JP2558626Y2 - ワーク回転装置上のワークとレーザ加工機との加工基準点合わせ構造 - Google Patents

ワーク回転装置上のワークとレーザ加工機との加工基準点合わせ構造

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JP2558626Y2
JP2558626Y2 JP1993060275U JP6027593U JP2558626Y2 JP 2558626 Y2 JP2558626 Y2 JP 2558626Y2 JP 1993060275 U JP1993060275 U JP 1993060275U JP 6027593 U JP6027593 U JP 6027593U JP 2558626 Y2 JP2558626 Y2 JP 2558626Y2
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Tsubakimoto Chain Co
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レーザ加工機用ワーク
回転装置において、ワークの被加工基準点にレーザ加工
機の加工基準点を合わせるための、又は、レーザ加工機
の加工基準点にワークの被加工基準点を合わせるための
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークを保持して回転するワーク
保持台を有し、レーザ加工機のテーブルに設置されるワ
ーク回転装置が、特開平4−100688号公報によっ
て公開されている。作業員は、このワーク回転装置にワ
ークを保持させ、回転させながらレーザ光線によってワ
ークに加工を施す場合、加工開始前に、レーザ加工機の
テーブル又はレーザヘッドを移動させ、目視によってワ
ーク回転中心軸の真上で且つワークの外周に1点(被加
工基準点)を求め、この点にレーザ光線を照射させ、ワ
ークの被加工基準点とレーザ加工機の加工基準点とを合
わせる基準点合わせ作業を行なわなければならない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
基準点合わせ作業は、次の問題点を有している。 (1) 目測によって求めたワーク回転中心軸を基準にし
て、さらに目測によって、そのワーク回転中心軸の真上
に被加工基準点の位置を求めるため、誤差が生じ易い。 (2) しかも、作業員は、レーザ加工機のテーブル又はレ
ーザヘッドを移動させながら、基準点合わせ作業を行な
うため、ワークを斜めから見ることが多く、位置合わせ
が困難であり、且つ、時間を要する。 (3) ワークを見る第三者の指示に従って、作業員がレー
ザ加工機のテーブル又はレーザヘッドを操作し、基準点
を合わせる作業方法もあるが、この場合においても、位
置合わせに時間を要する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、ワークを保持
するワーク保持台を回転させる減速機を具えてレーザ加
工機のテーブルに設置されるレーザ加工機用ワーク回転
装置において、前記減速機のハウジングの外周に設けら
れワークの回転中心軸に指向したレーザ光線が照射され
るターゲットが表面に印されたターゲット板を有し、且
つ、前記ターゲットは、前記テーブルに対して垂直で且
つ前記ワークの回転中心軸と交差する垂直線上に印され
ている構造により、前記の課題を解決した。
【0005】
【作用】ターゲットは、従来、作業員が目測によって求
めていたワークの被加工基準点に相当するマークであ
る。作業員が、レーザ加工機のテーブルを移動させる
か、又は、レーザヘッドを移動させるかして、ターゲッ
トにレーザ光線を照射させることによって、自ずと、ワ
ークの被加工基準点とレーザ加工機の加工基準点とが合
わせられることになる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1乃至図6に基づ
いて説明する。ワーク回転装置10(図1参照)は、レ
ーザ加工機のテーブルTに設置されるものであり、ベー
ス11、減速機12、サーボモータ13、チャック(ワ
ーク保持台)14等で構成されている。ベース11は、
レーザ加工機のテーブルTに設置される部分であり、平
板状に形成され、下面にはキー溝20が形成されてい
る。キー溝20は、後述するチャック14の回転中心軸
CLの真下に回転中心軸CLと平行に形成されている。
このキー溝20には、レーザ加工機のテーブルT上のキ
ー溝21にも挿入されるキー22が挿入されるようにな
っている。
【0007】減速機12(図1、図2参照)は、ベース
11上に取り付けられている。減速機12は、公知の減
速機であり、互いに直交する入力軸と出力軸(図示省
略)を具えている。出力軸は、入力軸と出力軸との間に
組み込まれた減速機構(図示省略)によって入力軸より
遅く回転するようにようになっている。減速機構は、ウ
ォームとカムフォロアとで構成されている。出力軸に
は、ワークWを保持する公知のチャック14が取り付け
られている。
【0008】減速機12のハウジング23(図1、図2
参照)の外周には、ターゲット板24が着脱可能に設け
られている。ターゲット板24には、銅、真鍮、アルミ
等のレーザ光線に対する反射率の高い材料が使用されて
いる。ターゲット板24(図3参照)は、円板状に形成
され、表面に十字状のマーク25が刻設されている。十
字の交点26は、ワーク回転装置10(図1参照)をレ
ーザ加工機のテーブルTに設置した状態で、テーブルT
に対して垂直で且つチャック14の回転中心軸CLと交
差する垂直線VL上に位置しており、いわゆる、「ター
ゲット」となる。又、この十字の交点26、すなわち、
ターゲットは、チャック14(図2参照)のケーシング
27の端面28から所定の距離(D)離れた位置にあ
る。
【0009】ターゲット板24(図3、図4参照)の下
面には、ターゲット板24より厚みの薄い鉄板31が貼
り付けられている。減速機12のハウジング23には、
円形状の凹部32が形成されている。凹部32の底に
は、円板状の磁石33が貼り付けられている。ターゲッ
ト板24の直径寸法と凹部32の直径寸法は、凹部32
がターゲット板24を「がた」無く受け入れられるよう
に嵌め合い公差によって設定されている。従って、ター
ゲット板24は、磁石33によって凹部32内に水平に
保持され、長期間の使用によるレーザ光線の照射によっ
て傷んだとき、交換することができるようになってい
る。
【0010】減速機12のハウジング23(図1、図2
参照)の側面には、サーボモータ13が取り付けられて
いる。サーボモータ13の出力軸(図示省略)は、減速
機12の入力軸に連結されている。従って、サーボモー
タ13を回転させると、回転力は減速機12の入力軸、
減速機構を介して出力軸に伝達され、チャック14がワ
ークWを保持したままサーボモータ13より遅く回転す
るようになっている。
【0011】次に、円柱状のワークWの被加工基準点に
レーザ加工機の加工基準点を合わせる手順について説明
する。先ず、図1のように、レーザ加工機のレーザヘッ
ドHはワークWの回転中心軸に指向する光束を有し、該
レーザヘッドH(又はテーブルT)を移動させて、ター
ゲット板24の略々上方にレーザヘッドHを対向させ
る。次に、加工時より弱く調節された微弱なレーザ光線
をターゲット板24上に照射し、十字状のマーク25の
交点26(ターゲット)にレーザ光線が来るように、レ
ーザヘッドHの位置を微調整する。この時、例えば、図
1において、レーザヘッドHを紙面の表裏方向へ移動さ
せると、キー溝中心の真上にチャック回転中心が来るよ
うにワーク回転装置10がキー22とキー溝20によっ
てテーブルTに位置決めされて据え付けられているた
め、レーザヘッドHは、ワークWの稜線をずれることな
く移動することができる。
【0012】十字マーク25の交点26(ターゲット)
をレーザ光線が照射した時点で、ワークの被加工基準点
とレーザ加工機の加工基準点とが一致したことになり、
加工基準点の位置合わせがが完了する。何故なら、十字
マーク25の交点26(ターゲット)とチャック端面ま
での距離Dは、予めわかっているからである。その後、
レーザ加工機は、加工基準点を基準にして、ワークに、
自動的に加工を施す。なお、加工は、制御装置(図示省
略)に記憶されたプログラムに従って行なわれる。
【0013】なお、ワーク回転装置には、図5、図6に
示すように、L字状のフレーム140,240に設けら
れた水平な軸(図示省略)を中心にして、減速機11
2,212、サーボモータ113,213、チャック
(ワーク保持台)114,214が一体に傾く形式のも
のもある。減速機112,212等は、水平な回転中心
軸HLを中心にして図面の表裏方向に傾くようになって
いる。すなわち、チャック114,214の回転中心軸
CLが、前記中心軸HLを中心にして図面の表裏方向に
傾くことになる。ワーク回転装置110,210は、キ
ー溝120,121,220,221、キー122,2
22によってテーブルTに位置決めされている。
【0014】このようなワーク回転装置110,210
においても、ターゲット板124,224は減速機11
2,212のハウジング123,223に設けられてい
る。なお、図5に示すワーク回転装置110の場合はレ
バー141によって、図6に示すワーク回転装置210
の場合はハンドル242によって、各々、減速機11
2,212,チャック114,214、サーボモータ1
13,213が一体になって傾くようになっている。
又、図6に示すワーク回転装置210は、ハンドル24
2と減速機212との間に別の減速機243が連結され
ている。この減速機243は、ハンドル242の回転速
度より減速した速度で減速機212を傾動させるために
設けられている。
【0015】このワーク回転装置110,210におい
て、ワークとレーザ加工機の加工基準点同士を合わせる
場合、レバー141、ハンドル242によってチャック
114,214、減速機112,212を傾け、チャッ
ク114,214の回転中心線CLを水平にし、ターゲ
ット板124,224を、予め、上向きの状態にする。
従って、実用新案登録請求の範囲において、「前記ター
ゲットは、前記テーブルに対して垂直で且つ前記ワーク
の回転中心軸と交差する垂直線上に印されている」とい
う要件は、この状態で充足されることになる。なお、チ
ャック114,214、減速機112,212の傾き
は、チャック114,214の傾きを示す角度目盛(図
示省略)によって設定することができる。
【0016】
【考案の効果】請求項1の加工基準点合わせ構造を用い
て、加工基準点を合わせる作業を行なうと、ターゲット
にレーザ光線が照射した時点でワークの被加工基準点と
レーザ加工機の加工基準点とが一致して加工基準点の位
置合わせが完了するので、ワークの加工基準点にレーザ
加工基準点を短時間で、且つ、正確に合わせることがで
きる。又、レーザ加工機によるワークの加工精度を向上
させることもできる。又、レーザヘッドの交換を行なっ
たとき等に、光軸のずれを検出することもできる。な
お、ターゲットを第2レファレンス点(原点)等として
利用することにより、加工プログラムを作成しやすくな
る。請求項2のように、ターゲット板にレーザ光に対す
る反射率の高い材料を使用すると、レーザ光線が反射さ
れ、ターゲット板がレーザ光線によって痛む度合が低く
なる。そして、請求項3のようにターゲット板を着脱可
能にケーシングに設けると、長期間の使用によって、照
射レーザ光線によってターゲット板が傷んだとき、容易
に交換することができ、その結果、長期間、位置合わせ
精度を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の加工基準点合わせ構造を具えたレー
ザ加工機用ワーク回転装置の正面図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 ターゲット板の平面図である。
【図4】 ターゲット板をハウジングに組み込むときの
状態図である。
【図5】 加工基準点合わせ構造を具えた他のワーク回
転装置の正面図である。
【図6】 加工基準点合わせ構造を具えた他のワーク回
転装置の正面図である。
【符号の説明】
T テーブル W ワーク VL 垂直線 CL
回転中心軸 10,110,210 ワーク回転装置 14,114,214 チャック(ワーク保持台) 23,123,223 ハウジング 24,124,224 ターゲット板 26 ターゲット

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを保持するワーク保持台を回転さ
    せる減速機を具えてレーザ加工機のテーブルに設置され
    るレーザ加工機用ワーク回転装置において、前記減速機
    のハウジングの外周に設けられワークの回転中心軸に指
    向したレーザ光線が照射されるターゲットが表面に印さ
    れたターゲット板を有し、前記ターゲットは、前記テー
    ブルに対して垂直で且つ前記ワークの回転中心軸と交差
    する垂直線上に印されていることを特徴とする、ワーク
    回転装置上のワークとレーザ加工機との加工基準点合わ
    せ構造。
  2. 【請求項2】 前記ターゲット板はレーザ光に対して反
    射率の高い材質からなる、請求項1のワーク回転装置上
    のワークとレーザ加工機との加工基準点合わせ構造。
  3. 【請求項3】 前記ターゲット板は前記ハウジングに着
    脱可能に設けられている、請求項1又は2のワーク回転
    装置上のワークとレーザ加工機との加工基準点合わせ構
    造。
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