JP2002284934A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

Info

Publication number
JP2002284934A
JP2002284934A JP2001087224A JP2001087224A JP2002284934A JP 2002284934 A JP2002284934 A JP 2002284934A JP 2001087224 A JP2001087224 A JP 2001087224A JP 2001087224 A JP2001087224 A JP 2001087224A JP 2002284934 A JP2002284934 A JP 2002284934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
weight
rubber
rubber composition
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001087224A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Yamada
春夫 山田
Akira Saito
章 斉藤
Nobuaki Kubo
伸明 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2001087224A priority Critical patent/JP2002284934A/ja
Publication of JP2002284934A publication Critical patent/JP2002284934A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリカ配合において、カーボンブラックの配
合量が少ない場合にあっても加工性に優れ、また、更に
低転がり抵抗性と耐ウェットスキッド性のバランス、強
度特性等を改善したジエン系ゴム組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 (A−1)共役ジエン系ゴム状重合体ま
たは共役ジエン−スチレン系ゴム状共重合体であって、
(1)該ゴム状重合体と、分子中に2個以上のエポキシ
基を持つ多官能化合物を、エポキシ基/ゴム状重合体の
活性末端の比が、1当量を超え10当量以下で反応させ
て得られる変性重合体を60重量%を越えて含有するも
のであり、(2)重合体の分子量分布Mw/Mnが1.
05〜3.0、(3)重合体の重量平均分子量が10
0,000〜2,000,000であるジエン系ゴム状
重合体を含む原料ゴム合計100重量部に対し、(B)
補強性シリカ:25〜100重量部(C)加硫剤及び加
硫促進剤:合計1.0〜20重量部からなるジエン系重
合体ゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリカを充填剤と
して含有するゴム組成物の加工性を改善し、ヒステリシ
スロス特性、強度特性に優れた共役ジエン系ゴムを含む
ゴム組成物に関する。詳しくは、本発明は活性末端を有
する共役ジエン系ゴム状重合体をエポキシ多官能化合物
によって変性することにより、シリカとの親和性が改善
された特定構造のジエン系ゴムを用い、シリカ、加硫剤
及び加硫促進剤等を配合・混練して得られる新規な共役
ジエン系重合体ゴム組成物に関し、加硫物はタイヤ用を
中心に従来から共役ジエン系重合体ゴム組成物がもちい
られている用途に好適に使用される。
【0002】
【従来の技術】近年省資源、省エネルギーに加えて、環
境保護の立場から排出炭酸ガスの低減の社会的要求が強
まっている。自動車に対しても排出炭酸ガスの低減を目
的として、自動車の軽量化・電気エネルギーの利用等様
々な対応策が検討されているが、自動車共通の課題とし
てタイヤの転がり抵抗改善による燃費性能の改善が必要
とされている。同時に自動車に対しては、走行時の安全
性向上の要求も強まっている。これら自動車の燃費性能
及び安全性は使用されるタイヤの性能に負うところが大
きく、自動車用のタイヤに対しては、省燃費性、操縦安
定性、耐久性の改善要求が強まっている。これらのタイ
ヤ特性は、タイヤの構造・使用材料等種々の要素に左右
されるが、特に路面に接するトレッド部分に用いるゴム
組成物の性能が省燃費性・安全性・耐久性等のタイヤ特
性への寄与が大きい。このため、タイヤ用ゴム組成物の
技術的改良が多く検討・提案され、実用化されている。
【0003】例えば、タイヤトレッドのゴム性能として
は、省燃費性向上にはヒステリシスロスが小さいこと、
操縦安定性向上にはウェットスキッド抵抗性が高いこ
と、耐久性向上には耐摩耗性の優れていることが要求さ
れている。しかしながら、低ヒステリシスロスとウェッ
トスキッド抵抗性との関係は相反するものであり、また
耐摩耗性とウェットスキッド抵抗性との関係も相反する
ものであり、これらの相反する性能のバランス改良が重
要であって、一つだけの性能向上では問題点の解決は難
しいのが現状である。タイヤ用ゴム組成物の改良の代表
的な手法は、使用する原材料の改良であり、SBRやB
Rに代表される原料ゴムのポリマー構造の改良、カーボ
ンブラック・シリカ等の補強充填剤、加硫剤、可塑剤等
の構造や組成の改良が行われている。
【0004】これらの中で近年特に注目されている技術
は、補強充填剤として従来のカーボンブラックに代わっ
てシリカを使用する技術である。その代表的な技術は,
例えばアメリカ特許第5,227,425号明細書に示
され、特定構造のSBRにシリカを補強充填剤として使
用し、ゴム組成物の混練条件を特定することによって、
トレッドゴム組成物の省燃費性能とウェットスキッド抵
抗性能のバランスが向上する方法が提案されている。し
かしながら、シリカを補強充填剤とするゴム組成物には
幾つかの解決すべき課題がある。例えばシリカは従来の
カーボンブラックに比較してゴムとの親和性が低いた
め、ゴム中への分散性が必ずしも良くなく、この分散性
不良によって耐摩耗性の不足、強度特性の不足がおこり
がちである。シリカの分散性を改良するために、ビス−
(トリエトキシシリルプロピル)−テトラスルフィドに
代表されるシランカップリング剤を使用して特定の温度
条件において混練し、さらに混練回数を増やしてシリカ
の分散を改良することが必要である。
【0005】このような状況下において、ゴム中へのシ
リカの分散性を改良すること及び前記シランカップリン
グ剤の使用量を低減する事を目的として、ゴムの末端を
種々のアルコキシシリル基によって変性する方法及びそ
れらを用いたシリカ配合ゴム組成物が、特開昭62−2
27908号公報、特開平8−53513号公報、特開
平8−53576号公報、特開平9−225324号公
報に提案されている。これらアルコキシシリル基による
変性ポリマーは、アニオン重合によって得られた活性末
端ポリマーに特定のアルコキシシラン化合物を反応させ
ることによって得られるものであるが、得られたポリマ
ーのアルコキシシリル基が水分によって縮合しポリマー
の粘度が経時変化しやすいことやシリカの分散性は改良
されるものの得られたゴム配合物の粘度が増大し加工性
が必ずしも良くないことが課題となっている。
【0006】さらにエポキシ化ポリマーを使用したシリ
カ配合組成物が、特開平9−118785号公報、特開
平9−241429号において提案されているが、これ
らの方法は変性ポリマーを得る際、過酸化水素や過酸に
よってエポキシ化する特別な反応工程を必要とし、また
これら配合物の加工性は必ずしも良くないのが課題であ
る。さらに、特開平7−330959号公報には、ジグ
リシジルアミノ基を含有する多官能化合物によってカッ
プリングされた特定構造のSBRを使用したタイヤトレ
ッド組成物が、工程加工性、転がり抵抗低減、耐ウェッ
トスキッド性改善を目的として提案されている。この例
においては、一定量以上のカーボンブラックの配合が加
工性、耐摩耗性等の性能達成およびラジオノイズ等の電
波障害防止のため必要とされている。また、ポリマーの
分子量分布が特定範囲であること、特定範囲のスチレン
量及び1,2−結合量が好ましいこと、及び、分子内に
未反応のグリシジル基を1個以上含有することが好まし
いことが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下で、
本発明は、シリカ配合において、カーボンブラックの配
合量が少ない場合にあっても加工性に優れ、また、更に
低転がり抵抗性と耐ウェットスキッド性のバランス、強
度特性等を改善したジエン系ゴム組成物を提供する事を
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべくジエン系重合体の分子構造及び変性構造
さらに製造方法について鋭意検討をおこない、特定の変
性成分を特定量含有するゴム状重合体が優れた性能を有
することを見いだし本発明に至った。すなわち本発明
は、(A−1成分):共役ジエン系ゴム状重合体または
共役ジエン−スチレン系ゴム状共重合体であって、
(1)該ゴム状重合体と、分子中に2個以上のエポキシ
基を持つ多官能化合物を、エポキシ基/ゴム状重合体の
活性末端の比が、1当量を超え10当量以下で反応させ
て得られる変性重合体を60重量%を越えて含有するも
のであり、(2)重合体の分子量分布Mw/Mnが1.
05〜3.0、(3)重合体の重量平均分子量が10
0,000〜2,000,000であるジエン系ゴム状
重合体を含む原料ゴム合計100重量部に対し、(B成
分)補強性シリカ:25〜100重量部(C成分)加硫
剤及び加硫促進剤:合計1.0〜20重量部からなるジ
エン系重合体ゴム組成物である。
【0009】以下本発明を詳細に説明する。本発明の加
硫ゴム組成物は、ゴム状重合体として特定のゴム状重合
体(A−1成分)をもちいる。本発明の特定のゴム状重
合体(A−1)は、特定の共役ジエン系ゴム状重合体ま
たは共役ジエン−スチレン系ゴム状共重合体であり、不
活性溶媒中で、アニオン重合により得られる活性末端を
有する共役ジエン系ゴム状重合体または共役ジエン−ス
チレン系ゴム状共重合体の活性末端と、分子中に2個以
上のエポキシ基を持つ多官能化合物を、エポキシ基/ゴ
ム状重合体の活性末端の比が、1当量を超え10当量以
下で反応させて得られる変性重合体が60重量%を越え
て含有するものである。
【0010】本発明において、共役ジエン系ゴム状重合
体または共役ジエン−スチレン系ゴム状共重合体の共役
ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレンが好
ましく、共重合するスチレンは、ランダム共重合したも
のであることが好ましい。ここで、ランダム共重合体と
は、スチレンの連鎖長が30以上の成分が少ないかまた
は無いものであり、具体的にはKolthofの方法で
ポリマーを分解し、メタノールに不要なポリスチレン量
を分析する公知の方法で、ポリマー量に対し10重量%
以下、好ましくは5重量%以下である。または、オゾン
分解による方法でポリマーを分解し、GPCによりスチ
レン連鎖分布を分析する公知の方法で、スチレンの連鎖
長が8以上の成分がポリマー量に対し5重量%以下であ
るものがより好ましい。また、必要に応じ、他の共重合
可能なモノマーを10重量%以下共重合してもよい。
【0011】このゴム状重合体の製造方法において、不
活性溶媒としては、飽和炭化水素、芳香族炭化水素であ
り、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ペンタン、ヘプタン
等の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、メチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン等の
脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素及びそれらの混合物からなる炭化水素がも
ちいられる。
【0012】重合開始剤としてはアニオン重合開始剤が
もちいられ、有機アルカリ金属化合物、有機アルカリ土
類金属が好ましく、特に有機リチウム化合物が好適であ
る。有機リチウム化合物としては、重合開始の能力があ
るあらゆる有機リチウム開始剤を含み、低分子量のも
の、可溶化したオリゴマーの有機リチウム化合物、ま
た、1分子中に単独のリチウムを有するもの、1分子中
に複数のリチウムを有するもの、有機基とリチウムの結
合様式において、炭素−リチウム結合からなるもの、窒
素−リチウム結合からなるもの、錫−リチウム結合から
なるもの等を含む。具体的には、モノ有機リチウム化合
物としてn−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウ
ム、t−ブチルリチウム、n−ヘキシルリチウム、ベン
ジルリチウム、フェニルリチウム、スチルベンリチウ
ム、多官能有機リチウム化合物として1,4−ジリチオ
ブタン、sec−ブチルリチウムとジイソプロペニルベ
ンゼンの反応物、1,3,5−トリリチオベンゼン、n
−ブチルリチウムと1,3−ブタジエンおよびジビニル
ベンゼンの反応物、n−ブチルリチウムとポリアセチレ
ン化合物の反応物、窒素−リチウム結合からなる化合物
としてジメチルアミノリチウム、ジヘキシルアミノリチ
ウム、ヘキサメチレンイミノリチウムなどがあげられ
る。特に好ましいものは、n−ブチルリチウム、sec
−ブチルリチウムである。これらの有機リチウム化合物
は1種のみならず2種以上の混合物としてももちいられ
る。重合反応において,スチレンを共役ジエンとランダ
ムに共重合する目的で、ジエチルエーテル、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル、テトラハイドロフラン、
2,2−ビス(2−オキソラニル)プロパン等のエーテ
ル類、トリエチルアミン、テトラメチルエチレンジアミ
ン等のアミン類等の非プロトン性極性化合物を添加する
ことも実施可能である。
【0013】重合反応は、通常実施される条件、例え
ば、20〜150℃の重合温度にて、最終的な重合体濃
度が5〜30重量%の濃度範囲で行われ、重合温度は、
重合が発熱反応であることを考慮に入れて、モノマー及
び溶媒のフィード温度、モノマー濃度及び反応器外部か
らの冷却ないし加熱により制御される。本発明で用いる
ゴム状重合体は、活性末端を有するジエン系重合体に、
分子中に2個以上のエポキシ基を持つ多官能化合物を反
応させて得られる変性成分を60重量%を超えて含有す
ることが必要である。
【0014】本発明で用いる変性率が高いゴム状重合体
を工業的に得るためには、変性反応前の活性末端を有す
るジエン系重合体を制御した方法で効率よく得る必要が
ある。通常、工業的に入手可能なモノマー、溶剤等には
種々の有害な不純物が含まれており、それらが重合中に
重合体の活性末端と反応して停止反応、転移反応を起こ
して重合体の活性末端は減少し、本発明の変性成分が6
0重量%を超えて含有する重合体を得ることは困難であ
る。特に、80℃を超える高温で重合する際に、アルケ
ン類、アセチレン類、水等の不純物の影響が大きい。本
発明で限定される構造のジエン系重合体を得るために
は、不純物量が少ないモノマーおよび溶媒が重合反応器
にフィードされること、重合温度が制御されることなど
が必要である。
【0015】本発明において、重合反応器にフィードさ
れるモノマーおよび溶媒中の全ての不純物は、重合反応
器にフィードされる開始剤に対し、0.40当量未満、
好ましくは0.30当量以下とするべきである。具体的
には、共役ジエンモノマー中の不純物としては、例えば
ビニルアセチレン、1,2−ブタジエン、ブチン−1等
の有機アルカリ金属の複数モルと反応する化合物、アル
デヒド類等の有機アルカリ金属と等モル反応する化合
物、また、スチレンモノマー中の不純物としては、例え
ばフェニルアセチレン、ベンズアルデヒド等の有機アル
カリ金属と等モル反応する化合物、また、種々のモノマ
ー、溶剤に共通である重合禁止剤のTBC等の有機アル
カリ金属の2モルと反応する化合物、水等の有機アルカ
リ金属と等モル反応する化合物がある。本発明におい
て、複数モル反応する化合物については2モル反応する
として計算することが好ましい。
【0016】これら不純物の影響を減らす方法として、
当然ながら不純物の少ない原料を用いることが好ましい
が、実用的には、不純物を含む原料を用い、蒸留、吸着
等の化学工学的手法で除去するのが一般的である。しか
し、これらの方法では十分に効果的とは言えず、一方、
十分な効果を得るためには経済的に多大のコストがかか
る。したがって、本発明においては、分子量が高いため
微量の不純物でも大きな影響を受けることから、通常以
上に不純物の影響を減らす方法として、好ましくは、重
合反応器にフィードされるモノマーおよび溶媒をフィー
ドする前に、予め不純物に相当する量の有機金属化合
物、具体的には重合触媒等を反応させて実質的に不活性
化する方法が好適である。これらの方法を単独で、また
は組み合わせて、重合反応器に供給されるモノマー溶液
中に含有される不純物による重合中の活性末端の失活を
大幅に減少させ、その結果として、80℃を超え、好ま
しくは120℃以下の温度で、工業的に効率よく変性反
応を行うことが可能となる。これらの方法によって、変
性重合体を60重量%を超えて含有するものを製造する
事が可能となる。
【0017】本発明の変性重合体を含む重合体を得るた
めに用いる変性剤としては、分子内に2個以上のエポキ
シ基を持つ多官能化合物がもちいられる。分子中に2個
以上のエポキシ基を持つ多官能化合物としてはいかなる
化合物も使用できる。具体的には、エチレングリコール
ジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエー
テル等の多価アルコールのポリグリシジルエーテル、
4,4’−ジグリシジル−ビスフェノールA等の2個以
上のフェノール基を有する芳香族化合物のポリグリシジ
ルエーテル、1,4−ジグリシジルベンゼン、1,3,
5−トリグリシジルベンゼン、ポリエポキシ化液状ポリ
ブタジエン等のポリエポキシ化合物、4,4’−ジグリ
シジル−ジフェニルメチルアミン、4,4’−ジグリシ
ジル−ジベンジルメチルアミン等のエポキシ基含有3級
アミン、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルオルソト
ルイジン、テトラグリシジルメタキシレンジアミン、テ
トラグリシジルアミノジフェニルメタン、テトラグリシ
ジル−p−フェニレンジアミン、ジグリシジルアミノメ
チルシクロヘキサン、テトラグリシジル−1,3−ビス
アミノメチルシクロヘキサン等のジグリシジルアミノ化
合物があげられる。好ましくは、分子中に2個以上のエ
ポキシ基および1個以上の窒素含有基を持つ多官能化合
物がもちいられる。より好ましくは、次の一般式の多官
能化合物が用いられる。
【0018】
【化2】 ただし、R1 およびR2 は炭素数1〜10の炭化水素基
またはエーテルおよび、または3級アミンを有する炭素
数1〜10の炭化水素基、R3 およびR4 は、水素、炭
素数1〜20の炭化水素基またはエーテルおよび、また
は3級アミンを有する炭素数1〜20の炭化水素基、R
5 は炭素数1〜20の炭化水素基またはエーテル、3級
アミン、エポキシ、カルボニル、ハロゲンの内すくなく
とも1種の基を有する炭素数1〜20の炭化水素基であ
り、nは1〜6である。
【0019】さらに好ましくは、ジグリシジルアミノ基
を持つ多官能化合物である。また、分子内のエポキシ基
の数は2個以上であることが必要であり、より好ましく
は3個以上、さらに好ましくは4個以上である。ただ
し、これらの化合物において、重合体の活性末端と反応
して、活性末端を不活性化する官能基、例えば、活性水
素を有する官能基、例えば水酸基、カルボキシル基、1
級・2級アミノ基等を分子内に有する化合物、アルコー
ル、アミンを脱離する官能基、例えばエーテル、アミド
等を分子内に有する多官能化合物は好ましくない。一
方、重合体の活性末端と反応して結合する官能基はあっ
てもよく、例えばカルボニル、ハロゲン等である。これ
らの分子中に2個以上のエポキシ基を持つ多官能化合物
は、エポキシ基/ゴム状重合体の活性末端の比が、1当
量を超え10当量以下の量比で反応される。単官能の開
始剤で重合された重合体の活性末端の場合は、これ以下
では優れた効果が得られない。一方、これを超えると、
未反応のエポキシ基を有する多官能化合物が増加して、
かえって性能を低下させる。
【0020】重合体の活性末端とエポキシ基が反応する
と、重合体鎖に水酸基が導入される。多官能化合物のエ
ポキシ基が重合体の活性末端に対し1当量を超える場合
は、重合体の活性末端とエポキシ基が反応して生成する
水酸基とともに、重合体に結合した多官能化合物分子中
の未反応のエポキシ基が存在する変性重合体分子が生成
する。そして、複数の水酸基を有する重合体分子と、水
酸基とエポキシ基の両方を有する重合体分子が生成され
ることとなる。さらに、多官能化合物として、分子中に
2個以上のエポキシ基および1個以上の窒素含有基を持
つ多官能化合物がもちいられると、水酸基、エポキシ基
とともに、窒素含有基が導入される。
【0021】本発明で用いる特定のゴム状重合体は、そ
の多官能化合物による変性重合体の含有量が重合体全体
の60重量%を超えることが必要である。好ましくは、
70重量%以上である。変性重合体の含有量が多い場合
には、充填剤のシリカとの作用効果がより発揮される。
この変性重合体の含有量は、例えば変性重合体と非変性
重合体を分離できるクロマトグラフィーによって測定可
能である。このクロマトグラフィーの方法としては、変
性重合体を吸着するシリカ等の極性物質を充填剤とした
GPCカラムを使用し、非吸着重合体の内部標準をもち
いて定量する方法、変性の前の重合体と変性後重合体の
GPCを測定しその形状及び分子量の変化に基づいて変
性部分の量を計算する方法等がある。本発明で用いる
(A−1)成分のゴム状重合体の分子量分布Mw/Mn
は1.05〜3.0の範囲である。分子量分布はGPC
を使用し、標準ポリスチレンの分子量から測定する方法
で求められる。分子量分布が1.05未満の場合、加工
性が劣り、しかも、工業的に製造することが難しい。
3.0を超える場合は、得られるゴム組成物の機械的強
度が劣る。
【0022】分子量分布が2.2以上の重合体は、混練
時の加工性が優れ、加工時のトルクが大きくなく、ま
た、混練時間が短くても良いなどの特長がある。一方、
分子量分布が2.2未満の場合は、一般的に加工性が劣
り、特にシリカ配合においては、加工時のトルクが大き
くなるため、従来はカーボンブラックを多く併用するこ
とが必要であった。本発明の場合は、特にシリカとの親
和性が高められたためカーボンブラックの配合量が少な
い場合にあっても加工性が優れ、さらに、得られるゴム
組成物の低転がり抵抗性と耐ウェットスキッド性のバラ
ンスが優れ、強度特性もより優れたものとなる。本発明
の(A−1)成分のゴム状重合体の重量平均分子量は1
00,000〜2,000,000であることが必要で
ある。重量平均分子量はGPCを使用し、標準ポリスチ
レンの分子量から測定する方法で求められる。重量平均
分子量が100,000未満では、得られるゴム組成物
の強度及び耐摩耗性が低下し、2,000,000を超
える場合は,加工性が極端に低下しゴム組成物を得るこ
とが難しくなる。
【0023】本発明の(A−1)成分のゴム状重合体の
ムーニー粘度(MV−M)は、好ましくは20〜200
の範囲である。このムーニー粘度は,標準規格に定めら
れるムーニー粘度計を使用し、100℃で測定されたム
ーニー粘度(ML1+4(100 ゜C )である。但し、ムーニ
ー粘度(ML1+4(100 ゜C))の値が約150を超えて1
00℃での測定が難しい場合には、例えば130℃の温
度で測定し、100℃での値に換算する。ムーニー粘度
(MV−M)が20未満の場合は、得られるゴム組成物
の強度及び耐摩耗性が低下し、200を超える場合は、
加工性能が極端に低下しゴム組成物を得ることが難しく
なる。ムーニー粘度(MV−M)は、25〜180の範
囲がより好ましい。本発明の(A−1)成分のゴム状重
合体は、その加工をより容易にするために、通常のゴム
用伸展油をゴム100重量部あたり20〜60重量部添
加した油展ゴムとして実用に供することも可能である。
【0024】本発明の(A−1)成分のゴム状重合体の
ガラス転移温度は、最終的に得られるゴム組成物がゴム
弾性を示すために−100〜0℃の範囲が好ましい。さ
らに、−95〜−10℃の範囲がより好ましい。本発明
の(A−1)成分のゴム状重合体のガラス転移温度は、
ゴム組成物の使用用途によってその範囲が選択され、例
えば低温性能がより重要な用途においては低い範囲のガ
ラス転移温度を有するゴム状重合体が主体的に選択さ
れ、制動能力が要求される用途においては高い範囲のガ
ラス転移温度を有するゴム状重合体が主体的に選択され
る。前記のガラス転移温度は,構成する共役ジエンとス
チレンの組成による制御及び共役ジエンがブタジエン又
はイソプレンの場合は、重合体連鎖におけるミクロ構造
(1,4−結合と1,2−および3,4−結合)の比率
で制御出来る。本発明の(A−1)成分のゴム状重合体
がポリブタジエンの場合は、ブタジエンのミクロ結合の
1,2−結合量は10〜80%が好ましく、本発明の
(A−1)成分のゴム状重合体がスチレン−ブタジエン
ランダム共重合体の場合は、スチレン量が5〜45%、
ブタジエン部分のミクロ結合の1,2−結合量は10〜
70%の範囲であることが好ましい。
【0025】本発明の(A−1)成分のゴム状重合体
は、1種だけでなく例えば2種以上のゴム状重合体であ
ってもよい。その場合、ポリブタジエンとスチレン−ブ
タジエン共重合体ゴムの場合、スチレン−ブタジエン共
重合ゴムであっても、分子量・分子量分布がことなるも
の、ガラス転移温度がことなるものの組み合わせであっ
てもよい。本発明の好ましい態様として、(A−1)成
分として、変性重合体の量が70重量%以上で、ガラス
転移温度が−100〜−20℃の範囲で、分子量分布が
1.05以上、2.2未満であり、ムーニー粘度(ML
1+4(100 °C))が20以上、100未満であるブタジエ
ンゴムまたはスチレン−ブタジエン共重合ゴム10〜9
0重量部と、変性重合体が70重量%以上で、ガラス転
移温度が−50〜−20℃の範囲で、分子量分布が2.
2〜3.0であり、ムーニー粘度(ML1+4(100 °C))
が100〜200であるスチレン−ブタジエン共重合ゴ
ム90〜10重量部をもちいる場合、加工性、強度特
性、低転がり抵抗性と耐ウエットスキッド性のバランス
のいずれも優れたゴム組成物となる。
【0026】本発明の組成物には、必要に応じてゴム伸
展油が用いられる。ゴム用伸展油としては、従来から使
用されているアロマチック系、ナフテン系、パラフィン
系伸展油の他に、MES、T−DAE、T−RAE等の
多核芳香族成分が少なく環境に配慮したゴム用伸展油も
使用可能である。本発明においてゴム用伸展油をもちい
る場合は、原料ゴム100重量部あたり1〜100重量
部使用される。ゴム用伸展油の量は後述する補強性シリ
カ充填材と補強性カーボンブラックの量に応じて増減
し、加硫後の配合物の弾性率を調節するように使用され
る。ゴム用伸展油の量が100重量部を超えると得られ
るゴム組成物のヒステリシスロス性能及び耐摩耗性が悪
化するので好ましくない。ゴム用伸展油の量は1〜60
重量部の範囲が好ましい。
【0027】本発明の(B)成分の補強性シリカとして
は、湿式法シリカ、乾式法シリカ、合成ケイ酸塩系シリ
カのいずれのものも使用できる。補強効果及びグリップ
性能改良効果が高いのは粒子径の小さいシリカであり、
小粒径・高凝集タイプのものが好ましい。本発明の補強
性シリカは、補強効果のある充填剤として、原料ゴム1
00重量部あたり25〜100重量部が使用される。2
5重量部未満では強度その他の物理性能が劣り、100
重量部を超えると硬くなりすぎたり、強度がかえって低
下したりゴム性能が低下する。(B)成分の補強性シリ
カの量は30〜90重量部が好ましい。本発明の(C成
分)の加硫剤及び加硫促進剤は原料ゴム100重量部あ
たり1〜20重量部の範囲で使用される。加硫剤として
は代表的なものとして硫黄が使用され、その他に硫黄含
有化合物、過酸化物などか使用される。また、加硫剤促
進剤してスルフェンアミド系、グアニジン系、チウラム
系などが必要に応じた量使用される。
【0028】つぎに、本発明のゴム状重合体組成物には
(D成分)として有機シランカップリング剤を使用する
ことが可能である。有機シランカップリング剤は、補強
性シリカ充填剤と原料ゴムとのカップリング作用(相互
結合作用)を緊密にするために、好ましくは(B成分)
補強性シリカの0.1〜20重量%が加えられる。有機
シランカップリング剤の量が20重量%を超えると補強
性が損なわれる。有機シランカップリング剤の量は、よ
り好ましくは補強性シリカ充填剤の量の0.1重量%以
上、6重量%未満の範囲が好ましい。
【0029】有機シランカップリング剤は、分子内に重
合体の二重結合とシリカ表面とにそれぞれ親和性あるい
は結合性の基を有しているものである。その例としては
ビス−[3−(トリエトキシシリル)−プロピル]−テ
トラスルフィド、ビス−[3−(トリエトキシシリル)
−プロピル]−ジスルフィド、ビス−[2−(トリエト
キシシリル)−エチル]−テトラスルフィド、3−メル
カプトプロピル−トリメトキシシラン、3−トリエトキ
シシリルプロピルーN,Nージメチルチオカルバモイル
テトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベ
ンゾチアゾールテトラスルフィドなどがあげられる。本
発明においては、特定の変性重合体を有するゴム状重合
体が補強性シリカとの結合性能が高いため、有機シラン
カップリング剤をもちいないか、他の重合体を使用した
場合に比較してシランカップリング剤の量を低減するこ
とがかえって高性能なゴム組成物を得ることが可能であ
る。
【0030】本発明のゴム組成物では、好ましくは前記
補強性シリカの性能を損なわない範囲で(E成分)の補
強性カーボンブラックを使用することが可能である。補
強性カーボンブラックとしては、FT、SRF、FE
F、HAF、ISAF、SAF等の各クラスのカーボン
ブラックが使用でき、窒素吸着比表面積が50mg/g
以上、DBP吸油量が80ml/100gのカーボンブ
ラックが好ましい。補強性カーボンブラックの量は、原
料ゴム100重量部あたり0.1〜100重量部であ
り、(B成分)補強性シリカと(E成分)カーボンブラ
ックの合計が30〜150重量部であることが好まし
い。この範囲以外では本発明の目的とする適度なゴム性
能が得られない。また、(E成分)カーボンブラックが
0.1重量部以上、25重量部未満であることがより好
ましい。その場合、得られるゴム組成物の低転がり抵抗
性と耐ウェットスキッド性のバランスが更に優れたもの
となる。
【0031】本発明において、原料ゴムとして(A−
1)成分だけをもちいることも可能であり、さらに(A
−1)成分15〜99重量%と、(A−2)成分として
(A−1)成分以外の加硫可能なゴム状重合体1〜85
重量%からなる原料ゴムをもちいることも可能である。
(A−1)成分のゴム状重合体は性能改良効果が大き
く、原料ゴム中において少ない配合量でも性能の改良さ
れた加硫ゴム組成物を得ることが可能である。(A−2
成分)としては、合成ゴム、天然ゴムから必要に応じ、
1種以上がもちいられる。(A−2成分)を具体的に示
すと、(A−1)成分以外のブタジエンゴム、スチレン
−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエン
ゴム、合成ポリイソプレンゴム、また、ブチルゴム、天
然ゴムから選ばれた1種以上のゴムであって、例えば、
(A−2)成分の(A−1)以外のブタジエンゴムとし
ては、コバルト系、ニッケル系、ネオジム、ウラン系等
の各種触媒による高シスブタジエンゴム、リチウム系触
媒による低シスブタジエンゴム、中・高ビニルブタジエ
ンゴムがあり、(A−1)以外のスチレン−ブタジエン
ゴムとしては、スチレン含有量3〜50重量%の乳化重
合スチレン−ブタジエンゴム、スチレン含有量3〜50
重量%でブタジエン部分の1,2−結合量が10〜80
%の溶液重合スチレン−ブタジエンゴム、(A−1)以
外のスチレン−イソプレン−ブタジエンゴムとしては、
スチレン含有量が3〜40重量%でイソプレン含有量が
3〜40%重量%のスチレン−イソプレン−ブタジエン
ゴム、(A−1)以外の合成ポリイソプレンゴムとして
は、シス1,4−結合量が90%以上の合成ポリイソプ
レンゴム等がある。その組成をゴム組成物の使用目的に
合わせて、物性及び加工性を最適化して使用される。特
に好ましい(A−2成分)としては、溶液重合スチレン
−ブタジエンゴムであり、この場合、本発明の目的であ
る低転がり抵抗性と耐ウェットスキッド性のバランスが
最も優れる。
【0032】本発明の好ましい態様として、(A−1)
成分として、変性重合体の量が70重量%以上でガラス
転移温度が−100〜−20℃の範囲である特定重合体
を使用し、(A−2)成分としてガラス転移温度が−5
0〜−20℃の範囲のムーニー粘度(ML1+4(100 °
C))が100以上である溶液重合スチレン−ブタジエン
共重合ゴムが、好ましいものとしてあげられる。また、
(A−2)成分として用いる別の好ましい溶液重合スチ
レン−ブタジエン共重合ゴムの例として、ムーニー粘度
(ML1+4(100 °C))が150以上で分子量分布(Mw
/Mn)1.4〜2.2の範囲のものがあげられ、本発
明の(A−1)成分の特定のゴム状重合体との組合せ
で、良好な強度特性と、低転がり抵抗性と耐ウェットス
キッド性のバランスが優れるゴム組成物をもたらす。さ
らに、(A−2)成分として、スチレン含有量が30〜
50重量%で、ムーニー粘度(ML1+4(100 °C))が1
00以上である乳化重合スチレン−ブタジエン共重合ゴ
ムがもちいられる。さらに、本発明は、その他の添加剤
として必要に応じて亜鉛華、ステアリン酸、加硫助剤、
老化防止剤、加工助剤が目的に従った量の例えば0.1
〜20重量部の範囲で使用される。
【0033】本発明は、(A−1)成分または(A−
1)成分と(A−2)成分および(B)成分さらに必要
により(D)成分、(E)成分、その他の添加剤を、混
練排出温度が135〜180℃となる条件でインターナ
ル・ミキサーなどの公知の密閉混練機を使用して1回以
上混練して、混練後のバウンドラバー量(補強性充填剤
に結合した原料ゴム成分の比率)を30〜70重量%と
した後、さらに(C)成分の加硫剤及び加硫促進剤を添
加し、インターナル・ミキサーやミキシング・ロール等
の公知の混練機を用いて、混練排出温度が120℃以下
となるように混練して、加硫して得られるジエン系重合
体ゴム加硫物を提供する。混練排出温度がこれらの範囲
から外れると、本発明の目的とする低転がり抵抗性と耐
ウェットスキッド性のバランスが優れ、強度特性等を改
善したジエン系重合体ゴム加硫物が得られない。また、
バウンドラバー量は30〜70重量%であることが必要
である。30重量%未満では、本発明の目的とする低転
がり抵抗性と耐ウェットスキッド性のバランスが優れ、
強度特性等を改善したジエン系重合体ゴム加硫物が得ら
れない。また、70重量%を超えると混練時のトルクが
高くなり加工が困難となる。バウンドラバー量は40〜
70重量%であることが好ましい。
【0034】本発明は、さらに、(D)成分の有機シラ
ンカップリング剤を(B)補強性シリカの0.1重量%
以上6重量%未満加え、混練排出温度が135〜180
℃となる条件で1回以上混練して、混練後のバウンドラ
バー量(補強性充填剤に結合した原料ゴム成分の比率)
を30〜70重量%とした後、さらに(C)成分の加硫
剤及び加硫促進剤を添加し、混練排出温度が120℃以
下となるように混練し、加硫することが好ましい。
【0035】本発明において、通常実施される加硫方法
で加硫され、例えば、120〜200℃の温度で、好適
には140〜180℃の温度で加硫され、得られるジエ
ン系重合体ゴム加硫物の状態でその性能を発揮する。本
発明のゴム状重合体は、ジエン系重合体ゴム加硫物の形
態で、高性能タイヤ、オールシーズンタイヤを代表的な
ものとするタイヤトレッド配合物に好適に使用される
が、他のタイヤ用途や防振ゴム、ベルト、工業用品、は
きものなどにもその特徴を生かして適用できる。以下、
実施例、比較例により本発明を具体的に説明するが、こ
れらは本発明の範囲を限定するものではない。
【0036】
【参考例1】SBRの製法−1:内容積10リットル
で、攪拌機およびジャケットを付けた温度制御が可能な
オートクレーブを反応器として使用し、不純物を除去し
たブタジエンを565g、スチレンを350g、シクロ
ヘキサンを5500g、極性物質として2、2−ビス
(2−オキソラニル)プロパンを0.40gを反応器へ
入れ、反応器内温を30℃に保持した。重合開始剤とし
てn−ブチルリチウムを0.85gを含むシクロヘキサ
ン溶液を反応器へ供給した。反応開始後、重合による発
熱で反応器内音は徐々に上昇した。重合開始剤添加後7
分から12分の5分間にわたって、ブタジエン75gを
15g/分の速度で供給した。最終的な反応器内温は7
3℃に達した。重合反応終了後、重合体溶液の一部を採
取した。溶剤を除去後測定した変性反応前重合体のムー
ニー粘度は、100℃測定で8であった。反応器に変性
剤として、テトラグリシジル−1、3−ビスアミノメチ
ルシクロヘキサンを2.42g添加し、75℃で5分間
保持して変性反応を実施した。この重合体溶液に酸化防
止剤を添加後、溶媒を除去し目的とする変性重合体を有
するスチレン−ブタジエン共重合体(試料BA)を得
た。この変性後の重合体のムーニー粘度は100℃測定
で、69であった。
【0037】試料BAを、分析した結果、結合スチレン
量が35%、結合ブタジエン量が65%であった。ま
た、赤外分光光度計を用いた測定結果よりハンプトン法
に準じて計算して求めたブタジエン部分のミクロ構造の
1,2−結合量は40モル%であり、GPC測定による
ポリスチレン換算分子量分布は、重量平均分子量(M
w)が44.6万、数平均分子量(Mn)が28.8
万、分子量分布(Mw/Mn)は1.55であり、ガラ
ス転移温度が−32℃、シリカ系吸着カラムを用いるG
PCから求めた変性率は83重量%であった。さらに、
試料BAを得たのと同様な方法で、表1に示す試料B
B、BC、BEを調整した。試料BA、BB、BCは本
発明の組成物の(A−1)成分として限定する範囲の重
合体、試料BEは比較のためのものであり、本発明の組
成物の(A−1)成分の範囲にない重合体である。
【0038】
【参考例2】SBRの製法−2:内容積10リットル
で、底部に入口、頭部に出口を有し、攪拌機およびジャ
ケットを付けたオートクレーブを反応器として2基直列
に連結し、ブタジエンを16.38g/分、スチレンを
8.82g/分、n−ヘキサンを132.3g/分で混
合した後、この混合溶液を活性アルミナを充填した脱水
用カラムを経由し、不純物を除去するためにn−ブチル
リチウムを0.0046g/分の速度でスタティックミ
キサー中で混合した後、1基目の反応器底部より定量ポ
ンプを用いて連続的に供給し、さらに極性物質として
2、2−ビス(2−オキソラニル)プロパンを0.02
2g/分の速度、重合開始剤としてn−ブチルリチウム
を0.0060g/分の速度で直接反応器へ供給し、反
応器内温を83℃に保持した。反応器頭部より重合体溶
液を連続的に抜出し、2基目の反応器の供給した。1基
目の反応器の状態が安定した後、得られた変性反応前重
合体のムーニー粘度は、100℃測定で80であった。
2基目の反応器の温度を80℃に保ち、テトラグリシジ
ル−1、3−ビスアミノメチルシクロヘキサンを0.0
309g/分(活性リチウムに対する当量比=4)の速
度で反応器底部から添加し変性反応をさせた。この重合
体溶液に連続的に酸化防止剤を連続的に添加し変性反応
を終了させ、その後溶媒を除去し目的とする変性重合体
を有するスチレン−ブタジエン共重合体を得た。この変
性後の重合体のムーニー粘度は120℃測定で、140
であった。さらにこの重合体溶液にアロマチック油(ジ
ャパンエナジー(株)製X−140)を、重合体100
重量部当たり37.5重量部添加し油展ゴム(試料A
A)を得た。
【0039】試料AAを、分析した結果、結合スチレン
量が35%、結合ブタジエン量が65%、赤外分光光度
計を用いた測定結果よりハンプトン法に準じて計算して
求めたブタジエン部分の1、2−結合量が33モル%、
油展後のムーニー粘度(ML1+4、100℃)は7
0、ガラス転移温度が−36℃、THFを溶媒としたG
PC測定(検出器:RI)による分子量分布は、ポリス
チレン換算の重量平均分子量(Mw)が71.3万、数
平均分子量(Mn)が36.6万、分子量分布(Mw/
Mn)は1.95であり、GPC曲線の形状はモノモー
ダルであった。また、シリカ系吸着カラムを用いるGP
C曲線から求めた変性率は75重量%であった。また、
試料AAを得たのと同様な連続重合法により、BuLi
量、変性剤量、変性剤種類を変更して、表2に示す異な
る構造の試料T〜試料ACを得た。また、表3に示され
る市販のRA〜RDも試料として使用した。以上の試料
の分析値を表1〜表3に示す。なお試料の分析は以下に
示す方法により行った。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】1)結合スチレン量 試料をクロロホルム溶液とし、スチレンのフェニル基に
よるUV254nmの吸収により結合スチレン量[S]
(wt%)を測定した。 2)ブタジエン部分のミクロ構造 試料を二硫化炭素溶液とし、溶液セルを用いて赤外線ス
ペクトルを600〜1000cm-1の範囲で測定して所
定の吸光度よりハンプトンの方法の計算式に従いブタジ
エン部分のミクロ構造を求めた。 3)ガラス転移温度 DSCを使用し、昇温速度10℃/分で測定。外挿開始
温度(On setpoint)をTgとした。
【0044】4)ムーニー粘度、JIS K 6300
によって100℃、予熱1分で4分後の粘度を測定。 5)分子量及び分子量分布 ポリスチレン系ゲルを充填剤としたカラム3本連結して
用いたGPCを使用してクロマトグラムを測定し、標準
ポリスチレン使用して検量線により分子量及び分子量分
布を計算。 6)変性率 シリカ系ゲルを充填剤としたGPCカラムに、変性した
重合体が吸着する特性を応用し、試料及び低分子量内部
標準ポリスチレンを含む試料溶液に関して、上記5のポ
リスチレン系ゲル(昭和電工製:Shodex)のGP
Cと、シリカ系カラムGPC(デュポン社製Zorba
x)の両クロマトグラムを測定し、それらの差分よりシ
リカカラムへの吸着量を測定し変性率(重量%)を求め
た。
【0045】
【実施例】表1〜表3に示す試料を原料ゴムとして、表
4に示す配合を用い下記の混練方法でゴム配合物を得
た。 [混練方法]外部より循環水による温度制御装置を付属
した密閉混練機(内容量1.7リットル)を使用し、第
一段の混練として、充填率65%、ローター回転数66
/77rpmの条件で、原料ゴム、充填材(シリカおよ
びカーボンブラック)、有機シランカップリング剤、ア
ロマチックオイル、亜鉛華、ステアリン酸を混練した
(混練手順は、表5に示す)。この際、密閉混合機の温
度を制御し、異なる排出温度のゴム組成物を得た。つい
で、第二段の混練として、上記で得た配合物を室温まで
冷却後、老化防止剤を加え、シリカの分散を向上させる
ため再度混練した。この場合も、混合機の温度により排
出温度を調整した。冷却後、第三段の混練として、70
℃に設定したオープンロールにて、硫黄、加硫促進剤を
混練した。
【0046】これを成型し、160℃で所定時間、加硫
プレスにて加硫し、以下のタイヤ性能を示す物性の性能
を測定した。 1)バウンドラバー量:第2段混練終了後サンプリング
した組成物0.2gを約1mm角に裁断してハリスかご
(100メッシュ金網製)へ入れ重量測定。トルエン中
に24時間浸漬後、重量を測定し、非溶解成分の量か
ら、充填剤に結合したゴムの量を計算してバウンドラバ
ー量とした。 2)配合物ムーニー粘度:ムーニー粘度計を使用し、J
IS K 6300により、130℃で、予熱1分、2
回転4分後の粘度を測定。ムーニー粘度が80を大幅の
超える場合は加工性が劣る。ムーニー粘度が30以下で
は粘着が大きく加工しにくくなる。 3)300%モジュラス及び引張強度:JIS K 6
251の引張試験法により測定。 4)省燃費特性:50℃におけるTanδで試験。レオ
メトリックス社製 アレス粘弾性試験装置にて、ねじり
方式により、周波数10Hz、歪み3%、50℃で測定。
数字が小さい方が省燃費性能良好。 5)ウェットスキッド抵抗性能:0℃におけるTanδ
で試験。レオメトリックス社製 アレス粘弾性試験装置
にて、ねじり方式により、周波数10Hz、歪み3%、0
℃で測定。数字が大きい方がウェットスキッド抵抗性能
良好。
【0047】
【実施例1−1〜1−6】、
【比較例1−1〜1−2】原料ゴムとして、活性リチウ
ムあたり1当量を超えるテトラグリシジル−1、3−ビ
スアミノメチルシクロヘキサンによって変性された試料
BA、BB、BC、AAとBAの組成物及び四塩化ケイ
素カップリングの試料BE、市販品のRBを使用し、表
4に示す配合で、表6に示す第―段排出温度及び第二段
排出温度に調整してシリカ配合物を調整し、第三段は温
度70℃で加硫剤系を加え、所定の試料形状に成型して
160℃で30分間プレス加硫し、本発明で限定する範
囲内の実施例1−1〜1−6の組成物及び本発明の限定
外の比較例1−1〜1―2の組成物を得た。シリカは吸
着水量Moが6.5%のものを使用した。これらの組成
物の性能測定結果を表6に示す。表6から明らかなごと
く、実施例1−1〜1−6に示す本発明の特定範囲の変
性剤添加量で得たスチレンーブタジエン共重合体を使用
して調整した加硫ゴム組成物は、高いウェットスキッド
性しつつ、良好な省燃費性を示すのに対し、本発明の限
定外の試料を用いた同じ配合の比較例1−1〜比較例1
−2の組成物は、省燃費性とウェットスキッド性が劣
る。
【0048】
【実施例2−1〜2−6】、
【比較例2−1〜2−3】原料ゴムとして、表7に示す
テトラグリシジル−1、3−ビスアミノメチルシクロヘ
キサンの変性剤量が、活性リチウムあたり1当量を超え
るアロマ油展品の試料AA〜試料AC及び試料BA、比
較とする試料T、Y、市販品のRA、RDを用い、表7
に示す第―段排出温度及び第二段排出温度に調整してシ
リカ配合物を調整し、第三段は温度70℃で加硫剤系を
加え、所定の試料形状に成型して160℃で30分間プ
レス加硫しゴム組成物を得た。シリカは吸着水量Moが
6.5%のものを使用した。これらの性能の測定結果を
表7に示す。表7の結果から明らかなように、実施例2
−1〜2−6に示す、変性剤の添加量が本発明の範囲で
ある試料AA、AB、AC、BAを使用した組成物は、
高いウェットスキッド性能を保持しつつ、良好な省燃費
性を示すのに対し、比較例2―1〜2−2に示す、変性
剤が範囲外の試料T、非変性の試料Yを使用した組成物
は、省燃費性能が劣る。
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】
【表7】
【0053】
【発明の効果】本発明の特定構造のスチレン−ブタジエ
ンゴムを補強性シリカ充填材を含む特定の配合で用いる
ことにより、強度特性、加工性、省燃費性能、ウェット
スキッド抵抗性能(グリップ性能)の良好なタイヤトレ
ッド用加硫ゴム組成物が提供される。またシリカ配合組
成物を得るのに必要なシランカップリング剤の減量が可
能となる。このタイヤ用加硫ゴム組成物は、省燃費抵能
を必要とする自動車タイヤの材料として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/541 C08K 5/54 (72)発明者 久保 伸明 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目3番1号 旭化成株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AC111 CD201 DA038 DJ016 EX007 GN01 4J036 AA01 AJ01 AJ02 AJ03 AJ17 CD04 DA04 FA05 FA13 FB05 JA15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A−1)共役ジエン系ゴム状重合体ま
    たは共役ジエン−スチレン系ゴム状共重合体であって、
    (1)該ゴム状重合体と、分子中に2個以上のエポキシ
    基を持つ多官能化合物を、エポキシ基/ゴム状重合体の
    活性末端の比が、1当量を超え10当量以下で反応させ
    て得られる変性重合体を60重量%を越えて含有するも
    のであり、(2)重合体の分子量分布Mw/Mnが1.
    05〜3.0、(3)重合体の重量平均分子量が10
    0,000〜2,000,000であるジエン系ゴム状
    重合体を含む原料ゴム合計100重量部に対し、(B)
    補強性シリカ:25〜100重量部(C)加硫剤及び加
    硫促進剤:合計1.0〜20重量部からなるジエン系重
    合体ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 該多官能化合物が、更に1個以上の窒素
    含有基を持つものである、請求項1記載のジエン系重合
    体ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 該多官能化合物が、次の一般式の多官能
    化合物で表される請求項1記載のジエン系重合体ゴム組
    成物。 【化1】 ただし、R1 およびR2 は炭素数1〜10の炭化水素基
    またはエーテルおよび、または3級アミンを有する炭素
    数1〜10の炭化水素基、R3 およびR4 は、水素、炭
    素数1〜20の炭化水素基またはエーテルおよび、また
    は3級アミンを有する炭素数1〜20の炭化水素基、R
    5 は炭素数1〜20の炭化水素基またはエーテル、3級
    アミン、エポキシ、カルボニル、ハロゲンの内すくなく
    とも1種の基を有する炭素数1〜20の炭化水素基であ
    り、nは1〜6である。
  4. 【請求項4】 該多官能化合物が、分子中に1個以上の
    ジグリシジルアミノ基を持つ多官能化合物である、請求
    項3記載のジエン系重合体ゴム組成物。
  5. 【請求項5】 (B)成分の重量に対して、(D)0.
    1〜20重量%の有機シランカップリング剤を更に含有
    する、請求項1〜4のいずれかに記載のジエン系重合体
    ゴム組成物。
  6. 【請求項6】 (E)0.1〜100重量部のカーボン
    ブラックを更に含有する、請求項1〜5のいずれかに記
    載のジエン系重合体ゴム組成物。
  7. 【請求項7】 原料ゴムが(A−1)成分を15重量%
    以上含有する原料ゴムである、請求項1〜6のいずれか
    に記載のジエン系重合体ゴム組成物。
  8. 【請求項8】 原料ゴムが(A−1)成分を15〜99
    重量%、(A−2)成分(A−1)成分以外のゴム状重
    合体1〜85重量%からなる、請求項1〜6のいずれか
    に記載のジエン系重合体ゴム組成物。
JP2001087224A 2001-03-26 2001-03-26 ゴム組成物 Pending JP2002284934A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001087224A JP2002284934A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 ゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001087224A JP2002284934A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 ゴム組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002284934A true JP2002284934A (ja) 2002-10-03

Family

ID=18942497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001087224A Pending JP2002284934A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 ゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002284934A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005298626A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Bridgestone Corp ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
JP2006152237A (ja) * 2004-10-26 2006-06-15 Kyoto Univ ゴム組成物およびその製造方法、ならびに該ゴム組成物を用いた空気入りタイヤ
JP2008285558A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Asahi Kasei Chemicals Corp 油展共役ジエン系重合体組成物
US10160847B2 (en) 2010-11-26 2018-12-25 Compagnie Generale Des Etablissments Michelin Tyre tread
JP7439269B2 (ja) 2020-08-05 2024-02-27 エルジー・ケム・リミテッド 変性共役ジエン系重合体およびそれを含むゴム組成物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07330959A (ja) * 1994-06-03 1995-12-19 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤトレッド用ゴム組成物
WO2002064636A1 (fr) * 2001-02-15 2002-08-22 Japan Elastomer Co., Ltd. Caoutchouc modifie, procede de fabrication correspondant, et composition
JP2002338744A (ja) * 2001-03-16 2002-11-27 Nippon Zeon Co Ltd 油展ゴムおよびゴム組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07330959A (ja) * 1994-06-03 1995-12-19 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤトレッド用ゴム組成物
WO2002064636A1 (fr) * 2001-02-15 2002-08-22 Japan Elastomer Co., Ltd. Caoutchouc modifie, procede de fabrication correspondant, et composition
JP2002338744A (ja) * 2001-03-16 2002-11-27 Nippon Zeon Co Ltd 油展ゴムおよびゴム組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005298626A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Bridgestone Corp ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
JP4628009B2 (ja) * 2004-04-09 2011-02-09 株式会社ブリヂストン ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
JP2006152237A (ja) * 2004-10-26 2006-06-15 Kyoto Univ ゴム組成物およびその製造方法、ならびに該ゴム組成物を用いた空気入りタイヤ
JP4641214B2 (ja) * 2004-10-26 2011-03-02 国立大学法人京都大学 タイヤ用ゴム組成物およびその製造方法、ならびに該タイヤ用ゴム組成物を用いた空気入りタイヤ
JP2008285558A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Asahi Kasei Chemicals Corp 油展共役ジエン系重合体組成物
US10160847B2 (en) 2010-11-26 2018-12-25 Compagnie Generale Des Etablissments Michelin Tyre tread
JP7439269B2 (ja) 2020-08-05 2024-02-27 エルジー・ケム・リミテッド 変性共役ジエン系重合体およびそれを含むゴム組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4027094B2 (ja) ゴム組成物
EP2484701B1 (en) Production method for modified conjugated diene polymer, modified conjugated diene polymer, and modified conjugated diene polymer composition
JP5127521B2 (ja) 変性共役ジエン系重合体及びその製造方法、並びに重合体組成物
JP5265202B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
WO2011129425A1 (ja) 変性共役ジエン系重合体の製造方法、変性共役ジエン系重合体、及び変性共役ジエン系重合体組成物
WO2007034785A1 (ja) 共役ジエン系重合体およびその製造方法
JP4130127B2 (ja) 変性ゴム及びその製造方法と組成物
JP6166066B2 (ja) 変性共役ジエン系重合体組成物、トレッド、サイドウォール及びタイヤ
JP5971916B2 (ja) 変性共役ジエン系重合体、その製造方法、変性共役ジエン系重合体組成物、及びタイヤ
JPH07292161A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JPWO2019044889A1 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP3950678B2 (ja) ゴム組成物
JP4817519B2 (ja) 変性共役ジエン系重合体組成物及びゴム組成物
WO2019044892A1 (ja) 重荷重タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ
WO2019044893A1 (ja) 重荷重タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ
JP2002356583A (ja) ゴム組成物の製造方法
WO2021054429A1 (ja) ゴム組成物、タイヤ用ゴム組成物及び靴底用ゴム組成物
JP4726314B2 (ja) 変性共役ジエン系重合体組成物
JP2015113437A (ja) 変性共役ジエン系重合体組成物の製造方法
JP2002284934A (ja) ゴム組成物
JP5116198B2 (ja) 変性ゴム及びその製造方法と組成物
KR20210125427A (ko) 공액 디엔계 중합체 및 그의 제조 방법, 그리고 고무 조성물
KR100576592B1 (ko) 변성 고무, 이의 제조 방법 및 그의 조성물
EP4309916A1 (en) Rubber composition and tire
JP2002284932A (ja) 防振ゴム組成物

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20031204

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040218

A521 Written amendment

Effective date: 20040219

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A621 Written request for application examination

Effective date: 20080317

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110225

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110308

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110628