JP2558059B2 - 内部振動機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートを締め固
めるための内部振動機であって、アンバランス質量体を
駆動するための電動モータが設けられていて、該電動モ
ータが、振動機ケーシングに配置されていて、電源周波
数よりも高い周波数で作動するようになっており、しか
も変換器によって給電されるようになっており、さらに
前記電動モータをオンオフ切換するためのスイッチが設
けられていて、該スイッチが、保護・操作チューブの範
囲で、前記電動モータに通じた給電部に組み込まれてい
る形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】これまで、変換器は内部振動機とは別個
の器具として準備されてきた。その場合、この別個の変
換器は建築現場で電源に接続され、ついでこの変換器に
は、外部振動機が１個ずつまたは複数個ずつ、所属の給
電ケーブルのコネクタを用いて接続される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の内部振動機を改良して、内部振動機の取
り扱いが簡単となるような内部振動機を提供することで
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、前記変換器がスイッチとまとめら
れて、小型化された組込みユニットを形成しているよう
にした。

【０００５】

【発明の効果】変換器を固有の内部振動機とは別個の構
成ユニットとして装備しているような従来の構成に比べ
て、本発明によれば、次のような利点が得られる。

【０００６】１．変換器が、紛失や装備失念のおそれの
ないように所属の内部振動機に結合されている。

【０００７】２．各内部振動機に変換器が個々に配属さ
れているので、場合によっては存在する、種々異なる運
転周波数への切換可能性は、複数の内部振動機に対して
唯一つの変換器しか使用しない場合よりも、はるかに有
用となる。

【０００８】３．内部振動機の遮断と共に、変換器も遮
断される。

【０００９】４．場合によっては生じる変換器の故障
は、唯一つの内部振動機にしか該当しない。

【００１０】

【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。

【００１１】図示の内部振動機は棒形振動体１を有して
いる。この棒形振動体の振動機ケーシング１ａには、電
動モータ（図示しない）が組み込まれている。この電動
モータは、同じく振動機ケーシング１ａに配置されたア
ンバランス質量体を棒形振動体１の長手方向軸線を中心
にして回転させるようになっている。この電動モータは
一般の電源周波数に比べて高い周波数で作動する。電気
エネルギはスイッチ２ａを介して電動モータに供給され
る。スイッチ２ａは、棒形振動体１から所定の間隔をお
いて給電ケーブル３に組み込まれており、この場合、棒
形振動体１が、締め固めたいコンクリート内に予定され
た最大作業深さにわたって打ち込まれた場合でも、スイ
ッチ２ａはまだコンクリートの外側に位置するようにな
る。慣用の最大作業深さは、たとえば６ｍである。棒形
振動体１とスイッチ２ａとの間のこのような間隔にわた
って、給電ケーブル３は耐摩耗性の可撓性材料から成る
保護・操作チューブ４によって取り囲まれている。この
保護・操作チューブ４は通常、図示したようにスイッチ
２ａを少しだけ越えて延びている。給電ケーブル３の端
部には、コネクタ５が設けられている。

【００１２】前記構造自体は公知である。従来では、コ
ネクタ５が、電源周波数に比べて高い周波数の交流を供
給するようになっていて、かつ別の給電ケーブルを介し
て電源に接続されているか、または電源周波数で作動す
る現場用発電機に接続されているような変換器に接続さ
れる。棒形振動体に組み込まれた電動モータは通常、三
相交流電動機であるので、変換器は電源周波数に比べて
高い周波数の三相交流を供給するために調整されてい
る。

【００１３】上記公知先行技術とは異なり、図示の本発
明による内部振動機では、変換器２ｂが、棒形振動体１
のための操作用のスイッチ２ａの場所で、給電ケーブル
３もしくは保護・操作チューブ４に組み込まれて、この
保護・操作チューブ４とまとめられており、これによっ
て共通のケーシング６ａを備えた、小型化された組込み
ユニット６を形成している。この組込みユニット６は、
公知の内部振動機において「手元スイッチ」（Ｓｃｈａ
ｌｔｅｒｅｉ）と呼ばれているオンオフスイッチと同様
に、内部振動機の使用において邪魔となる障害物を成す
ことなく保護・操作チューブ４に差しはさまれる。組込
みユニット６は棒形振動体１に解離不能に結合されてい
るので、この組込みユニット６には、固有の変換器が紛
失および装備の失念のおそれのないように配属されてい
る。

【００１４】給電ケーブル３は組込みユニット６にまで
保護導体を備えた一相交流導線として構成されていてよ
い。その場合、変換器２ｂはこの変換器に供給される電
源周波数の一相交流から、より高い周波数の三相交流を
発生させる。このことを可能にする電気的な切換装置
は、基本的な構造の点では公知であるので、変換器２ｂ
のこの点に関しては詳しい説明を省略する。しかし、回
路の設計時では、公知先行技術に基づきスイッチ２ａと
変換器２ｂとのできるだけ大規模な組合せ小型化が得ら
れるように配慮することが望ましい。

【００１５】組込みユニット６のスイッチ２ａは汎用の
形式で、操作エレメント２ａ′を介して、内部振動機の
使用者によって必要に応じて制御可能である。

【００１６】変換器２ｂは公知の形式で、棒形振動体１
に設けられた電動モータに可変の周波数の供給電流を供
給するために調整されていてもよい。その場合、組込み
ユニット６には、使用者のための周波数制御用の別の操
作エレメント２ｂ′が設けられている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による内部振動機の斜視図である。

【符号の説明】 １ 棒形振動体、 １ａ 振動機ケーシング、２ａ ス
イッチ、 ２ｂ 変換器、 ２ａ′，２ｂ′ 操作エレ
メント、 ３ 給電ケーブル、 ４ 保護・操作チュー
ブ、 ５ コネクタ、 ６ 組込みユニット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒャエル シュテフェン ドイツ連邦共和国 ガウティング クロ イツヴェーク 32 (56)参考文献 特開 昭64−10875（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−36867（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−50559（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−166049（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−113499（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭56−44226（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭61−56377（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平４−11703（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平３−59226（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭59−26029（ＪＰ，Ｙ２) 実公 平３−40979（ＪＰ，Ｙ２) 実公 平３−43308（ＪＰ，Ｙ２) 実公 平２−37958（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭63−29790（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭60−20752（ＪＰ，Ｙ２) 実公 平３−1559（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンクリートを締め固めるための内部振
   動機であって、アンバランス質量体を駆動するための電
   動モータが設けられていて、該電動モータが、振動機ケ
   ーシング（１ａ）に配置されていて、電源周波数よりも
   高い周波数で作動するようになっており、しかも変換器
   （２ｂ）によって給電されるようになっており、さらに
   前記電動モータをオンオフ切換するためのスイッチ（２
   ａ）が設けられていて、該スイッチ（２ａ）が、保護・
   操作チューブ（４）の範囲で、前記電動モータに通じた
   給電部（３）に組み込まれている形式のものにおいて、
   前記変換器（２ｂ）がスイッチ（２ａ）とまとめられ
   て、小型化された組込みユニット（６）を形成している
   ことを特徴とする、内部振動機。
2. 【請求項２】 組込みユニット（６）が、縦長の外輪郭
   を有している、請求項１記載の内部振動機。
3. 【請求項３】 前記変換器（２ｂ）が、一相交流から三
   相交流を発生させるために調整されている、請求項１ま
   たは２記載の内部振動機。