー
2の基端部を廻り止め状態で外嵌し、入力回転軸25に
ネジ嵌合したナット45の締結力で調速レバー2の基端
部を調速レバー摩擦支持手段8に押し付け、その弾性復
元力により調速レバー2を入力回転軸25に固定すると
ともに、調速レバー2を摩擦支持してある。
【0027】図1(D)に示すように、摩擦支持力調節
手段11を裏向きに取り付け、凹設部44の外側に調速
レバー摩擦支持手段8を配置すると、調節レバー摩擦支
持手段8の摩擦支持力が強まる。尚、図1(A)に示す
ように、遠隔操作レバー1は遠隔操作レバー摩擦支持手
段9で摩擦支持しており、これにも同様の波板バネを用
いている。
【0028】また、図1(B)に示すように、調速レバ
ー2に付勢バネ10を付設し、その付勢力46で調速レ
バー2を遠隔操作レバー1から離隔する方向に引いてい
る。この付勢力46は、調速レバー摩擦支持手段8の摩
擦支持力よりも大きく、調速レバー摩擦支持手段8と遠
隔操作レバー摩擦支持手段9の各摩擦支持力の総和より
も小さい値になるように設定してある。このため、付勢
バネ10の付勢力46により、調速レバー2が遠隔操作
レバー1から離隔する方向に引かれて、インナワイヤ4
が引張される。尚、インナワイヤ4の各端部は、調速レ
バー2と遠隔操作レバー1に接続部5を介して接続して
ある。図1(A)に示すように、各接続部5には回転自
在の駒を用いている。
【0029】このような構成によれば、調速レバー2
が、調速レバー摩擦支持手段8の摩擦支持力、付勢バネ
10の付勢力、インナワイヤ4の張力を受けて、大きな
静止力を保持しているため、調速レバー2はエンジンの
振動を受けても容易に揺れない。また、インナワイヤ4
を引張してあるので、その各接続部5のガタつきが軽減
される。また、大きな静止力を保持している調速レバー
2は、エンジンの振動による揺れを考慮することなく、
その寸法をある程度長くできるので、調速レバー2側の
接続部5の揺動半径を長くでき、これに応じて、遠隔隔
操作レバー1側の連結部5の揺動半径も長くできる。ま
た、図1(A)に示すように、調速レバー2を遠隔操作
レバー1から遠隔操作する場合は、摩擦支持力調節手段
11で調速レバー摩擦支持手段8の摩擦支持力を小さく
しておく。また、遠隔操作レバー1を用いることなく、
調速レバー2を直接に手動操作する場合は、図1(D)
に示すように、摩擦支持力調節手段11で調速レバー摩
擦支持手段8の摩擦支持力を大きくしておく。
【0030】本考案の実施例の内容は以上の通りである
が、本考案は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、上記実施例では設定回転数検出センサ7として、
ハウジングの外側に入力回転軸25を突設したポテンシ
ョメータを用い、この入力回転軸25に調速レバー2を
固定したが、これに代えて、図4に示すように、調速レ
バー2をステー47に枢支し、ステー47のボス部48
に設定回転数検出センサ7となる角度センサを組み付け
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る汎用エンジンの調速装置
を説明する図で、図1(A)は調速装置の要部横断面平
面図、図1(B)は調速装置の調速レバー摩擦支持手段
として用いる波板バネの斜視図、図1(C)は調速装置
の要部模式図、図1(D)は摩擦支持力調節手段で摩擦
支持手段の摩擦支持力を小さくした状態の横断面平面図
である。
【図2】図1に示す調速装置を備えた汎用エンジンの側
面図である。
【図3】図1に示す調速装置に用いる電子ガバナのブロ
ック図である。
【図4】設定回転検出センサの変更例の説明図である。
【図5】従来技術の図2相当図である。
【図6】提案例の図1(C)相当図である。
【符号の説明】
1…遠隔操作レバー、2…調速レバー、3…プッシュプ
ルワイヤ、4…3のインナワイヤ、5…接続部、6…燃
料調量具、7…設定回転数検出センサ、8…調速レバー
摩擦支持手段、9…遠隔操作レバー、10…付勢バネ、
11…摩擦支持力調節手段、12…電子ガバナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 鈴木 秀利 静岡県沼津市大岡3744番地国産電機株式 会社内 (56)参考文献 実開 昭61−161030(JP,U) 実開 昭54−148716(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠隔操作レバー(1)と調速レバー(2)と
    の間にプッシュプルワイヤ(3)を介設し、このプッシュ
    プルワイヤ(3)のインナワイヤ(4)の各端部をそれぞれ
    上記遠隔操作レバー(1)と調速レバー(2)とに接続部
    (5)・(5)を介して接続して、上記遠隔操作レバー(1)
    に調速レバー(2)を連動連結し、この調速レバー(2)に
    ガバナ装置を介して燃料調量器(6)を連動連結して構成
    した、汎用エンジンの調速装置において、 上記ガバナ装置に電子ガバナ(12)を用い、この電子ガ
    バナ(12)の設定回転数検出センサ(7)で上記調速レバ
    ー(2)の揺動を検知して、設定回転数を検出するように
    構成し、この調速レバー(2)を調速レバー摩擦支持手段
    (8)で摩擦支持するとともに、上記遠隔操作レバー(1)
    を遠隔操作レバー摩擦支持手段(9)で摩擦支持し、上記
    調速レバー(2)に付勢バネ(10)を付設し、上記調速レ
    バー摩擦支持手段(8)の摩擦支持力に抗して、上記付勢
    バネ(10)で上記調速レバー(2)を上記遠隔操作レバ
    ー(1)から離隔する方向に引いて、上記インナワイヤ
    (4)を引張したことを特徴とする汎用エンジンの調速
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した汎用エンジンの調速
    装置において、上記調速レバー摩擦支持手段(8)の摩
    擦支持力を摩擦支持力調節手段(11)で可変調節自在
    とした、ことを特徴とする汎用エンジンの調速装置。
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