JP2557238B2 - ジエン系ゴム組成物 - Google Patents

ジエン系ゴム組成物

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JP2557238B2
JP2557238B2 JP62284876A JP28487687A JP2557238B2 JP 2557238 B2 JP2557238 B2 JP 2557238B2 JP 62284876 A JP62284876 A JP 62284876A JP 28487687 A JP28487687 A JP 28487687A JP 2557238 B2 JP2557238 B2 JP 2557238B2
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Description

【発明の詳細な説明】 a. 産業上の利用分野 本発明は、破壊強度、耐摩耗性、反撥弾性に優れ、し
かも加工性に優れたランダムタイプのスチレン−ブタジ
エン共重合ゴムよりなるジエン系ゴム組成物に関する。
b. 従来の技術 従来から乳化重合法で得られるスチレン−ブタジエン
共重合体ゴム(E−SBR)は、湿潤路面における耐ウェ
ットキッド性に優れ、かつ耐摩耗性も良好なため、タイ
ヤのトレッド用ゴムとして広く使用されている。しかし
ながら、このE−SBRはエネルギーロスが大きく発熱し
易いため、大型タイヤあるいは低燃費を志向したタイヤ
用のゴムとしては不適当なものであった。
近年、これらの欠点を改良すべく、溶液重合法による
スチレン−ブタジエン共重合体ゴムが開発されてきてい
る。
一般に、炭化水素溶媒中で有機リチウム化合物重合開
始剤を用いて得られる共役ジエン集合体は、乳化重合法
によって得られたSBRよりも分子量分布が狭いため、加
工性、破壊強度および耐摩耗性といった物性が劣ってお
り、タイヤ用ゴムとして使用する場合に用途が制限され
た。
このため、近年、カップリング反応を含む未端変性に
代表される共重合体を変性することによって、SBRの諸
物性を改良することが提案されている。
例えば特開昭57−55912号には特定のハロゲン化金属
化合物による変性が、また特開昭59−117514号にはアミ
ノベンゾフェノンタイプの化合物で共重合体の末端を変
性する方法が、さらに特開昭61−268702号には環状尿素
化合物で変性する方法が提案されている。しかしなが
ら、これらの方法によって得られる変性はSBRは、いず
れも反撥弾性は良好であるが、E−SBR並の破壊強度お
よび耐摩耗性が得られず、また加工性も際立ったもので
はないことがわかった。
特開昭61−268710号では、有機リチウム化合物重合開
始剤を用いて得られるスチレン−ブタジエン共重合体の
加工性、物性を改良するため、分子量分布を広くしさら
に末端を変性することが試みられている。この方法によ
り加工性はかなりのレベルまで改良されている。しかし
ながら該方法では物性の低下をもたらす低分子量成分が
増えるため、反撥弾性、耐摩耗性が満足のいくレベルに
ならず、特にタイヤ用途などの高負荷条件で使用される
ゴム材料には適用するには限界があった。
こうした問題点を解決するため、有機リチウム化合物
重合開始剤を用いて得られるスチレン−ブタジエン共重
合体において、結合スチレンの組成分布に注目した検討
が行われている。
また、特開昭55−40712号では、スチレン−ブタジエ
ン共重合体の分子量分布に沿って結合スチレンの組成分
布を有したポリマーにて加工性、物性のバランスを改良
することが提案されている。しかし反撥弾性、耐摩耗
性、破壊強力の点で満足するレベルにない。
さらに特開昭57−102912号、同57−109817号、同57−
200439号では、異なったブタジエン部のミクロ構造およ
び異なった結合スチレン含量を有する二つ(または二つ
以上)のブロックよりなるブロックタイプのスチレン−
ブタジエン共重合ゴムによって物性および加工性を改良
することが提案されている。確かにこの方法により、耐
摩耗性と他の物性のバランスが改良されるが、昨今の特
にタイヤ用材料へ出されている厳しい要求特性を満足す
るまでには到っていない。
c. 発明が解決しようとする問題点 本発明者らはかかる状況に鑑み、加工性、物性の良好
なランダムタイプのスチレン−ブタジエン共重合体を得
るべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
d. 問題点を解決するための手段および方法 本発明の要旨は、リチウム系開始剤および/またはア
ルカリ土類金属系開始剤を用いてブタジエンおよびスチ
レンを共重合したのち、活性重合体末端を末端変性剤で
変性して得られる (i)結合スチレン含量が5〜50重量%、 (ii)ブタジエン部のビニル結合含量が30%以下、 (iii)スチレン単位が1個のスチレン単連鎖が全結合
スチレンの40重量%未満であり、かつスチレン単位が8
個以上連なったスチレン長連鎖が全結合スチレンの10重
量%以下で、かつ (iv)ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が20〜200、であ
るスチレン−ブタジエン共重合体(A)20〜90重量%
と、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジ
エン共重合ゴム(ただしスチレン−ブタジエン共重合体
(A)を除く)、ポリブタジエンゴムから選ばれた一種
以上のジエン系ゴム(B)80〜10重量%を含有するジエ
ン系ゴム組成物にある。
本発明のスチレン−ブタジエン共重合(A)は、炭化
水素溶媒中で有機リチウム系開始剤または有機アルカリ
土類金属系開始剤を用いてスチレンとブタジエンを共重
合したのち、重合活性末端を変性することにより得られ
る。
スチレン−ブタジエン共重合ゴム中の結合スチレン含
有量は、5%〜50重量%、好ましくは10〜45重量%であ
る。結合スチレンが5重量%未満では破壊強力が劣り、
目的とするゴム組成物を得ることができない。結合スチ
レンが50重量%を越えると、耐摩耗性、反撥弾性が劣り
好ましくない。
ブタジエン部のビニル含量は30%以下、好ましくは15
〜27%の範囲である。30%を越えると耐摩耗性が劣り好
ましくない。
本発明のスチレン−ブタジエン共重合体は、スチレン
単位が1個の単連鎖は40重量%未満、好ましくは35重量
%以下であり、かつスチレン単位が8個以上連なったス
チレン長連鎖が全結合スチレンの10重量%以下、好まし
くは5重量%以下である。スチレン単連鎖が40重量%以
上では耐摩耗性が劣り、またスチレン長連鎖が10重量%
越えると反撥弾性、耐摩耗性が劣る。スチレン−ブタジ
エン共重合ゴムのスチレン連鎖分布は、共重合ゴムをオ
ゾンによって分解したのちゲルパーミエーションクロマ
トグラムによって分析される。(田中ら、高分子学会予
稿集29(9)2055ページ) 本発明のスチレン−ブタジエン共重合ゴムの分子量は
ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が20〜200である。ムー
ニー粘度が20未満であると耐摩耗性、反撥弾性が劣り、
また100を越えると加工性が劣る。
本発明のスチレン−ブタジエン共重合体は、有機リチ
ウム系開始剤または有機アルカリ土類金属系開始剤を用
いてスチレンとブタジエンを共重合し、活性重合体末端
を末端変性剤で変性することによって得られる。有機ア
ルカリ土類金属系開始剤としてはバリウム、ストロンチ
ウム、カルシウムの有機金属化合物がある。これらは通
常リチウム、ベリリウム、マグネシウム、亜鉛、ホウ
素、アルミニウム、カドミウムなどの有機金属化合物と
組合せて用いることができる。
本発明に使用される有機リチウム重合開始剤のうち代
表的なものを挙げると次の通りである。
エチルリチウム、プロピルリチウム、n−ブチルリチ
ウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムな
どのアルキルリチウム;フェニルリチウム、トリルリチ
ウムなどのアリルリチウム;ビニルリチウム、プロペニ
ルリチウムなどのアルケニルリチウム;テトラメチレン
ジリチウム、ペンタメチレンジリチウム、ヘキサメチレ
ンジリチウム、デカメチレンジリチウムなどのアルキレ
ンジリチウム;1,3−ジリチオベンゼン、1,4−ジリチオ
ベンゼンなどのアリレンジリチウム;1,3,5−トリリチオ
シクロヘキサン、1,2,5−トリリチオナフタレン、1,3,
5,8−テトラリチオデカン、1,2,3,5−テトラリチオ−4
−ヘキシル−アントラセンなどを用いることができる。
これらのうち好ましいものとしては、n−ブチルリチウ
ム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムおよ
びテトラメチレンジリチウムであり、特に好ましいもの
としてはn−ブチルリチウムである。
有機リチウム重合開始剤の使用量は、反応操作におけ
る所定の重合速度および生成重合体の分子量によって決
定されるが、通常、単量体100g当たりリチウム原子とし
て0.02〜5ミリグラム原子程度、好適には0.05〜2ミリ
グラム原子量を用いることができる。
本発明のより好ましい態様としては、有機リチウム化
合物および特定の有機金属カリウウからなる共触媒を使
用する。この触媒を使用することによって、本発明方法
は、最適の性質を有する共重合体を製造するための重合
反応の制御が可能となる。
ここで用いる有機金属カリウムとしてはドデシルベン
ゼンスルホン酸カリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、テトラデシルベンセンスルホン酸カリウ
ム、ヘキサデシルベンゼンスルホン酸カリウム、オクタ
デシルスルホン酸カリウムなど特公昭54−44315号に記
載のアルキルベンゼンスルホン酸カリウムなどの化合物
があるが、特にこれらの化合物にメチルアルコール、n
−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、ヘキシル
アルコール、2−エチルヘキシルアルコール、n−オク
チルアルコール、ラウリルアルコールなどの脂肪族アル
コールや各種フェノール性アルコール誘導体およびブチ
ルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、ジヘキシル
アミン、オクチルアミン、ジオクチルアミン、ベンジル
アミン、ジベンジルアミン、アニリンなどの各種第一級
アミンまたは第二級アミン、ブチルメルカプタン、オク
チルメルカプタン、ドデシルメルカプタンなどのチオア
ルコール類、オクチル酸、ステアリン酸、ヘキサン酸な
どの有機カルボン酸および有機亜リン酸、有機スルホン
酸の一種以上を有機金属カリウム1モル当り0.1モル〜
5モル、好適には0.5モル〜1モル混合して用いるとよ
り好ましい物性が得られる。
有機金属カリウムはリチウム1グラム原子当量当り0.
01〜0.5モル用いることができる。
重合溶媒としてはシクロヘキサン、メチルシクロペン
タン、シクロオタンなどの脂環族炭化水素、プロパン、
ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デ
カンなどの脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、エチ
ルベンゼンなどの芳香族炭化水素が用いられる。これら
炭化水素は二種以上を混合して用いてもよい。これら炭
化水素の中で脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素が重合溶
媒として好ましい。この炭化水素溶媒は、単量体1重量
部に対して0.5〜20重量部の範囲で用いられる。
本発明のスチレン−ブタジエン共重合体(A)を得る
ための重合反応は、バッチ重合方式、連続重合方式のい
ずれの形式によっても行うことができる。
重合温度は0℃〜130℃の範囲が用いられる。
また等温重合、昇温重合、あるいは断熱重合のいずれ
の重合形式によっても行うことができる。
さらにまた、重合時に反応容器内にゲルが生成するの
を防止するため、1,2−ブタジエンなどのアレン化合物
を添加することもできる。重合がほぼ100%に到達した
のち、末端変性剤を加えて変性する。
本発明で重合体の末端を変性するために使用する末端
変性剤としては、ジビニルベンゼン、ジイソプロペニル
ベンゼンなどのアルケニル芳香族化合物、四塩化スズ、
ジブチルスズジクロライド、トリブチルスズクロライ
ド、トリフェニルスズクロライドなどのハロゲン化スズ
化合物、スズのカルボン酸塩、四塩化ケイ素、ブチルト
ルクロロケイ素、メチルトリクロロケイ素などのハロゲ
ン化ケイ素化合物、フェニルイソシアナート、2,4−ト
リレンジイソシアナート、2,6−トリレンジイソシアナ
ート、ジフェニルメタンジイソシアナート、ポリメリッ
クタイプのジフェニルメタンジイソシアナート、イソホ
ロンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナー
トなどのイソシアナート化合物、N,N′−ジメチルアミ
ンベンゾフェノン、N,N′−ジエチルアミノベンゾフェ
ノン、N−ジメチルアミノベンズアルデヒド、N−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド、N−ジメチルアミノベン
ゾイルクロライド、N−ジメチルアミノ安息香酸のメチ
ルエステル、p−ジエチルアミノスチレン、P−ジメチ
ルアミノスチレン、p−ジメチルアミノメチルスチレ
ン、1−(N−ジメチルアミン)−4−クロロベンゼン
などのジアルキルアミン置換芳香族化合物、4−ビニル
ピリジン、2−ビニルピリジン、ビス(2−ピリジル)
ケトン、ビス(4−ピリジル)ケトンなどの芳香族複素
窒素含有化合物、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノ
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどの環状
の尿素化合物が挙げられる。これらから1種または2種
以上を選んで、これを重合系中に添加して活性な重合体
末端を変性する。
この末端変性剤と、スチレン−ブタジエン共重合体の
結合様式は特に限定されないが、末端変性剤がスチレン
−ブタジエン共重合体分子中のジエンモノマー部と結合
していることが特に好ましい。そのためには、変性剤添
加前に少量のジエンモノマーを重合系内に添加し、これ
をスチレン−ブタジエン共重合体の末端に結合させたの
ち、上記変性剤を添加して結合させることもできる。
本発明の方法で得られたスチレン−ブタジエン共重合
体を含有した重合反応溶液は、通常の溶液重合法で用い
られる方法、例えば溶液状態で安定剤などを添加したの
ち、必要に応じてナフテンオイルや高芳香族オイルある
いは軟化剤、または液状ポリマーを添加し、直接乾燥法
やスチームストリッピング法によってゴムと溶剤を分離
して洗浄し、乾燥して、目的のスチレン−ブタジエン共
重合体を得ることができる。
本発明のスチレン−ブタジエン共重合体は、天然ゴ
ム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合
体ゴム(但しスチレン−ブタジエン共重合体(A)を除
く)およびポリブタジエンゴムから選ばれた1種以上の
ジエン系ゴム(B)と(A)/(B)=20/80〜90/10の
ブレンドして用いる。(A)成分含量が20〜90重量%を
外れると好ましい物性が得られない。カーボンブラック
またはシリカなどの補強剤および各種配合剤と、ロー
ル、バンバリーミキサーによって混練りしたのち、硫
黄、加硫促進剤などを添加して加硫し、トレッド、サイ
ドウォール、カーカスなどのタイヤ用ゴムをはじめ、ベ
ルト、防振ゴム、その他の工業用品に用いられる。
e. 実施例 以下、実施例によって本発明をさらに詳しく説明する
が、これらの実施例は本発明の範囲を制御するものでは
ない。
実施例1〜16、比較例1〜8 (ポリマーA) 脱水、脱気したシクロヘキサン2000g、1,3−ブタジエ
ン350g、スチレン150g、テトラヒドロフラン0.2g、ドデ
シルベンゼンスルホン酸カリウムと2−エチルヘキシル
アルコールの1/0.5モル比の錯体をカリウム化合物で0.4
ミリモル、n−ブチルリチウム5ミリモルを加え、50〜
100℃の上昇温度下で重合を行なった。重合が終了した
のち、四塩化スズ0.75ミリモルを加えてカップリング反
応を行なった。次いでスチームストリッピングにより重
合体から溶剤を分離し、110℃の熱ロールで乾燥するこ
とにより、試料を得た。
得られたスチレン−ブタジエン共重合体の物性の分析
結果を表−1に示す。
(ポリマーB) ポリマーAと同一の条件でスチレン−ブタジエン共重
合体を重合したのち、この共重合体にポリメリックタイ
プのジフェニルメタンジイソシアナート4ミリモルを添
加してカップリング反応を行なった。そののち、2−エ
チルヘキシルアルコール6ミリモルを添加し、常法にて
脱溶乾燥を行なってポリマーBを得た。
得られたポリマーBの物性の分析結果を表−1に示
す。
(ポリマーC) テトラヒドロフランを1g用いる以外はポリマーAと同
一の処方でポリマーCを得た。
得られたポリマーCの物性の分析結果を表−1に示
す。
(ポリマーD) リボン型撹拌機を有する内容積10の第1の槽型反応
器に、1,2−ブタジエン150ppmを含む1,3−ブタジエン1.
95kg/hr、スチレン0.75kg/hr、シクロヘキサン13.5kg/h
r、n−ブチルリチウムをモノマー100g当り1.25ミリモ
ル、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム/t−ブタノー
ル=1/0.5の混合モル比の混合物をモノマー100g当りカ
リウム化合物として0.08ミリモル連続的に供給し、90℃
で連続的に重合を行なった。
第1の反応器の出口において(重合転化率96%)、四
塩化スズをn−ブチルリチウム1モルに対して0.15モル
添加し、第2の反応器にてカップリング反応を行なっ
た。得られた重合反応溶液を常法にて脱溶、乾燥してポ
リマーDを得た。
得られたポリマーDの物性の分析結果を表−1に示
す。
(ポリマーE) ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム/ジオクチルア
ミン=1/1の混合モル比の混合物を使用する以外は、ポ
リマーAと同一の処方でポリマーEを得た。
得られたポリマーEの物性の分析結果を表−1に示
す。
(ポリマーF) n−ブチルリチウムを3.5ミリモル、四塩化ケイ素を
0.5ミリモル用いる以外はポリマーAと同一の方法で重
合、カップリング反応を行なった。重合溶液に高芳香族
オイル(JSR AROMA)を37.5PHR加えてポリマーFを得
た。
得られたポリマーFの物性の分析結果を表−1に示
す。
(ポリマーG) ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム/2−エチルヘキ
シルアルコール=1/0.05の混合モル比の混合物をK化合
物として0.03ミリモル使用する以外はポリマーAと同一
の処方でポリマーGを得た。
得られたポリマーGの物性の分析結果を表−1に示
す。
(ポリマーH) n−ブチルリチウム3.5ミリモル、ドデシルベンゼン
スルホン酸カリウム/2−エチルヘキシルアルコール=1/
0.5の混合モル比の混合物をカリウム化合物として0.025
ミリモル使用する以外は、ポリマーFと同一の処方で油
展ポリマーHを得た。
得られたポリマーHの物性の分析結果を表−1に示
す。
(ポリマーI) 5の反応容器に、シクロヘキサン2000g、テトラヒ
ドロフラン0.2g、n−ブチルリチウム5ミリモルを加
え、80℃の一定温度にコントロールしながら、スチレン
150g、1,3−ブタジエン350gの混合物を90分間で連続的
に反応器に加えて重合を行なった。反応終了後、20分熟
成し、四塩化スズ0.75ミリモルを添加した。常法により
脱溶乾燥を行なってポリマーIを得た。
得られたポリマーIの物性の分析結果を表−1に示
す。
(ポリマーJ) 1,2−ブタジエンを150ppm含む1,3−ブタジエンを使用
する以外は、ポリマーAと同一の処方でポリマーJを得
た。得られたポリマーJに表−2に示す配合処方にした
がって各種添加剤を添加したのち、250ccプラストミル
にて混練し、150℃で40分プレス加硫を行なった。
得られたポリマーJの物性の分析結果を表−1に示
す。
(ポリマーンK) ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムと2−エチルヘ
キサン酸を1/0.5のモル比で混合された化合物を用いる
以外はポリマーAと同一の方法でポリマーKを得た。
(ポリマーL) ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムとドデシルベン
ゼンスルホン酸を1/0.5のモル比で混合された化合物を
用いる以外はポリマーAと同一の方法でポリマーLを得
た。
(ポリマーM) ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムとオクチルアル
コールを1/0.5のモル比で混合された化合物を用いる以
外はポリマーAと同一の方法でポリマーMを得た。
(ポリマーN) ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムとオクチルアミ
ンを1/0.5のモル比で混合された化合物を用いる以外は
ポリマーAと同一の方法でポリマーNを得た。
(ポリマーO) ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムを0.4ミリモ
ル、テトラヒドロフランを1.75g、n−ブチルリチウム
を3.5ミリモル用いてポリマーAと同一の方法でポリマ
ーOを得た。
(ポリマーP) カップリング反応にトリフェニルスズクロライドを3
ミリモル用いる以外はポリマーAと同一の方法でポリマ
ーPを得た。
(ポリマーQ) カップリング反応にトリフェノキシメチルケイ素5ミ
リモル用いる以外はポリマーAと同一の方法でポリマー
Qを得た。
(ポリマーR) ポリマーOの処方で重合を実施しカップリング反応に
トリフェノキシメチルケイ素を3.5ミリモル用いた。
(ポリマーS) 脱水、脱気したシクロヘキサン2000g、1,3−ブタジエ
ン150g、スチレン150g、テトラヒドロフラン0.2g、ドデ
シルベンゼンスルホン酸カリウムと2−エチルヘキシル
アルコールの1/0.5モル比の錯体をカリウム化合物で0.3
ミリモル、n−ブチルリチウム4ミリモルを加え、50〜
80℃の上昇温度下で重合を行なった。30分後コンバージ
ョンが99%以上に達した。新たに、1,3−ブタジエンを2
00g添加し、80〜100℃の温度下で重合を行なった。重合
が終了した後、四塩化スズを0.7ミリモル加えてカップ
リング反応を行なった。ポリマー100部に対しナフテン
系オイル(フッコールFLEX # 2050 N)を15部(PHR)
加え、常法にて脱溶乾燥を行なってポリマーSを得た。
(ポリマーT) ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムを使わない以外
はポリマーSに準じて、ポリマーSと同一のビニル、Bd
STを有したブロックタイプのSBRにナフテン系オイルを1
5PHR添加し、常法にて脱溶乾燥を行なってポリマーTを
得た。
(ポリマーU) 脱水、脱気したシクロヘキサン2000g、1,3−ブタジエ
ン440g、スチレン50g、テトラヒドロフラン0.2g、ドデ
シルベンゼンスルホン酸カリウムと2−エチルヘキシル
アルコールの1/0.5モル比の錯体カリウム化合物で0.3ミ
リモル、n−ブチルリチウムを3.9ミリモル加え、50〜8
0℃の上昇温度下で重合を行なった。40分後にコンバー
ジョンが99%以上に達した。新たに、1,3−ブタジエン
を10g添加し、80〜90℃の温度下で更に重合を行なっ
た。重合が終了した後、四塩化スズを0.6ミリモル加え
てカップリング反応を行なった。ポリマー100部に対し
てナフテン系オイル(フッコールFLEX # 2050 N)を3
7.5部(PHR)加え、常法にて脱溶乾燥を行なってポリマ
ーUを得た。
(ポリマーV) カップリング剤として四塩化ケイ素を0.6ミリモル加
えてカップリングする以外は、ポリマーUと同一の方法
でポリマーVを得た。
(ポリマーW) ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムを使ない以外
は、ポリマーUに準じて、ポリマーUと同一のビニル、
BdSTを有した油展SBRのポリマーWを得た。
表−2 配合処方 重量部 ポリマー 100 HAFカーボン 50 ステアリン酸 2 亜 鉛 華 3 老化防止剤 810NA*1 1 促 進 剤 CZ*2 0.6 M*3 0.6 D*4 0.4 イ オ ウ 1.5 *1:N−フェニル−N′−イソプロピル−p−フェニレ
ンジアミン *2:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフ
ェンアミド *3:2−メルカプトベンゾチアゾール *4:1,3−ジフェニルグアニジン 以上の通りに得られたポリマーA〜Wの加工性、物性
の評価結果を表−3に示す。
なお、配合処方は、ポリマーA〜Tについては表−2
に示す処方で行ない、ポリマーU〜Wについては同表中
ポリマー100重量部を油展ポリマー137.5重量部に、HAF
カーボン50重量部を同70重量部に各々変えた処方にて行
なった。
その結果、実施例1〜16の組成物は、比較例1〜8の
組成物と比較し、その加工性−物性のバランスが良好で
あることがわかる。
また油展ポリマーである実施例6の共重合体も比較例
3の共重合体に比べて、物性、特に耐摩耗性および反撥
弾性が優れている。
またシリカ配合物である実施例−13は、比較例−5に
比べて耐摩耗性で特に優れている。
f. 発明の効果 本発明のゴム組成物は破壊強力、耐摩耗性および反撥
弾性に優れ、しかも加工性が優れており、この特性を生
かしてタイヤのトレッド、サイドウォール、サーカス部
などの各部位に好適に用いることができ、またベルト、
防振ゴム、その他の工業用品に用いるゴムとして適す
る。
フロントページの続き (72)発明者 榊原 満彦 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (72)発明者 大嶋 昇 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (72)発明者 毛利 浩 東京都小平市小川東町3―4―8―205 (72)発明者 濱田 達郎 東京都東村山市秋津町1―13―3 (56)参考文献 特開 昭62−161844(JP,A) 特開 昭59−197443(JP,A) 特開 昭62−43439(JP,A) 特開 昭57−70136(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウム系開始剤および/またはアルカリ
    土類金属系開始剤を用いてブタジエンおよびスチレンを
    共重合したのち、活性重合体末端を末端変性剤で変性し
    て得られる (i)結合スチレン含量が5〜50重量%、 (ii)ブタジエン部のビニル結合含量が30%以下、 (iii)スチレン単位が1個のスチレン単連鎖が全結合
    スチレンの40重量%未満であり、かつスチレン単位が8
    個以上連なったスチレン長連鎖が全結合スチレンの10重
    量%以下で、かつ (iv)ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が20〜200、であ
    るスチレン−ブタジエン共重合体(A)20〜90重量%
    と、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジ
    エン共重合ゴム(ただしスチレン−ブタジエン共重合体
    (A)を除く)、ポリブタジエンゴムから選ばれた一種
    以上のジエン系ゴム(B)80〜10重量%を含有するジエ
    ン系ゴム組成物。
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