JP3523810B2 - 超音波振動子ユニット - Google Patents

超音波振動子ユニット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組織を把持しなが
ら超音波振動による摩擦熱によって処置する超音波治療
装置を構成する超音波振動子ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、結石の破壊や腫瘍の切除など、超
音波振動子を用いて種々の治療を行なう超音波治療装置
が実用化されている。この超音波治療装置は、超音波振
動子が組み込まれたハンドピースと、ハンドピースに接
続され且つ前記超音波振動子に駆動電流を供給する駆動
電源装置とから主に構成されている。
【0003】この種の超音波治療装置にあっては、前記
治療を効率良く行なうため、超音波振動子をその共振点
にて駆動するようになっている。すなわち、超音波振動
子を駆動する場合、PLL(位相固定ループ)を用い
て、超音波振動子に加える電圧と流れる電流との位相差
が零となるように発振周波数を制御することにより、共
振点を追尾させるようになっている。
【0004】ところで、超音波振動子の等価回路は、一
般に、コイルLとコンデンサCと抵抗Rとを直列接続し
た直列共振回路に、制動コンデンサ(制動容量性成分)
が並列に接続された形となっている。このような超音波
振動子に電圧を印加すると、制動コンデンサと直列共振
回路とにそれぞれ電流が流れるが、超音波振動に変換さ
れるのは、これらの電流のうち、直列共振回路に流れる
電流だけである。したがって、直列共振回路の共振点
(機械的共振点)にて駆動するのが、最も効率の良いも
のとなっている。
【0005】直列共振回路の共振点(機械的共振点)に
て駆動させる技術は、従来から数多く提案されている。
例えば、特許第2898010号では、ハンドピースに
おける合成容量値を一定とし且つその合成容量値を駆動
電源装置のインダクタ(誘導性成分)Lのインダクタン
スと等しくする容量性成分(コンデンサ)が超音波振動
子と並列に接続されている。すなわち、前記容量性成分
によって、各種の超音波振動子がそれぞれに有する制動
コンデンサの容量サセプタンスの大きさの違いが補償さ
れるようになっている。この構成によれば、駆動電源装
置に接続されるハンドピースの超音波振動子の種類が異
なる場合でも、その合成容量値は一定となる。つまり、
制動コンデンサの容量サセプタンスの大きさが異なる超
音波振動子を1種のインダクタすなわち共通の駆動電源
装置に接続しても、その制動コンデンサの容量サセプタ
ンスは常に確実に相殺される(以下、これをマッチング
という)。その結果、超音波振動子が持つ固有の共振周
波数と駆動電源装置の駆動周波数とが一致される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
駆動電源装置に対してマッチングがとれるように超音波
振動子と容量性成分(コンデンサ)とを組み合わせる
と、超音波振動子と容量性成分(コンデンサ)のいずれ
か一方を修理・交換した際に、改めてマッチングの取り
直し(検査、測定等)を行なわなければならない。これ
は、修理・交換を煩雑化し、多大な労力を伴う。
【0007】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、駆動電源装置のイン
ダクタに対して超音波振動子の制動コンデンサの容量サ
セプタンスを相殺する調整を行なうことなく簡単に交換
・修理を行なうことができる超音波振動子ユニットを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、制動容量性成分と、電極と、フランジ部
とを有し、駆動電源装置に接続されてこの駆動電源装置
から電流が供給されると駆動電流が超音波振動に変換さ
れるトランスデューサと、前記トランスデューサの前方
に接続され、前記トランスデューサからの超音波振動を
処置部に伝達するためのプローブと、前記トランスデュ
ーサを収納可能で、前記トランスデューサが収納されて
前記フランジ部が固定された状態で前記トランスデュー
サの後方に所定の空間が設けられているとともに後端部
に開口部が形成されたカバー部材と、前記カバー部材の
前記開口部から挿入され、前記カバー部材と前記トラン
スデューサとの間に形成された前記カバー部材の内部の
空間を介して前記トランスデューサの前記電極に接続可
能な1対のケーブルと、前記空間内に配置されるととも
に、前記1対のケーブル間に設けられ、前記制動容量性
成分との合成容量値が前記駆動電源装置の内部に設けら
れた誘導性成分によって相殺されるような容量値をもっ
て前記トランスデューサと並列に接続されて前記トラン
スデューサとともに1つのユニットに形成される容量性
成分とを備えていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の一実施形態について説明する。
【0010】図4は、超音波治療装置の電気回路の要部
構成を概略的に示している。図示のように、超音波治療
装置の本体(駆動電源装置)50には、後述するプラグ
3(図1参照)の接続ピン40A,40Bを介して、本
発明の一実施形態に係る超音波振動子ユニット1A,1
Bのいずれか一方が接続されるようになっている。
【0011】超音波振動子ユニット1A(1B)には、
制動コンデンサ(制動容量性成分)C(C)を有す
るトランスデューサ17A(17B)が設けられてい
る。このトランスデューサ17A(17B)には、コン
デンサ(容量性成分)23A(23B)が並列に接続さ
れている。
【0012】超音波治療装置の本体50には駆動回路5
1が設けられている。この駆動回路51は、プラグ3の
接続ピン40A,40Bに接続され、本体50に接続さ
れた超音波振動子ユニット1A(1B)のトランスデュ
ーサ17A(17B)をその機械的共振点にて駆動す
る。
【0013】超音波治療装置の本体50の内部にはイン
ダクタ(誘導性成分)Lが設けられている。このインダ
クタLは、接続ピン40A,40Bの相互間に設けら
れ、本体50に接続される超音波振動子ユニット1A
(1B)のトランスデューサ17A(17B)と並列に
接続されるようになっている。また、インダクタLは、
超音波振動子ユニット1A(1B)における制動コンデ
ンサC(C)とコンデンサ23A(23B)との合
成容量値(容量サセプタンスの和)を相殺するためのも
のである。
【0014】容量性成分としてのコンデンサ23A(2
3B)は、超音波振動子ユニット1A(1B)における
合成容量値を一定とし、また、この合成容量値をインダ
クタLのインダクタンスと等しくするためのものであ
る。すなわち、コンデンサ23A(23B)は、トラン
スデューサ17A(17B)の種類の違いによる制動コ
ンデンサC(C)の容量サセプタンスの大きさを補
償するよう機能する。
【0015】このような構成において、本体50に超音
波振動子ユニット1Aが接続されると、接続ピン40
A,40Bを介して駆動回路51とトランスデューサ1
7Aとが接続される。また、接続ピン40A,40Bを
介して、インダクタLと制動コンデンサCおよびコン
デンサ23Aとが並列に接続される。この接続により、
制動コンデンサCとコンデンサ23Aとの合成容量値
が、インダクタLのインダクタンスによって相殺され
る。すなわち、制動コンデンサCとコンデンサ23A
との合成容量値は、インダクタLのインダクタンスと等
しくされている。これにより、トランスデューサ17A
の制動コンデンサCの容量サセプタンスは確実に相殺
される。この結果、超音波振動子ユニット1Aのトラン
スデューサ17Aを、その機械的共振点にて確実に駆動
可能となる。したがって、超音波振動子ユニット1Aに
よる治療、例えば結石の破壊や腫瘍の切除等を効率良く
行なうことができるようになる。
【0016】なお、本体50に超音波振動子ユニット1
Bが接続された場合であっても、その合成容量値がイン
ダクタLのインダクタンスにより相殺されることにな
る。
【0017】このように、本実施形態では、各種のトラ
ンスデューサがそれぞれに有する制動コンデンサの容量
サセプタンスの大きさの違いが、コンデンサ23A(2
3B)により補償されるようになっている。すなわち、
本体50に接続される超音波振動子ユニットのトランス
デュ−サの種類が異なる場合でも、その合成容量値が一
定とされるようになっている。そのため、制動コンデン
サの容量サセプタンスの大きさが異なるトランスデュ−
サを駆動するような場合であっても、1種のインダクタ
により、その制動コンデンサの容量サセプタンスを確実
に相殺できるようになる。これにより、種々のトランス
デュ−サをそれぞれの機械的共振点にて確実に駆動可能
となる。
【0018】図1〜図3には、超音波振動子ユニット1
A(1B)の機械的構造が示されている。
【0019】図1に示されるように、振動子ユニット1
A(1B)の基端からはハンドピースコード4が延びて
おり、ハンドピースコード4の端部にはプラグ3が設け
られている。このプラグ3は、超音波治療装置の本体5
0のコネクタ(図示せず)に電気的に接続される接続ピ
ン40A,40Bを有している。なお、プラグ3の外面
には、本体50のコネクタに係合されるとともに本体5
0への接続方向を規定する指標としてのリブ3Aが突出
して設けられている。また、プラグ3には、その不使用
時に水密を図る防水キャップ5が付設されている。
【0020】図2に示されるように、振動子ユニット1
A(1B)はハンドピース2として構成されている。ハ
ンドピース2は把持部を形成する円筒状のカバーを有し
ている。このカバーは、互いに分離可能な前ケース7A
と後ケース7Bとからなる。前ケース7A内には、トラ
ンスデューサ17A(17B)とコンデンサ23A(2
3B)とを一体に組み付けて成るトランスデューサユニ
ット45A(45B)が配設されている(図4および図
5も参照)。トランスデューサ17A(17B)は、複
数の圧電素子19…を有する振動子本体と、振動子本体
に結合され且つ振動子本体で発生した超音波振動を増幅
させてその振幅を拡大するホーン47とを有している。
なお、ホーン47の先端には、図示しないプローブユニ
ットが取り付けられる雌ネジ90が形成されている。ま
た、ホーン47の基部にはフランジ部18が突設されて
いる。
【0021】トランスデューサユニット45A(45
B)は、前ケース7Aの先端部の内面に螺着された支持
ナット11によって、前ケース7A内で支持されてい
る。具体的には、前ケース7Aの内面に突設された支持
部55と支持ナット11との間でホーン47のフランジ
部18を挟み込むことにより、トランスデューサユニッ
ト45A(45B)が前ケース7Aに対して支持され
る。この場合、支持部55とフランジ部18との間に
は、振動を吸収する第1の支持ゴム16が介挿されてい
る。また、フランジ部18と支持ナット11との間に
は、振動を吸収し且つ水密および気密を確保する第2の
支持ゴム15およびワッシャ14が介挿されている。
【0022】前ケース7Aの先端内周面に形成されたネ
ジ部63には、筒状の連結部材59Aが捩じ込んで取り
付けられている。また、連結部材59Aの内周面には筒
状の受け部材59Bが螺着されている。これらの部材5
9A,59Bは、振動子ユニット1A(1B)を図示し
ないハンドルユニットに連結する連結部59を構成す
る。具体的には、受け部材59Bに形成された環状の溝
部9に断面がC字型の係合リング8(図3の(a)参
照)が設けられており、この係合リング8がハンドルユ
ニットの係合溝に弾性的に係合されることにより、振動
子ユニット1A(1B)がハンドルユニットに連結され
る。
【0023】また、前ケース7Aのネジ部63に螺合さ
れる連結部材59Aの外周面には、調整ナット10が、
前ケース7Aの先端と当接した状態で螺着されている。
この調整ナット10が回転されると、連結部材59Aが
前ケース7Aに対して軸方向に移動されて、連結部59
の軸方向位置が調整される。
【0024】なお、支持ナット11とホーン47との間
には、水密および気密を確保するとともにホーン47を
支持して前ケース7Aの中央に位置決めするOリング1
2が介挿されている。また、支持ナット11と前ケース
7Aとの間には、水密および気密を確保するOリング1
3が介挿されている。
【0025】振動子本体を構成する各圧電素子19は電
極板20,20間に挟まれるように設けられている。各
電極板20には電流を供給するための電線22が半田付
けされている。この構成では、電線22を介して電極板
20間に電流が流されると、圧電素子19が伸縮して超
音波振動が発生する。
【0026】電線22は、電気絶縁性の第1の熱収縮チ
ューブ21内を通って、前ケース7Aの基端側に位置す
る第2の熱収縮チューブ25内へと延びている。また、
トランスデューサ17A(17B)の基端側に配置され
たコンデンサ23A(23B)の脚部66,66は、第
2の熱収縮チューブ25内へと延び、電線22とともに
端子24,24に半田付けされている。
【0027】前ケース7Aの基端部内面には筒状の接続
部材39が嵌着(接着固定)されている。この場合、前
ケース7Aと接続部材39との間には、水密および気密
を確保するOリング26が介挿されている。また、接続
部材39の基端側は前ケース7Aの基端開口から突出し
て延びており、その突出する接続部材39の基端部には
ネジ44を介して筒状のインナキャップ34の先端部が
固定されている。また、インナキャップ34の外周面に
形成されたネジ部34aには、インナキャップ34を外
側から覆うように後ケース7Bが螺着されている。この
場合、インナキャップ34と後ケース7Bとの間には、
水密および気密を確保するOリング41が介挿される。
【0028】後ケース7Bがネジ部34aに十分に捩じ
込まれた図2の状態では、後ケース7Bの先端面が前ケ
ース7Aの基端面にパッキン28を介して圧接される。
このパッキン28は、後ケース7Bの先端面と前ケース
7Aの基端面との圧接力によって圧縮され、ケース7
A,7B間の水密および気密を確保する。
【0029】インナキャップ34の基端部にはハンドピ
ースコード4が着脱自在に接続されている。具体的に
は、ハンドピースコード4の端部外周面に被嵌された接
続管92がインナキャップ34に捩じ込んで取り付けら
れている。この場合、インナキャップ34と接続管92
との間には、水密および気密を確保するOリング42が
介挿される。また、接続管92には筒状の折れ止め部材
43が固定されている。この折れ止め部材43は、ハン
ドピースコード4の端部外周面に被嵌され、ハンドピー
スコード4の接続部における折れを防止する。
【0030】ハンドピースコード4の端部は、接続管9
2を貫通して延び、インナキャップ34の基端開口81
を通じてインナキャップ34内に突出している。また、
ハンドピースコード4の端部には、その外径が基端開口
81の内径よりも大きい抜け止め部材35が設けられて
いる。そのため、ハンドピースコード4を手元側に引い
ても、抜け止め部材35がインナキャップ34の内面に
突き当たり、ハンドピースコード4がインナキャップ3
4から抜けることはない。
【0031】前ケース7Aに嵌着された接続部材39に
は、ハンドピース2内を2つの室36,38に水密およ
び気密に区画する隔壁37が回転不能に取り付けられて
いる。具体的には、図3の(c)に明確に示されている
ように、隔壁37は、その断面が非円形を成しており、
接続部材39の先端の内突部71によって形成される非
円形の取り付け孔39aに挿通されてその回転が規制さ
れている。また、隔壁37は、コンデンサ23A(23
B)に面する側の端部にフランジ部73を有し、インナ
キャップ34側に突出する端部の外周面にネジ部77を
有している。そして、隔壁37は、そのネジ部77にナ
ット30が捩じ込まれてフランジ部77が内突部71に
圧接されることにより、接続部材39に固定されてい
る。つまり、ネジ部77に捩じ込まれるナット30とフ
ランジ部73との間で内突部71を挟み込むことによ
り、隔壁37が接続部材39に対して取付け固定され
る。これにより、隔壁37は、ハンドピース2内を、ト
ランスデューサユニット45A(45B)が配置される
前ケース7A内の前室38と、ハンドピースコード4が
引き込まれる後ケース7B内の後室36とに区画する。
なお、ナット30と内突部71との間およびフランジ部
73と内突部71との間にはそれぞれ、水密および気密
を確保するパッキン27が介挿されている。
【0032】隔壁37には2つの貫通孔37a,37b
が設けられている。これらの貫通孔37a,37bには
それぞれ電極29が挿通されている。電極29は、コン
デンサ23A(23B)に面する側の端部に矩形のフラ
ンジ部29aを有し、インナキャップ34側に突出する
端部の外周面にネジ部81を有している。そして、電極
29は、そのネジ部81にナット32が捩じ込まれてフ
ランジ部29aが隔壁37の端面に圧接されることによ
り、隔壁37に対して固定されている。つまり、ネジ部
81に捩じ込まれるナット32とフランジ部29aとの
間で隔壁37を挟み込むことにより、電極29が隔壁3
7に対して取付け固定される。また、電極29は、フラ
ンジ部29aと隔壁37の端面との間で端子24を挟み
込むことによって、端子24と電気的に接続されてい
る。また、電極29は、隔壁37の端面に形成された長
溝67内に係合されることにより、隔壁37に対する回
転が規制されている。なお、電極29と隔壁37の貫通
孔37a,37bの内面との間には、水密および気密を
確保するOリング97が介挿されている。
【0033】インナキャップ34内に突出するハンドピ
ースコード4の端部開口からは2本の電気ライン72,
72が導出されている。各電気ライン72の端部にはピ
ン端子31が電気的に接続して設けられている。また、
このピン端子31は、インナキャップ34側に突出する
電極29の端部に設けられた端子接続孔88に圧入固定
されている。なお、ピン端子31と電気ライン72との
接続部は電気絶縁性の熱収縮チューブ95によって被覆
されている。
【0034】また、後室36内にはシール剤33が略隙
間なく充填されている。これにより、例えばオートクレ
ーブ滅菌時に、トランスデューサユニット45A(45
B)が配設されている前室38内に高圧蒸気が侵入する
ことが防止される。
【0035】このような構成の超音波振動子ユニット1
A,1Bにおいては、図5に示されるように、前ケース
7Aから連結部59と支持ナット11とを取り外し、イ
ンナキャップ34から後ケース17Bを取り外すととも
に、ネジ44を外すことにより接続部材39とインナキ
ャップ34との結合を解除してナット30を取り外せ
ば、トランスデューサユニット45A(45B)を単体
でハンドピース2から簡単に取り出すことができる。
【0036】以上のように、本実施形態の超音波振動子
ユニット1A,1Bでは、本体50に対して予めマッチ
ングがとられたトランスデューサ17A(17B)とコ
ンデンサ23A(23B)との組み合わせを1つのユニ
ット45A(45B)として構成し、このユニット45
A(45B)をハンドピースに対して着脱自在に組み付
けるようにしている。
【0037】そのため、トランスデューサ17A(17
B)とコンデンサ23A(23B)のいずれか一方が故
障した場合には、トランスデューサユニット45A(4
5B)ごと交換すれば、本体50に対するマッチング調
整(マッチングの取り直し(検査、測定等))を行なわ
ないで済む。したがって、簡単に修理・交換を行なうこ
とができる。
【0038】なお、ハンドピースの小型化を図る別の構
成例が図6および図7に示されている。図6に示される
ように、ハンドピース2内にはトランスデューサ17A
(17B)のみが配設され、コンデンサ23A(23
B)は図7に示されるようにプラグ3内に配設されてい
る。そのため、コンデンサ23A(23B)の設置領域
分だけハンドピースの小型化を図ることができる。な
お、図6において、前記実施形態と同一の構成要素につ
いては同一符号が付してある。また、ハンドピース2の
小型化は、図8に示されるようにコンデンサ23A(2
3B)をハンドピースコード4の途中に設けることによ
っても実現できる。この場合、コンデンサ23A(23
B)は、コード4内の電気ライン72に直接に接続さ
れ、ケース62内に収容される。また、ケース62の位
置決めのため、ケース62内に突出されるコード4の端
部には抜け止め部材35が設けられている。
【0039】なお、以上説明してきた技術内容によれ
ば、以下に示すような各種の構成が得られる。
【0040】1.駆動電流を振動に変換し且つ制動容量
性成分を有するトランスデューサと、トランスデューサ
に並列に接続された容量性成分と、駆動電流を発生する
超音波駆動本体(超音波治療装置の本体)に着脱自在に
接続されるプラグと、プラグからトランスデューサに駆
動電流を供給する電源コードと、を具備する超音波振動
子ユニットにおいて、前記制動容量性成分と前記容量性
成分との合成容量値を、超音波駆動本体内に設けられた
誘導性成分を相殺するような容量性成分値とし、トラン
スデューサを覆うカバー内部に容量性成分を配置したこ
とを特徴とする超音波振動子ユニット。
【0041】2.トランスデューサと容量性成分を1つ
のユニットとしたことを特徴とする第1項に記載の超音
波振動子ユニット。
【0042】3.トランスデューサは、その基部にフラ
ンジ状の固定部が形成され且つ振動振幅を拡大するホー
ンと、前記固定部とカバーとの間に弾性部材を介しつつ
固定部を支持固定する支持手段とを備えていることを特
徴とする第1項または第2項に記載の超音波振動子ユニ
ット。
【0043】4.前記弾性部材は防水性を保つ機能を備
えていることを特徴とする第3項に記載の超音波振動子
ユニット。
【0044】5.カバーの内部には、トランスデューサ
を囲う第1室と、電源コードが引き込まれる第2室とを
隔てる仕切り部材が設けられていることを特徴とする第
4項に記載の超音波振動子ユニット。
【0045】6.前記仕切り部材は、ホーンのフランジ
状の固定部が位置する振動の節部から1/4波長以上離
れた位置に設けられていることを特徴とする第5項に記
載の超音波振動子ユニット。
【0046】7.前記仕切り部材は、第1室と第2室と
に通じる空間を閉鎖する閉鎖部材と、閉鎖部材を保持す
る保持端面とを有していることを特徴とする第6項に記
載の超音波振動子ユニット。
【0047】8.閉鎖部材と保持端面との間に、第1室
と第2室との気密を確保する気密保持手段が設けられて
いることを特徴とする第7項に記載の超音波振動子ユニ
ット。
【0048】9.仕切り部材に、電源コードからの駆動
電流を第2室から第1室へ供給する電気的接続部を設け
たことを特徴とする第8項に記載の超音波振動子ユニッ
ト。
【0049】10.電気的接続部と仕切り部材との間で
気密を確保する気密保持手段を設けたことを特徴とする
第9項に記載の超音波振動子ユニット。
【0050】11.容量性成分をプラグ内部に配置した
ことを特徴とする第1項に記載の超音波振動子ユニッ
ト。
【0051】12.容量性成分を電源コードの一部に配
置したことを特徴とする第1項に記載の超音波振動子ユ
ニット。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波振
動子ユニットによれば、駆動電源装置のインダクタに対
して超音波振動子の制動コンデンサの容量サセプタンス
を相殺する調整を行なうことなく簡単に交換・修理を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る超音波振動ユニット
の斜視図である。
【図2】図1の超音波振動子ユニットのハンドピースの
側断面図である。
【図3】(a)は図2のA−A線に沿う断面図、(b)
は図2のB−B線に沿う断面図、(c)は図2のC−C
線に沿う断面図である。
【図4】図1の超音波振動子ユニットの概略的な電気回
路図である。
【図5】図1の超音波振動子ユニットの分解断面図であ
る。
【図6】超音波振動子ユニットのハンドピースの他の構
成に係る側断面図である。
【図7】図6のハンドピースから延びるプラグの側断面
図である。
【図8】(a)は超音波振動子の他の構成を示す斜視
図、(b)は(a)の超音波振動子のコードに設けられ
るケースの内部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1A,1B…超音波振動子ユニット 7A,7B…カバー 17A,17B…トランスデューサ 23A,23B…コンデンサ(容量性成分) 45A,45B…トランスデューサユニット C,C…制動コンデンサ(制動容量性成分)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制動容量性成分と、電極と、フランジ部
    とを有し、駆動電源装置に接続されてこの駆動電源装置
    から電流が供給されると駆動電流が超音波振動に変換さ
    れるトランスデューサと、 前記トランスデューサの前方に接続され、前記トランス
    デューサからの超音波振動を処置部に伝達するためのプ
    ローブと、 前記トランスデューサを収納可能で、前記トランスデュ
    ーサが収納されて前記フランジ部が固定された状態で前
    記トランスデューサの後方に所定の空間が設けられてい
    るとともに後端部に開口部が形成されたカバー部材と、 前記カバー部材の前記開口部から挿入され、前記カバー
    部材と前記トランスデューサとの間に形成された前記カ
    バー部材の内部の空間を介して前記トランスデューサの
    前記電極に接続可能な1対のケーブルと、 前記空間内に配置されるとともに、前記1対のケーブル
    間に設けられ、前記制動容量性成分との合成容量値が前
    記駆動電源装置の内部に設けられた誘導性成分によって
    相殺されるような容量値をもって前記トランスデューサ
    と並列に接続されて前記トランスデューサとともに1つ
    のユニットに形成される容量性成分とを具備することを
    特徴とする超音波振動子ユニット。
  2. 【請求項2】 前記カバーの内部は、前記駆動電源装置
    からの駆動電流を前記トランスデューサに供給するため
    の前記ケーブルが引き込まれる第1の室と、第1の室に
    対してシールされ且つ前記ユニットが配置されるように
    区画された第2の室とを備えていることを特徴とする請
    求項1に記載の超音波振動子ユニット。
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