JP3201974B2 - 折畳み椅子 - Google Patents

折畳み椅子

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JP3201974B2 JP16386297A JP16386297A JP3201974B2 JP 3201974 B2 JP3201974 B2 JP 3201974B2 JP 16386297 A JP16386297 A JP 16386297A JP 16386297 A JP16386297 A JP 16386297A JP 3201974 B2 JP3201974 B2 JP 3201974B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体にハンデキャ
ップを有している人や老人の使用に適した折畳み椅子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、収納状態では立設姿勢に設定さ
れ、使用状態で水平姿勢に設定されるように構成された
折畳み椅子が知られている。かかる折畳み椅子は、通
常、座板が所定のブラケットに設けられた水平軸回りに
回動自在に軸支されている。そして、直立姿勢でブラケ
ット間に収納された座板を引き出すに当っては、それを
手前に引けばよく、そうすると座板は水平軸回りに回動
して水平姿勢に設定され、この水平姿勢の座板を着座の
用に供することが可能になるとともに、不要なときには
座板を跳ね上げることにより、座板は水平軸回りの逆回
動で直立姿勢になってブラケット間に収納される。
【0003】このように折畳み椅子は、普段は収納して
おき、必要なときのみ引き出して使用することができる
ため非常に便利であり、例えば自動車や電車等の乗物の
補助椅子として多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の折畳
み椅子は、健常者を対象とし、しかも座席が不足すると
きのみに補助的に使用することを目的として作られてい
るため、身体にハンデキャップのある人(身体障害者)
や老人等にとっては、使い勝手が悪いという問題点を有
していた。
【0005】そこで、発明者は、上記のような折畳み椅
子に対する考え方を180°転換し、折畳み椅子を、健
常者を対象として補助的に利用するのではなく、身体障
害者等を対象に積極的にこの折畳み椅子を利用すれば、
社会福祉の点で非常に活動し易い生活環境が得られるの
ではないかと考え本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は、身体障害者や老人を
対象とし、生活環境下における起ち居振舞の状態変化の
拠点に配置することにより、介護者の介護を受けること
なく、あるいは介護者の介護の度合いの軽減を図った状
態で起ち居振舞が容易に行い得る折畳み椅子を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
折畳み椅子は、壁面に折り畳み可能に取り付けられる折
畳み椅子であって、壁面に固定される幅方向一対の支持
体と、各支持体間に設けられる座板とからなり、上記座
板は、上記支持体間に収納された直立姿勢と、上記支持
体間から引き出された水平姿勢との間で水平軸回りに回
動自在に軸支され、上記各支持体は、上部に壁面に配設
される手摺りを挿通する挿通孔を有し、各挿通孔を上記
手摺りに外嵌することによって各支持体が手摺りに支持
され、上記座板には、基端側に幅方向両端面から外方に
向かって同心で突設された幅方向一対の支持軸および各
支持軸から所定距離離間した幅方向一対のガイド軸が設
けられている一方、上記一対の支持体の対向面には、上
記支持軸が軸心回りに回動自在に嵌入される支持孔と、
上記支持軸を中心とした円弧に沿い、かつ、上記ガイド
軸が摺接状態で嵌め込まれるガイド溝とがそれぞれ設け
られていることを特徴とするものである。
【0008】この折畳み椅子によれば、座板は、それを
直立姿勢に設定することにより、一対の支持体間に挟持
された収納状態になり、これによって座板を使用しない
ときはその空間が広々とした余裕あるものになるととも
に、それを水平姿勢に姿勢変更することにより、着座の
用に供することが可能になる。
【0009】また、支持体を壁面に固定するに際し、壁
面に別途敷設された手摺りに支持体の挿通孔を外嵌する
ことにより、手摺りの下部に折畳み椅子が配置された状
態になるため、支持体をねじ止め等だけで壁面に固定し
た場合に比較して支持体の支持状態が安定する。
【0010】そして、折畳み椅子を壁面に設けることに
より、手摺りの下部に座板が配置された状態になるた
め、座板の開閉操作を手摺りを利用しながら行うことが
可能になり、これによって身体障害者や老人等は、介護
者の介護を受けることなく、あるいは介護の度合いを軽
減した状態で折畳み椅子を利用することが可能になる。
従って、この折畳み椅子を、身体障害者や老人を対象と
し、種々の生活環境下における起ち居振舞の状態変化の
拠点に配置することにより、起ち居振舞の変化を容易に
行うことが可能になり、身体障害者等の活動範囲が拡大
する。
【0011】また、座板は、それを所定の方向に向けて
手操作することにより、支持軸回りに回動して直立姿勢
と水平姿勢との間で姿勢変更する。そして、この回動に
際し、座板のガイド軸は支持体のガイド溝に嵌まり込ん
だ状態でガイド溝に沿って移動し、座板が水平姿勢に設
定された状態でガイド溝の端縁部に当止し、これによっ
て座板の水平姿勢が安定に維持される。
【0012】本発明の請求項2記載の折畳み椅子は、請
求項1記載の折畳み椅子において、上記座板には、先端
側の両側縁面に幅方向一対の係止孔が凹設されている一
方、上記各支持体の対向面には、上記各係止孔に対応し
た装着孔がそれぞれ凹設され、上記各装着孔には、付勢
手段の付勢力で一部が外部に突出した球体を有する係合
部材が装着されていることを特徴とするものである。
【0013】この折畳み椅子によれば、座板を支持体間
に収納した状態で、座板の係止孔に係合部材の球体が、
付勢手段の付勢力で押圧された状態で嵌まり込み、これ
によって座板の収納状態が安定する。そして、座板に支
持体から引き出す方向に力を加えることにより、係止孔
の縁部が球体を付勢手段の付勢力に抗して押圧し、これ
によって球体が装着孔内に没入して座板は支持体間から
引き出される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る折畳み椅子
の一実施形態を示す分解斜視図であり、図2は同組み立
て斜視図である。また、図3は、図1のA線矢視図であ
り、図4は、図1のB線矢視図であり、図5は、図2の
C−C線断面図である。なお、図1および図2におい
て、X−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向という
とともに、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y
方向を前方、+Y方向を後方という。これらの図に示す
ように、折畳み椅子1は、所定の壁面W等に固定される
幅方向一対の支持体2と、これら支持体2間に挟持され
る座板3とを備えた基本構成を有している。
【0015】上記支持体2は、縦長の板状体によって形
成され、側面視で縦長矩形状の支持体本体21と、この
支持体本体21の上端部に上方に向かって延設された手
摺り嵌装部22とからなっている。上記支持体本体21
は、上部および下部に前方端面から後方端面に向かって
貫設された上下方向一対の貫通孔23を有しており、こ
れらの貫通孔23に木ねじ4を挿通して壁面Wに捩じ込
むことによって壁面Wに固定されるようになっている。
上記貫通孔23は、前方の大径孔23aと、この大径孔
23aに続く後方の小径孔23bとからなっている。
【0016】上記大径孔23aは、その径寸法が木ねじ
4の頭部41の径寸法より若干大きく寸法設定されてい
るとともに、上記小径孔23bは、木ねじ4の螺設部4
2が摺接状態で嵌まり込み得る径寸法に設定され、支持
体2が木ねじ4によって壁面Wにねじ止めされた状態で
木ねじ4の頭部41が大径孔23aの奥部に嵌まり込
み、これによって座板3への着座時に衣類が露出した木
ねじ4の頭部41に引掛かる等の不都合が回避されるよ
うになっている。
【0017】また、上記各支持体本体21の対向面に
は、互いに対向した位置に支持孔25と、ガイド溝26
とおよび装着孔27がそれぞれ設けられている。上記支
持孔25は、支持体本体21の下部後方に設けられてい
るとともに、上記ガイド溝26は支持孔25を中心とし
た円弧状に形成されている。そして、このガイド溝26
は、その下端部が支持孔25の直下に位置するととも
に、その上端部が支持孔25の水平方向前方に位置する
ように位置設定されている。また、上記装着孔27は、
支持体本体21の上部後方に設けられている。
【0018】上記手摺り嵌装部22には、手摺り5を通
す挿通孔24が穿設されている。この挿通孔24は、壁
面Wに平行で、かつ、水平方向に延びるように配設され
た手摺り5に外嵌されるものであり、これによって支持
体2の壁面Wへの取り付け状態が安定して座板3に着座
しても支持体2が壁面Wから外れないようになってい
る。
【0019】因に、上記手摺り5は、一対の支持体2の
幅方向両外方において壁面Wに固定された一対の手摺り
支持金具51に固定されており、これによって支持体2
は、上記木ねじ4による支持の他に、手摺り5を介して
手摺り支持金具51にも支持された状態になっている。
【0020】上記座板3は、直立姿勢で幅方向一対の支
持体本体21間に挟持され得る寸法に設定された長方形
状の板体によって形成されている。かかる座板3は、そ
の基端側の幅方向一対の端面に、上記支持孔25に対応
し、かつ、軸心回りに回動自在に嵌入される幅方向に延
びた一対の水平軸31を有しているとともに、上記ガイ
ド溝26に摺接状態で嵌め込まれるガイド軸32を有し
ている。
【0021】上記各水平軸31が対応した各ガイド溝2
6に嵌め込まれることによって、座板3は、水平軸31
回りに直立姿勢と水平姿勢との間で姿勢変更可能に正逆
回動し得るようになっており、特に座板3が水平姿勢に
設定された状態では、ガイド軸32がガイド溝26の上
端部の縁部に当止し、これによって座板3が水平姿勢に
設定された状態では、その上に着座してもそれ以上の座
板3の回動が阻止されるようになっている。
【0022】また、上記座板3の先端側の幅方向両側端
面には、上記支持体本体21の装着孔27に対応し、か
つ、装着孔27より若干小径の係止孔33が穿設されて
いるいる一方、上記装着孔27には係合部材6が圧入さ
れている。
【0023】図6は、係合部材6の一実施形態を示す断
面図である。この図に示すように、係合部材6は、環状
支持体61と、この環状支持体61内に遊嵌される球体
62と、この球体62に付勢力を付与するコイルスプリ
ング(付勢手段)63とを備えて構成されている。
【0024】上記環状支持体61は、上記支持体2の装
着孔27に圧入し得る外径寸法を備えた環状本体61a
と、この環状本体61aの一方の縁部に径方向に突設さ
れたフランジ部61bとからなっている。上記フランジ
部61bは、内径寸法が上記球体62の外径寸法よりも
若干小さめに設定されている。また、上記コイルスプリ
ング63は、外径寸法が装着孔27の内径寸法よりも若
干小さめに設定されているとともに、長さ寸法が装着孔
27の深さ寸法よりも長めに設定されている。
【0025】そして、装着孔27にコイルスプリング6
3を挿入し、ついで内部に球体62の装填された環状支
持体61の環状本体61aを装着孔27に圧入すること
によって、球体62の一部がフランジ部61bから外部
に突出した状態で、係合部材6が装着孔27に装着され
るようになっている。
【0026】本発明の折畳み椅子1は、以上詳述したよ
うに、座板3が、壁面Wに固定された幅方向一対の支持
体2に挟持され、かつ、水平軸31回りに回動自在に軸
支されているとともに、ガイド軸32がガイド溝26の
下端縁部に当止することによって座板3の水平姿勢が維
持されるようになっているため、直立姿勢で支持体2間
に収納された状態の座板3を引き出すことにより、座板
3は水平軸31回りに回動して水平姿勢に設定され、着
座の用に供することができるようになる。
【0027】そして、座板3を使用しないときにはそれ
を上方に跳ね上げることにより、座板3は水平軸31回
りに上記と逆方向に回動して直立姿勢に設定され、一対
の支持体2間に収納された状態になる。この状態では、
座板3の係止孔33が支持体2に設けられ、かつ、コイ
ルスプリング63の付勢力によって外方に向かって付勢
された係合部材6の球体62に外嵌した状態になり、こ
れによって座板3の収納状態が安定する。
【0028】また、支持体2の手摺り嵌装部22は、そ
の貫通孔23が、壁面Wに敷設された手摺り5に外嵌さ
れ、これによって支持体2は手摺り5に支持された状態
になっているため、支持体2の壁面Wへの支持状態が確
実になるとともに、手摺り5を利用しながら座板3の開
閉操作を行うことが可能であり、例えば身体にハンデキ
ャップのある人や、老人の利用に供する上で極めて好都
合である。
【0029】図7は、上記実施形態に係る折畳み椅子1
が家屋の玄関に設置された使用例を示す斜視図である。
この図に示すように、折畳み椅子1は玄関7の低めの揚
がり框71近傍の壁面Wに設けられている。かかる低め
の揚がり框71においては、身体にハンデキャップのあ
る人や老人が履物を履脱する場合、しゃがみ込む必要が
あり、非常に困難であるが、本発明に係る折畳み椅子1
を玄関7に設置すると、例えば履物を履く場合、手摺り
5を利用しながら座板3を水平姿勢に設定し、ついで座
板3に着座して履物を履くことが可能であり、老人等で
あっても介添え者の援助を得ることなく一人で履物を履
くことができる。同様に引き出した座板3に一旦着座し
てから履物を脱いで揚がり框71に揚がることができ
る。
【0030】このように、本発明の折畳み椅子1は、玄
関7の揚がり框71への適用に限らず、特に身体にハン
デキャップのある人や老人が使用する施設への適用が好
適である。
【0031】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。 (1)上記の実施形態においては、座板3は、その両側
縁面に突設されたガイド軸32が、支持体2に設けられ
たガイド溝26に嵌め込まれることにより、ガイド溝2
6の延びた範囲で水平軸31回りに回動自在に支持体2
間に設けられ、座板3が水平姿勢に設定された状態でガ
イド軸32がガイド溝26の下端縁部に当止することに
よって座板3の水平姿勢が維持されるようになっている
が、このようにする代わりに、中央部で軸回りに相対回
動可能に結合されたエルボ金具を支持体2と座板3との
間に設け、このエルボ金具によって座板3の水平姿勢を
維持するようにしてもよい。 (2)上記の実施形態においては、一対の支持体2間に
収納された状態の座板3は、球体62を有する係合部材
6によって収納状態が安定するようにしているが、こう
する代わりに、支持体2の対向面に対向方向に膨設され
た板ばねを設け、この板ばねの付勢力で収納された座板
3を押圧挟持することにより座板3の収納状態を安定さ
せるようにしてもよい。また、収納状態の座板3を所定
の留め金具で係止するようにしてもよい。 (3)上記の実施形態において、支持体2間の手摺り5
の前面を偏平に形成してもよい。こうすることによって
上記偏平にした面を背凭れとして有効に利用することが
できる。 (4)上記の使用形態においては、折畳み椅子1は玄関
7の揚がり框71近傍に設けられているが、玄関7の揚
がり框71以外に、便所、浴室、ベッドの近傍、バスの
乗り場、電車のプラットホーム、病院の診察室等、生活
環境下における起ち居振舞の状態変化の拠点に配置する
ことにより、介護者の介護を受けることなく、あるいは
介護者の介護の度合いが軽くなった状態で身体障害者や
老人の活動範囲を拡大することができ、社会福祉の向上
を図る上で有効である。
【0032】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の折畳み椅子によ
れば、折畳み椅子を、壁面に固定される幅方向一対の支
持体と、各支持体間に設けられる座板とから構成し、座
板を、支持体間に収納された直立姿勢と、支持体間から
引き出された水平姿勢との間で水平軸回りに回動自在に
軸支し、各支持体には、上部に壁面に配設される手摺り
を挿通する挿通孔を設け、各挿通孔を手摺りに外嵌する
ことによって各支持体を手摺りに支持させるようにした
ため、座板は、それを直立姿勢に設定することにより、
一対の支持体間に挟持された収納状態にすることがで
き、これによって座板を使用しないときはその空間が広
々とした余裕あるものにすることができるとともに、そ
れを水平姿勢に姿勢変更することにより、着座の用に供
することができる。
【0033】また、支持体を壁面に固定するに際し、壁
面に別途敷設された手摺りに支持体の挿通孔を外嵌する
ことにより、手摺りの下部に折畳み椅子が配置された状
態になるため、支持体をねじ止め等だけで壁面に固定し
た場合に比較して支持体の支持状態を安定させることが
できる。
【0034】そして、折畳み椅子を壁面に設けることに
より、手摺りの下部に座板が配置された状態になるた
め、座板の開閉操作を手摺りを利用しながら行うことが
可能になり、これによって身体障害者や老人等は、介護
者の介護を受けることなく、あるいは介護の度合いを軽
減した状態で折畳み椅子を利用することができる。
【0035】従って、この折畳み椅子を、身体障害者や
老人を対象とし、生活環境下における起ち居振舞の状態
変化の拠点に配置することにより、起ち居振舞の変化を
容易に行うことが可能になり、身体障害者等の活動範囲
を拡大することができる。
【0036】さらに、座板には、基端側に幅方向両端面
から外方に向かって同心で突設された幅方向一対の支持
軸および各支持軸から所定距離離間した幅方向一対のガ
イド軸を設ける一方、一対の支持体の対向面には、支持
軸が軸心回りに回動自在に嵌入される支持孔と、ガイド
軸を中心とした円弧に沿い、かつ、ガイド軸が摺接状態
で嵌め込まれるガイド溝とをそれぞれ設けたため、座板
を所定の方向に向けて手操作することにより、支持軸回
りに回動して直立姿勢と水平姿勢との間で姿勢変更させ
ることができる。そして、この回動に際し、座板のガイ
ド軸は支持体のガイド溝に嵌まり込んだ状態でガイド溝
に沿って移動するため、座板が水平姿勢に設定された状
態でガイド溝の端縁部に当止し、これによって座板の水
平姿勢を安定させることができる。
【0037】本発明の請求項2記載の折畳み椅子によれ
ば、座板には、先端側の両側縁面に幅方向一対の係止孔
を凹設する一方、各支持体の対向面には、各係止孔に対
応した装着孔をそれぞれ凹設し、各装着孔には、付勢手
段の付勢力で一部が外部に突出した球体を有する係合部
材を装着したため、座板を支持体間に収納した状態で、
座板の係止孔に係合部材の球体が、付勢手段の付勢力で
押圧された状態で嵌まり込み、これによって座板の収納
状態を安定させることができる。そして、座板に支持体
から引き出す方向に力を加えることにより、係止孔の縁
部が球体を付勢手段の付勢力に抗して押圧し、これによ
って球体が装着孔内に没入して座板を支持体間から引き
出すことができる。
【0038】また、座板の収納時および引き出し時に、
付勢手段の付勢力によって付勢された球体の係止孔に対
する挿脱によって節度感を得ることができるため、その
感触で座板の収納状態や引き出し状態を確認することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折畳み椅子の一実施形態を示す分
解斜視図である。
【図2】図1の折畳み椅子の組み立て斜視図である。
【図3】図1のA線矢視図である。
【図4】図1のB線矢視図である。
【図5】図2のC−C線断面図である。
【図6】係合部材の一実施形態を示す断面図である。
【図7】折畳み椅子が家屋の玄関に設置された使用例を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 折畳み椅子 2 支持体 21 支持体本体 22 手摺り嵌装部 23 貫通孔 25 支持孔 26 ガイド溝 27 装着孔 3 座板 31 水平軸 32 ガイド軸 33 係止孔 4 木ねじ 41 頭部 42 螺設部 5 手摺り 6 係合部材 61 環状支持体 62 球体 63 コイルスプリング(付勢手段) 7 玄関 71 揚がり框
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 4/00 - 4/04 A47C 7/00 - 7/02 B60N 2/00 - 2/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に折り畳み可能に取り付けられる折
    畳み椅子であって、壁面に固定される幅方向一対の支持
    体と、各支持体間に設けられる座板とからなり、上記座
    板は、上記支持体間に収納された直立姿勢と、上記支持
    体間から引き出された水平姿勢との間で水平軸回りに回
    動自在に軸支され、上記各支持体は、上部に壁面に配設
    される手摺りを挿通する挿通孔を有し、各挿通孔を上記
    手摺りに外嵌することによって各支持体が手摺りに支持
    され、上記座板には、基端側に幅方向両端面から外方に
    向かって同心で突設された幅方向一対の支持軸および各
    支持軸から所定距離離間した幅方向一対のガイド軸が設
    けられている一方、上記一対の支持体の対向面には、上
    記支持軸が軸心回りに回動自在に嵌入される支持孔と、
    上記支持軸を中心とした円弧に沿い、かつ、上記ガイド
    軸が摺接状態で嵌め込まれるガイド溝とがそれぞれ設け
    れていることを特徴とする折畳み椅子。
  2. 【請求項2】 上記座板には、先端側の両側縁面に幅方
    向一対の係止孔が凹設されている一方、上記各支持体の
    対向面には、上記各係止孔に対応した装着孔がそれぞれ
    凹設され、上記各装着孔には、付勢手段の付勢力で一部
    が外部に突出した球体を有する係合部材が装着されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の折畳み椅子。
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KR101951714B1 (ko) * 2017-08-16 2019-02-25 박정호 엘리베이터용 밸런스 시트

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