JP3626912B2 - 椅子 - Google Patents
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C9/00—Stools for specified purposes
- A47C9/06—Wall stools ; Stools hingedly mounted against the wall
Landscapes
- Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
- Special Chairs (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
【0003】
本願発明は、使用上における利便性に優れた椅子に関するものである。
【従来の技術】
【0004】
一般家庭内を含む我々の生活環境内には、用途に応じて様々な形態及び機能をもつ椅子が用意され、日常の生活において使用されているが、その中でも、特に浴室用の椅子は、使用スペースが狭いこと、使用姿勢等からして座面高さが低く且つ座面の広さも小さい方が使い勝手が良いこと、使用する時間が短いので着座する機能さえもてば十分であること、等の理由から、テーブル用椅子等の一般的な椅子に比して、小形で且つ構造も極めて簡単なものであることが多い。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、高齢者とか障害者等の身体的弱者にとっては、機能面のみを重視した従来構造の浴室用椅子は、必ずしも使用し易いものではなく、時として苦痛すら与えかねないものである。例えば、狭い洗い場に椅子が置かれていると、いかに椅子が小形であるとはいっても、浴室への出入り、あるいは浴槽への出入りに際して邪魔となり、特に歩行難をもつものにとっては好ましいものではない。また、椅子に座って洗髪等を行うに際しても、健常者であれば何ら苦痛を感じない動作、例えば前後方向へ体を移動したい場合とか、体の向きを変えたいような場合でも、椅子が着座機能しかもたないものであることから、この動作を行うことが難しく且つ時間もかかることになり、好ましくないものである。
【0006】
そこで本願発明は、使用上における利便性に優れ、特に浴室用椅子として用いるに好適な椅子を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0008】
本願の第1の発明に係る椅子では、立設姿勢で接離可能に対向配置された第1脚体2と第2脚体3と、第1部材6と第2部材7を相対回動自在に連結して折曲姿勢と展延姿勢の間で姿勢変更可能とされ上記第1脚体2と第2脚体3とを連結する連結体5と、上記連結体5の上記第1部材6と第2部材7の連結部に取り付けられた第3脚体4と、上記連結体5に支持された座板1とを備え、上記連結体5の展延姿勢では上記第1脚体2と第2脚体3と第3脚体4とが離間対向し且つ上記座板1が横方向に延出する使用時姿勢に設定される一方、上記連結体5の折曲姿勢では上記第1脚体2と第2脚体3と第3脚体4とが近接対向し且つ上記座板1が上下方向に立設する収納時姿勢に設定されるように構成したことを特徴としている。
【0009】
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る椅子において、上記座板1を、上記連結体5に沿って上記第1脚体2と第2脚体3の接離方向へ移動可能としたことを特徴としている。
【0010】
本願の第3の発明では、上記第1の発明に係る椅子において、上記座板1を、その平面方向に沿って回転可能とするとともに、所要の回転位置で固定可能としたことを特徴としている。
【0011】
本願の第4の発明では、上記第1の発明に係る椅子において、上記第1脚体2と第2脚体3の何れか一方を立設姿勢で固定可能としたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【0013】
(イ)本願の第1の発明に係る椅子によれば、上記連結体5の展延と折曲によって、上記第1脚体2と第2脚体3と第3脚体4とが離間対向し且つ上記座板1が横方向に延出する使用時姿勢と、上記第1脚体2と第2脚体3と第3脚体4とが近接対向し且つ上記座板1が上下方向に立設する収納時姿勢とを選択できることから、例えば従来の椅子のように、使用時も非使用時も同じ形態を維持する構成のものに比して、非使用時における椅子の占有スペースの狭小化が促進される。
【0014】
従って、椅子をその設置スペースが狭く限られたような場所において用いるような場合には、その利便性が高く、特に、浴室のように、スペースが狭く、しかも該スペースが人の移動スペースともなるような場所に設置される椅子で、且つこれが高齢者等の身体的弱者の使用に供されるような場合には、椅子を収納時姿勢とすることで移動用のスペースが拡大されることから、移動時の安全性も確保されるなど、その効果はより一層顕著となるものである。
【0015】
また、上記椅子の使用時姿勢と収納時姿勢との間での姿勢変更が、上記連結体5の展延操作あるいは折曲操作という簡単且つ容易な操作によって行えることから、その操作性あるいは取扱性が良好であり、特にその使用者が高齢者等の身体的弱者である場合に好適である。
【0016】
(ロ) 本願の第2の発明に係る椅子によれば、上記(イ)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記座板1を、上記連結体5に沿って上記第1脚体2と第2脚体3の接離方向へ移動可能としているので、例えば、上記座板1に着座したまま該座板1を移動させることで、椅子そのものの位置を変更することなく、該椅子に対する体の相対位置を変更させることができ、使用上の利便性がさらに向上することになる。
【0017】
(ハ) 本願の第3の発明に係る椅子によれば、上記(イ)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記座板1を、その平面方向に沿って回転可能とするとともに、所要の回転位置で固定可能としているので、例えば、上記座板1に着座したまま該座板1を回転させることで、椅子そのものの方向を変更することなく、該椅子に対する体の向きを変更させることができ、使用上の利便性がさらに向上することになる。
【0018】
(ニ) 本願の第4の発明に係る椅子によれば、上記(イ)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記第1脚体2と第2脚体3の何れか一方を立設姿勢で固定可能としているので、例えば、上記第1脚体2を固定した状態では、該第1脚体2に対して上記第2脚体3を接離方向に移動させることで、椅子の姿勢を使用時姿勢と収納時姿勢との間で容易に変更することができ、その操作性の向上が期待できる。
【発明の実施の形態】
【0019】
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0020】
図1には本願発明にかかる椅子Zの部材構成を示し、また図2には椅子Zの使用時姿勢を、さらに図4には椅子Zの収納時姿勢を、それぞれ示している。
【0021】
この実施形態の椅子Zは、主として浴室での使用に供される椅子であって、図1に示すように、座板1と、対向配置される第1脚体2と第2脚体3と、該第1脚体2と第2脚体3とを連結する展延・折曲自在の連結体5と、該連結体5の中間位置を上記第1脚体2と第2脚体3の中間位置において支持する第3脚体4と、上記座板1と上記連結体5の間に配置されて該座板1を連結体5側に支持させるスライド体8とを備える。
【0022】
上記座板1は、所定大きさをもつ略矩形の樹脂製板材で一体形成され、その中央部は座部1aとされている。さらに、座板1の左右両縁部には前後方向に伸びる長穴21が形成されるとともに、該長穴21の外側部位は把持部1bとされている。この把持部1bは、例えば、上記座板1を前後移動させたり回転させたりする場合の操作部とか、上記座部1aへの着座時あるいは離座時における身体支持部等として利用されるものである。さらに、上記座部1aには、意匠的効果をもつ水抜孔22,22,・・が形成されている。また、座板1の下面側には、回転位置規制のためのストッパー13が装着されるブラケット23が設けられている。尚、上記座部1aの略中心位置の下面側には、図示しないネジ受け孔が設けられ、該ネジ受け孔には後述の固定部材12が螺着される。
【0023】
上記第1脚体2は、上記椅子Zの後部側を支持するものであって、幅広矩形で且つ上記第1脚体2と同一の高さ寸法をもつ樹脂製板材で構成され、その上端の左右両側にはそれぞれ支持部25,25が設けられるとともに、該各支持部25,25の間には後述する第3脚体4の収納用の凹部26が設けられている。また、この実施形態においては、この第1脚体2を浴室の壁面52に固定し得るようにしており、そのために、該第1脚体2の背面側には吸盤27,27,・・を所定間隔で適数個(この実施形態では4個)取り付けている。さらに、上記第1脚体2の下端面の左右両側位置にはアジャスター28,28が備えられている。
【0024】
上記第2脚体3は、上記椅子Zの前部側を支持するものであって、上記第1脚体2よりも狭幅の矩形の樹脂製板材で構成され、その上端の左右両側にはそれぞれ支持部31,31が設けられるとともに、該各支持部31,31の間には後述する第3脚体4の収納用の凹部32が設けられている。また、上記第2脚体3の下端面の左右両側位置にはアジャスター29,29が備えられている。
【0025】
上記第3脚体4は、上記第1脚体2と第2脚体3の中間位置において次述の連結体5の中央部を支持するものであって、上記第1脚体2の凹部26及び上記第2脚体3の上記凹部32に収容可能な幅寸法と、該第1脚体2と第2脚体3と同一の高さ寸法をもつ矩形の樹脂製板材で構成され、その上端の左右両側にはそれぞれ支持部35,35が設けられている。また、上記第3脚体4の下端面の左右両側位置にはアジャスター30,30が備えられている。
【0026】
上記連結体5は、上記第1脚体2と上記第2脚体3とをその上端部において連結し、且つこれら両者の接離方向への移動に伴う間隔の変化を許容するとともに、上記座板1を次述のスライド体8を介して支持するものであって、第1部材6と第2部材7とで構成される。
【0027】
上記第1部材6は、略矩形の樹脂製板材で構成されるもので、その一端6a側の左右両端には支持部41,41が設けられている。また、この第1部材6の他端6b側には、その幅方向中央部を該他端6b側から一端6a側に向かって延びる切欠溝43と、該切欠溝43の幅方向両側方に位置する左右一対の連結部42,42とが設けられている。尚、この連結部42,42は、次述の第2部材7の連結部45,45に連結されて上記第1部材6と第2部材7とを二枚合わせ状態に折曲した姿勢(図4及び図5を参照)と該第1部材6と第2部材7とが同一平面状に展延した姿勢(図2及び図3を参照)との間で姿勢変更されるのを許容するもので、その軸孔位置は、上記第2部材7の他端7b側の端面から所定寸法だけ前方へ、またその裏面から所定寸法だけ下方へ、それぞれ延出した位置に設定されている。
【0028】
上記第2部材7は、上記第1部材6と同様に、略矩形の樹脂製板材で構成され、その一端7a側の左右両端には支持部44,44が設けられている。また、この第2部材7の他端7b側には、その幅方向中央部を該他端7b側から一端7a側に向かって延びる切欠溝46と、該切欠溝46の幅方向両側方に位置する左右一対の連結部45,45とが設けられている。尚、この連結部45,45も、上記第1部材6の連結部42と同様に、その他端7bから斜め前方へオフセットした位置に軸孔位置が設定されている。また、上記第2部材7の切欠溝46と上記第1部材6の切欠溝43とは、該連結体5が展延姿勢に設定された状態ではその開口端側を衝合させた状態で連続して該第1部材6の略中央部から上記第2部材7の略中央部に延びる連続したガイド溝47を構成する。
【0029】
上記第1部材6と第2部材7と上記第3脚体4とは、該第1部材6の連結部42と該第2部材7の連結部45と該第3脚体4の支持部35とを同軸上に位置させ且つこれら三者間に跨がって連結軸(図示省略)を挿通することで相互に連結される。この連結軸による連結状態においては、上記第1部材6と第2部材7とは該連結軸を中心に相対回動自在とされ、上述のようにこれら両者が折曲姿勢と展延姿勢とを選択的にとるのが許容される。また、上記第3脚体4は、上記第1部材6と第2部材7とに対して相対変位自在とされ、該第1部材6と第2部材7の姿勢変更に伴って上下方向へ平行移動されるものである(図3及び図5を参照)。
【0030】
また一方、上記第1部材6の一端6a側は、その支持部41,41を上記第1脚体2の支持部25,25と同軸上に位置させ且つこれら両者間に連結軸(図示省略)を挿通することで該第1脚体2の上端側に折曲自在に連結される。また、上記第2部材7の他端7bも、上記第1部材6側と同様に、その支持部44,44を上記第2脚体3の支持部31,31と同軸上に位置させ且つこれら両者間に連結軸(図示省略)を挿通することで該第2脚体3の上端側に折曲自在に連結される。この結果、上記第1脚体2と第2脚体3は、上記連結体5によって対向状態で連結されるとともに、その接離方向への相対移動が上記連結体5の第1部材6と第2部材7との折曲又は展延によって許容されるものである。
【0031】
さらに、上記第3脚体4と上記第1脚体2とは第1リンク15によってその高さ方向の中段位置で連結され、また上記第3脚体4と上記第2脚体3とは第2リンク16によってその高さ方向の中段位置で連結されており、該第3脚体4は、これら各リンク15,16と上記連結体5の第1部材6と第2部材7とが該第3脚体4の両側においてそれぞれ平行リンク機構を構成することで、上記連結体5が折曲・展延し上記第1脚体2と第2脚体3が接近・離間するとき、常時、該第1脚体2及び第2脚体3と平行状態を維持したまま上下方向に移動されることになる。
【0032】
一方、上記スライド体8は、上記連結体5の第1部材6及び第2部材7に対してその上方から鞍座状態で、且つ該連結体5の長手方向(即ち、上記第1脚体2と第2脚体3の接離方向)に移動可能に取り付けられる。また、このスライド体8の略中心位置には所定径の貫通穴11が設けられているとともに、該貫通穴11の径方向外側位置には短筒状のロック部材9が該貫通穴11と同心状に取り付けられている。このロック部材9には、径方向に所定間隔で多数のロック溝10,10,・・が設けられている。
【0033】
上記スライド体8は、上記ロック部材9側にその上方から上記座板1を載置し、且つ上記連結体5のガイド溝47を通して該連結体5の下方からボルト状の固定部材12を通し、且つこれを該座板1の裏面側の上記ネジ受け孔に螺着することで、該連結体5と該座板1との間に挟持状態で取り付けられることになる。また、上記固定部材12は、上記連結体5のガイド溝47内をその溝長方向に移動可能とされている。従って、上記連結体5が展延姿勢にあるときには、上記固定部材12が上記ガイド溝47の溝長さ方向に移動することで、上記スライド体8は上記連結体5に沿ってその長手方向に、且つ上記ガイド溝47の溝長さの範囲内で、移動でき、これによって該スライド体8に連結された上記座板1は上記連結体5の長手方向(即ち、椅子Zの前後方向)に移動可能とされる。尚、上記連結体5は、上記固定部材12を上記第2部材7の切欠溝46側に位置させた状態で折曲姿勢に設定され、従って、上記座板1は図4に示すように上記第2脚体3の前面側にこれと平行状態で保持されることになる。
【0034】
また、上記座板1は、上記スライド体8の貫通穴11を通して配置された上記固定部材12に螺着されていることから、該スライド体8上に載置された状態で上記固定部材12を中心として回転し得るようになっている。そして、この座板1の回転位置の選択とその固定は、上記座板1側に設けた上記ブラケット23と、上記スライド体8側の上記ロック部材9に設けた上記各ロック溝10,10,・・の任意のロック溝10との間に跨がって上記ストッパー13を挿通することで実現される。
【0035】
以上の如き構成をもつ上記椅子Zは、図2に示す使用時姿勢で使用に供され、またその非使用時には図4に示す収納時姿勢で収納される。以下、この使用時姿勢と収納時姿勢での取り扱い等について説明する。
【0036】
上記椅子Zは、これを浴室用椅子として使用する場合には、その使用時姿勢と収納時姿勢の何れの姿勢であっても、上記第1脚体2を上記吸盤27,27,・・によって立設状態で浴室の壁面52に固定させた状態で配置される。
【0037】
A:使用時姿勢における取り扱い
上記椅子Zは、その使用時姿勢においては、図2及び図3(実施線図示参照)に示すように、上記壁面52に対向状態で固定された上記第1脚体2とその前方において立設された上記第2脚体3との間に上記連結体5が展延姿勢で架設されるとともに、該連結体5の長手方向中央部(即ち、上記第1部材6と第2部材7との連結部)が上記第3脚体4によって支持され、さらにこの連結体5の上面側に上記スライド体8を介して上記座板1が、その座部1aを略水平とした状態で配置されている。そして、この使用時姿勢においては、上記座板1は、図2に実線図示する後退位置と鎖線図示する前進位置との間で移動可能とされるとともに、その平面方向に沿って回転可能(矢印A−B方向)とされている。
【0038】
このように使用時姿勢に設定された上記椅子Zの使用に際し、使用者は上記座板1上に着座するが、その当初の着座状態(椅子Zの前後方向における位置とか該椅子Zに対する着座方向など)が、今から行おうとしている行為(例えば体の洗い流しとか洗髪など)にとって好適でない、というような場合もあり得る。かかる場合、使用者は上記座板1に着座したままで、該座板1を前後方向に移動させたり、あるいは該座板1を適宜回転させることで、体の前後方向の位置調整とか体の向き調整を、ほとんど労することなく容易に行うことができる。この結果、例えば、従来一般的な浴室用椅子を使用する場合のように、着座状態から腰を浮かせて体の位置調整あるいは向き調整を行う必要がある場合に比して、椅子Zの使用上の利便性が格段に向上するものであり、特にその使用者が高齢者等の身体的弱者であるような場合にはその効果はより一層顕著である。
【0039】
B:収納時姿勢における取り扱い
上記椅子Zを使用時姿勢から収納時姿勢に姿勢変更する場合には、図3に示すように、使用時姿勢から、上記座板1を上方へ引き上げる。すると、この座板1の引き上げに伴って上記連結体5が展延姿勢から折曲され、この連結体5の姿勢変更に追従して上記第3脚体4が上方へ引き上げられるとともに上記第2脚体3が上記第1脚体2側へ移動し、最終的には図4及び図5に示すように、上記第2脚体3が上記第1脚体2に衝合し、上記連結体5の上記第1部材6と上記第2部材7とが二つ折状態に衝合し、さらに上記座板1が上記第2脚体3の外側へ衝合するように収納され、全体として上記壁面52側に折り畳まれた状態の収納時姿勢に設定されるものである。尚、この場合、上記第1脚体2が壁面52に固定されていることで、上記姿勢変更操作がより簡便となるものである。
【0040】
上記椅子Zの収納時姿勢から使用時姿勢への姿勢変更操作は、上記操作と逆手順により行われるものであり、ここでの説明は省略する。
【0041】
このように、この椅子Zにおいては、その使用時姿勢と収納時姿勢との間での姿勢変更をほとんど労力を要することなく容易且つ簡便に行えるものであり、かかる操作性は、特に高齢者等の身体的弱者にとって大きな利点である。
【0042】
また、上記椅子Zはその非使用時には収納時姿勢に設定され且つ保持されるものであるが、この収納時姿勢においては、使用時姿勢に比して、その形態が非常に小さくなっている。この結果、例えば浴室への人の出入り時、あるいは浴槽への出入り時においては、上記椅子Zが収納時姿勢に設定されていることで人の移動スペースが十分確保され、浴室スペースの有効利用が図れるとともに移動時の安全性も確保され、特に高齢者等の身体的弱者が入浴するような場合にはその利点はより顕著となる。
【0043】
尚、上記椅子Zは、上記実施形態のように浴室に設置されるものに限定されるものではなく、また、その使用場所によっては上記第1脚体2を固定せず、移動可能な椅子として利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本願発明に係る椅子の分解斜視図である。
【図2】本願発明に係る椅子の使用時姿勢を示す斜視図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】本願発明に係る椅子の収納時姿勢を示す斜視図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1は座板、2は第1脚体、3は第2脚体、4は第3脚体、5は連結体、6は第1部材、7は第2部材、8はスライド体、9はロック部材、10はロック溝、11は貫通穴、12は固定部材、13はストッパー、15は第1リンク、16は第2リンク、21は長穴、22は水抜孔、23はブラケット、25は支持部、26は凹部、27は吸盤、28〜30はアジャスター、31は支持部、32は凹部、35は支持部、41は支持部、42は連結部、43は切欠溝、44は支持部、45は連結部、46は切欠溝、47はガイド溝、51は床面、52は壁面、Zは椅子である。
Claims (4)
- 立設姿勢で接離可能に対向配置された第1脚体(2)と第2脚体(3)と、第1部材(6)と第2部材(7)を相対回動自在に連結して折曲姿勢と展延姿勢の間で姿勢変更可能とされ上記第1脚体(2)と第2脚体(3)とを連結する連結体(5)と、
上記連結体(5)の上記第1部材(6)と第2部材(7)の連結部に取り付けられた第3脚体(4)と、上記連結体(5)に支持された座板(1)とを備え、
上記連結体(5)の展延姿勢では上記第1脚体(2)と第2脚体(3)と第3脚体(4)とが離間対向し且つ上記座板(1)が横方向に延出する使用時姿勢に設定される一方、
上記連結体(5)の折曲姿勢では上記第1脚体(2)と第2脚体(3)と第3脚体(4)とが近接対向し且つ上記座板(1)が上下方向に立設する収納時姿勢に設定されるように構成したことを特徴とする椅子。 - 請求項1において、
上記座板(1)が、上記連結体(5)に沿って上記第1脚体(2)と第2脚体(3)の接離方向へ移動可能とされていることを特徴とする椅子。 - 請求項1において、
上記座板(1)が、その平面方向に沿って回転可能とされるとともに、所要の回転位置で固定可能とされていることを特徴とする椅子。 - 請求項1において、
上記第1脚体(2)と第2脚体(3)の何れか一方が立設姿勢で固定可能とされていることを特徴とする椅子。
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