JPH07110911B2 - ブタジエン系ゴム組成物 - Google Patents
ブタジエン系ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH07110911B2 JPH07110911B2 JP62286554A JP28655487A JPH07110911B2 JP H07110911 B2 JPH07110911 B2 JP H07110911B2 JP 62286554 A JP62286554 A JP 62286554A JP 28655487 A JP28655487 A JP 28655487A JP H07110911 B2 JPH07110911 B2 JP H07110911B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- styrene
- rubber
- weight
- butadiene
- butadiene copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は低燃費性を維持し、耐摩耗性、引裂き強度に優
れた特定のスチレン結合様式を持つスチレン−ブタジエ
ン共重合ゴムよりなるジエン系ゴム組成物に関する。
れた特定のスチレン結合様式を持つスチレン−ブタジエ
ン共重合ゴムよりなるジエン系ゴム組成物に関する。
b.従来の技術 従来から乳化重合法で得られるスチレン−ブタジエン共
重合体ゴム(E−SBR)は、湿潤路面における耐ウェッ
トスキッド性に優れかつ耐摩耗性も良好なため、タイヤ
のトレッド用ゴムとして広く使用されている。しかしな
がら、このE−SBRはエネルギーロスが大きく発熱し易
いため、大型タイヤあるいは低燃費性を志向したタイヤ
用のゴムとしては不適当なものであった。
重合体ゴム(E−SBR)は、湿潤路面における耐ウェッ
トスキッド性に優れかつ耐摩耗性も良好なため、タイヤ
のトレッド用ゴムとして広く使用されている。しかしな
がら、このE−SBRはエネルギーロスが大きく発熱し易
いため、大型タイヤあるいは低燃費性を志向したタイヤ
用のゴムとしては不適当なものであった。
近年これらの欠点を改良すべく、溶液重合法にてスチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴムが開発されてきている。
ン−ブタジエン共重合体ゴムが開発されてきている。
溶液重合法にて得られたスチレン−ブタジエン共重合体
ゴム(S−SBR)は、E−SBRに比べ、乳化剤などの非ゴ
ム分を含まず、また低分子量成分も一定程度少なくする
ことができるため、燃費性は改良されるが、耐摩耗性、
引裂き強度は、E−SBRより劣り、タイヤ用として使用
するには限界があった。このため、近年、カップリング
反応を含む末端変性に代表される共重合体を変性するこ
とによって、SBRの諸物性を改良することが提案されて
いる。
ゴム(S−SBR)は、E−SBRに比べ、乳化剤などの非ゴ
ム分を含まず、また低分子量成分も一定程度少なくする
ことができるため、燃費性は改良されるが、耐摩耗性、
引裂き強度は、E−SBRより劣り、タイヤ用として使用
するには限界があった。このため、近年、カップリング
反応を含む末端変性に代表される共重合体を変性するこ
とによって、SBRの諸物性を改良することが提案されて
いる。
例えば、特開昭57-55912号には、特定のハロゲン化金属
化合物による変性が、また特開昭59-117514号にはアミ
ノベンゾフェノンタイプの化合物で共重合体の末端を変
性する方法が、さらち特開昭61-268702号には環状尿素
化合物で変性する方法が提案されている。しかしながら
これらの方法によって得られる変性SBRは、いずれも反
撥弾性は良好であるがE−SBR並の耐摩耗性、引裂き強
度が得られず、また加工性も際立ったものではないこと
がわかった。
化合物による変性が、また特開昭59-117514号にはアミ
ノベンゾフェノンタイプの化合物で共重合体の末端を変
性する方法が、さらち特開昭61-268702号には環状尿素
化合物で変性する方法が提案されている。しかしながら
これらの方法によって得られる変性SBRは、いずれも反
撥弾性は良好であるがE−SBR並の耐摩耗性、引裂き強
度が得られず、また加工性も際立ったものではないこと
がわかった。
特開昭61-268710においては、有機リチウム化合物重合
開始剤を用いて得られるスチレン−ブタジエン共重合体
の加工性、物性を改良するため、分子量分布を広くしさ
らに末端を変性することが試みられている。しかしなが
らこの方法で得られた共重合体も、耐摩耗性、引裂き強
度が劣りタイヤ用途として使用するには限界があった。
開始剤を用いて得られるスチレン−ブタジエン共重合体
の加工性、物性を改良するため、分子量分布を広くしさ
らに末端を変性することが試みられている。しかしなが
らこの方法で得られた共重合体も、耐摩耗性、引裂き強
度が劣りタイヤ用途として使用するには限界があった。
溶液重合法で得られるSBRのかかる問題点を解決するた
め、有機リチウム化合物重合開始剤を用いて得られるス
チレン−ブタジエン共重合体にて、結合スチレンの組成
分布に注目した検討が行なわれている。特開昭55-40712
号ではSBRの分子量分布に沿って結合スチレンの組成分
布を有したポリマーにて加工性、物性のバランスを改良
することが提案されている。しかし耐摩耗性、引裂強度
の点で満足するレベルにない。
め、有機リチウム化合物重合開始剤を用いて得られるス
チレン−ブタジエン共重合体にて、結合スチレンの組成
分布に注目した検討が行なわれている。特開昭55-40712
号ではSBRの分子量分布に沿って結合スチレンの組成分
布を有したポリマーにて加工性、物性のバランスを改良
することが提案されている。しかし耐摩耗性、引裂強度
の点で満足するレベルにない。
特開昭57-102912号、同57-109817号、同57-200439号で
は異なったブタジエン部のミクロ構造、および異なった
結合スチレン含量を有する二つのブロック(または二つ
以上)よりなるブロックタイプのスチレン−ブタジエン
共重合体ゴムにて、物性、加工性が改良されることが提
案されている。確かに耐摩耗性はよくなっているが、引
裂き強度が劣りタイヤ用材料としては今一歩不満足であ
る。
は異なったブタジエン部のミクロ構造、および異なった
結合スチレン含量を有する二つのブロック(または二つ
以上)よりなるブロックタイプのスチレン−ブタジエン
共重合体ゴムにて、物性、加工性が改良されることが提
案されている。確かに耐摩耗性はよくなっているが、引
裂き強度が劣りタイヤ用材料としては今一歩不満足であ
る。
c.発明が解決しようとする問題点 本発明者らはかかる状況に鑑み、加工性、物性、とくに
S−SBRで劣っている耐摩耗性、引裂強度の優れたスチ
レン−ブタジエン共重合体を得るべく鋭意研究した結
果、本発明に到った。
S−SBRで劣っている耐摩耗性、引裂強度の優れたスチ
レン−ブタジエン共重合体を得るべく鋭意研究した結
果、本発明に到った。
d.問題点を解決するための手段 すなわち、本発明の要旨は、リチウム系開始剤によりス
チレンとブタジエンを共重合して得られ i) 結合スチレンが5〜50重量%、 ii) ブタジエン部のビニル含量が25%以下、 iii) スチレン単位が1個の単連鎖が全結合スチレン
の40重量%未満であり、かつスチレン単位が8個以上連
なったスチレン長連鎖が全結合スチレンの10重量%以
下、かつ iv) ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が20〜200であるス
チレン−ブタジエン共重合体(A)を全ゴム中に20〜90
重量%含み、他のジエン系ゴム(B)として天然ゴム、
ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム
(ただしスチレン−ブタジエン共重合体(A)を除
く)、ポリブタジエンゴムの中から選ばれた一種以上を
80〜10重量%含むジエン系ゴム組成物にある。
チレンとブタジエンを共重合して得られ i) 結合スチレンが5〜50重量%、 ii) ブタジエン部のビニル含量が25%以下、 iii) スチレン単位が1個の単連鎖が全結合スチレン
の40重量%未満であり、かつスチレン単位が8個以上連
なったスチレン長連鎖が全結合スチレンの10重量%以
下、かつ iv) ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が20〜200であるス
チレン−ブタジエン共重合体(A)を全ゴム中に20〜90
重量%含み、他のジエン系ゴム(B)として天然ゴム、
ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム
(ただしスチレン−ブタジエン共重合体(A)を除
く)、ポリブタジエンゴムの中から選ばれた一種以上を
80〜10重量%含むジエン系ゴム組成物にある。
本発明の共重合体(A)は、リチウム系重合開始剤を用
いてスチレンとブタジエンを共重合して得られるが、よ
り好ましい態様としては、有機リチウム化合物および特
定の有機金属カリウムからなる共触媒を使用するもので
ある。この共触媒を使用することによって、本発明方法
は最適の性質を有する共重合体を製造するための重合反
応の制御が可能となる。
いてスチレンとブタジエンを共重合して得られるが、よ
り好ましい態様としては、有機リチウム化合物および特
定の有機金属カリウムからなる共触媒を使用するもので
ある。この共触媒を使用することによって、本発明方法
は最適の性質を有する共重合体を製造するための重合反
応の制御が可能となる。
本発明のスチレン−ブタジエン共重合体(A)中の結合
スチレン含有量は、5〜50重量%好ましくは10〜45重量
%である。結合スチレンが5重量%未満では破壊強力引
裂強力が劣り目的とするゴム組成物を得ることができな
い。結合スチレンが50重量%を越えると耐摩耗性、反撥
弾性が劣り好ましくない。
スチレン含有量は、5〜50重量%好ましくは10〜45重量
%である。結合スチレンが5重量%未満では破壊強力引
裂強力が劣り目的とするゴム組成物を得ることができな
い。結合スチレンが50重量%を越えると耐摩耗性、反撥
弾性が劣り好ましくない。
ブタジエン部のビニル含量は25%以下好ましくは15〜23
%の範囲である。25%を越えると耐摩耗性、引裂強度が
劣って来るため好ましくない。
%の範囲である。25%を越えると耐摩耗性、引裂強度が
劣って来るため好ましくない。
本発明の優れた耐摩耗性、引裂強度を有するゴム組成物
を得るためには、スチレン−ブタジエン共重合体(A)
中の結合スチレンの連鎖を一定の範囲にすることが重要
である。上記SBR(A)中のスチレンの連鎖分布は試料
をオゾンによって分解した後、ゲルパーミエーションク
ロマトグラムによって分析される(田中ら、Rubber Che
mistry and Technology Vol 59,No1,16〜26(198
6))。
を得るためには、スチレン−ブタジエン共重合体(A)
中の結合スチレンの連鎖を一定の範囲にすることが重要
である。上記SBR(A)中のスチレンの連鎖分布は試料
をオゾンによって分解した後、ゲルパーミエーションク
ロマトグラムによって分析される(田中ら、Rubber Che
mistry and Technology Vol 59,No1,16〜26(198
6))。
スチレン−ブタジエン共重合体(A)のスチレン単位が
1個の単連鎖は40%未満好ましくは35%以下であり、か
つスチレン単位が8個以上連なってスチレン長連鎖が全
結合スチレンの10重量%以下好ましくは5重量%以下で
ある。スチレン単連鎖が40%以上では耐摩耗性、引裂強
度が劣り、またスチレン長連鎖が10%を越えると耐摩耗
性、反撥弾性が劣り、タイヤ用途として使用するには好
ましくない。
1個の単連鎖は40%未満好ましくは35%以下であり、か
つスチレン単位が8個以上連なってスチレン長連鎖が全
結合スチレンの10重量%以下好ましくは5重量%以下で
ある。スチレン単連鎖が40%以上では耐摩耗性、引裂強
度が劣り、またスチレン長連鎖が10%を越えると耐摩耗
性、反撥弾性が劣り、タイヤ用途として使用するには好
ましくない。
本発明の共重合体(A)の分子量はムーニー粘度(ML
1+4,100℃)が20〜200である。ムーニー粘度が20未満で
あると耐摩耗性、反撥弾性が劣り、また200を越えると
加工性が劣り、通常の加工機では加工するのが困難で好
ましくない。
1+4,100℃)が20〜200である。ムーニー粘度が20未満で
あると耐摩耗性、反撥弾性が劣り、また200を越えると
加工性が劣り、通常の加工機では加工するのが困難で好
ましくない。
本発明のスチレン−ブタジエン共重合体(A)は、他の
ジエン系ゴム(B)すなわち天然ゴム、ポリイソプレン
ゴム、(A)を除くSBR、S−SBR、ポリブタジエンゴム
とブレンドして用いる。
ジエン系ゴム(B)すなわち天然ゴム、ポリイソプレン
ゴム、(A)を除くSBR、S−SBR、ポリブタジエンゴム
とブレンドして用いる。
ジエン系ゴム組成物100重量部に対して、スチレン−ブ
タジエン共重合体(A)は20〜90重量部、天然ゴム、ポ
リイソプレンゴム、(A)を除くSBR、ポリブタジエン
ゴムのうちの一種以上のジエン系ゴム(B)は、80〜10
重量部用いる。ポリブタジエンは40重量部以下の範囲で
用いるのが好ましい。
タジエン共重合体(A)は20〜90重量部、天然ゴム、ポ
リイソプレンゴム、(A)を除くSBR、ポリブタジエン
ゴムのうちの一種以上のジエン系ゴム(B)は、80〜10
重量部用いる。ポリブタジエンは40重量部以下の範囲で
用いるのが好ましい。
本発明のスチレン−ブタジエン共重合体(A)が20重量
部未満ではグリップ力、低燃費性を維持しつつ、良好な
耐摩耗性、引裂き強度を得ることができない。90重量部
を越えると耐寒性、グリップ力、耐摩耗性、破壊強度と
いった諸物性のバランスが劣ってくるので、他のジエン
ゴム(B)を少なくとも10重量部はブレンドすることが
必要である。
部未満ではグリップ力、低燃費性を維持しつつ、良好な
耐摩耗性、引裂き強度を得ることができない。90重量部
を越えると耐寒性、グリップ力、耐摩耗性、破壊強度と
いった諸物性のバランスが劣ってくるので、他のジエン
ゴム(B)を少なくとも10重量部はブレンドすることが
必要である。
天然ゴム、ポリイソプレンゴム、乳化重合によるSBR
は、該ゴム組成物の破壊強度、加工性を改良するために
使用される。これらのジエンゴムはその使用量が多過ぎ
ても少な過ぎても目的とする物性を得ることができな
い。ポリブタジエンゴムはガラス転移温度が低く耐摩耗
性、低温特性が優れており、これらの改良のため用いら
れる。しかし使用量が増えると、加工性破壊強度か低下
するので40重量%までに限られる。
は、該ゴム組成物の破壊強度、加工性を改良するために
使用される。これらのジエンゴムはその使用量が多過ぎ
ても少な過ぎても目的とする物性を得ることができな
い。ポリブタジエンゴムはガラス転移温度が低く耐摩耗
性、低温特性が優れており、これらの改良のため用いら
れる。しかし使用量が増えると、加工性破壊強度か低下
するので40重量%までに限られる。
本発明に使用される有機リチウム重合開始剤のうち代表
的なものを挙げること次の通りである。
的なものを挙げること次の通りである。
エチルリチウム、プロピルリチウム、n−ブチルリチウ
ム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムなど
のアルキルリチウム;フェニルリチウム、トリルリチウ
ムなどのアリルリチウム;ビニルリチウム、プロペニル
リチウムなどのアルケニルリチウム;テトラメチレンジ
リチウム、ペンタメチレンジリチウム、ヘキサメチレン
ジリチウム、デカメチレンジリチウムなどのアルキレン
ジリチウムである。
ム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムなど
のアルキルリチウム;フェニルリチウム、トリルリチウ
ムなどのアリルリチウム;ビニルリチウム、プロペニル
リチウムなどのアルケニルリチウム;テトラメチレンジ
リチウム、ペンタメチレンジリチウム、ヘキサメチレン
ジリチウム、デカメチレンジリチウムなどのアルキレン
ジリチウムである。
また、有機リチウムと共触媒として使用する有機金属カ
リウムとしてはドデシルベンゼンスルホン酸カリウム、
テトラデシルベンゼンスルホン酸カリウム、ヘキサデシ
ルベンゼンスルホン酸カリウム、オクタデシルスルホン
酸カリウムなど特公昭54-44315号に記載の化合物があ
る。
リウムとしてはドデシルベンゼンスルホン酸カリウム、
テトラデシルベンゼンスルホン酸カリウム、ヘキサデシ
ルベンゼンスルホン酸カリウム、オクタデシルスルホン
酸カリウムなど特公昭54-44315号に記載の化合物があ
る。
また、これらの化合物にアルコール、第2級アミンを少
量添加して用いてもよい。
量添加して用いてもよい。
有機金属カリウムはリチウム1グラム原子当量当り0.01
〜0.5モル用いることができる。
〜0.5モル用いることができる。
重合溶媒にはn−ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタ
ン、ベンゼンなどを用いることができる。
ン、ベンゼンなどを用いることができる。
本発明のポリマーを得るための重合反応はバッチ重合方
式、連続重合方式のいずれの方式によっても行うことが
できる。
式、連続重合方式のいずれの方式によっても行うことが
できる。
重合温度は0℃〜130℃の範囲が用いられる。
また等温重合、昇温重合、あるいは断熱重合のいずれの
重合形式によっても行うことができる。
重合形式によっても行うことができる。
さらにまた、重合時に反応容器内にゲルが生成するのを
防止するため、1,2−ブタジエンなどのアレン化合物を
添加することもできる。
防止するため、1,2−ブタジエンなどのアレン化合物を
添加することもできる。
本発明のスチレン−ブタジエン共重合体は必要に応じて
ナフテンオイル、高芳香族オイルあるいは軟化剤、また
は液状ポリマーを添加し、直接乾燥法やスチームストリ
ッピング法によってゴムと溶剤を分離して洗浄し、乾燥
することができる。
ナフテンオイル、高芳香族オイルあるいは軟化剤、また
は液状ポリマーを添加し、直接乾燥法やスチームストリ
ッピング法によってゴムと溶剤を分離して洗浄し、乾燥
することができる。
カーボンブラックまたはシリカなどの補強剤および各種
配合剤とロール、バンバリーミキサーによって混練りし
た後、硫黄、加硫促進剤などを添加して加硫しトレッ
ド、サイドウォール、カーカスなどのタイヤ用ゴムをは
じめベルト、防振ゴム、その他の工業用品に用いられ
る。
配合剤とロール、バンバリーミキサーによって混練りし
た後、硫黄、加硫促進剤などを添加して加硫しトレッ
ド、サイドウォール、カーカスなどのタイヤ用ゴムをは
じめベルト、防振ゴム、その他の工業用品に用いられ
る。
e.実施例 以下、実施例によって本発明をさらに詳しく説明する
が、これらの実施例は本発明の範囲を制限するものでは
ない。
が、これらの実施例は本発明の範囲を制限するものでは
ない。
〈ポリマーA〉 リボン型攪拌機を有する内容積10lの第1の槽型反応器
に1,2−ブタジエン300ppmを含む1,3ブタジエン2.25kg/h
r、スチレン0.75kg/hr、シクロヘキサン13.5kg/hr、n
−ブチルリチウム1.80g/hr、ドデシルベンゼンスルホン
酸カリウム0.820g/hrで連続的に供給し、90℃で重合を
行なった。第1の反応器と同じ大きさの第2の反応器に
重合溶液を導入し、90℃でさらに重合を行なった。反応
器の出口において流出してくる重合溶液中に2,6−ジ−t
ert−ブチルクレゾールを重合体100重量部当り0.6重量
部加えて重合を停止させた。
に1,2−ブタジエン300ppmを含む1,3ブタジエン2.25kg/h
r、スチレン0.75kg/hr、シクロヘキサン13.5kg/hr、n
−ブチルリチウム1.80g/hr、ドデシルベンゼンスルホン
酸カリウム0.820g/hrで連続的に供給し、90℃で重合を
行なった。第1の反応器と同じ大きさの第2の反応器に
重合溶液を導入し、90℃でさらに重合を行なった。反応
器の出口において流出してくる重合溶液中に2,6−ジ−t
ert−ブチルクレゾールを重合体100重量部当り0.6重量
部加えて重合を停止させた。
次いでスチームストリッピングにより重合体から溶剤を
分離し、110℃熱ロールで乾燥することにより試料を得
た。表−1にポリマーの分子特性測定結果を記した。
分離し、110℃熱ロールで乾燥することにより試料を得
た。表−1にポリマーの分子特性測定結果を記した。
〈ポリマーB〉 脱水脱気したシクロヘキサン2000g、1,3−ブタジエン35
0g、スチレン150g、テトラヒドロフラン0.1g、ドデシル
ベンゼンスルホン酸カリウムを0.4ミリモル、n−ブチ
ルリチウム4ミリモルを加え50〜100℃の上昇温度下で
重合を行った。
0g、スチレン150g、テトラヒドロフラン0.1g、ドデシル
ベンゼンスルホン酸カリウムを0.4ミリモル、n−ブチ
ルリチウム4ミリモルを加え50〜100℃の上昇温度下で
重合を行った。
得られたスチレン−ブタジエン共重合体の物性の分析結
果を表−1に示す。
果を表−1に示す。
〈ポリマーC〉 n−ブチルリチウムを1.20g/hr、ドデシルベンゼンスル
ホン酸カリウムを0.546g/hrにする以外はポリマーAと
同一の重合方法でポリマーを得た。重合体溶液にポリマ
ー100重量部当り高芳香族プロセスオイル(JSR AROMA)
37.5重量部を添加した後、スチームストリッピングによ
り溶剤を分離し、110℃の熱ロールで乾燥することによ
って得た。分析結果を表−1に示す。
ホン酸カリウムを0.546g/hrにする以外はポリマーAと
同一の重合方法でポリマーを得た。重合体溶液にポリマ
ー100重量部当り高芳香族プロセスオイル(JSR AROMA)
37.5重量部を添加した後、スチームストリッピングによ
り溶剤を分離し、110℃の熱ロールで乾燥することによ
って得た。分析結果を表−1に示す。
〈ポリマーE〜M〉 ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムの使用量を変え、
連続重合処方でポリマーE〜Mを作成した。
連続重合処方でポリマーE〜Mを作成した。
表−1に分析結果を示した。
実施例1〜10、比較例1〜7 以上の通りに得られたポリマーA〜Mを表−2の配合処
方で250ccプラストミルにて混練りし、145℃−30分加硫
を行なった。物性の評価結果を表−3に示す。
方で250ccプラストミルにて混練りし、145℃−30分加硫
を行なった。物性の評価結果を表−3に示す。
その結果実施例−1〜9は比較例−1〜4、6、7と対
比して物性が良好であることがわかる。
比して物性が良好であることがわかる。
また油展ポリマーである実施例−10、11の物性も比較例
−5と対比して優れている。
−5と対比して優れている。
表−2 配合処方 重量部 ポリマー 100 HAFカーボン 50 ステアリン酸 2 亜鉛華 3 老化防止剤810NA*1 1 促進剤 CZ*2 0.6 M*3 0.6 D*4 0.4 イオウ 1.5 *1 N−フェニル−N′−イソプロピル−p−フェニ
レンジアミン *2 N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド *3 2−メルカプトベンゾチアゾール *4 1,3−ジフェニルグアニジン f.発明の効果 本発明のゴム組成物は反撥弾性を損なうことなく耐摩耗
性、および引裂強度に優れており、この特性を生かして
タイヤ用およびベルト、防振ゴム、その他工業用品用に
用いることができる。
レンジアミン *2 N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスル
フェンアミド *3 2−メルカプトベンゾチアゾール *4 1,3−ジフェニルグアニジン f.発明の効果 本発明のゴム組成物は反撥弾性を損なうことなく耐摩耗
性、および引裂強度に優れており、この特性を生かして
タイヤ用およびベルト、防振ゴム、その他工業用品用に
用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲榊▼原 満彦 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 大嶋 昇 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−161844(JP,A) 特開 昭62−43439(JP,A) 特開 昭61−271338(JP,A) 特開 昭59−197443(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】リチウム系開始剤によりスチレンとブタジ
エンを共重合して得られ i) 結合スチレンが5〜50重量%、 ii) ブタジエン部のビニル含量が25%以下、 iii) スチレン単位が1個の単連鎖が全結合スチレン
の40重量%未満であり、かつスチレン単位が8個以上連
なったスチレン長連鎖が全結合スチレンの10重量%以
下、かつ iv) ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が20〜200であるス
チレン−ブタジエン共重合体(A)を全ゴム中に20〜90
重量%含み、他のジエン系ゴム(B)として天然ゴム、
ポリイソプレンゴム、乳化重合スチレン−ブタジエン共
重合ゴム(ただしスチレン−ブタジエン共重合体(A)
を除く)、ポリブタジエンゴムの中から選ばれた一種以
上を80〜10重量%含むジエン系ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62286554A JPH07110911B2 (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | ブタジエン系ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62286554A JPH07110911B2 (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | ブタジエン系ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01129045A JPH01129045A (ja) | 1989-05-22 |
JPH07110911B2 true JPH07110911B2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=17705913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62286554A Expired - Lifetime JPH07110911B2 (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | ブタジエン系ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07110911B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2085959T5 (es) † | 1990-03-02 | 2001-02-01 | Bridgestone Corp | Neumaticos. |
JP3319639B2 (ja) * | 1992-12-24 | 2002-09-03 | 株式会社ブリヂストン | 共役ジエン系重合体の製造方法、スチレン−ブタジエン系重合体及びそのゴム組成物 |
JP4092557B2 (ja) * | 2002-06-14 | 2008-05-28 | Jsr株式会社 | 共役ジオレフィン共重合ゴム、該共重合ゴムの製造方法、ゴム組成物およびタイヤ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59197443A (ja) * | 1983-04-26 | 1984-11-09 | Nippon Zeon Co Ltd | タイヤトレツド用ゴム組成物 |
JPH0618932B2 (ja) * | 1985-05-25 | 1994-03-16 | 日本エラストマ−株式会社 | ランダムスチレン−ブタジエン共重合体組成物 |
JPH0618933B2 (ja) * | 1985-08-22 | 1994-03-16 | 日本エラストマ−株式会社 | ランダムスチレン−ブタジエン共重合体組成物 |
JPH0657764B2 (ja) * | 1986-01-10 | 1994-08-03 | 旭化成工業株式会社 | タイヤトレツド用のゴム組成物 |
-
1987
- 1987-11-13 JP JP62286554A patent/JPH07110911B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01129045A (ja) | 1989-05-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4027094B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP2538629B2 (ja) | ジエン系重合体並びにその製造方法及びそれを含むゴム組成物 | |
JP3438317B2 (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物 | |
JPH01217047A (ja) | 変性ゴム組成物 | |
JPS63186748A (ja) | 変性ゴム組成物 | |
JP4130127B2 (ja) | 変性ゴム及びその製造方法と組成物 | |
JP3950678B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP6342009B2 (ja) | 変性共役ジエン系重合体、これを含む変性ゴム組成物および変性共役ジエン系重合体の製造方法 | |
JP2652795B2 (ja) | ジエン系重合体ゴムの製造方法及びゴム組成物 | |
JPH07292162A (ja) | タイヤ用ゴム組成物 | |
JP2557238B2 (ja) | ジエン系ゴム組成物 | |
JPH01217048A (ja) | 変性ゴム組成物 | |
JP2625876B2 (ja) | 変性ジエン系重合体ゴムの製造方法 | |
JP4726314B2 (ja) | 変性共役ジエン系重合体組成物 | |
JPS58154742A (ja) | ジエン系ゴム組成物 | |
JP2508091B2 (ja) | スチレン・ブタジエン共重合体の製造方法 | |
JPH07110911B2 (ja) | ブタジエン系ゴム組成物 | |
JP5116198B2 (ja) | 変性ゴム及びその製造方法と組成物 | |
JP2625877B2 (ja) | 変性ジエン系重合体ゴムの製造方法 | |
CN107207648A (zh) | 改性共轭二烯系聚合物、改性共轭二烯系聚合物的制造方法、聚合物组合物、交联聚合物和轮胎 | |
JP2002284934A (ja) | ゴム組成物 | |
JP3972656B2 (ja) | 変性ジエン系重合体ゴム、その製造方法及びゴム組成物 | |
JP2625878B2 (ja) | 変性ジエン系重合体ゴムの製造方法 | |
JP4595189B2 (ja) | 変性ジエン系重合体ゴム、その製造方法及びゴム組成物 | |
JP3918692B2 (ja) | 変性ジエン系重合体ゴム、その製造方法及びゴム組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |