JP7338192B2 - 化粧シートの製造方法、化粧シート、転写シート - Google Patents
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Description
壁、天井、床、玄関ドア、屋根等の建築物の内装材、又は、外装用部材には、柔軟であり、成型加工性が良好であり、資材の価格も比較的安価であることから、塩化ビニル系樹脂を用いたものが汎用されてきた。
しかし、塩化ビニル系樹脂は、変色するなど耐候性に乏しく、長期耐久性をもつ塩化ビニル化粧シートの開発が求められていた。
しかし、塩化ビニル系樹脂は、溶剤に対する耐性が低く、溶剤を含む保護層を塩化ビニル系樹脂基材に直接塗工してしまうと、塩化ビニル系樹脂基材自体が溶解してしまったり、化粧用の印刷が崩れてしまったり、保護層の硬化のための電子線や紫外線照射により変色し意匠性を損なってしまったりするおそれがあった。
図1は、本発明による化粧シート1の実施形態を示す図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本明細書において、化粧シート、転写シートとの文言を用いて、シート状の形態として説明を行っているが、同様な用語として、板、フィルム等の呼称もある。これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。したがって、化粧フィルム、転写フィルム、化粧板、転写板も本発明の化粧シート、転写シートと同等なものである。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において規定する具体的な数値には、一般的な誤差範囲は含むものとして扱うべきものである。すなわち、±10%程度の差異は、実質的には違いがないものであって、本件の数値範囲をわずかに超えた範囲に数値が設定されているものは、実質的には、本件発明の範囲内のものと解釈すべきである。
基材層10は、塩化ビニル系樹脂基材11と、装飾層12とを有している。また、装飾層の上に耐傷性向上のためクリア塩化ビニル系樹脂層を設けてもよい。塩化ビニル系樹脂基材、クリア塩化ビニル系樹脂層に紫外線吸収剤や光安定剤など耐候剤を添加してもよい。
塩化ビニル系樹脂基材11に用いられる塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニル樹脂及び塩化ビニリデン樹脂が挙げられる。
塩化ビニルモノマーと共重合可能なモノマーとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;メチルアクリレートやブチルアクリレート等のアクリル酸エステル類;メチルメタクリレートやエチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類;ブチルマレートやジエチルマレート等のマレイン酸エステル類;ジブチルフマレートやジエチルフマレート等のフマル酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルブチルエーテル及びビニルオクチルエーテル等のビニルエーテル類;アクリロニトリルやメタクリロニトリル等のシアン化ビニル類;エチレン、プロピレン、ブチレン、スチレン等のオレフィン類;イソプレン、ブタジエン等のジエン類;塩化ビニリデン、臭化ビニル等の塩化ビニル以外のハロゲン化ビニリデン、ハロゲン化ビニル類;ジアリルフタレート等のフタル酸アリル類、等が挙げられる。これらのモノマーは、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
塩化ビニリデン樹脂としては、上記の塩化ビニル系樹脂において、塩化ビニルモノマーを塩化ビニリデンモノマーに置き換えたものが挙げられる。
装飾層12は、例えば、種々の模様をインキと印刷機を使用して印刷することにより形成される。模様としては、木目模様、大理石模様(例えばトラバーチン大理石模様)等の岩石の表面を模した石目模様、布目や布状の模様を模した布地模様、皮絞(シボ)模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、文字、図形等がある。これらの模様は通常のグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷、インキジェット印刷等の各種印刷法によって形成される。
装飾層12の厚みは、一般的に0.1μm~20μmの範囲である。
保護層22の厚さは、特に制限はないが、十分な保護効果を有しつつ加工性とのバランスから0.5~20μmが好ましく、1~10μmがより好ましく、必要に応じて、紫外線吸収剤、光安定剤などの添加剤を含有してもよい。特に塩化ビニルの耐候劣化を抑えるためには紫外線吸収剤を含有することが望ましい。
接着層24に用いる熱硬化型接着剤としては、特に制限されず、例えば、アクリルポリオール樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、シリコーン樹脂、水酸基官能性アクリル樹脂、カルボキシル官能性アクリル樹脂、アミド官能性共重合体、ウレタン樹脂等が挙げられ、これらのなかでも、水酸基官能性アクリル樹脂及びウレタン樹脂が好ましい。
接着層24の厚さは、特に制限はないが、0.5~15μmが好ましく、1~10μmがより好ましい。
次に、本実施形態の化粧シート1の製造方法について、具体例を挙げて説明する。
図2は、化粧シート1の製造方法を示す図である。
化粧シート1を製造するためには、先ず、転写シート20を作製する。
離型性支持体基材21として厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)からなるフィルム(「E5101(商品名)」、東洋紡社製)を用意した(図2(a))。
塩化ビニル系樹脂基材11として、厚さ120μmの塩化ビニル樹脂シートを用意し、その一方の面に塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体とアクリル樹脂との混合樹脂をバインダーとする印刷インキをグラビア印刷法で塗布して木目模様の厚さ3μmの装飾層12を設けた。
接着層24については、ガラス転移温度Tgが異なる実施例1、実施例2の2種類、及び、比較例1、比較例2の2種類、計4種類を用意し、それぞれの接着層24を有する化粧シート1を作製し、これを評価した。
評価項目は、耐候性評価における密着性と外観変化(クラックや艶変化等)とした。
耐候性評価のために耐候促進試験機(S-UV)を用いた。具体的には、アイスーパーUVテスター(型番:SUV-W261 岩崎電気株式会社製)を用いて、温度:63℃、湿度:50%RH、紫外線照度:100mW/cm2の条件で、20時間照射した後、4時間の結露のサイクルを繰り返し、300時間経過時点、500時間経過時点において、外観変化と密着性とを評価した。
外観変化の評価結果中の、A、B、C、Dは、以下の基準で主に保護層22の外観を評価した結果である。
A:外観変化無し
B:軽微な割れ(拡大観察により観察可能な程度)、又は、外観変化あり
C:顕著な割れ(目視で観察可能)、又は、外観変化あり
D:Cよりもさらに顕著な割れ、又は、外観変化あり
また、密着性の評価は、JIS K5600-5-6の方法を用いて評価した。
接着層24のガラス転移温度Tgが100℃よりも高いと耐候密着が悪くなるだけでなく、塩化ビニルの軟化点よりもTgが高くなるため、接着層24と基材層10との伸びのバランスが悪くなり、微細なクラックが入った結果、耐候性試験を行うとそのクラックが起因し劣化が促進されると考えられる。
逆に接着層24のガラス転移温度Tgが低すぎると密着性は良好であるが、外装として用いる場合、実環境でTgに近い温度まで上がる可能性もあり、保護層22が不安定な状態になり外観変化が生じる要因となる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
10 基材層
11 塩化ビニル系樹脂基材
12 装飾層
20 転写シート
21 離型性支持体基材
22 保護層
23 プライマー層
24 接着層
25 転写層
Claims (2)
- 離型性支持体基材に電離放射線硬化性樹脂を塗布する塗布工程と、
前記電離放射線硬化性樹脂に電離放射線を照射して前記電離放射線硬化性樹脂を硬化させて保護層を形成する保護層形成工程と、
前記保護層の面に樹脂組成物を塗布してプライマー層を形成した後、ガラス転移温度が70℃以上、100℃以下である熱硬化型接着剤を含む接着層を前記保護層上に形成する接着層形成工程と、
装飾層を設けた塩化ビニル系樹脂基材を加熱ドラム上で加熱して軟化させた後、前記装飾層側に前記接着層を挟んで前記保護層と前記塩化ビニル系樹脂基材とを重ね合わせた状態で、加熱及び加圧を行い、前記保護層と前記塩化ビニル系樹脂基材とを熱ラミネートして接着する接着工程と、
を備える化粧シートの製造方法。 - 請求項1に記載の化粧シートの製造方法において、
前記接着工程の後、前記離型性支持体基材が前記保護層から剥離されて前記保護層が前記塩化ビニル系樹脂基材へと転写されること、
を特徴とする化粧シートの製造方法。
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