JPH04287715A - オープンルーフ構造のための風よけ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両の固定屋根に設け
られた開口部を開けるようになされた閉止装置を設けた
オープンルーフのための風よけ装置に関し、該装置は、
屋根開口部の前端縁近くにおいて横方向に配列される細
長い本体からなる。

【０００２】

【従来の技術】このような風よけ装置は、オープンルー
フ構造の閉止装置が後方位置まで開けられた状態で運転
されるときに車両の固定屋根の上方を通過する空気の流
れが車両内へ入るのを防止するように意図されている。 しかしながら、公知の風よけ装置は、閉止装置が後方一
杯にスライドされ且つある車両速度で運転される場合に
は、「バフェッティング」として知られている空気力学
現象が起こるという欠点を有する。この現象は、屋根の
開口部の後側における車内への空気の「ストライキング
（打撃）」によって生じ、これは搭乗者にとって不愉快
な騒音をもたらす。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、この現象が
効率的な方法によって抑制されている上記したタイプの
風よけ装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の風よけ装置は、上記本体が、車両が運転さ
れる際に当該装置の下側において該風よけ装置に到達す
る空気の流れの一部を強制的に偏向させる部材を含むこ
とを特徴とする。

【０００５】実験の結果、驚いたことに、空気の流れの
一部が該風よけ装置の本体下方に強制的に導かれると「
バフェッティング」作用が実質的に防止できることが分
かった。

【０００６】このような空気の流れの偏向は、以下のよ
うな場合に簡単に実現できる。すなわち、本体の前側の
下方部分が、固定屋根の高さと同じか又は若干上か若し
くは下の位置から垂直方向に延びているか若しくは下方
に傾斜しており、好ましくは本体の前側が後方上方向の
傾斜した部分とこの部分の下側に接続されている後方下
方向に傾斜した部分とを有し、これらの部分の間の中間
部分が当該風よけ装置の作動位置において該装置の前方
で車両の固定屋根の高さと同じか又は若干上か若しくは
下の高さにある場合に実現できる。

【０００７】もちろん、下面での空気の流れを可能とす
るために、固定屋根の端縁と該風よけ装置との間には隙
間若しくはそれに類似のものが常にあるべきであり、又
は風よけ装置自体が隙間を有するべきである。風よけ装
置の本体の断面形状は、車両が運転されるときに下方に
導かれる空気の流れが多かれ少なかれ上方に偏向され従
って車両の内側に入らないように本体の後方に低圧が生
じるように選択するのが有利である。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図示した図面を参照
しつつ本発明を例示によって説明する。

【０００９】図１は、オープンルーフ構造を配設するた
めの屋根開口部２が設けられた固定屋根１を有する車両
の一部を示す平面図である。このオープンルーフ構造は
剛性のパネル３を含み、剛性パネル３はいずれの場合も
屋根開口部２を閉じる閉止位置から固定屋根１の下側の
位置まで後方へ摺動することができる。所謂傾斜摺動ル
ーフの場合には、このパネルは傾斜通気位置に設定して
もよい。本発明は、パネルが傾斜通気位置に移動され且
つ固定屋根の上において後方に摺動され得る所謂「スポ
イラー・ルーフ」において更に有用である。

【００１０】屋根開口部２の前端縁４の近くに風よけ装
置５が配置されており、この場合には、風よけ装置５は
、車両の横方向に延びる本体６と後方に延びる２つの側
部アーム７を有する。ほとんどの場合に、風よけ装置５
は、アーム７によってオープンルーフ構造のフレーム８
に調整自在に取り付けられ、図示していない下側の不作
動位置（パネル３が閉じられた状態）と図２に示す高い
作動位置（パネル３が開かれた状態）との間で調整自在
になされるであろう。

【００１１】図２に示す作動位置において車両が運転さ
れるとき、風が車両の内側へと打ち当てられるのを防止
するために、到達する空気の流れ９は上方にそらされる
。しかしながら、本発明によれば、空気の流れ９の一部
分１０は、屋根開口部２と本体６の前側との間の隙間１
１を通って風よけ装置５の本体６の下側へ導かれる。 この下方へ導かれた風の流れ９は所謂「バフェッティン
グ」とこれによって車両のある運転速度で生じる騒音と
を防止する。

【００１２】例示として示された本実施例においては、
風よけ装置５の本体６は、頂点１２が前方を向き且つ上
後方に傾斜している上側部分１３と下後方に傾斜してい
る下側部分１４との境界部分を形成しているほぼ三角形
の断面を有する。三角形の頂点をなす上記部分１３およ
び１４の間の境界部分１２は、到達する空気の流れ９の
一部分が制御された方法で風よけ装置５の本体６の下方
に導かれるように固定屋根１の高さと同じか或いは若干
上か若しくは下の高さにあるのが好ましい。本体６の断
面形状は更に、車両が運転されるときに本体６の後方に
低圧部分を生じさせ、この低圧部分は、空気の流れ１０
が風よけ装置５を通過した後再び上方に偏向され従って
車両の内部へ入らせない。

【００１３】図３，４及び５は、それぞれ従来の風よけ
装置１５、本発明の風よけ装置５並びに風よけ装置５お
よび１５の両方について「バフェッティング」の結果と
して生じる騒音を車両の運転速度の関数として示したグ
ラフを連続的に示している。図５のグラフの横軸は車両
速度をキロメータ／時で示し、縦軸は相対騒音レベルが
設定されており、線１６は車両内の通常の騒音レベルを
示している。線１７は従来の風よけ装置１５によって生
じる騒音を車両速度の関数として示したものであり、線
１８は本発明による風よけ装置５についてのものを示し
たものである。本発明による風よけ装置が使用された場
合には、「バフェッティング」の結果として生じる付加
的な騒音が認められないことが明らかである。

【００１４】本発明は、図面に示し且つ以上に説明した
実施例に限定されるべきものではなく、本発明の範囲内
で種々の方法で変更し得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の風よけ装置り実施例を含むオープンル
ーフ構造を有する車両の一部を示す平面図である。

【図２】図１の車両の屋根の拡大長手断面図である。

【図３】従来の風よけ装置の断面図である。

【図４】本発明の風よけ装置の断面図である。

【図５】図３および４に示す風よけ装置によって生じる
騒音と車両の運転速度との関係を示すグラフである。

【符号の説明】

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　車両の固定屋根に設けられた開口部を
   開くようになされた閉止装置が設けられたオープンルー
   フ構造のための風よけ装置であって、屋根開口部の前端
   縁の近くに横方向に配列するための細長い本体を含み、
   当該本体が、車両が運転されるときに前記本体の下方に
   おいて当該風よけ装置に到達する空気の流れを強制的に
   偏向させる手段を含むことを特徴とする風よけ装置。
2. 【請求項２】　　前記本体の前側の下方部分が、実質的
   に固定屋根の高さと同じか又は若干高いか若しくは低い
   位置から垂直方向に延びるか又は下方に傾斜している、
   請求項１に記載の風よけ装置。
3. 【請求項３】　　前記本体の前側が、後方上方向に傾斜
   している部分と、当該傾斜部分の下側に接続された後方
   下方向に傾斜している部分と、当該風よけ装置の作動位
   置において該風よけ装置の前方に位置する車両の固定屋
   根の高さと好ましくは同じ高さか又は若干上か若しくは
   下に位置する前記２つの部分の間の境界部分とを有する
   、請求項２に記載の風よけ装置。
4. 【請求項４】　　前記本体が実質的に三角形の断面を有
   する、請求項３に記載の風よけ装置。
5. 【請求項５】　　前記本体が、前記閉止装置が開いたと
   きに車両の固定屋根の高さより上に突出した作動位置と
   固定屋根の高さより下に下げられた不作動位置との間に
   おいて垂直方向に調整可能である、請求項１〜４のいず
   れか一の項に記載の風よけ装置。
6. 【請求項６】　　請求項１〜５のいずれか一の項に記載
   の風よけ装置を有するオープンルーフ構造。
7. 【請求項７】　　請求項１〜５のいずれか一の項に記載
   の風よけ装置を有する車両。