JP2561055Y2 - サンルーフエアガイド装置 - Google Patents

サンルーフエアガイド装置

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JP2561055Y2 JP1992006026U JP602692U JP2561055Y2 JP 2561055 Y2 JP2561055 Y2 JP 2561055Y2 JP 1992006026 U JP1992006026 U JP 1992006026U JP 602692 U JP602692 U JP 602692U JP 2561055 Y2 JP2561055 Y2 JP 2561055Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車体のルーフパネルに
設けられたサンルーフのエアガイド装置に関し、特にル
ーフパネルにフロントサンルーフとリアサンルーフとが
並設されたタイプのサンルーフのエアガイド装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のサンルーフのエアガイド装置とし
ては、例えば図9,10に示す構造のものが提案されて
いる(実開平1−175429号公報参照)。この従来
の構造においては、車体のルーフパネル51には該ルー
フパネル51の前後にセンタールーフレール52により
画成されたフロント側サンルーフ開口部53とリア側サ
ンルーフ開口部54とが並設形成されている。前記フロ
ント側サンルーフ開口部53には、これを開閉するチル
ト式サンルーフリッド55が設けられおり、リア側サン
ルーフ開口部54にはこれを開閉するスライド式サンル
ーフリッド56が設けられ、前記フロント側サンルーフ
リッド55の後端縁部にはその略全長にわたって上方に
突出するウインドディフレクタ57が設けられている。
【0003】そして、前記チルト式サンルーフリッド5
5とスライド式サンルーフリッド56とはそれぞれ独立
して開閉可能であり、前記チルト式サンルーフリッド5
5はその前端のヒンジ部を回転中心としてチルトアップ
させることにより、フロント側サンルーフ開口部53を
解放し得る。また、前記スライド式サンルーフリッド5
6は後方RR側にスライド移動させることによりリア側
サンルーフ開口部54を解放することができる。さら
に、前記チルト式サンルーフリッド55とスライド式サ
ンルーフリッド56とをともに閉動作させた時には、チ
ルト式サンルーフリッド55の後端部とスライド式サン
ルーフリッド56の前端部とがウインドディフレクタ5
7を介して突き合わされるようになっている。
【0004】かかる構造において、走行中にチルト式サ
ンルーフリッド55の表面に沿って流れる走行風Wは、
ウインドディフレクタ57によりチルト式サンルーフリ
ッド55の表面より強制的に剥離されて、上方に押し上
げられる。したがって、スライド式サンルーフリッド5
6を開状態にして走行を行った場合、走行風Wがリア側
サンルーフ開口部54の後端縁部Eに吹き当たることに
より発生するウインドスロッブ現象が防止され、このウ
インドスロッブ現象による不快な脈動音の発生を回避し
得るものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサンルーフのエアガイド装置にあっては、チ
ルト式サンルーフリッド55の後端部に設けられたウイ
ンドディフレクタ57により、チルト式サンルーフリッ
ド55の表面に沿って流れる走行風Wを、強制的に剥離
させて上方に案内するよう構成されている。したがっ
て、走行風Wを前記リア側サンルーフ開口部54の後端
縁部58よりも後方RR側まで案内し得るか否かは、前
記ウインドディフレクタ57の上方への突出高さhに依
存する。したがって、例えばワンボックス型車のように
前記リア側サンルーフ開口部54の開口長さが車体前後
方向において長尺である場合には、前記ウインドディフ
レクタ57の突出高さhを大きくしない限り、走行風W
を前記後端縁部Eより後方に案内することができない。
そして、前記ウインドディフレクタ57の突出高さhを
より大きくすると、車体全体の外観的な見栄えが損なわ
れることになるとともに、前記チルト式サンルーフリッ
ド55およびスライド式サンルーフリッド56をともに
閉状態にして走行した場合の空力特性の低下ならびに風
切音の発生を助長する結果となって実用上好ましくな
い。
【0006】本考案は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、サンルーフをルーフパネルの前後
に並設した構造でありながら、空力特性の低下を招くこ
となくスライド式サンルーフリッド開時の空力騒音の減
少を可能にしたサンルーフエアガイド装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本考案にあっては、車体のルーフパネルにフロント側
サンルーフ開口部と該フロント側サンルーフ開口部より
後方に開成されたリア側サンルーフ開口部とが設けられ
るとともに、各開口部を開閉するフロントサンルーフリ
ッドとリアサンルーフリッドとがルーフパネルのブリッ
ジ部を挟んで設けられ、前記フロントサンルーフリッド
は開時に後端部を上動させるチルト式であって前記後端
縁にはその全長に亙ってフロントディフレクタが設けら
れ、該フロントディフレクタは前記フロントサンルーフ
リッドの全周縁部に装着されたウェザーストリップに一
体的に形成されてその両側に上方へ突出する凸状部が形
成されるとともに、略中央部に前記ルーフパネルのブリ
ッジ部とほぼ面一な凹部が形成され、前記リア側サンル
ーフ開口部の前端部には、前記リアサンルーフリッドの
閉時にリア側サンルーフ開口部の内部に格納され且つリ
アサンルーフリッドの開時にその開動作に伴って前記凹
部よりも上方に突出するリアディフレクタが設けられて
いる。
【0008】
【作用】前記構成において、フロントサンルーフリッド
およびリアサンルーフリッドをともに閉状態した場合、
リアディフレクタはリア側サンルーフ開口部の内部に格
納されて車体外部に突出していないことから、リアディ
フレクタにより車体の空力特性が低下することはない。
また、フロントディフレクタには、その略中央部に凹部
が設けられていることから走行風はこの凹部を通過し、
しかもこの凹部はルーフパネルのブリッジ部とほぼ面一
状であることから、凹部を通過した走行風による抵抗も
無視することができる。したがって、フロント及びリア
サンルーフリッドがともに閉状態にある場合において、
フロントディフレクタとリアディフレクタとを設けたこ
とによる空力特性の低下は抑制される。また、フロント
サンルーフリッドを閉状態にしてリアサンルーフリッド
を開状態にした場合、リアディフレクタはリアサンルー
フリッドの開作動に伴ってフロントディフレクタの凹部
より上方に突出する。そして、この状態で走行すると、
走行風は先ずフロントディフレクタの凸状部に吹き当た
る。しかし、該フロントディフレクタには、略中央部に
前記凹部が形成されていることから、前記凸状部に吹き
当たった走行風の一部は当該凸状部によって上方に案内
される一方、その主要部は凹部に集中して、流速を高め
ながら凹部を通過する。すると、この凹部を有するフロ
ントディフレクタはフロントサンルーフリッドの後端縁
に設けられ、リアディフレクタはリア側サンルーフ開口
部の前端部に設けられることにより、両ディフレクタが
近接しており、この近接した位置で前記凹部の後方に
アディフレクタが上方に突出していることから、この流
速を高められた凹部からの走行風がその直後にリアディ
フレクタに吹き当たって、強制剥離されてより上方に浮
上する。その結果、前記フロントディフレクタの凸状部
により案内された走行風は、凹部を通過しかつ前記リア
ディフレクタに吹き当たって浮上した流れにより全体的
に押し上げられながらより後方に到達する。
【0009】また、リアサンルーフリッドに加えてチル
ト式のフロントサンルーフリッドも開状態にした場合、
フロントディフレクタはチルト式のフロントサンルーフ
リッドとともにチルトアップされて斜め上方を指向す
る。したがって、このときにはフロントディフレクタの
凹部15に集中してこれを通過した高速の流れは斜め上
方に案内され、フロントディフレクタの凸状部を通過し
た低速の流れを押し上げ、これにより走行風はリア側サ
ンルーフ開口部の後方側まで到達するように案内され
る。しかも、フロントディフレクタは前記フロントサン
ルーフリッドの全周縁部に装着されたウェザーストリッ
プに一体的に形成されていることから、シール部材であ
るウェザーストリップが有効利用されて、走行風が前述
のように案内される。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面にした
がって詳細に説明する。図1,2に示したように、車体
のルーフパネル1には、該ルーフパネル1の一部である
中央のブリッジ部2を挟んでチルト式サンルーフ3とス
ライド式サンルーフ4とが前後に並設されている。前記
チルト式サンルーフ3は、前記ルーフパネル1に形成さ
れた矩形状のフロント側サンルーフ開口部5とこのフロ
ント側サンルーフ開口部5を開閉するフロントサンルー
フリッドであるチルト式サンルーフリッド6とから構成
されている。該チルト式サンルーフリッド6は、前記フ
ロント側サンルーフ開口部5の前端の図示外のチルト支
点を回転中心としてチルトアップ,チルトダウン操作を
行うことによってフロント側サンルーフ開口部5を開閉
できるようになっている(なお、チルトアップ位置を符
号T1で、チルトダウン位置を符号T2でそれぞれ示
す)。
【0011】他方、前記スライド式サンルーフ4は、ル
ーフパネル1に形成された矩形状のリア側サンルーフ開
口部7とこのリア側サンルーフ開口部7を開閉するリア
サンルーフリッドであるスライド式サンルーフリッド8
とから構成され、スライド式サンルーフリッド8は、図
2に実線で示す閉位置S2と仮想線で示す格納位置(開
位置)S1との間で図示外のスライド駆動機構よりスラ
イド駆動され、これによってリア側サンルーフ開口部7
を開閉可能となっている。前記スライド式サンルーフリ
ッド8の全周縁部にはウエザーストリップ9が装着され
ており、このウエザーストリップ9とリア側サンルーフ
開口部7の開口縁部との弾接によって車室内外のシール
性が確保されている。
【0012】前記スライド式サンルーフ4には、そのリ
ア側サンルーフ開口部7の前端縁部のほぼ全長にわたっ
てリアディフレクタ10が回動可能に配設されている。
このリアディフレクタ10は、スライド式サンルーフリ
ッド8の閉時には該スライド式サンルーフリッド8の閉
作動に応じてスライド式サンルーフリッド8の内側に格
納され、かつ、スライド式サンルーフリッド8の開時に
は該スライド式サンルーフリッド8の開作動に応じて例
えば図示外のスプリング等の力により後ろ上がりの斜状
姿勢となるように付勢されている。また、前記リアディ
フレクタ10は、この斜状姿勢となって起立した状態に
おいては、ルーフパネル1の上部であって、後述する凹
部15の底面19よりも上方に突出する高さ寸法を有し
ている。
【0013】前記チルト式サンルーフリッド6の全周縁
部には図3〜図6に示したようなウエザーストリップ1
1が装着されている。このウエザーストリップ11は、
図6に示したようにチルト式サンルーフリッド6の周縁
部に嵌合されるリッド嵌合溝12と、フロント側サンル
ーフ開口部5の開口縁部に弾接して車室内外をシールす
るシールリップ13を有するとともに、後端縁部すなわ
ち矩形状のチルト式サンルーフリッド6の四辺のうちそ
の後辺部に相当する部分にはフロントディフレクタ14
一体的に形成されている。該フロントディフレクタ1
4は、両側に設けられた断面略山形状の凸状部20と、
車幅方向の略中央部に形成された前記ルーフパネル1の
ブリッジ部2とほぼ面一となる凹部15とから構成され
ている。そして、図3,4,5に示すように、前記ウエ
ザーストリップ11の均一断面の一般部16から凸状部
20の頂部へは上り勾配の滑らかな斜面17をもって連
続しているとともに、前記凸状部20の頂部の端部から
凹部15側へは下り勾配の滑らかな斜面18をもって該
凹部15の底面19へと連続している。
【0014】また、前記フロント側サンルーフ開口部5
の開口縁部には別のウエザーストリップ21が装着され
ており、チルト式サンルーフリッド6の閉時には該チル
ト式サンルーフリッド6が前記ウエザーストリップ21
に弾接することで実質的に前記ウエザーストリップ11
とウエザーストリップ21とにより二重シール構造が形
成されるようになっている。
【0015】以上の構成にかかる本実施例構造におい
て、図2に示したように、チルト式サンルーフリッド6
およびスライド式サンルーフリッド8がともに全閉とな
っている状態では、リアディフレクタ10はスライド式
サンルーフリッド8の下側に格納されていて車体外部に
突出していないことから、リアディフレクタ10により
車体の空力特性が低下することはない。また、フロント
ディフレクタ14には、その略中央部に凹部15が設け
られていることから走行風はこの凹部15を通過し、し
かもこの凹部15はルーフパネル1のブリッジ部2とほ
ぼ面一状であることから、凹部15を通過した走行風に
よる抵抗も無視することができる。したがって、チルト
式サンルーフリッド6およびスライド式サンルーフリッ
ド8がともに閉状態にある場合において、フロントディ
フレクタ14とリアディフレクタ10とを設けたことに
よる空力特性の低下を抑制することができる。
【0016】一方、図7に示すようにチルト式サンルー
フリッド6を開かずにスライド式サンルーフリッド8を
開作動させると、該スライド式サンルーフリッド8の後
方RR側へのスライド動作に伴って、リアディフレクタ
10が後ろ上がり状態で斜めに起立してフロントディフ
レクタ14に設けられている凹部15の底面19より上
方に突出する。
【0017】したがって、この状態で走行を行うと、前
記チルト式サンルーフリッド6の表面に沿う走行風Wの
一部はフロントディフレクタ14の凸状部20より上方
に案内される一方、その主要部は凹部15に集中して、
流速を高めながら凹部15を通過する。つまり、前記走
行風Wはフロントディフレクタ14の凸状部20に沿っ
て浮上する流れW1と前記凹部15を通過した高速の流
れW2とに分けられる。さらに、凹部15を通過した流
れW2は再びリアディフレクタ10に案内されて前記リ
アディフレクタ10に沿って浮上する。このとき、この
凹部15を有するフロントディフレクタ14はチルト式
サンルーフリッド6の後端縁に設けられ、リアディフレ
クタ10はリア側サンルーフ開口部7の前端部に設けら
れていることから、両ディフレクタ14,10は近接し
ている。そして、この近接した位置で前記凹部15の後
方にリアディフレクタ10が上方に突出しており、しか
凹部15を通過した流れW2は、流速を高められてい
ることからリアディフレクタ10に吹き当たった際に、
流れW1より速い速度で浮上する。
【0018】よって、前記フロントディフレクタ14に
案内された走行風W1は前記リアディフレクタ10に吹
き当たった流れW2より押し上げられ、これにより走行
風Wはその全体としてルーフパネル1のより後方にて降
下する。その結果、リア側サンルーフ開口部1を開閉す
るスレイド式サンルーフリッド8のみを開にして走行し
ても、走行風Wがリア側サンルーフ開口部7の後端縁部
Eに吹き当たることがなく、該後端縁部Eより後方RR
側に到達するように案内される。
【0019】また、図8に示すように前記スライド式サ
ンルーフリッド8に加えて前方のチルト式サンルーフリ
ッド6をチルトアップさせて開状態にした場合、フロン
トディフレクタ14はウエザーストリップ11と一体で
あるが故にチルト式サンルーフリッド6とともにチルト
アップされ、フロントディフレクタ14はリアディフレ
クタ10よりも高い位置に上動することになる。
【0020】したがって、このときにはフロントディフ
レクタ14の凹部15に集中してこれを通過した高速の
流れW2が、直接流れW1と干渉してこれを押し上げ、
これにより走行風Wはリア側サンルーフ開口部7の後方
RR側まで到達するように案内される。
【0021】よって本実施例によれば、チルト式サンル
ーフリッド6を解放せずにスライド式サンルーフリッド
8のみを開状態にした場合、並びにチルト式サンルーフ
リッド6とスライド式サンルーフリッド8とをともに開
状態にした場合のいずれであっても、フロントディフレ
クタ14もしくはフロントディフレクタ14とリアディ
フレクタ10の双方を通過した走行風Wリア側サンル
ーフ開口部7の後方まで到達させることができる。した
がって、走行風Wがリア側サンルーフ開口部7の後端縁
部Eに吹き当たることによって生じるウインドスロッブ
現象の発生は未然に防止され、その結果、ウインドスロ
ッブ現象の発生に起因する不快な脈動や風切音の低減を
図ることができる。しかも、フロントディフレクタ14
は前記チルト式サンルーフリッド6に装着されたウェザ
ーストリップ11に一体的に形成されていることから、
シール部材であるウェザーストリップ11を有効利用し
て、走行風を前述のように案内することができる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、ルーフパ
ネルフロント側サンルーフ開口部を開閉するチルト式フ
ロントサンルーフリッドの後端縁に、両側の凸状部と略
中央部のルーフパネルのブリッジ部とほぼ面一な凹部と
を形成したフロントディフレクタを設け、リア側サンル
ーフ開口部の前端部に、リアサンルーフリッドの開時に
その開動作に伴って前記凹部より上方に突出するリアデ
ィフレクタを設けるようにした。したがって、両サンル
ーフリッドをともに閉状態にした場合には、フロントデ
ィフレクタとリアディフレクタとを設けたことによる空
力特性の低下を抑制することができる。また、フロント
サンルーフリッドを解放せずにリアサンルーフリッドの
みを開状態にした場合は凹部を通過し流速を高められた
後、その直後にリアディフレクタに吹き当たった走行風
の流れによって、リアサンルーフ開口部より後方に走行
風を確実に案内することができる。また、フロントサン
ルーフリッドとリアサンルーフリッドとをともに開状態
にした場合には、フロントサンルーフリッドとともに斜
状に変位するフロントディフレクタの凹部を通過した流
れにより、凸状部を通過した流れを押し上げて、リアサ
ンルーフ開口部より後方に走行風を案内することができ
る。
【0023】よって、フロント及びリア両サンルーフリ
ッドの閉状態における空力特性の低下を伴わずに、リア
サンルーフリッドが開状態となった場合には走行風をリ
ア側サンルーフ開口部の後方まで到達させることでき、
走行風がリア側サンルーフ開口部の後縁部に当たること
によって生じるウインドスロッブ現象の発生及び、該ウ
インドスロッブ現象に起因する不快な脈動及び風切音を
著しく減少させることができる。しかも、フロントディ
フレクタを、フロントサンルーフリッドに装着されたウ
ェザーストリップに一体的に形成するようにしたことか
ら、シール部材であるウェザーストリップを有効利用し
て、不快な脈動や風切音を減少させることができる。
【0024】また、このようにフロントディフレクタも
しくはフロントディフレクタとリアディフレクタの双方
を通過した走行風を車体のより後方まで到達させること
ができる結果、例えばワンボックス型車のようにリア側
サンルーフ開口部が車体前後方向において長尺であって
も、フロントディフレクタの突出高さを大きくする必要
がなく、外観的な見栄えの向上と空力特性の改善を併せ
て達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で要部拡大斜視図で
ある。
【図2】図1のa−a線に沿う断面図である。
【図3】図1のb部拡大図であるである。
【図4】図3のc方向矢視図である。
【図5】図3のd方向矢視図である。
【図6】フロントディフレクタの形状を示す図で、
(A)は図3のe−e線に沿う断面図、(B)は図3の
f−f線に沿う断面図、(C)は図3のg−g線に沿う
断面図である。
【図7】図2のエアガイド装置の作用を示す断面図であ
る。
【図8】同じく図2のエアガイド装置の作用を示す断面
図である。
【図9】従来のサンルーフエアガイド装置の一例を示す
斜視図である。
【図10】図9のA−A線に沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ルーフパネル 2 ブリッジ部 3 チルト式サンルーフ 4 スライド式サンルーフ 5 フロント側サンルーフ開口部 6 チルト式サンルーフリッド(フロントサンルーフ
リッド) 7 リア側サンルーフ開口部 8 スライド式サンルーフリッド(リアサンルーフリ
ッド) 10 リアディフレクタ 11 ウエザーストリップ 14 フロントディフレクタ 15 凹部 20 凸状部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のルーフパネルにフロント側サンル
    ーフ開口部と該フロント側サンルーフ開口部より後方に
    開成されたリア側サンルーフ開口部とが設けられるとと
    もに、各開口部を開閉するフロントサンルーフリッドと
    リアサンルーフリッドとがルーフパネルのブリッジ部を
    挟んで設けられ、前記フロントサンルーフリッドは開時
    に後端部を上動させるチルト式であって前記後端縁には
    その全長に亙ってフロントディフレクタが設けられ、該
    フロントディフレクタは前記フロントサンルーフリッド
    の全周縁部に装着されたウェザーストリップに一体的に
    形成されてその両側に上方へ突出する凸状部が形成され
    るとともに、略中央部に前記ルーフパネルのブリッジ部
    とほぼ面一な凹部が形成され、前記リア側サンルーフ開
    口部の前端部には、前記リアサンルーフリッドの閉時に
    リア側サンルーフ開口部の内部に格納され且つリアサン
    ルーフリッドの開時にその開動作に伴って前記凹部より
    も上方に突出するリアディフレクタが設けられているこ
    とを特徴とするサンルーフエアガイド装置。
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JPS6350724U (ja) * 1986-09-20 1988-04-06
JPS6382820A (ja) * 1986-09-25 1988-04-13 Mazda Motor Corp 自動車のル−フデイフレクタ−

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