JPS6026192Y2 - 気化器のスロツトル・スイツチ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 エンジンの排気対策の一つとしてアイドリング状態を感
知するスロットル・スイッチを気化器に具えることが多
い。

例えば、フィードバック方式の排気対策システムにおい
て、アイドリング時と負荷運転時とでは燃焼ガスが酸素
センサのような排気組成分検知器に到達する時間が相違
することから制御方法を変える必要があって、その区別
のためにスロットル・スイッチが用いられる。

また、酸化触媒方式と排気還流方式とを併用し減速時に
燃料を遮断するシステム番トおいては、減迩状態を感知
する一要素として絞り弁がアイドリング開度となってい
ることを知るためにスロットル・スイッチが用いられる
。

更に電子制御式燃料噴射方式によるシステムにおい士は
、負荷運転時に作動する吸入空気量検出装置からの信号
をアイドリング時に遮断する必要があることおよび減速
時に燃料を遮断することからアイドル・スイッチが用い
られる。

このような、さまざまな排気対策システムにおいて使用
されているスロットル・スイッチハ、絞り弁がアイドリ
ング開度よりも１〜５度大きい開度において開閉動作す
るように設定されて居り、従来は第１図に示した本案実
施例の機構の一部によって構成された装置を具えている
。

即ち、従来のスロットル・スイッチ装置は、絞り弁１を
支持した絞り弁軸２にスロットル・レバー３を固着して
絞り弁軸２の直角方向へ突出させ、基端を支軸４に回動
自由に支承したスイッチ・レバー５の先端に取付けた調
整ねじ６の先端面をスロットル・レバー３の先端の当り
面３ａにばね７の引張り力で接触させ、このスイッチ・
レバー５の中央部に突設した作動片５ａによってスロッ
トル・スイッチ８のボタン８ａを押すようにして構成さ
れている。

絞り弁１が全閉位置から開きはじめるとスロットル・レ
バー３の先端が回動下降し、ばね７の引張り力でスイッ
チ・レバー５が追従して回動を開始し、アイドリング開
度（第２図Ａ）となったとき作動片５ａとボタン８ａと
は隙間り。

となる。更に開いて作動片５ａがボタン８ａに接触しｈ
ｓだけ押し込んだとき（第２図Ｂ）、スロットル・スイ
ッチ８はＯＮからＯＦＦに切換わり、アイドリングでな
い状態を感知している位置となる。

絞り弁１がそれ以上開かれると、スロットル・レバー３
はスイッチ・レバー５から離れて回動下降し、スイッチ
・レバー５はばね７の作用でスロットル◆スイッチ８を
ＯＦＦの状態に維持している。

従って、自動車においてアイドリング時に冷房装置を動
作させるなど、絞り弁開き装置の作用で絞り弁が少し余
分に開かれてエンジン回動速度が通常のアイドリングよ
りも高い高アイドリングの状態となったとき、実際には
アイドリングであるにもかかわらすアイドリングでない
状態として感知される。

本案は通常のアイドリングおよび高アイドリングの二つ
の状態を一個のスロットル・スイッチによって感知する
ことができ、従って排気対策を適切に行うことを可能な
らしめる装置を提供するものである。

第１図は本案の実施例を示すもので、スイッチ・レバー
５と平行に支持レバー９を配置しその基端を同じ支軸４
に回動自由に支承してこの支持レバー９にマイクロ・ス
イッチからなるスロットル・スイッチ８を固着装備し、
絞り弁軸２に固着されている前記の第一のスロットル・
レバー３と平行に第二のスロットル・レバー１０を配置
してその基端を絞り弁軸２に回動自由に支承させると共
に先端に取付けた調整ねじ１１の先端面を支持レバー９
の先端の当り面９ａにばね１２の引張り力で接触させる
。

二つのスロットル・レバー３，１０はそれぞれの基端に
絞り弁軸２と平行に延びる腕部３ｂ、１０ａを有し、こ
れらは第二の調整ねじ１１によって絞り弁１の全閉時に
重なり合うように調整されていると共に、高アイドリン
ク時に絞り弁１を通常のアイドリングより大きく開かせ
るように働く絞り弁軸開き装置１３が腕部３ｂ、１０ａ
に対向させて配置されている。

二つの調整ねじ６，１１は支軸４から等距離の個所に設
置され、また絞り弁軸２と支軸４とは平行に配置されて
いる。

このように構成した本実施例は、通常のアイドリングが
行われているときは絞り弁１の開度に応じて回動する第
一のスロットル・レバー３に追従してスイッチ・レバー
５が回動しスロットル・スイッチ８を０Ｎ−ＯＦＦする
もので、第３図破線で示したように第２図の従来品と同
じ動作を行う。

スロットル・スイッチ８を装備した支持レバー９は自重
および第二のスロットル・レバー１０の重量とばね１２
の引張り力とが平衡した位置に置かれている。

アイドリング時に冷房装置を動作させるなど、絞り弁開
き装置１３が腕部３ｂを押して絞り弁軸２を回動させ、
スロットル・スイッチ８がＯＦＦとなる第３図Ｂの位置
よりも絞り弁１の開度が大きくなったとき、第二のスロ
ットル・レバー１０はその腕部１０ａが絞り弁開き装置
１３によって押されるため先端が回動下降し、支持レバ
ー９は調整ねじ１１に押さればね１２の引張り力に抗し
て回動下降させられる。

このためスロットル・スイッチ８のボタン８ａが作動片
５ａから離れてＯＮの状態を維持し、従って高アイドリ
ングをアイドリングの状態として感知し、絞り弁１がそ
れよりも開かれたとき第一のスロットル・レバー３、ス
イッチ・レバー５が回動下降してボタン８ａを押しＯＦ
Ｆの状態とするので、スロットル・スイッチ８のＯＮ
−ＯＦ Ｆの状態および作動片５ａのストロークは第３
図実線で示すようになる。

また、冷房装置などが動作した状態で負荷運転からアイ
ドリングに戻ったときも高アイドリングをアイドリング
の状態として感知する。

尚、スロットル・スイッチ８の０Ｎ−ＯＦＦの切換えを
行う絞り弁開度および高アイドリングの感知範囲は二つ
の調整ねじ６，１１によって任意に設定される。

以上のように本案は、スロットル・スイッチを動作する
スイッチ・レバーを絞り弁軸に固着した第一のスロット
ル・レバーに追従して回動させ、スロットル・スイッチ
を装備した支持レバーを絞り弁軸に回動自由に支承した
第二のスロットル・レバーに追従して回動させるように
したものであるから、通常のアイドリング時には第一の
スロットル・レバーによって従来と全く同一にアイドリ
ングを感知するのである。

そして、アイドリング時に冷房装置を動作するなどによ
って絞り弁開き装置が絞り弁を通常のアイドリング開度
よりも大きく開かせたとき第二のスロットル・アームが
回動させられ、このためスロットル・スイッチがスイッ
チ・レバーから離れて通常のアイドリングを感知してい
ると同じ状態を作るのである。

従つて、高アイドリングの状態となったときもスロット
ル・スイッチは切換えられることなくアイドリングの状
態を継続して感知し、各種排気対策システムを適正に制
御して排気対策を適切に行うものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の実施例を示す斜視図、第２図は従来の絞
り弁開度とスロットル・スイッチの動作との関係を示す
図、第３図は本案の絞り弁開度とスロットル・スイッチ
の動作との関係を示す図である。 １・・・・・・絞り弁、２・・・・・・絞り弁軸、３・
・・・・・スロットル・Ｌ／ハ＋、４・・・・・・支軸
、５・・・・・・スイッチ・レバー、６・・・・・・調
整ねし、７・・・・・・ばね、８・曲・スロットル・ス
イッチ、９・・・・・・支持レバー、１ｏ・・・・・・
スロットル・レバー、１１・・・・・・調整ねじ、１２
・・・・・・ばね、１３・・・・・・絞り弁開き装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支軸４に回動自由に支承され絞り弁軸２に固着した第一
   のスロットル・レバー３に追従して回動するスイッチ・
   レバー５と、支軸４に回動自由に支承され絞り弁軸２に
   回動自由に支承された第二のスロットル・レバー１０に
   追従して回動する支持レバー９と、前記二つのスロット
   ル・レバー３．１０を押して絞り弁１を高アイドリング
   状態まで開かせる絞り弁開き装置１３とを具え、前記ス
   イッチ・レバー５により動作するスロットル・スイイツ
   チ８が前記支持レバー９に装備されている気化器のスロ
   ットル・スイッチ装置。