JP2002052935A - サンルーフディフレクタ - Google Patents

サンルーフディフレクタ

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JP2002052935A
JP2002052935A JP2000242137A JP2000242137A JP2002052935A JP 2002052935 A JP2002052935 A JP 2002052935A JP 2000242137 A JP2000242137 A JP 2000242137A JP 2000242137 A JP2000242137 A JP 2000242137A JP 2002052935 A JP2002052935 A JP 2002052935A
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JP
Japan
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deflector
sunroof
roof
opening
projection
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JP2000242137A
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English (en)
Inventor
Masumi Suetsugu
真澄 末次
Katsunori Nakagawa
勝則 中川
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部を広くしてもディフレクタの高さをあ
まり高くすることなくウインドスロッブの発生を防止で
き、かつ意匠上の見栄えも良いサンルーフディフレクタ
を提供する。 【解決手段】 ルーフ1の開口部2の前辺前部に上方に
突出させて配設されたディフレクタ3の根元部3a外面
に突部4を設け、この突部4によってルーフ1上を流れ
る最下層の空気流を乱してエネルギーを衰退させ、それ
によってその上の空気流を実質的に最下層の空気流と
し、その最下層の空気流がルーフ1上に下降する位置を
遠くし、ディフレクタ3の高さをあまり高くすることな
くウインドスロッブの発生を防止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサンルーフディフレ
クタに関し、特にサンルーフのウィンドスロッブの発生
を防止するサンルーフディフレクタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】サンルーフ装着車においては、ある車速
範囲でウィンドスロッブ、すなわちボッボッと耳を圧迫
するような不快な低周波騒音を発生するという問題があ
り、商品性向上のために開口部面積を大型化するとこの
問題がさらに悪化する傾向がある。このウィンドスロッ
ブは、開口部上を通過する空気流が所定のエネルギーを
もって車室内に入り込むことによって、車室内空気容積
によって定まる周波数のヘルムホルツ共鳴を起こし、こ
もり音を発生するものである。
【0003】従来のサンルーフの概略構造を図4、図5
を参照して説明すると、車体のルーフ11に開口部12
が形成され、この開口部12を両側のガイドレール(図
示せず)に沿って移動可能なサンルーフ部材(図示せ
ず)によって開閉可能に構成されている。このように開
口部12を単純に形成しただけでは、ルーフ11上の気
流によって開口部12の内側に負圧領域が形成され、空
気流が車室内に引き込まれて上記のようにウィンドスロ
ッブが発生することになる。そこで、開口部12の前辺
前部にディフレクタ13を配設し、このディフレクタ1
3によって図5に示すようにルーフ上の空気流を上方に
押し上げ、その空気流がルーフ上に下降する位置が開口
部12の後端より後方になるように構成している。
【0004】ディフレクタ13の高さHは、開口部12
の前後長Lが大きくなるほど高くする必要があり、経験
的に、H=0.14×L で設定することによってウィ
ンドスロッブの発生を防止できるとされている。
【0005】また、特開平9−323551号公報に
は、ルーフの前後に開口部を設け、前側開口部はチルト
アップ式のフロントリッドで開閉するようにしたサンル
ーフ車において、フロントリッドの後端部上面左右に三
角断面の空力付加物を設け、後側開口部の後縁部での風
速を低下させてウィンドスロッブの改善を図ることが開
示されている。
【0006】また、実開平5−58434号公報には、
同様のサンルーフ車において、フロントリッドの後端部
に、ウェザーストリップと一体の凸状部から成るフロン
トディフレクタを突設するとともにその中央部に凹部を
形成し、後側開口を開くとリヤディフレクタが上方に突
出するように構成し、フロントリッドを閉じ、後側開口
部を開いて走行したときに走行風を後側開口部の後方ま
で確実に到達させるようにしたものが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4、図5
に示すように、開口部12の前辺前部にディフレクタ1
3を突設した構成では、開口部12を広くしようとする
と、上記のようにディフレクタ13の高さHを高くしな
ければならず、そのため車体の前面投影面積の増大によ
り空気抵抗が大きくなって燃費が悪化し、また意匠的に
も好ましくないという問題が背反的に生じることにな
る。
【0008】また、上記公報に開示された技術手段は、
前後に開口部を有するタンデム型サンルーフ車におい
て、そのフロントリッドの後端部上面に突起物を突設し
たものであり、前側開口部のウィンドスロッブを低減さ
せるものではなく、またそのフロントリッドをディフレ
クタに相当する構成部材と見なした場合に、ディフレク
タの後端にさらに突起物が突出するので意匠上見栄えが
良くなく、また突起物による風切音が乗員の耳元で聞こ
えるという問題がある。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、開口
部を広くしてもディフレクタの高さをあまり高くするこ
となくウィンドスロッブの発生を防止でき、かつ意匠上
の見栄えも良いサンルーフディフレクタを提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のサンルーフディ
フレクタは、サンルーフの開口部の前辺前部に上方に突
出させて配設されたサンルーフディフレクタにおいて、
ディフレクタの根元部に突部を形成したものであり、突
部によってルーフ上を流れる最下層の空気流が乱されて
そのエネルギーが衰退し、それによってその上の空気流
が実質的に最下層の空気流となり、その最下層の空気流
がルーフ上に下降する位置を遠くでき、従って開口部を
広くしてもディフレクタの高さをあまり高くすることな
くウィンドスロッブの発生を防止でき、またディフレク
タの根元部外面に突部を設けるだけであるので、意匠的
にも大きな影響がなく、見栄えも良いサンルーフディフ
レクタを得ることができる。
【0011】また、突部をディフレクタの根元部外面の
全域にわたって形成すると、端部では気流方向と略平行
となるので、端縁での乱流エネルギーを衰退させること
ができ、また途中で突部が途切れることがないので、そ
こで発生する風切音を抑制することができる。
【0012】また、突部をディフレクタの根元部とルー
フ間に介装されるウェザーストリップに一体成形する
と、ディフレクタ自体は従来と同一部品を用いることが
できるとともに別部品を設ける必要がなく、また車両毎
のディフレクタの形状の違いに関係なく、押し出し成形
品から成る共通部品として使用でき、安価に構成するこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のサンルーフディフ
レクタを適用したサンルーフの一実施形態について、図
1〜図3を参照して説明する。
【0014】図1において、車体のルーフ1に開口部2
が形成され、その両側のガイドレールに沿って移動可能
なサンルーフ部材(図示せず)によって開口部2が開閉
可能に構成されている。
【0015】3は開口部2の前辺2aの前方部に配設さ
れたディフレクタであり、このディフレクタ3によって
図2に示すようにルーフ1の上面の空気流れを上方に押
し上げ、その空気流がルーフ1上に下降する位置が開口
部2の後端より後方になるように構成されている。その
ため、ディフレクタ3は、ルーフ1上面に接する根元部
3aから後方に向けて上方に突出するように湾曲ないし
傾斜する板材にて構成され、車体幅方向両側部ではその
板材が曲面形成され、その根元部3aが後端でほぼ前後
方向に沿うように湾曲形成されている。
【0016】このディフレクタ3の根元部3aの外面に
沿って突部4が設けられている。この突部4は、図1
(b)に示すような、矩形断面の棒状体をディフレクタ
3の根元部3aの外面に沿って配設することによって構
成され、この棒状体はディフレクタ3と別体に構成して
も、ディフレクタ3と一体形成しても良く、また、図3
に示すように突部4をディフレクタ3の根元部3aに取
付けられる合成ゴム製のウェザーストリップ5に一体形
成することもできる。
【0017】次に、具体構成例について、図3を参照し
て説明すると、ディフレクタ3はアクリル系合成樹脂の
成形板から成り、ルーフ1上に取付ボルト7にて固定さ
れた取付ブラケット6にビス8にて締結固定されてい
る。ディフレクタ3はその根元部3aがルーフ1に近接
するように取付けられるとともに、ルーフ1と根元部3
aの間にウェザーストリップ5が介装されている。この
ウェザーストリップ5に、ディフレクタ3の根元部3a
の外面に沿わせて矩形断面の突部4が一体形成されてい
る。5aはウェザーストリップ5の前縁、即ち突部4の
前縁からルーフ1に圧接するように突設されたシール舌
片である。
【0018】以上の構成によれば、車体走行によってル
ーフ1上を流れる空気流は、図2に示すように、最下層
の空気流a1が突部4によって乱されてそのエネルギー
が衰退し、それによってその上の空気流a2が実質的に
最下層の空気流となり、その最下層の空気流a2がルー
フ1上に下降する位置が遠くなる。従って、開口部2を
広くしてその前後長Lが長くなっても、ディフレクタ3
の高さHをあまり高くすることなくウィンドスロッブの
発生を防止できる。
【0019】ディフレクタ3の高さHを、開口部2の前
後長をLとして、H=0.11×Lで設定することによ
ってウィンドスロッブの発生を防止できることを実車に
よって確認しており、従来に比して0.03×L だけ
(約20%以上)高さを低くでき、それだけ前面投影面
積が小さくなって空気抵抗を低減でき、燃費を向上でき
る。
【0020】また、ディフレクタ3の根元部3aの外面
に突部4を設けるだけで、上記のようにディフレクタ3
の高さを低くできるので、意匠的にも大きな影響がな
く、見栄えも良いサンルーフディフレクタを得ることが
できる。
【0021】また、突部4をディフレクタ3の根元部3
aの外面の全域にわたって形成しているので、突部4の
端部が気流方向と平行となるので、端縁での乱流エネル
ギーを衰退させることができ、また途中で突部4が途切
れることがないので、そこで発生する風切音を抑制する
ことができる。
【0022】さらに、突部4をウェザースリップ5に一
体形成しているので、ディフレクタ3は従来例と同一部
品を用いることができるとともに、別部品を設ける必要
がなく、また車両毎のディフレクタ3の形状の違いに関
係なく、共通部品として使用でき、安価に構成すること
ができる。
【0023】なお、上記実施形態では突部4をディフレ
クタ3の根元部3aの外面の全域にわたって形成した
が、ウィンドスロッブが発生する最も厳しい条件は、デ
ィフレクタ3の両側部を通過した最下層の空気流a1が
開口部2の後端部の中央部に入り込んでウィンドスロッ
ブを発生する場合であり、この条件をクリアできるよう
にディフレクタ3の根元部3aの外面の少なくとも、開
口部2の両隅部とそれに連続する前辺端部に対応する範
囲にのみ突部4を形成しても、上記基本的な作用効果は
奏することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明のサンルーフディフレクタによれ
ば、以上のようにディフレクタの根元部に突部を形成し
たので、突部によってルーフ上を流れる最下層の空気流
が乱されてエネルギーが衰退し、それによってその上の
空気流が実質的に最下層の空気流となり、その最下層の
空気流がルーフ上に下降する位置を遠くでき、従って開
口部を広くしてもディフレクタの高さをあまり高くする
ことなくウインドスロッブの発生を防止でき、またディ
フレクタの根元部外面に突部を設けるだけであるので、
意匠的にも大きな影響がなく、見栄えも良いサンルーフ
ディフレクタを得ることができる。
【0025】また、突部をディフレクタの根元部外面の
全域にわたって形成すると、端部では気流方向と平行と
なるので、端縁での乱流エネルギーを衰退させることが
でき、また途中で突部が途切れることがないので、そこ
で発生する風切音を抑制することができる。
【0026】また、突部をディフレクタの根元部とルー
フ間に介装されるウェザーストリップに一体成形する
と、従来例と同一のディフレクタをそのまま用いること
ができるとともに別部品を設ける必要がなく、また車両
毎のディフレクタの形状の違いに関係なく、押し出し成
形品から成る共通部品として使用でき、安価に構成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のサンルーフディフレクタ
を示し、(a)はサンルーフの斜視図、(b)はその突
部の斜視図である。
【図2】同実施形態におけるディフレクタの作用を説明
する縦断側面図である。
【図3】同実施形態の具体構成例の縦断側面図である。
【図4】従来例のサンルーフの斜視図である。
【図5】従来例におけるディフレクタの作用を説明する
縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ルーフ 2 開口部 3 ディフレクタ 3a 根元部 4 突部 5 ウェザーストリップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンルーフの開口部の前辺前部に上方に
    突出させて配設されたサンルーフディフレクタにおい
    て、ディフレクタの根元部に突部を形成したことを特徴
    とするサンルーフディフレクタ。
  2. 【請求項2】 突部はディフレクタの根元部外面の全域
    にわたって形成したことを特徴とする請求項1記載のサ
    ンルーフディフレクタ。
  3. 【請求項3】 突部をディフレクタの根元部とルーフ間
    に介装されるウェザーストリップに一体成形したことを
    特徴とする請求項2記載のサンルーフディフレクタ。
JP2000242137A 2000-08-10 2000-08-10 サンルーフディフレクタ Pending JP2002052935A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013124088A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Hyundai Motor Co Ltd 車両のサンルーフ
CN104512224A (zh) * 2013-09-30 2015-04-15 广州汽车集团股份有限公司 一种汽车天窗组件
CN108698495A (zh) * 2016-02-18 2018-10-23 英纳法天窗系统集团有限公司 用于车辆的开口顶板结构

Cited By (5)

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JP2013124088A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Hyundai Motor Co Ltd 車両のサンルーフ
CN104512224A (zh) * 2013-09-30 2015-04-15 广州汽车集团股份有限公司 一种汽车天窗组件
CN104512224B (zh) * 2013-09-30 2016-08-24 广州汽车集团股份有限公司 一种汽车天窗组件
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