JP2021160069A - 加工工具及び加工装置 - Google Patents

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Tsutomu Otsubo
穂花 山田
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Abstract

【課題】円板体の中心部付近まで板部を加工することができ、かつ板部の加工精度の低下を防止する。【解決手段】第1軸AX1の軸まわりを加工部分となる板部DBaが周回するように第1軸AX1の軸まわりに回転しかつ第1軸AX1の方向から見て板部DBaの外縁が円形状の円板体DB、を加工するための加工工具30であって、一対の刃31と、一対の刃31を離間させて保持し、電動モータ50により第1軸AX1と方向が交差する第2軸AX2の軸まわりに回転する保持部32と、を備え、円板体DBを回転させながら保持部32を第2軸AX2に沿って移動させることにより、一対の刃31に挟まれる板部DBaの両面を一対の刃31により削る。【選択図】図1

Description

本発明は、加工工具及び加工装置に関する。
ディスクブレーキ等の円板体の両面を加工する場合に、軸まわりに回転する円板体の板部を一対の刃で挟みながら、その回転軸と直交する方向に一対の刃を移動させて、円板体の板部の両面を削る技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
特許文献1には、所定の間隔を開けて配置された一対の刃を有する工具が刃物台に装着された加工装置が開示されている。この加工装置は、一対の刃を結ぶ直線と円板体を回転させる主軸の回転軸とのなす角度が、板部の仕上げ厚さとなるように刃物台の回動角度が調整されて、刃物台を主軸の回転軸と直交する方向に移動させることにより、円板体の板部の両面を同時に加工する。この加工装置では、刃物台の回動角度を調整することにより、主軸の回転軸の方向における一対の刃の離間幅を設定している。
特許文献2には、回転する円板体の板部を一対の工具により挟み、この一対の工具を、回転する円板体の回転軸と直交する方向に移動させることにより、円板体の板部の両面を同時に加工する加工装置が開示されている。この加工装置では、油圧機構により一対の工具の一方を板部の厚み方向に加圧することにより、一対の工具の離間幅を設定している。
特許第4732862号公報 特許第4846297号公報
特許文献1の加工装置は、工具が装着された刃物台を回動させるので、一対の刃のうちの一方が他方より主軸の回転軸から離れた状態となる。その結果、一対の刃のうちの一方が円板体の中心部付近まで届かず、円板体の中心部付近(回転軸付近の板部)を加工することができないといった課題がある。また、特許文献1の加工装置は、刃物台を回動させかつ刃物台の回動位置を精度よく保持させるために複雑な機構が必要となり、加工装置の製造コストを上昇させてしまう。
特許文献2の加工装置は、油圧機構を用いて一対の工具の一方を移動させ、一対の工具の離間幅を調整するため、油圧機構における脈動の影響を工具が受けることになり、加工精度を低下させる場合がある。また、一対の工具のうち他方の工具を固定した状態で一方の工具を移動させるので、一方の工具は、円板体の加工時における反力を受けることにより、一対の工具の離間幅が変動して加工精度を低下させる要因となる。
以上のような事情に鑑み、本発明は、円板体の中心部付近まで板部を加工することができ、かつ板部の加工精度の低下を防止することが可能な加工工具及び加工装置を提供することを目的とする。
本発明の態様に係る加工工具は、第1軸の軸まわりを加工部分となる板部が周回するように第1軸の軸まわりに回転しかつ第1軸の方向から見て板部の外縁が円形状の円板体、を加工するための加工工具であって、一対の刃と、一対の刃を離間させて保持し、電動モータにより第1軸と方向が交差する第2軸の軸まわりに回転する保持部と、を備え、円板体を回転させながら保持部を第2軸に沿って移動させることにより、一対の刃に挟まれる板部の両面を一対の刃により削る。
また、保持部が接触して保持部の回転を停止させる停止部をさらに備え、停止部が保持部の回転を停止させている状態で、板部の両面を一対の刃により削ってもよい。また、保持部を第2軸の軸まわりに回転可能に保持しつつ停止部を有する基部をさらに備え、保持部には、回転する方向に向く面であって停止部に接触する第1面が形成されていてもよい。また、停止部は、第1面の周回軌跡上において第1面との接触位置を調整可能であってもよい。また、停止部は、偏心軸の周りに回転可能な円柱体であり、円柱体の回転位置により第1面の周回軌跡上において第1面との接触位置を設定してもよい。また、保持部には、第2軸を中心とする周回方向において第1面から離れて配置され、保持部が逆回転すると停止部に接触する第2面が形成されており、第2面の位置は、第2面が停止部に接触している状態での一対の刃における第1軸に平行な方向の離間距離が、一対の刃により削った後の板部の板厚よりも大きくなるように設定されていてもよい。
また、本発明の態様に係る加工装置は、上記した態様のいずれか一態様の加工工具と、円板体を保持し、円板体を第1軸の軸まわりに回転させる主軸と、加工工具を第2軸に沿って移動させる移動部と、を備える。
また、移動部により移動可能であり、かつ回転工具及び加工工具を含む複数種の工具が着脱可能なタレットを備え、タレットは、第1軸に平行な第3軸の軸まわりに回転することにより、装着されている工具を主軸に保持されている円板体を含むワークの加工位置に配置させ、電動モータは、タレットに装着されている回転工具及び加工工具の1つが加工位置に配置されると、加工位置に配置された回転工具又は加工工具に接続されて、その回転工具又はその加工工具の保持部を第2軸の軸まわりに回転させてもよい。
上記した態様の加工工具によれば、第2軸の軸まわりに保持部を回転させることにより一対の刃の離間距離を調整するので、一対の刃により第1軸付近まで円板体の板部を加工することができる。一対の刃の離間幅を調整する際に電動モータが用いられるので、油圧機構のような脈動がなく、板部を精度よく加工することができる。また、一対の刃が保持部に固定されているため、板部の加工時における反力が一対の刃により相殺されるので、一対の刃における離間幅の変動がなく又は変動が少なく、板部を精度よく加工することができる。
また、保持部が接触して保持部の回転を停止させる停止部をさらに備え、停止部が保持部の回転を停止させている状態で、板部の両面を削る場合は、停止部により保持部の回転が停止されるので、板部の板厚を第1軸に平行な方向における一対の刃の離間幅に容易に設定することができる。また、保持部を第2軸の軸まわりに回転可能に保持しつつ停止部を有する基部をさらに備え、保持部には、回転する方向に向く面であって停止部に接触する第1面が形成される場合は、簡単な構成で、一対の刃の離間幅を設定することができる。また、停止部が、第1面の周回軌跡上において第1面との接触位置を調整可能な場合は、簡単な構成で、一対の刃の離間幅を変えることができる。また、停止部が、偏心軸の周りに回転可能な円柱体であり、円柱体の回転位置により第1面の周回軌跡上において第1面との接触位置を設定する場合は、円柱体を回転させるといった簡単な操作により、第1面との接触位置を調整することができる。また、保持部には、第2軸を中心とする周回方向において第1面から離れて配置され、保持部が逆回転すると停止部に接触する第2面が形成されており、第2面の位置が、第2面が停止部に接触している状態での一対の刃における第1軸に平行な方向の離間距離が、一対の刃により削った後の板部の板厚よりも大きくなるように設定される場合は、第2面を停止部に接触させることにより、削った後の板部から容易に一対の刃を抜くことができる。
また、上記した態様の加工装置によれば、上記した態様の加工工具を用いることにより、加工工具の一対の刃で第1軸付近まで円板体の板部を加工することができ、さらに、板部を精度よく加工することができる。
また、上記したタレットをさらに備え、電動モータが、タレットに装着されている回転工具及び加工工具の1つが加工位置に配置されると、加工位置に配置された回転工具又は加工工具に接続されてその回転工具又はその加工工具の保持部を第2軸の軸まわりに回転させる場合は、回転工具に対する回転と、加工工具の保持部に対する回転とを、1つの電動モータで兼用することができる。
実施形態に係る加工装置の一例を示す図であって、主軸に円板体が保持されている状態を示す概略図である。 タレットに加工工具が装着されている状態を示す斜視図である。 主軸に円板体が装着されている状態を示す斜視図である。 保持部の第1面及び第2面が停止部から離間している状態での加工工具を示す図である。 保持部の第1面が停止部に接触している加工時の状態で、加工工具を第2軸の軸方向から見た図である。 保持部の第2面が停止部に接触している状態で、加工工具を第2軸の軸方向から見た図である。 停止部の回転位置と、第1軸と平行な方向における一対のチップの離間距離との関係を示すグラフである。 タレットの部分断面図である。 タレットが回転して電動モータが加工工具に接続される動作を説明する図である。 タレットに複数の工具が装着されている状態を説明する図である。 加工装置による加工動作を説明する図であって、加工開始時を示す図である。 加工装置による加工動作を説明する図であって、加工開始後に保持部が回転した後を示す図である。 加工装置による加工動作を説明する図であって、加工開始後に保持部が第2軸に沿って第1軸側に移動している状態を示す図である。 加工装置による加工動作を説明する図であって、加工開始後に保持部が第2軸に沿って板部の加工終了位置まで移動した状態を示す図である。 加工装置による加工動作を説明する図であって、加工開始後に保持部が第2軸に沿って加工開始位置側に向かって移動している状態を示す図である。 加工装置による加工動作を説明する図であって、加工終了時を示す図である。
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。まず、本実施形態の加工装置10(図1参照)の構成及び機能について説明する。次いで、本実施形態の加工装置10によるディスクブレーキDB(円板体及びワークWの一例、図1等参照)を含むワークの加工動作について説明する。
以下の説明で参照する図面では、その説明の容易化等の観点から、各構成要素等を実際の大きさと異なる大きさで記載する、他の構成要素に対して大きく記載する、他の構成要素に対して強調して記載する等、適宜縮尺を変更して表現する場合がある。また、参照する図面には三次元座標の一例であるXYZ座標を記載しており、以下の説明では適宜XYZ座標を用いて各構成要素の方向等を説明する。X方向は加工装置10の幅方向(左右方向)を示し、X方向のうち+X方向は加工装置10の正面から見た幅方向右側、−X方向を幅方向左側とする。Y方向は加工装置10の高さ方向を示し、Y方向のうち+Y方向を加工装置10の高さ方向上側、−Y方向を高さ方向下側とする。Z方向はX方向及びY方向に対して直交する方向、すなわち、加工装置10の奥行方向(前後方向)を示し、Z方向のうち+Z方向を加工装置10の奥行方向手前側、−Z方向を奥行方向奥側とする。
本実施形態の加工装置10の構成及び機能について、図1〜図7を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の加工装置10の一例を示す図である。図1では、後述する主軸20にディスクブレーキDBが保持されている状態を示している。図2は、加工装置10が備えるタレット40に加工工具30が装着されている状態を示す斜視図である。図3は、主軸20にディスクブレーキDBが装着されている状態を示す斜視図である。
本実施形態の加工装置10は、図1及び図2に示されるように、主軸20と、加工工具30(工具の一例)と、タレット40と、電動モータ50と、移動装置60(移動部の一例)と、制御装置70とを備えている。そして、本実施形態の加工装置10は、タレット40に装着された工具を後述するディスクブレーキDB(ワークW)の加工位置(図1及び図3に示されるワークWに対する加工工具30の位置)に配置させて、主軸20に保持されてその回転軸である第1軸AX1の軸まわりに回転する(自転する)ディスクブレーキDBを加工する機能を有する。
主軸20は、第1軸AX1の軸まわりに回転可能であり、ディスクブレーキDBを保持してこのディスクブレーキDBを第1軸AX1の軸まわりに回転させる。ディスクブレーキDBの回転により、ディスクブレーキDBの加工部分である板部DBaは、第1軸の軸まわりを周回する。主軸20は、図1及び図3に示されるように、円柱状の本体22と、複数のチャック24とを有する。本体22は、軸受け等(図示省略)により配置され、加工装置10に備えられている駆動源(図示省略)によって第1軸AX1の軸まわりに回転する。チャック24は、本体22の+Z側の端部に設けられ、ディスクブレーキDBの一部(中央部分)を把持、解放する複数の爪部を有している。ディスクブレーキDBがチャック24の把持された状態では、第1軸AX1の方向から見て、ディスクブレーキDBの外縁が円形状である。
そして、主軸20は、ワークWを保持した状態で前述の駆動源に駆動されて本体22が第1軸AX1の軸まわりに回転することで、チャック24により把持したワークWを第1軸AX1の軸まわりに回転させる。なお、以下の説明では、ワークWがディスクブレーキDBである形態を例に挙げて説明している。しかしながら、本実施形態の加工装置10はディスクブレーキDB以外のワークWも加工することが可能である。以下の説明では、加工装置10による加工対象物の総称を、ディスクブレーキDBを含めてワークWと称する場合がある。
次に、本実施形態の加工工具30について、図1〜図7を参照しながら説明する。ここで、図4は、加工工具30を第2軸AX2の方向から見た図である。また、図4では、後述するストッパ35(停止部及び円柱体の一例)がチップホルダ32(保持部の一例)の第1面36A及び第2面36Bから離間している状態での加工工具30の図である。図5は、加工工具30を図4の場合と同じ方向から見た図であって、ストッパ35が第1面36Aに接触している加工時の状態での加工工具30の図である。図6は、加工工具30を図4及び図5の場合と同じ方向から見た図であって、ストッパ35が第2面36Bに接触している状態での加工工具30の図である。図7のグラフは、ストッパ35の回転位置と、後述する一対のチップ31(一対の刃の一例)の、第1軸AX1における離間距離との関係を示すグラフである。
加工工具30は、主軸20に保持されたディスクブレーキDBにおいて、第1軸AX1の軸まわりを周回する板部DBaを加工する。具体的には、加工工具30は、ディスクブレーキDBの板部DBaの両面(表面DB1及び裏面DB2)をその板厚が定められた設定値となるように平坦に削るための工具である。
加工工具30は、図1〜図3に示されるように、一対のチップ31と、チップホルダ32と、基部33と、連結ギア34と、ストッパ35とを有する。一対のチップ31は、2つのチップ31A、31Bで構成されている。チップ31A及びチップ31Bは、それぞれ一例として長尺な形状を有する切削バイトである。チップ31Aは、ディスクブレーキDBの板部DBaの表面DB1を削るために用いられ、チップ31Bは、板部DBaの裏面DB2を削るために用いられる。
チップホルダ32は、一対のチップ31を離間させて保持する。チップホルダ32は、チップ31Aの刃先とチップ31Bの刃先とが互いに対向するように一対のチップ31を保持する。また、本実施形態では、チップホルダ32に保持されているチップ31Aとチップ31Bとは、後述する標準姿勢において、Y方向にオフセットされて(ずれて)配置されている(図4参照)。チップホルダ32は、連結ギア34を介して後述する電動モータ50(図8及び図9参照)からの駆動力が伝搬されることにより、第2軸AX2の軸まわりに回転する。
チップホルダ32は、図1〜図3に示されるように、円柱部32Aと、一対の第1対向壁32Bと、円板状の連結壁32Cと、一対の第2対向壁32Dとを有する。円柱部32Aは、第2軸AX2に沿って配置されている。円柱部32Aの−X側の端部には、連結ギア34の凹部34Aと噛み合う凸部32A1が形成されている。円柱部32Aの+X側の端部は、連結壁32Cに連結されている。一対の第1対向壁32Bは、連結壁32Cにおける、円柱部32Aの+X側の端部が連結されている側と反対側の面に設けられる。一対の第1対向壁32Bは、第2軸AX2と平行な方向に沿うように連結壁32Cから突出して設けられている。
一対の第1対向壁32Bを構成する壁部32B1、壁部32B2は、それぞれ、チップ31A、チップ31Bを保持している。この構成により、チップ31Aとチップ31Bとは、互いに対向して配置される。なお、ここでの説明では、チップ31A、31Bはそれぞれ壁部32B1、壁部32B2に保持されているとした。しかしながら、チップ31Aとチップ31Bとが互いに対向して配置される構成であれば、チップ31A、31Bを保持するための構成要素は一対の第1対向壁32Bに限られない。例えば、チップ31A、31Bは連結壁32Cに直接固定されていてもよい。
一対の第2対向壁32Dは、図3、図4等に示されるように、連結壁32Cにおける外縁の一部にそれぞれボルト等により固定され、連結壁32Cの径方向外側に向けて突出している。ここで、一対の第2対向壁32Dのうち壁部32B1側を壁部32D1とし、壁部32B2側を壁部32D2とする。また、連結壁32Cの周方向における、壁部32D1と壁部32D2との対向面36を、それぞれ第1面36A、第2面36Bとする。なお、本実施形態の第1面36A及び第2面36Bは、それぞれ壁部32D1と壁部32D2との対向面36を用いる構成を例に挙げて説明している。しかしながら、チップホルダ32とともに回転する構成要素の回転方向において対向する対向面であれば、第1面36A及び第2面36Bはそれぞれ壁部32D1及び壁部32D2の対向面36でなくてもよい。例えば、第1面36A及び第2面36Bは、それぞれ連結壁32Cに切り欠き又は凹み等により形成された対向面であってもよい。
基部33は、図3に示されるように、チップホルダ32を第2軸AX2の軸まわりに回転可能に保持し、ストッパ35を有する。本実施形態の加工工具30は、タレット40に着脱可能な複数種の工具のうちの1つとして、基部33を介してタレット40に装着される。図1に示されるように、基部33には、チップホルダ32及び連結ギア34をそれぞれ第2軸AX2の軸まわりに回転可能に収容するための貫通孔33Aが形成されている。また、基部33は、チップホルダ32及び連結ギア34の回転を円滑にするために、複数の転がり軸受(図示省略)を有してもよい。
連結ギア34は、電動モータ50とチップホルダ32とを連結して、電動モータ50の駆動力をチップホルダ32に伝達する。図1に示されるように、連結ギア34は、電動モータ50とチップホルダ32との間に配置されている。連結ギア34の+X側の端部には、チップホルダ32の円柱部32Aの凸部32A1と噛み合う凹部34A1が形成されている。また、連結ギア34の−Xの端部には、電動モータ50の駆動力が伝達される回転シャフト510の凹部510Aと噛み合う凸部34A2が形成されている。
ストッパ35は、図2〜図4等に示されるように、チップホルダ32の第2対向壁32Dの間(壁部32D1と壁部32D2との間)に配置され、基部33に固定されている。また、前述のとおり、チップホルダ32は、基部33に回転可能に保持されている。以上の構成により、ストッパ35は、チップホルダ32が第2軸AX2の軸まわりに回転(図4等において時計回りに回転)すると、壁部32D1の第1面36Aに接触して回転が停止させられる(図5参照)。また、ストッパ35は、チップホルダ32が第2軸AX2の軸まわりに逆回転(図4等において反時計回りに回転)すると、壁部32D2の第2面36Bに接触してチップホルダ32の逆回転が停止させられる(図6参照)。
ストッパ35は、図2〜図4等に示されるように、一例として、第2軸AX2に沿って起立した姿勢で配置されている円柱体である。ストッパ35は、その中心軸からオフセットした(ずれた)位置に貫通孔が形成されている。そして、ストッパ35は、その貫通孔を貫通して配置されたネジSRにより基部33に固定されている。ストッパ35は、いわゆる偏芯ピンであり、ネジSRを緩めることにより、ネジSRを軸として回転可能である。その結果、ストッパ35は、回転位置により第1面36Aの周回軌跡上において第1面36Aとの接触位置を調整することができる。
図4は、第2軸AX2に対してストッパ35及び一対の第2対向壁32Dが線Lにおいて対称(線対称)となるように配置されている状態での加工工具30を示している。図4に示す状態において、ストッパ35は、一対の第2対向壁32Dから離間している。この場合、第1軸AX1と平行な方向における一対のチップ31の離間距離をD1とする。以下の説明では、図4に示す加工工具30の姿勢を標準姿勢とする。
図5は、チップホルダ32を標準姿勢から時計回りに回転させて、チップホルダ32の第1面36Aがストッパ35に接触している状態での加工工具30を示している。この場合、チップホルダ32の回転に伴い、チップ31Aが−Y方向かつ−Z方向(チップ31Aの周回軌跡における時計回り方向)に移動し、チップ31Bが+Y方向かつ+Z方向(チップ31Bの周回軌跡における時計回り方向)に移動する。その結果、図5に示す状態での第1軸AX1と平行な方向における一対のチップ31の離間距離D2は、図4に示される標準姿勢での一対のチップ31の離間距離D1よりも短くなる。離間距離D2と離間距離D1との差を差ΔDAとする。差ΔDAは、チップ31Aが−Z方向に移動した距離と、チップ31Bが+Z方向に移動した距離とを合わせた距離に相当する。一対のチップ31の離間距離D2は、ディスクブレーキDBの板部DBaに対する切り込み深さを規定する。
図6は、チップホルダ32を標準姿勢から逆回転させて、チップホルダ32の第2面36Bがストッパ35に接触している状態での加工工具30を示している。この場合、チップホルダ32の逆回転に伴い、チップ31Aが+Y方向かつ+Z方向(チップ31Aの周回軌跡における反時計回り方向)に移動し、チップ31Bが−Y方向かつ−Z方向(チップ31Bの周回軌跡における反時計回り方向)に移動する。その結果、図6に示す状態での第1軸AX1と平行な方向における一対のチップ31の離間距離D3は、図4に示される標準姿勢での一対のチップ31の離間距離D1よりも長くなる。離間距離D3と離間距離D1との差を差ΔDBとする。差ΔDBは、チップ31Aが+Z方向に移動した距離と、チップ31Bが−Z方向に移動した距離とを合わせた距離に相当する。
本実施形態において、チップホルダ32の第2軸AX2の軸まわりにおける回転範囲は、一対の第2対向壁32D及びストッパ35により定められた範囲に設定されている。また、加工工具30は、チップホルダ32の回転に伴い、第1軸AX1と平行な方向における一対のチップ31の離間距離がD2(=D1−ΔDA)以上、D3(=D1+ΔDB)以下の範囲で変更可能になっている。
前述のとおり、ストッパ35は、偏芯した円柱体(偏芯ピン)であるため、その姿勢を変更することが可能である。ここで、図4に示される標準姿勢でのストッパ35の姿勢を線L(Y方向と平行な方向)に対して傾斜角度0°の姿勢とする。そして、ストッパ35を回転させることで、第1面36Aの周回軌跡上において第1面36Aとの接触位置が調整され、離間距離D2、D3が変更可能となっている。図7のグラフは、この条件のもと、ストッパ35の回転位置を傾斜角度−90°〜90°としたときに、一対のチップ31における第1軸AX1と平行な方向における離間距離の調整量(傾斜角度0°を基準とした場合の差ΔDA、ΔDB)との関係を示している。図7のグラフにおいて、傾斜角度の+側が差ΔDAを示しており、傾斜角度の−側が差ΔDBを示している。
なお、本実施形態では、ストッパ35として偏芯ピンを用いる形態を例に挙げて説明しているが、この形態に限定されない。例えば、基部33の複数箇所に固定用のネジ穴を形成し、第1面36A又は第2面36Bが接触するピンの固定位置をこれらのネジ穴のいずれかに変更可能とすることで、離間距離D2、D3を変更可能としてもよい。また、例えば、ピンが曲線状のスリットによりスライド可能に配置され、第1面36A又は第2面36Bが接触するピンの固定位置を連続的に変更可能とすることで、離間距離D2、D3を変更可能としてもよい。
タレット40は、図8〜図10に示されるように、Z軸に平行な第3軸AX3(図2参照)の軸まわりに回転して、装着されている工具を主軸20に保持されているワークWの加工位置に配置させる。また、タレット40は、加工位置に配置された工具を電動モータ50により第2軸AX2の軸まわりに回転させる。タレット40は、回転工具42(図8及び図10参照)及び加工工具30を含む複数種の工具が着脱可能に装着される。また、タレット40は、移動装置60に取り付けられて、X方向及びZ方向に沿って移動可能となっている。従って、タレット40に装着されている工具は、移動装置60によるタレット40のX方向及びZ方向への移動に伴い、タレット40とともにX方向及びZ方向に移動する。
図8は、タレット40の部分断面図である。図9は、タレット40が第3軸AX3の軸まわりに回転して、電動モータ50により回転させられる回転シャフト510に、加工工具30の連結ギア34が嵌る動作を説明している。図10は、タレット40の装着部41に複数の工具が装着されている状態を説明する図である。タレット40は、正面形状が多角形のドラム状であり(図2及び図10参照)、外周面において、第3軸AX3を中心とする周回方向に並んで複数の装着部41が形成されている。装着部41には、回転工具42、加工工具30、切削バイト等の各種の工具が装着される。図10では、2箇所の装着部41に、ミリングヘッド、ドリルヘッド等の回転工具42と、上記した加工工具30とが装着された状態を示している。
図8に示されるように、タレット40は、中空のタレット軸44の先端に固定されている。タレット軸44は、Z方向(第3軸AX3の軸方向)に移動可能な状態で図示しない軸受け等により回転自在に支持されている。タレット軸44は、例えば、図示しない回転駆動装置に接続されており、この回転駆動装置により回転して、タレット40を第3軸AX3の軸まわりに回転させる。タレット軸44内には、中空の固定軸45が挿通される。固定軸45は、ボルト434によりタレットスライド43に連結される。タレットスライド43は、移動装置60によりZ方向に移動し、その結果、タレット40をZ方向に移動させる。固定軸45内には、工具駆動軸57が回転自在に挿通されている。また、タレッ4044は、移動装置60によるタレットスライド43のZ方向の移動により、タレット40をZ方向に移動させる。タレット40は、ギアボックス525と、回転シャフト510とを有する。固定軸45の+Z側の先端は、タレット40内のギアボックス525に固定されている。電動モータ50は、Vベルト519を介してプーリ515を回転させる。プーリ515は、工具駆動軸57に固定されており、電動モータ50による回転により、工具駆動軸57を回転させる。工具駆動軸57の回転は、ギアボックス525内の傘歯車58、59を介して回転シャフト510に伝達される。回転シャフト510は、ギアボックス525において軸受526により回転可能に支持されている。また、前述のとおり、回転シャフト510の端部には、連結ギア34の凸部34A2と噛み合うための直線溝状の凹部510Aが形成されている。凸部34A2と凹部510Aとは、その嵌め合い構造により、タレット40の回転位置により接続可能(連結可能)となっている(図9参照)。
凸部34A2と凹部510Aとが接続された状態で電動モータ50を駆動することにより、工具駆動軸57、傘歯車58、59、回転シャフト510、及び連結ギア34を介してチップホルダ32の円柱部32Aが回転する。また、図8に示されるように、工具駆動軸57の後端にはプーリ516が取り付けられる。プーリ516は、回転角度検出機能を有するエンコーダ(図示省略)の検出軸に、タイミングベルト523を介して連結されている。
このエンコーダの出力は、図示しない停止角度規制手段に入力される。停止角度規制手段は、回転シャフト510の停止時の回転位相が所定角度となるように電動モータ50を制御する。ここで、所定角度とは、第2軸AX2の軸まわりにおける回転工具42、又は加工工具30のチップホルダ32の回転角度である。
移動装置60は、タレットスライド43をZ方向にスライドさせて、タレット40をZ方向(第1軸AX1と平行な方向)に移動させる。また、移動装置60は、図示しない駆動機構(例えば、ボールねじ機構、リニアモータ機構)により、X軸と平行な方向、及びY軸と平行な方向に沿ってタレット40を移動させる。なお、移動装置60は、タレット40をX軸と平行な方向、Y軸と平行な方向、Z軸と平行な方向に移動させることが可能な任意の構成を適用可能である。制御装置70は、加工装置10を統括して制御する。制御装置70は、例えば、主軸20、タレット40、電動モータ50、移動装置60等の駆動を制御する。制御装置70の具体的な制御については、後述するワークWの加工動作において説明する。
次に、本実施形態の加工装置10によるワークWの加工動作について図11〜図16を参照しながら説明する。以下の説明では、ディスクブレーキDBを加工工具30により加工する例について説明する。まず、作業者は、加工工具30をタレット40の装着部41に装着する。次いで、作業者は、ディスクブレーキDBの板部DBaが加工後の板厚に対応する設定となるように、図7のグラフを参照して加工工具30のストッパ35の回転位置を調整し、ネジSRを締めて基部33にストッパ35を固定させる。
次いで、加工工具30がディスクブレーキDBの加工動作を行うよう、作業者等により制御装置70に指示して加工動作を実行させる。制御装置70は、図示しないローダ装置を駆動して、加工前のディスクブレーキDBを主軸20まで搬送させ、主軸20に保持させる(図11参照)。また、制御装置70は、タレット40に装着された加工工具30が加工位置に配置されるように、図示しない回転駆動装置を駆動してタレット40を回転させる(図11参照)。タレット40の回転により、加工工具30の連結ギア34の凸部34A2は、タレット40内に設けられているガイド514(図10参照)によって移動する。加工工具30が加工位置に配置されるタイミングで、凸部34A2は、回転シャフト510の凹部510Aに嵌まり込み、連結ギア34と回転シャフト510とが連結される(図1、図9及び図10参照)。
次いで、制御装置70は、電動モータ50を駆動させる。その結果、加工工具30のチップホルダ32は、第2軸AX2の軸まわりに回転して、第2対向壁32Dの第1面36Aがストッパ35に接触して停止する(図5及び図12参照)。その結果、一対のチップ31の離間距離D2(離間距離D1−差ΔDA、図5参照)は、ディスクブレーキDBの板部DBaに対する所望の加工幅に設定される。一対のチップ31の離間距離D2は、板部DBaの板厚よりも狭くなっている。
次いで、制御装置70は、主軸20を第1軸AX1の軸まわりに回転させ、電動モータ50を駆動させたまま、すなわち、チップホルダ32の第1面36Aをストッパ35に押し付けたまま、移動装置60によりタレット40を+X方向に移動させる。その結果、チップ31A、31Bは、それぞれディスクブレーキDBの板部DBaの表面DB1、裏面DB2をディスクブレーキDBの径方向外側から内側に移動しながら削る(図13参照)。なお、チップ31A、31Bは、ほぼ第1軸AX1方向(ほぼZ方向)に固定された状態となっており、板部DBaの加工時において、チップ31A、31Bの一方が受ける反力と、他方が受ける反力とが相殺される状態となる。従って、一対のチップ31の離間距離D2の変動がなく、又は変動がほぼなく、板部DBaを精度よく加工することができる。また、本実施形態は、第1面36Aをストッパ35に押し付けた状態で保持しているため、油圧機構等によりチップ31A、31Bの一方を押圧する構成と比べて油圧の脈動等の影響がなく、板部DBaを精度よく加工することができる。タレット40の+X方向への移動距離は、制御装置70により予め設定されている。制御装置70は、タレット40を所定距離移動させると、移動装置60によるタレット40の移動を停止させる(図14参照)。このとき、主軸20の回転を停止させてもよいし、回転を継続させてもよい。
次いで、ディスクブレーキDBの板部DBaの加工後、制御装置70は、電動モータ50によりチップホルダ32を逆回転させる。チップホルダ32は、第2対向壁32Dの第2面36Bがストッパ35に接触して停止する(図6参照)。その結果、一対のチップ31の離間距離D3(離間距離D1+差ΔDB、図6参照)は、加工時における離間距離D2より一対のチップ31の離間距離が拡げられる(図15参照)。一対のチップ31は、離間距離D3となることで、チップ31A、31Bが、それぞれ板部DBaの表面DB1、裏面DB2から離れた状態となる。
次いで、制御装置70は、移動装置60によりタレット40を−X方向に移動させて、一対のチップ31を加工前の元の位置に配置させる(図16参照)。次いで、制御装置70は、図示しないローダを制御して加工後のディスクブレーキDBを主軸20から受け取らせ、加工後のディスクブレーキDBを図示しない完成品収容部に搬送させる。制御装置70は、上記の加工動作を繰り返すことにより、設定された数量のディスクブレーキDBを加工すると、各構成要素を停止させて、ディスクブレーキDBの加工動作を終了させる。なお、ディスクブレーキDB以外のワークWを加工する場合、例えば、加工工具30に代えて回転工具42が用いられて上記の加工動作に準じた動作が行われる場合がある。
以上に説明したとおり、本実施形態の加工工具30は、一対のチップ31を離間させて保持するチップホルダ32を第2軸AX2の軸まわりに回転させるといった簡単な構成により、一対のチップ31の離間距離を調整することができる。
また、本実施形態の加工工具30は、第1面36Aがストッパ35に当たることによりチップホルダ32の回転位置を設定するので、一対のチップ31の離間距離の調整(板部DBaの加工幅の調整)を容易に行うことができる。
また、本実施形態の加工工具30はストッパ35が偏芯ピン(偏心軸の周りに回転可能な円柱体)であるので、このストッパ35を回転させることにより、第1面36A又は第2面36Bが当たる位置を容易に設定でき、一対のチップ31の離間距離の調整が容易となる。また、本実施形態の加工工具30は、チップホルダ32が逆回転して第2面36Bがストッパ35に接触すると、一対のチップ31の離間距離が削った後の板部DBaの板厚よりも大きくなるので、加工後の板部DBaから一対のチップ31を容易に抜くことができる。
また、本実施形態の加工装置10は、本実施形態の加工工具30を備えるので、ディスクブレーキDBの板部DBaを精度よく加工できる。また、本実施形態の加工装置10は、回転工具42及び加工工具30を含む複数種の工具が着脱可能なタレット40を備え、回転工具42及び加工工具30が加工位置に配置されると、その回転工具42又はその加工工具30と電動モータ50とが接続されるので、加工工具30の回転と、回転工具42の回転とを1つの電動モータ50により兼用させることができる。すなわち、本実施形態の加工工具30は、回転工具42を装着可能なタレット40を備える加工装置に取り付けられて用いることができる。
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の技術的範囲は前述の実施形態で説明された形態に限定されない。例えば、本発明は、前述の実施形態で説明した構成要素の一部が省略されることもある。また、前述の実施形態で説明した複数の構成要素は適宜組み合わされてもよい。また、法令で許容される限りにおいて、前述の実施形態で引用されたすべての文献の開示を援用して本文の記載の一部とする。
また、上記した実施形態では、ワークWがディスクブレーキDBである形態を例に挙げて説明しているが、ワークWが他の円板体であってもよい。例えば、ワークWは、側面視で板部が円錐状(傘状)に形成された形態であってもよい。本実施形態において、このような円錐状のワークWも円板体に含まれる。このワークWが主軸20に保持されて回転する場合、第1軸AX1の軸まわりを加工部分となる板部が周回し、第1軸AX1から見て板部の外縁が円形状である。円錐状のワークWの板部を加工する場合、第2軸AX2は、第1軸AX1に対して板部の向きに合わせた所定角度に傾きかつ第1軸AX1と交差する方向に設定される。このような形態であっても、チップホルダ32を第2軸AX2の軸まわりに回転させることで一対のチップ31の離間距離を調整可能である点、移動装置60により加工工具を第2軸AX2に沿って移動させる点は、上記した説明と同様である。
また、上記した実施形態では、加工装置10において、電動モータ50がタレット40の外側に配置され、電動モータ50の駆動力を加工工具30に伝達する形態を例に挙げて説明しているが、この形態に限定されない。例えば、電動モータ50は、タレット40の内部に配置されてもよい。また、加工装置10は、加工工具30がタレット40に装着される形態を示しているが、この形態に限定されない。例えば、加工装置10は、タレット40に代えて、櫛歯状の刃物台が用いられる形態であってもよい。この場合、櫛歯状の刃物台の内部に電動モータ50が備えられてもよいし、櫛歯状の刃物台の外側に電動モータ50が配置されて、その駆動力が加工工具30に伝達される形態であってもよい。
10・・・加工装置
20・・・主軸
30・・・加工工具
31・・・一対のチップ(一対の刃)
32・・・チップホルダ(保持部)
35・・・ストッパ(停止部、円柱体)
36A・・・第1面
36B・・・第2面
40・・・タレット
42・・・回転工具
AX1・・・第1軸
AX2・・・第2軸
AX3・・・第3軸
DB・・・ディスクブレーキ(円板体)
DBa・・・板部
D・・・離間距離
D1・・・離間距離
D2・・・離間距離
D3・・・離間距離
DB1・・・表面
DB2・・・裏面
W・・・ワーク

Claims (8)

  1. 第1軸の軸まわりを加工部分となる板部が周回するように前記第1軸の軸まわりに回転しかつ前記第1軸の方向から見て前記板部の外縁が円形状の円板体、を加工するための加工工具であって、
    一対の刃と、
    前記一対の刃を離間させて保持し、電動モータにより前記第1軸と方向が交差する第2軸の軸まわりに回転する保持部と、
    を備え、
    前記円板体を回転させながら前記保持部を前記第2軸に沿って移動させることにより、前記一対の刃に挟まれる前記板部の両面を前記一対の刃により削る、
    加工工具。
  2. 前記保持部が接触して前記保持部の回転を停止させる停止部をさらに備え、
    前記停止部が前記保持部の回転を停止させている状態で、前記板部の両面を前記一対の刃により削る、
    請求項1に記載の加工工具。
  3. 前記保持部を前記第2軸の軸まわりに回転可能に保持しつつ前記停止部を有する基部をさらに備え、
    前記保持部には、回転する方向に向く面であって前記停止部に接触する第1面が形成されている、
    請求項2に記載の加工工具。
  4. 前記停止部は、前記第1面の周回軌跡上において前記第1面との接触位置を調整可能である、
    請求項3に記載の加工工具。
  5. 前記停止部は、偏心軸の周りに回転可能な円柱体であり、前記円柱体の回転位置により前記第1面の周回軌跡上において前記第1面との接触位置を設定する、
    請求項4に記載の加工工具。
  6. 前記保持部には、前記第2軸を中心とする周回方向において前記第1面から離れて配置され、前記保持部が逆回転すると前記停止部に接触する第2面が形成されており、
    前記第2面の位置は、前記第2面が前記停止部に接触している状態での前記一対の刃における前記第1軸に平行な方向の離間距離が、前記一対の刃により削った後の前記板部の板厚よりも大きくなるように設定されている、
    請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の加工工具。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の加工工具と、
    前記円板体を保持し、前記円板体を前記第1軸の軸まわりに回転させる主軸と、
    前記加工工具を前記第2軸に沿って移動させる移動部と、
    を備える加工装置。
  8. 前記移動部により移動可能であり、かつ回転工具及び前記加工工具を含む複数種の工具が着脱可能なタレットを備え、
    前記タレットは、前記第1軸に平行な第3軸の軸まわりに回転することにより、装着されている前記工具を前記主軸に保持されている前記円板体を含むワークの加工位置に配置させ、
    前記電動モータは、前記タレットに装着されている前記回転工具及び前記加工工具の1つが前記加工位置に配置されると、前記加工位置に配置された前記回転工具又は前記加工工具に接続されて、その回転工具又はその加工工具の前記保持部を前記第2軸の軸まわりに回転させる、
    請求項7に記載の加工装置。
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