JP2558218Y2 - ハイバックチェア - Google Patents
ハイバックチェアInfo
- Publication number
- JP2558218Y2 JP2558218Y2 JP8271591U JP8271591U JP2558218Y2 JP 2558218 Y2 JP2558218 Y2 JP 2558218Y2 JP 8271591 U JP8271591 U JP 8271591U JP 8271591 U JP8271591 U JP 8271591U JP 2558218 Y2 JP2558218 Y2 JP 2558218Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chair
- wheelchair
- transfer
- sides
- fan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車椅子利用者の移席に
好適なハイバックチェアに関する。
好適なハイバックチェアに関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】車椅子
利用者にとって、車椅子は活動・移動のための手段であ
って、休息、安楽を求める場合には、車椅子から他の椅
子やベット等へ移動するため、日常において車椅子と他
の椅子との間で移席する機会はかなりの頻度で発生す
る。
利用者にとって、車椅子は活動・移動のための手段であ
って、休息、安楽を求める場合には、車椅子から他の椅
子やベット等へ移動するため、日常において車椅子と他
の椅子との間で移席する機会はかなりの頻度で発生す
る。
【0003】ところで、一般の椅子には、シートが矩形
や円形のものがあり、さらに背もたれ(バック)付、肘
掛け付等のものがある。これらの椅子に車椅子利用者が
移席する場合、移席先の椅子の位置との関係で、まず、
車椅子の位置をどこにするか、そしてどの向きにするか
を選んで車椅子を移動し、補助者や介護者等の助けをか
りて所定の移席を行う。
や円形のものがあり、さらに背もたれ(バック)付、肘
掛け付等のものがある。これらの椅子に車椅子利用者が
移席する場合、移席先の椅子の位置との関係で、まず、
車椅子の位置をどこにするか、そしてどの向きにするか
を選んで車椅子を移動し、補助者や介護者等の助けをか
りて所定の移席を行う。
【0004】しかし、一般に車椅子利用者は、足腰が弱
く椅子に座る場合においても身体自体が不安定であるか
ら、椅子に合わせてしっかりした姿勢で座るようにしな
ければならない。そのため、車椅子から他の椅子への移
席は、補助者や介護者等にとって非常に神経を使い支え
るための力もかなり必要とし大きな負担となる。
く椅子に座る場合においても身体自体が不安定であるか
ら、椅子に合わせてしっかりした姿勢で座るようにしな
ければならない。そのため、車椅子から他の椅子への移
席は、補助者や介護者等にとって非常に神経を使い支え
るための力もかなり必要とし大きな負担となる。
【0005】本考案は、上記の課題を解決するものであ
って、車椅子からの移席を安全かつ安定に行うことがで
きるハイバックチェアを提供することを目的とする。
って、車椅子からの移席を安全かつ安定に行うことがで
きるハイバックチェアを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本考案のハイ
バックチェアは、シート部を扇型にし、該扇型の要の部
分から両側に延び中央を肉厚にし両側へ延びるにしたが
って肉薄となるハイバック部を設けたことを特徴とし、
さらには、底部にキャスタを取り付けたことを特徴とす
る。
バックチェアは、シート部を扇型にし、該扇型の要の部
分から両側に延び中央を肉厚にし両側へ延びるにしたが
って肉薄となるハイバック部を設けたことを特徴とし、
さらには、底部にキャスタを取り付けたことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本考案のハイバックチェアでは、シート部を扇
型にし、該扇型の要の部分から両側に延び中央を肉厚に
し両側へ延びるにしたがって肉薄となるハイバック部を
設けたので、座る方向性を広角に確保することができ、
車椅子利用者を移席する際の安全性、安定性を上げるこ
とができ、補助者や介護者の負担を軽減することができ
る。また、底部にキャスタを取り付けたので、移席後の
移動が自由になり、移席場所を自由に選ぶことができ
る。
型にし、該扇型の要の部分から両側に延び中央を肉厚に
し両側へ延びるにしたがって肉薄となるハイバック部を
設けたので、座る方向性を広角に確保することができ、
車椅子利用者を移席する際の安全性、安定性を上げるこ
とができ、補助者や介護者の負担を軽減することができ
る。また、底部にキャスタを取り付けたので、移席後の
移動が自由になり、移席場所を自由に選ぶことができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本考案のハイバックチェアの1実施例を
示す図であり、1はシート部、2はハイバック部、3は
キャスタを示す。
明する。図1は本考案のハイバックチェアの1実施例を
示す図であり、1はシート部、2はハイバック部、3は
キャスタを示す。
【0009】本考案のハイバックチェァは、図1に示す
ようにシート部1を扇型にしてその要の部分から両側の
中間位置まで延びるハイバック部2を設けると共に、扇
型のシート部1の両側と中間、要の部分の底部にキャス
タ3を取り付けて移動、回転をし易くしたものである。
そして、ハイバック部2は、中央にくる要の部分を肉厚
にすると共に高くし、両側へ延びるにしたがって肉薄で
低くなるように、つまり、内側を座ったときの背中の曲
線に合わせてシート部1とは逆扇型にする。このことに
よって、要の部分を背にして真ん中に座ったときだけで
なく、斜め向きに座った場合でも、背中がハイバック部
2にフィットし、安定感が得られるようにしたものであ
る。
ようにシート部1を扇型にしてその要の部分から両側の
中間位置まで延びるハイバック部2を設けると共に、扇
型のシート部1の両側と中間、要の部分の底部にキャス
タ3を取り付けて移動、回転をし易くしたものである。
そして、ハイバック部2は、中央にくる要の部分を肉厚
にすると共に高くし、両側へ延びるにしたがって肉薄で
低くなるように、つまり、内側を座ったときの背中の曲
線に合わせてシート部1とは逆扇型にする。このことに
よって、要の部分を背にして真ん中に座ったときだけで
なく、斜め向きに座った場合でも、背中がハイバック部
2にフィットし、安定感が得られるようにしたものであ
る。
【0010】一般にある従来のチェアは、シート部が矩
形でありそれに対応してバックもほぼ平面状であるた
め、まず座る方向性でみると柔軟性がない。つまり、斜
め向きに座った場合には、シート部の縁が膝(脚)の裏
側で斜めになりバックも背中に対して斜めになるので、
座った感じが不安定な状態になってしまう。そのため、
例えば介護者や補助者が車椅子からこのようなチェアに
車椅子利用者を移そうとする場合には、例えば車椅子を
移動先のチェアに並べるか向き合わせてから、車椅子利
用者を車椅子から並行移動或いは180°向きを変えて
移動先のチェアに座らせるような補助・動作が必要にな
る。この場合、移動距離や変える向きが大きいと、座り
変えるときに不安定となり、安全性にも不安が生じる。
このように従来のチェアを採用した場合には、チェアの
向き、車椅子の向きや位置をそれなりに神経を使ってセ
ットし、チェアの向きに合わせた所定の方向に座れるよ
うにかなりの神経と労力を使わなければならない。ま
た、座る向きの安定性を考えた場合には、肘掛け付のチ
ェアであれば横方向の安定性を確保することができる
が、このようなチェアは、返って肘掛けが邪魔になって
上記のような用途に不向きであることは明らかである。
形でありそれに対応してバックもほぼ平面状であるた
め、まず座る方向性でみると柔軟性がない。つまり、斜
め向きに座った場合には、シート部の縁が膝(脚)の裏
側で斜めになりバックも背中に対して斜めになるので、
座った感じが不安定な状態になってしまう。そのため、
例えば介護者や補助者が車椅子からこのようなチェアに
車椅子利用者を移そうとする場合には、例えば車椅子を
移動先のチェアに並べるか向き合わせてから、車椅子利
用者を車椅子から並行移動或いは180°向きを変えて
移動先のチェアに座らせるような補助・動作が必要にな
る。この場合、移動距離や変える向きが大きいと、座り
変えるときに不安定となり、安全性にも不安が生じる。
このように従来のチェアを採用した場合には、チェアの
向き、車椅子の向きや位置をそれなりに神経を使ってセ
ットし、チェアの向きに合わせた所定の方向に座れるよ
うにかなりの神経と労力を使わなければならない。ま
た、座る向きの安定性を考えた場合には、肘掛け付のチ
ェアであれば横方向の安定性を確保することができる
が、このようなチェアは、返って肘掛けが邪魔になって
上記のような用途に不向きであることは明らかである。
【0011】その点上記本考案のハイバックチェアで
は、シート部を扇型にすると共にハイバック部も逆扇型
にして座る方向に柔軟性を持たせたので、介護者や補助
者が車椅子からチェアに車椅子利用者を移そうとする場
合にも、座る向きにそれほど神経を使わなくてもよくな
り、移席のための負担を軽減することができる。さらに
は、キャスタを取り付けているので、コーナーにハイバ
ックチェアをセットして移席し、しかる後ハイバックチ
ェアを任意の場所に移動させることも容易に行うことが
できる。このようなコーナーでの移席は、1面のみの壁
より2面の壁に接した状態で行うため安全性の面でも好
ましいが、従来のチェアでは、コーナーでの移席もしに
くい。
は、シート部を扇型にすると共にハイバック部も逆扇型
にして座る方向に柔軟性を持たせたので、介護者や補助
者が車椅子からチェアに車椅子利用者を移そうとする場
合にも、座る向きにそれほど神経を使わなくてもよくな
り、移席のための負担を軽減することができる。さらに
は、キャスタを取り付けているので、コーナーにハイバ
ックチェアをセットして移席し、しかる後ハイバックチ
ェアを任意の場所に移動させることも容易に行うことが
できる。このようなコーナーでの移席は、1面のみの壁
より2面の壁に接した状態で行うため安全性の面でも好
ましいが、従来のチェアでは、コーナーでの移席もしに
くい。
【0012】なお、本考案は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、チェアの底部にキャスタを設けたが、キ
ャスタを外して固定型としてもよいことはいうまでもな
い。また、ハイバック部の両側は中間位置まで延びるよ
うにしたが、先端まで延ばして先端部の方は座るときに
シート部の内側への案内の役割をしつつ邪魔にならない
ように極低い立ち上がり曲線となるようにしてもよい。
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、チェアの底部にキャスタを設けたが、キ
ャスタを外して固定型としてもよいことはいうまでもな
い。また、ハイバック部の両側は中間位置まで延びるよ
うにしたが、先端まで延ばして先端部の方は座るときに
シート部の内側への案内の役割をしつつ邪魔にならない
ように極低い立ち上がり曲線となるようにしてもよい。
【0013】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案によれ
ば、シート部を扇型にし、該扇型の要の部分から両側に
延び中央を肉厚にし両側へ延びるにしたがって肉薄とな
るハイバック部を設けたので、座る方向性を広角に確保
することができ、車椅子利用者を移席する際の安全性、
安定性を上げることができる。また、移席の補助がしや
すくなるので、補助者や介護者の負担を軽減することが
できる。また、底部にキャスタを取り付けたので、移席
後の移動が自由になり、移席場所を自由に選ぶことがで
きる。さらには、シート部を扇型にしているので、コー
ナーを有効に利用することができる。
ば、シート部を扇型にし、該扇型の要の部分から両側に
延び中央を肉厚にし両側へ延びるにしたがって肉薄とな
るハイバック部を設けたので、座る方向性を広角に確保
することができ、車椅子利用者を移席する際の安全性、
安定性を上げることができる。また、移席の補助がしや
すくなるので、補助者や介護者の負担を軽減することが
できる。また、底部にキャスタを取り付けたので、移席
後の移動が自由になり、移席場所を自由に選ぶことがで
きる。さらには、シート部を扇型にしているので、コー
ナーを有効に利用することができる。
【図1】 本考案のハイバックチェアの1実施例を示す
図である。
図である。
1…シート部、2…ハイバック部、3…キャスタ
Claims (2)
- 【請求項1】 シート部を扇型にし、該扇型の要の部分
から両側に延び中央を肉厚にし両側へ延びるにしたがっ
て肉薄となるハイバック部を設けたことを特徴とするハ
イバックチェア。 - 【請求項2】 底部にキャスタを取り付けたことを特徴
とする請求項1記載のハイバックチェア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8271591U JP2558218Y2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | ハイバックチェア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8271591U JP2558218Y2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | ハイバックチェア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0553628U JPH0553628U (ja) | 1993-07-20 |
JP2558218Y2 true JP2558218Y2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=13782113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8271591U Expired - Lifetime JP2558218Y2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | ハイバックチェア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558218Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-11 JP JP8271591U patent/JP2558218Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0553628U (ja) | 1993-07-20 |
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