JP2560795B2 - 成形シートおよびそれを使用した成形品の製造法 - Google Patents

成形シートおよびそれを使用した成形品の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表面に保護層を有する合成樹脂成形品を製
造するための成形シートと、それを使用した成形品の製
造法に関する。
〔従来の技術〕
合成樹脂の成形品であって表面に保護層を有するもの
を製造する技術としては、射出成形などにより成形品を
得た後、その表面に硬化性樹脂の塗料を塗装して硬化さ
せる方法がある。これは実施例が容易であり、とりたて
て設備を要しないという利点があるが、塗装は作業環境
を悪くするし、人手によるときはコストが高い。
別の技術に、基材フィルムの上に硬化樹脂の保護層を
設けた転写シートを使用し、成形品の表面にこの保護層
を転写する方法がある。この方法は、成形品が三次元形
状、とくに深絞り形状の場合、転写ができないという弱
点がある。
保護層として熱可塑性樹脂を用いた転写シートを使用
する方法もあるが、保護層が熱可塑性樹脂では、一般に
成形品の耐摩耗性、耐擦傷性、耐溶剤性などの表面物性
をあまり高くできない。熱可塑性樹脂より高い表面物性
を与える熱硬化樹脂を用いたのでは、予備成形時に保護
層にクラックが入ってしまう。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、成形品が三次元形状、とくに深絞り
形状を有する場合でも、耐摩耗性、耐擦傷性、耐溶剤性
などの表面物性にすぐれた保護層をもった成形品を製造
する方法と、それに使用する成形シートを提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の成形シートの基本的な態様は、熱可塑性樹脂
に、電離放射線により架橋反応を起す化合物であって上
記樹脂に対して可塑剤としても作用する、「反応性可塑
剤」とよばれる物質を配合した熱可塑性樹脂の組成物を
シート状にしてなり、常温で60%以上の伸度をもつ、合
成樹脂成形品に一体架され、電離放射線の照射を受けて
硬化する成形シートである。
上記のような性質をもった熱可塑性樹脂のシートと
は、概略つぎのような樹脂組成物、あるいはそれに顔
料、充填剤、または重合開始剤などを加えたものをシー
トにしたもをである。
熱可塑性樹脂 100重量部 可 塑 剤 0〜30 反応性可塑剤 10〜70 安 定 剤 1〜5 熱重合禁止剤 1〜5 上記組成物のシート化は、カレンダリングやキャステ
ィングなご既知の手段で行なえばよい。
反応性可塑剤は、電離放射線を照射すると架橋する化
合物である。 このような化合物の例をあげれば、メチ
ルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレー
ト、プロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブ
チルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブ
チルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブ
チルメタクリレート、イソアミルアクリレート、イソア
ミルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレートなどであ
る。
本発明の成形シートは、第1図に示すように、上記し
た熱可塑性樹脂組成物の成形シート(12A)に、別の熱
可塑性樹脂のシートを基材シート(11)として積層した
もの(1)の形をとることができる。
基材シート(11)を用いる場合は、上記どちらの態様
にしても、第2図に示すように、基材シートに絵柄(1
4)を印刷しておくことにより、美麗な意匠を成形品に
付与することができる。
本発明で使用する熱可塑性樹脂は、反応性可塑剤を混
合して成形シートとするものにせよ、それと積層する基
材シートとするものにせよ、固定シートに製膜でき、適
度の成形性を有するものであれば、材質に限定はない
が、代表的なものを挙げれば、ポリ塩化ビニルやABS樹
脂である。
本発明の成形品の製造法は、上記したいずれかの成形
シートを成形品の表面に一体化したのち、電離放射線を
照射して、表面を硬化させて保護層を形成することから
なる。 第3図および第4図は、射出成形による場合を
示す。 まず第3図のように、成形シート(1)を加熱
軟化後、真空または圧空成形により予備成形して成形品
の外形と同じか、または近似した形状を与えたものを、
未硬化シート(12A)の状態で射出金型(2A,2B)内に置
き、熱可塑性合成樹脂の射出成形を行なう。 次に成形
品をとり出し、第4図のように電離放射線として電子線
または紫外線を照射して、成形シート中の硬化性樹脂を
硬化させることにより、硬化樹脂による表面補護層(12
B)をもった成形品(3)が得られる。
電離放射線は、電子線および紫外線が代表的である。
前者は、各種の電子線加速機から放出され、50〜1000
keV、好ましくは100〜300kgVの範囲のエネルギーをもつ
電子線が用いられる。 後者は、高圧水銀灯やそのほか
の紫外線源から発するものを用いる。
成形シートを成形品と一体化するには、射出成形のほ
か、「OVL成形」や真空成形によることもできる。 「O
VL成形」とは、裏面に接着剤を塗布した成形シートで成
形品を置いた箱体を上下に二分割し、上下両室を真空に
しながら成形シートを加熱して軟化させ、ついで下室を
真空状態に、上室を圧空状態にして成形シートを成形品
と同じ形状に変形させて接着する方法である。 あるい
はまた、裏面に接着剤を塗布した成形シートを成形品の
上に置き、その上に弾性シートをのせて成形品の置台と
前記弾性シートを密封したのち、成形シートを加熱して
軟化させ、ついで置台と弾性シートで囲まれた空間を真
空にして成形シートを成形品と同じ形状に変形させて接
着する方法をとってもよい。
〔作 用〕
本発明の成形シートは、未硬化の状態ではすべての構
成層が熱可塑性であり成形性がよいから、三次元形状を
もつ成形品の表面に設ける場合でも、それに追従して変
形する。
本発明の製造法は、上記のような成形性のよいシート
を成形品の表面に設けてから電離放射線を照射して硬化
させるので、保護層を形成するにあたってクラックが発
生することがない。
電離放射線を照射して硬化させた保護層は、耐摩耗
性、耐擦傷性、耐溶剤性などの表面物性にすぐれてい
る。
〔実施例〕
ポリ塩化ビニル(熱可塑性樹脂)100重量部に下記の
成分を配合し、カレンダーで混練して厚さ180μmのシ
ートにした。
可塑剤 (トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート)
5重量部 反応性可塑剤(2−エチルヘキシルアクリレート) 100
安定剤 (Cd−Ba系) 1 光増感剤(ベンゾトリアゾール系) 1 この本発明の成形シートに、一液ウレタン系接着剤を
リバースコート法で10g/m2となるように塗布した。 そ
れを真空成形法により、ABS樹脂製の成形品に貼り、つ
いで成形品に紫外線を照射して成形シートを架橋し、硬
化させて保護層を形成した。
〔発明の効果〕
本発明の成形品を製造法によれば、任意の三次元形
状、たとえば深絞り形状のものであっても、耐摩耗性、
耐擦傷性、耐溶剤性などの表面物性にすぐれた保護層を
有す合成樹脂成形品を得ることができる。
本発明の成形シートを使用することにより、上記の製
造法を有利に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、ともに本発明の形成シートの好
ましい例の構成を示す、模式的な断面図である。 第3図および第4図は、本発明の製造法を説明するため
の断面図であって、第3図は絵付け射出成形の工程を、
第4図は電離放射線を成形品に照射している工程を、そ
れぞれ示す。 1……成形シート 11……基材シート 12A……未硬化シート(未硬化塗膜) 12B……保護層 14……絵柄 2A,2B……射出成形金型 3……保護層を有する成形品
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 31/28 7148−4F B32B 31/28 C08J 5/18 C08J 5/18 // B29L 9:00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂に、電離放射線により架橋反
    応を起す化合物であって上記樹脂に対して可塑剤として
    も作用する反応性可塑剤を配合した熱可塑性樹脂の組成
    物をシート状にしてなり、常温で60%以上の伸度をも
    つ、合成樹脂成形品に一体化され、電離放射線の照射を
    受けて硬化する成形シート。
  2. 【請求項2】さらに熱可塑性樹脂のシートを基材シート
    として積層した請求項1の成形シート。
  3. 【請求項3】請求項1または2の成形シートの裏面に接
    着剤を塗布したものを加熱して軟化させ、合成樹脂成形
    品の表面に真空成形により接着したのち電離放射線を照
    射して、成形シート中の反応性可塑剤を架橋させて保護
    層を形成することからなる成形品の製造法。
  4. 【請求項4】請求項1または2の形成シートを射出成形
    金型内に配置して合成樹脂の射出成形を行ない、成形シ
    ートが一体化された合成樹脂成形品を得たのち電離放射
    線を照射して、成形シート中の反応性可塑剤を架橋させ
    て保護層を形成することからなる成形品の製造法。
  5. 【請求項5】予備成形した成形シートを使用して実施す
    る請求項4の製造法。
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